JPH0517980B2 - - Google Patents
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- JPH0517980B2 JPH0517980B2 JP58214648A JP21464883A JPH0517980B2 JP H0517980 B2 JPH0517980 B2 JP H0517980B2 JP 58214648 A JP58214648 A JP 58214648A JP 21464883 A JP21464883 A JP 21464883A JP H0517980 B2 JPH0517980 B2 JP H0517980B2
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Landscapes
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
[分野]
本発明は、油圧回路における油圧の立上り制御
装置に関する。 [従来技術] 油圧源から供給された油圧を油圧サーボに供給
して油圧サーボを作動させる際、油圧サーボによ
り駆動される要素のスムーズな作動を得るため油
圧サーボへ供給する油圧の立上りを制御する油圧
の立上り制御機構が設けられる。しかるに従来の
油圧の立上り制御機構は、油圧サーボへの連絡油
路に絞りを設けると共にその下流(絞りの油圧サ
ーボ側)にアキユームレータを設けており、アキ
ユームレータのピストンのストロークが終了する
と調圧が終わり、調圧機能はアキユームレータの
ピストンに背設されたスプリングと絞りを通過す
る流量により決定されていた。この場合油圧サー
ボの作動速度を確保するため絞りの寸法をあまり
小さくできないのでアキユームレータを大きくし
ないと長い調圧時間または立上り遅延時間を得る
ことは困難であつた。 [発明の目的] 本発明の目的は、小さいアキユームレータで油
圧の立上りを長時間遅延させることができ、油圧
回路がコンパクト化できる油圧の立上り制御装置
の提供にある。 [発明の構成] 本発明の油圧の立上り調整制御装置は、弁室内
を第1の位置と第2の位置との間を移動自在に設
けたスプールと、前記弁室に形成されて導入され
る作動油の圧力を前記スプールが前記第1の位置
から第2の位置へ移動せしめられる方向に該スプ
ールの第1の受圧面部に作用せしめる第1の油室
と、前記弁室に形成されて導入される作動油の圧
力を前記スプールが前記第2の位置から第1の位
置へ移動せしめられる方向に該スプールの前記第
1の受圧面部より小面積の第2の受圧面部に作用
せしめる第2の油室と、前記弁室内に挿置されて
前記スプールが前記第2の位置から第1の位置に
移動せしめられる方向に付勢するスプリングと、
前記弁室に形成されて選択的に作動油の供給を受
ける入力ポートと、該作動油を油圧サーボに出力
する出力ポートおよびドレインポートをそれぞれ
開口する第3の油室と、前記弁室に形成されて常
時導入される作動油の圧力を前記スプールが前記
第2の位置から第1の位置に移動せしめられる方
向に該スプールの第3の受圧面部に作用せしめる
第4の油室と、前記スプールに形成され、前記ス
プールの第1の位置から第2の位置への移動によ
り前記入力ポートの流通面積を次第に閉塞する第
1のランドおよび前記スプールの第1の位置から
第2の位置への移動により前記ドレインポートの
流通面積を次第に開放する第2のランドと、前記
第3の油室の出力ポートから出力される作動油を
前記第1の油室および前記油圧サーボに供給する
第1の制御油路と、前記第3の油室の出力ポート
から出力される作動油を絞りを介して前記第2の
油室とアキユームレータとに供給する第2の制御
油路とよりなるものである。 本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の
油圧の立上り制御装置は、入力軸と、該入力軸に
同軸的に直列して設けられた第1出力軸と、前記
入力軸に平行して並設された第2出力軸と、前記
入力軸と第1出力軸および第2出力軸との間に設
けられたプラネタリギアセツトと、その構成要素
を前記入力軸、第1出力軸、第2出力軸または他
の構成要素、および固定部材に係合する複数の摩
擦係合要素と、前記第1出力軸と第2出力軸とを
連結するクラツチと、前記摩擦係合要素とクラツ
チとの各々に設けられた油圧サーボとを備え、2
輪駆動状態と、異なる減速比の複数の4輪駆動状
態との切換えが可能であり、且つ該複数の4輪駆
動状態間の自動変速状態の切換えが可能な4輪駆
動用自動トランスフアのトランスフア制御装置で
あり、且つ車両速度に関連した入力油圧により前
記複数の4輪駆動状態の各々を達成する油圧サー
ボへの作動油の供給を切換えるインヒビタ弁と、
前記絞りと車速センサと、電磁ソレノイド弁から
なり前記入力油圧を制御する自動制御機構と、油
圧源と所定の油圧サーボとの間に設けられ、一方
から出力油圧のフイードバツクを受け、他方から
絞りおよびアキユームレータを介した出力油圧の
フイードバツクを受けて変位し、油圧源と連絡す
るインポートおよびドレインポートと、出力油路
を介して前記油圧サーボに連絡するアウトポート
との連通度合を調整するスプール弁とからなるト
ランスフア制御装置に組込まれる。 本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本
発明の油圧の立上り制御装置は、油圧制御装置を
備え車両走行条件に応じて自動的に変速制御され
る車両用自動変速機に連結され、入力軸と、該入
力軸に同軸的に直列して設けられた第1出力軸
と、前記入力軸と第1出力軸との間に設けられた
プラネタリギアセツトと、その構成要素を他の構
成要素に連結するクラツチC3と、前記プラネタ
リギアセツトの構成要素を固定部材に係合するブ
レーキB4と、前記第1出力軸に回転自在に外嵌
された4輪駆動用スリーブと、前記第1出力軸と
スリーブとの間に設けられた4輪走行クラツチC
4と、前記各クラツチおよびブレーキの各々に設
けられた油圧サーボと、前記入力軸に平行して並
設された第2出力軸と、前記スリーブと第2出力
軸との間に設けられた伝動機構とを有し、2輪駆
動状態と、低速4輪駆動状態と、高速4輪駆動状
態との切換えが可能な4輪駆動用自動トランスフ
アのトランスフア制御装置であり、且つトランス
フアマニユアル弁とクラツチC3の油圧サーボお
よびブレーキB4の油圧サーボとの間に設けら
れ、トランスフアマニユアル弁からの入力油圧と
車両速度に関連した入力油圧とにより前記クラツ
チC3の油圧サーボおよびブレーキB4の油圧サ
ーボへ選択的に作動油を供給するインヒビタ弁
と、前記絞りと車速センサと、電磁ソレノイド弁
からなり前記入力油圧を制御する自動変速機構
と、油圧源と所定の油圧サーボC−3との間に設
けられ、一方から出力油圧のフイードバツクを受
け、他方から絞りおよびアキユームレータを介し
た出力油圧のフイードバツクを受けて変位し、油
圧源と連絡するインポートおよびドレインポート
と、出力油路を介して前記油圧サーボC−3に連
絡するアウトポートとの連通度合を調整するスプ
ール弁からなるトランスフア制御装置に組込まれ
る。 [実施例] つぎに本発明を第1図に示す実施例に基づき説
明する。 460は本発明の油圧の立上り制御装置を構成
するスプール弁であり、油圧源と油圧サーボとの
間に設けられ、一方(図示上方)から出力油路1
Qの出力油圧(Pout)のフイードバツクを受け、
他方(図示下方)からは絞り480を介して前記
出力油路1Qと連絡すると共にアキユームレータ
490が設けられた油路1Rのアキユームレータ
圧Paを受け、油路1Pを介して油圧源と連絡す
るインポート481およびドレインポート482
と、出力油路1Qに連絡するアウトポート483
との連通度合を調整するスプール471を備え
る。本実施例においては弁室内に配設されたスプ
ール471は、下方に配設されたスプリング47
0の付勢力で前記弁室内の上方位置に設定される
第1の位置と、上端ランド477の第1の受圧面
部486に作用する第1の油室である上端油室4
67内の圧力により前記スプリング470の付勢
力に抗して前記弁室内の下方位置に設定される第
2の位置との間に移動自在とされる。前記スプー
ル471は、受圧面積A1の第1の受圧面部48
6を形成した上端ランド477より小径で受圧面
積A2の中間ランド(第1のランド)475、該
中間ランド(第1のランド)475と同一径で前
記スプリング470の一端が受圧面積A2の第2
の受圧面部487に当接された下端ランド(第2
のランド)473とを備える。前記弁室内の前記
下端ランド(第2のランド)473の下方には第
2の油室461が形成され、該油室461に作動
油が導入されたとき、スプール471は前記第2
の位置から第1の位置に向かつて移動せしめられ
る。前記弁室には、中間ランド475と下端ラン
ド473の移動範囲では閉塞されないアウトポー
ト483と、中間ランド475がスプール471
の前記第1の位置から第2の位置への移動により
流通面積が次第に閉塞される油路1Pに連通する
インポート(入力ポート)481と、下端ランド
473がスプール471の前記第1の位置から第
2の位置への移動により流通面積が次第に開放さ
れるドレインポート482と連通する下側中間油
室(第3の油室)463を備える。また前記弁室
内の上端ランド477と中間ランド475との間
に形成される上側中間油室(第4の油室)465
は常時ライン圧P1の作動油が供給される油路1
に連通し、ライン圧P1は上端ランド477の第
4の受圧面部488に対してスプール471を前
記第2の位置か移動せしめる方向に作用する。前
記下側中間油室(第3の油室)463に開口する
アウトポート483は第1の制御油路1Qにより
上端油室(第1の油室)467に連通し、一方前
記第1の制御油路1Qは絞り480を介してアキ
ユームレータ490および下端油室(第2の油
室)461に連絡する第2の制御油路である1R
に連結されている。アキユームレータ490によ
り油圧の立上りを制御される油圧サーボは、前記
下側中間油室(第3の油室)463に開口するア
ウトポート483と絞り480との間の第2の制
御油路1Rに連通している。本実施例において
は、上端油室467に油路1Qより導入された作
動油により第1の受圧面部486に出力油圧
Poutが印加され、ランド477とランド475
との間の上側中間油室465に導入される作動油
により第3の受圧面部488にライン圧P1が印
加され、下端油室461に油路1Rより導入され
た作動油により第2の受圧面部487にアキユー
ムレータPaが印加され、インポート481とド
レインポート482とはスプール471の変位に
応じて連通度合が変化して、出力油圧Poutを調
整する。 スプール471はスプリング反力をFsとする
と下の釣合い式により変位する。 Pout=(1/A1)・{(A1−A2) ×P1+A2・Pa+Fs} アキユームレータ圧Paの立上りの変化は、絞
り480を流動する油量とアキユームレータ49
0の容積およびアキユームレータのピストン49
Pに背設されたスプリング49Sのばね定数によ
り決定されるが、本発明では油圧サーボになど供
給される出力油圧は絞り480を通過しないため
絞り480の流量を所望なだけ小さく設定でき、
アキユームレータ490の容積が小さくても出力
油圧Poutの立上りを長時間調整することが可能
である。またアキユームレータのピストン49P
は、アキユームレータ圧Paとスプリング49S
との釣合いのアンバランスによりストロークする
が、その速度は絞り480を通過する流量により
決定される。アキユームレータのピストン49P
のストロークが終了すると、スプール弁460の
調圧が終わる。このとき出力油圧Poutをアキユ
ームレータ圧Paよりわずか高く設定すると、絞
り480を通過する流量が少ないため、アキユー
ムレータのピストン49Pの移動速度が遅くなり
調圧時間が長くとれる。従つて小さな容量のアキ
ユームレータを用いても出力油圧の立上り時間が
長くでき、たとえば油圧サーボにより作動される
クラツチのトルク容量調整時間が長くとれる。 つぎに本発明の油圧の立上り制御機構を、4輪
駆動式自動変速機のトランスフア制御装置に組込
んだ実施例を説明する。 第2図は4輪駆動式自動変速機、第3図はその
ギアトレインを示す。10はオーバードライブ付
4速自動変速機、40はその該遊星歯車変速装置
の出力軸32に連結された4輪駆動用トランスフ
アを示す。4輪駆動用トランスフア40は機関E
に装着された自動変速機10に取付けられ、第1
出力軸42は後輪駆動用プロペラシヤフトCに連
結され、第2出力軸52は前輪駆動用プロペラシ
ヤフトBに連結される。 4速自動変速機10は、流体式トルクコンバー
タT、オーバードライブ機構OD、および前進3
段後進1段のアンダードライブ機構UDを備え
る。 トルクコンバータTは、エンジンの出力軸に連
結されたポンプ11、トルクコンバータTの出力
軸12に連結されたタービン13、一方向クラツ
チ14を介して固定部分に連結されたステータ1
5、および直結クラツチ16からなり、トルクコ
ンバータTの出力軸12は、オーバードライブ機
構ODの入力軸となつている。 オーバードライブ機構ODは摩擦係合要素であ
る多板クラツチCo、多板ブレーキBoおよび一方
向クラツチFoと、これら摩擦係合要素の選択的
係合により構成要素が変速機ケースなど固定部材
に固定されるか、入力軸、出力軸、もしくは他の
構成要素に連結されるかまたはこれら固定もしく
は連結が開放されるプラネタリギアセツトPoか
らなる。トルクコンバータTの出力軸12はオー
バードライブ機構ODの入力軸12となつてい
る。 プラネタリギアセツトPoは、前記入力軸12
に連結されたキヤリア21、オーバードライブ機
構ODの出力軸25に連結されたリングギア2
2、前記入力軸12に回転自在に外嵌されブレー
キBoを介して変速機ケースに固定されると共に、
クラツチCoおよび該クラツチCoと並列された一
方向クラツチFoを介して前記キヤリア21に連
結されたサンギア23、およびキヤリア21に回
転自在に支持されると共に前記サンギア23およ
びリングギア22に歯合したプラネタリピニオン
24からなる。 オーバードライブ機構ODの出
力軸25は前進3段後進1段のアンダードライブ
機構UDの入力軸を兼ねる。 アンダードライブ機構UDは、摩擦係合要素で
ある多板クラツチC1およびC2と、多板ブレー
キB1,B2およびB3と、一方向クラツチF1
およびF2と、前段プラネタリギアセツトP1
と、後段プラネタリギアセツトP2とからなる。 後段プラネタリギアセツトP2は、クラツチC
1を介して前記入力軸25に連結されたリングギ
ア31と、アンダードライブ機構UDの出力軸3
2に連結されたキヤリア33と、クラツチC2を
介して前記入力軸25に連結されると共に、ブレ
ーキB1、該ブレーキB1と並列されたブレーキ
B2およびブレーキB2と直列された一方向クラ
ツチF1を介して変速機ケースに固定されるサン
ギア34と、前記キヤリア33に回転自在に支持
されると共にサンギア34およびリングギア31
に歯合したプラネタリピニオン35とからなる。 前段プラネタリギアセツトP1は、ブレーキB
3および該ブレーキB3と並列された一方向クラ
ツチF2を介して変速機ケースに固定されるキヤ
リア36と、前記後段プラネタリギアセツトP2
のサンギア34と一体的に形成されたサンギア3
7と、出力軸32に連結されたリングギア38
と、キヤリア36に回転自在に支持されると共に
サンギア37およびリングギア38に歯合したプ
ラネタリピニオン39とからなる。 この4輪駆動自動変速機は第4図に示す4速自
動変速機油圧制御装置内の自動変速機の油圧制御
装置100によりエンジンのスロツトル開度、車
両の車速など車両走行条件に応じて摩擦係合要素
である各クラツチおよびブレーキの選択的係合ま
たは開放が行われ、オーバードライブ(O/D)
を含む前進4段の自動変速と、手動変速のみによ
る後進1段の変速とがなされる。 油圧制御装置のマニユアル弁駆動のため運転席
に設けられたシフトレバー(図示せず)は、P
(パーク)、R(リバース)、N(ニユートラル)、D
(ドライブ)、S(セカンド)、L(ロー)の各レン
ジのシフトポジシヨンSPを有し、このシフトポ
ジシヨンSPと変速段第4速(4)、第3速(3)、
第2速(2)、第1速(1)と、クラツチおよび
ブレーキの作動関係を表1に示す。 表1において、〇は摩擦係合要素の係合、×は
開放を示し、F(フリー)は一方向クラツチの自
由回転、L(ロツク)は一方向クラツチの係合を
示す。
装置に関する。 [従来技術] 油圧源から供給された油圧を油圧サーボに供給
して油圧サーボを作動させる際、油圧サーボによ
り駆動される要素のスムーズな作動を得るため油
圧サーボへ供給する油圧の立上りを制御する油圧
の立上り制御機構が設けられる。しかるに従来の
油圧の立上り制御機構は、油圧サーボへの連絡油
路に絞りを設けると共にその下流(絞りの油圧サ
ーボ側)にアキユームレータを設けており、アキ
ユームレータのピストンのストロークが終了する
と調圧が終わり、調圧機能はアキユームレータの
ピストンに背設されたスプリングと絞りを通過す
る流量により決定されていた。この場合油圧サー
ボの作動速度を確保するため絞りの寸法をあまり
小さくできないのでアキユームレータを大きくし
ないと長い調圧時間または立上り遅延時間を得る
ことは困難であつた。 [発明の目的] 本発明の目的は、小さいアキユームレータで油
圧の立上りを長時間遅延させることができ、油圧
回路がコンパクト化できる油圧の立上り制御装置
の提供にある。 [発明の構成] 本発明の油圧の立上り調整制御装置は、弁室内
を第1の位置と第2の位置との間を移動自在に設
けたスプールと、前記弁室に形成されて導入され
る作動油の圧力を前記スプールが前記第1の位置
から第2の位置へ移動せしめられる方向に該スプ
ールの第1の受圧面部に作用せしめる第1の油室
と、前記弁室に形成されて導入される作動油の圧
力を前記スプールが前記第2の位置から第1の位
置へ移動せしめられる方向に該スプールの前記第
1の受圧面部より小面積の第2の受圧面部に作用
せしめる第2の油室と、前記弁室内に挿置されて
前記スプールが前記第2の位置から第1の位置に
移動せしめられる方向に付勢するスプリングと、
前記弁室に形成されて選択的に作動油の供給を受
ける入力ポートと、該作動油を油圧サーボに出力
する出力ポートおよびドレインポートをそれぞれ
開口する第3の油室と、前記弁室に形成されて常
時導入される作動油の圧力を前記スプールが前記
第2の位置から第1の位置に移動せしめられる方
向に該スプールの第3の受圧面部に作用せしめる
第4の油室と、前記スプールに形成され、前記ス
プールの第1の位置から第2の位置への移動によ
り前記入力ポートの流通面積を次第に閉塞する第
1のランドおよび前記スプールの第1の位置から
第2の位置への移動により前記ドレインポートの
流通面積を次第に開放する第2のランドと、前記
第3の油室の出力ポートから出力される作動油を
前記第1の油室および前記油圧サーボに供給する
第1の制御油路と、前記第3の油室の出力ポート
から出力される作動油を絞りを介して前記第2の
油室とアキユームレータとに供給する第2の制御
油路とよりなるものである。 本発明の好ましい実施態様によれば、本発明の
油圧の立上り制御装置は、入力軸と、該入力軸に
同軸的に直列して設けられた第1出力軸と、前記
入力軸に平行して並設された第2出力軸と、前記
入力軸と第1出力軸および第2出力軸との間に設
けられたプラネタリギアセツトと、その構成要素
を前記入力軸、第1出力軸、第2出力軸または他
の構成要素、および固定部材に係合する複数の摩
擦係合要素と、前記第1出力軸と第2出力軸とを
連結するクラツチと、前記摩擦係合要素とクラツ
チとの各々に設けられた油圧サーボとを備え、2
輪駆動状態と、異なる減速比の複数の4輪駆動状
態との切換えが可能であり、且つ該複数の4輪駆
動状態間の自動変速状態の切換えが可能な4輪駆
動用自動トランスフアのトランスフア制御装置で
あり、且つ車両速度に関連した入力油圧により前
記複数の4輪駆動状態の各々を達成する油圧サー
ボへの作動油の供給を切換えるインヒビタ弁と、
前記絞りと車速センサと、電磁ソレノイド弁から
なり前記入力油圧を制御する自動制御機構と、油
圧源と所定の油圧サーボとの間に設けられ、一方
から出力油圧のフイードバツクを受け、他方から
絞りおよびアキユームレータを介した出力油圧の
フイードバツクを受けて変位し、油圧源と連絡す
るインポートおよびドレインポートと、出力油路
を介して前記油圧サーボに連絡するアウトポート
との連通度合を調整するスプール弁とからなるト
ランスフア制御装置に組込まれる。 本発明のさらに好ましい実施態様によれば、本
発明の油圧の立上り制御装置は、油圧制御装置を
備え車両走行条件に応じて自動的に変速制御され
る車両用自動変速機に連結され、入力軸と、該入
力軸に同軸的に直列して設けられた第1出力軸
と、前記入力軸と第1出力軸との間に設けられた
プラネタリギアセツトと、その構成要素を他の構
成要素に連結するクラツチC3と、前記プラネタ
リギアセツトの構成要素を固定部材に係合するブ
レーキB4と、前記第1出力軸に回転自在に外嵌
された4輪駆動用スリーブと、前記第1出力軸と
スリーブとの間に設けられた4輪走行クラツチC
4と、前記各クラツチおよびブレーキの各々に設
けられた油圧サーボと、前記入力軸に平行して並
設された第2出力軸と、前記スリーブと第2出力
軸との間に設けられた伝動機構とを有し、2輪駆
動状態と、低速4輪駆動状態と、高速4輪駆動状
態との切換えが可能な4輪駆動用自動トランスフ
アのトランスフア制御装置であり、且つトランス
フアマニユアル弁とクラツチC3の油圧サーボお
よびブレーキB4の油圧サーボとの間に設けら
れ、トランスフアマニユアル弁からの入力油圧と
車両速度に関連した入力油圧とにより前記クラツ
チC3の油圧サーボおよびブレーキB4の油圧サ
ーボへ選択的に作動油を供給するインヒビタ弁
と、前記絞りと車速センサと、電磁ソレノイド弁
からなり前記入力油圧を制御する自動変速機構
と、油圧源と所定の油圧サーボC−3との間に設
けられ、一方から出力油圧のフイードバツクを受
け、他方から絞りおよびアキユームレータを介し
た出力油圧のフイードバツクを受けて変位し、油
圧源と連絡するインポートおよびドレインポート
と、出力油路を介して前記油圧サーボC−3に連
絡するアウトポートとの連通度合を調整するスプ
ール弁からなるトランスフア制御装置に組込まれ
る。 [実施例] つぎに本発明を第1図に示す実施例に基づき説
明する。 460は本発明の油圧の立上り制御装置を構成
するスプール弁であり、油圧源と油圧サーボとの
間に設けられ、一方(図示上方)から出力油路1
Qの出力油圧(Pout)のフイードバツクを受け、
他方(図示下方)からは絞り480を介して前記
出力油路1Qと連絡すると共にアキユームレータ
490が設けられた油路1Rのアキユームレータ
圧Paを受け、油路1Pを介して油圧源と連絡す
るインポート481およびドレインポート482
と、出力油路1Qに連絡するアウトポート483
との連通度合を調整するスプール471を備え
る。本実施例においては弁室内に配設されたスプ
ール471は、下方に配設されたスプリング47
0の付勢力で前記弁室内の上方位置に設定される
第1の位置と、上端ランド477の第1の受圧面
部486に作用する第1の油室である上端油室4
67内の圧力により前記スプリング470の付勢
力に抗して前記弁室内の下方位置に設定される第
2の位置との間に移動自在とされる。前記スプー
ル471は、受圧面積A1の第1の受圧面部48
6を形成した上端ランド477より小径で受圧面
積A2の中間ランド(第1のランド)475、該
中間ランド(第1のランド)475と同一径で前
記スプリング470の一端が受圧面積A2の第2
の受圧面部487に当接された下端ランド(第2
のランド)473とを備える。前記弁室内の前記
下端ランド(第2のランド)473の下方には第
2の油室461が形成され、該油室461に作動
油が導入されたとき、スプール471は前記第2
の位置から第1の位置に向かつて移動せしめられ
る。前記弁室には、中間ランド475と下端ラン
ド473の移動範囲では閉塞されないアウトポー
ト483と、中間ランド475がスプール471
の前記第1の位置から第2の位置への移動により
流通面積が次第に閉塞される油路1Pに連通する
インポート(入力ポート)481と、下端ランド
473がスプール471の前記第1の位置から第
2の位置への移動により流通面積が次第に開放さ
れるドレインポート482と連通する下側中間油
室(第3の油室)463を備える。また前記弁室
内の上端ランド477と中間ランド475との間
に形成される上側中間油室(第4の油室)465
は常時ライン圧P1の作動油が供給される油路1
に連通し、ライン圧P1は上端ランド477の第
4の受圧面部488に対してスプール471を前
記第2の位置か移動せしめる方向に作用する。前
記下側中間油室(第3の油室)463に開口する
アウトポート483は第1の制御油路1Qにより
上端油室(第1の油室)467に連通し、一方前
記第1の制御油路1Qは絞り480を介してアキ
ユームレータ490および下端油室(第2の油
室)461に連絡する第2の制御油路である1R
に連結されている。アキユームレータ490によ
り油圧の立上りを制御される油圧サーボは、前記
下側中間油室(第3の油室)463に開口するア
ウトポート483と絞り480との間の第2の制
御油路1Rに連通している。本実施例において
は、上端油室467に油路1Qより導入された作
動油により第1の受圧面部486に出力油圧
Poutが印加され、ランド477とランド475
との間の上側中間油室465に導入される作動油
により第3の受圧面部488にライン圧P1が印
加され、下端油室461に油路1Rより導入され
た作動油により第2の受圧面部487にアキユー
ムレータPaが印加され、インポート481とド
レインポート482とはスプール471の変位に
応じて連通度合が変化して、出力油圧Poutを調
整する。 スプール471はスプリング反力をFsとする
と下の釣合い式により変位する。 Pout=(1/A1)・{(A1−A2) ×P1+A2・Pa+Fs} アキユームレータ圧Paの立上りの変化は、絞
り480を流動する油量とアキユームレータ49
0の容積およびアキユームレータのピストン49
Pに背設されたスプリング49Sのばね定数によ
り決定されるが、本発明では油圧サーボになど供
給される出力油圧は絞り480を通過しないため
絞り480の流量を所望なだけ小さく設定でき、
アキユームレータ490の容積が小さくても出力
油圧Poutの立上りを長時間調整することが可能
である。またアキユームレータのピストン49P
は、アキユームレータ圧Paとスプリング49S
との釣合いのアンバランスによりストロークする
が、その速度は絞り480を通過する流量により
決定される。アキユームレータのピストン49P
のストロークが終了すると、スプール弁460の
調圧が終わる。このとき出力油圧Poutをアキユ
ームレータ圧Paよりわずか高く設定すると、絞
り480を通過する流量が少ないため、アキユー
ムレータのピストン49Pの移動速度が遅くなり
調圧時間が長くとれる。従つて小さな容量のアキ
ユームレータを用いても出力油圧の立上り時間が
長くでき、たとえば油圧サーボにより作動される
クラツチのトルク容量調整時間が長くとれる。 つぎに本発明の油圧の立上り制御機構を、4輪
駆動式自動変速機のトランスフア制御装置に組込
んだ実施例を説明する。 第2図は4輪駆動式自動変速機、第3図はその
ギアトレインを示す。10はオーバードライブ付
4速自動変速機、40はその該遊星歯車変速装置
の出力軸32に連結された4輪駆動用トランスフ
アを示す。4輪駆動用トランスフア40は機関E
に装着された自動変速機10に取付けられ、第1
出力軸42は後輪駆動用プロペラシヤフトCに連
結され、第2出力軸52は前輪駆動用プロペラシ
ヤフトBに連結される。 4速自動変速機10は、流体式トルクコンバー
タT、オーバードライブ機構OD、および前進3
段後進1段のアンダードライブ機構UDを備え
る。 トルクコンバータTは、エンジンの出力軸に連
結されたポンプ11、トルクコンバータTの出力
軸12に連結されたタービン13、一方向クラツ
チ14を介して固定部分に連結されたステータ1
5、および直結クラツチ16からなり、トルクコ
ンバータTの出力軸12は、オーバードライブ機
構ODの入力軸となつている。 オーバードライブ機構ODは摩擦係合要素であ
る多板クラツチCo、多板ブレーキBoおよび一方
向クラツチFoと、これら摩擦係合要素の選択的
係合により構成要素が変速機ケースなど固定部材
に固定されるか、入力軸、出力軸、もしくは他の
構成要素に連結されるかまたはこれら固定もしく
は連結が開放されるプラネタリギアセツトPoか
らなる。トルクコンバータTの出力軸12はオー
バードライブ機構ODの入力軸12となつてい
る。 プラネタリギアセツトPoは、前記入力軸12
に連結されたキヤリア21、オーバードライブ機
構ODの出力軸25に連結されたリングギア2
2、前記入力軸12に回転自在に外嵌されブレー
キBoを介して変速機ケースに固定されると共に、
クラツチCoおよび該クラツチCoと並列された一
方向クラツチFoを介して前記キヤリア21に連
結されたサンギア23、およびキヤリア21に回
転自在に支持されると共に前記サンギア23およ
びリングギア22に歯合したプラネタリピニオン
24からなる。 オーバードライブ機構ODの出
力軸25は前進3段後進1段のアンダードライブ
機構UDの入力軸を兼ねる。 アンダードライブ機構UDは、摩擦係合要素で
ある多板クラツチC1およびC2と、多板ブレー
キB1,B2およびB3と、一方向クラツチF1
およびF2と、前段プラネタリギアセツトP1
と、後段プラネタリギアセツトP2とからなる。 後段プラネタリギアセツトP2は、クラツチC
1を介して前記入力軸25に連結されたリングギ
ア31と、アンダードライブ機構UDの出力軸3
2に連結されたキヤリア33と、クラツチC2を
介して前記入力軸25に連結されると共に、ブレ
ーキB1、該ブレーキB1と並列されたブレーキ
B2およびブレーキB2と直列された一方向クラ
ツチF1を介して変速機ケースに固定されるサン
ギア34と、前記キヤリア33に回転自在に支持
されると共にサンギア34およびリングギア31
に歯合したプラネタリピニオン35とからなる。 前段プラネタリギアセツトP1は、ブレーキB
3および該ブレーキB3と並列された一方向クラ
ツチF2を介して変速機ケースに固定されるキヤ
リア36と、前記後段プラネタリギアセツトP2
のサンギア34と一体的に形成されたサンギア3
7と、出力軸32に連結されたリングギア38
と、キヤリア36に回転自在に支持されると共に
サンギア37およびリングギア38に歯合したプ
ラネタリピニオン39とからなる。 この4輪駆動自動変速機は第4図に示す4速自
動変速機油圧制御装置内の自動変速機の油圧制御
装置100によりエンジンのスロツトル開度、車
両の車速など車両走行条件に応じて摩擦係合要素
である各クラツチおよびブレーキの選択的係合ま
たは開放が行われ、オーバードライブ(O/D)
を含む前進4段の自動変速と、手動変速のみによ
る後進1段の変速とがなされる。 油圧制御装置のマニユアル弁駆動のため運転席
に設けられたシフトレバー(図示せず)は、P
(パーク)、R(リバース)、N(ニユートラル)、D
(ドライブ)、S(セカンド)、L(ロー)の各レン
ジのシフトポジシヨンSPを有し、このシフトポ
ジシヨンSPと変速段第4速(4)、第3速(3)、
第2速(2)、第1速(1)と、クラツチおよび
ブレーキの作動関係を表1に示す。 表1において、〇は摩擦係合要素の係合、×は
開放を示し、F(フリー)は一方向クラツチの自
由回転、L(ロツク)は一方向クラツチの係合を
示す。
【表】
自動変速機10の油圧制御装置100は、油圧
ポンプ101、圧力調整弁(レギユレータ弁)1
30、第2圧力調整弁150、クーラバイパス弁
105、プレチツシヤリリーフ弁106、リバー
スクラツチシーケンス弁110、スロツトル開度
に応じたスロツトル圧を発生させるスロツトル弁
200、カツトバツク弁145、直結クラツチ制
御弁120、マニユアル弁210、1−2シフト
弁220、2−3シフト弁230、3−4シフト
弁240、前記1−2シフト弁220および3−
4シフト弁240を制御するソレノイド弁S1,
2−3シフト弁230を制御するソレノイド弁S
2、直結クラツチ制御弁120を制御するソレノ
イド弁S3、ブレーキB1への供給油圧を調整す
るインターミイデイエイトコーストモジユレータ
弁245、ブレーキB3への供給油圧を調整する
ローコーストモジユレータ弁250、クラツチC
1のアキユームレータ260、クラツチC2のア
キユームレータ270、ブレーキB2のアキユー
ムレータ280、クラツチC0,C1,C2およ
びブレーキB0,B1,B2の各油圧サーボへ供
給される圧油の流量を制御するチエツク弁付流量
制御弁301,302,303,304,30
5,306、ブレーキB0,B1,B1,B3,
B4の油圧サーボB−0,B−1,B−2,B−
3,B−4、クラツチC0,C1,C2,C3,
C4の油圧サーボC−0,C−1,C−2,C−
3,C−4、並びに各弁間およびクラツチ、ブレ
ーキの油圧シリンダを連絡する油路からなる。前
記ソレノイド弁S1,S2,S3は図示しない電
子制御装置により、車速、エンジン負荷など車両
走行条件に応じてON,OFFされ、これにより1
−2シフト弁220、2−3シフト弁230、3
−4シフト弁240が制御される。これらシフト
弁はマニユアル弁210の設定位置に応じて油圧
源と各クラツチおよびブレーキの油圧サーボを選
択的に連絡する。 マニユアル弁210は、運転席に設けられたシ
フトレバーと連結されており、手動操作によりシ
フトレバーのレンジに応じてP(パーク)、R(リ
バース)、N(ニユートラル)、D(ドライブ)、S
(セカンド)、L(ロー)の各位置に移動する。 表2にシフトレバーの各シフトレンジにおける
油路1と油路2〜5と連通状態を示す。○は連通
してライン圧が供給されている場合を示し、×は
排圧されている状態を表わす。
ポンプ101、圧力調整弁(レギユレータ弁)1
30、第2圧力調整弁150、クーラバイパス弁
105、プレチツシヤリリーフ弁106、リバー
スクラツチシーケンス弁110、スロツトル開度
に応じたスロツトル圧を発生させるスロツトル弁
200、カツトバツク弁145、直結クラツチ制
御弁120、マニユアル弁210、1−2シフト
弁220、2−3シフト弁230、3−4シフト
弁240、前記1−2シフト弁220および3−
4シフト弁240を制御するソレノイド弁S1,
2−3シフト弁230を制御するソレノイド弁S
2、直結クラツチ制御弁120を制御するソレノ
イド弁S3、ブレーキB1への供給油圧を調整す
るインターミイデイエイトコーストモジユレータ
弁245、ブレーキB3への供給油圧を調整する
ローコーストモジユレータ弁250、クラツチC
1のアキユームレータ260、クラツチC2のア
キユームレータ270、ブレーキB2のアキユー
ムレータ280、クラツチC0,C1,C2およ
びブレーキB0,B1,B2の各油圧サーボへ供
給される圧油の流量を制御するチエツク弁付流量
制御弁301,302,303,304,30
5,306、ブレーキB0,B1,B1,B3,
B4の油圧サーボB−0,B−1,B−2,B−
3,B−4、クラツチC0,C1,C2,C3,
C4の油圧サーボC−0,C−1,C−2,C−
3,C−4、並びに各弁間およびクラツチ、ブレ
ーキの油圧シリンダを連絡する油路からなる。前
記ソレノイド弁S1,S2,S3は図示しない電
子制御装置により、車速、エンジン負荷など車両
走行条件に応じてON,OFFされ、これにより1
−2シフト弁220、2−3シフト弁230、3
−4シフト弁240が制御される。これらシフト
弁はマニユアル弁210の設定位置に応じて油圧
源と各クラツチおよびブレーキの油圧サーボを選
択的に連絡する。 マニユアル弁210は、運転席に設けられたシ
フトレバーと連結されており、手動操作によりシ
フトレバーのレンジに応じてP(パーク)、R(リ
バース)、N(ニユートラル)、D(ドライブ)、S
(セカンド)、L(ロー)の各位置に移動する。 表2にシフトレバーの各シフトレンジにおける
油路1と油路2〜5と連通状態を示す。○は連通
してライン圧が供給されている場合を示し、×は
排圧されている状態を表わす。
【表】
第3図におけるトランスフア40は、摩擦係合
要素であるクラツチC3、ブレーキB4およびク
ラツチC4とプラネタリギアセツトP1,P2の
出力軸32を入力軸とし、該入力軸32に直列的
に配されたトランスフアの第1出力軸42、前記
入力軸32と第1出力軸42との間に配されたプ
ラネタリギアセツトPf、前記第1出力軸42に
回転自在に外嵌された4輪駆動用スリーブ51、
前記入力軸に平行して並設され前記第1出力軸と
反対方向に取付けられた第2出力軸52、前記ス
リーブ51と第2出力軸52との間の伝動機構5
3を有する。プラネタリギアセツトPfは入力軸
32の端部にスプライン嵌合されたサンギア4
4、該サンギア44と歯合するプラネタリピニオ
ン45、該プラネタリピニオン45と歯合するリ
ングギア46、および該プラネタリピニオン45
を回転自在に保持すると共に前記トランスフアの
第1出力軸42の先端に連結されたキヤリア47
からなる。本実施例では第5図に示す如くブレー
キB4はリングギア46をトランスフアケース4
8に係合するための多板式摩擦ブレーキであり、
トランスフアケース48内に形成されたシリンダ
49と該シリンダ49内に装着されたピストン4
9Pとで構成される油圧サーボB−4により作動
される。クラツチC3はプラネタリギアセツト
Pfの自動変速機10側に配置され、サンギア4
4とキヤリア47との断続を行なうものであり、
キヤリア47に連結されたシリンダ50と該シリ
ンダ50内に装着されたピストン50Pとで構成
される油圧サーボC−3により作動される。クラ
ツチC4はキヤリア47に連結して第1出力軸4
2とトランスフアの第2出力軸52を駆動するた
めの伝動機構53の一方のスプロケツト56に連
結したスリーブ51とを断続するための多板式摩
擦クラツチであり、トランスフアケース48に回
転自在に支持されたシリンダ58と該シリンダ5
8内に装着されたピストン58Pとで構成される
油圧サーボC−4により作動される。伝動機構5
3は、スリーブ51と形成されたスプロケツト5
6、第2出力軸52にスプライン嵌合されたスプ
ロケツト55およびこれらスプロケツト間に張設
されたチエーン57からなる。 油圧サーボC−3の油圧シリンダ50の外周側
には、パーキングギア59が周設されており、自
動変速機のシフトレバーをパーキング位置に選択
したとき図示しない歯止めがパーキング爪(図示
せず)に噛み合い第1出力軸42を固定する。 60は4輪駆動用トランスフア40のクラツチ
C3,C4およびブレーキB4の油圧サーボC−
3,C−4およびB−4に油圧を給排する油圧制
御装置が設けられているバルブボデイ、61はそ
のオイルパンである。クラツチC3,C4および
ブレーキB4の油圧サーボC−3,C−4および
B−4に供給される圧油は、トランスミツシヨン
ケース62とトランスフアケース48に設けられ
た油路64を介してトランスフア制御装置400
が設けられているトランスフアバルブボデイ60
に導かれる。 通常走行時には油圧サーボC−3に自動変速機
の油圧制御装置に供給されるライン圧を供給して
クラツチC3を係合せしめ、油圧サーボB−4お
よびC−4を排圧してブレーキB4およびクラツ
チC4を解放せしめる。これによりプラネタリギ
アセツトPfのサンギア44とキヤリア47とは
連結され、動力は入力軸32から後輪駆動用第1
出力軸42に減速比1で伝達され後輪のみの2輪
駆動走行が得られる。このとき入力軸32からの
動力は、サンギア44、プラネタリピニオン4
5、リングギア46を介さずにクラツチC3を介
してキヤリア47より第1出力軸42に伝達され
るので、各ギアの歯面に負荷がかからず、ギアの
寿命が増加する。この2輪駆動走行中4輪駆動走
行が必要となつたときは運転席等に設けたシフト
レバー401を手動シフトし、4輪駆動用トラン
スフアのトランスフア制御装置400の油圧サー
ボC−4にライン圧を徐々に供給しクラツチC4
を円滑に係合せしめると、第1出力軸42とスリ
ーブ51とが連結され、伝動機構53、第2出力
軸52およびプロペラシヤフトB(第1図に図示)
を経て前輪にも動力が伝達され入力軸32から後
輪駆動用第1出力軸42および前輪駆動用第2出
力軸52に減速比1で動力伝達がなされ、4輪駆
動直結走行状態(高速4輪駆動状態)が得られ
る。この4輪駆動走行中急坂路など出力トルクの
増大が必要なときにシフトレバー401を手動シ
フトすると、油圧サーボへの油圧は高速4輪駆動
状態と低速4輪駆動状態との切換え弁であるイン
ヒビタ弁440およびスプール弁であるアキユー
ムレータコントロール弁460を作用せしめ油圧
サーボB−4へライン圧を徐々に供給するととも
に適切なタイミングで油圧サーボC−3の油圧を
排圧し、ブレーキB4を徐々に係合せしめるとと
もにクラツチC3を円滑に解放させる。これによ
りサンギア44とキヤリア47とは解放されると
ともにリングギア46は固定され、動力は入力軸
32からサンギア44、プラネタリピニオン4
5,キヤリア47を介して減速され第1出力軸4
2および第2出力軸52に伝達され、トルクの大
きな4輪駆動減速走行状態(低速4輪駆動状態)
が得られる。表3にトランスフアの手動シフトの
設定レンジとブレーキB4、クラツチC3および
C4の係合および解放と車両の走行状態を示す。
要素であるクラツチC3、ブレーキB4およびク
ラツチC4とプラネタリギアセツトP1,P2の
出力軸32を入力軸とし、該入力軸32に直列的
に配されたトランスフアの第1出力軸42、前記
入力軸32と第1出力軸42との間に配されたプ
ラネタリギアセツトPf、前記第1出力軸42に
回転自在に外嵌された4輪駆動用スリーブ51、
前記入力軸に平行して並設され前記第1出力軸と
反対方向に取付けられた第2出力軸52、前記ス
リーブ51と第2出力軸52との間の伝動機構5
3を有する。プラネタリギアセツトPfは入力軸
32の端部にスプライン嵌合されたサンギア4
4、該サンギア44と歯合するプラネタリピニオ
ン45、該プラネタリピニオン45と歯合するリ
ングギア46、および該プラネタリピニオン45
を回転自在に保持すると共に前記トランスフアの
第1出力軸42の先端に連結されたキヤリア47
からなる。本実施例では第5図に示す如くブレー
キB4はリングギア46をトランスフアケース4
8に係合するための多板式摩擦ブレーキであり、
トランスフアケース48内に形成されたシリンダ
49と該シリンダ49内に装着されたピストン4
9Pとで構成される油圧サーボB−4により作動
される。クラツチC3はプラネタリギアセツト
Pfの自動変速機10側に配置され、サンギア4
4とキヤリア47との断続を行なうものであり、
キヤリア47に連結されたシリンダ50と該シリ
ンダ50内に装着されたピストン50Pとで構成
される油圧サーボC−3により作動される。クラ
ツチC4はキヤリア47に連結して第1出力軸4
2とトランスフアの第2出力軸52を駆動するた
めの伝動機構53の一方のスプロケツト56に連
結したスリーブ51とを断続するための多板式摩
擦クラツチであり、トランスフアケース48に回
転自在に支持されたシリンダ58と該シリンダ5
8内に装着されたピストン58Pとで構成される
油圧サーボC−4により作動される。伝動機構5
3は、スリーブ51と形成されたスプロケツト5
6、第2出力軸52にスプライン嵌合されたスプ
ロケツト55およびこれらスプロケツト間に張設
されたチエーン57からなる。 油圧サーボC−3の油圧シリンダ50の外周側
には、パーキングギア59が周設されており、自
動変速機のシフトレバーをパーキング位置に選択
したとき図示しない歯止めがパーキング爪(図示
せず)に噛み合い第1出力軸42を固定する。 60は4輪駆動用トランスフア40のクラツチ
C3,C4およびブレーキB4の油圧サーボC−
3,C−4およびB−4に油圧を給排する油圧制
御装置が設けられているバルブボデイ、61はそ
のオイルパンである。クラツチC3,C4および
ブレーキB4の油圧サーボC−3,C−4および
B−4に供給される圧油は、トランスミツシヨン
ケース62とトランスフアケース48に設けられ
た油路64を介してトランスフア制御装置400
が設けられているトランスフアバルブボデイ60
に導かれる。 通常走行時には油圧サーボC−3に自動変速機
の油圧制御装置に供給されるライン圧を供給して
クラツチC3を係合せしめ、油圧サーボB−4お
よびC−4を排圧してブレーキB4およびクラツ
チC4を解放せしめる。これによりプラネタリギ
アセツトPfのサンギア44とキヤリア47とは
連結され、動力は入力軸32から後輪駆動用第1
出力軸42に減速比1で伝達され後輪のみの2輪
駆動走行が得られる。このとき入力軸32からの
動力は、サンギア44、プラネタリピニオン4
5、リングギア46を介さずにクラツチC3を介
してキヤリア47より第1出力軸42に伝達され
るので、各ギアの歯面に負荷がかからず、ギアの
寿命が増加する。この2輪駆動走行中4輪駆動走
行が必要となつたときは運転席等に設けたシフト
レバー401を手動シフトし、4輪駆動用トラン
スフアのトランスフア制御装置400の油圧サー
ボC−4にライン圧を徐々に供給しクラツチC4
を円滑に係合せしめると、第1出力軸42とスリ
ーブ51とが連結され、伝動機構53、第2出力
軸52およびプロペラシヤフトB(第1図に図示)
を経て前輪にも動力が伝達され入力軸32から後
輪駆動用第1出力軸42および前輪駆動用第2出
力軸52に減速比1で動力伝達がなされ、4輪駆
動直結走行状態(高速4輪駆動状態)が得られ
る。この4輪駆動走行中急坂路など出力トルクの
増大が必要なときにシフトレバー401を手動シ
フトすると、油圧サーボへの油圧は高速4輪駆動
状態と低速4輪駆動状態との切換え弁であるイン
ヒビタ弁440およびスプール弁であるアキユー
ムレータコントロール弁460を作用せしめ油圧
サーボB−4へライン圧を徐々に供給するととも
に適切なタイミングで油圧サーボC−3の油圧を
排圧し、ブレーキB4を徐々に係合せしめるとと
もにクラツチC3を円滑に解放させる。これによ
りサンギア44とキヤリア47とは解放されると
ともにリングギア46は固定され、動力は入力軸
32からサンギア44、プラネタリピニオン4
5,キヤリア47を介して減速され第1出力軸4
2および第2出力軸52に伝達され、トルクの大
きな4輪駆動減速走行状態(低速4輪駆動状態)
が得られる。表3にトランスフアの手動シフトの
設定レンジとブレーキB4、クラツチC3および
C4の係合および解放と車両の走行状態を示す。
本発明においては、スープルが移動自在に挿置
されている弁室は前記スプールにより区画された
少くとも4個の油室が形成されており、これら油
室のうち第4の油室には作動油が導入され、該作
動油の圧力は、スプールが第2の位置から第1の
位置に移動する方向に作用しており、また弁室内
に挿置されたスプリングも、スプールが第2の位
置から第1の位置に移動する方向に作用している
から、入力ポートの作動油に圧力が存在せず排圧
されているときは、スプールは弁室内の第1の位
置に位置せしめられる。第3の油室には、作動油
が選択的に供給される前記入力ポートと、該作動
油を油圧サーボに出力する出力ポートおよびドレ
インポートがそれぞれ開口しており、スプールに
は、該スプールの第1の位置から第2の位置への
移動により前記入力ポートの流通面積を次第に閉
塞する第1のランドと、前記スプールの第1の位
置から第2の位置への移動により前記ドレインポ
ートの流通面積を次第に開放する第2のランドと
が形成されているから、入力ポートの作動油の圧
力が排圧されている状態においてスプールが第1
の位置にあるときは、前記入力ポートの流通面積
は大で、かつドレインポートの流通面積は小とさ
れている状態となる。 入力ポートに選択的に作動油が供給されると、
該作動油は大なる流通面積の入力ポートから前記
第3の油室に入り、出力ポートおよび第1の制御
油路を介して油圧サーボに供給される。これと同
時に、出力ポートから出力される作動油は前記第
1の制御油路を介して第1の油室に供給されると
ともに、絞りを介して第2の油室とアキユームレ
ータとに第2の制御油路を介して作動油が供給さ
れる。出力ポートより第1の制御油路に供給され
る作動油は油圧サーボに供給されるとともに、絞
りおよび第2の制御油路を介してアキユームレー
タおよび第2の制御油室に供給されるから、出力
ポートおよび油圧サーボへの出力油圧Poutは
徐々に昇圧する。一方前記出力油圧Poutは第1
の制御油路1Qを介して第1の油室に供給され、
スプールの第1の受圧面部に印加され、スプール
を第1の位置から第2の位置へ移動させる方向に
作用し、また第2の油室は第2の制御油路を介し
てアキユームレータに連通しているので、アキユ
ームレータ圧Paがスプールの第2の受圧面部に
印加され、スプールを第2の位置から第1の位置
に移動させる方向に作用する。 従つてスプールには、該スプールを第2の位置
から第1の位置に移動させる方向に第3の受圧面
部に作用している作動油圧に対して、これと同一
方向にアキユームレータ圧Paが、これと反対方
向に出力油圧Poutがフイードバツクされて、ス
プールが作動され、出力ポートより油圧サーボに
供給される出力油圧Poutの立上りが調整される。 本発明によれば、入力ポートより作動油を油圧
サーボに供給して該油圧サーボを作動させる際
に、スプールに対し、油圧サーボへの出力油圧を
スプールが第1の位置から第2の位置へ移動する
方向に、該スプールの第1の受圧面部に作用さ
せ、これによりスプールに形成した第1のランド
が第3の油室に形成されている入力ポートを次第
に閉塞する方向の移動をスプールに付与するとと
もに、アキユームレータに発生する圧力をスプー
ルが第2の位置から第1の位置へ移動する方向
に、該スプールの第2の受圧面部に作用させ、こ
れによりスプールに形成した第2のランドが第3
の油室を排圧するドレインポートの流通面積を次
第に閉塞する方向の移動を、スプリングの付勢力
とともに付与する。 従つて、入力ポートに選択的に供給されて油圧
サーボを作動させる作動油の油圧の立上りを、前
記第4の油室に供給されている作動油の圧力の大
きさに応じて制御することができる。これによ
り、本発明を車両用自動変速機の摩擦係合装置の
油圧サーボの制御装置として適用したときは、前
記第4の油室にライン圧等の入力トルクに応じた
圧力を供給すると、変速制御にあたり、摩擦係合
装置の係合時の伝達トルクの増加を、入力トルク
に応じて変化させることにより、摩擦係合装置の
円滑な係合を行わせることができる。その他本発
明においては、油圧サーボにおける油圧の立上り
を種々に調整することができる。即ち油圧サーボ
へは第3の油室の出力ポートより第1の制御油路
により作動油が直接供給され、アキユームレータ
および第2の油室へは絞りを介して供給されるの
で、絞りの流量を変えることによつて出力油圧
Poutの立上り時間を変えることができ、絞りの
流量を小さくすると小容量のアキユームレータを
用いて油圧の立上り時間を長くとることが可能と
なる。 またスプールの第1のランドおよび第2のラン
ドの大きさを変え、あるいはスプールを弁室内で
付勢するスプリングの付勢力を変えることによつ
ても油圧の立上り時間を調整することができる。 さらに本発明において弁室内に挿置されたスプ
ールは、第1の受圧面部に作用する出力ポートの
圧力(油圧サーボへの出力油圧)と、第2の受圧
面部に作用するアキユームレータ圧および第3の
受圧面部に作用する作動油圧とで作動し、出力油
圧を調圧するので、弁室内に挿置されてスプール
を付勢するスプリングの付勢力はスプールの位置
を定める程度の小さなものでよく、アキユームレ
ータに挿置されてアキユームレータ圧を形成する
スプリング程の大きな付勢力を必要としないか
ら、装置全体をコンパクトなものとすることがで
きる。
されている弁室は前記スプールにより区画された
少くとも4個の油室が形成されており、これら油
室のうち第4の油室には作動油が導入され、該作
動油の圧力は、スプールが第2の位置から第1の
位置に移動する方向に作用しており、また弁室内
に挿置されたスプリングも、スプールが第2の位
置から第1の位置に移動する方向に作用している
から、入力ポートの作動油に圧力が存在せず排圧
されているときは、スプールは弁室内の第1の位
置に位置せしめられる。第3の油室には、作動油
が選択的に供給される前記入力ポートと、該作動
油を油圧サーボに出力する出力ポートおよびドレ
インポートがそれぞれ開口しており、スプールに
は、該スプールの第1の位置から第2の位置への
移動により前記入力ポートの流通面積を次第に閉
塞する第1のランドと、前記スプールの第1の位
置から第2の位置への移動により前記ドレインポ
ートの流通面積を次第に開放する第2のランドと
が形成されているから、入力ポートの作動油の圧
力が排圧されている状態においてスプールが第1
の位置にあるときは、前記入力ポートの流通面積
は大で、かつドレインポートの流通面積は小とさ
れている状態となる。 入力ポートに選択的に作動油が供給されると、
該作動油は大なる流通面積の入力ポートから前記
第3の油室に入り、出力ポートおよび第1の制御
油路を介して油圧サーボに供給される。これと同
時に、出力ポートから出力される作動油は前記第
1の制御油路を介して第1の油室に供給されると
ともに、絞りを介して第2の油室とアキユームレ
ータとに第2の制御油路を介して作動油が供給さ
れる。出力ポートより第1の制御油路に供給され
る作動油は油圧サーボに供給されるとともに、絞
りおよび第2の制御油路を介してアキユームレー
タおよび第2の制御油室に供給されるから、出力
ポートおよび油圧サーボへの出力油圧Poutは
徐々に昇圧する。一方前記出力油圧Poutは第1
の制御油路1Qを介して第1の油室に供給され、
スプールの第1の受圧面部に印加され、スプール
を第1の位置から第2の位置へ移動させる方向に
作用し、また第2の油室は第2の制御油路を介し
てアキユームレータに連通しているので、アキユ
ームレータ圧Paがスプールの第2の受圧面部に
印加され、スプールを第2の位置から第1の位置
に移動させる方向に作用する。 従つてスプールには、該スプールを第2の位置
から第1の位置に移動させる方向に第3の受圧面
部に作用している作動油圧に対して、これと同一
方向にアキユームレータ圧Paが、これと反対方
向に出力油圧Poutがフイードバツクされて、ス
プールが作動され、出力ポートより油圧サーボに
供給される出力油圧Poutの立上りが調整される。 本発明によれば、入力ポートより作動油を油圧
サーボに供給して該油圧サーボを作動させる際
に、スプールに対し、油圧サーボへの出力油圧を
スプールが第1の位置から第2の位置へ移動する
方向に、該スプールの第1の受圧面部に作用さ
せ、これによりスプールに形成した第1のランド
が第3の油室に形成されている入力ポートを次第
に閉塞する方向の移動をスプールに付与するとと
もに、アキユームレータに発生する圧力をスプー
ルが第2の位置から第1の位置へ移動する方向
に、該スプールの第2の受圧面部に作用させ、こ
れによりスプールに形成した第2のランドが第3
の油室を排圧するドレインポートの流通面積を次
第に閉塞する方向の移動を、スプリングの付勢力
とともに付与する。 従つて、入力ポートに選択的に供給されて油圧
サーボを作動させる作動油の油圧の立上りを、前
記第4の油室に供給されている作動油の圧力の大
きさに応じて制御することができる。これによ
り、本発明を車両用自動変速機の摩擦係合装置の
油圧サーボの制御装置として適用したときは、前
記第4の油室にライン圧等の入力トルクに応じた
圧力を供給すると、変速制御にあたり、摩擦係合
装置の係合時の伝達トルクの増加を、入力トルク
に応じて変化させることにより、摩擦係合装置の
円滑な係合を行わせることができる。その他本発
明においては、油圧サーボにおける油圧の立上り
を種々に調整することができる。即ち油圧サーボ
へは第3の油室の出力ポートより第1の制御油路
により作動油が直接供給され、アキユームレータ
および第2の油室へは絞りを介して供給されるの
で、絞りの流量を変えることによつて出力油圧
Poutの立上り時間を変えることができ、絞りの
流量を小さくすると小容量のアキユームレータを
用いて油圧の立上り時間を長くとることが可能と
なる。 またスプールの第1のランドおよび第2のラン
ドの大きさを変え、あるいはスプールを弁室内で
付勢するスプリングの付勢力を変えることによつ
ても油圧の立上り時間を調整することができる。 さらに本発明において弁室内に挿置されたスプ
ールは、第1の受圧面部に作用する出力ポートの
圧力(油圧サーボへの出力油圧)と、第2の受圧
面部に作用するアキユームレータ圧および第3の
受圧面部に作用する作動油圧とで作動し、出力油
圧を調圧するので、弁室内に挿置されてスプール
を付勢するスプリングの付勢力はスプールの位置
を定める程度の小さなものでよく、アキユームレ
ータに挿置されてアキユームレータ圧を形成する
スプリング程の大きな付勢力を必要としないか
ら、装置全体をコンパクトなものとすることがで
きる。
第1図は本発明の油圧の立上り制御装置の一実
施例を示す油圧回路図、第2図は4輪駆動自動車
の駆動機構の概略図、第3図は4輪駆動式自動変
速機の骨格図、第4図は本発明の油圧の立上り制
御機構が組込まれた4輪駆動用自動トランスフア
の油圧制御装置の油圧制御回路図、第5図はその
4輪駆動用トランスフアの断面図および本発明の
油圧の立上り制御装置が組込まれた4輪駆動用ト
ランスフアの油圧制御装置の回路図である。 図中、B4……減速用摩擦係合要素である多板
ブレーキ、C3……直結用摩擦係合要素である多
板クラツチ、C4……4輪駆動用摩擦係合要素で
ある多板クラツチ、1……ライン圧油路、10…
…オーバードライブ付4速自動変速機、32……
トランスフアの入力軸、40……4輪駆動用トラ
ンスフア、42……第1出力軸、51……スリー
ブ、52……第2出力軸、53……伝動機構、
Pf……プラネタリギアセツト、100……4速
自動変速機の油圧制御装置、400……4輪駆動
用トランスフアのトランスフア油圧制御装置、4
10……トランスフアマニユアル弁、430……
アツプシフトタイミング機構、440……インヒ
ビタ弁、460……スプール弁(アキユームレー
タコントロール弁)、480……絞り、490…
…アキユームレータ、500……トランスフア自
動制御機構。
施例を示す油圧回路図、第2図は4輪駆動自動車
の駆動機構の概略図、第3図は4輪駆動式自動変
速機の骨格図、第4図は本発明の油圧の立上り制
御機構が組込まれた4輪駆動用自動トランスフア
の油圧制御装置の油圧制御回路図、第5図はその
4輪駆動用トランスフアの断面図および本発明の
油圧の立上り制御装置が組込まれた4輪駆動用ト
ランスフアの油圧制御装置の回路図である。 図中、B4……減速用摩擦係合要素である多板
ブレーキ、C3……直結用摩擦係合要素である多
板クラツチ、C4……4輪駆動用摩擦係合要素で
ある多板クラツチ、1……ライン圧油路、10…
…オーバードライブ付4速自動変速機、32……
トランスフアの入力軸、40……4輪駆動用トラ
ンスフア、42……第1出力軸、51……スリー
ブ、52……第2出力軸、53……伝動機構、
Pf……プラネタリギアセツト、100……4速
自動変速機の油圧制御装置、400……4輪駆動
用トランスフアのトランスフア油圧制御装置、4
10……トランスフアマニユアル弁、430……
アツプシフトタイミング機構、440……インヒ
ビタ弁、460……スプール弁(アキユームレー
タコントロール弁)、480……絞り、490…
…アキユームレータ、500……トランスフア自
動制御機構。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 弁室内を第1の位置と第2の位置との間に移
動自在に設けたスプールと、 前記弁室に形成されて導入される作動油の圧力
を前記スプールが前記第1の位置から第2の位置
に移動せしめられる方向に該スプールの第1の受
圧面部に作用せしめる第1の油室と、 前記弁室に形成されて導入される作動油の圧力
を前記スプールが前記第2の位置から第1の位置
に移動せしめられる方向に該スプールの第2の受
圧面部に作用せしめる第2の油室と、 前記弁室内に挿置されて前記スプールが前記第
2の位置から第1の位置に移動せしめられる方向
に付勢するスプリングと、 前記弁室に形成されて、選択的に作動油の供給
を受ける入力ポート、該作動油を油圧サーボに出
力する出力ポートおよびドレインポートをそれぞ
れ開口する第3の油室と、 前記弁室に形成されて導入される作動油の圧力
を前記スプールが前記第2の位置から第1の位置
に移動せしめられる方向に該スプールの第3の受
圧面部に作用せしめる第4の油室と、 前記スプールに形成され、前記スプールの第1
の位置から第2の位置への移動により前記入力ポ
ートの流通面積を次第に閉塞する第1のランドお
よび前記スプールの第1の位置から第2の位置へ
の移動により前記ドレインポートの流通面積を次
第に開放する第2のランドと、 前記第3の油室の出力ポートから出力される作
動油を前記第1の油室および前記油圧サーボに供
給する第1の制御油路と、 前記第3の油室の出力ポートから出力される作
動油を絞りを介して前記第2の油室とアキユーム
レータとに供給する第2の制御油路とよりなるこ
とを特徴とする油圧の立上り制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58214648A JPS60109647A (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 油圧の立上り制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58214648A JPS60109647A (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 油圧の立上り制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60109647A JPS60109647A (ja) | 1985-06-15 |
JPH0517980B2 true JPH0517980B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=16659237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58214648A Granted JPS60109647A (ja) | 1983-11-14 | 1983-11-14 | 油圧の立上り制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60109647A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5018742A (en) * | 1987-09-24 | 1991-05-28 | Acushnet Company | Golf ball clear coating with optical brighteners |
US5160536A (en) * | 1991-04-18 | 1992-11-03 | Acushnet Company | Printing ink for golf balls |
JPH0777275A (ja) * | 1993-09-08 | 1995-03-20 | Jatco Corp | 自動変速機の油圧制御装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4842256A (ja) * | 1971-10-02 | 1973-06-20 | ||
JPS4857064A (ja) * | 1971-11-16 | 1973-08-10 |
-
1983
- 1983-11-14 JP JP58214648A patent/JPS60109647A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4842256A (ja) * | 1971-10-02 | 1973-06-20 | ||
JPS4857064A (ja) * | 1971-11-16 | 1973-08-10 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60109647A (ja) | 1985-06-15 |
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