JPH05178549A

JPH05178549A - エレベーターの呼び登録装置

Info

Publication number: JPH05178549A
Application number: JP3343193A
Authority: JP
Inventors: Tsutomu Komatsu; 力小松; Takafumi Nakada; 尚文仲田; Masayuki Hirose; 正之廣瀬
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1991-12-25
Filing date: 1991-12-25
Publication date: 1993-07-20
Anticipated expiration: 2014-02-17
Also published as: JP2857522B2

Abstract

(57)【要約】【目的】通常各人が持っているクレジットカードやキ
ャッシュカードをそのまま使用して、特定の人のみが、
かご呼びを登録できるようにする。【構成】クレジットカード等は、その情報記録方式が
ＪＩＳ規格で規定され、データを書き込む順序も一定の
ルールに従っている。カード２内のデータは、カード読
み取り器１により読み取られ、記憶装置１０内にその利
用者の降り階と共に予め登録される。以後、利用者は、
エレベーターの利用時、カード読み取り器１にそのカー
ドを読み取らせる。制御回路９は、記憶装置１０に格納
したデータと利用者が持つカードのデータが一致したと
き、特定階へのかご呼び登録を有効として、そのデータ
をエレベーター制御装置１１に送る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、エレベーターのかご呼
びの登録を行うエレベーターの呼び登録装置装置に係
り、特に、建物内に部外者が侵入することを阻止するこ
とができ、さらに、専用のカード、キー等を持たずにか
ご呼びの登録を行うことができるエレベーターの呼び登
録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、マンション等の建物には、乗客
自身により操作され自動運転するエレベーターが設置さ
れており、そのため、受付などを設けていない建物で
は、部外者を制限することができず、だれでも自由に建
物内に出入りすることができ、防犯上大きな問題となっ
ている。

【０００３】このような問題を解決することのできるエ
レベーター装置に関する従来技術として、例えば、特開
昭５６−１６５６７０号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、部外者の立入りを制限する
ために、エレベーターの乗り場から暗証番号を入力して
かご呼びを登録する装置を設け、これにより、特定の人
しかエレベーターを利用できないようにするものであ
る。

【０００４】また、他の従来技術として、例えば、特開
平１−４３４７３号公報等に記載された技術が知られて
いる。この従来技術は、特定の利用客にカード、キー等
を持たせて、これにより、玄関のロックを解錠すると同
時に、エレベーターの呼びを登録するというものであ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記特開昭５６−１６
５６７０号公報に記載されているような暗証番号を使用
する従来技術は、部外者にその暗証番号を覚えられてし
まうと、全く防犯上の役に立たなくなるおそれがあり、
また、特開平１−４３４７３号公報に記載されたような
カード、キー等を使用する従来技術は、利用客がそれぞ
れ専用の解錠とエレベーターの呼びを登録するカード、
キー等を持ち歩く必要があるため、昨今のようにほとん
どの人がクレジットカードやキャッシュカードを持って
いる時代には全く不適当であるというという問題点を有
している。

【０００６】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、単なる暗証番号方式、専用のカード、キーを用
いる方式ではなく、通常各人が持っているクレジットカ
ード、キャッシュカード等をそのまま使用して、特定の
人のみがかご呼びを登録することのできるエレベーター
の呼び登録装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、クレジットカード、キャッシュカード等のデータ記
憶領域に書き込まれているデータを使用して、エレベー
ターの利用客が呼びを登録する場合に、特定階へのかご
呼びの登録が有効になるようにすることにより達成され
る。

【０００８】一般に、主に磁気により必要なデータを書
き込む方式のカードは、その情報記録方式がＪＩＳ規格
で定められている。例えば、ＪＩＳ規格の中の「様式
Ａ」は、データを書き込むことのできる領域が最大７９
キャラクタあり、その内、始めと終り符号、ＬＲＣ符
号、分離符号および様式コードを指定するキャラクタに
それぞれ１キャラクタの計６キャラクタが割り当てら
れ、性、名前、肩書等を書き込めるキャラクタ数として
２〜２６キャラクタが割り当てられ、その他任意のデー
タを書き込むことができるキャラクタとして、合計キャ
ラクタ数が７９を越えない範囲のキャラクタが割り当て
られている。また、「様式Ａ」は、それぞれのデータを
書き込む順序も一定のルールに従うよう定められてい
る。

【０００９】そこで、本発明は、前述したようなクレジ
ットカード、キャッシュカード等に書き込まれているデ
ータが一定のルールに従っていることを利用して、前述
のカード内のデータをカード読み取り器により読み取
り、記憶装置に一時的に一旦記憶させた後、その建物に
出入りすることを許可された利用者あるいはその建物の
管理人に、予め定められた特定の操作あるいはメッセー
ジを送る操作を行わせることにより、前記カード内のデ
ータをカード読み取り器内に設けた記憶回路に格納し、
以後、カード読み取り器に格納したデータと利用者が持
つカードのデータが一致したときにのみ、特定階へのか
ご呼び登録が有効になるようにしたものである。

【００１０】

【作用】前述したように、クレジットカード、キャッシ
ュカード等の主に磁気によりデータを書き込む方式のカ
ードは、その情報記録方式がＪＩＳ規格で定まっている
ため、クレジットカード、キャッシュカード等には一定
のフォーマットに従って必要なデータが書き込まれてい
る。

【００１１】そこで、本発明は、その建物を使用するこ
とができる人が所有するクレジットカード、キャッシュ
カード等に書き込まれたデータをカード読み取り器で読
み取り、その後、カード読み取り器あるいはエレベータ
ーのかご呼びを行うかご呼び登録装置に対して特定の操
作あるいはメッセージを送り、カード読み取り器で読み
取ったデータと所有者が降りる特定の階床Ｎｏ．とをカ
ード読み取り器内の記憶装置に登録、格納する。

【００１２】この様にして、一旦、その建物の利用者が
所有するクレジットカード、キャッシュカード等のデー
タをカード読み取り器に登録した後は、カードをカード
読み取り器に読み込ませるだけでかご呼びの登録を自動
的に行うことができる。このため、暗証番号をその都度
登録したり、かご呼び登録専用のカード、キーを持ち歩
く必要をなくすことができる。

【００１３】また、建物の利用者が変わったり、カード
を紛失した場合、カード読み取り器内の記憶装置に登
録、格納したデータを抹消して再登録しなおすことによ
り、部外者が利用することを阻止することができるた
め、防犯上、非常に有効な手段を提供することができ
る。

【００１４】

【実施例】以下本発明によるエレベーターの呼び登録装
置の一実施例を図面により詳細に説明する。

【００１５】図１は本発明の第１の実施例の構成を示す
図、図２はＪＩＳ規格の「様式Ａ」に規定された磁気カ
ードの情報記録様式を説明する図である。図１におい
て、１はカードに書き込まれたデータを読み出す磁気ヘ
ッド部、２は磁気カード本体、３は乗りかごの階床Ｎ
ｏ.を表示する表示装置、４、５はエレベーターの下降
及び上昇のかご呼び登録を行う操作部、６は磁気ヘッド
部から読み込まれたデータをシリアルのデジタル信号に
変換するコード変換回路、７はコード変換回路６から出
力されたシリアルのデジタル信号をパラレル信号に変換
しそのデータを一時記憶する論理回路、１０は磁気カー
ド２に書き込まれたデータを停電時も含めて記憶する記
憶回路、８は磁気カード２に書き込まれたデータを一時
的に記憶させた論理回路７のデータと、記憶回路１０に
保持しているデータの一致、不一致を照合する照合回
路、９はコード変換回路６、論理回路７、記憶回路１
０、照合回路８を制御し、一時的に記憶させた論理回路
７のデータと記憶回路１０に保持しているデータが一致
した時、エレベーター制御装置１１にかご呼び登録信号
を出力する制御回路、２０はカード読み取り器の制御
部、２１は磁気ヘッド部、かごの階床Ｎo.を表示する表
示装置、エレベーターの下降及び上昇かご呼び登録を行
う操作部を含む表示操作部である。

【００１６】まず、図２を参照して、ＪＩＳ規格の「様
式Ａ」に規定された磁気カードの情報記録様式を説明す
る。

【００１７】クレジットカード、キャッシュカード等の
主に磁気により必要なデータを書き込むカードのその情
報記録方式は、ＪＩＳ規格により定められており、例え
ば、ＪＩＳ規格の中の「様式Ａ」によると、図２に示す
ように定められている。

【００１８】すなわち、図２に示すように、データを書
き込むことができる最大領域は７９キャラクタであり、
その内、始め符号、終り符号、ＬＲＣ符号、分離符号、
及び、様式コードを指定するキャラクタにそれぞれ１キ
ャラクタの計６キャラクタが割り当てられ、性、名前、
肩書等を書き込むことのできるキャラクタとして２〜２
６キャラクタが割り当てられている。さらに、その他任
意のデータを書き込むことができる領域が、合計キャラ
クタ数が７９を越えない範囲で定められている。また、
前述したそれぞれのデータは、その書き込み順序が一定
のルールに従うように定められている。

【００１９】次に、このような形式のデータが書き込ま
れているカードを使用して、呼びの登録を行う本発明の
第１の実施例の動作を、図１を参照してカードによるデ
ータの登録からかご呼び登録までについて説明する。

【００２０】（１）エレベーターの利用が許可されてい
る乗客は、まず、初めに自己が所持するカードの登録を
行う。このため、磁気カード２を磁気ヘッド部１に挿入
して磁気カード２に書き込まれているデータを読み込ま
せ、そのデータをシリアルのデジタル信号に変換するコ
ード変換回路６を介して論理回路７に入力し、シリアル
のデジタル信号をパラレル信号に変換して、論理回路７
内に一旦記憶、格納させる。

【００２１】（２）このとき、制御回路９は、表示装置
３に初期表示階床Ｎo.を表示する。この初期表示階床Ｎ
o.としては、エレベーターの基準階（例えば１階）が表
示されるものとする。従って、このままでは１階がかご
呼び登録階となってしまうため、利用者は、次のような
手順で降りる階の階床Ｎo.の設定を行う。

【００２２】すなわち、利用者は、前述で磁気カード２
を磁気ヘッド部１に挿入して磁気カード２に書き込まれ
たデータを読み込ませた後、表示装置３に表示される階
床Ｎo.を、所定時間内にエレベーターの上昇運転かご呼
び登録を行う操作部５を何回か押す等の操作を行って、
利用者が降りる階の階床Ｎo.（例えば、図１の場合５階
の５）に変更する。

【００２３】（３）利用者は、前記（２）の操作後、再
度所定時間内に磁気カード２を磁気ヘッド部１に挿入し
て磁気カード２に書き込まれた同一のデータを読み込ま
せる動作を繰り返すことにより、利用者が降りる階のＮ
o.（図１の場合５）のデータを制御回路９を経由して記
憶回路１０に記憶、格納して、その利用者が降りる階の
階床Ｎo.として登録する。

【００２４】（４）前述の（１）〜（３）操作時、制御
回路９は、これらの操作が所定時間内に終了しない場
合、磁気カード２の所有者がその建物にとって部外者で
あると見なして、磁気カード２内のデータの登録および
利用者の降りる階の階床Ｎo.の登録を行わずこれらの操
作を無効とする。

【００２５】（５）前記（１）〜（３）操作が所定時間
内に終了した場合、制御回路９は、今回登録された、磁
気カード２の利用者が降りる階の階床Ｎo.５階が、降り
階として登録されている５階の中で何番目に登録された
かの重み付け(たとえば１番目の場合；５−１、２番目
の場合；５−２とする)をし、この重み付けされたデー
タ；５−１、磁気カード２内のデータ、及び、その利用
者が降りる階の階床Ｎo.のデータを組み合わせて記憶回
路１０に記憶、格納し登録する。

【００２６】前述の（１）〜（３）及び（５）の操作が
完了すると、操作に使用したカードの所持者がエレベー
ターの利用者として、降り階をも含めて登録されること
になる。

【００２７】このような、カードの登録の操作は、エレ
ベーターの利用者がエレベーターの利用を開始するとき
にのみ行えばよいものであり、管理人等の立会いの下
に、制御部２０の登録機能を有効にした状態で行うのが
望ましい。

【００２８】（６）その後、利用者は、登録した磁気カ
ード２を磁気ヘッド部１に挿入して、カード内のデータ
を読み込ませるだけで、かご呼びの登録を行うことがで
きる。すなわち、前述により読み込まれたデータは、コ
ード変換回路６、論理回路７を介して照合回路８に与え
られ、記憶装置内１０に登録格納されている利用者のデ
ータとの一致が照合され、エレベーターの利用が許可さ
れている利用者であることが検出されると、制御回路９
は、呼びが発生したことと、照合回路８によるデータの
照合時に記憶装置１０から得られた利用者の降り階の階
床Ｎo.とをエレベーター制御装置１１に通知する。

【００２９】前述により、エレベーターの利用者は、か
ご呼び登録専用のカードを持たなくとも各人が所有する
クレジットカード、キャッシュカード等を用いるだけで
かご呼びの登録を容易に行うことができる。また、部外
者は、一切かご呼びの登録を行うことができない。

【００３０】建物の利用者が変更になった場合、あるい
は、カードを紛失した場合、前述で記憶装置１０内に登
録したデータの抹消を行い、再登録を行う必要がある
が、この操作は、次のような手順で行われる。

【００３１】（７）まず、その建物の管理人あるいは
利用者が所有する登録抹消用の磁気カード２を磁気ヘッ
ド部１に挿入して、そのデータを読み込ませる。このと
き、前述の（２）の場合と同様に表示装置３には、かご
の階床Ｎo.として、エレベーターの基準階（例えば１
階）が表示される。従って、このままでは１階がかご呼
び登録抹消の階となってしまうため、以下の手順でかご
呼び登録抹消の階の階床Ｎo.の登録を行う。

【００３２】（８）前述により、登録抹消用の磁気カー
ド２を磁気ヘッド部１に挿入して磁気カード２に書き込
まれたデータを読み込ませた後、所定時間内に表示装置
３に表示されるかごの階床Ｎo.をエレベーターの上昇運
転かご呼び登録を行う操作部５を複数回押す等により操
作してかご呼び登録抹消の階の階床Ｎo.（例えば、図１
の場合５階を示す５)に変更する。

【００３３】（９）前記（８）の操作後、再度所定時間
内に登録抹消用の磁気カード２を磁気ヘッド部１に挿入
して磁気カード２に書き込まれた同一のデータを読み込
ませる動作を繰り返し、かご呼び登録抹消の階の階床Ｎ
o.（例えば、図１の場合５階の５）のデータを制御回路
９を経由して記憶回路１０に記憶、格納する。

【００３４】（１０）次に、再度登録抹消用の磁気カー
ド２を磁気ヘッド部２に挿入して磁気カード２に書き込
まれた同一のデータを読み込ませる動作を繰り返す。こ
のとき、制御回路９は、表示装置３に表示する数字とし
て、登録した磁気カード２の利用者が降りる階の階床Ｎ
o.である５階の５の中で何番目に登録されたものかを示
す重み付けのＮo.の初期値（例えば、１番目の場合；５
−１を表す１)を表示する。従って、３番目に登録した
磁気カード２の登録を抹消したい場合、前述と同様にエ
レベーターの上昇運転かご呼び登録を行う操作部５を操
作して「３」の数字にあわせた後、再度登録抹消用の磁
気カード２を磁気ヘッド部１に挿入して磁気カード２に
書き込まれた同一のデータを読み込ませる動作を繰り返
し、５階のかご呼びの３番目に登録した磁気カード２の
データの抹消を行う。

【００３５】新たなカードの登録を行う場合、別のカー
ドを準備し、前述した（１）〜（３）の操作を繰り返し
て行うことにより磁気カードの再登録を行うことができ
る。

【００３６】これにより、万が一登録されている磁気カ
ード２を紛失した場合にも、登録抹消用の磁気カード２
を用いるだけで容易に登録を抹消することができるた
め、部外者が利用することを阻止することができ、防犯
上も非常に有効な手段とすることができる。

【００３７】また、図１に示す本発明の第１の実施例
は、かごの階床を表示する表示操作部として、磁気ヘッ
ド部、かごの階床Ｎo.を表示する表示装置、エレベータ
ーの下降及び上昇かご呼び登録を行う操作部を含めた部
分に収納した表示操作部を用いたが、これの代わりに、
平常時にエレベーターの運転位置を表示する乗り場位置
表示器を併用することもでき、この場合にも、前述と同
様の機能と効果を得ることができる。

【００３８】図３は本発明の第２の実施例の構成を示す
ブロック図である。図３において、２２はデータの登録
と抹消、再登録動作を許可する手段であり、他の符号は
図１の場合と同一である。

【００３９】図１により説明した第１の実施例は、磁気
カードのデータを登録する場合、所定時間内に利用者が
降りる階の階床Ｎo.の変更と、磁気カード２を再度挿入
して読み込ませる動作を繰り返し行わないと、磁気カー
ド２のデータの登録も利用者が降りる階の階床Ｎo.の登
録も行うことができないように構成されている。また、
データの抹消、再登録を行う場合にも、その建物の管理
人あるいは利用者が所有する登録抹消用の磁気カードを
用いる必要がある。このため、前述の本発明の第１の実
施例は、データの登録、抹消、再登録のための操作回数
が若干多いシステム構成となっている。

【００４０】そこで、図３に示す本発明の第２の実施例
は、これらの操作回数を少なくするために、データの登
録と抹消、再登録動作を１度ないし２度の操作のみで許
可する電子錠あるいはキースイッチのような許可手段２
２が設けられている。

【００４１】図３に示す本発明の第２の実施例におい
て、許可手段２２として、例えば、電子錠を用いる場
合、データの登録、及び、抹消、再登録動作をそれぞれ
行うことができる２種類の電子錠を準備し、データの登
録時、データ登録許可用の電子錠を挿入し利用者の磁気
カードを読み込ませた後、図１による本発明の第１の実
施例の場合と同様に、利用者が降りる階の階床Ｎo.を指
定することにより、容易にデータの登録を行うことがで
きる。

【００４２】また、データの抹消と再登録時には、デー
タの抹消及び再登録許可用の電子錠を挿入し、利用者の
磁気カードを読み込ませた後、第１の実施例の場合と同
様に、前に登録した利用者の降りる階の階床Ｎo.と登録
した順番のＮo.との組合せを指定することにより、容易
にデータの抹消と再登録とを行うことができる。

【００４３】また、許可手段２２として、キースィッチ
の様な手段を用いた場合、キースイッチを挿入後、キー
を右側に回したときは登録を、左側に回したときは抹消
と再登録とを行うことができるように構成することによ
り、電子錠の場合と同様の操作性と効果を得ることがで
きる。

【００４４】図４は本発明の第３の実施例の構成を示す
ブロックずである。図４において、２３は音声案内手段
であり、他の符号は図１の場合と同一である。

【００４５】図１により説明した本発明の第１の実施例
は、磁気カードのデータを登録する場合、所定時間内に
利用者が降りる階の階床Ｎo.の変更と、磁気カード２を
再度挿入して読み込ませる動作を繰り返すことにより、
磁気カード２のデータの登録及び利用者が降りる階の階
床Ｎo.の登録を行うように構成されている。また、デー
タの抹消、再登録を行う場合、その建物の管理人あるい
は利用者が所有する登録抹消用の磁気カードを用いるこ
とにより、データの抹消と再登録を行うことができるよ
うに構成されている。

【００４６】しかし、本発明の第１の実施例は、データ
の登録、抹消、再登録の操作後に何のレスポンスもない
ため、データの登録、抹消、再登録の操作を行った後に
確実にデータの登録や抹消、再登録ができたかどうか、
使用者に不安感を残すことになる。

【００４７】このため、図４に示す本発明の第３の実施
例は、カードを操作してカードに書き込まれたデータの
登録、登録後の記憶データとカードデータとの照合、照
合した結果一致した後のかご呼び登録を行う手順とその
結果、及び、カードに書き込まれたデータの抹消と再登
録を音または音声で案内する手段２３を設け、データの
登録、照合、抹消及び再登録の操作終了の都度、それぞ
れの操作の良否と完了の有無及び次の操作の手順を音ま
たは音声で案内するように構成したものである。

【００４８】本発明の第３の実施例は、これにより、デ
ータの登録、照合、抹消及び再登録の操作を容易にしか
も確実に行わせることができるという効果を得ることが
できる。

【００４９】また、本発明の第３の実施例において、音
または音声で案内する手段２３内に音声認識機能を設
け、カードを操作してカードに書き込まれたデータを登
録した後、利用者が降りる階の階床Ｎo.の登録及び紛失
したカードの登録抹消、新規のカードの再登録の動作
を、エレベーターの上昇運転かご呼び登録を行う操作部
５を操作させることなく、建物の管理人または利用者か
ら発する音声により行うことができるようにすることが
できる。

【００５０】これにより、データの登録、照合、抹消及
び再登録の操作をさらに容易に、しかも確実に行わせる
ことができるという効果を得ることができる。

【００５１】さらに、本発明の第３の実施例は、予め、
建物の管理人または利用者から発する音声を登録してお
き、登録者以外の人が発する音声では、登録、抹消等を
行うことができないように構成することができる。

【００５２】これにより、部外者が故意に登録したり、
エレベーターを利用することを阻止することができるた
め、防犯上非常に有効となる。

【００５３】図５は本発明の第４の実施例の構成を示す
ブロック図である。図５において、１２はテンキーであ
り、他の符号は図１の場合と同一である。

【００５４】図１により説明した本発明の第１の実施例
は、登録抹消用の磁気カード２を磁気ヘッド部１に挿入
して磁気カード２に書き込まれたデータを読み込ませた
後、所定時間内に表示装置３に表示されかごの階床Ｎo.
を、エレベーターの上昇運転かご呼び登録を行う操作部
５を操作することにより、かご呼び登録抹消の階の階床
Ｎo.（例えば、図１の例の場合５階を示す５）に変更す
るように構成されている。

【００５５】しかし、この第１の実施例は、最初表示装
置３に表示されるかごの階床Ｎo.はエレベーターの基準
階（例えば１階）であるため、例えば、５階のかご呼び
を登録したい場合、１→２→３→４→５の順序で一つ一
つエレベーターの上昇運転かご呼び登録を行う操作部５
を操作して必要なかご呼び階の階床Ｎo.に変更しなけれ
ばならず、操作回数が多いという不具合がある。

【００５６】そこで、図５に示す本発明の第４の実施例
は、磁気カード２を磁気ヘッド部２に挿入し磁気カード
２に書き込まれたデータを読み込ませた後、通常のエレ
ベーターのかご呼び登録を行うテンキー１２を使用し
て、利用者が降りる階の階床Ｎo.の変更、登録、及び、
前に登録した利用者の降りる階の階床Ｎo.と登録した順
番のＮo.の組合せを指定しして抹消を行うことができる
ようにしたものである。

【００５７】この本発明の第４の実施例は、データの登
録、照合、抹消及び再登録の操作を容易にしかも確実に
行うことができるという効果を奏することができる。

【００５８】本発明は、前述の実施例により説明したよ
うに、クレジットカード、キャッシュカード等のカード
が、種々雑多なデータが書き込まれているが、カード自
体に同一のものがなくそれぞれ特定できること、また、
種々雑多なデータではあるが一定のルールに従っている
ことという性質を利用したものであり、これらのカード
のデータをカード読み取り器で読み取って使用すること
により、前述した本発明の実施例で説明したような効果
を得ることができるものである。

【００５９】前述した本発明の実施例は、カード内のデ
ータをそのまま使用するとして説明したが、本発明は、
カード内の任意のデータを書き込むことができる領域に
登録した降り階の階床Ｎo.、利用可能なエレベーターを
特定するため（他の建物のエレベーターの利用を阻止す
るため）、エレベーターの作番等を記録するようにして
もよい。

【００６０】また、前述した本発明の実施例は、いずれ
も磁気カードを使用するものとして説明したが、本発明
は、カードとして、ＩＣカード等の電極を介して読み取
り器と接触させるもの、あるいは、無線等により結合さ
れるもの等を使用することができる。

【００６１】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ク
レジットカード、キャッシュカード等の情報記録方式が
定められているカード内の一定のフォーマットに従って
必要なデータが書き込まれているカードを使用してエレ
ベーターの呼びを登録することができるので、暗証番号
をその都度登録させたり、かご呼び登録専用のカードを
持ち歩く必要をなくして、特定の利用者にのみかご呼び
の登録を行わせることができる。

【００６２】また、建物の利用者が変わったり、カード
を紛失した場合にも、容易にカード読み取り器内の記憶
装置に登録、格納したデータを抹消して再登録しなおす
ことができるので、部外者の利用を阻止することがで
き、防犯上非常に有効な手段を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の構成を示すブロック図
である。

【図２】磁気カードの情報記録様式の例を説明する図で
ある。

【図３】本発明の第２の実施例の構成を示すブロック図
である。

【図４】本発明の第３の実施例の構成を示すブロック図
である。

【図５】本発明の第４の実施例の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１磁気ヘッド部２磁気カード本体３表示装置４、５呼び登録を行う操作部６コード変換回路７論理回路８照合回路９制御回路１０記憶回路１１エレベーター制御装置１２テンキー２０カード読み取り器の制御部２１表示操作部２２許可手段２３音声案内手段

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】エレベーターのかご呼びを行うエレベー
ターかご呼び登録装置において、乗り場に設置され、磁
気式、無線あるいは接触方式によりカード内に記録され
ているデータを読み取るカード読み取り器と、前記カー
ド読み取り器から送られたデータに基づいて、特定の行
先階への登録を行うかご呼び登録回路とを備え、エレベ
ーターの利用を許可された利用者が他の目的のために所
持しているカード内に記録されているデータを、予め前
記カード読み取り器内の記憶装置に登録しておき、呼び
の登録時、前記予め登録させたデータとカードに書き込
まれているデータとを照合し、一致したときにエレベー
ターのかご呼びの登録を行うことを特徴とするエレベー
ターの呼び登録装置。
【請求項２】エレベーターのかご呼びを行うエレベー
ターかご呼び登録装置において、乗り場に設置され、磁
気式、無線あるいは接触方式によりカード内に記録され
ているデータを読み取るカード読み取り器と、前記カー
ド読み取り器から送られたデータに基づいて、特定の行
先階への登録を行うかご呼び登録回路とを備え、エレベ
ーターの利用を許可された利用者が他の目的のために所
持しているカード内に記録されているデータを、かご呼
び登録を許可するためのデータとして、前記カード読み
取り器から読み取らせ、カード読み取り器内の記憶装置
に降り階を示すデータと共に登録しておき、呼びの登録
時、前記登録したデータとカードに書き込まれているデ
ータとを照合し、一致したときにエレベーターのかご呼
びの登録を行うことを特徴とするエレベーターの呼び登
録装置。
【請求項３】かごの階床を表示する表示装置をさらに
備え、上昇及び下降運転のかご呼び登録を行うかご呼び
操作手段を使用して表示されるかごの階床を変化させ、
これにより、前記登録される降り階のデータの登録を行
うことを特徴とする請求項２記載のエレベーターの呼び
登録装置。
【請求項４】前記カードの読み取りの操作の後、かご
呼び操作手段の操作による降り階登録の操作が、所定時
間以内に行われない場合、登録の処理が行われないこと
を特徴とする請求項３記載のエレベーターの呼び登録装
置。
【請求項５】前記カードの読み取りの操作の後、かご
呼び操作手段の操作による降り階登録の操作が、所定時
間以内に行われない場合、記憶装置に記憶させたデータ
を抹消することを特徴とする請求項３記載のエレベータ
ーの呼び登録装置。
【請求項６】前記かごの階床を表示する表示装置とし
て、平常時にエレベーターの運転位置を表示する乗り場
位置表示器を用いたことを特徴とする請求項３、４また
は５記載のエレベーターの呼び登録装置。
【請求項７】前記カード読み取り器は、磁気式を用い
てカードに書き込まれたデータを読みだす磁気ヘッド
部、磁気ヘッド部から読み込まれたデータをシリアルの
デジタル信号に変換するコード変換回路、前記コード変
換回路から出力されたシリアルのデジタル信号をパラレ
ル信号に変換しそのデータを一時記憶する論理回路、前
記カードに書き込まれたデータを停電時も含めて記憶す
る記憶回路、前記カードに書き込まれたデータを一時的
に記憶させた論理回路のデータと、記憶回路に保持して
いるデータの一致、不一致を照合する照合回路、及び、
前記コード変換回路、論理回路、記憶回路、照合回路を
制御し、一時的に記憶させた論理回路のデータと記憶回
路に保持しているデータが一致した時、エレベーター制
御装置にかご呼び登録信号を出力する制御回路から構成
されることを特徴とする請求項１ないし６のうち１記載
のエレベーターの呼び登録装置。
【請求項８】カードに書き込まれたデータの登録、登
録後の記憶データとカードデータとの照合、照合した結
果一致した後のかご呼び登録とその結果、及び登録され
たデータの抹消と再登録を音または音声で案内すること
を特徴とする請求項２ないし７のうち１記載のエレベー
ターの呼び登録装置。
【請求項９】エレベーターのかご呼びを行うエレベー
ターかご呼び登録装置において、乗り場に設置され、磁
気式、無線あるいは接触方式によりカード内に記録され
ているデータを読み取るカード読み取り器と、前記カー
ド読み取り器から送られたデータに基づいて、特定の行
先階への登録を行うかご呼び登録回路とを備え、エレベ
ーターの利用を許可された利用者が他の目的のために所
持しているカード内に記録されているデータを、かご呼
び登録を許可するためのデータとして、前記カード読み
取り器から読み取らせ、前記カードに書き込まれたデー
タをカード読み取り器内の論理回路に一時的に格納した
後、特定の操作あるいはメッセージを送ることにより前
記一時的に格納したデータを記憶回路に登録格納し、そ
の後、かご呼びの登録を行うことが可能となるように構
成したことを特徴とするエレベーターの呼び登録装置。