JPH05179616A

JPH05179616A - 橋梁点検車

Info

Publication number: JPH05179616A
Application number: JP5344791A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Nakakawara; 剛中河原
Original assignee: Mitsui Miike Machinery Co Ltd; Mitsui Miike Engineering Corp
Current assignee: Mitsui Miike Machinery Co Ltd; Mitsui Miike Engineering Corp
Priority date: 1991-02-25
Filing date: 1991-02-25
Publication date: 1993-07-20

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】進行方向に障害物があっても装置の解体等を
することなく進行可能とし、かつ車両を通行止めにする
ことなく橋梁の点検等を可能とする橋梁点検車を提供す
ること。【構成】本発明の橋梁点検車は、門型移動台車Ａに吊
支持装置１を介して足場２を吊り支持した構造を有して
いる。この門型移動台車Ａは、ベース３と、脚４と、自
在車輪５とを備えている。ベース３は、幅方向に伸縮可
能で四隅には、脚４が垂下方向に設けある。各脚４の先
端には、全方向に走行可能な自在車輪５を設けてある。
ベース３には、支持装置１Ｌ，１Ｒが回転可能に軸支さ
れ、この支持装置１の他端には、足場２Ｌ，２Ｒが回転
自在に吊り支持されている。ベース３は、伸縮可能な桁
３１により幅が変更可能となっており、自在車輪５を駆
動することにより幅を変更する。また、脚４は伸縮可能
な構造体で、ベース３の高さを変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は橋梁を点検保守するため
に使用する橋梁点検車に関し、特に道路用橋梁や高架道
路の下面部の点検・保守・修理に好適な橋梁点検車に関
する。

【０００２】

【従来の技術】この種の橋梁点検装置としては、橋梁の
下面において当該橋梁の橋軸方向に設置されたレールに
係合させた検査台を移動させながら点検を行うものがあ
る。また、橋梁点検装置ではないが橋梁点検車として
は、道路両端に自送台車を配置し、前記自送台車から吊
り支持装置により支えられた検査台を有し、橋梁上に一
定間隔で設けられた照明灯間あるいは橋脚間のみを移動
を行うようなものもある。さらに他の橋梁点検車として
は、道路上の車両の通行を阻止し、道路上の当該点検車
からブームの先端に取りつけた検査台をリンク機構で橋
脚下部まで移動を行うものもある。

【０００３】これら橋梁点検車等によって、橋梁上の橋
軸方向に移動しながら、橋梁の点検保守やその他の作業
をすることができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した橋
梁点検車等によれば、点検範囲全長にわたって点検を行
う場合、前進移動時に足場と橋脚との干渉や支持装置と
照明塔との干渉等があり、その干渉がある都度、足場や
支持装置の解体再組立が必要であるという欠点がある。

【０００５】また、道路上の橋梁点検車により高架橋梁
等を点検をする場合は、車両の通行を禁止する必要があ
り、交通渋滞や流通を阻害するという欠点がある。

【０００６】そこで、本発明は、上記欠点を解消し、進
行方向に障害物があっても解体等をすることなしに移動
を可能とし、かつ車両を通行禁止とすることなく橋梁の
点検等を可能にした橋梁点検車を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明の橋梁点検車は、
門型移動台車に吊支持装置を介して足場を吊り支持した
構造を有している。この門型移動台車は、ベースと、脚
と、自在車輪とを備えている。ベースは、桁を伸縮可能
な構造体で構成してある。このベースの四隅には、脚が
垂下方向に設けある。各脚の先端には、全方向に走行可
能な自在車輪を設けてある。この門型移動台車のベース
には、伸縮可能な構造の支持装置を介して足場が回転自
在に吊り支持されている。前記自在車輪は、全方向に走
行可能な構造を有している。ベースの桁は伸縮可能な構
造体で構成している。また、ベースの四隅に設けた脚は
伸縮可能な構造体で構成する。

【０００８】

【作用】前進移動時に、足場が図示しない橋脚と干渉す
る場合に、足場及び吊支持装置をリンク回転装置により
干渉を避ける位置まで回転させる。この状態で橋梁点検
車は移動させる。また、吊支持装置及び門型移動台車が
照明塔等と干渉するときは、足場及び吊支持装置を最短
に縮め、リンク機構により回転させ門型移動台車の上部
に折り畳み格納し、さらに道路幅方向に移動するように
自在車輪を回転させることにより、ベースの幅を短く
し、これにより道路幅方向で干渉しない位置までベース
の幅を短くし、前進移動させる。また、この状態で、ベ
ースの自在車輪を最低高さまで縮めることにより、道路
上の標識等とも干渉することなしに前進移動させる。点
検作業時は、ベースの幅を広げ、かつ脚を伸ばし桁を高
くすることにより、車両の通行を可能とする。

【０００９】

【実施例】以下、本発明について図示実施例を基に説明
する。図１は本発明の橋梁点検車の実施例を示す正面図
である。図２及び図３は同実施例で使用する自在車輪を
説明するための側面図及び平面図である。図１におい
て、橋梁点検車は、門型移動台車Ａに吊支持装置１Ｒ，
１Ｌを介して足場２Ｒ，２Ｌを吊り支持した構造となっ
ている。この門型移動台車Ａは、四角形状のベース３
と、このベース３の四隅から垂下方向に設けた脚４と、
各脚４の先端に設けた自在車輪５とから構成されてい
る。上記ベース３は、伸縮可能な構造体で構成した桁３
１を有し、各桁３１の両端に側板３２が設けられてい
る。各桁３１は、外筒３３、中筒３４で構成されてい
る。そして、上記ベース３は、伸縮可能な桁３１により
幅方向の長さを可変できる。このベース３の四隅には、
脚４が垂下方向に設けある。脚４は、ベース３の四隅か
ら垂下された外筒４１と、この外筒４１をガイドとして
昇降可能にした組込み中筒４２とからなる。この外筒４
１と中筒４２とは、図示しない油圧シリンダにより昇降
する。各脚４の先端には、全方向に走行可能な自在車輪
５を設けてある。この自在車輪５は、図２及び図３に示
すようにホイール５１にロール５２を斜めに配置してな
り、その構造及び使用方法の詳細については特公昭５５
−５０８３０号に記載されている。自在車輪５は、各車
輪の回転を指定されたものにすることにより互いに主軸
方向に移動させることができる。また、各自在車輪５の
回転を制御することにより、橋梁点検車は、例えば前
進、後退、斜め、横の各方向に移動させることができ
る。

【００１０】上記支持装置１Ｒは、ベース３に設けた支
点３５に回転可能に軸支された中筒１１と、この中筒１
１が収納される外筒１２とからなる。この外筒１２と中
筒１１とは、図示しない油圧シリンダにより伸縮する。
中筒１１の先端１３はＬ字状をしており、そのＬ字状先
端部１３で支点３５に軸支されるとともに、回転駆動片
１５の先端とベース３との間に設けた油圧シリンダ１６
により回転可能にされている。また、外筒１２の先端１
７はＬ字状をしており、そのＬ字状先端部１７に回転可
能に足場２Ｒが軸支されている。吊支持装置１Ｌも同様
に構成されている。なお、吊支持装置１Ｒ，１Ｌ及び足
場２Ｒ，２Ｌは最小に縮小させた後、油圧シリンダ１６
により回転させることにより、門型台車Ａの上部に吊支
持装置１Ｒ，１Ｌ及び足場２Ｒ，２Ｌを折り畳んで収納
するか、足場２Ｒ，２Ｌが橋脚と干渉しない位置まで回
転させて、移動時の退避を行えるように構成してある。
また、両端のシリンダ１６は９０度ずらして回転駆動片
１５の先端に取付け、連続して回転トルクを得るように
してある。

【００１１】足場２Ｒ，２Ｌは、中筒２１及び外筒２２
で構成されており、図示しない液圧シリンダにより伸縮
される。前記足場２Ｒ，２Ｌは、吊支持装置１Ｒ，１Ｌ
に回転自在にピン２３で連結されており、かつ足場２
Ｒ，２Ｌと吊支持装置１Ｒ，１Ｌとの間にリンクチェー
ン２４Ｒ，２４Ｌを設けている。これらのリンクチェー
ン２４Ｒ，２４Ｌは、点検時の足場２Ｒ，２Ｌの水平を
保持している。

【００１２】このようにう構成された実施例の作用を図
１〜図１０を参照して説明する。〔橋脚をかわす場合の動作〕前進移動時に、足場２Ｒ，
２Ｌが橋梁７の橋脚７１と干渉するときには、図４に示
すように、足場２Ｒ，２Ｌの内筒２１を外筒２２の内部
に引っ込める。ついで、吊支持装置１Ｒ，１Ｌは、シリ
ンダ１６を駆動することにより、図５に示すにように橋
脚７１に干渉しない位置まで回転させられる。このよう
な状態で橋梁点検車は、移動させることができる。橋脚
７１をかわした時点で再び図１に示すように足場２を元
に戻すことにより、点検をすることができる。

【００１３】〔照明塔をかわす場合の動作〕また、照明
塔が干渉する場合の動作について説明する。前進移動時
に、足場２Ｒ，２Ｌが照明塔と干渉するときには、図４
に示すように、まず足場２Ｒ，２Ｌの内筒２１を外筒２
２の内部に引っ込める。ついで、図５に示すようにリン
ク機構（回転駆動片１５及び油圧シリンダ）により足場
２Ｒ，２Ｌ及び吊支持装置１Ｒ，１Ｌを回転させるとと
もに、吊支持装置１を最短に縮める。さらに、リンク機
構（回転駆動片１５及び油圧シリンダ）により足場２
Ｒ，２Ｌ及び吊支持装置１Ｒ，１Ｌを図６及び図７に示
すように回転させる。そして、足場２Ｒ，２Ｌ及び吊支
持装置１Ｒ，１Ｌを、図８に示すように門型移動台車Ａ
の上部に折り畳み格納する。ついで、図９に示すように
脚４を縮めて、ベース３を下げる。さらに、道路幅方向
で互いに中央に移動するように自在車輪５を回転させる
ことにより、図１０に示すように道路幅方向で照明塔７
３と干渉しない位置までベース３の幅を短くする。この
ような状態にしたところで、門型移動台車Ａを、前進移
動させる。これにより、門型移動台車Ａは、道路上の標
識７３等とも干渉することなしに前進移動させることが
できる。

【００１４】点検作業時は、上述とは逆に道路幅方向で
互いに外側に移動するように自在車輪５を回転させる。
これにより、図９に示すように道路幅最大に位置までベ
ース３の幅を広げる。ついで、図９から図８になるよう
に、脚４を伸ばして桁６を高くすることにより、車両の
通行を可能とする。また、足場２Ｒ，２Ｌ及び吊支持装
置１Ｒ，１Ｌを、図７→図６→図５→図４に示すように
回転させる。足場２Ｒ，２Ｌ及び吊支持装置１Ｒ，１Ｌ
を必要な長さまで伸ばし、図１に示すように点検できる
状態にする。これにより、橋梁７の点検ができる。ま
た、門型移動台車Ａは上述したように車両の通行が可能
となっているので、車両の通行を阻害することなく橋梁
７の点検ができる。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように本発明の橋梁点検車
によれば、橋脚、照明塔、道路標識等の障害物の有無に
かかわらず点検補修範囲全域に渡って橋の広狭にかかわ
らず機体の組立替えなしに移動可能であり、かつ車両を
通行させながら点検作業を行うことができるという効果
がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の橋梁点検車の実施例を示す図である。

【図２】本発明の実施例で使用する自在車輪を示す正面
図である。

【図３】本発明の実施例で使用する自在車輪を示す側面
図である。

【図４】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図５】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図６】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図７】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図８】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図９】本発明の実施例の動作を説明ための図である。

【図１０】本発明の実施例の動作を説明ための図であ
る。

【符号の説明】

Ａ門型移動台車１吊支持装置２足場３ベース４脚５自在車輪３１桁

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ベースの四隅に脚を垂下方向に設け、か
つ各脚の先端に走行車輪を設けた門型移動台車を備えた
橋梁点検車において、この門型移動台車に伸縮可能な構造のフレームを介して
回転自在に吊り支持してなる足場と、前記走行車輪に全
方向に走行可能な自在車輪を使用し、ベースの桁を伸縮
可能な構造体で構成し、かつベースの各脚を伸縮可能な
構造体としたことを特徴とする橋梁点検車。