JPH05179759A - 建築物躯体構築用立体プレキャスト部材 - Google Patents
建築物躯体構築用立体プレキャスト部材Info
- Publication number
- JPH05179759A JPH05179759A JP36127791A JP36127791A JPH05179759A JP H05179759 A JPH05179759 A JP H05179759A JP 36127791 A JP36127791 A JP 36127791A JP 36127791 A JP36127791 A JP 36127791A JP H05179759 A JPH05179759 A JP H05179759A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel pipe
- beam sections
- precast member
- reinforced concrete
- section
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
- Rod-Shaped Construction Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ＳＲＣ造、ＲＣ造の建築物の柱部と梁部を３次
元的にプレキャスト化する場合の課題の解決。 【構成】鋼管４にコンクリートを充填した鉄骨コンクリ
ート造の柱部２の途中から直交する２方向に鉄筋コンク
リート造の梁部３，３’が突出し、梁部３，３’の主筋
５，５’が鋼管４を貫通している。 【効果】柱部の製作精度と建て方精度が高く、梁部の接
続位置を精度よく確保できる。製作時と架設時の施工性
が良好。
元的にプレキャスト化する場合の課題の解決。 【構成】鋼管４にコンクリートを充填した鉄骨コンクリ
ート造の柱部２の途中から直交する２方向に鉄筋コンク
リート造の梁部３，３’が突出し、梁部３，３’の主筋
５，５’が鋼管４を貫通している。 【効果】柱部の製作精度と建て方精度が高く、梁部の接
続位置を精度よく確保できる。製作時と架設時の施工性
が良好。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物躯体構築用の立
体プレキャスト部材に関するものである。
体プレキャスト部材に関するものである。
【０００２】
【発明の目的】ＳＲＣ造、ＲＣ造の建築物の躯体をプレ
キャスト化するときの一態様として、柱部と梁部の３次
元的ブレキャスト化が考えられるが、この場合の研究・
開発課題の一つとして、梁部の接合位置の精度を左右す
る柱部の製作精度と建て方精度の向上を挙げることがで
きる。
キャスト化するときの一態様として、柱部と梁部の３次
元的ブレキャスト化が考えられるが、この場合の研究・
開発課題の一つとして、梁部の接合位置の精度を左右す
る柱部の製作精度と建て方精度の向上を挙げることがで
きる。
【０００３】本発明は、前記観点からなされたものであ
って、その目的は、柱部の製作精度と建て方精度が高い
ばかりでなく、製作時や架設時の施工性が良好な建築物
構築用立体プレキャスト部材を提供することにある。
って、その目的は、柱部の製作精度と建て方精度が高い
ばかりでなく、製作時や架設時の施工性が良好な建築物
構築用立体プレキャスト部材を提供することにある。
【０００４】
【発明の構成】本発明の建築物躯体構築用立体プレキャ
スト部材の構成上の特徴は、鋼管内にコンクリートを充
填した鉄骨コンクリート造の柱部と、該柱部の途中から
直交する２方向に延びる鉄筋コンクリート造の梁部とか
ら成り、梁部の主筋が柱部の鋼管を貫通して配設されて
いる点にある。
スト部材の構成上の特徴は、鋼管内にコンクリートを充
填した鉄骨コンクリート造の柱部と、該柱部の途中から
直交する２方向に延びる鉄筋コンクリート造の梁部とか
ら成り、梁部の主筋が柱部の鋼管を貫通して配設されて
いる点にある。
【０００５】なお、本発明の建築物躯体構築用立体プレ
キャスト部材は、柱部の中間から２方向に４本の梁部が
突出している、いわゆる立体十字状のものが代表的であ
り、また、柱部の高さが階高にほぼ等しく、梁部の突出
長さが梁スパンのほぼ半分に等しいものが一般的である
が、これに限定されない。
キャスト部材は、柱部の中間から２方向に４本の梁部が
突出している、いわゆる立体十字状のものが代表的であ
り、また、柱部の高さが階高にほぼ等しく、梁部の突出
長さが梁スパンのほぼ半分に等しいものが一般的である
が、これに限定されない。
【０００６】
【実施例の説明】図１に示す立体プレキャスト部材１
は、柱部２と、柱部２の中間から直交するｘ，ｙの２方
向に延びる４本の梁部３，３、３’，３’とから成り、
いわゆる立体十字状に形成されている。
は、柱部２と、柱部２の中間から直交するｘ，ｙの２方
向に延びる４本の梁部３，３、３’，３’とから成り、
いわゆる立体十字状に形成されている。
【０００７】柱部２は、鋼管４内にコンクリートを充填
した鉄骨コンクリート造であるが、梁部３，３’は鉄筋
コンクリート造であり、ｘ方向の梁部３，３の主筋５と
ｙ方向の梁部３’，３’の主筋５’は、それぞれ柱部２
の鋼管４を貫通し、通し筋になっている。
した鉄骨コンクリート造であるが、梁部３，３’は鉄筋
コンクリート造であり、ｘ方向の梁部３，３の主筋５と
ｙ方向の梁部３’，３’の主筋５’は、それぞれ柱部２
の鋼管４を貫通し、通し筋になっている。
【０００８】柱部２の高さは階高にほほ等しく、柱部２
の接続は階層の中間でなされるようになっており、ま
た、梁部３，３’の長さは各梁スパンのほぼ半分に等し
く、梁部３，３’の接続は各梁スパンの中間でなされる
ようになっている。
の接続は階層の中間でなされるようになっており、ま
た、梁部３，３’の長さは各梁スパンのほぼ半分に等し
く、梁部３，３’の接続は各梁スパンの中間でなされる
ようになっている。
【０００９】立体プレキャスト部材１は、現場の地上の
製作ヤードにおいて、鋼管４の四方に梁部３，３’の樋
状型枠をセットし、主筋５，５’を鋼管４の所定位置に
予め設けた孔に通して配筋した後、鋼管４内と梁部３，
３’の樋状型枠内に同時にコンクリートを打設して、容
易に製作することができる。
製作ヤードにおいて、鋼管４の四方に梁部３，３’の樋
状型枠をセットし、主筋５，５’を鋼管４の所定位置に
予め設けた孔に通して配筋した後、鋼管４内と梁部３，
３’の樋状型枠内に同時にコンクリートを打設して、容
易に製作することができる。
【００１０】次に、立体プレキャスト部材１を組み立て
る際の柱部２の建て方を図２により説明すると、先ず、
柱部２の鋼管４の４つの側面の各下端部中央に予め取り
付けたひれ状片６と、既設の柱部２の鋼管４の上端部に
同様に取り付けられているひれ状片６とを、接続板７と
ボルトを介して接続して、柱部２の下端を既設の柱部２
の上端に正確に仮固定し、さらに、鋼管４，４の対向端
を裏当て金８を施した状態で溶接した後、上下の柱部
２，２の端面間の間隙にモルタル注入管路９を経て無収
縮性のモルタルを充填し、最後に仮固定に用いた金物を
除去する。
る際の柱部２の建て方を図２により説明すると、先ず、
柱部２の鋼管４の４つの側面の各下端部中央に予め取り
付けたひれ状片６と、既設の柱部２の鋼管４の上端部に
同様に取り付けられているひれ状片６とを、接続板７と
ボルトを介して接続して、柱部２の下端を既設の柱部２
の上端に正確に仮固定し、さらに、鋼管４，４の対向端
を裏当て金８を施した状態で溶接した後、上下の柱部
２，２の端面間の間隙にモルタル注入管路９を経て無収
縮性のモルタルを充填し、最後に仮固定に用いた金物を
除去する。
【００１１】柱部２の下端が仮固定されると、梁部３，
３’の接続端部の位置が自ずから定まるので、梁部３，
３’の主筋５，５’の突出端と、隣接の立体プレキャス
ト部材１の梁部３，３’の主筋５，５’とを、接続する
とともに、接続部に型枠を設置し、コンクリートを充填
して、梁部３，３’を隣接の立体プレキャスト部材１の
梁部３，３’に一体的に接続すればよい。
３’の接続端部の位置が自ずから定まるので、梁部３，
３’の主筋５，５’の突出端と、隣接の立体プレキャス
ト部材１の梁部３，３’の主筋５，５’とを、接続する
とともに、接続部に型枠を設置し、コンクリートを充填
して、梁部３，３’を隣接の立体プレキャスト部材１の
梁部３，３’に一体的に接続すればよい。
【００１２】なお、梁部３，３’の主筋５，５’を接続
する作業と柱部２，２を溶接する作業の作業順序と作業
態様は、架構ヘの応力的影響が最小になるようにして定
めることが肝要である。
する作業と柱部２，２を溶接する作業の作業順序と作業
態様は、架構ヘの応力的影響が最小になるようにして定
めることが肝要である。
【００１３】
【発明の効果】本発明の建築物躯体構築用立体プレキャ
スト部材は前述のようなものであるから、プレキャスト
部材としての一般的な効果の外に、次のような特有の諸
効果が期待できる。すなわち、柱部が鋼管内にコンクリ
ートを充填した鉄骨コンクリート造であることにより、
その製作精度、建て方精度が高く、梁部の接続位置が精
度よく確保でき、また、製作時における柱部と梁部との
交叉部の配筋作業が容易である。柱部のコンクリートと
梁部のコンクリートが鋼管により遮断されて絶縁状態で
あることにより、これらのコンクリートを同時に打設す
ることができ、製作能率がよい。梁部の主筋が鋼管を貫
通していることにより、製作時における梁部の主筋の位
置決めが容易である。柱部を簡単に仮固定して、この段
階で梁部の主筋の接続作業を始めることができ、架設作
業の能率がよい。
スト部材は前述のようなものであるから、プレキャスト
部材としての一般的な効果の外に、次のような特有の諸
効果が期待できる。すなわち、柱部が鋼管内にコンクリ
ートを充填した鉄骨コンクリート造であることにより、
その製作精度、建て方精度が高く、梁部の接続位置が精
度よく確保でき、また、製作時における柱部と梁部との
交叉部の配筋作業が容易である。柱部のコンクリートと
梁部のコンクリートが鋼管により遮断されて絶縁状態で
あることにより、これらのコンクリートを同時に打設す
ることができ、製作能率がよい。梁部の主筋が鋼管を貫
通していることにより、製作時における梁部の主筋の位
置決めが容易である。柱部を簡単に仮固定して、この段
階で梁部の主筋の接続作業を始めることができ、架設作
業の能率がよい。
【図１】本発明の代表的実施例の斜視図である。
【図２】柱部の建て方態様を示す断面図である。
【符号の説明】 １：立体プレキャスト部材、２：柱部、３，３’：梁
部、４：鋼管、５，５’：主筋、６：ひれ状片、７：接
続板、８：裏当て金、９：モルタル注入管路。
部、４：鋼管、５，５’：主筋、６：ひれ状片、７：接
続板、８：裏当て金、９：モルタル注入管路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 敏行 東京都台東区台東１−２−１ 不動建設株 式会社内 (72)発明者 森 浩之 東京都台東区台東１−２−１ 不動建設株 式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼管内にコンクリートを充填した鉄骨コ
ンクリート造の柱部と、該柱部の途中から直交する２方
向に延びる鉄筋コンクリート造の梁部とから成り、梁部
の主筋が柱部の鋼管を貫通して配設されていることを特
徴とする建築物躯体構築用立体プレキャスト部材。 - 【請求項２】 柱部の高さは階高にほぼ等しく、梁部の
突出長さは梁スパンのほぼ半分に等しい請求項１記載の
建築物躯体構築用立体プレキャスト部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36127791A JPH05179759A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 建築物躯体構築用立体プレキャスト部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36127791A JPH05179759A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 建築物躯体構築用立体プレキャスト部材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05179759A true JPH05179759A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18472914
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36127791A Pending JPH05179759A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 建築物躯体構築用立体プレキャスト部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05179759A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105971196A (zh) * | 2016-07-19 | 2016-09-28 | 西南科技大学 | 砌体结构内嵌式方钢管混凝土圈梁-构造柱建造方法 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP36127791A patent/JPH05179759A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105971196A (zh) * | 2016-07-19 | 2016-09-28 | 西南科技大学 | 砌体结构内嵌式方钢管混凝土圈梁-构造柱建造方法 |
| CN105971196B (zh) * | 2016-07-19 | 2017-11-14 | 西南科技大学 | 砌体结构内嵌式方钢管混凝土圈梁‑构造柱建造方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP5497713B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造のための鉄骨構造物 | |
| JP3160748B2 (ja) | 鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁よりなるプレキャスト構造部材及びそれを用いた構造体の構築方法 | |
| JP3752999B2 (ja) | 上下部一体構造の橋梁及びその施工方法 | |
| JP3069753B2 (ja) | 軸組み鉄筋コンクリート造の構築法 | |
| JPH05179759A (ja) | 建築物躯体構築用立体プレキャスト部材 | |
| CN209228135U (zh) | 一种钢筋混凝土预制装配式影院看台结构 | |
| JP2022154690A (ja) | 接合構造 | |
| JPS5922814Y2 (ja) | プレキヤスト鉄筋コンクリ−ト製外壁半成品 | |
| JP2516808B2 (ja) | ラ―メン式プレキヤストコンクリ―ト構造物の構築工法 | |
| JP2697532B2 (ja) | 建築架構の構築方法 | |
| JP2758205B2 (ja) | 柱又は壁体とプレキャスト梁との接合方法 | |
| JPH0366878A (ja) | プレキヤスト柱梁とプレキヤスト耐震壁の構築方法 | |
| JPH0732706Y2 (ja) | プレキャスト鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁の接合用交叉鉄骨との配筋構造 | |
| JPH06316964A (ja) | プレキャスト鉄筋コンクリート柱・梁接合部の施工方法 | |
| JPH0781307B2 (ja) | 超高層建築物の構築方法 | |
| KR102349442B1 (ko) | 좌우 방향의 싱글 보와 전후 방향의 더블 보를 갖고 기둥 주변에 콘크리트부가 형성된, 기둥과 보의 결합 구조 | |
| JPH084110A (ja) | 鉄筋コンクリート造建築物の構築方法と柱・梁接合部ブロック | |
| JPH032435A (ja) | 柱と鉄骨鉄筋コンクリート梁との接合工法 | |
| JP2674442B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート構造物の柱・梁接合部の構造 | |
| JPH0350846B2 (ja) | ||
| JPS61250240A (ja) | Ｐｃ柱・梁の接合方法 | |
| JPH10231559A (ja) | 梁鉄骨付き芯柱およびそれによる混合構造物の構築方法 | |
| JPH0366852A (ja) | プレキヤスト鉄筋コンクリート柱と鉄骨梁とによる複合構造の構築工法 | |
| JPH11264189A (ja) | 鉄骨造と鉄骨コンクリート造の複合建物の構築方法 | |
| JPH07197566A (ja) | プレキャストコンクリート壁柱部材の接合方法 |