JP3833946B2 - 床下断熱材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面の断熱性を向上するために隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取付ける床下断熱材に関し、より詳しくは、取付施工性に優れるとともに、取付状態の安定した床下断熱材に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅等において断熱性能を高めるために、床における根太等の構造部材間に、略板状長方形の合成樹脂発泡体製の建築用断熱材を配置することが行われる。その多くは、床下の根太の間に合成樹脂発泡体等による断熱材を挿入施工するものである。これらの断熱材は根太の間に挟まるような長方形の厚板に成形され、両端を大引き上に載せて取付けていた。例えば、実公平2−8005号公報には、根太に平行な側面に沿って全長にわたり連続する上下方向の割溝を設けて上面を僅かに根太間隔より拡げ、根太間に押し込んで取付ける断熱板が記載されている。
【0003】
一方特開平9−144154号公報には、隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取付ける板状長方形の床下断熱材で、根太に接する側面の長手方向に、下縁が上部外方に向かって傾斜する凸状部分が設けられ、この凸状部分に近接する内側の上面に、側面方向の稜線8から3cmを越えない位置に長穴が稜線と平行に設けられた床下断熱材が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来における考案や発明にかかる断熱板は、根太への密着力や、断熱板自体の支持力についてはそれなりの効果があるものと推測される。しかし、前者の実公平2−8005号公報に記載の断熱板では、根太に平行な側面に沿って全長にわたり連続する上下方向の割溝を設けて側面の上面側を僅かに根太間隔より拡げ、根太間に押込んで取付けるために、根太間に押込んで取付けるに際して抵抗が大きく施工性が悪いという課題を生じ、抵抗を小さくすべく割溝を拡大すると割溝が全長にわたっていることも加わって側面部全体の弱体化を招来するという課題を解決できない。
【0005】
一方、後者の特開平9−144154号公報の記載の床下断熱材では、根太に接する側面の長手方向に部分的に凸状部分が設けられ、その凸状部分に近接する内側の特定の位置に1本の直線状をなす長穴が設けられ、長穴を活用して凸状部分により弾性を付与させようと意図した構成であるが、このような凸状部分は長穴と直結しておらず、それ自体が何等可動できない構造であるため根太間に押込んで取付けるに際しては、凸状部分をどうしても過度に変形させる必要があるので抵抗が大きく施工性が悪いという課題を解決できない。加えて、前記した凸状部分の過度な変形により、歪みが大きくなり、施工後には歪み部分によって床鳴りを生じやすいという課題をも生じていた。
【0006】
本発明は、床面の断熱性を向上するために隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取付ける床下断熱材に関し、取付施工性を向上できるとともに、適切な支持力を有し、取付状態の安定した床下断熱部材を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記した本発明の目的を達成できる床下断熱材としては、前記請求項1に記載したように、隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取り付ける、略板状長方形の合成樹脂発泡体による床下断熱材であって、その長辺側の側面一部には少なくとも1つの可動片部が設けられ、前記可動片部の可動片はその上縁が下縁よりも外側に位置する傾斜面を備えるとともに、前記可動片部は床下断熱材の上面側から板厚途中まで設けられた平面視略コ字形の凹溝によって形成されていることを特徴とするものである。
【0008】
上記請求項1に記載したような本発明による床下断熱材の可動片部は、根太に平行な側面に沿って全長にわたり設けられておらず、部分的に設けられていることと、可動片それ自体が凹溝と直結していて可動できるゆえ根太間に押込んで取付けるに際して施工性に優れ、また一旦取付施工されると、不用意に脱落することがない適切且つ安定的な支持力を有する床下断熱材となり得るものである。
次に、前記請求項1に従属する請求項2による本発明は、可動片部を形成する前記凹溝は、その深さが板厚の約1/3〜2/3であることを特徴とするものであり、凹溝の形成によって可動片部を維持できるのに好適な深さを示す数値であり、可動片部が全長にわたっていない点も相まって決して弱体化をもたらすことのない程度の適切な深さである。
【0009】
そして請求項1または2に従属する傾斜面に関する請求項3による本発明は、可動片部の前記傾斜面は板厚相当分が傾斜していることを特徴とし、また同じように傾斜面に関する請求項4による本発明は、可動片部の前記傾斜面は板厚途中から傾斜していることを特徴とし、前者は前記した凹溝を深く形成した場合の実施に適し、後者は前記した凹溝を前者に比べ浅く形成した場合の実施に適するものである。
【0010】
さらに、請求項1〜4の何れかに従属する請求項5による本発明は合成樹脂発泡体による床下断熱材がスチレン系樹脂を発泡させた発泡体にて一体に構成されていることを特徴としており、床下断熱材として充分な弾性と強度および断熱性を有し、非常に軽量で輸送およびその他の取扱いが行い易いものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次いで、本発明の実施態様について、図を参照しながら以下に順次説明する。
図1は本発明による床下断熱材を示す斜視図、図2は平面図、図3は要部個所の断面図を示しており、床下断熱材10は、後述するが、隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取付けられるものであり、その形状は略板状長方形をなし、合成樹脂発泡体によって全体が一体に形成されている。
【0012】
図中における20は長辺側の側面11の一部に少なくとも1つ形成した可動片部であり、図示の場合、両側面11,11にそれぞれ2個所ずつの可動片部20を形成したものを例示しており、以下に可動片部20を具体的に説明する。
上記可動片部20はその上縁21が下縁22よりも外側に位置して厚み方向に傾斜している傾斜面23を側面11よりも外方に位置するように備えており、可動片部20の可動片24は床下断熱材10の上面12から板厚途中まで設けられた平面視略コ字形の凹溝25によって形成されているものであって、凹溝25と直面しており、可動片24の周囲に凹溝25が存しており、凹溝25の深さは板厚の約1/3〜2/3程度が可動片24自体を可動し易い深さである。
【0013】
また可動片部20の前記した傾斜面23は板厚相当分にわたって傾斜している場合と(図3参照)、板厚途中から上方へ拡開するように傾斜している場合(図4および図5参照)の何れを採用して実施しても本発明の目的を達成できるが、前者は特に凹溝25が深い場合に適し、後者は特に凹溝25が浅く形成されている場合に好適に対応できることになるが、必ずしもこれに限定されるものでなく、可動片24の可動具合を配慮して種々組合せの変更も可能である。
【0014】
上記した合成樹脂発泡体による床下断熱材10としては、スチレン系樹脂を発泡させた発泡体(例えば約10〜20kg/m3位が好ましい)が充分な弾性と強度および断熱性を有し、非常に軽量で輸送およびその他の取扱い上好適であるが、同程度の弾性と強度および断熱性さらには軽量性を有するものであれば、他の合成樹脂発泡体によって形成して実施してもよい。
上記本発明による床下断熱材10は、図6から明らかなように、床下構造中、大引きA上に載置固定された根太B,B間に嵌め込まれて使用されるものであって、床下断熱材10は側面11に設けた可動片部20における、上縁21が下縁22よりも外側に位置する傾斜面23を利用して下縁22側から根太B,B間へと嵌め込んでいくと、平面視コ字形の凹溝25によって可動片24が内方へと弾力的に可動することによって床下断熱材10はスムーズに根太B,B間への嵌入を完了でき、取付施工が非常に行い易く、嵌入後は、可動片24が原状へ復帰しようとする反力の作用にて根太B,B間における支持力が働き、安定した取付状態を維持できることになる。
【0015】
図示した床下断熱材の大きさの一例としては、長辺側が910mm、短辺側が258mm、板厚45mmのものを用い、可動片部の上縁側で約3〜5mm程度の突出状態で、可動片の幅が約50mm、凹溝の幅が約2〜10mm程度にして実施されている。
【0016】
【発明の効果】
上記した本発明による床下断熱材は、床面の断熱性を向上するために隣り合う根太間に嵌め込んで使用され、構成中の凹溝を利用した可動片による可動片部にて非常に取付施工性が良好で取り扱い易く、且つ取付施工後は適切な支持力を発揮して安定した取付状態を維持できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による床下断熱材の斜視図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】要部の断面図である。
【図4】変更要部の断面図である。
【図5】さらに変更要部の断面図である。
【図6】取付施工状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 床下断熱材
11 側面
20 可動片部
21 上縁
22 下縁
23 傾斜面
24 可動片
25 凹溝
A 大引き
B 根太
Claims (5)
- 隣り合う根太の間に嵌め込んで床下面に取り付ける、略板状長方形の合成樹脂発泡体による床下断熱材であって、その長辺側の側面一部には少なくとも1つの可動片部が設けられ、前記可動片部の可動片はその上縁が下縁よりも外側に位置する傾斜面を備えるとともに、前記可動片部は床下断熱材の上面側から板厚途中まで設けられた平面視略コ字形の凹溝によって形成されていることを特徴とする床下断熱材。
- 可動片部を形成する前記凹溝は、その深さが板厚の約1/3〜2/3であることを特徴とする床下断熱材。
- 可動片部の前記傾斜面は板厚相当分が傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の床下断熱材。
- 可動片部の前記傾斜面は板厚途中から傾斜していることを特徴とする請求項1または2記載の床下断熱材。
- 合成樹脂発泡体による床下断熱材がスチレン系樹脂を発泡させた発泡体にて一体に構成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の床下断熱材。
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