JPH05178230A - 車両の後輪操舵装置 - Google Patents

車両の後輪操舵装置

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Publication number
JPH05178230A
JPH05178230A JP35943791A JP35943791A JPH05178230A JP H05178230 A JPH05178230 A JP H05178230A JP 35943791 A JP35943791 A JP 35943791A JP 35943791 A JP35943791 A JP 35943791A JP H05178230 A JPH05178230 A JP H05178230A
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JP
Japan
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suspension arm
vehicle
rear wheels
wheel steering
rear wheel
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Pending
Application number
JP35943791A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hayashi
浩之 林
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/10Independent suspensions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2200/00Indexing codes relating to suspension types
    • B60G2200/40Indexing codes relating to the wheels in the suspensions
    • B60G2200/462Toe-in/out
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2202/00Indexing codes relating to the type of spring, damper or actuator
    • B60G2202/40Type of actuator
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2204/00Indexing codes related to suspensions per se or to auxiliary parts
    • B60G2204/62Adjustable continuously, e.g. during driving

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サスペンションアーム支持部材が後輪操舵装
置のケーシングに干渉するのを防止することができとと
もに、車体に容易に組付けることができる後輪操舵装置
を提供する。 【構成】 油圧モータ40等からなるアクチュエータに
よって後輪2L,2Rを操舵する車両の後輪操舵装置に
おいて、支持軸32を支点にして揺動自在に支持される
とともに、駆動レバー35によって駆動されて揺動変位
する左右一対のサスペンションアーム支持部材33,3
4と、球面継手を介してラテラルリンク13L,13R
等からなるサスペンションアームの先端部に接続された
連結部材44とを有し、上記サスペンションアーム支持
部材32,33に形成された取付け穴43に、上記連結
部材44に設けたねじ軸48等の軸部を挿入して取り付
けるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の走行状態に応じ
て左右の後輪を操舵する車両の後輪操舵装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開昭59−23716号
公報に示されるように、左右の後輪の支持部にそれぞれ
設けられたタイロッドを、油圧シリンダによって車幅方
向にスライド変位させることにより、高速走行時に左右
の後輪を同時にトーイン方向に操舵して車両の走行安定
性を向上させ、低速走行時に左右の後輪を同時にトーア
ウト方向に操舵して車両の旋回時における操舵応答性を
向上させるようにした後輪操舵装置が知られている。
【0003】また、図8に示すように、後輪に操舵力を
付与するラテラルリンク等からなるサスペンションアー
ム13L,13Rの一方(13R)をスライド変位させ
る駆動レバー61と、この駆動レバー61の駆動力を反
転させて他方のサスペンションアーム13Lに伝達する
リンク機構62と、上記駆動レバー61に駆動力を付与
する中間軸63および第1ウォームギア部64と、上記
中間軸63に駆動力を伝達する駆動軸65および第2ウ
ォームギア部66と、上記駆動軸65を回転駆動する単
一の電動モータ67からなるアクチュエータとを設け、
この電動モータ67の駆動力を左右のサスペンションア
ーム支持部材68,69を介してサスペンションアーム
13L,13Rに伝達することにより、左右の後輪を同
時にトーイン方向もしくはトーアウト方向に操舵するこ
とが行なわれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者のように、左右の
後輪に操舵力を付与する油圧シリンダが左右別々に設け
られたものでは、両油圧シリンダが個別に制御されるた
め、左右のサスペンションアームの動きを正確に同期さ
せることが困難であるとともに、両シリンダに油圧を作
用させる配管構造が複雑で装置が大型化する等の問題が
ある。
【0005】また、後者のように単一の電動モータ67
によって左右の後輪を操舵するように構成したもので
は、上記サスペンションアーム支持部材68,69に設
けられた球状部70に、サスペンションアーム13L,
13Rの先端部に設けられた球面軸受部71を外嵌させ
ることにより、この部分において折曲自在に連結するよ
うに構成されているため、この後輪操舵装置を車体に組
付ける際に、上記球状部70と、球面軸受部71とを連
結する必要があり、この連結作業が煩雑である。また、
上記サスペンションアーム支持部材68,69の支持軸
72に近接した位置に、上記球面軸受部71を構成する
ブロック部材が配設されているため、サスペンションア
ーム支持部材68,69の揺動変位時に上記ブロック部
材が後輪操舵装置のケーシングに干渉する可能性があと
いう問題があった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、サスペンションアーム支持部材が後
輪操舵装置のケーシングに干渉するのを防止することが
できとともに、車体に容易に組付けることができ、しか
もコンパクトな構成で左右の後輪を確実に同期させて操
舵することができる後輪操舵装置を提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
アクチュエータによって左右のサスペンションアームを
車幅方向にスライド変位させることにより、後輪を操舵
する車両の後輪操舵装置において、支持軸を支点にして
揺動自在に支持されるとともに、駆動レバーによって駆
動されて揺動変位する左右一対のサスペンションアーム
支持部材と、球面継手を介してサスペンションアームの
先端部に接続された連結部材とを有し、上記サスペンシ
ョンアーム支持部材に連結部材の取付け穴を形成すると
ともに、上記連結部材にサスペンションアーム支持部材
の取付け穴に固着される軸部を設けたものである。
【0008】請求項2に係る発明は、上記請求項1に記
載された後輪操舵装置において、アクチュエータの駆動
力を左右対称的に左右の後輪に伝達し、左右の後輪を同
時にトーイン方向もしくはトーアウト方向に操舵するよ
うに構成したものである。
【0009】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、サスペンシ
ョンアームの先端部に連結部材を取付けた後、この連結
部材の軸部をサスペンションアーム支持部材の取付け穴
に挿入して固着することにより、サスペンションアーム
が組付けられ、このサスペンションアームが上記サスペ
ンションアーム支持部材の揺動変位に応じて車幅方向に
スライド変位して後輪が操舵されることになる。
【0010】上記請求項2記載の発明によれば、左右の
後輪が同時にトーイン方向もしくはトーアウト方向に操
舵される、いわゆるアクティブトーコントロールタイプ
の後輪操舵装置を構成するサスペンションアームの先端
部に連結部材を取付けた後、この連結部材の軸部をサス
ペンションアーム支持部材の取付け穴に挿入して固着す
ることにより、サスペンションアームが組付けられるこ
とになる。
【0011】
【実施例】図1は、左右の前輪1L,1Rを操舵する前
輪操舵装置Aと、左右の後輪2L,2Rを支持するサス
ペンション装置Bと、本発明の実施例に係る後輪操舵装
置Cとを備えた車両の足まわり系の全体構成を示してい
る。
【0012】上記前輪操舵機構Aは、左右一対のナック
ルアーム3L,3Rおよびタイロッド4L,4Rと、こ
の両タイロッド4L,4R同士を連結するリレーロッド
5と、このリレーロッド5に形成されたラック歯(図示
せず)に歯合するピニオン6と、このピニオン6を回転
駆動するステアリングホイール7およびステアリングシ
ャフト8とを備えている。そして上記ステアリングホイ
ール7を回動操作して上記リレーロッド5を車幅方向に
スライド変位させることにより、前輪1L、1Rが同方
向に転舵されるようになっている。
【0013】上記サスペンション装置Bは、後輪2L,
2Rを回転自在に支持する後輪支持部材11と、この後
輪支持部材11の前後に配設されたサスペンションアー
ムを構成するラテラルリンク12L,12Rおよび13
L,13Rとを備えている。また、上記後輪操舵装置C
は、上記後側のラテラルリンク13L,13Rを車幅方
向にスライド変位させることにより、左右の後輪2L,
2Rを同時にトーイン方向もしくはトーアウト方向に操
舵する駆動機構部21と、この駆動機構部21に駆動用
の油圧を供給する油圧ポンプ22および油圧ライン23
と、この油圧ライン23に設けられたフェイルセーフバ
ルブ24および切替バルブ25と、このフェイルセーフ
バルブ24および切替バルブ25を制御するコントロー
ルユニット26とを備えている。
【0014】このコントロールユニット26は、車両の
走行速度を検出する車速検出手段27と、前輪1L,1
Rの舵角を検出する前輪舵角検出手段28と、ブレーキ
の作動状態を検出するブレーキ検出手段29とから入力
される検出信号に応じて車両の走行状態を判別し、この
走行状態に対応した後輪2L,2Rの操舵角度を設定す
る操舵角度設定手段30を有し、この操舵角度設定手段
30において設定された操舵量に対応する制御信号を上
記切替バルブ25に出力してこれを作動させることによ
り、上記駆動機構部21のアクチュエータに対する油圧
の給排状態を制御するように構成されている。
【0015】上記駆動機構部21は、図2ないし図4に
示すように、アッパパネル9aとロアパネル9bとから
なる車体のクロスメンバ9に取付けられたケーシング3
1と、上下両端部がケーシング31によって回転自在に
支持された左右一対の支持軸32と、この支持軸32を
支点に揺動自在に支持された左右のサスペンションアー
ム支持部材33,34と、右側のサスペンションアーム
支持部材34の前端部から前方に突設された駆動レバー
35と、この駆動レバー35の先端部に形成されたホイ
ールギア部36に歯合するウォーム37と、このウォー
ム37と一体に回転する回転軸38と、この回転軸38
の一端部にカップリング39を介して連結された油圧モ
ータ40からなるアクチュエータとを有している。
【0016】上記サスペンションアーム支持部材33,
34は、上記支持軸32と一体に形成されたボス部41
と、このボス部41の周面から車体の後方側、つまり上
記ラテラルリンク13L,13Rと直交する方向に突設
された突片からなる軸受部42とを有し、この軸受部4
2に形成された取付け穴43に、上記ラテラルリンク1
3L,13Rの先端部が連結部材44を介して連結され
ている。
【0017】上記連結部材44は、ラテラルリンク13
L,13Rの先端部に設けられた球状部45に外嵌され
た球面軸受部46と、その基端部を被覆するカバー47
と、上記球面軸受部46の先端面に突設されたねじ軸4
8とからなり、このねじ軸48からなる連結用の軸部が
上記取付け穴43に挿入された状態で、その先端部にナ
ット49が螺着されるようになっている。この結果、サ
スペンションアーム支持部材33,34と、ラテラルリ
ンク13L,13Rとが上記連結部材44を介して連結
され、この連結部材44とラテラルリンク13L,13
Rとの間に上記球状部45と球面軸受部46とからなる
球面継手が配置されることになる。
【0018】また、上記左右のサスペンションアーム支
持部材33,34は、相対向して平行に伸びる揺動アー
ム50,51と、この揺動アーム50,51の先端部同
士を連結するリンク部材52とからなるリンク機構53
を有し、このリンク機構53によって右側のサスペンシ
ョンアーム支持部材34の駆動力が反転されて左側のサ
スペンションアーム支持部材33に伝達されるように構
成されている。すなわち、上記左側の揺動アーム50
は、左側のボス部41から車体の後部内方側に向けて突
設され、右側の揺動アーム51は、右側のボス部41か
ら車体の前部内方側に向けて突設され、この右側の揺動
アーム51が上記駆動レバー35によって図の時計方向
に回転駆動されると、上記左側の揺動アーム50がリン
ク部材52によって反時計方向に回転駆動されるように
なっている。
【0019】上記油圧モータ40からなるアクチュエー
タは、油圧ライン23から供給される油圧に応じて連続
回転する従来周知のベーンモータ、歯車モータもしくは
プランジャーモータ等からなり、コンパクトな構成で大
きな駆動力を発生するものである。また、上記油圧モー
タ40の設置部の反対側に位置する回転軸38の端部に
は、この回転軸38を上記駆動レバー35側に押動する
圧縮ばねからなる付勢部材54と、上記回転軸38の回
転角度を検出するロータリーエンコーダからなる回転角
度検出手段55とが設けられている。
【0020】上記構成においてコントローラ26から出
力される制御信号に応じ、駆動機構部21の油圧モータ
40に油圧が供給されてこの油圧モータ40が回転する
と、その回転力がカップリング39を介して回転軸38
に伝達され、この回転軸38とともにウォーム37が回
転駆動される。これに伴い上記駆動レバー35および右
側のサスペンションアーム支持部材34が支持軸32を
支点に揺動変位するとともに、その駆動力が上記リンク
機構53を介して左側のサスペンションアーム支持部材
33に伝達され、この左側のサスペンションアーム支持
部材33が上記右側のサスペンションアーム支持部材3
4と逆向きに揺動変位する。
【0021】また、上記左右のサスペンションアーム支
持部材33,34の揺動変位に応じ、上記連結部材44
およびラテラルリンク13L,13Rからなるサスペン
ションアームが互いに逆向きにその軸方向、つまり車幅
方向にスライド変位する。そして、上記回転角度検出手
段55からコントローラ26に出力される検出信号に応
じて上記ラテラルリンク13L,13Rの移動量が設定
値となったことが確認された時点で上記回転モータ40
の回転が停止され、これによって上記後輪2L,2Rが
対称的に所定角度に操舵される。
【0022】上記後輪2L,2Rの操舵制御を図5に示
すフローチャートに基づいて説明する。上記操舵制御が
スタートすると、上記車速検出手段27の出力信号に応
じて車体の走行速度、つまり車速Vを読込み(ステップ
S1)、この車速Vの検出値と、予め設定された図6に
示す第1特性図とに基づいて、後輪2L,2Rの操舵角
度Vtを上記操舵角度設定手段30において読出して設
定する(ステップS2)。上記第1特性図は、車速Vが
低い領域にある場合に後輪2L,2Rがトーアウト方向
に操舵され、車速Vがある程度早くなると後輪2L,2
Rがトーイン方向に操舵されるとともに、その操舵角度
Vtが車速Vの増大に対応して段階的に大きくなるよう
に設定されている。
【0023】次に、上記前輪舵角検出手段28の出力信
号に応じて前輪1L,1Rの舵角θを読込み(ステップ
S3)、この前輪舵角θの検出値と、予め設定された図
7に示す第2特性図とに基づいて、後輪2L,2Rの操
舵角度θtを操舵角度設定手段30において読出して設
定する(ステップS4)。上記第2特性図は、上記前輪
舵角θが予め設定された所定値以上となった場合に後輪
2L,2Rがトーイン方向に操舵されるとともに、その
操舵角度θtが前輪舵角θの増大に対応して段階的に大
きくなるように設定されている。
【0024】その後、上記ブレーキ検出手段29の出力
信号に応じてブレーキが操作されたか否かを判定し(ス
テップS5)、この判定結果がYESである場合には、
予め設定されたトーイン方向の後輪2L,2Rの操舵角
度Btを操舵角度設定手段30において読出して設定す
る(ステップS6)。そして、上記ステップS2,4,
6において読出した後輪2L,2Rの操舵角度Vt,θ
t,Btを加算して最終的な後輪の操舵角度Ttを操舵
角度設定手段30において算出し(ステップS7)、こ
の操舵角度Ttに対応する制御信号を上記切替バルブ2
5に出力する(ステップS8)。
【0025】この結果、車両が低速走行状態にある場合
には、後輪2L,2Rがトーアウト方向に転舵され、車
両が高速走行状態あり、また前輪1L,1Rが転舵され
ている場合あるいはブレーキが作動状態にある場合に
は、後輪2L,2Rがトーイン方向に操舵されることに
なる。そして上記支持軸32を支点にして揺動変位する
サスペンションアーム支持部材33,34の先端部の揺
動軌跡と、車幅方向にスライド変位するラテラルリンク
13L,13Rの移動軌跡とが相違していることに起因
する揺動方向の誤差は、上記球状部と球面軸受部46と
からなる球面継手において上記連結部材44が折れ曲が
ることによって吸収されるようになっている。
【0026】上記のように駆動レバー35によって駆動
されて支持軸32を支点に揺動変位するサスペンション
支持部材33,34の軸受部42に取付け穴43を形成
し、サスペンションアームを構成するラテラルリンク1
3L,13Rの先端部に設けられた連結部材44のねじ
軸48を挿入し、その先端部にナット49を螺着してね
じ軸48を固定することにより、上記サスペンションア
ーム支持部材33,34と、ラテラルリンク13L,1
3Rとを連結するように構成したため、このラテラルリ
ンク13L,13Rを車体に組付ける前に、球状部45
および球面軸受部46からなる球面継手を上記支持部材
44と、ラテラルリンク13L,13Rとの間に配設す
ることができる。
【0027】したがって、上記ラテラルリンク13L,
13Rを車体に組付ける際に、限られたスペース内で行
なわれる上記組付け作業を簡略化することができる。ま
た、上記球面軸受部46を構成するブロック部材を上記
サスペンションアーム支持部材33,34の揺動支点と
なる支持軸32から離れた位置に配置することができる
ため、これによって上記ブロック部材が駆動機構部21
のケーシング31に干渉するのを効果的に防止すること
ができる。
【0028】また、上記実施例では、油圧ライン23か
ら供給される油圧に応じて回転駆動され、大きな駆動力
を発生させることができる油圧モータ40からなるアク
チュエータにより、駆動機構部21のサスペンションア
ーム支持部材33,34を駆動して後輪2L,2Rを操
舵するように構成したため、上記回転軸38と駆動レバ
ー35との間に設けられたウォーム37およびホイール
ギア部36からなるウォームギヤにおいて一段階の減速
を行なうだけで、上記後輪2L,2Rを適正に操舵する
駆動力が得られることになる。したがって、電動モータ
を使用する場合のように、駆動トルクを増大させるため
に2段階に減速するような複雑な構成を採用する必要は
なく、後輪駆動機構21の全体構成を簡略化することが
できる。
【0029】また上記実施例では、車速検出手段27に
おいて検出された車速に応じ、車両の低速走行時に後輪
2L,2Rをトーイン方向に操舵し、高速走行時に後輪
2L,2Rをトーアウト方向に操舵するように構成した
ため、低速走行時には回頭性を高めることができ、かつ
高速走行時には走行安定性を高めることができる。そし
て上記高速走行時におけるトーイン方向の操舵角度Vt
を、図6に示すように車速に応じて段階的に増大させる
設定した場合には、回転角度を精密に制御することが困
難である油圧モータ40の欠点を補いつつ、車速に対応
した適正な制御を実行することができるという利点があ
る。なお、車両が低速走行状態にある場合に、車速Vが
低下するのに応じてトーアウト方向に操舵する後輪2
L,2Rの操舵角度Vtを段階的に増大させるように設
定した構成としてもよい。
【0030】さらに、図7に示すように後輪2L,2R
をトーイン方向に操舵する操舵角度θtを、上記前輪舵
角検出手段28において検出された前輪1L,1Rの舵
角θに応じて段階的に増大させるように設定した場合に
は、車両の旋回時における車両の尻振り運動を防止して
走行安定性を効果的に向上させることができる。また、
上記ブレーキ検出手段29において車両が制動状態にあ
ることが確認された場合に、予め設定された操舵角度B
tに基づいて後輪2L,2Rをトーイン方向に操舵する
ようにした構成によると、上記制動動作に起因する走行
安定性の低下を効果的に防止することができる。
【0031】また、上記回転軸38の回転角度を検出す
るロータリーエンコーダからなる回転角度検出手段55
によって回転軸38の回転角度を検出しつつ、後輪2
L,2Rの操舵状態をコントローラ26からなる制御手
段によって制御するように構成した場合には、上記各操
舵角度Vt,θt,Btを加算することによって求めた
最終的な操舵角度Ttに後輪2L,2Rが転舵されるよ
うに油圧モータ40の回転量を適正に制御することがで
きるという利点がある。
【0032】なお、上記油圧モータ40からなるアクチ
ュエータに代え、図8に示すように電動モータからなる
アクチュエータを設け、このアクチュエータの駆動力を
二段階に減速して上記駆動レバー35に伝達するように
構成してもよい。また、本発明に係る後輪操舵装置は、
左右の後輪2L,2Rを同時にトーイン方向にもしくは
トーアウト方向に操舵する上記アクティブトーコントロ
ールタイプに限らず、左右の後輪2L,2Rを前輪1
L,1Rの転舵方向と同位相方向もしくは逆位相方向に
操舵する4輪操舵タイプの後輪操舵装置にも適用するこ
とができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、支持軸
を支点に揺動変位して後輪に操舵力を付与するサスペン
ション支持部材に形成された取付け穴に、サスペンショ
ンアームの先端部に設けられた連結部材の軸部を挿入し
て固着することにより、上記サスペンションアーム支持
部材と、サスペンションアームとを連結するとともに、
このサスペンションアームと上記連結部材との間に球面
継手を配設した構成としたため、上記サスペンションア
ームを車体に組付ける前に、その先端部に球面継手を介
して上記連結部材を取付けることができる。
【0034】したがって、上記軸部にナットを螺着する
等の簡単な作業でサスペンションアームを車体に組付け
ることができ、限られたスペース内で行なわれる組付け
作業を簡略化することができるとともに、上記サスペン
ションアーム支持部材の揺動支点となる支持軸から離れ
た位置に上記球面継手の軸受部を構成するブロック部材
等を配置することができるため、これによって上記ブロ
ック部材が駆動機構部のケーシングに干渉するのを効果
的に防止することができる。このため、上記ブロック部
材とケーシングとの干渉を防止するためにサスペンショ
ンアーム支持部材の揺動範囲が規制されたり、ケーシン
グの大きさが制約を受けたりするのを効果的に防止する
ことができる。
【0035】また、上記構成の後輪操舵装置をアクティ
ブトーコントロールタイプの車両に適用した場合には、
コンパクトな構成で、車両の低速走行時に後輪を同時に
トーアウト方向に操舵して操舵応答性を向上させること
ができるとともに、高速走行時に後輪を同時にトーイン
方向に操舵して走行安定性を向上させることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】後輪操舵装置を備えた車両の足まわり系を示す
概略説明図である。
【図2】本発明に係る後輪操舵装置の実施例を示す平面
図である。
【図3】上記後輪操舵装置の要部を示す斜視図である。
【図4】車体のクロスメンバを後方から見た状態を示す
斜視図である。
【図5】後輪の操舵制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図6】後輪の操舵角度と車両の走行速度との関係を示
す特性図である。
【図7】後輪の操舵角度と前輪の転舵角度との関係を示
す特性図である。
【図8】後輪操舵装置の比較例を示す図3相当図であ
る。
【符号の説明】
2L,2R 後輪 13L,13R ラテラルリンク(サスペンションアー
ム) 32 支持軸 33,34 サスペンションアーム支持部材 35 駆動レバー 37 ウォーム 40 油圧モータ(アクチュエータ) 43 取付け穴 44 連結部材 45 球状部(球面継手) 46 球面軸受部(球面継手) 48 ねじ軸(軸部)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチュエータによって左右のサスペン
    ションアームを車幅方向にスライド変位させることによ
    り、後輪を操舵する車両の後輪転舵装置において、支持
    軸を支点にして揺動自在に支持されるとともに、駆動レ
    バーによって駆動されて揺動変位する左右一対のサスペ
    ンションアーム支持部材と、球面継手を介してサスペン
    ションアームの先端部に接続された連結部材とを有し、
    上記サスペンションアーム支持部材に連結部材の取付け
    穴を形成するとともに、上記サスペンションアーム支持
    部材の取付け穴に固着される軸部を上記連結部材に設け
    たことを特徴とする車両の後輪操舵装置。
  2. 【請求項2】 アクチュエータの駆動力を左右対称的に
    左右の後輪に伝達し、左右の後輪を同時にトーイン方向
    もしくはトーアウト方向に操舵するように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載の車両の後輪操舵装置。
JP35943791A 1991-12-28 1991-12-28 車両の後輪操舵装置 Pending JPH05178230A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007120113A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Aisin Seiki Co Ltd スライドドアシステム及びスライドドア操作制御方法
JP2019093992A (ja) * 2017-11-27 2019-06-20 本田技研工業株式会社 車輪操舵装置

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JP2007120113A (ja) * 2005-10-27 2007-05-17 Aisin Seiki Co Ltd スライドドアシステム及びスライドドア操作制御方法
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