JPH05181419A - 表示ラベルとその製造方法 - Google Patents

表示ラベルとその製造方法

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JPH05181419A
JPH05181419A JP35846491A JP35846491A JPH05181419A JP H05181419 A JPH05181419 A JP H05181419A JP 35846491 A JP35846491 A JP 35846491A JP 35846491 A JP35846491 A JP 35846491A JP H05181419 A JPH05181419 A JP H05181419A
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Hirotaka Mimukai
洋隆 水向
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表示部のみを簡単且つ正確に表示面に貼着さ
せる。 【構成】 表面に離型剤層4を層着している離型紙1上
に、裏面に粘着剤層7を層着しているラベル紙2と、裏
面に上記粘着剤層7よりも粘着力の弱い粘着剤層9を層
着している剥離紙3とを順次積層していると共に、上記
ラベル紙2に設けた表示部5を囲むようにして該ラベル
紙2に切目6が設けられ且つその切目6で囲まれた表示
部5以外の表面には離型剤層8が塗布されている構造を
有し、剥離紙3を剥離した際に、表示部5のみが該剥離
紙3と一体的に離型紙1から剥離するように構成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商店の窓ガラスや自動
車の車体等に貼着する適宜な文字、図柄等を設けた表示
ラベルとその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の表示ラベルとしては、図
6に示すように、離型紙Aの表面に離型剤層aを設ける
一方、表面に適宜な文字や図柄等の表示部Cを設けてい
るラベル紙Bの裏面に粘着剤層bを塗層して該粘着剤層
bを前記離型紙Aの表面に離型剤層aを介して仮接着
し、さらに、前記表示部Cの輪郭に沿ってラベル紙Bの
表裏面間に切目Dを入れてなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示ラベルによれば、使用に際して表示部Cを切り
抜く時に、まず、表示部C以外の部分を、所謂カス捲り
と称されている手法によって離型紙Aから剥離、除去し
(図7)、しかるのち、図8に示すように、表示部C上
にフイルムEをその裏面に塗布した粘着剤層eを介して
接着し、次いで、フイルムEを剥離することにより該フ
イルムE側に表示部Cを移す変えるという煩雑な作業を
必要とするものである。
【0004】この作業は人手により行われ、上述したよ
うに、離型紙Aから表示部C以外の部分を剥離する際
に、表示部Cの剥離が生じないように該表示部Cを押さ
えながら、表示部以外の部分を徐々に捲り上げなければ
ならず、著しい手間を要する上に表示部Cも捲れ上がる
場合が生じて、表示部が歪んだり、欠損したりして商品
価値が低下するという問題点があった。本発明はこのよ
うな問題点を根本的に解消し得る表示ラベルとその製造
方法の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の表示ラベルは、適宜な文字や図柄等の表示
部の輪郭に沿って表裏面間に切目を設けているラベル紙
が離型紙上に順次離型剤層と粘着剤層とを介して重合一
体化していると共に、このラベル紙の上面における上記
表示部を囲んだ切目の外側表面部分には離型剤層が設け
られてあり、さらに、上記粘着剤層よりも粘着力が弱い
粘着剤層を設けている剥離紙を該粘着剤層を介してラベ
ル紙上に貼着してなる構造を有するものである。
【0006】又、本発明の表示ラベルの製造方法は、表
面全面に離型剤を塗布している離型紙上に、裏面全面に
粘着剤層が塗布されていると共に適宜な文字や図柄等の
表示部を有し且つ該表示部の輪郭に沿って表裏面間に切
目を設けているラベル紙をその粘着剤層によって一体的
に仮接着し、さらに、このラベル紙の表面における前記
表示部を囲んだ切目の外側表面部分に離型剤層を設けた
のち、このラベル紙の表面に上記粘着剤層よりも弱い粘
着剤層を介して剥離紙を仮接着することを特徴とするも
のである。
【0007】
【作用】裏面側を離型紙表面に離型剤層を介して仮接着
したラベル紙に設けている表示部は、その表面が剥離紙
の裏面粘着剤層に仮接着されているが、表示部以外のラ
ベル紙部分、即ち、表示部を囲んだ切目から外側の表面
部分には離型剤層が塗布されているので、剥離紙に接着
し得ない。そのため、剥離紙を剥離すると、表示部のみ
が切目を介して剥離紙の裏面に一体的に貼着した状態で
離型紙から剥がれる。
【0008】又、表示部の裏面に層着している粘着剤層
は、剥離紙の裏面に層着している粘着剤層よりもその粘
着力が強いので、剥離紙の裏面側をガラス面或いは車体
等の適宜な表示面に接着したのち、該剥離紙を剥がす
と、表示部が剥離紙から離れて表示面に粘着剤層を介し
て接着した状態となる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面について説明す
ると、表示ラベルは適宜な薄紙からなる離型紙1と、塩
化ビニル紙、テトロン(登録商標)紙等の合成樹脂製薄
紙よりなるラベル紙2と、透明な樹脂フイルムよりなる
剥離紙3との3層構造に積層した紙から構成されてい
る。そして、前記離型紙1の表面全面には離型剤層4が
層着されている。
【0010】一方、ラベル紙2は、文字や図柄等の表示
部5を設けていると共にその表示部5の輪郭に沿って表
裏面間に貫通するスリット状の切目6を設けてあり、さ
らにその裏面全面に粘着剤層7が層着されていて、該粘
着剤層7を前記離型紙1の離型剤層4上に仮接着してあ
る。このラベル紙2に設けられる表示部5としては、例
えば、ラベル紙2が着色紙であれば、前記切目6で囲ま
れた部分を該表示部5とすることができ、ラベル紙2の
表面に印刷によって表示部5を設けた場合には該印刷部
の輪郭線に切目6を設けるか、或いは、表示部5を適宜
に囲むようにして切目6を設けておけばよい。
【0012】さらに、このラベル紙2の表面において、
前記表示部5を囲んでいる切目6の外側表面部、即ち、
切目6で囲まれた表示部分以外の表面部には離型剤層8
を塗層してある。そして、裏面全面に上記粘着剤層7よ
りも弱い粘着力を有する粘着剤層9を層着している剥離
紙3を該粘着剤層9によってラベル紙2の表面に仮接着
させて表示ラベルを構成しているものである。
【0013】このように構成した表示ラベルを製造する
には、図4に示すように離型紙1の表面に離型剤を塗布
する一方、ラベル紙2の裏面に粘着剤を塗布し、離型紙
1の離型剤層4上に該ラベル紙2の裏面粘着剤層7によ
ってこのラベル紙2を積層、貼着する。次いで、図5に
示すように該ラベル紙2の表面から離型紙1の表面に達
する切目6を入れ、該切目6で囲まれた部分で表示部5
を形成するか、ラベル紙2の表面に印刷文字や図柄模様
による表示部5を設けている場合には、該表示部5の輪
郭線に沿って、或いは該表示部5を囲繞するようにして
離型紙1の表面に達する切目6を入れる。なお、印刷に
よる表示部5の場合には、離型紙1上にラベル紙2を貼
着したのち、印刷を行い、しかるのち切目6を設けても
よい。
【0014】次いで、切目5で囲まれた表示部5の表面
以外のラベル紙2表面にスクリーン印刷等によって剥離
剤を塗布し、剥離剤層8を設けたのち、裏面に上記粘着
剤層5よりも粘着力が弱い粘着剤層9を塗層している剥
離紙3の該裏面粘着剤層9をラベル紙2上に重ね合わせ
て貼着することにより表示ラベルが製造されるものであ
る。
【0015】この表示ラベルの表示部5を商店の窓ガラ
ス、或いは自動車の車体その他の表示面に貼着するに
は、離型紙1に対して剥離紙3をその周縁部の適所、好
ましくは角部から捲り上げると、図2、図3に示すよう
に、これらの離型紙1と剥離紙3間に介在させているラ
ベル紙2において、剥離紙3と重ね合わされた表面側に
離型剤層8が塗層された部分、即ち、表示部5が設けら
れていない部分は該離型剤層8の存在によって剥離紙3
側に付着することなく、離型剤層8が塗層されていない
表示部5の表面が剥離紙3の裏面粘着剤層9との接着に
よって剥離紙3と一体的に離型紙1側から剥離しようと
する。
【0016】この際、表示部5はその周囲に離型紙1の
表面に達する切目6が入れられており、且つその離型紙
1と対向する表示部5の裏面側には離型剤層4が存在し
ているので、上記剥離紙3を捲り上げるに従って、切目
6から表示部5が剥離紙3と一体的に離型紙1側から剥
離されるものである。
【0017】こうして、剥離紙3の裏面に表示部5のみ
を転移させたのち、表示部5を表示面側に向けて剥離紙
3を該表示面に貼着する。しかるのち、該剥離紙3を剥
離すると、表示部5の裏面に設けている粘着剤層7が剥
離紙3の裏面に設けている粘着剤層9よりも粘着力が強
いので、該表示5が表示面に貼着された状態で剥離紙3
のみが剥離され、所定の位置に表示部5が正確に貼り付
けられるものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の表示ラベルによれ
ば、適宜な文字や図柄等の表示部の輪郭に沿って表裏面
間に切目を設けているラベル紙が離型紙上に順次離型剤
層と粘着剤層とを介して重合一体化していると共に、こ
のラベル紙の表面における上記表示部を囲んだ切目の外
側表面部分には離型剤層が設けられてあり、さらに、上
記粘着剤層よりも粘着力が弱い粘着剤層を設けている剥
離紙を該粘着剤層を介してラベル紙上に貼着しているの
で、離型紙から剥離紙を剥離させると、ラベル紙に設け
た表示部のみを該剥離紙の裏面に歪みや欠損等が生じる
ことなく正確な表示位置を維持した状態で確実且つ簡単
に剥離紙の裏面側へ転移させることができるものであ
る。
【0019】さらに、この剥離紙を、その裏面に転移さ
せた表示部を表示面側に向けた状態にして該表示面に貼
り付けることにより、表示部を正確な表示位置に配置さ
せることができ、この状態にして剥離紙を剥離すれば、
表示部の裏面に設けている粘着剤層が剥離紙の裏面に設
けている粘着剤層よりも粘着力が強いので、該表示が表
示面に貼着された状態を維持して所定の位置に表示部を
正確に貼り付けることができるものである。
【0020】又、このような表示ラベルは、離型紙上に
重合したラベル紙の表面における表示部を囲んだ切目の
外側表面部のみに離型剤層を設けたのち、剥離紙を重
合、貼着するという簡単な工程によって上記のような商
品価値の高い優れた表示ラベルを能率よく製造すること
ができ、多量生産に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】拡大縦断面図、
【図2】剥離状態を示す拡大縦断面図、
【図3】その簡略斜視図、
【図4】離型紙にラベル紙を貼着している状態の拡大縦
断面図、
【図5】製造方法を説明するための拡大縦断面図、
【図6】従来例の拡大縦断面図、
【図7】そのラベル紙を部分的に剥離した状態の拡大縦
断面図、
【図8】フイルムを貼着した状態の拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 離型紙 2 ラベル紙 3 剥離紙 4 離型剤層 5 表示部 6 切目 7 粘着剤層 8 離型剤層 9 粘着剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜な文字や図柄等の表示部の輪郭に沿
    って表裏面間に切目を設けているラベル紙が離型紙上に
    順次離型剤層と粘着剤層とを介して重合一体化している
    と共に、このラベル紙の表面における上記表示部を囲ん
    だ切目の外側表面部分には離型剤層が設けられてあり、
    さらに、上記粘着剤層よりも粘着力が弱い粘着剤層を設
    けている剥離紙を該粘着剤層を介してラベル紙上に貼着
    していることを特徴とする表示ラベル。
  2. 【請求項2】 表面全面に離型剤を塗布している離型紙
    上に、裏面全面に粘着剤層が塗布されていると共に適宜
    な文字や図柄等の表示部を有し且つ該表示部の輪郭に沿
    って表裏面間に切目を設けているラベル紙をその粘着剤
    層によって一体的に仮接着し、さらに、このラベル紙の
    表面における前記表示部を囲んだ切目の外側表面部分に
    離型剤層を設けたのち、このラベル紙の表面に上記粘着
    剤層よりも弱い粘着剤層を介して剥離紙を仮接着するこ
    とを特徴とする表示ラベルの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043921A (ja) * 2001-08-01 2003-02-14 Fuji Seal Inc 応募用ラベル部を有する容器用タックラベルおよびラベル付き容器

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02210388A (ja) * 1989-02-09 1990-08-21 Sekisui Chem Co Ltd シート状物の部分剥離方法
JPH0310282A (ja) * 1989-05-16 1991-01-17 Minnesota Mining & Mfg Co <3M> 不正変更の形跡を表示できるラベル材

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