JP2925606B2 - 磁気ブラシ現像方法 - Google Patents
磁気ブラシ現像方法Info
- Publication number
- JP2925606B2 JP2925606B2 JP1303335A JP30333589A JP2925606B2 JP 2925606 B2 JP2925606 B2 JP 2925606B2 JP 1303335 A JP1303335 A JP 1303335A JP 30333589 A JP30333589 A JP 30333589A JP 2925606 B2 JP2925606 B2 JP 2925606B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic carrier
- carrier
- developing method
- resin
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Developing Agents For Electrophotography (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、静電写真法における二成分現像剤を用いた
磁気ブラシ現像法に関する。
磁気ブラシ現像法に関する。
(従来の技術及びその問題点) 静電写真法において、顕電性トナーと磁性キャリヤと
から成る二成分系現像剤を使用し、該現像剤をマグネッ
トスリーブ上に供給して磁気ブラシを形成し、これを静
電潜像が形成された感光体ドラム表面に摺擦して該潜像
を顕像化したトナー像を得る磁気ブラシ現像方法は、従
来から広く採用されている。
から成る二成分系現像剤を使用し、該現像剤をマグネッ
トスリーブ上に供給して磁気ブラシを形成し、これを静
電潜像が形成された感光体ドラム表面に摺擦して該潜像
を顕像化したトナー像を得る磁気ブラシ現像方法は、従
来から広く採用されている。
然しながら、この磁気ブラシ現像方法は、良好な画像
を得るための因子として、現像剤や感光体の特性以外
に、感光体ドラムの周速、マグネットスリーブの周速、
ドラム−スリーブ間距離、マグネットの磁気的強度、磁
気ブラシの穂切りの長さ等の種々の機械的条件があり、
最適画像を得るための条件設定が極めて煩雑なものとな
っている。
を得るための因子として、現像剤や感光体の特性以外
に、感光体ドラムの周速、マグネットスリーブの周速、
ドラム−スリーブ間距離、マグネットの磁気的強度、磁
気ブラシの穂切りの長さ等の種々の機械的条件があり、
最適画像を得るための条件設定が極めて煩雑なものとな
っている。
しかも、最適画像とは画像濃度及び解像度の何れも良
好なものというが、画像濃度の高い画像を得る条件と解
像度の優れた画像を得る条件とは一般的に言って一致し
ないため、現像条件の設定が極めて困難なものとなって
いた。
好なものというが、画像濃度の高い画像を得る条件と解
像度の優れた画像を得る条件とは一般的に言って一致し
ないため、現像条件の設定が極めて困難なものとなって
いた。
特に最近になっては高速複写が望まれており、感光体
ドラムの回転速度等を従来の静電写真装置に比して著し
く高くする様な場合には、その他の現像条件も著しく変
化させる必要があるため、上記の様な不都合は大きな問
題となる。
ドラムの回転速度等を従来の静電写真装置に比して著し
く高くする様な場合には、その他の現像条件も著しく変
化させる必要があるため、上記の様な不都合は大きな問
題となる。
更に、初期において良好な画像が形成できる現像条件
に設定されたとしても、多数枚の連続複写によって現像
剤やスリーブ等が劣化すると、現像剤の撹拌性や流動
性、特に穂立ち形成性が変動して最適な磁気ブラシを形
成することが困難となり、画像品質が低下することが頻
繁に起こっていた。そして、このことは高温高湿な悪環
境下では特に顕著であった。
に設定されたとしても、多数枚の連続複写によって現像
剤やスリーブ等が劣化すると、現像剤の撹拌性や流動
性、特に穂立ち形成性が変動して最適な磁気ブラシを形
成することが困難となり、画像品質が低下することが頻
繁に起こっていた。そして、このことは高温高湿な悪環
境下では特に顕著であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、二成分系現像剤に用いる磁性キャリヤの粒
径及び飽和及び飽和磁化に応じて感光体ドラムに対する
マグネットスリーブの周速比を一定範囲内に設定して現
像を行うことにより最適画像を得ることを可能としたも
のである。
径及び飽和及び飽和磁化に応じて感光体ドラムに対する
マグネットスリーブの周速比を一定範囲内に設定して現
像を行うことにより最適画像を得ることを可能としたも
のである。
即ち、本発明によれば、顕電性トナーと磁性キャリヤ
とから成る二成分系現像剤を使用し、該現像剤をマグネ
ットスリーブ上に供給して磁気ブラシを形成し、これを
静電潜像が形成された感光体ドラム表面に摺擦して現像
を行う電子写真法における磁気ブラシ現像方法におい
て、 前記現像剤の磁性キャリヤの平均粒径をdμm及び飽
和磁化をx emu/gとしたとき、感光体ドラムに対するマ
グネットスリーブの周速比Kが、下記式、 を満足する様な条件下で現像を行うことを特徴とする現
像方法が提供される。
とから成る二成分系現像剤を使用し、該現像剤をマグネ
ットスリーブ上に供給して磁気ブラシを形成し、これを
静電潜像が形成された感光体ドラム表面に摺擦して現像
を行う電子写真法における磁気ブラシ現像方法におい
て、 前記現像剤の磁性キャリヤの平均粒径をdμm及び飽
和磁化をx emu/gとしたとき、感光体ドラムに対するマ
グネットスリーブの周速比Kが、下記式、 を満足する様な条件下で現像を行うことを特徴とする現
像方法が提供される。
本発明の一つの好適態様によれば、上記顕電性トナー
として、顕電性トナーに対してアクリル系重合体微粉末
とシリカ微粉末が混合されたトナー組成物を用いること
が特に望ましい。
として、顕電性トナーに対してアクリル系重合体微粉末
とシリカ微粉末が混合されたトナー組成物を用いること
が特に望ましい。
また、磁性キャリヤとしては見掛密度が2.4乃至3.0g/
cm3の範囲にあるものを用いるのがよい。また、磁性キ
ャリヤの粒度分布としては、平均粒径の0.5倍以下の粒
子が0.1重量%よりも少ない量で量で且つ平均粒径の0.7
倍乃至1.4倍の粒子が90重量%以上であるものがよい。
更にまた、磁性粒子としては、樹脂で被覆された磁性キ
ャリヤを用いるのがよい。
cm3の範囲にあるものを用いるのがよい。また、磁性キ
ャリヤの粒度分布としては、平均粒径の0.5倍以下の粒
子が0.1重量%よりも少ない量で量で且つ平均粒径の0.7
倍乃至1.4倍の粒子が90重量%以上であるものがよい。
更にまた、磁性粒子としては、樹脂で被覆された磁性キ
ャリヤを用いるのがよい。
(作用) 本発明は、二成分系現像剤を用いた磁気ブラシ現像方
法において、最適画像を得るための機械的現像条件は、
感光体ドラムと磁気ブラシ搬送用のマグネットスリーブ
との周速比に大きく依存し、この周速比は用いる磁性キ
ャリヤの平均粒径(μm)及び飽和磁化(emu/g)によ
って適宜定まるという新規知見に基づくものである。
法において、最適画像を得るための機械的現像条件は、
感光体ドラムと磁気ブラシ搬送用のマグネットスリーブ
との周速比に大きく依存し、この周速比は用いる磁性キ
ャリヤの平均粒径(μm)及び飽和磁化(emu/g)によ
って適宜定まるという新規知見に基づくものである。
即ち、前記周速比Kが2d/xよりも大となると得られる
画像は解像度が劣ったものとなり、また1.25d/xよりも
小さい場合には、解像度に関しては満足し得るとしても
得られる画像の濃度は低くなり不適当である。
画像は解像度が劣ったものとなり、また1.25d/xよりも
小さい場合には、解像度に関しては満足し得るとしても
得られる画像の濃度は低くなり不適当である。
前述した現像条件を規定する一般式(1)は実験的に
求められた式であり、この様な一般式(1)で規定され
る範囲内において現像を行うことにより最適画像が得ら
れる理由は明確ではないが本発明者等は次の様に推定し
ている。
求められた式であり、この様な一般式(1)で規定され
る範囲内において現像を行うことにより最適画像が得ら
れる理由は明確ではないが本発明者等は次の様に推定し
ている。
即ち、最適画像を得るためには、現像域における磁気
ブラシの電気抵抗値が一定範囲にあることが必要と考え
られ、この電気抵抗が磁性キャリヤの平均粒径及び飽和
磁化、並びに感光体ドラムに対するマグネットスリーブ
の周速比の関数で表されるためと思われる。
ブラシの電気抵抗値が一定範囲にあることが必要と考え
られ、この電気抵抗が磁性キャリヤの平均粒径及び飽和
磁化、並びに感光体ドラムに対するマグネットスリーブ
の周速比の関数で表されるためと思われる。
例えば、前記一般式(1)を満足する様な現像条件下
において適度な電気抵抗値が保持される結果として最適
画像が得られるものである。
において適度な電気抵抗値が保持される結果として最適
画像が得られるものである。
換言すると、前記周速比Kが2d/xよりも大である場合
には、磁気ブラシの電気抵抗値が小さく、画像濃度は高
くなったとしても解像度が低下し、1.25d/xよりも小さ
い場合には、電気抵抗が大となり、解像度は良好である
としても画像濃度が低下することになるのである。
には、磁気ブラシの電気抵抗値が小さく、画像濃度は高
くなったとしても解像度が低下し、1.25d/xよりも小さ
い場合には、電気抵抗が大となり、解像度は良好である
としても画像濃度が低下することになるのである。
そして、本発明の一つの態様においてはトナーに対し
てアクリル系重合体微粉末とシリカ微粉末を外部添加し
た特定のトナー組成物を用いる。つまり、長期間安定に
高画質の画像を得るためには、繰り返しの画像形成にお
いて、設定された現像を通過する磁気ブラシの形成状態
が変動しないことが重要であり、上記特定のトナー組成
物を用いると、スリーブ上での現像剤の分散性、搬送性
が良好になって一様な磁気ブラシが繰り返し形成できる
とともに、磁気ブラシ中でのトナーの分散性が均一にな
ることから、磁気ブラシの動的な状態での電気抵抗が常
に安定して、ムラなくトナーが潜像へ移行し、長期にわ
たって高画質な画像を繰り返し形成することができるの
である。
てアクリル系重合体微粉末とシリカ微粉末を外部添加し
た特定のトナー組成物を用いる。つまり、長期間安定に
高画質の画像を得るためには、繰り返しの画像形成にお
いて、設定された現像を通過する磁気ブラシの形成状態
が変動しないことが重要であり、上記特定のトナー組成
物を用いると、スリーブ上での現像剤の分散性、搬送性
が良好になって一様な磁気ブラシが繰り返し形成できる
とともに、磁気ブラシ中でのトナーの分散性が均一にな
ることから、磁気ブラシの動的な状態での電気抵抗が常
に安定して、ムラなくトナーが潜像へ移行し、長期にわ
たって高画質な画像を繰り返し形成することができるの
である。
また、本発明の別の態様においては、用いる磁性キャ
リヤの見掛密度が2.4乃至3.0g/cm3の範囲にあること
が、前記一般式(1)を長期間成立させるための条件と
して重要である。
リヤの見掛密度が2.4乃至3.0g/cm3の範囲にあること
が、前記一般式(1)を長期間成立させるための条件と
して重要である。
即ち、前記一般式(1)を長期間成立させるために
は、磁気ブラシの電気抵抗値が常に安定して一定範囲内
に設定されることが必要であり、磁性キャリヤの見掛密
度を上記範囲内に設定することにより、磁気ブラシの電
気抵抗値を長期間一定範囲内に保持することが可能とな
り、長期間安定に良好な画像が得られる事となる。
は、磁気ブラシの電気抵抗値が常に安定して一定範囲内
に設定されることが必要であり、磁性キャリヤの見掛密
度を上記範囲内に設定することにより、磁気ブラシの電
気抵抗値を長期間一定範囲内に保持することが可能とな
り、長期間安定に良好な画像が得られる事となる。
従って、磁性キャリヤの見掛密度が上記範囲内外にあ
ると、長期間画像形成を繰り返す間に磁気ブラシの電気
抵抗値が一定範囲内に保持されなくなり、前記一般式
(1)が成立しなくなる。
ると、長期間画像形成を繰り返す間に磁気ブラシの電気
抵抗値が一定範囲内に保持されなくなり、前記一般式
(1)が成立しなくなる。
また、磁性キャリヤの見掛密度が上記範囲外にある場
合、長期間画像形成を繰り返して現像剤が劣化すると、
画像濃度が不安定となり、カブリも生じやすくなって良
好な画像が得られなくなる傾向がある。
合、長期間画像形成を繰り返して現像剤が劣化すると、
画像濃度が不安定となり、カブリも生じやすくなって良
好な画像が得られなくなる傾向がある。
また、本発明の更に別の態様においては、用いる磁性
キャリヤの粒度分布が平均粒径の0.5倍以下の粒子が0.1
重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍の粒子が90
重量%以上であることが、前記一般式(1)を長期間成
立させるための条件として重要である。
キャリヤの粒度分布が平均粒径の0.5倍以下の粒子が0.1
重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍の粒子が90
重量%以上であることが、前記一般式(1)を長期間成
立させるための条件として重要である。
即ち、前記一般式(1)を長期間成立させるために
は、磁気ブラシの電気抵抗値が常に安定して一定範囲内
に設置されることが必要であり、磁性キャリヤの粒度分
布を上記条件に設定することにより、磁気ブラシの電気
抵抗値を長期間一定範囲内に保持することが可能とな
り、長期間安定に良好な画像が得られる事となる。
は、磁気ブラシの電気抵抗値が常に安定して一定範囲内
に設置されることが必要であり、磁性キャリヤの粒度分
布を上記条件に設定することにより、磁気ブラシの電気
抵抗値を長期間一定範囲内に保持することが可能とな
り、長期間安定に良好な画像が得られる事となる。
従って、磁性キャリヤの粒度分布が上記条件を満たさ
ない場合には、長期間画像形成を繰り返す間に磁気ブラ
シの電気抵抗値が一定範囲内に保持されなくなり、前記
一般式(1)が成立しにくくなる。
ない場合には、長期間画像形成を繰り返す間に磁気ブラ
シの電気抵抗値が一定範囲内に保持されなくなり、前記
一般式(1)が成立しにくくなる。
また、磁性キャリヤの粒度分布が上記条件を満たさな
い場合、長期間画像形成を繰り返すと、現像剤の劣化に
伴いキャリヤ飛散が生じ、良好な画像が得られなくなる
傾向がある。
い場合、長期間画像形成を繰り返すと、現像剤の劣化に
伴いキャリヤ飛散が生じ、良好な画像が得られなくなる
傾向がある。
また、本発明の現像方法においては、表面を樹脂で被
覆した磁性キャリヤを使用することが望ましい。
覆した磁性キャリヤを使用することが望ましい。
一般に、二成物系現像剤を用いた磁気ブラシ現像方法
においては、トナーとキャリヤの混合物を現像装置内で
撹拌、混合することにより磁気ブラシの形成が行われて
いる。従って、長期間画像形成を繰り返すと、現像装置
内でのトナーとキャリヤあるいは現像装置とキャリヤと
の衝突によりキャリヤ表面へのトナーの融着が生じる。
この様にキャリヤ表面にトナーが融着すると、磁気ブラ
シの電気抵抗値が変化し、キャリヤの電気抵抗値と磁気
ブラシの電気抵抗値との相関関係がくずれるために、前
記一般式(1)が成立しにくくなる。
においては、トナーとキャリヤの混合物を現像装置内で
撹拌、混合することにより磁気ブラシの形成が行われて
いる。従って、長期間画像形成を繰り返すと、現像装置
内でのトナーとキャリヤあるいは現像装置とキャリヤと
の衝突によりキャリヤ表面へのトナーの融着が生じる。
この様にキャリヤ表面にトナーが融着すると、磁気ブラ
シの電気抵抗値が変化し、キャリヤの電気抵抗値と磁気
ブラシの電気抵抗値との相関関係がくずれるために、前
記一般式(1)が成立しにくくなる。
従って、前記一般式(1)を長期にわたって成立させ
るためには、キャリヤへのトナー融着を防止することが
必要であるが、かかるキャリヤへのトナー融着はキャリ
ヤ表面を樹脂で被覆することにより有効に防止できる。
即ち、キャリヤの表面を樹脂で被覆することにより、長
期間画像形成を繰り返した場合でも前記一般式(1)を
成立させることが可能となる。
るためには、キャリヤへのトナー融着を防止することが
必要であるが、かかるキャリヤへのトナー融着はキャリ
ヤ表面を樹脂で被覆することにより有効に防止できる。
即ち、キャリヤの表面を樹脂で被覆することにより、長
期間画像形成を繰り返した場合でも前記一般式(1)を
成立させることが可能となる。
(発明の好適態様) 現 像 剤 本発明の現像方法において用いる二成分系の磁性現像
剤としては、顕電性トナーと磁性キャリヤとから成るそ
れ自体公知のものが何れも使用し得る。
剤としては、顕電性トナーと磁性キャリヤとから成るそ
れ自体公知のものが何れも使用し得る。
例えばトナーとしては、顕電性と定着性とを有する着
色トナーが使用され、このものは一般的に言って結着剤
樹脂中に、着色顔料、荷電制御剤等を分散させた粒径が
5乃至30ミクロンの粒状組成物から成る。
色トナーが使用され、このものは一般的に言って結着剤
樹脂中に、着色顔料、荷電制御剤等を分散させた粒径が
5乃至30ミクロンの粒状組成物から成る。
このトナー成分である結着剤樹脂としては、熱可塑性
樹脂や、未硬化乃至は初期縮合物の熱硬化性樹脂が使用
される。その適当な例は、重要なものの順序に、ポリス
チレン等のビニル芳香族樹脂、アクリル系樹脂、ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、石油樹脂、オレフィン樹脂等であ
る。
樹脂や、未硬化乃至は初期縮合物の熱硬化性樹脂が使用
される。その適当な例は、重要なものの順序に、ポリス
チレン等のビニル芳香族樹脂、アクリル系樹脂、ポリビ
ニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、石油樹脂、オレフィン樹脂等であ
る。
着色顔料としては、例えばカーボンブラック、カドミ
ウムイエロー、モリブデンオレンジ、ピラゾロンレッ
ド、ファストバイオレットB、フタロシアニンブルー等
の1種又は2種以上が使用される。
ウムイエロー、モリブデンオレンジ、ピラゾロンレッ
ド、ファストバイオレットB、フタロシアニンブルー等
の1種又は2種以上が使用される。
荷電制御剤としては、例えばニグロシンベース(CI 5
0415)、オイルブラック(CI 26150)、スピロンブラッ
ク等の油溶性染料や、ナフテン酸金属塩、脂肪酸金属石
鹸、樹脂酸石鹸等が必要により使用される。
0415)、オイルブラック(CI 26150)、スピロンブラッ
ク等の油溶性染料や、ナフテン酸金属塩、脂肪酸金属石
鹸、樹脂酸石鹸等が必要により使用される。
上記トナーに対して、混合するアクリル系重合体微粉
末としては、乳化重合、ソープフリー重合、分散重合、
懸濁重合等によって生成される球形の樹脂粒子粉末や、
重合塊を粉砕して得られた粉末であってもよく、一般に
粒径が0.1乃至1μm、特に0.3乃至0.6μmのものが好
ましく使用される。
末としては、乳化重合、ソープフリー重合、分散重合、
懸濁重合等によって生成される球形の樹脂粒子粉末や、
重合塊を粉砕して得られた粉末であってもよく、一般に
粒径が0.1乃至1μm、特に0.3乃至0.6μmのものが好
ましく使用される。
重合体を構成する単量体としては、下記式で表わされ
る 式、 式中、R3は水素原子又は低級アルキル基、R4は水素原
子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基、
或いはビニルエステル基である、 アクリル系単量体、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアク
リル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、σ
−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタク
リル酸エチル、エチレングリコールメタクリル酸エステ
ル、テトラメチレングリコールジメタクリル酸エステル
等の一種又は二種以上が混合して使用される。
る 式、 式中、R3は水素原子又は低級アルキル基、R4は水素原
子、炭素数12迄の炭化水素基、ヒドロキシアルキル基、
或いはビニルエステル基である、 アクリル系単量体、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸フェ
ニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ヘキシル、メ
タクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキシアク
リル酸エチル、γ−ヒドロキシアクリル酸プロピル、σ
−ヒドロキシアクリル酸ブチル、β−ヒドロキシメタク
リル酸エチル、エチレングリコールメタクリル酸エステ
ル、テトラメチレングリコールジメタクリル酸エステル
等の一種又は二種以上が混合して使用される。
上記アクリル系単量体とともにラジカル重合性の単量
体を使用することができる。例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−クロロスチレン等のス
チレン系単量体、マレイン酸、クロトン酸、イタコン
酸、またはこれらのアルキルエステル等の不飽和二重結
合を有するカルボン酸またはそのアルミキルエステル;
エチレン、プロピレン、ブタジエン等のオレフィン系単
量体、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン;ビニ
ルピロリドン;ビニルナフタレン等が例示できる。
体を使用することができる。例えば、スチレン、α−メ
チルスチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−メトキシスチレン、p−クロロスチレン等のス
チレン系単量体、マレイン酸、クロトン酸、イタコン
酸、またはこれらのアルキルエステル等の不飽和二重結
合を有するカルボン酸またはそのアルミキルエステル;
エチレン、プロピレン、ブタジエン等のオレフィン系単
量体、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン;ビニ
ルピロリドン;ビニルナフタレン等が例示できる。
また、アクリル系重合体微粉末とともに用いるシリカ
微粉末としては、疎水性のものであることが好ましく、
一般に一次粒子の直径が0.01乃至1μm、好ましく0.02
乃至0.5μmのものが使用される。具体例としてはAEROS
IL R−927,AEROSIL R−812,AEROSIL R−805(何れも日
本アエロジ社製、商品名)を挙げることができる。
微粉末としては、疎水性のものであることが好ましく、
一般に一次粒子の直径が0.01乃至1μm、好ましく0.02
乃至0.5μmのものが使用される。具体例としてはAEROS
IL R−927,AEROSIL R−812,AEROSIL R−805(何れも日
本アエロジ社製、商品名)を挙げることができる。
これらアクリル系重合体微粉末とシリカ微粉末の混合
量としては、前記トナー100重量部に対してアクリル系
重合体微粉末を0.01乃至0.2重量部、好ましくは0.03乃
至0.1重量部使用し、シリカ微粉末はアクリル系重合体
微粉末に対して重量比、1:1乃至1:5、好ましくは1:2.5
乃至1:3.5の範囲で使用するとよい。
量としては、前記トナー100重量部に対してアクリル系
重合体微粉末を0.01乃至0.2重量部、好ましくは0.03乃
至0.1重量部使用し、シリカ微粉末はアクリル系重合体
微粉末に対して重量比、1:1乃至1:5、好ましくは1:2.5
乃至1:3.5の範囲で使用するとよい。
アクリル系重合体微粉末の使用量が上記範囲を離れる
と、現像スリーブ上での磁気ブラシの形成状態が安定に
維持されにくくなり画質の低下を招く。そして、上記ア
クリル系重合体微粉末に対して特定量のシリカ微粉末を
添加することが重要であり、これによって現像器内の撹
拌部からスリーブ上へ、及びスリーブ上での現像剤の搬
送性と分散性が良好となって、形成される磁気ブラシの
状態変化が少なくなって、現像領域での磁気ブラシの動
的な電気抵抗が一定となって、最適状態に設定された現
像条件が長期間維持でき、耐刷枚数を飛躍的に向上させ
ることができる。
と、現像スリーブ上での磁気ブラシの形成状態が安定に
維持されにくくなり画質の低下を招く。そして、上記ア
クリル系重合体微粉末に対して特定量のシリカ微粉末を
添加することが重要であり、これによって現像器内の撹
拌部からスリーブ上へ、及びスリーブ上での現像剤の搬
送性と分散性が良好となって、形成される磁気ブラシの
状態変化が少なくなって、現像領域での磁気ブラシの動
的な電気抵抗が一定となって、最適状態に設定された現
像条件が長期間維持でき、耐刷枚数を飛躍的に向上させ
ることができる。
シリカ微粉末の添加量が上記範囲より少ないとスリー
ブ上での現像剤の分散状態(存在量)が不均一になりや
すく、また上記範囲よりも多いとトナーが磁気ブラシか
ら感光体へと移行しにくくなる。
ブ上での現像剤の分散状態(存在量)が不均一になりや
すく、また上記範囲よりも多いとトナーが磁気ブラシか
ら感光体へと移行しにくくなる。
上記トナーと組合わせで使用される磁性キャリヤとし
ては、四三酸化鉄、フェライト、鉄粉等のそれ自体公知
のものを何れも用いることができる。
ては、四三酸化鉄、フェライト、鉄粉等のそれ自体公知
のものを何れも用いることができる。
この磁性キャリヤの平均粒径は、一般に20乃至200μ
m、特に40乃至130μmの範囲に設定することが望まし
く、また50KOeで測定した飽和磁化が30乃至70emu/g、特
に40乃至50emu/gの範囲にあるものが好適である。
m、特に40乃至130μmの範囲に設定することが望まし
く、また50KOeで測定した飽和磁化が30乃至70emu/g、特
に40乃至50emu/gの範囲にあるものが好適である。
本発明の一つの好適様態においては、磁性キャリヤと
して見掛密度が2.4乃至3.0g/cm3の範囲に設定されたも
のを使用する。また、別の様態によれば、磁性キャリヤ
の粒度分布は、平均粒径の0.5倍以下の粒子がキャリヤ
全体の0.1重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍
の粒子がキャリヤ全体の90重量%以上に設定される。
して見掛密度が2.4乃至3.0g/cm3の範囲に設定されたも
のを使用する。また、別の様態によれば、磁性キャリヤ
の粒度分布は、平均粒径の0.5倍以下の粒子がキャリヤ
全体の0.1重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍
の粒子がキャリヤ全体の90重量%以上に設定される。
本発明の更に別の態様においては、上記磁性キャリヤ
の表面に樹脂を被覆させる。樹脂を被覆することによ
り、最適な現像状態を長期間維持することができ、耐刷
枚数を飛躍的に向上させることができる。
の表面に樹脂を被覆させる。樹脂を被覆することによ
り、最適な現像状態を長期間維持することができ、耐刷
枚数を飛躍的に向上させることができる。
樹脂を被覆するための樹脂としては、アクリル樹脂、
スチレン−アクリル系樹脂、アクリル変性シリコーン樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ロジン変性フェノ
ール樹脂、ホルマリン樹脂、セルロール樹脂、ポリエー
テル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリビニルホルマール樹脂、メラミン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、4フッ化エチレン等のフッ素樹脂等の
樹脂を単独或いは2種以上を混合して使用することがで
きる。
スチレン−アクリル系樹脂、アクリル変性シリコーン樹
脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、ロジン変性フェノ
ール樹脂、ホルマリン樹脂、セルロール樹脂、ポリエー
テル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリビニルホルマール樹脂、メラミン樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂、4フッ化エチレン等のフッ素樹脂等の
樹脂を単独或いは2種以上を混合して使用することがで
きる。
特に、メラミン樹脂とヒドロキシル基又はアルコキシ
ル基を有する熱可塑性樹脂とを硬化反応させてなる樹脂
を使用すると、更に被覆の機械的強度が上昇し、キャリ
ヤの長寿命化が図れ、長期にわたって最適画像が維持で
きるので好ましい。ヒドロキシル基又はアルコキシル基
を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、エポキシ樹
脂、ヒドロキシル基又はアルコキシル基含有アクリル樹
脂、ヒドロキシル基、アルコキシル基含有スチレン−ア
クリル樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、フェノキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ホルマール
樹脂、シリコーン樹脂、ヒドロキシル基又はアルコキシ
ル基含有フッ素樹脂等が挙げられる。
ル基を有する熱可塑性樹脂とを硬化反応させてなる樹脂
を使用すると、更に被覆の機械的強度が上昇し、キャリ
ヤの長寿命化が図れ、長期にわたって最適画像が維持で
きるので好ましい。ヒドロキシル基又はアルコキシル基
を有する熱可塑性樹脂としては、例えば、エポキシ樹
脂、ヒドロキシル基又はアルコキシル基含有アクリル樹
脂、ヒドロキシル基、アルコキシル基含有スチレン−ア
クリル樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、フェノキシ
樹脂、ポリエステル樹脂、ブチラール樹脂、ホルマール
樹脂、シリコーン樹脂、ヒドロキシル基又はアルコキシ
ル基含有フッ素樹脂等が挙げられる。
そして、キャリヤ芯材100重量部に対して樹脂成分が
0.1乃至10重量部、特に0.2乃至5重量部の範囲で使用す
るのが好ましい。
0.1乃至10重量部、特に0.2乃至5重量部の範囲で使用す
るのが好ましい。
前記現像剤において、トナー濃度は、キャリヤとトナ
ーとの比表面積比が1:0.7乃至1:1.3、特に1:0.9乃至1:
1.1の範囲となる様に設定される。
ーとの比表面積比が1:0.7乃至1:1.3、特に1:0.9乃至1:
1.1の範囲となる様に設定される。
電子写真装置 本発明の磁気ブラシ現像方法を好適に実施するための
電子写真装置を示す第1図において、駆動回転される金
属ドラム1の表面には、光導電体層2が設けられてい
る。
電子写真装置を示す第1図において、駆動回転される金
属ドラム1の表面には、光導電体層2が設けられてい
る。
この光導電体層2は、例えばSe,ZnO,CdS,非晶質シリ
コン或いは機能分離型の有機光導電体等から成る。
コン或いは機能分離型の有機光導電体等から成る。
このドラムの周囲には、主帯電用コロナチャージャ3:
ランプ4、原稿支持透明板5及び光学系6から成る画像
露光機構;現像剤7を有する現像機構8;トナー転写用コ
ロナチャージャ9;紙分離用コロナチャージャ10;除電ラ
ンプ11;及びクリーニング機構12がこの順序に設けられ
ている。
ランプ4、原稿支持透明板5及び光学系6から成る画像
露光機構;現像剤7を有する現像機構8;トナー転写用コ
ロナチャージャ9;紙分離用コロナチャージャ10;除電ラ
ンプ11;及びクリーニング機構12がこの順序に設けられ
ている。
この電子写真装置による画像形成行程を簡単に示すと
次の通りである。
次の通りである。
先ず、光導電体層2をコロナチャージャ3で一定極性
の電荷で帯電させる。次いで、ランプ4で複写すべき原
稿13を照明し、光学系6を経て原稿の光線像で光導電体
層2を露光し、原稿画像に対応する静電潜像を形成させ
る。この静電像を、現像機構8により顕像化し、トナー
像を形成する。転写紙14を、トナー転写用チャージャ9
の位置でドラム表面と接触するように供給し、転写紙14
の背面から静電像と同極性のコロナチャージャを行っ
て、トナー像を転写紙14に転写させる。トナー像が転写
された転写紙14は、分離用コロナチャージャ10の除電に
よってドラムから静電的に剥離され、定着域(図示せ
ず)等の処理域に送られる。
の電荷で帯電させる。次いで、ランプ4で複写すべき原
稿13を照明し、光学系6を経て原稿の光線像で光導電体
層2を露光し、原稿画像に対応する静電潜像を形成させ
る。この静電像を、現像機構8により顕像化し、トナー
像を形成する。転写紙14を、トナー転写用チャージャ9
の位置でドラム表面と接触するように供給し、転写紙14
の背面から静電像と同極性のコロナチャージャを行っ
て、トナー像を転写紙14に転写させる。トナー像が転写
された転写紙14は、分離用コロナチャージャ10の除電に
よってドラムから静電的に剥離され、定着域(図示せ
ず)等の処理域に送られる。
トナー転写後の光導電体層2は除電ランプ11による全
面露光で残留電荷が消去され、次いでクリーニング機構
12によって残留トナーの除去が行われる。
面露光で残留電荷が消去され、次いでクリーニング機構
12によって残留トナーの除去が行われる。
現像装置及び現像方法 上記の電子写真装置において、現像装置8の拡大図を
第2図に示す。
第2図に示す。
即ち、現像装置8は、N極とS極とが交互に配置され
たマグネット20を内蔵した円筒状の現像剤搬送用スリー
ブ21とから成っている。
たマグネット20を内蔵した円筒状の現像剤搬送用スリー
ブ21とから成っている。
本発明の現像方法は、マグネット20が固定され、スリ
ーブ21が、ドラム1と順方向に回転して現像剤の磁気ブ
ラシ7の搬送が行われるタイプに適用される。
ーブ21が、ドラム1と順方向に回転して現像剤の磁気ブ
ラシ7の搬送が行われるタイプに適用される。
またマグネット20の主極の磁気強度は600乃至1000ガ
ウスとし、主極中心とドラム及びスリーブの各中心を結
ぶ線とのなす角θは0乃至10度の範囲とし、光導電体層
2とスリーブ21との間隔lは0.8乃至1.5mmの範囲に設定
される。
ウスとし、主極中心とドラム及びスリーブの各中心を結
ぶ線とのなす角θは0乃至10度の範囲とし、光導電体層
2とスリーブ21との間隔lは0.8乃至1.5mmの範囲に設定
される。
更に現像域の上流側には穂切機構22が設けられてお
り、磁気ブラシ7は穂切が0.8乃至1.2mmの範囲に調製さ
れて現像域に供給され、現像が行われる。
り、磁気ブラシ7は穂切が0.8乃至1.2mmの範囲に調製さ
れて現像域に供給され、現像が行われる。
本発明においては既に前述した通り、金属ドラム1に
対するスリーブの周側比Kが、一般式(1) 式中、dは磁性キャリヤの平均粒径(μm)であり、
xは該キャリヤの飽和磁化(emu/g)を示す、 を満足する様に現像を行うことにより、画像濃度及び解
像度に優れた最適画像を得ることが可能となるものであ
る。
対するスリーブの周側比Kが、一般式(1) 式中、dは磁性キャリヤの平均粒径(μm)であり、
xは該キャリヤの飽和磁化(emu/g)を示す、 を満足する様に現像を行うことにより、画像濃度及び解
像度に優れた最適画像を得ることが可能となるものであ
る。
(発明の効果) 本発明によれば、磁性キャリヤの平均粒径及び飽和磁
化に応じて感光ドラムとマグネットスリーブとの周速比
を適宜調整するのみで最適画像を得ることができる。
化に応じて感光ドラムとマグネットスリーブとの周速比
を適宜調整するのみで最適画像を得ることができる。
従って、ドラム−スリーブ間距離や磁極の位置、穂切
の長さ等の種々の機械的条件を、用いるトナー等に応じ
てその都度設計変更することなく、極めて容易に最適現
像条件を設定することが可能となった。
の長さ等の種々の機械的条件を、用いるトナー等に応じ
てその都度設計変更することなく、極めて容易に最適現
像条件を設定することが可能となった。
本発明は、例えば高速複写の様に機械的現像条件を大
幅に変更する様な場合には特に有利に適用される。
幅に変更する様な場合には特に有利に適用される。
更に、トナーとして顕電性トナーに特定の組合せの外
部添加剤を添加したものを用いることにより、また磁性
キャリヤとして特定の物性及び被覆構造のものを用いる
ことにより、長期間にわたって最適画像を安定に得るこ
とができる。
部添加剤を添加したものを用いることにより、また磁性
キャリヤとして特定の物性及び被覆構造のものを用いる
ことにより、長期間にわたって最適画像を安定に得るこ
とができる。
本発明を次の例で具体的に説明する。
(実施例) 実施例1 三田工業社製複写機(DC−112C)を用い、二成分現像
剤のキャリヤ物性(粒径、飽和磁化)を変化させ、画出
しをして画質の評価を行った。
剤のキャリヤ物性(粒径、飽和磁化)を変化させ、画出
しをして画質の評価を行った。
現像条件は次の通りである。
穂切:1.1mm ドラムスリーブ間距離:1.1mm スリーブ:主極位置 +3.5゜ 主極強度 800ガウス スリーブ周速/ドラム周速度:2.9 表面電位:700V バイアス電位:+180V 感光ドラム:セレン感光ドラム 現像剤:フェライトキャリヤ;抵抗109Ωcm トナー;負帯電用の平均粒径11μmのトナー トナー濃度;キャリヤとトナーの比表面積が1:1と
なるように設定 評価結果は、第1表に示す。
なるように設定 評価結果は、第1表に示す。
尚、画質の評価は、1stコピーのI.D(反射濃度)が1.
3以上で且つ2ndコピーの解像度がタテ、ヨコ共に2.8mm/
本以上のものを良好(〇)とし、それ以外のものは
(×)とした。
3以上で且つ2ndコピーの解像度がタテ、ヨコ共に2.8mm/
本以上のものを良好(〇)とし、それ以外のものは
(×)とした。
以上の結果から、1.25d/x≦K≦2d/xを満足するNo.3
及びNo.6は良好な画質が得られた。
及びNo.6は良好な画質が得られた。
また、No.1,No.2,No.4の様に、周速比Kが2d/xよりも
大きい条件で現像が行われた場合には、解像度が悪く、
No.5の様に周速比Kが1.25d/xよりも低い場合には、コ
ピー物のI.Dが低下した。
大きい条件で現像が行われた場合には、解像度が悪く、
No.5の様に周速比Kが1.25d/xよりも低い場合には、コ
ピー物のI.Dが低下した。
実施例2 実施例1において、No.4の実験に用いたキャリヤを使
用し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実
験を行った。
用し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実
験を行った。
評価結果を第2表に示す。
以上の結果から、1.25d/x≦K≦2d/xを満足する場合
にのみ、良好な画像が得られることが了解される。
にのみ、良好な画像が得られることが了解される。
実施例3 実施例1においてNo.4の実験に用いたキャリヤを使用
し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実験
を行った。
し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実験
を行った。
評価結果を第3表に示す。
以上の結果から1.25d/x≦K≦2d/xを満足する場合に
のみ、良好な画像が得らることが了解される。
のみ、良好な画像が得らることが了解される。
実施例4 実施例1のNo.1〜No.6の実験において、特願昭62−29
7739号に記載の方法に従って現像圧力のピーク値P(gf
/cm2)を測定した。
7739号に記載の方法に従って現像圧力のピーク値P(gf
/cm2)を測定した。
このピーク値と画像との関係を第4表に示す。
この結果から、現像圧力Pが一定範囲内にある時に良
好な画像が得られることが了解される。
好な画像が得られることが了解される。
即ち、前述した一般式(1)は、これを変形すると例
えば3.1≦2.5Kx/d≦5.0となる。
えば3.1≦2.5Kx/d≦5.0となる。
従って、現像圧力P(gf/cm2)は、ドラム−スリーブ
周速比K、磁性キャリヤの平均粒径d及び飽和磁化xの
関数で表されるものと推定され、実際にP≡2.5Kx/dと
すると、第4表の実験結果と良く一致している。
周速比K、磁性キャリヤの平均粒径d及び飽和磁化xの
関数で表されるものと推定され、実際にP≡2.5Kx/dと
すると、第4表の実験結果と良く一致している。
実施例5 平均粒径11μmの負極性トナー100重量部にしてトナ
ー100重量部に対して粒径0.5μmのPMMA重合体微粉末0.
03重量部を混合してトナー粒子表面に均一分散させた
後、一次粒子の平均粒子が0.03μmの疎水性シリカを0.
03重量部添加混合してトナー組成物を得た。これを組成
物−Aとし、更に、トナーに対してPMMA重合体微粉末0.
03重量部のみを添加したものを組成物−B、トナーに対
して疎水性シリカのみを添加したものを組成物−C、粒
径が0.02μmの酸化アルミニウム0.03重量部と疎水性シ
リカを0.03重量部添加したものを組成物−Dとして作成
した。
ー100重量部に対して粒径0.5μmのPMMA重合体微粉末0.
03重量部を混合してトナー粒子表面に均一分散させた
後、一次粒子の平均粒子が0.03μmの疎水性シリカを0.
03重量部添加混合してトナー組成物を得た。これを組成
物−Aとし、更に、トナーに対してPMMA重合体微粉末0.
03重量部のみを添加したものを組成物−B、トナーに対
して疎水性シリカのみを添加したものを組成物−C、粒
径が0.02μmの酸化アルミニウム0.03重量部と疎水性シ
リカを0.03重量部添加したものを組成物−Dとして作成
した。
そして、実施例1におけるNo.5のキャリヤを使用し、
ドラム−スリーブ周速比Kが5(1.25d/x=4.06,2d/x=
6.5)となるように設定し、現像条件は実施例1と同じ
にして5万枚の耐刷試験を行った。画像評価は実施例3
と同様にして評価値を満足できる耐刷枚数を測定した。
ドラム−スリーブ周速比Kが5(1.25d/x=4.06,2d/x=
6.5)となるように設定し、現像条件は実施例1と同じ
にして5万枚の耐刷試験を行った。画像評価は実施例3
と同様にして評価値を満足できる耐刷枚数を測定した。
その結果を、以下の第5表に示す。
以上の結果から、アクリル系重合体微粉末とシリカと
を混合したトナー組成物を使用した現像では、飛躍的に
耐刷性能が向上することが分かる。
を混合したトナー組成物を使用した現像では、飛躍的に
耐刷性能が向上することが分かる。
実施例6 実施例5と同様の条件で、PMMA重合体微粉末をトナー
100重量部に対して0.04重量部添加し、疎水性シリカの
添加量を第6表に示すように変更して、(35℃,85%)
の高温高湿下で耐刷試験を行った。
100重量部に対して0.04重量部添加し、疎水性シリカの
添加量を第6表に示すように変更して、(35℃,85%)
の高温高湿下で耐刷試験を行った。
この結果、アクリル重合体微粉末に対して1乃至5倍
量のシリカを添加した組成物が適当であることが分か
る。
量のシリカを添加した組成物が適当であることが分か
る。
実施例7 実施例1においてNo.4の実験に用いたキャリヤを使用
し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実験
を行った。
し、ドラム−スリーブ周速比Kを変化させて同様の実験
を行った。
評価結果を第7表に示す。
以上の結果から1.25d/x≦K≦2d/xを満足する場合に
のみ、良好な画像が得られることが了解される。
のみ、良好な画像が得られることが了解される。
実施例8 実施例1におけるNo.3の実験に用いたキャリヤにおい
て、見掛密度を変化させたものを使用し、現像条件は実
施例1と同様にして耐刷試験を行った。画像評価は実施
例1と同様に行い、評価値を満足できる耐刷枚数を測定
した。
て、見掛密度を変化させたものを使用し、現像条件は実
施例1と同様にして耐刷試験を行った。画像評価は実施
例1と同様に行い、評価値を満足できる耐刷枚数を測定
した。
その結果を第8表に示す。
以上の結果から見掛密度2.4乃至3.0g/cm2を満足する
Aのキャリヤを使用した場合には、満足しないB,Cのキ
ャリヤを使用した場合に比べて耐刷枚数が向上し長期間
にわたって良好に画像が得られた。
Aのキャリヤを使用した場合には、満足しないB,Cのキ
ャリヤを使用した場合に比べて耐刷枚数が向上し長期間
にわたって良好に画像が得られた。
実施例9 実施例1におけるNo.3の実験に用いたキャリヤ(平均
粒径80μm)において、粒度分布を変化させたものを使
用し、現像条件は実施例1と同様にして耐刷試験を行っ
た。画像評価は実施例1と同様に行い、評価値を満足で
きる耐刷枚数を測定した。
粒径80μm)において、粒度分布を変化させたものを使
用し、現像条件は実施例1と同様にして耐刷試験を行っ
た。画像評価は実施例1と同様に行い、評価値を満足で
きる耐刷枚数を測定した。
その結果を第9表に示す。
以上の結果から、粒度分布が平均粒径の0.5倍以下の
粒子が0.1重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍
の粒子が90重量%以上を満足するAのキャリヤを使用し
た場合には、満足しないB,C及びDのキャリヤを使用し
た場合に比べて耐刷枚数が向上し長期間にわたって良好
な画質が得られた。
粒子が0.1重量%未満で且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍
の粒子が90重量%以上を満足するAのキャリヤを使用し
た場合には、満足しないB,C及びDのキャリヤを使用し
た場合に比べて耐刷枚数が向上し長期間にわたって良好
な画質が得られた。
実施例10 実施例1においてNo.3の実験に用いたキャリヤ表面
に、下記の第10表に示すA〜Fの条件で樹脂を被覆した
ものを使用し、現像条件は実施例1と同様にして耐刷試
験を行った。画像評価は実施例1と同様に行い、評価値
を満足できる耐刷枚数を測定した。
に、下記の第10表に示すA〜Fの条件で樹脂を被覆した
ものを使用し、現像条件は実施例1と同様にして耐刷試
験を行った。画像評価は実施例1と同様に行い、評価値
を満足できる耐刷枚数を測定した。
その結果を、第11表に示す。
以上の結果から表面を樹脂で被覆したA〜Eのキャリ
ヤを使用した場合には、表面を被覆していないFのキャ
リヤを使用した場合に比べて耐刷枚数が飛躍的に向上し
長期間にわたって良好な画質が得られた。
ヤを使用した場合には、表面を被覆していないFのキャ
リヤを使用した場合に比べて耐刷枚数が飛躍的に向上し
長期間にわたって良好な画質が得られた。
第1図は、本発明の現像方法を好適に実施し得る静電写
真装置を示す図、 第2図は、現像装置の要部を拡大して示す説明図を示
す。 1……金属ドラム 2……光導電体層 3……主帯電用コロナチャージャ 8……現像機構 12……クリーニング機構 20……マグネット 21……現像剤搬送用スリーブ 22……穂切機構
真装置を示す図、 第2図は、現像装置の要部を拡大して示す説明図を示
す。 1……金属ドラム 2……光導電体層 3……主帯電用コロナチャージャ 8……現像機構 12……クリーニング機構 20……マグネット 21……現像剤搬送用スリーブ 22……穂切機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平1−82928 (32)優先日 平1(1989)3月31日 (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平1−82931 (32)優先日 平1(1989)3月31日 (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 津山 浩一 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 清水 義威 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 河野 信明 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 船戸 正富 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 川田 秀明 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (72)発明者 本田 浩二 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−212947(JP,A) 特開 昭62−142005(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/08 - 15/09
Claims (10)
- 【請求項1】顕電性トナーと磁性キャリヤとから成る二
成分系現像剤を使用し、該現像剤をマグネットスリーブ
上に供給して磁気ブラシを形成し、これを静電潜像が形
成された感光体ドラム表面に摺擦して現像を行う電子写
真法における磁気ブラシ現像法において、 前記現像剤の磁性キャリヤの平均粒径をdμm及び飽和
磁化をx emu/gとしたとき、感光体ドラムに対するマグ
ネットスリーブの周速比Kが、下記式、 を満足する様な条件下で現像を行うことを特徴とする現
像方法。 - 【請求項2】前記磁性キャリヤの平均粒径が20乃至200
μm及び飽和磁化が30乃至70emu/gの範囲にある請求項
1記載の現像方法。 - 【請求項3】顕電性トナーが、顕電性トナーに対してア
クリル系重合体微粉末とシリカ微粉末とが混合されたも
のである請求項1記載の現像方法。 - 【請求項4】アクリル系重合体微粉末が0.01乃至1μm
の一次粒子径を有し且つシリカ微粉末が0.01乃至1μm
の一次粒子径を有するものである請求項3記載の現像方
法。 - 【請求項5】アクリル系重合体微粉末が顕電性トナー10
0重量部当り0.01乃至0.2重量部の量で且つシリカ微粉末
はアクリル系重合体微粉末に対して重量比で1:1乃至1:5
で存在する請求項3記載の現像方法。 - 【請求項6】磁性キャリヤが2.4乃至3.0g/cm3の範囲の
見掛密度を有するものである請求項1記載の現像方法。 - 【請求項7】磁性キャリヤが、平均粒径の0.5倍以下の
粒子をキャリヤ全体の0.1重量%よりも少ない量で含有
し且つ平均粒径の0.7倍乃至1.4倍の粒子をキャリヤ全体
の90重量%以上の量で含有する粒度分布を有するもので
ある請求項1記載の現像方法。 - 【請求項8】磁性キャリヤが、樹脂で被覆された磁性キ
ャリヤである請求項1記載の現像方法。 - 【請求項9】被覆樹脂が、メラミン樹脂とヒドロキシ基
またはアルコキシ基含有熱可塑性樹脂とを含有する組成
物である請求項8記載の現像方法。 - 【請求項10】樹脂被覆が磁性キャリヤの芯100重量部
当り0.1乃至10重量部の量で存在する請求項8記載の現
像方法。
Applications Claiming Priority (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29838488 | 1988-11-28 | ||
JP63-298384 | 1988-11-28 | ||
JP1-49112 | 1989-02-28 | ||
JP4911289 | 1989-02-28 | ||
JP1-82925 | 1989-03-31 | ||
JP1-82931 | 1989-03-31 | ||
JP8292889 | 1989-03-31 | ||
JP8292589 | 1989-03-31 | ||
JP1-82928 | 1989-03-31 | ||
JP8293189 | 1989-03-31 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH037957A JPH037957A (ja) | 1991-01-16 |
JP2925606B2 true JP2925606B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=27522775
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1303335A Expired - Lifetime JP2925606B2 (ja) | 1988-11-28 | 1989-11-24 | 磁気ブラシ現像方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2925606B2 (ja) |
-
1989
- 1989-11-24 JP JP1303335A patent/JP2925606B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH037957A (ja) | 1991-01-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH09269614A (ja) | 静電潜像現像剤用キャリア、その製造方法、静電潜像現像剤、画像形成方法及び画像形成装置 | |
US4949127A (en) | Magnetic brush development process | |
US5800959A (en) | Electrostatic latent image developer | |
US5049471A (en) | Magnetic brush development process | |
JP3057299B2 (ja) | 画像形成方法 | |
JP2858005B2 (ja) | 現像方法 | |
JP3397543B2 (ja) | 二成分系現像剤、現像方法及び画像形成方法 | |
JP3219926B2 (ja) | 静電潜像現像剤用磁性キャリア、静電潜像現像剤および画像形成方法 | |
JP2925606B2 (ja) | 磁気ブラシ現像方法 | |
JP2925605B2 (ja) | 磁気ブラシ現像法 | |
US5049470A (en) | Development process for formation of high-quality image | |
JP2739897B2 (ja) | 磁気ブラシ現像方法 | |
JP3057817B2 (ja) | 静電潜像現像用トナー | |
JP3021294B2 (ja) | 現像方法 | |
JPH07113785B2 (ja) | 乾式現像剤及び現像方法 | |
JP3942145B2 (ja) | 乾式二成分現像剤 | |
JPH037958A (ja) | 高画質像形成用現像方法 | |
JPS62168162A (ja) | 電子写真法 | |
JP2825223B2 (ja) | 非磁性一成分トナーおよび現像方法 | |
JPH0814710B2 (ja) | 電子写真用乾式2成分現像剤 | |
JPH073610B2 (ja) | 非晶質シリコン系光導電層の高速現像方法 | |
JPH04181263A (ja) | 静電荷像現像用トナー、画像形成方法及び画像形成装置 | |
JP2005115123A (ja) | 電子写真用正荷電トナー | |
JPH0876474A (ja) | 二成分系現像剤 | |
JPH05181318A (ja) | 正帯電性トナー |