JP3025316B2 - 電線接続部用シ−ル材並びに電線接続部のシ−ル方法 - Google Patents
電線接続部用シ−ル材並びに電線接続部のシ−ル方法Info
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Description
る電線接続部用シール材並びに電線接続部のシ−ル方法
に関するものである。
接続部(例えば、自動車のワィヤ−ハ−ネスの分岐部)
をシ−ル処理する場合、粘性シ−ル材層をフィルムの片
面に設けた複合シ−ル材を粘性シ−ル材層を内側に向け
て電線接続部上に被せ、このシ−ル材をプレスによって
加圧し、粘性シ−ル材を、電線被覆層端と導体接続金具
との間の入隅箇所等のシ−ルすべき箇所に圧入すること
が公知である。
た複合シ−ル材を、その粘性シ−ル材層をそのフィルム
で包んだ状態にして、プレスにより加圧している。
性シ−ル材は、流体と弾性体との中間的性質を有する
が、上記方法においては、粘性シ−ル材の加圧に、粘性
シ−ル材の流体としての性質を利用している。すなわ
ち、流体をフィルムのセル内に収容し、圧縮によるセル
内容積の減少により流体を加圧する方式を使用してい
る。従って、電線接続部上に折曲により被せた複合シ−
ル材を、そのフィルム端を閉じた状態でプレス加圧する
必要があり、プレス加圧操作の煩雑化になる、又は、シ
−ル材がはみ出し、その後の作業に支障となる。
ムの片面に設けた複合シ−ル材を粘性シ−ル材層を内側
に向けて電線接続部上に被せ、このシ−ル材をプレスに
よって加圧して、電線接続部をシ−ルする場合、複合シ
−ル材における粘性シ−ル材の弾性的性質を利用して、
上記のプレス加圧操作を簡易にできる電線接続部用シ−
ル材並びに電線接続部のシ−ル方法を提供することにあ
る。
シ−ル材は、フィルムの片面に周辺部を残して粘弾性層
を設けてあり、電線接続部上に2っ折りして粘弾性層に
おいて重合しこの2っ折り重合体をその2っ折り重合体
のフィルムの全縁端間を開放したままで厚さ方向にプレ
ス型により加圧して粘弾性層を圧延することにより使用
するシ−ル材であり、上記フィルム片面の周辺部の幅を
上記加圧による粘弾性層の圧延量よりも大としたことを
特徴とする構成であり、粘着層の中央線に沿い2っ折れ
標線、例えば、凹溝又は凸条を設けること、或いは、異
色の線状粘着材片を設けることが可能である。また、粘
弾性層を台形にすることもできる。
ィルムの片面に周辺部を残して粘弾性層を設けたシ−ル
材を、電線接続部上に2っ折りして粘弾性層において重
合し、この2っ折り重合シ−ル材をその2っ折り重合シ
−ル材のフィルムの全縁端間を開放したままで厚さ方向
にプレス型により加圧して粘弾性層を圧延する方法であ
り、上記フィルム片面の周辺部の幅を上記加圧による粘
弾性層の圧延量よりも大とすることを特徴とする構成で
あり、少なくとも片側のプレス型として、プレス面に散
点状又は筋状の凸部を有するブレス型を使用することが
できる。
合された複合シ−ルの粘着性層がプレス加圧により厚さ
方向に圧縮されて展延され、この粘弾性層に、その弾性
的性質のために圧縮歪に対応して圧縮応力が発生し、粘
弾性層と電線接続部との接触面にその圧縮応力の反力と
しての面圧が作用し、この面圧の作用下、粘弾性層と電
線接続部との接触面が充分な接着強度で接着される。
も内側で終端し、2つ折り重合シ−ル材のフィルムの全
縁端間が開放のままでも粘弾性層の漏出を防止できる。
従って、電線接続部上に2つ折りしたシ−ル材を、フィ
ルムの全縁端間を開放したままで粘弾性材のプレス型へ
の付着等の支障なくプレス加圧でき、プレス操作が簡単
である。
る。図1は本発明の電線接続部用シ−ル材の一実施例を
示す平面図、第2図は第1図におけるII-II断面図であ
る。図1並びに図2において、1は絶縁フィルムであ
る。2は絶縁フィルム1上に、該フィルム1の周辺部1
1を除いて設けた粘弾性層であル。a,aはY軸(後述
する電線方向)上でのフィルム周辺部11の幅、b,b
はX軸上でのフィルム周辺部11の幅であり、後述する
プレス加圧による粘弾性層2の展延量よりも大とされて
いる。上記粘弾性層2のY軸方向の長さをA,X軸方向
の長さをBとすれば、A/a=B/bとされている。
接続部を処理するには、シール材の中央を電線接続部に
当接し、この接触箇所を基点として粘弾性層2を内側に
してシール材を折曲し、粘弾性層面において重合させ
る。次いで、この電線接続部に被せたシール材をフィル
ム端を開放したままで、厚さ方向にプレスで加圧する。
図3はプレス加圧状態を示し、3は電線接続部を、Sは
シ−ル材を、2は粘弾性層を、1はフィルムを、12は
フィルム端を、4はフレス型をそれぞれ示している。
記プレス加圧による粘弾性層2の圧縮歪をε,弾性率を
Eとすれば、圧縮応力はεEとなり、プレス型4とシ−
ル材Sとの接触面に、εEの接触圧力が発生する。従っ
て、粘弾性層2の弾性的性質によってシ−ル材Sをプレ
スによって加圧でき、この加圧力によって粘弾性層と電
線接続部との接触面を充分な接着強度で接着できる。
性質によるのであり、電線接続部3上に折曲により被せ
たシ−ル材Sのフィルム端12を開放したままで、粘弾
性材2を加圧できるから、プレス操作が簡単である。上
記において、プレス加圧による粘弾性層2のY軸方向、
並びにX軸方向の展延率は共に等しく、その展延率を
η,加圧力をP,粘弾性層2の弾性率をEとすれば、
(1+η)2.(1−P/E)=1……(1)が成立
し、上記フィルム周辺部12の幅a,bはそれぞれη
A,ηBに等しいか若しくはやや大きく設定される。
/E)は、通常15%〜70%に設定される。かかる圧
縮率のもとで、粘弾性層2の弾性率は、通常1×105
〜5×107dyn/cm2に設定される。1×105dyn/cm2以
下では、上記(1)式で与えられる粘弾性層2の展延率
ηが大きくなり、フィルム1の周辺部12の幅a,bを
大きくする必要があって接続部構造の寸法の過大化が避
けられない。他方、5×107dyn/cm2以上では、プレス
圧力を相当に高くする必要があり、電線接続部の圧壊が
懸念される。
動性(特に高温下でもだれがないこと)、絶縁性、耐水
性に優れた未加硫ゴム組成物、例えば、ブチルゴムを主
材とした粘弾性ゴムが使用される。この粘弾性層2の厚
みは、通常、電線外径の1/3以上とされる。
力によって伸長する基材、例えば、塩化ビニール、ポリ
エチレン、熱可塑性エラストマー、熱硬化性エラストマ
ー等を使用してもよい。又、プレス圧力が高い場合は、
硬質基材、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等のエンジニァリングプラスチ
ックを使用することが有効である。
シ−ルされた電線接続構造を示し、シ−ル材Sの折り曲
端が電線31,31並びに導体接続金具32に近接され
ている。図4における、Y軸方向での電線被覆層端から
粘弾性層端までの距離A0、並びにX軸方向での電線又
は導体接続金具までの距離B0は電線接続部の水密保証
に頗る重要であり、通常、0.5〜25mmとされる。
その中央に電線接続部を正確に位置合わせし得るよう
に、標識を付することが好ましい。例えば、図5に示す
半円溝21、図6に示す三角溝21、図7に示す階段状
溝21或いは図8に示す並行凸条22,22、又は図9
に示す異色の粘弾性材片23を設けることができる。
中央に電線外周のほぼ半周部分に相当する幅の薄肉部分
24を設けることもできる。この場合、電線とシール材
折曲外側端との間の間隔tを小さくできるので、電線接
続構造の実質上の横幅を縮小できる。
薄肉粘弾性層部分21の幅Lを4.4mm,アールrを
1.4mm,電線外径を2.8mmφとした場合、上記
間隔tを0.41mm(粘弾性層に薄肉部を設けずに、
1.7mmの一様厚さとした場合、tは6.59mmで
あった)に、電線とシール材折曲外側端との間の部分の
断面積Cを1.76mm2(粘弾性層に薄肉部を設けず
に、1.7mmの一様厚さとした場合、Cは21.15
mm2であった)になし得た。
て、フレス加圧には、通常、プレス型が使用される。導
体接続部の形状が複雑な場合、例えば、分岐接続部の場
合、プレスによる加圧時、少なくとも一方のプレス型に
図12に示すような散点状の凸部41,…または、図1
3に示すような筋状の凸部41,…(通常、0.2〜7.0mm
の高さ)を設け、この凸部をフィルムに食い込ませて、
電線接続部内間隙並びに入隅コーナへの粘弾性材の流入
の促進を図ることが好ましい。
も大なる場合は、電線端部の加圧が可能なようにプレス
プレートに金具を部分的に収容するための溝(通常、平
面積が5×20mm2以上で深さが0.2mm以上)を設けることが
有効である。
続部のシ−ル処理に好適に使用され、この場合、図14
に示すように、シ−ル材Sの粘弾性層2を台形とするこ
とができる。
電線接続部のシ−ル方法は、上述した通りの構成であ
り、粘弾性層をフィルムの片面に周辺部を残して設けた
シ−ル材を2っ折によって電線接続部上に被せ、このシ
−ル材をプレス加圧して粘弾性層を展延し、粘弾性層の
圧縮反力によって圧力を発生させ、この展延量を見込ん
でフィルムの周辺部の幅を設定しておくものであり、電
線接続部上に2つ折りしたシ−ル材のフィルムの全縁端
間を開放したままでプレス加圧を行い得るから、シール
材を電線接続部上に巻いたり、所望の向きに方向付けた
りする面倒がなく、またプレス加圧操作も簡単である。
明図である。
図である。
ルした電線接続部をを示す説明図である。
一例を示す説明図である。
上記とは別の例を示す説明図である。
上記とは別の例を示す説明図である。
上記とは別の例を示す説明図である。
上記とは別の例を示す説明図である。
別の実施例を示す説明図である。
−ル部を示す説明図である。
るプレス型の一例を示す説明図である。
るプレス型の上記とは別の例を示す説明図である。
別の実施例を示す説明図である。
−ル部を示す説明図である。
Claims (7)
- 【請求項1】フィルムの片面に周辺部を残して粘弾性層
を設けたシ−ル材を、電線接続部上に2っ折りして粘弾
性層において重合し、この2っ折り重合シ−ル材をその
2っ折り重合シ−ル材のフィルムの全縁端間を開放した
ままで厚さ方向にプレス型により加圧して粘弾性層を圧
延する方法であり、上記フィルム片面の周辺部の幅を上
記加圧による粘弾性層の圧延量よりも大とすることを特
徴とする電線接続部のシール方法。 - 【請求項2】少なくとも片側のプレス型に、プレス面に
散点状又は筋状の凸部を有するプレス型を使用する請求
項1記載の電線接続部のシール方法。 - 【請求項3】フィルムの片面に周辺部を残して粘弾性層
を設けてあり、電線接続部上に2っ折りして粘弾性層に
おいて重合しこの2っ折り重合体をその2っ折り重合体
のフィルムの全縁端間を開放したままで厚さ方向にプレ
ス型により加圧して粘弾性層を圧延することにより使用
するシ−ル材であり、上記フィルム片面の周辺部の幅を
上記加圧による粘弾性層の圧延量よりも大としたことを
特徴とする電線接続部用シール材。 - 【請求項4】粘弾性層の中央に2っ折れ用標線が設けら
れている請求項3記載の電線接続部用シール材。 - 【請求項5】標線が凹溝又は凸条により形成されている
請求項4記載の電線接続部用シール材。 - 【請求項6】標線が異色の線状粘弾性材片により形成さ
れている請求項4記載の電線接続部用シール材。 - 【請求項7】粘弾性層が台形とされている請求項3〜6
何れか記載の電線接続部用シール材。
Priority Applications (7)
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ES91108103T ES2081388T3 (es) | 1990-05-19 | 1991-05-17 | Material de sellado para conexion de conductores electricos, metodo de sellado para conexiones de conductores electricos y metodo de producir material de sellado para conexiones de conductores electricos. |
EP91108103A EP0458227B1 (en) | 1990-05-19 | 1991-05-17 | Sealing material for electric wire connection, sealing method for electric wire connection and method of producing sealing material for electric wire connection |
DE69116427T DE69116427T2 (de) | 1990-05-19 | 1991-05-17 | Dichtungsmaterial für elektrische Drahtverbindung, Verfahren zum Dichten, Herstellen und Bearbeiten der elektrischen Drahtverbindung |
US07/701,913 US5246755A (en) | 1990-05-19 | 1991-05-17 | Sealing material for electric wire connection |
US08/076,645 US5358588A (en) | 1990-05-19 | 1993-06-15 | Sealing method for electric wire connection |
US08/076,643 US5346572A (en) | 1990-05-19 | 1993-06-15 | Method of producing sealing material for electric wire connection |
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JPH04242081A JPH04242081A (ja) | 1992-08-28 |
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Family Applications (1)
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JP3014766A Expired - Lifetime JP3025316B2 (ja) | 1990-05-19 | 1991-01-14 | 電線接続部用シ−ル材並びに電線接続部のシ−ル方法 |
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Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2595967Y2 (ja) * | 1992-01-21 | 1999-06-02 | 矢崎総業株式会社 | 電線接続部保護用の防水パッド |
-
1991
- 1991-01-14 JP JP3014766A patent/JP3025316B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH04242081A (ja) | 1992-08-28 |
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