JP2784924B2 - 電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤

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JP2784924B2 JP63197556A JP19755688A JP2784924B2 JP 2784924 B2 JP2784924 B2 JP 2784924B2 JP 63197556 A JP63197556 A JP 63197556A JP 19755688 A JP19755688 A JP 19755688A JP 2784924 B2 JP2784924 B2 JP 2784924B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、電子写真において潜像を現像するための電
子写真用トナーおよび電子写真用現像剤に関し、特に、
1成分系電子写真用現像剤として用いられる電子写真用
トナーと、電子写真トナーとキャリア粒子とを含有する
2成分系の電子写真用現像剤とに関する。
<従来の技術> 電子写真装置における静電荷像現像は、通常、下記の
ように行なわれる。
感光体表面を正または負に帯電させる。
感光体表面に原稿からの反射光を照射する。
感光体は光の照射により導電性を増すため、感光体表
面には原稿からの反射光の強弱に対応して帯電が消失す
る部分と帯電が残存する部分とが生じ、感光体表面に潜
像が形成されることになる。
感光体表面の帯電と逆極性に帯電した現像用トナー
を、静電引力によりトナー担持体等から感光体表面に付
着させて顕像を得る。
この顕像を転写紙表面に転写した後、加熱、圧着等に
より定着する。
このような静電荷像現像において、上記の現像用ト
ナーとしては、1成分系あるいは2成分系トナーが用い
られている。
2成分系現像用トナーは、着色剤を含有する樹脂粉か
らなるトナー粒子と、鉄あるいはフェライト等からなる
キャリア粒子から構成される。
一方、1成分系現像用トナーはキャリア粒子を使用せ
ず、例えば、米国特許第3909258号明細書、同第4121931
号明細書に示されるように、それ自身着色剤である磁性
粉を含有する磁性トナー粒子からなる。
これら1成分系および2成分系現像用トナーは、トナ
ー粒子同士の凝集を防止するため、通常、シリカ粒子等
の流動化剤が凝集防止剤として添加されている。
<発明が解決しようとする課題> 上記1成分系および2成分系現像用トナーは、通常、
以下のようにして製造される。
樹脂・ワックス・顔料・荷電制御剤等を混合し、溶融
混練・冷却後・粉砕・分級したトナーに流動化剤を添加
し、ヘンシェルミキサー等で混合してトナー表面に流動
化剤を付着させる。
流動化剤としては、特開昭46−5782号公報等に示され
るようなシリカ粒子が一般的であり、このようなシリカ
粒子の平均粒径は0.01〜5μm程度である。
このような製造方法により得られるトナーは個々の粒
子が一般に不定形であり粒度分布に広がりがあるため、
従来使用されているシリカ粒子等の流動化剤ではトナー
の凝集防止効果が十分とはいえない。特に、解像力・階
調性等を向上させた高画質のトナー像を得ようとする場
合、体積平均粒径が例えば8μm以下の小粒径トナー粒
子を用いる必要があるが、このような場合、トナー粒子
の流動性は著しく低下するため、従来の流動化剤ではト
ナーの凝集を防止することが困難である。このため、カ
ブリが増加し、画像濃度が低下し、感光体のクリーニン
グ性も低下する、また、トナーの機内飛散、トナー補給
の際のトラブルも発生し易くなる。
具体的には、0.5μm以上の粒径のシリカ粒子を流動
化剤として用いる場合、シリカ粒子自身の帯電量は低い
ので電気的凝集の防止効果はあるが、トナーに付着して
いる場合、シリカ粒子の表面積が小さくなることからト
ナー粒子が互いに反発しにくくなり、凝集が防止でき
ず、流動性が低下してしまう。
また、0.1μm以下の粒径のシリカ粒子を流動化剤と
して用いる場合、感光体のクリーニング性が低下し、感
光体表面を傷つけ易くなる。しかも、流動化剤として用
いられるシリカ粒子は粒径が小さいものほど帯電量が大
きくなるため、凝集を電気的に防止する効果が低い。し
たがって、この程度の粒径のシリカ粒子をトナーに添加
した場合、トナー凝集防止効果は期待されるほど向上し
ない。
また、1成分系現像用トナーの帯電は、磁性トナー粒
子と、これが接触するブレード・トナー担持体等との摩
擦、あるいは磁性トナー粒子同士との摩擦により行なわ
れる。しかし、このような摩擦による帯電では、すべて
のトナー粒子を同一極性に帯電させることが難しく、ま
た、トナー自体の帯電も不安定であるため、トナー粒子
の凝集が生じ易くなる。
また、トナーの帯電制御・抵抗制御等のために、添加
剤として種々の材質の機能性粒子(例えば、酸化チタ
ン、PMMA微粒子等)をトナー粒子に外添することがある
が、これらの添加剤は物理的凝集防止効果は殆どなく、
その性質・粒径等、あるいは保存条件によってはトナー
の流動性を低下させることがある。
本発明は電子写真用トナーにおける上記問題を解決す
るためになされたものであり、小粒径のトナー粒子を用
いた場合であっても流動性が良好で、高画質のトナー像
を得ることができ、機内飛散のない電子写真用トナーお
よび電子写真用現像剤を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的は、下記の本発明により達成される。
すなわち、本発明は、下記(1)〜(6)である。
(1)体積平均粒径が0.01〜5.0μmである外添剤の微
粒子と、この微粒子より体積平均粒径が小さく、帯電量
が高い疎水性のシリカ微粒子とを、固着一体化した凝集
防止剤と、 荷電性トナー粒子とを含有することを特徴とする電子
写真用トナー。
(2)前記シリカ微粒子の体積平均粒径が0.5μm以下
である上記(1)に記載の電子写真用トナー。
(3)前記凝集防止剤がシリカ微粒子を40〜95wt%含有
する上記(1)または(2)に記載の電子写真用トナ
ー。
(4)前記荷電性トナー粒子100重量部に対し、前記凝
集防止剤が0.05〜10重量部含有される上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の電子写真用トナー。
(5)前記荷電性トナー粒子が磁性トナー粒子であり、
1成分系電子写真用現像剤として用いられる上記(1)
ないし(4)のいずれかに記載の電子写真用トナー。
(6)上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の電子
写真用トナーと、キャリア粒子とを含有する電子写真用
現像剤。
以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
本発明において、上記微粒子の材質に特に制限はない
が、トナーの帯電制御・抵抗制御、流動性向上等のはた
らきを有する機能性の外添剤の微粒子を用いることが好
ましい。特に、この微粒子と一体化して用いられる後述
の疎水性シリカ微粒子は比較的高い帯電量を有するた
め、このシリカ微粒子よりも低い帯電量を有する外添剤
微粒子を選択する。
本発明に好適に用いられる機能性粒子の材質として
は、例えば下記のようなものが挙げられる。
酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、ケイ
酸カルシウム等の酸化物; 炭化ケイ素、炭酸カルシウム、炭酸バリウム等の無機
化合物; ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエチレン、
ナイロン、シリコーン樹脂、フェノール樹脂、ベンゾグ
アナミン、ポリエステル等の有機高分子化合物; ポリテトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン等の
含フッ素有機高分子化合物; ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム等の脂
肪酸金属塩; クロム錯塩型染料、ニグロシン染料等の荷電制御剤; これら抵抗制御剤、流動化剤、荷電制御剤等の他、着
色剤を上記微粒子として用いてもよい。すなわち、上記
微粒子として好適に用いられる着色剤としては、下記の
ものが挙げられる。
カーボンブラック、アセチレンブラック、チャンネル
ブラック、アニリンブラック等の黒色顔料; ダイヤライトエローGR、バリオトールエロー1090等の
黄色顔料; パーマネントレッドE5B、ローダミン2B等の赤色顔
料; 銅フタロシアニン、コバルトブルー等の青色顔料; ピグメントグリーンB等の緑色顔料; ピラゾロンオレンジ等の橙色顔料; 以上に挙げた各種機能性粒子のうち、本発明で特に好
適に用いられるのは、金属酸化物および脂肪酸金属塩で
ある。
これらの微粒子は、用いるトナー粒子の帯電極性・帯
電量等の帯電特性、あるいは用いる感光体の種類等によ
り、適当なものを選択すればよい。
本発明において、上記外添剤微粒子の体積平均粒径
は、0.01〜5μm、好ましくは0.04〜4μmである。粒
径が上記範囲未満であると凝集防止効果が不十分とな
り、流動性が悪化する。上記範囲を超えるとカブリや解
像力等の画質劣化の要因となる。
本発明では、体積平均粒径が上記外添剤微粒子より小
さい疎水性シリカ微粒子を、流動化剤として用いる。こ
の疎水性シリカ微粒子の体積平均粒径は、好ましくは0.
5μm以下、より好ましくは0.001〜0.5μm、さらに好
ましくは0.01〜0.1μmである。体積平均粒径が上記範
囲を外れると、電気的凝集を防止することが困難とな
る。
また、このシリカ微粒子は、様々な環境条件下での安
定性の面から、表面処理を施すことにより疎水性とした
ものである。
本発明において好適に用いられるシリカ微粒子として
は、日本アエロジル社製のR−972、R−974、R−97
6、RX−200等がある。
本発明では、上記したような外添剤微粒子および疎水
性シリカ微粒子を固着一体化し、凝集防止剤とする。
本発明において外添剤微粒子と疎水性シリカ微粒子と
を固着一体化するとは、微粒子表面にシリカ微粒子が埋
め込まれた状態にすることを意味する。すなわち、電子
顕微鏡による観察したとき、微粒子表面にシリカ微粒子
が埋め込まれた状態であることが確認でき、固着一体化
したものについて分離することはきわめて困難であり、
実質的に一体化している状態を保つものである。
このような構成を有する凝集防止剤は、下記のような
理由によりきわめて優れた凝集防止効果を発揮すると考
えられる。
上記したような体積平均粒径を有し、しかも疎水性で
あるシリカ微粒子は、トナー粒子の凝集を物理的に防止
する効果が高く、しかも、、高温・高湿下でもその効果
が低下しにくい。しかし、上記したように、このような
疎水性シリカ微粒子はトナー粒子の凝集を電気的に防止
する効果が低い。
一方、上記のような外添剤微粒子は、トナー粒子の凝
集を物理的に防止する効果は殆どなく、また、その材質
によっては高温・高湿下では不安定な性質を示すが、体
積平均粒径が上記疎水性シリカ微粒子より大きいため帯
電量が上記シリカ微粒子より低く、トナー粒子の電気的
凝集を防止する効果が高い、特に、外添剤微粒子として
上記のような帯電制御剤を用いる場合、この電気的凝集
防止効果は高いものとなる。
したがって、外添剤微粒子表面に埋め込まれた疎水性
シリカ微粒子はトナー粒子の凝集を物理的に防止し、し
かも高温・高湿下においてもその効果は安定である、そ
して、外添剤微粒子はシリカ微粒子の帯電量を低下させ
ることにより凝集防止剤全体の帯電量を低下させ、トナ
ー粒子の電気的な凝集を防止する。
また、このような構成にすることにより、シリカ微粒
子のみで本発明と同程度の流動性を得ようとする場合に
比べ疎水性シリカ微粒子の使用量を抑えることができる
ため、クリーニング性が低下しにくく、また、感光体に
傷をつけることも少ない。
さらに、本発明において外添剤微粒子は必ずしもトナ
ーの物理的凝集の防止効果を有する必要がないため、上
記したような種々の機能性粒子を用いることができる。
したがって、帯電極性・帯電量等の帯電特性が不安定と
なり易いためトナー粒子の凝集を生じ易い1成分系現像
剤において、上記凝集防止剤はトナー粒子の電気的凝集
および物理的凝集のいずれをも効果的に防止することが
できる。
外添剤微粒子と疎水性シリカ微粒子とを一体化するた
めには、微粒子とシリカ微粒子とを混合する際に圧力を
印加することが好ましい。圧力印加手段に特に制限はな
く、上記のような一体化された状態とすることができれ
ばどのような圧力印加手段を用いてもよいが、本発明で
は微粒子を乾式の状態で使用でき、しかもコスト的に有
利であることから、機械的な歪力を印加する手段を用い
ることが好ましい。
機械的な歪力とは、衝撃力を主体とする機械的エネル
ギーを与え、メカノケミカル的な反応を起こさせるもの
である。このような機械的な歪力を印加する装置として
は、例えば、特開昭63−42728号公報に記載されている
ような粉粒体処理装置であり、具体的にはホソカワミク
ロン社製のメカノフュージョンシステムや奈良機械製作
所社製のハイブリダイゼーションシステム等が好適であ
る。
このようにして得られる凝集防止剤中の疎水性シリカ
微粒子の含有量は、好ましくは40〜95wt%、より好まし
くは50〜80wt%である。
シリカ微粒子の含有量が上記範囲未満となると凝集防
止が不十分であり、上記範囲を超えると画質の経時変化
やクリーニング不良が発生する。
本発明の電子写真用トナーに含有される荷電性トナー
粒子に特に制限はなく、1成分系現像剤用あるいは2成
分系現像剤用の公知の荷電性トナー粒子のいずれを用い
た場合であっても、上記凝集防止剤のはたらきによりト
ナー粒子の凝集は効果的に防止されるが、上記のような
理由から、本発明は1成分系現像剤に適用する場合に特
に高い効果を発揮する。
用いる1成分系現像剤用のトナー粒子に特に制限はな
いが、画像濃度、解像力、階調性等の優れた高画質のト
ナー像を得るために、下記のような磁性トナー粒子を用
いることが好ましい。
体積平均粒径は、5〜15μm、特に6〜9μmである
ことが好ましい。この値が上記範囲未満であると、カブ
リの悪化、クリーニング不良が発生し、コスト的にも不
利となる。また、上記範囲を超えると、解像力の悪化、
トナー飛散が問題となる。
磁性トナー粒子の帯電極性は、用いる感光体の材質や
現像プロセス等により適当な極性を選択すればよい。
磁性トナー粒子は磁性粉および着色剤を含有する樹脂
から構成され、必要に応じて荷電制御剤、ワックス、抵
抗調整剤等がさらに含有される。
磁性トナー粒子に用いる樹脂は、加熱あるいは圧着等
の定着方法に応じて公知の樹脂から選択すればよく、特
に制限はなく、例えば以下に挙げるものである。
オレフィン樹脂、アクリル樹脂、スチレン共重合体、
ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、アルキド樹脂、エポキシ
樹脂、ポリエステル樹脂等の各種樹脂の1種以上。
これらの樹脂のうち、スチレン−アクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂が好ましく、特にスチレン−アクリル樹脂
を用いることが好ましい。
着色剤は、目的に応じて選択すればよく、特に制限は
ない。好適な着色剤としては、例えば、前記した着色剤
が挙げられる。
このような着色剤の含有量は、磁性トナー粒子の樹脂
100重量部に対し1〜10重量部程度であることが好まし
い。
なお、これらのような着色剤を用いず、後述する磁性
粉を着色剤として用いてもよい。
荷電制御剤は、帯電極性、帯電量等を制御するために
必要に応じて添加される。本発明では、目的とする極
性、帯電量等に応じて公知の適当な帯電制御剤を選択す
ればよく、特に制限はない。例えば、金属錯塩アゾ系染
料、ニグロシン系染料等が挙げられるが、これらは要求
特性に応じて選択されるものである。
このような荷電制御剤の含有量は、磁性トナー粒子の
樹脂100重量部に対し0.3〜5重量部程度であることが好
ましい。
ワックスは離型剤として、オフセット防止のために必
要に応じて添加される。本発明では用いるワックスに制
限はなく、公知の種々のワックス、例えば、ポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックス、シリコンワック
ス等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて選択
されるものである。このようなワックスの含有量は、非
磁性トナー粒子の樹脂100重量部に対し1〜7重量部程
度であることが好ましい。
磁性トナー粒子に含有される磁性粉に特に制限はな
く、公知の磁性粉、例えば、マグネタイト、各種フェラ
イト等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて選
択されるものである。
このような磁性粉は、磁性トナー粒子に必要とされる
磁気特性が得られるように含有されればよく、磁性粉の
種類によっても異なるが、例えば、磁性トナー粒子の樹
脂100重量部に対し5〜70重量部程度含有されることが
好ましい。
なお、磁性トナー粒子には、これらの他、抵抗調整剤
が含有されていてもよい。
磁性トナー粒子は、通常のトナー製造法により製造す
ればよく、例えば、下記のようにして製造される。
上記したような着色剤・荷電制御剤・ワックス・磁性
粉・その他の添加剤等のうちから必要なものを選択し、
これらの所定量と樹脂とを溶融・混練し、冷却後、ハン
マーミル、カッターミル等により粗粉砕する。次いで、
ジェットミル、オングミル等により微粉砕した後、好ま
しくは上記体積平均粒径範囲になるように分級して磁性
トナー粒子を得る。
このようにして得られた磁性トナー粒子は、上記の凝
集防止剤とヘンシェルミキサー、グラインドミキサー等
により混合され、磁性トナー粒子表面に凝集防止剤が付
着した状態にされて、電子写真用トナーとして用いられ
る。
本発明の電子写真用トナー中の磁性トナー粒子および
凝集防止剤の含有量は、磁性トナー粒子100重量部に対
し、好ましくは凝集防止剤が0.05〜10重量部、より好ま
しくは0.1〜3重量部である。凝集防止剤の含有量が上
記範囲未満となると凝集防止が不十分であり、上記範囲
を超えると画質の経時変化が問題となる。
このような本発明の電子写真用トナーは、1成分系現
像剤として、特公昭41−9475号公報、同45−2877号公
報、同54−3624号公報、米国特許第2895847号明細書、
同3152012号明細書等に記載されているジャンピング
法、インプレッション法、タッチダウン法等に好適に用
いることができる。さらに、特開昭57−114163号公報に
記載されているFEED現像法にも好適に用いることができ
る。
本発明の電子写真用トナーは、この他、キャリア粒子
と混合して2成分系現像剤として用いることもできる。
2成分系現像剤として用いる場合、荷電性トナー粒子
として非磁性トナー粒子を用いる。
非磁性トナー粒子としては、磁性粉を含有しない他は
上記したような磁性トナー粒子とほぼ同様の組成・性状
の粒子を用いることが好ましい。
用いるキャリア粒子には特に制限はなく、Fe、各種フ
ェライト等から構成される公知のキャリア粒子を用いれ
ばよいが、帯電制御が容易であることからフェライトを
用いることが好ましい。
本発明において、キャリア粒子の体積平均粒径は、好
ましくは30〜120μm、さらに好ましくは35〜55μmで
ある。
このようなキャリア粒子と上記電子写真用トナーとか
ら構成される本発明の電子写真用現像剤中において、電
子写真用トナーの含有量は、好ましくは2〜12wt%、よ
り好ましくは8〜10wt%である。
このような本発明の電子写真用現像剤は、磁気ブラシ
現像法、カスケード法、毛ブラシ法、パウダークラウド
法などの乾式現像法に用いられて所定の効果を発揮す
る。
<実施例> 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
[実施例1] スチレン−アクリル樹脂(日本カーバイド工業社製) 49重量部 マグネタイト(ティーディーケイ株式会社製TFP−2) 45重量部 ポリプロピレンワックス(三洋化成工業社製ビスコール
550P) 3.5重量部 カーボンブラック(三菱化成工業社製MA−100) 0.5重量部 荷電制御剤(保土谷化学社製TRH) 2重量部 を溶解・混練後、冷却し、ハンマーミルにて粗粉砕し
た。次いでジェットミルにて微粉砕し、分級して体積平
均粒径8.5μmの磁性トナー粒子を作製した。
次いで、下記の凝集防止剤を作製した。
(凝集防止剤No.1) 外添剤微粒子として体積平均粒径0.04μmの酸化チタ
ン粒子(日本アエロジル社製P−25)40重量部、疎水性
シリカ微粒子として体積平均粒径0.02μmのシリカ粒子
(日本アエロジル社製PX−200)60重量部を用い、これ
らに前述したような機械的な歪力を印加しながら混合・
一体化して、凝集防止剤とした。混合時間は5分間とし
た。
(凝集防止剤No.2) 外添剤微粒子として体積平均粒径1.0μmのシリカ粒
子(日本シリカ工業社製ニップシールSS−60)25重量
部、疎水性シリカ微粒子として体積平均粒径0.01μmの
シリカ粒子(日本アエロジル社製R−972)75重量部を
用い、これらに前述のような機械的歪力を印加しながら
混合・一体化して、凝集防止剤とした。
混合時間は7分間とした。
(凝集防止剤No.3) 外添剤微粒子として体積平均粒径4μmに粉砕・分級
したステアリン酸亜鉛(日東化成工業社製ジンクステア
レート601)20重量部、疎水性シリカ微粒子として体積
平均粒径0.02μmのシリカ粒子(日本アエロジル社製RX
−200)80重量部を用い、これらに前述のような機械的
歪力を印加しながら混合・一体化して、凝集防止剤とし
た。混合時間は5分間とした。
凝集防止剤No.1〜3の断面を透過型電子顕微鏡および
走査型電子顕微鏡にて観察した結果、外添剤微粒子表面
にシリカ微粒子が埋め込まれていることが確認された。
上記磁性トナー粒子と凝集防止剤No.1〜3のそれぞれ
とをヘンシェルミキサーにて混合し、本発明の電子写真
用トナーNo.1〜3を得た。これらを透過型電子顕微鏡お
よび走査型電子顕微鏡により観察した結果、磁性トナー
粒子表面に凝集防止剤が付着していることが確認され
た。なお、磁性トナー粒子は負荷電性であり、凝集防止
剤も同荷電性であった。
各トナー中における磁性トナー粒子100重量部に対す
る凝集防止剤の含有量を、表1に示す。
また、比較のために、上記凝集防止剤No.1に用いた外
添剤微粒子およびシリカ微粒子をヘンシェルミキサーに
より混合し、凝集防止剤No.11を得た。これを透過型電
子顕微鏡および走査型電子顕微鏡により観察した結果、
外添剤微粒子表面にシリカ微粒子が付着している状態で
あって、埋め込まれた状態とはなっていなかった。この
凝集防止剤No.11と上記磁性トナーとをヘンシェルミキ
サーにより混合し、電子写真用トナーNo.11を作製し
た。
さらに、体積平均粒径1.0μmのシリカ微粒子(日本
シリカ工業社製ニップシールSS−60)を凝集防止剤とし
て用い、これと上記磁性トナー粒子とをヘンシェルミキ
サーにより混合して電子写真用トナーNo.111を作製し
た。
これらの電子写真用トナーに対し、下記の流動性試験
を行った。
(流動性試験) トナー10gを100メッシュの篩上で振動させ、10秒後に
篩上に残存しているトナー量を測定することによりトナ
ーの流動性を評価した。測定にはホソカワミクロン社製
パウダーテスターを用いた。
表1に示す評価の詳細を下記に示す。
[実施例2] 実施例1で作製した各種電子写真用トナーに対し、下
記の連続耐刷試験を行なった。
(連続耐刷試験) 連続耐刷試験用パターンを作製し、このパターンを用
いて市販の電子写真式レーザービームプリンタ(京セラ
株式会社製)を使用し、2万枚の連続耐刷試験を行なっ
た。なお、試験は、30℃、75%RHの条件下にて行なっ
た。
この結果、電子写真用トナーNo.1〜3では、2万枚耐
刷試験後においても画質の経時変化は少なく、クリーニ
ング性も良好であることがわかった。また、感光体に傷
は観察されなかった。さらに、機内飛散もきわめて少な
く、トナー補給時にも問題は発生しなかった。
これに対し、電子写真用トナーNo.11およびNo.111で
は、層乱れ、カブリといった画質劣化やクリーニング不
良や感光体劣化の問題が発生した。
[実施例3] スチレン−アクリル樹脂(三井東圧化学社製)88重量部 ポリプロピレンワックス(三洋化成工業社製ビスコール
550P) 3重量部 カーボンブラック(三菱化成工業社製MA−100) 7重量部 荷電制御剤(オリエント化学社製) 2重量部 を溶解・混練後、冷却し、ハンマーミルにて粗粉砕し
た。次いでジェットミルにて微粉砕し、分級して体積平
均粒径8.0μmの非磁性トナー粒子を作製した。
上記磁性トナー粒子と凝集防止剤No.1〜3のそれぞれ
とをヘンシェルミキサーにて混合し、本発明の電子写真
用トナーNo.4〜6を得た。これらを透過型電子顕微鏡お
よび走査型電子顕微鏡により観察した結果、非磁性トナ
ー粒子表面に凝集防止剤が付着していることが確認され
た。なお、非磁性トナー粒子は負荷電性であり、凝集防
止剤と同荷電性であった。
各トナー中における非磁性トナー粒子100重量部に対
する凝集防止剤の含有量を、表2に示す。
また、比較のために、上記凝集防止剤No.11と上記非
磁性トナーとをヘンシェルミキサーにより混合し、電子
写真用トナーNo.21を作製した。
さらに、体積平均粒径1.0μmのシリカ微粒子(日本
シリカ工業社製ニップシールSS−60)を凝集防止剤とし
て用い、これと上記非磁性トナー粒子とをヘンシェルミ
キサーにより混合して電子写真用トナーNo.211を作製し
た。
これらの電子写真用トナーに対し、実施例1と同様に
して流動性試験を行った。
結果を表2に示す。
[実施例4] 実施例3で作製した各種電子写真用トナーとMg−Cu−
Znフェライト製キャリア粒子(ティーディーケイ株式会
社製 TFC−540)とを混合し、それぞれトナーを10wt%
含有する2成分系の電子写真用現像剤を得た。
これらの2成分系現像剤を用いてデータクェストチャ
ート、電子写真チャートおよびランニングチャートを複
写原稿とし、5万枚の連続複写試験を行なった。なお、
複写機は、市販の電子写真式複写機(三田工業社製)を
使用した。
この結果、電子写真用トナーNo.4〜6を含有する現像
剤は、画質の経時変化が少なく、また、機内飛散もきわ
めて少なく、さらに、トナー補給時のトラブルも発生し
なかった。
これに対し、電子写真用トナーNo.21を含有する現像
剤および電子写真用トナーNo.211を含有する現像剤は、
帯電の経時変化が大きく、画質の劣化が発生し、また、
機内飛散も大きかった。
以上の実施例から、本発明の効果が明らかである。
<発明の効果> 本発明の電子写真用トナーおよび電子写真用現像剤
は、所定の構成を有する凝集防止剤を含有するため、小
粒径のトナー粒子を用いた場合であっても流動性が良好
で、解像力・階調性等が優れた高画質のトナー像を得る
ことができる。また、機内飛散もきわめて少ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅沼 建夫 東京都中央区日本橋1丁目13番1号 テ ィーディーケイ株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/08

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体積平均粒径が0.01〜5μmである外添剤
    の微粒子と、この微粒子より体積平均粒径が小さく、帯
    電量が高い疎水性のシリカ微粒子とを、固着一体化した
    凝集防止剤と、 荷電性トナー粒子とを含有することを特徴とする電子写
    真用トナー。
  2. 【請求項2】前記シリカ微粒子の体積平均粒径が0.5μ
    m以下である請求項1に記載の電子写真用トナー。
  3. 【請求項3】前記凝集防止剤がシリカ微粒子を40〜95wt
    %含有する請求項1または2に記載の電子写真用トナ
    ー。
  4. 【請求項4】前記荷電性トナー粒子100重量部に対し、
    前記凝集防止剤が0.05〜10重量部含有される請求項1な
    いし3のいずれかに記載の電子写真用トナー。
  5. 【請求項5】前記荷電性トナー粒子が磁性トナー粒子で
    あり、1成分系電子写真用現像剤として用いられる請求
    項1ないし4のいずれかに記載の電子写真用トナー。
  6. 【請求項6】請求項1ないし4のいずれかに記載の電子
    写真用トナーと、キャリア粒子とを含有する電子写真用
    現像剤。
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