JPH05180996A - シンクロトロンにおけるsor光出射装置 - Google Patents
シンクロトロンにおけるsor光出射装置Info
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- JPH05180996A JPH05180996A JP3358898A JP35889891A JPH05180996A JP H05180996 A JPH05180996 A JP H05180996A JP 3358898 A JP3358898 A JP 3358898A JP 35889891 A JP35889891 A JP 35889891A JP H05180996 A JPH05180996 A JP H05180996A
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- G03F—PHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
- G03F7/00—Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
- G03F7/70—Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
- G03F7/70058—Mask illumination systems
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Particle Accelerators (AREA)
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 シンクロトロンの真空ダクト5から放射され
る発散光であるSOR光12を凹面鏡30により反射し
てその反射光35を水平方向にほぼ平行な平行光に変換
し、それを出射窓から出射させる。凹面鏡はその反射面
30aをほぼ垂直とした状態で設けるとともに、その反
射面の向きを上下に変動させることで反射光の出射方向
を上下方向に揺動させる。また、2つの凹面鏡40,4
1を備え、それらの双方によりSOR光を水平方向と垂
直方向の双方にほぼ平行な平行光に変換するとともに、
いずれか一方の凹面鏡を揺動させるようにしても良い。 【効果】 本来発散光であるSOR光が平行光として出
射されるので、出射光の強度を高めることができるとと
もに、半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として用
いる場合にランアウトを防止できる。
る発散光であるSOR光12を凹面鏡30により反射し
てその反射光35を水平方向にほぼ平行な平行光に変換
し、それを出射窓から出射させる。凹面鏡はその反射面
30aをほぼ垂直とした状態で設けるとともに、その反
射面の向きを上下に変動させることで反射光の出射方向
を上下方向に揺動させる。また、2つの凹面鏡40,4
1を備え、それらの双方によりSOR光を水平方向と垂
直方向の双方にほぼ平行な平行光に変換するとともに、
いずれか一方の凹面鏡を揺動させるようにしても良い。 【効果】 本来発散光であるSOR光が平行光として出
射されるので、出射光の強度を高めることができるとと
もに、半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として用
いる場合にランアウトを防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シンクロトロンにお
けるSOR光の出射装置に関するものである。
けるSOR光の出射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、直径が10m以下の比較的小型の
粒子加速器としてシンクロトロンが開発されつつあり、
そのようなシンクロトロンから放射される放射光である
シンクロトロン放射光(SOR光)を利用して、たとえ
ば超LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解
析、構造解析等の様々な分野への適用が期待されてい
る。
粒子加速器としてシンクロトロンが開発されつつあり、
そのようなシンクロトロンから放射される放射光である
シンクロトロン放射光(SOR光)を利用して、たとえ
ば超LSI回路の作成、医療分野における診断、分子解
析、構造解析等の様々な分野への適用が期待されてい
る。
【0003】図5はシンクロトロンの概要を示すもので
あって、電子銃等の電子発生装置1で発生させた電子ビ
ームを直線加速器(ライナック)2で光速近くに加速
し、偏向電磁石3で偏向させてインフレクタ4を介して
水平リング状の蓄積リングである真空ダクト5に入射す
る。真空ダクト5に入射した電子ビームは高周波加速空
洞6によりエネルギを与えられながら収束電磁石7で収
束され、偏向電磁石8で偏向されて真空ダクト5内を周
回し続ける。そして、偏向電磁石8で偏向される際にS
OR光12が発生し、それが光取り出しラインであるビ
ームライン9を介してたとえば半導体リソグラフィのた
めの露光装置10に出射されて利用されるのである。
あって、電子銃等の電子発生装置1で発生させた電子ビ
ームを直線加速器(ライナック)2で光速近くに加速
し、偏向電磁石3で偏向させてインフレクタ4を介して
水平リング状の蓄積リングである真空ダクト5に入射す
る。真空ダクト5に入射した電子ビームは高周波加速空
洞6によりエネルギを与えられながら収束電磁石7で収
束され、偏向電磁石8で偏向されて真空ダクト5内を周
回し続ける。そして、偏向電磁石8で偏向される際にS
OR光12が発生し、それが光取り出しラインであるビ
ームライン9を介してたとえば半導体リソグラフィのた
めの露光装置10に出射されて利用されるのである。
【0004】図6および図7は上記シンクロトロンにお
いてSOR光12を露光装置10に対して取り出すため
の出射装置の概要を示すものであり、ビームライン9の
途中には斜入射ミラー11が配置されている。斜入射ミ
ラー11は無酸素銅、SiC、Au、Pt等の平面鏡も
しくはたとえば放物面鏡等の曲面鏡で構成され、真空ダ
クト5から放射されたSOR光12をその下面で反射し
てビームライン9の端部に設けられている出射窓13か
ら出射させるようになっている。その出射窓13は、ビ
ームライン9内部の高真空を維持しつつSOR光12を
大気中(もしくは内圧が大気圧程度に維持されるヘリウ
ムチャンバ内)に出射させる機能を必要とするので、S
OR光12の透過率が高くかつ機械的強度に優れたベリ
リウムの薄板19が装着されている。符号20は露光対
象のウエハ、21はマスクである。
いてSOR光12を露光装置10に対して取り出すため
の出射装置の概要を示すものであり、ビームライン9の
途中には斜入射ミラー11が配置されている。斜入射ミ
ラー11は無酸素銅、SiC、Au、Pt等の平面鏡も
しくはたとえば放物面鏡等の曲面鏡で構成され、真空ダ
クト5から放射されたSOR光12をその下面で反射し
てビームライン9の端部に設けられている出射窓13か
ら出射させるようになっている。その出射窓13は、ビ
ームライン9内部の高真空を維持しつつSOR光12を
大気中(もしくは内圧が大気圧程度に維持されるヘリウ
ムチャンバ内)に出射させる機能を必要とするので、S
OR光12の透過率が高くかつ機械的強度に優れたベリ
リウムの薄板19が装着されている。符号20は露光対
象のウエハ、21はマスクである。
【0005】上記の斜入射ミラー11は図7に示すよう
に軸14を支点として上下方向に揺動自在に支持されて
いる。その斜入射ミラー11の端部にはミラー揺動機構
15のロッド16が取り付けられていて、そのロッド1
6はモータ17で駆動されるカム18の回転により上下
方向に動作し、これによって、斜入射ミラー11を上下
方向に揺動させてSOR光12の反射光を上下方向に揺
動させるようになっている。そのように構成しているの
は、真空ダクト5から放射されたSOR光12は本来垂
直方向の広がりが小さいので、上記のような斜入射ミラ
ー11の揺動により反射光を上下に振って露光域を垂直
方向に拡大させ、ウエハ20に対する露光面積を大きく
確保するためである。
に軸14を支点として上下方向に揺動自在に支持されて
いる。その斜入射ミラー11の端部にはミラー揺動機構
15のロッド16が取り付けられていて、そのロッド1
6はモータ17で駆動されるカム18の回転により上下
方向に動作し、これによって、斜入射ミラー11を上下
方向に揺動させてSOR光12の反射光を上下方向に揺
動させるようになっている。そのように構成しているの
は、真空ダクト5から放射されたSOR光12は本来垂
直方向の広がりが小さいので、上記のような斜入射ミラ
ー11の揺動により反射光を上下に振って露光域を垂直
方向に拡大させ、ウエハ20に対する露光面積を大きく
確保するためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、真空ダクト
5から放射されるSOR光12は発散光すなわち非平行
光であり、特に水平方向には大きく発散しているもので
あるので、このSOR光12を露光装置10に出射して
露光を行った際にはランアウトが生じることが避けられ
ないものであり、したがってその補正を行うことが不可
欠であった。
5から放射されるSOR光12は発散光すなわち非平行
光であり、特に水平方向には大きく発散しているもので
あるので、このSOR光12を露光装置10に出射して
露光を行った際にはランアウトが生じることが避けられ
ないものであり、したがってその補正を行うことが不可
欠であった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、特に半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として
SOR光を利用するに際して、発散光であるSOR光を
平行光として出射させ得る有効な出射装置を提供するこ
とを目的としている。
で、特に半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として
SOR光を利用するに際して、発散光であるSOR光を
平行光として出射させ得る有効な出射装置を提供するこ
とを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、SO
R光を取り出すためのビームライン中に、真空ダクトか
ら放射される発散光であるSOR光を水平方向にほぼ平
行な平行光に変換して反射する凹面鏡をその反射面をほ
ぼ垂直とした状態で設けるとともに、その凹面鏡の反射
面の向きを上下方向に変動させるようにこの凹面鏡を揺
動させることによって反射光の出射方向を上下方向に揺
動させるように構成したものである。
R光を取り出すためのビームライン中に、真空ダクトか
ら放射される発散光であるSOR光を水平方向にほぼ平
行な平行光に変換して反射する凹面鏡をその反射面をほ
ぼ垂直とした状態で設けるとともに、その凹面鏡の反射
面の向きを上下方向に変動させるようにこの凹面鏡を揺
動させることによって反射光の出射方向を上下方向に揺
動させるように構成したものである。
【0009】また、請求項2の発明は、ビームライン中
に、真空ダクトから放射される発散光であるSOR光を
水平方向にほぼ平行な平行光に変換して反射する第1の
凹面鏡をその反射面をほぼ垂直とした状態で設けるとと
もに、その第1の凹面鏡からの反射光を垂直方向にほぼ
平行な平行光に変換して反射する第2の凹面鏡をその反
射面を下方に向けて設け、それら第1または第2の凹面
鏡のいずれか一方を揺動させることにより反射光の出射
方向を上下方向に揺動させるように構成したものであ
る。
に、真空ダクトから放射される発散光であるSOR光を
水平方向にほぼ平行な平行光に変換して反射する第1の
凹面鏡をその反射面をほぼ垂直とした状態で設けるとと
もに、その第1の凹面鏡からの反射光を垂直方向にほぼ
平行な平行光に変換して反射する第2の凹面鏡をその反
射面を下方に向けて設け、それら第1または第2の凹面
鏡のいずれか一方を揺動させることにより反射光の出射
方向を上下方向に揺動させるように構成したものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1の発明の装置においては、真空ダクト
から放射されたSOR光を凹面鏡により反射させること
で水平方向にほぼ平行な平行光に変換し、それを出射窓
から出射させて取り出す。そして、凹面鏡の反射面の向
きを上下方向に変動させるように凹面鏡を揺動させるこ
とによって出射方向を上下方向に揺動させる。すなわ
ち、凹面鏡を垂直として反射光を水平方向に出射させる
とともに、その状態を基準として凹面鏡を垂直に対して
若干下向きとすることで反射光を斜下向きに出射させ、
凹面鏡を若干上向きとすることで反射光を斜上向きに出
射させる。
から放射されたSOR光を凹面鏡により反射させること
で水平方向にほぼ平行な平行光に変換し、それを出射窓
から出射させて取り出す。そして、凹面鏡の反射面の向
きを上下方向に変動させるように凹面鏡を揺動させるこ
とによって出射方向を上下方向に揺動させる。すなわ
ち、凹面鏡を垂直として反射光を水平方向に出射させる
とともに、その状態を基準として凹面鏡を垂直に対して
若干下向きとすることで反射光を斜下向きに出射させ、
凹面鏡を若干上向きとすることで反射光を斜上向きに出
射させる。
【0011】また、請求項2の発明の装置においては、
請求項1の発明の装置における上記の凹面鏡と同様の第
1の凹面鏡によりSOR光を水平方向にほぼ平行な平行
光とした後、その第1の凹面鏡の反射光を第2の凹面鏡
によりさらに垂直方向にもほぼ平行な平行光とする。そ
して、いずれか一方の凹面鏡は固定的に設置しておき、
他方の凹面鏡を揺動させることで出射方向を上下に揺動
させる。
請求項1の発明の装置における上記の凹面鏡と同様の第
1の凹面鏡によりSOR光を水平方向にほぼ平行な平行
光とした後、その第1の凹面鏡の反射光を第2の凹面鏡
によりさらに垂直方向にもほぼ平行な平行光とする。そ
して、いずれか一方の凹面鏡は固定的に設置しておき、
他方の凹面鏡を揺動させることで出射方向を上下に揺動
させる。
【0012】
【実施例】以下、図1ないし図3を参照して本発明の第
1実施例を説明する。本第1実施例のSOR光出射装置
は、図5に示したようなシンクロトロンのビームライン
9中に組込まれるものであって、図1はその概要を示す
斜視図、図2はその平面図、図3はその正面図である。
1実施例を説明する。本第1実施例のSOR光出射装置
は、図5に示したようなシンクロトロンのビームライン
9中に組込まれるものであって、図1はその概要を示す
斜視図、図2はその平面図、図3はその正面図である。
【0013】本第1実施例の装置は、反射面30aがほ
ぼ垂直となるように設けた凹面鏡30によりSOR光1
2を反射して、その反射光35を出射するように構成さ
れている。その凹面鏡30は、発散光である入射SOR
光12を反射することで反射光35を水平方向にほぼ平
行な平行光に変換するためのものであり、そのような機
能を有する限りにおいて放物面鏡、楕円鏡、シリンドリ
カル鏡、トロイダル鏡等の曲面鏡が適宜採用できるが、
反射光35が広範囲にわたって平行光となる点で放物面
鏡を用いることが最も好ましい。
ぼ垂直となるように設けた凹面鏡30によりSOR光1
2を反射して、その反射光35を出射するように構成さ
れている。その凹面鏡30は、発散光である入射SOR
光12を反射することで反射光35を水平方向にほぼ平
行な平行光に変換するためのものであり、そのような機
能を有する限りにおいて放物面鏡、楕円鏡、シリンドリ
カル鏡、トロイダル鏡等の曲面鏡が適宜採用できるが、
反射光35が広範囲にわたって平行光となる点で放物面
鏡を用いることが最も好ましい。
【0014】また、この凹面鏡30は、水平な軸線Oを
中心として図示しない駆動機構により図1中の矢印で示
すように回転するようになっており、そのような回転に
より反射面30aの向きを上下方向に変動させて反射光
35の出射方向を図1および図3中の鎖線で示すように
上下に揺動させるようになっている。つまり、凹面鏡3
0の反射面30aを垂直としておくと反射光35は水平
方向に出射されるので、その状態を基準として反射面3
0aを垂直に対して若干下向きとすることで反射光35
を斜下向きに出射させ、反射面30aを若干上向きとす
ることで反射光35を斜上向きに出射させるのである。
中心として図示しない駆動機構により図1中の矢印で示
すように回転するようになっており、そのような回転に
より反射面30aの向きを上下方向に変動させて反射光
35の出射方向を図1および図3中の鎖線で示すように
上下に揺動させるようになっている。つまり、凹面鏡3
0の反射面30aを垂直としておくと反射光35は水平
方向に出射されるので、その状態を基準として反射面3
0aを垂直に対して若干下向きとすることで反射光35
を斜下向きに出射させ、反射面30aを若干上向きとす
ることで反射光35を斜上向きに出射させるのである。
【0015】上記構成の装置にあっては、入射SOR光
12を凹面鏡30により反射して水平方向にほぼ平行な
平行光として出射するので、その出射光を半導体リソグ
ラフィ用の露光装置10の光源として用いた場合には、
図6及び図7に示したようなSOR光12を発散光のま
まで出射する従来の出射装置を用いる場合においては避
けられなかったランアウトを防止することができる。ま
た、従来においては水平方向に発散してしまっていたS
OR光を多く取込めることができることになり、したが
って出射光の強度を高めることができる。さらに、凹面
鏡30の向きを上下に変えることで出射方向を上下に揺
動させることにより、露光域を上下方向に拡大できるこ
とは勿論であるが、本実施例では、反射面30aを垂直
とした状態を基準としてその反射面30aの向きを上下
に変動させることで出射方向を水平線を基準としてその
上下に揺動させるので、露光対象のウエハ20およびマ
スク21(図6参照)を垂直に設けておくことが可能で
ある。この点で、出射光が自ずと斜下方に出射してしま
うことからウエハ20およびマスク21を垂直に対して
傾斜させた状態で設ける必要のある従来の場合に比し
て、ステッパのアライメントが容易となるという利点も
ある。
12を凹面鏡30により反射して水平方向にほぼ平行な
平行光として出射するので、その出射光を半導体リソグ
ラフィ用の露光装置10の光源として用いた場合には、
図6及び図7に示したようなSOR光12を発散光のま
まで出射する従来の出射装置を用いる場合においては避
けられなかったランアウトを防止することができる。ま
た、従来においては水平方向に発散してしまっていたS
OR光を多く取込めることができることになり、したが
って出射光の強度を高めることができる。さらに、凹面
鏡30の向きを上下に変えることで出射方向を上下に揺
動させることにより、露光域を上下方向に拡大できるこ
とは勿論であるが、本実施例では、反射面30aを垂直
とした状態を基準としてその反射面30aの向きを上下
に変動させることで出射方向を水平線を基準としてその
上下に揺動させるので、露光対象のウエハ20およびマ
スク21(図6参照)を垂直に設けておくことが可能で
ある。この点で、出射光が自ずと斜下方に出射してしま
うことからウエハ20およびマスク21を垂直に対して
傾斜させた状態で設ける必要のある従来の場合に比し
て、ステッパのアライメントが容易となるという利点も
ある。
【0016】以上で第1実施例を説明したが、次に図4
を参照して第2実施例を説明する。上記第1実施例の装
置は、凹面鏡30により入射SOR光12の反射光35
を水平方向にのみ平行な平行光に変換するものであり、
SOR光12は本来垂直方向にはさほど発散してしない
ので通常はそれで十分な効果が得られるものであるが、
本第2実施例は、さらに垂直方向にもほぼ平行な平行光
に変換して出射するように構成したものである。
を参照して第2実施例を説明する。上記第1実施例の装
置は、凹面鏡30により入射SOR光12の反射光35
を水平方向にのみ平行な平行光に変換するものであり、
SOR光12は本来垂直方向にはさほど発散してしない
ので通常はそれで十分な効果が得られるものであるが、
本第2実施例は、さらに垂直方向にもほぼ平行な平行光
に変換して出射するように構成したものである。
【0017】すなわち、本第2実施例の装置では、図4
にその正面図を示すように、ビームライン中に第1の凹
面鏡40と第2の凹面鏡41とが設けられている。第1
の凹面鏡40は第1実施例における凹面鏡30と同様の
ものであり、第1実施例の場合と全く同様にその反射面
40aがほぼ垂直に設けられていて、入射SOR光12
を水平方向にほぼ平行な平行光に変換して反射し、その
反射光45を第2の凹面鏡41に入射させるようになっ
ている。なお、第1実施例における凹面鏡30は軸Oを
中心として回転して反射面30aの向きを上下に変動さ
せるようにされていたが、本第2実施例における第1の
凹面鏡40はそのようにする必要はなく、固定的に設置
されている。
にその正面図を示すように、ビームライン中に第1の凹
面鏡40と第2の凹面鏡41とが設けられている。第1
の凹面鏡40は第1実施例における凹面鏡30と同様の
ものであり、第1実施例の場合と全く同様にその反射面
40aがほぼ垂直に設けられていて、入射SOR光12
を水平方向にほぼ平行な平行光に変換して反射し、その
反射光45を第2の凹面鏡41に入射させるようになっ
ている。なお、第1実施例における凹面鏡30は軸Oを
中心として回転して反射面30aの向きを上下に変動さ
せるようにされていたが、本第2実施例における第1の
凹面鏡40はそのようにする必要はなく、固定的に設置
されている。
【0018】一方、第2の凹面鏡41も、第1の凹面鏡
40と同様に放物面鏡等の各種の曲面鏡が採用されてい
るが、その反射面41aは下向きとされている。そし
て、第1の凹面鏡40による反射光45、つまり水平方
向にほぼ平行な平行光とされた反射光45はこの第2の
凹面鏡41に入射して斜下向きに反射されることによっ
て、さらに垂直方向にもほぼ平行な平行光に変換されて
反射されるようになっている。この第2の凹面鏡41
は、図6および図7に示した従来のミラー11と同様に
上下に揺動するようになっており、これによって、この
第2の凹面鏡41の反射光46つまり最終的な出射光が
上下方向に揺動させられて露光域が上下方向に拡大され
るようになっている。
40と同様に放物面鏡等の各種の曲面鏡が採用されてい
るが、その反射面41aは下向きとされている。そし
て、第1の凹面鏡40による反射光45、つまり水平方
向にほぼ平行な平行光とされた反射光45はこの第2の
凹面鏡41に入射して斜下向きに反射されることによっ
て、さらに垂直方向にもほぼ平行な平行光に変換されて
反射されるようになっている。この第2の凹面鏡41
は、図6および図7に示した従来のミラー11と同様に
上下に揺動するようになっており、これによって、この
第2の凹面鏡41の反射光46つまり最終的な出射光が
上下方向に揺動させられて露光域が上下方向に拡大され
るようになっている。
【0019】本第2実施例の出射装置では、最終的に出
射される出射光が水平方向および垂直方向の双方にほぼ
平行な平行光となっており、したがって、第1実施例の
出射装置に比してランアウトをより一層防止できるとと
もに、より高強度の出射光が得られるものとなってい
る。
射される出射光が水平方向および垂直方向の双方にほぼ
平行な平行光となっており、したがって、第1実施例の
出射装置に比してランアウトをより一層防止できるとと
もに、より高強度の出射光が得られるものとなってい
る。
【0020】なお、上記第2実施例の変形例として、第
1の凹面鏡40と第2の凹面鏡41とを逆に配置して、
まず第2の凹面鏡41によりSOR光を垂直方向にほぼ
平行な平行光とした後、第1の凹面鏡40によりさらに
水平方向にほぼ平行な平行光とすることでも良い。その
場合、前段に設置した第2の凹面鏡41は揺動させるこ
となく固定的に設置し、その反射光が入射する後段の第
1の凹面鏡40を第1実施例の場合のように回転させて
露光域を上下に拡大させれば良い。つまり、第1実施例
の装置における揺動自在な凹面鏡30の前段に、第2実
施例の装置における第2の凹面鏡41を固定状態で設置
すれば良い。
1の凹面鏡40と第2の凹面鏡41とを逆に配置して、
まず第2の凹面鏡41によりSOR光を垂直方向にほぼ
平行な平行光とした後、第1の凹面鏡40によりさらに
水平方向にほぼ平行な平行光とすることでも良い。その
場合、前段に設置した第2の凹面鏡41は揺動させるこ
となく固定的に設置し、その反射光が入射する後段の第
1の凹面鏡40を第1実施例の場合のように回転させて
露光域を上下に拡大させれば良い。つまり、第1実施例
の装置における揺動自在な凹面鏡30の前段に、第2実
施例の装置における第2の凹面鏡41を固定状態で設置
すれば良い。
【0021】
【発明の効果】以上で説明したように、請求項1の発明
の出射装置によれば、発散光であるSOR光を凹面鏡に
より反射して水平方向にほぼ平行な平行光として出射す
るので、半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として
用いた場合にはランアウトを防止することができるとと
もに、水平方向の光を多く取込めるので出射光の強度を
高めることができる。そして、凹面鏡の反射面の向きを
上下に変えることで出射方向を上下に揺動させるように
したので、露光域を上下方向に拡大できることは勿論の
こと、出射方向を水平線を基準としてその上下に揺動さ
せることが可能であるから露光対象のウエハやマスクを
垂直に設けておくことが可能であり、ステッパのアライ
メントが容易となるという利点がある。
の出射装置によれば、発散光であるSOR光を凹面鏡に
より反射して水平方向にほぼ平行な平行光として出射す
るので、半導体リソグラフィ用の露光装置の光源として
用いた場合にはランアウトを防止することができるとと
もに、水平方向の光を多く取込めるので出射光の強度を
高めることができる。そして、凹面鏡の反射面の向きを
上下に変えることで出射方向を上下に揺動させるように
したので、露光域を上下方向に拡大できることは勿論の
こと、出射方向を水平線を基準としてその上下に揺動さ
せることが可能であるから露光対象のウエハやマスクを
垂直に設けておくことが可能であり、ステッパのアライ
メントが容易となるという利点がある。
【0022】また、請求項2の発明の出射装置によれ
ば、SOR光を第1の凹面鏡により水平方向にほぼ平行
な平行光とするのみならず、第1の凹面鏡の反射光をさ
らに垂直方向にほぼ平行な平行光とするので、最終的に
出射される出射光が水平方向および垂直方向の双方にほ
ぼ平行な平行光となって第1実施例の出射装置に比して
ランアウトをより一層防止できるとともにより高強度の
出射光が得られる。
ば、SOR光を第1の凹面鏡により水平方向にほぼ平行
な平行光とするのみならず、第1の凹面鏡の反射光をさ
らに垂直方向にほぼ平行な平行光とするので、最終的に
出射される出射光が水平方向および垂直方向の双方にほ
ぼ平行な平行光となって第1実施例の出射装置に比して
ランアウトをより一層防止できるとともにより高強度の
出射光が得られる。
【図1】本発明の第1実施例であるSOR光出射装置の
概要を示す斜視図である。
概要を示す斜視図である。
【図2】同装置の平面図である。
【図3】同装置の正面図である。
【図4】本発明の第2実施例であるSOR光出射装置の
概要を示す正面図である。
概要を示す正面図である。
【図5】シンクロトロンの概要を示す図である。
【図6】同シンクロトロンにおける従来のSOR光出射
装置の概要を示す図である。
装置の概要を示す図である。
【図7】同装置の要部を示す側面図である。
5 真空ダクト 9 ビームライン 12 SOR光 13 出射窓 30 ミラー 30a 反射面 35 反射光 40 第1の凹面鏡 40a 反射面 41 第2の凹面鏡 41a 反射面 45 反射光 46 反射光
Claims (2)
- 【請求項1】 シンクロトロンにおける水平リング状の
真空ダクト内を周回する荷電粒子から放射されるSOR
光を、ビームラインを通してその先端の出射窓から出射
させて取り出すためのSOR光出射装置において、前記
ビームライン中に、前記真空ダクトから放射される発散
光であるSOR光を水平方向にほぼ平行な平行光に変換
して反射する凹面鏡をその反射面をほぼ垂直とした状態
で設けるとともに、その凹面鏡の反射面の向きを上下方
向に変動させるようにこの凹面鏡を揺動させることによ
って反射光の出射方向を上下方向に揺動させるように構
成してなることを特徴とするシンクロトロンにおけるS
OR光出射装置。 - 【請求項2】 シンクロトロンにおける水平リング状の
真空ダクト内を周回する荷電粒子から放射されるSOR
光を、ビームラインを通してその先端の出射窓から出射
させて取り出すためのSOR光出射装置において、前記
ビームライン中に、前記真空ダクトから放射される発散
光であるSOR光を水平方向にほぼ平行な平行光に変換
して反射する第1の凹面鏡をその反射面をほぼ垂直とし
た状態で設けるとともに、その第1の凹面鏡からの反射
光を垂直方向にほぼ平行な平行光に変換して反射する第
2の凹面鏡をその反射面を下方に向けて設け、それら第
1または第2の凹面鏡のいずれか一方を揺動させること
により反射光の出射方向を上下方向に揺動させるように
構成してなることを特徴とするシンクロトロンにおける
SOR光出射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358898A JPH05180996A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | シンクロトロンにおけるsor光出射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3358898A JPH05180996A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | シンクロトロンにおけるsor光出射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05180996A true JPH05180996A (ja) | 1993-07-23 |
Family
ID=18461677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3358898A Pending JPH05180996A (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | シンクロトロンにおけるsor光出射装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05180996A (ja) |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3358898A patent/JPH05180996A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20010306 |