JPH05180466A - 空気調和機のプリント基板取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 端子盤を搭載したプリント基板の形状が変更
となっても電装部の底板の形状を大幅変更しなくとも対
応できることを目的とするものである。 【構成】 室内機（図示せず）と結線接続する端子盤６
を搭載したプリント基板４を取付る底板５に端子盤６の
取付用穴に相対するねじ止め用穴１１を多数設け、端子
盤６上方よりスペーサ８を介してねじ止めすることによ
り底板５に突起なしで端子板６を底板５に強固にねじ止
めすることが可能となり、底板５に設けた取付穴の位置
を変更するだけでプリント基板と端子盤の形状変更に対
応できて経済的な空気調和機のプリント基盤取付装置と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は空気調和機のプリント基
板取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、住宅の空調による快適性が重視さ
れるとともに、その空調制御内容は、より快適性が求め
られている。そこで制御内容を司るプリント基板の回路
の改善、改良によりそのプリント基板の形状が途中で変
更されることが多い。

【０００３】従来、この種の空気調和機のプリント基板
取付装置は、本体内部の電装部の底板上面に室内機と結
線接続する端子盤を搭載したプリント基板を設け、電装
部の底板上面には端子盤の取付用穴に相対するねじ止め
用穴を開けた切りおこしを設け、端子盤の上面側よりね
じ止めするようにしている。以下、その構成について図
４、図５を参照しながら説明する。

【０００４】図に示すようにリレー、コンデンサー、抵
抗、ＩＣ、等とともに、室内機（図示せず）と接続する
ための端子盤１０１を搭載したプリント基板１０２を、
取り付ける電装部の底板１０３には、前記端子盤１０１
に、径大となった取付用穴１０４と相対するねじ止め用
穴１０５をあけＬ形状となった切りおこし１０６が設け
られ、固定用のねじ１０７により、端子盤１０１の上方
よりねじ止めするようにし、プリント基板１０２の他コ
ーナーは、周知のＰＣサポート１０８で支えている。

【０００５】上記構成において、プリント基板１０２
は、各コーナーでは、ＰＣサポート１０８で底板１０３
に取付けられるが、据付け工事時に室内機（図示せず）
と結線するときに力がかかり、そのため強度を必要とす
る端子盤１０１は底板１０３にねじ１０７で強固に固定
するような構成となっていた。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の空気
調和機のプリント基板取付装置では、プリント基板１０
２が制御内容の回路の改善、改良により形状変更となっ
た場合には、底板１０３に切りおこし１０６があるため
に、プリント基板１０２の形状変更に制約を受けたり、
プリント基板１０２の位置を変更したいとき、切り起こ
し１０６の位置変更に多大の費用がかかる、また異形状
のプリント基板に電装部の底板を流用することが不可能
であるなどの問題があった。

【０００７】本発明は、上記課題を解決するもので、底
板のねじ止め用穴を多数設け任意の位置に選定してあけ
ることにより、各種形状のプリント基板を同一の底板に
取り付けできるプリント基板取付装置を提供することを
目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明の空気調和機のプ
リント基板取付装置は、上記目的を達成するために、本
体内部の電装部の底板上面に設けた端子盤を搭載したプ
リント基板と、前記底板には、端子盤の取付用穴に相対
するねじ止め用穴を多数設け前記底板との間にスペーサ
を介在して端子盤を固定し、プリント基板は前記多数の
ねじ止め用穴を設けた構成としたものである。

【０００９】

【作用】本発明は上記した構成により、プリント基板に
搭載された端子盤の形状や大きさが変っても、その変っ
た位置に見合ったところのねじ止め用穴を選んで利用す
ることによりスペーサの位置が変わることとなり、プリ
ント基板の形状や大きさが変った場合には、その変った
位置に見合ったところのＰＣサポート用穴を選んで利用
することにより取付けることができ、ねじ止め用穴やＰ
Ｃサポート用穴を任意に開けていつでも選定して利用で
きるようにしておくことにより形状の異なったプリント
基板を同一の底板に取付ることが可能となり底板の流用
ができるものである。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図３
を参照しながら説明する。

【００１１】図３に示すように、空気調和機の本体１
は、圧縮機（図示せず）の上方に室内機と結線工事のた
めの電装蓋２を設け、その電装蓋２の内部に運転用コン
デンサー３や空気調和機の運転を制御するプリント基板
４を搭載した電装部の底板５を設けている。前記プリン
ト基板４には室内機（図示せず）との結線接続をするた
めの端子盤６が搭載されており前記電装蓋２を開けて結
線接続するものである。

【００１２】図１において、リレー、コンデンサー、抵
抗、ＩＣ、等と共に、室内機（図示せず）と接続するた
めの端子盤６を搭載したプリント基板４を取り付ける底
板５には、前記端子盤６の取付用穴７に相対するねじ止
め用穴１１を多数あけておき、前記端子盤６と、前記取
付用穴７との間に円筒状のスペーサ８を介して端子盤６
の上方より固定用のねじ９により前記底板５にねじ止め
する。またプリント基板４の他コーナーは、周知のＰＣ
サポート１０を取り付けて固定する。

【００１３】上記構成において、プリント基板４に搭載
された端子盤６は、スペーサ８を介して底板５に強固に
ねじ９でねじ止めされるのである。

【００１４】次に仮に、端子盤６の形状や、大きさが変
った端子盤６を取付けるとき、すなわち、機種の変更
や、工事上の都合により、端子盤６が変ると、その変っ
た位置に見合ったところのねじ止め用穴１１を選んで利
用する。

【００１５】このように本発明の実施例のプリント基板
取付装置によれば、スペーサ８を介してプリント基板４
に搭載された端子盤６は底板５に開けられたねじ止め用
穴１１にねじ９でねじ止めするようにスペーサを設けた
ことから、プリント基板４の形状が変更になっても底板
５に開けられたねじ止め用穴１１の位置を変更するのみ
で対応でき、またねじ止め用穴１１を任意に開けて、い
つでも選定して利用できるようにしておくことにより形
状の異なったプリント基板４を同一の底板５に取付ける
ことが可能となり底板５の流用ができるものである。

【００１６】

【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明によれば、プリント基板に搭載された端子盤と底板の
間にスペーサを設けるとともに、前記底板に多数のねじ
止め用穴を設けた構成としたことから、従来のように底
板に切り起こし等の突起がなくなりプリント基板の形状
変更があっても安価に対応できる。また形状の異なった
プリント基板も底板に取付穴を任意に開けておくことに
より搭載可能となり、端子盤を変えても、プリント基板
を変えても底板の流用が図れるなど大幅なコスト低減効
果のある空調機のプリント基板取付装置を提供できるも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の空気調和機のプリント基板
取付装置の部分構成斜視図

【図２】同空気調和機のプリント基板取付装置部分の断
面構成図

【図３】同空気調和機のプリント基板取付装置の全体を
示す斜視図

【図４】従来の空気調和機のプリント基板取付装置の部
分構成斜視図

【図５】同空気調和機のプリント基板取付装置の部分断
面構成図

【符号の説明】

１ 本体 ４ プリント基板 ５ 底板 ６ 端子盤 ７ 取付用穴 ８ スペーサ １１ ねじ止め用穴

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】本体内部の電装部の底板上面に設けた端子
   盤を搭載したプリント基板と、前記底板には、端子盤の
   取付用穴に相対するねじ止め用穴を多数設け、前記底板
   との間にスペーサを介在して端子盤を固定するととも
   に、プリント基板は前記多数のねじ止め用穴を利用して
   固定してなる空気調和機のプリント基板取付装置。