JPH0518080B2 - - Google Patents

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JPH0518080B2
JPH0518080B2 JP60169136A JP16913685A JPH0518080B2 JP H0518080 B2 JPH0518080 B2 JP H0518080B2 JP 60169136 A JP60169136 A JP 60169136A JP 16913685 A JP16913685 A JP 16913685A JP H0518080 B2 JPH0518080 B2 JP H0518080B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete pit
hole
concrete
pit
sealed equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60169136A
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English (en)
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JPS62161098A (ja
Inventor
Taku Ishii
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPS62161098A publication Critical patent/JPS62161098A/ja
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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、放射性廃棄物が貯蔵設備から漏れ
出したとき、その貯蔵設備を他の安全な場所へ移
設するための、密閉設備の再取り出し方法に関す
る。
「従来の技術」 原子力の平和利用の拡大と共に、原子力発電所
や病院、大学、研究所等の施設から出る放射性廃
棄物の最も増加している。なかでも、低レベル放
射性廃棄物、すなわち、作業衣の洗濯排水や床を
洗浄した廃液等を蒸発濃縮したもの、あるいは使
用済みのペーパータオルや衣服の焼却灰等ごくわ
ずかの放射性物質を含んだ物の発生量は多く、そ
の貯蔵や処分には様々な対策がとられている。
従来、この種の低レベル放射性廃棄物の貯蔵設
備としては、第7図に示すものがある。図におい
て符号Aは鉄筋コンクリートのトレンチである。
トレンチAは原子炉建屋等の敷地とは別の貯蔵場
に半地下の状態で構築されている。ここで、トレ
ンチAを構築するには、まず、地中に穴を掘削す
る。次に、穴の底面にトレンチAの不同沈下を防
止するための割栗石A1を敷設する。敷設した割
栗石A1の上からコンクリートを打設して、トレ
ンチAの床部A2を製作する。次に、側壁部A
3,A3,…と屋根部A4とを製作するために図
示しない型枠を組み、その型枠の中にコンクリー
トを打設して側壁部A3,A3…と屋根部A4と
を完成させる。最後に、外側の側壁A3の側部に
土を埋捩してトレンチAを完成させる。このよう
にして完成したトレンチAには、低レベル放射性
廃棄物をセメントやアスフアルト、プラスチツク
等で固化した状態でドラム缶B,B…に収納した
もの、すなわち、水密容器としてのドラム缶B,
B…が俵積みにして格能されている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、上記従来の貯蔵設備においては、貯
蔵設備の躯体に割れ目が発生した場合、多量の地
下水が貯蔵設備内に浸入し、そのため放射性廃棄
物を格納したドラム缶が腐食を起し、ドラム缶内
の放射性核種が貯蔵設備の外部へ漏れ出すことに
なる。ところが、貯蔵設備は上述したように構成
されているため、貯蔵設備内のドラム缶を1本1
本他の安全な場所へ運んで移動させなければなら
ない。したがつて、その作業は多くの時間と労力
とを必要とする。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので
あり、放射性核種の漏れ出した貯蔵設備を迅速か
つ安全に、他の安全な場所へ移設することのでき
る密閉設備の再取り出し方法を提供することを目
的としている。
「問題点を解決するための手段」 この発明は地中に穴を設け、この穴にコンクリ
ートピツトを構築し、このコンクリートピツト内
に放射性廃棄物が封入された容器を格納し、さら
に、この容器が格納されたコンクリートピツト内
の空間に密閉材を充填した密閉設備において、上
記コンクリートピツトを上記地中に設けた穴の壁
面と分離可能に構成し、上記コンクリートピツト
からコンクリートピツトに格納された放射性廃棄
物が漏れ出した際、上記コンクリートピツトを上
記穴から吊り上げて取り出すことを特徴としてい
る。
「実施例」 以下、この発明の実施例を第1図ないし第6図
を参照して説明する。これらの図は、密閉説備の
再取り出し方法を示す図であり、第1図ないし第
3図は第1の実施例を示し、第4図ないし第6図
は第2の実施例を示すものである。まず、第1図
ないし第3図に示す密閉設備の再取り出しの場合
の構成について説明すると、第1図において符号
1は地盤であり、2は地盤1に設けられた箱形の
穴である。この穴には壁面の崩壊を防止する目的
で山留壁2aを設けておく場合もある。3はコン
クリートピツトであり、ピツト本体4と上蓋部5
とからなつている。コンクリートピツト3の中に
は、放射性廃棄物を封入する容器であるドラム缶
6,6…が格納されており、ドラム缶6,6,…
の周囲には、止水性の高い粘土(密閉材)7が充
填されている。コンクリートピツト3の両側部上
端には、コンクリートピツト3を吊り上げるため
の吊金具8,8が取付けられている。穴2の両側
には、クレーン9が設置されており、クレーン9
の両脚部9a,9aの下には、クレーン9の基礎
10,10が設置されている。第2図において、
11は粘土を所定の密度に締固めるための軽圧機
であり、第3図において12はコンクリートピツ
ト3の上に被せられた盛土である。
ここで、まず密閉設備の構築方法について第2
図を用いて述べる。密閉設備を構築するには、ま
ず、地盤1に箱形の穴2を掘削し、図示しない型
枠を穴2の中で組みその中にコンクリートを打設
することによりコンクリートピツト3を構築す
る。あるいは、別の場所でコンクリートピツト3
を建築し、クレーン9を用いて穴2の中に設置し
ても良い。コンクリートピツト3の壁面と穴2の
壁面とは分離した状態となつている。次に、穴2
の中に設置したピツト本体4の底部に所定の厚さ
の粘土7を充填する。次に、充填した粘土7の上
にドラム缶6,6,…を載置する。次に、ドラム
缶6,6,…の上からさらに粘土7を充填し、転
圧機11でそれを所定の密度に締固める。さら
に、その粘土の上にドラム缶6,6,…を載置
し、その上から粘土を充填し、それを所定の密度
に締固める。以下、順次このような作業を繰り返
してドラム缶をピツト本体4の中に格納する。最
後に、クレーン9を用いてピツト本体4に上蓋部
5を被せ、さらに、その上に盛土12を被せて第
3図に示すような密閉設備の構築を完了する。
このようにして構築された密閉設備は、設備全
体が地下水の浸入と放射性核種の漏れ出しを抑止
する難浸性固化体となつている。したがつて、こ
の密閉設備においては、密閉設備のコンクリート
躯体に割れ目が発生しても、中に止水性の高い粘
土(密閉材)7が充填されているため地下水が直
ちに内部に浸入してドラム缶6,6,…にまで達
することがなく、また、ドラム缶6,6,…から
放射性核種が漏れ出しても直ちに外部へ流出する
ことがない。
しかし、上記密閉設備においても、絶対に放射
性核種が漏れ出さないということは保証の限りで
はない。ここで、仮りに上記密閉設備から放射性
核種が漏れ出した場合の密閉設備の再取り出し方
法について第1図を用いて説明する。図示しない
検知器により、密閉設備から放射性核種が漏れ出
したことを検知した場合、まず、コンクリートピ
ツト3の上部の盛土12を除去する。次に、クレ
ーン9をコンクリートピツト3を吊り上げ可能な
場所に移動させる。次に、クレーン9により、コ
ンクリートピツト3の吊金具8,8を吊り上げる
ことによつて穴2からコンクリートピツト3を取
り出す。その際、コンクリートピツト3の外壁面
と穴2の壁面とは分離可能に構成されているため
コンクリートピツト3は容易に穴2から吊り出す
ことが可能である。さらに、穴2から取り出した
コンクリートピツト3を他の安全な場所に移設し
て密閉設備の再取り出しを終了する。
したがつて、この密閉設備の再取り出し方法に
おいては、ドラム缶6,6,…を1本1本取り出
して移動させるのではなく、密閉設備全体を取り
出して移動させるため、迅速にその作業を行うこ
とができる。また、上記クレーンの操作は遠隔操
作によつて行うことが可能であるため、作業に従
事する作業員が被爆の危険にさらされることなく
安全に移設作業を行うことができる。また、コン
クリートピツト3内の容器(ドラム缶)6,6,
…は密閉材(粘土)7によつて移動不可能にコン
クリートピツト3内に固定されているため、コン
クリートピツト3を吊り上げて移動させる時、中
の容器6,6…がコンクリートピツト3内で移動
しぶつかり合つて破損したりすることがない。
次に、第4図ないし第6図に示す第2の実施例
について説明する。この実施例は、密閉設備の再
取り出しをさらに容易に行う方法であり、第1の
実施例における密閉設備の外側に、さらに、第2
のコンクリートピツトを設け、それらの間に止水
性の高い粘土を充填したものである。これらの図
において、第1図ないし第3図に示す構成要素と
同一の要素については同一符号を付してある。図
において符号1は地盤である。地盤1には、箱形
の穴13が掘削されており、穴13の中には第2
のコンクリートピツト14が構築されている。さ
らに、第2のコンクリートピツト14の内部に
は、第1のコンクリートピツト3(第1の実施例
のコンクリートピツトと同一のもの)が設置され
ており、それらの間には止水性の高い粘土15が
充填されている。第1のコンクリートピツト3の
中には、ドラム缶6,6,…が格納されており、
ドラム缶6,6,…の周りには止水性の高い粘土
7が所定の密度で充填されている。第2のコンク
リートピツト14の両側部には、後述するクレー
ンの基礎10,10が設けられており、コンクリ
ートピツト14の上には盛土12が被せられてい
る。また、第2のコンクリートピツト14の側壁
には、ドラム缶6,6,…内の放射性核種が第1
のコンクリートピツト3から漏れ出すのをチエツ
クするための第1のモニタリング孔16が設けら
れており、さらにその外側の地盤1には放射性核
種が第2のコンクリートピツト14から漏れ出す
のチエツクするための第2のモニタリング孔17
が設けられている。第5図において、符号18は
粘土15を掘削するための掘削装置であり、第6
図において9は第1のコンクリートピツト3を吊
り上げるためのクレーンである。
上記の様に構成された密閉設備は、壁が3重構
造となつており、第1の実施例における密閉設備
に比べて、さらに、ドラム缶6,6,…内の放射
性核種が外部に漏れ出しにくい安全な設備となつ
ている。また、放射性核種が第1のコンクリート
ピツト3から漏れ出しても、その時点でモニタリ
ング孔16によつて漏れ出しを確認することが可
能であり、第2のコンクリートピツト14から外
部へ流出する前にコンクリートピツト3を再取り
出しすることが可能である。
次に、上記構成の密閉設備の再取り出し方法に
ついて述べる。モニタリング孔16、および17
により密閉設備から放射性核種の漏れ出しが確認
された場合、まず、コンクリートピツト14の上
に被せられている盛土12を除去する。次に、第
5図に示すように、第1のコンクリートピツト3
と第2のコンクリートピツト14との間に充填さ
れた粘土15を掘削装置18によつて掘削し除去
する。次に、第6図に示すように、クレーン9で
第1のコンクリートピツト3を吊り上けて第2の
コンクリートピツト14内から取り出し、他の安
全な場所へ移設する。
したがつて、上記第2の実施例における密閉設
備の再取り出し方法においては、第1の実施例の
方法と同様の効果を得ることができると共に、第
1のコンクリートピツト3の外壁面と第2のコン
クリートピツト14の内壁面との間に空間が形成
されるため、上記2つの壁面の間には全く摩擦力
が働かず、第1の実施例に比べさらに容易にコン
クリートピツト3を取り出すことができる。
なお、上記第2の実施例において、第1のコン
クリートピツト3の躯体は地中連続壁工法で構築
しても良いし、一般の山留壁でも良い。また上記
第1のコンクリートピツト3と第2のコンクリー
トピツト14との間に充填された粘土15の変り
に、ビニールシート、または、ハロブチルゴムま
たはパラフイン層等を用いることも可能である。
また、第1の実施例、第2の実施例おけるコン
クリートピツト3内の空間部に充填する密閉材7
は粘土の変わりにモルタルを充填したものであつ
てもよい。
「発明の効果」 上述したように、この発明による密閉設備の再
取り出し方法においては、コンクリートピツトを
地中に設けた穴の壁面と分離可能に構成し、上記
コンクリートピツトからコンクリートピツトに格
納された放射性廃棄物が漏れ出した際、上記コン
クリートピツトを上記穴から吊り上げて取り出す
ようにしたものであるので、放射性核種の漏れ出
した密閉設備を迅速かつ安全に他の安全な場所に
移すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図はこの発明の第1の実施例
を説明するための図であり、第4図ないし第6図
はこの発明の第2の実施例を説明するための図で
あり、第1図は密閉設備を再取り出しするところ
を示す正視図であり、第2図は密閉正視図を構築
しているところを示す正視図、第3図は密閉設備
の正視図であり、第4図は密閉設備の正視図であ
り、第5図は粘土を取り出すところを示す正視図
であり、第6図は密閉設備を取り出すところを示
す正視図であり、第7図は従来の貯蔵設備の斜視
図である。 1……地盤、2,13……穴、3……コンクリ
ートピツト、14……コンクリート壁、地中連続
壁または山留壁、6……容器(ドラム缶)、7…
…密閉材(粘土、モルタル)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 地中に穴を設け、この穴にコンクリートピツ
    トを構築し、このコンクリートピツト内に放射性
    廃棄物が封入された容器を格納し、さらに、この
    容器が格納されたコンクリートピツト内の空間に
    密閉材を充填した密閉設備において、上記コンク
    リートピツトを上記地中に設けた穴の壁面と分離
    可能に構成し、上記コンクリートピツトからコン
    クリートピツトに格納された放射性廃棄物が漏れ
    出した際、上記コンクリートピツトを上記穴から
    吊り上げて取り出すことを特徴とする密閉設備の
    再取り出し方法。
JP60169136A 1985-07-31 1985-07-31 密閉設備の再取り出し方法 Granted JPS62161098A (ja)

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JP60169136A JPS62161098A (ja) 1985-07-31 1985-07-31 密閉設備の再取り出し方法

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JPS62161098A JPS62161098A (ja) 1987-07-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6041134B2 (ja) * 2012-08-06 2016-12-07 清水建設株式会社 放射性廃棄物貯蔵施設、廃棄物ユニットを有する構造物及び放射性廃棄物貯蔵方法
JP6296276B2 (ja) * 2013-08-09 2018-03-20 清水建設株式会社 放射性廃棄物の埋設処分施設

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