JP2588999Y2 - フロアケーブルダクト用シール材 - Google Patents

フロアケーブルダクト用シール材

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JP2588999Y2
JP2588999Y2 JP1991072948U JP7294891U JP2588999Y2 JP 2588999 Y2 JP2588999 Y2 JP 2588999Y2 JP 1991072948 U JP1991072948 U JP 1991072948U JP 7294891 U JP7294891 U JP 7294891U JP 2588999 Y2 JP2588999 Y2 JP 2588999Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、フロアケーブルダクト
の開口部を覆うダクト蓋を組み入れる際に、遮煙のため
にダクト枠とダクト蓋との間に介在されるシール材に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】発電所や変電所、或いはビルや工場等に
おいては、床下にケーブル布設用のダクトを設けてケー
ブルを配線することがある。図8はかかるケーブルダク
トの断面図を示し、1は床下に設けられたケーブルダク
ト、2はケーブルダクト1内に布設された複数本のケー
ブルをそれぞれ示す。ケーブルダクト1内には支柱3が
所定位置に設置されており、複数の支柱3の頂部を利用
して金具等からなるダクト枠4が組まれている。そして
ダクト枠4上にシール材5を介し、ケーブルダクト1の
開口部を覆うダクト蓋6が組み込まれている。前記シー
ル材5は、火災等が生じた場合にケーブルダクト1から
煙が室内に漏洩しないように、ダクト蓋6を密着組み込
み状態とするために介在されるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記シール材5として
は、耐熱性を考慮してアスベスト入りの発泡体等をシー
ル材形状に加工したものが使用されるのが一般的であっ
たが、アスベストは人体に悪影響を及ぼすことから材料
的に好ましくないばかりでなく、強度的に非常に脆く、
ケーブル布設工事の際等にダクト蓋6の開閉を繰り返す
と簡単に破損してしまうという問題があった。
【0004】
【考案の目的】従って本考案は、ケーブルダクト開口部
とダクト蓋とを良好に密封し得ると共に、ダクト蓋の開
閉を繰り返しても破損することなくシール性を継続し得
るフロアケーブルダクト用シール材を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】本考案のフロア
ケーブルダクト用シール材は難燃性材料からなる棒状
体であって、該棒状体の断面上層部を変形部とし、下層
部を充実として固形部としてなり、前記変形部は断面上
層部の側部に開口するU字状溝を設けることで変形自在
とされていることを特徴とするものである。すなわち、
上記変形部は被シール対象に圧接されることにより変形
密着するシール部として機能し、固形部は上記圧接力が
加わってもシール材が長手方向に湾曲するのを防止する
と共に、僅かな外力でシール材が容易に設置した箇所か
ら移動したりしないよう定置性を高めるための形状維持
部として機能する。
【0006】かかる構成のシール材であると、従来の発
泡体からなるシール材に比べ、下層部を充実として機械
的強度を高めた固形部とすることによって、シール材へ
の荷重に対する耐性が向上され、上層部を中空とした易
変形部とすることによってシール性が付与される。すな
わち、従来の発泡体シール材では荷重が加わった場合全
体が圧縮変形されるので繰り返し荷重が加わると破損し
やすかったが、本考案品では荷重が加わっても主に変形
するのは上層部のみであり、シール材自体の機械的強度
は下層の固形部で維持されており、従って繰り返し荷重
が加わっても容易に破損することはない。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて本考案の実施例を詳細に
説明する。[本考案の前段階の実施例] 図1は本考案に至る前段階の構成の一例(例えば実開平
1−113669号公報に記載されている)を示すシー
ル材5の斜視図であり、シール材5は樹脂材料からなる
棒状体であって、該シール材5の断面上層部Hには長手
方向に貫通する半円形の中空部51が設けられて変形部
とされ、下層部Lは充実状態とされた充実部52(固形
部)とされている。また、図2に示すように、断面矩形
の棒状体の断面上層部Hに矩形の中空部51を設けて変
形部とし、下層部Lを充実状態として固形部とする構成
も考えられる。 しかしながら、図1,図2に示す前段階
の実施例のように中空部に角部を有していると、繰り返
し荷重が加わった場合に該角部が機械的弱点部となる場
合があり、ダクト蓋の開閉等で繰り返し荷重が加わるフ
ロアケーブルダクト用シール材としては適切でないこと
が判明した。
【0008】そこで3に示すように、図1の前段階の
実施例と異なり中空部51の形状を円形としたり、ある
いは図4に示すように中空部51の形状を縦長の楕円形
とするというように、中空部51の断面形状を角部を実
質的に有さない形状とすることで、上記の機械的弱点部
の生成を抑制することも考えられる。しかし、このよう
な構造とすると、頂部53の弾性反発力が強くなりがち
となり、ダクト蓋が該弾性反発力で持ち上がってしまう
という新たな問題が生じてしまうことが判明した。
【0009】[本考案の実施例]図5は本考案の実施例を示している。棒状体の断面上層
部を変形部とし、下層部を充実として固形部とする点は
同様であるが、変形部形状として、断面上層部の側部に
開口するU字状溝51を設ける構成とすることで上層部
を変形自在としたものである。この場合においても、U
字状溝内に実質的に角部が存在していないことが好まし
い。 この実施例品によれば、頂部53に荷重が加わった
時の弾性反発力を低くすることができ、ダクト蓋の自重
が軽く図3のような中空部を備える実施例品ではその弾
性反発力でダクト蓋が持ち上がってしまうような場合に
有用である。 本考案のシール材5は、火災時の高熱環境
下においてもシール性を損なわないよう難燃性を備えて
いることが必要であり、その材料としては、酸素指数が
少なくとも25以上、好ましくは30以上のゴム・プラ
スチック材料を使用することができる。このような材料
としては、ポリエチレン、ポリクロロプレン、エチレン
酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂や、エチレン−プ
ロピレン−ジエン共重合体等のゴム類に、水酸化マグネ
シウム、アルミナ水和物等の水和金属酸化物、あるいは
三酸化アンチモン等の金属酸化物等の難燃材を適量配合
した組成物が挙げられる。市販されているものとして
は、例えばDFシール材(三菱電線工業株式会社商品
名:酸素指数33)が挙げられる。
【0010】また本考案のシール材5は、その頂部53
に荷重が加わった場合に上層部H(変形部)が偏平状に
変形することが必要であるので、上層部Hは適度の弾性
を備えていることが望ましい。望ましい弾性とは、例え
ば変形部の頂部52に静荷重60g/cm2 加えた場合、
上層部Hの長さが少なくとも30%以上縮小される弾
性、好ましくは50%以上縮小される弾性である。この
ような弾性を上層部Hが保有するよう、材料の選定及び
肉厚の選定をすることが望ましい。
【0011】なお、シール材断面における好ましい上層
部Hと下層部Lとの比率は、2〜8:8〜2程度であ
る。上層部Hの比率が高すぎるとシール材5の剛直性が
低下する傾向が見られ、また下層部Lの比率が高すぎる
とシール性が低下する傾向が見られるので上記の範囲が
適当である。
【0012】因みに、上記DFシール材にて図1に示す
ような本考案の前段階のシール材5を作成する場合は、
一例を挙げると幅20mm、下層部L長さ10mm、上
層部H長さ20mm、上層部の肉厚1.5mmとすれ
ば、上記の望ましい上層部Hの弾性を有すると共に、剛
直性及びシール性に優れたシール材を製造することがで
きる。これに略準じて本考案に係る図5のシール材5も
製造することができる。
【0013】上記したシール材の製法としては、例えば
シール材5の外形形状に合致したキャビティを有する金
型内に、中空部51形成用の中子を配置し、溶融状態と
した上記難燃性組成物を注型する方法があげられる。こ
の他に押し出し法によっても製造することが可能であ
る。
【0014】
【0015】
【0016】図6は本考案シール材5のフロアケーブル
ダクトへの使用状態の例を示す斜視図である。床下に形
成されたケーブルダクト1内にはケーブル2が布設され
ていると共に円柱型の支柱3が立設され、該支柱3の頂
部を橋絡するようにダクト枠4が配置されている。すな
わち、支柱3の頂部を利用してダクト枠4により枠組み
が形成されている。ダクト枠4上及び支柱3の頂部に
は、本考案のシール材5が所定長に切断されて載置固定
されている。なお支柱3上に配置するシール材5は、予
め支柱3の頂部に載置可能な格子状(四角枠状)に加工
したものを使用しても良い。その上に、ダクト枠4によ
る枠組み形状に合致したダクト蓋6が組み込まれている
ものである。
【0017】図7は図6の要部を拡大した断面図を示し
ている。図中に仮想線で示すように、シール材5はダク
ト蓋6を組み込む前は図1に示すような断面の通常の状
態であるが、ダクト蓋6を組み込むと、その自重によっ
てシール材5の上層部(変形部)が偏平状に変形し、元
形状への復元反発力も加わってダクト蓋6の裏面にシー
ル材5の頂部が密着することになる。他方シール材5の
下層部(固形部)は、あまり変形することなく荷重付加
前の形状をほぼ保っている。かかるシール材5の存在に
よって、火災時等においてケーブルダクト1内の煙が室
内に侵入するのを防止することができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明した通りの本考案のフロアケー
ブルダクト用シール材によれば、断面上層部を中空とし
て変形部とし、下層部を充実として固形部として、荷重
が加わった場合に上層部のみ部分変形するよう構成した
ので、シール材自体の繰り返し荷重に対する耐性を向上
させることができる。従って、フロアケーブルダクトへ
のケーブル布設工事の際にダクト蓋の開閉を繰り返して
もシール材が容易に破損することはなく、良好なシール
性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の前段階のシール材の一例を示す斜視図
である。
【図2】本考案の前段階のシール材の他の例を示す断面
図である。
【図3】本考案の前段階のシール材の他の例を示す断面
図である。
【図4】本考案の前段階のシール材の他の例を示す断面
図である。
【図5】本考案のシール材の例を示す断面図である。
【図6】本考案のシール材を、フロアケーブルダクトへ
使用した状態を示す斜視図である。
【図7】図6において要部を拡大した側断面図である。
【図8】一般的なフロアケーブルダクトを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーブルダクト 2 ケーブル 3 支柱 4 ダクト枠 5 シール材 51 中空部(U字状溝部) 52 充実部 53 頂部 H 上層部 L 下層部 6 ダクト蓋

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難燃性材料からなる棒状体であって、該
    棒状体の断面上層部を変形部とし、下層部を充実として
    固形部としてなり、前記変形部は断面上層部の側部に開
    口するU字状溝を設けることで変形自在とされているこ
    とを特徴とするフロアケーブルダクト用シール材。
JP1991072948U 1991-08-19 1991-08-19 フロアケーブルダクト用シール材 Expired - Fee Related JP2588999Y2 (ja)

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