JPH05181318A - 正帯電性トナー - Google Patents

正帯電性トナー

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JPH05181318A
JPH05181318A JP3360178A JP36017891A JPH05181318A JP H05181318 A JPH05181318 A JP H05181318A JP 3360178 A JP3360178 A JP 3360178A JP 36017891 A JP36017891 A JP 36017891A JP H05181318 A JPH05181318 A JP H05181318A
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toner
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triphenylmetan
triamino
triaminotriphenylmethane
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JP3360178A
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Yoshio Ozawa
義夫 小沢
Kazuhiko Sakaguchi
一彦 坂口
Kensho Sakamoto
憲昭 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 バインダー樹脂中に、数1で規定される分散
度が85%以上で、荷電制御剤としてトリアミノトリフ
ェニルメタンを分散し、含有せしめた正帯電性トナー。 【効果】 帯電特性に優れ、多数枚プリント後も高い画
像濃度が安定して得られ、カブリの発生も十分防止でき
る。 【数1】分散度D(%)=100−X/Vs [X=10μm×10μmの面積の区画10000個中
に存在する、直径5μm以上のトリアミノトリフェニル
メタン化合物の凝集物の数 Vs=(トナーの比重/トリアミノトリフェニルメタン
化合物の比重)×トナー中のトリアミノトリフェニルメ
タン化合物の含有重量%]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法等におい
て、静電潜像の現像に用いられるトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、従来から汎く知られてお
り、代表的なカールソン法においては以下の各工程を経
て画像形成がなされる。
【0003】(1) コロナ放電等により、感光体上を
均一帯電させる帯電工程。 (2) 画像露光(アナログ露光)あるいはレーザ光の
走査等による信号露光(デジタル露光)により選択的に
感光体に光照射し静電潜像を形成する露光工程。
【0004】(3) 現像剤により静電潜像を現像して
トナーを付着せしめ、感光体上にトナー像を形成する現
像工程。 (4) 感光体上のトナー像を紙などに転写する転写工
程。 (5) 転写されたトナーを熱、圧力などにより固定化
する定着工程。
【0005】また、感光体上に現像剤溜りを形成し、現
像剤を介して感光体に電荷注入して帯電せしめ、感光体
の背面側から画像信号露光すると同時に現像する非カー
ルソンタイプの画像形成方法も知られており、通常、光
背面露光記録方式と呼ばれている。
【0006】このような画像形成方法においてはいずれ
の場合も、現像剤の性能が、各工程の成否に大きな影響
を与える。
【0007】現像剤は、その構成からみて、トナーとキ
ャリアとからなる二成分系現像剤と、トナーのみからな
る一成分系現像剤とに大別され、前者の場合には主とし
てキャリアとの摩擦によりトナーが帯電され、後者の場
合にはトナー粒子間あるいはトナーとスリーブ等との摩
擦により帯電される。
【0008】また、現像方式からみると、感光体の電荷
担持部にトナーが付着する正規現像方式と、電荷非担持
部に付着する反転現像方式に大別される。
【0009】トナーは、現像方式、感光体の帯電特性な
どに合わせて正または負に帯電するように設計される
が、いずれの場合もトナーの帯電特性およびその安定な
制御が重要な課題となる。
【0010】トナーに用いられるバインダー樹脂自体も
固有の帯電特性を有しているが、一般には荷電制御剤
(CCA)を添加して帯電特性を制御しており、特にバ
インダー樹脂として一般に用いられるスチレン/アクリ
ル共重合体等は負帯電性であるので、正帯電性トナーを
製造する場合には、荷電制御剤の添加が必要となる。
【0011】正帯電性の荷電制御剤としては、従来から
ニグロシン化合物、第4級アンモニウム塩等が用いられ
ており、また、近年、トリアミノトリフェニルメタンが
注目されている(特表平2−501506号公報、特開
平2−267565号公報、書籍“Control o
f Charge Controlling Agen
t and Tonergrade Pigment
s”,Hans−Tobias Macholdt)。
【0012】トリアミノトリフェニルメタンは、一般に
C(Ph−NR23・X[Ph:フェニレン基、R:水
素またはアミノ基の置換基、X:対イオン]で表わさ
れ、優れた正電荷制御性を有するといわれているが、非
常に厳格な帯電特性を要求される場合など、必ずしも安
定した画質が得られない場合のあることが判明した。
【0013】例えば、アモルファスシリコン(a−S
i)系の感光体を用い反転現像により画像形成する場合
は、セレン、有機感光体と異なりa−Si系感光体の耐
圧電圧が低いため、500V程度の低い表面電位しか掛
けられない。そのため、一定の画像濃度を得ようとする
と、カブリに対する余裕度が小さくなり、安定した画像
形成が困難となる。また、a−Si系感光体は、感光波
長にもよるが、光感度が高いため、逆帯電トナーが存在
するとカブリが発生しやすい。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、カブリ等の
発生を防止して、安定した画像形成が可能な正帯電性ト
ナーを提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の正帯電性トナー
は、バインダー樹脂中に、数2で規定される分散度Dが
85%以上でトリアミノトリフェニルメタン化合物を分
散、含有することを特徴とする。
【0016】
【数2】分散度D(%)=100−X/Vs [X=10μm×10μmの面積の区画10000個中
に存在する、直径5μm以上のトリアミノトリフェニル
メタン化合物の凝集物の数 Vs=(トナーの比重/トリアミノトリフェニルメタン
化合物の比重)×トナー中のトリアミノトリフェニルメ
タン化合物の含有重量%]
【0017】
【発明の実施態様】本発明では、トナーの荷電制御剤と
して、トリアミノトリフェニルメタン化合物を用いる。
トリアミノトリフェニルメタン化合物は、強力な正帯電
性の荷電制御剤であるが、単にバインダー樹脂中に添加
しただけでは、安定して画像を形成できず、具体的には
数3の分散度D(%)が85%以上、好ましくは90%
以上となるように添加する。
【0018】
【数3】分散度D(%)=100−X/Vs
【0019】ここで、Xは、10μm×10μmの面積
の区画10000個中に存在する直径5μm以上のトリ
アミノトリフェニルメタン化合物の凝集物の数である。
具体的には、Xは、トナー粒子をスライスして試料と
し、この顕微鏡写真からランダムに10000区画を設
定し、この中に存在するトリアミノトリフェニルメタン
化合物の直径5μm以上の凝集物の数を数えることによ
り求められる。但し、10μm以上の大きな粒子の場合
は、長径の長さを5μmで割った整数値の値を個数とす
る。
【0020】また、Vsは、トナーの比重とトリアミノ
トリフェニルメタン(TAPM)の比重の比(トナーの
比重/TAPMの比重)に、トナー中のTAPMの含有
量(単位:重量%)を掛けたものである。
【0021】分散度Dが85%未満になると、バインダ
ー樹脂中にトリアミノトリフェニルメタンが均一に分散
しなくなり、トリアミノトリフェニルメタンが強力な荷
電制御剤でることから、トナー中には、帯電性の強いト
ナーと、帯電性の弱いトナーと、逆帯電性トナーが存在
することになる。
【0022】現像時に帯電の弱いトナーや逆帯電したト
ナーが存在すると、カブリの発生や画像濃度の低下が生
じる。また、トリアミノトリフェニルメタンが極度に偏
在し強く帯電したトナーが存在すると、トナー同志の接
触により逆帯電トナーが発生し、上記の如き不都合が生
じることも考えられる。
【0023】特に、a−Si系感光体を用いて反転現像
方式により画像形成をする場合は、前述のように低い表
面電位した掛けられず、弱い帯電トナーや逆帯電トナー
の存在は安定な画像形成の大きな障害となる。
【0024】85%以上の分散度は、強力な混練押出機
を用いるなどして達成でき、ニーダのようなバッチ方式
の混練によっても可能である。しかし、あまり混練条件
を強くすると、バインダーの分子量の低下により定着時
にオフセットが生じやすくなる場合もある。
【0025】トナーの粒度が小さくなるほど、トリアミ
ノトリフェニルメタンの分散度の高さが重要となる。ト
ナー中へのトリアミノトリフェニルメタンの配合量は、
0.5〜5重量%の範囲が好ましく、より好ましくは
1.0〜3.0重量%である。
【0026】本発明のトナーで用いられるバインダー樹
脂は特に限定されないが、スチレン/アクリル共重合体
等のスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂等のように、負に帯電する傾向が強い樹脂を用いる
場合に効果的である。
【0027】本発明のトナー中には、バインダー樹脂、
荷電制御剤としてのトリアミノトリフェニルメタン化合
物に加え、必要に応じて他の成分、例えば、着色剤、オ
フセット防止剤、定着向上助剤、磁性体などを含むこと
ができ、また、シリカ粉末等の外添剤を混合することも
できる。
【0028】着色剤としてはカーボンブラックをはじめ
各種の顔料、染料が;オフセット防止剤、定着向上助剤
としては低分子量ポリプロピレン、低分子ポリエチレン
あるいはその変性物等のオレフィンワックスなどが;磁
性体としてはマグネタイト、フェライトなどが使用でき
る。
【0029】本発明のトナーは、一成分系現像剤とし
て、また、キャリアと混合して二成分系現像剤として用
いることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、荷電制御剤としてトリ
アミノトリフェニルメタン化合物を用い、このバインダ
ー樹脂中への分散度を85%以上とすることにより、帯
電特性に優れた正帯電性トナーを得ることができる。こ
の正帯電性トナーは、多数枚プリント後も高い画像濃度
が安定して得られ、また、カブリの発生を十分に防止す
ることができる。
【0031】
【実施例】
実施例1 スチレン/アクリル酸n−ブチル共重合体(共重合比80/20) 100重量部 カーボンブラック(MA-100,三菱化成工業(株)製) 5重量部 ポリプロピレンワックス(ビスコール550P,三洋化成工業(株)製) 4重量部 トリアミノトリフェニルメタン化合物 2重量部 (コピーブルーPR,ヘキスト社製)
【0032】上記配合比のトナー材料をスーパーミキサ
ーにより混合し、二軸押出機(PCM−30、池貝鉄工
(株)製)を用いて混練し、冷却後、粉砕して分級し、
平均粒径7μmの分級品を得、これに1%のアルミナ微
粒子を添加、混合して正帯電性トナーを得た。
【0033】ここで、コピーブルーPRは、C(Ph−
NH−Ph−H)2 (Ph−NH−Ph−m−CH3
・1/2SO4で表わされるトリアミノトリフェニルメ
タン化合物である(Phはフェニレン基)。
【0034】得られたトナーを平均粒径80μmのノン
コートフェライトキャリアに対して4%の濃度で十分混
合し、二成分現像剤を作製した。
【0035】このとき、トナー作製時の混練強度を強・
中・弱の3段で変化させて3種類のトナーを作製した。
得られたトナーは、それぞれ0.9μm(900nm)
でミクロトームによりスライスし、200倍の倍率で顕
微鏡写真を撮り、10000区画(面積=10μm×1
0μm)中の5μm以上の荷電制御剤(トリアミノトリ
フェニルメタン化合物)の凝集物の数を数えて、分散度
D(D=100−X/Vs)を求めた。図1に実施例1
の分散度95%の場合の上記顕微鏡写真(200倍)
を、また、図2に実施例1の分散度75%の場合(比較
参考例)の同じく顕微鏡写真を示した。
【0036】露光光源として京セラ(株)製のLEDラ
インヘッドを用いたa−Siドラムプリンターを使用
し、上記現像剤を用いて10万ページ連続してプリント
し、画像評価(画像濃度、カブリ)を行なった。この結
果および帯電量Q/M(ブローオフ法)を、以下の比較
例の結果とともに、後記表1に示した。
【0037】比較例1 実施例1において、トリアミノトリフェニルメタン化合
物に代えて、荷電制御剤としてニグロシン染料(ボント
ロンN−07,オリエント化学(株)製を用いる他は同
様にしてトナーを作製し、画像評価およびQ/Mの測定
を行ない、その結果を表1に示した。表1から、ニグロ
シン染料を用いた場合は、分散度を高しても、Q/Mは
高くなるものの、カブリが発生しやすく、画像濃度も低
く不安定であることが判る。
【0038】
【表1】 混練 分散度 画像 Q/M カ ブ リ 試 料 条件 (%) 濃度 (μC/g) 初期 1万枚 5万枚 10万枚 実施例1 強 95 1.45 +12 ○ ○ ○ ○ 中 85 1.40 +10 ○ ○ ○ ○ 弱 75 1.30 + 8 △ △ × × 比較例1 強 85 1.20 +18 ○ ○ ○ ○ 中 75 1.10 +15 △ △ × × 弱 60 1.00 +12 × × × ×
【0039】画像濃度:10万枚印刷後にマクベス濃度
計により測定 Q/M:ブローオフ法により測定 カブリ:○;カブリが発生しない △;わずかにカブリが発生する ×;はっきりとしたカブリが発生する
【図面の簡単な説明】
【図1】分散度95%におけるトリアミノトリフェニル
メタンの分散状態を示す顕微鏡写真(200倍)であ
る。なお、本対象は、金属組織の如く製図法に従って描
くことが極めて困難である。
【図2】分散度75%におけるトリアミノトリフェニル
メタンの分散状態を示す顕微鏡写真(200倍)であ
る。なお、本対象は、金属組織の如く製図法に従って描
くことが極めて困難である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂中に、数1で規定される
    分散度Dが85%以上でトリアミノトリフェニルメタン
    化合物を分散、含有することを特徴とする正帯電性トナ
    ー。 【数1】分散度D(%)=100−X/Vs [X=10μm×10μmの面積の区画10000個中
    に存在する、 直径5μm以上のトリアミノトリフェニルメタン化合物
    の凝集物の数 Vs=(トナーの比重/トリアミノトリフェニルメタン
    化合物の比重)×トナー中のトリアミノトリフェニルメ
    タン化合物の含有重量%]
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016139039A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用正帯電トナー

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016139039A (ja) * 2015-01-28 2016-08-04 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 静電潜像現像用正帯電トナー

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