JPH05178202A - 気圧式倍力装置 - Google Patents

気圧式倍力装置

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JPH05178202A
JPH05178202A JP3359441A JP35944191A JPH05178202A JP H05178202 A JPH05178202 A JP H05178202A JP 3359441 A JP3359441 A JP 3359441A JP 35944191 A JP35944191 A JP 35944191A JP H05178202 A JPH05178202 A JP H05178202A
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眞二 神代
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一端側が、バルブボディ部23の内周部に固
定され、他端側がその外周面で弁部材57を摺動案内す
る円筒部65とされたリテーナ56を設け、弁部材57
をバルブプランジャ室35側に向けて付勢してなる。 【効果】 リテーナ56が差圧の影響等によって変形す
ることがなく、よってその円筒部65に沿って摺動する
弁部材57は径方向に位置ずれを生じることがない。よ
って気密信頼性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等においてブレー
キ操作等に応じてマスタシリンダの作動を助勢する気圧
式倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロントシェルとリアシェルとを
有するハウジングと、このハウジングのリアシェルに設
けられた嵌挿孔に概略有底円筒状のバルブボディ部にお
いて摺動自在に嵌挿されるパワーピストンと、このパワ
ーピストンのバルブボディ部の底部に設けられたバルブ
プランジャ室に挿入されるバルブプランジャと、このバ
ルブプランジャに連結されブレーキペダルの入力に応じ
て作動するオペレーティングロッドと、パワーピストン
に内周側が支持されハウジングに外周部が支持されて該
ハウジング内をフロントシェル側の負圧室とリアシェル
側の作動圧室とに区画するダイアフラムと、バルブボデ
ィ部に設けられ、作動圧室と負圧室とを連通・遮断する
とともに、作動圧室と大気とを連通・遮断する弁機構と
を有し、該弁機構が、バルブプランジャに設けられたシ
ート面と、バルブボディ部に設けられたシート面と、こ
れらシート面に離着座する弁部材とから構成される気圧
式倍力装置としては、実開平2−99061号公報に開
示されているもの等があり、この気圧式倍力装置のパワ
ーピストンのバルブボディ部内の構成は図3に示すよう
になっている。
【0003】すなわち、概略有底円筒状のバルブボディ
部80の内周部に嵌入されるリテーナ81、およびこの
リテーナ81の図3における左側面に貼付される外周ビ
ード部82とバルブボディ部80の底部83に当接ある
いは離間して第二連通孔84とバルブプランジャ室85
との連通を制御するとともにバルブプランジャ86に当
接あるいは離間して第一連通孔87と大気との連通を制
御する弁部88と該弁部88と外周ビード部82との間
を連結しオペレーティングロッド89の作動等に応じて
伸縮可能なローリング部90とを有する弾性部材からな
るバルブ91等が設けられており、上記リテーナ81を
内方に延出させることよってバルブ91にかかる負圧と
大気圧との差圧の軸線方向(図3における左右方向)の
推力の影響を低減させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記気
圧式倍力装置は、弾性部材であるバルブ91のローリン
グ部90にかかる上記軸線方向以外の差圧の影響等によ
ってバルブ91が径方向に位置ずれを生じ、バルブ91
の弁部88の着座位置がずれて気密不良を生じる可能性
があった。
【0005】したがって、本発明の目的は、バルブの着
座位置にずれを生じることがなく気密信頼性の高い気圧
式倍力装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の気圧式倍力装置は、フロントシェルとリア
シェルとを有するハウジングと、該ハウジングの前記リ
アシェルに設けられた嵌挿孔に概略有底円筒状のバルブ
ボディ部において摺動自在に嵌挿されるパワーピストン
と、該パワーピストンのバルブボディ部の底部に設けら
れたバルブプランジャ室に挿入されるバルブプランジャ
と、該バルブプランジャに連結されブレーキペダルの入
力に応じて作動するオペレーティングロッドと、前記パ
ワーピストンに内周側が支持され前記ハウジングに外周
部が支持されて、該ハウジング内を前記フロントシェル
側の負圧室と前記リアシェル側の作動圧室とに区画する
ダイアフラムと、前記バルブボディ部に設けられ、前記
作動圧室と前記負圧室とを連通・遮断するとともに、前
記作動圧室と大気とを連通・遮断する弁機構とを有し、
該弁機構は、前記バルブプランジャに設けられたシート
面と、前記バルブボディ部に設けられたシート面と、こ
れらシート面に離着座する弁部材とから構成されるもの
であって、一端側が前記バルブボディ部の内周部に固定
され、他端側がその外周面で前記弁部材を摺動案内する
円筒部とされたリテーナを設け、前記弁部材を前記バル
ブプランジャ室側に向けて付勢してなることを特徴とし
ている。
【0007】
【作用】本発明の気圧式倍力装置によれば、一端側がバ
ルブボディ部の内周部に固定され、他端側がその外周面
で弁部材を摺動案内する円筒部とされたリテーナを設
け、弁部材をバルブプランジャ室側に向けて付勢して、
バルブプランジャに設けられたシート面と、バルブボデ
ィ部に設けられたシート面とに、この弁部材を離着座さ
せて、作動圧室と負圧室とを連通・遮断するとともに、
作動圧室と大気とを連通・遮断させることになる。そし
て、負圧と大気圧との差圧がリテーナにかかることにな
るが、リテーナは該差圧等の影響によって変形すること
がないため、このリテーナの円筒部の外周面に沿って摺
動する弁部材は径方向に位置ずれを生じることがない。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例による気圧式倍力装置を図
1および図2を参照して以下に説明する。なお、以下の
説明における上下左右は図面における上下左右を便宜上
用いるものである。
【0009】図中符号1は気圧式倍力装置、符号2は図
示せぬマスタシリンダが左側の側面部3に設けられるフ
ロントシェル、符号4はフロントシェル2の右側に嵌合
して該フロントシェル2とともにハウジング5を構成す
るリアシェル、符号6はハウジング5に左右摺動自在に
支持されるパワーピストン、符号7はパワーピストン6
に右端が設けられるとともにフロントシェル2に設けら
れた挿通穴8から左端が突出しパワーピストン6の左方
向の移動により図示せぬマスタシリンダに向けて左方向
に出力する出力軸、符号9は出力軸7とフロントシェル
2の挿通穴8との間をシールするフロントシール、符号
10は左端10aがフロントシェル2の内壁部11に当
接し右端10bがパワーピストン6の左側の端面部12
に当接してパワーピストン6を所定の付勢力で右方向に
付勢するリターンスプリング、符号13はパワーピスト
ン6にビード状の内周部14が嵌合されハウジング5に
外周部15が支持されるダイアフラムをそれぞれ示して
いる。
【0010】そして、上記ダイアフラム13によりハウ
ジング5内は、負圧連通管16から図示せぬ負圧源に連
通し常に負圧状態とされるフロントシェル2側の負圧室
17と、図示せぬブレーキペダルの操作により左右方向
に移動するオペレーティングロッド18の作動等に応じ
て大気が導入され或いは導入された大気が排出されるリ
アシェル4側の作動圧室19とに区画されている。
【0011】上記パワーピストン6は、リアシェル4か
ら突出するように形成された左右方向に延在する筒状部
20と該筒状部20の左側に設けられハウジング5内に
おさめられる、該筒状部20より所定量大径の鍔部21
とを有し作動圧室19の大気の導入・排出を制御する弁
機構22が内部に設けられた概略有底円筒状のバルブボ
ディ部23と、バルブボディ部23の鍔部21の外周部
から外方に延出して設けられ負圧室17と作動圧室19
との差圧を受けるピストン部24とを有している。な
お、リアシェル4の右端部内周に支持されたリアシール
兼支持部材25の嵌挿孔25aにバルブボディ部23の
筒状部20は摺動自在に嵌挿支持されており、リアシェ
ル4、ダイアフラム13、バルブボディ部23およびリ
アシール兼支持部材25等に囲まれて上記作動圧室19
は構成されている。
【0012】また、該パワーピストン6のバルブボディ
部23の筒状部20の先端とリアシェル4とは弾性変形
可能なブーツ26により連結され、該ブーツ26により
バルブボディ部23とリアシール兼支持部材25との間
へのゴミおよびホコリ等の付着が防止されるようになっ
ている。さらに、バルブボディ部23の筒状部20の右
側部内には、ゴミおよびホコリ等がバルブボディ部23
内に侵入するのを防ぐフィルタ27が設けられている。
【0013】バルブボディ部23の筒状部20の内周部
は、その右端部から所定位置まで設けられた所定径の大
径内周部30と、該大径内周部30の左側に設けられた
該大径内周部30より所定量小径の小径内周部31と、
該小径内周部31の左側の底部32とを有しており、大
径内周部30と小径内周部31との境界部分にはバルブ
ボディ部23の軸線に直交する方向に沿って段部33が
周方向にわたって形成されている。また、該バルブボデ
ィ部23の小径内周部31の左端部分の底部32近傍に
は該底部32近傍に開口しバルブボディ部23内を貫通
して負圧室17に連通する第二連通孔34が設けられて
おり、さらに、第二連通孔34より内側の底部32には
小径内周部31より所定量小径のバルブプランジャ室3
5が設けられている。そして、これによりこのバルブプ
ランジャ室35と小径内周部31との境界付近の底部3
2にはバルブボディ部23の軸線方向に直交する方向に
沿って第一シート面(バルブボディ部に設けられたシー
ト面)36が形成されることになる。
【0014】また、該バルブボディ部23のバルブプラ
ンジャ室35にはその左側にバルブボディ部23の軸線
に沿う方向に所定径および所定深さのバルブプランジャ
挿入穴37が設けられており、このバルブプランジャ挿
入穴37にバルブプランジャ38が摺動自在に挿入され
ている。一方、バルブボディ部23には、バルブプラン
ジャ室35のバルブプランジャ挿入穴37の開口部から
バルブボディ部23の軸線に直交する方向に第一連通孔
39が設けられており、この第一連通孔39によりバル
ブプランジャ室35と作動圧室19は連通状態となって
いる。さらに、該バルブボディ部23のバルブプランジ
ャ挿入穴37より左側には、加圧変形部材であるリアク
ションディスク40および出力軸7の右端挿入部41が
挿入される所定径のリアクションディスク挿入穴42が
設けられている。
【0015】ここで、上記バルブプランジャ38には、
外周部の所定位置に溝部43が設けられており、またそ
の右側には、オペレーティングロッド18の球形部44
が連結されるオペレーティングロッド連結穴45が設け
られていて、該オペレーティングロッド連結穴45内に
はオペレーティングロッド18の球形部44の抜出防止
のための凸部46が設けられている。そして、該オペレ
ーティングロッド連結穴45の外側には右方向に所定長
さ延在するシート部47が設けられており、このシート
部47の右端部が第二シート面(バルブプランジャに設
けられたシート面)48を構成することになる。
【0016】なお、上記オペレーティングロッド18
は、右側の所定径の第一軸部49と、該第一軸部49の
左側の所定位置に所定幅で設けられた、該第一軸部49
より所定量大径の鍔状部50と、該鍔状部50の左側に
所定長さ設けられた、第一軸部49とほぼ同径の第二軸
部51と、該第二軸部51より左側に所定長さ設けられ
た、該第二軸部51より所定量小径の第三軸部52と、
該第三軸部52の左側に設けられた上記球形部44とか
らなっている。そして、鍔状部50と第二軸部51との
境界部分には、後述する第一スプリング53の一端が当
接するようになっている。
【0017】また、バルブボディ部23の第一連通孔3
9内にはプレート54が所定幅の隙間をもって挿入され
ており、このプレート54の上端部はバルブプランジャ
38の溝部43に所定幅の隙間をもって挿入されてい
る。またその下端部はリアシェル4内に装着されたスト
ッパ55に当接可能となっていてその右方向の所定位置
以上の移動が規制されるようになっている。このプレー
ト54はパワーピストン6の右移動の限界位置の規制お
よび該パワーピストン6とバルブプランジャ38との位
置関係等の規制を行なうものである。
【0018】そして、バルブボディ部23とオペレーテ
ィングロッド18との間の空間には、リテーナ56、弁
部材57、第一スプリング53および第二スプリング5
8等が設けられている。次に、これらについて主に図2
を参照して説明する。なお、上記した弁機構22は、弁
部材57、第一シート面36および第2シート面48か
ら構成されることになる。
【0019】リテーナ56は、その一端側に設けられ
た、バルブボディ部23の大径内周部30とほぼ同径で
あって該バルブボディ部23の軸線方向(図における左
右方向)に沿う所定長さの第一筒部59と、該第一筒部
59の左端から径方向内方に延出する第一有孔円板部6
0と、該第一有孔円板部60の内側から軸線方向左方に
所定長さ延出する、小径内周部31より所定量小径の第
二筒部61と、該第二筒部61の左端から径方向内方に
延出する第二有孔円板部62と、該第二有孔円板部62
の内側から軸線方向左方に所定長さ延出する、第二筒部
6より所定量小径の第三筒部63と、該第三筒部63の
左端から径方向内方に延出する第三有孔円板部64と、
該第三有孔円板部64の内側から軸線方向左方(バルブ
プランジャ室35方向)に所定長さ延出する、その内側
に設けられるオペレーティングロッド18の第三軸部5
2より所定量大径の他端側の第四筒部65とを有する一
体成形品である。そして、該リテーナ56の第一筒部5
9と第一有孔円板部60と第二筒部61とバルブボディ
部23の段部33とにより囲まれる部分にはシール部材
66が嵌入されており、このシール部材66によりリテ
ーナ56の外周側とバルブボディ部23の内周側との連
通は遮断されている。ここで、上記第一筒部59、第一
有孔円板部60、第二筒部61、第二有孔円板部62、
第三筒部63および第三有孔円板部64がフランジ部6
7を構成している。なお、第四筒部65が本実施例にお
ける円筒部を構成している。
【0020】また、リテーナ56の第二筒部61および
第二有孔円板部62の境界部分と、上記オペレーティン
グロッド18の鍔状部50および第二軸部51の境界部
分との間には所定の付勢力の第一スプリング53が設け
られている。なお、この第一スプリング53によりオペ
レーティングロッド18は右方向に付勢され、該オペレ
ーティングロッド18が連結されているバルブプランジ
ャ38の第二シート面48が弁部材57の第三シート面
68に当接してこれらにより構成される大気弁が閉じら
れるようになっている(後述する)。
【0021】弁部材57は、上記バルブボディ部23の
第一シート面36およびバルブプランジャ38の第二シ
ート面48に離着座可能な第三シート面68が左面に設
けられた本体69と、該本体69の右内側から突出し折
り曲げられた形状の、上記リテーナ56の第四筒部65
により気密を保持しつつ摺動自在に案内されるリップ部
70とを有する弾性材料からなる弁体71、および該弁
体71の右面に固着された補強用のカップ72を有して
おり、該カップ72とリテーナ56の第二有孔円板部6
2および第三筒部63の境界部分との間には所定の付勢
力の第二スプリング58が弁部材57をバルブプランジ
ャ室35側に付勢すべく設けられている。なお、この第
二スプリング58は、従来のバルブのローリング部と同
様に弁部材57をバルブプランジャ38の動きに追従さ
せるべくその付勢力等が設定されるものである。
【0022】ここで、弁部材57の第三シート面68が
バルブボディ部23の第一シート面36に離着座するこ
とにより作動圧室19と負圧室17とが連通・遮断さ
れ、該第三シート面68がバルブプランジャ38の第二
シート面48に離着座することにより作動圧室19と大
気とが連通・遮断されるようになっている。なお、第三
シート面68および第一シート面36で構成される弁が
真空弁と呼ばれ、第三シート面68および第二シート面
48で構成される弁が大気弁と呼ばれるものである。
【0023】以上に述べた構成の気圧式倍力装置1によ
れば、通常状態(ブレーキペダルが踏込まれない状態)
においては弁部材57が第二スプリング58の付勢力に
よりその第三シート面68と第一シート面36および第
二シート面48とを当接させて真空弁および大気弁を閉
じ、負圧室17と作動圧室19との第二連通孔34、バ
ルブプランジャ室35および第一連通孔39を介しての
連通を遮断しかつ作動圧室19と大気とのバルブプラン
ジャ室35および第一連通孔39を介しての連通を遮断
しており、一方、ブレーキベダルが踏込まれ、オペレー
ティングロッド18を介してバルブプランジャ38がバ
ルブボディ部23に対して左方向に移動すると、その第
二シート面48と弁部材57の第三シート面68とが離
間して大気弁が開かれ作動圧室19内にバルブプランジ
ャ室35のバルブプランジャ38より外側の一部および
第一連通孔39を介して大気が導入されて負圧室17と
の差圧により出力軸7を突出させるべくパワーピストン
6が左方に移動して倍力作動が行なわれ、さらに、ブレ
ーキペダルの踏込みが解除されると、オペレーティング
ロッド18およびバルブプランジャ38がパワーピスト
ン6に対して右方向に移動してその第二シート面48を
弁部材57の第三シート面68に当接させて大気弁を閉
じるとともにさらに弁部材57を第二スプリング58の
付勢力に抗して押圧移動させて第一シート面36と第三
シート面68とを離間させて真空弁を開かせ第一連通孔
39および第二連通孔34等を介して作動圧室19と負
圧室17とを連通させてこれらの差圧力を無くしパワー
ピストン6を元の位置に戻す等、従来の作動を行なうこ
とができる。
【0024】そして、第一シート面36と第三シート面
68とにより構成される真空弁が閉じられた状態におい
ては負圧と大気圧との差圧が常にリテーナ56にかかる
ことになるが、本実施例のリテーナ56は該差圧の影響
等によって変形することがなく、よってこのリテーナ5
6の第四筒部65の外周面に沿って摺動する弁部材57
は径方向に位置ずれを生じることがない。したがって、
弁部材57の着座位置がずれることがないため、この部
分の気密信頼性を向上させることができる。なお、上記
リテーナ56の材質として、差圧により変形しない強度
を有する例えば合成樹脂、金属等を採用することができ
る。
【0025】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の気圧式倍
力装置によれば、負圧と大気圧との差圧がリテーナにか
かることになるが、このリテーナは該差圧等の影響によ
って変形することがないため、このリテーナの円筒部の
外周面に沿って摺動する弁部材は径方向に位置ずれを生
じることがない。したがって、弁部材の着座位置がずれ
ることがないため、気密信頼性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による気圧式倍力装置を示す
断面図であって、通常状態(オペレーティングロッドが
作動してない状態)を示すものである。
【図2】本発明の一実施例による気圧式倍力装置のバル
ブボディ部内要部を示す断面図であって、通常状態(オ
ペレーティングロッドが作動してない状態)を示すもの
である。
【図3】従来の気圧式倍力装置のバルブボディ部内のバ
ルブボディ部内要部等を示す断面図であって、通常状態
(オペレーティングロッドが作動してない状態)を示す
ものである。
【符号の説明】
1 気圧式倍力装置 2 フロントシェル 4 リアシェル 5 ハウジング 6 パワーピストン 13 ダイアフラム 17 負圧室 18 オペレーティングロッド 19 作動圧室 22 弁機構 23 バルブボディ部 25a 嵌挿孔 32 底部 36 第一シート面(バルブボディ部に設けられたシー
ト面) 35 バルブプランジャ室 38 バルブプランジャ 48 第二シート面(バルブプランジャに設けられたシ
ート面) 56 リテーナ 57 弁部材 65 第四筒部(円筒部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントシェルとリアシェルとを有する
    ハウジングと、 該ハウジングの前記リアシェルに設けられた嵌挿孔に概
    略有底円筒状のバルブボディ部において摺動自在に嵌挿
    されるパワーピストンと、 該パワーピストンのバルブボディ部の底部に設けられた
    バルブプランジャ室に挿入されるバルブプランジャと、 該バルブプランジャに連結されブレーキペダルの入力に
    応じて作動するオペレーティングロッドと、 前記パワーピストンに内周側が支持され前記ハウジング
    に外周部が支持されて、該ハウジング内を前記フロント
    シェル側の負圧室と前記リアシェル側の作動圧室とに区
    画するダイアフラムと、 前記バルブボディ部に設けられ、前記作動圧室と前記負
    圧室とを連通・遮断するとともに、前記作動圧室と大気
    とを連通・遮断する弁機構とを有し、 該弁機構は、前記バルブプランジャに設けられたシート
    面と、前記バルブボディ部に設けられたシート面と、こ
    れらシート面に離着座する弁部材とから構成される気圧
    式倍力装置において、 一端側が前記バルブボディ部の内周部に固定され、他端
    側がその外周面で前記弁部材を摺動案内する円筒部とさ
    れたリテーナを設け、前記弁部材を前記バルブプランジ
    ャ室側に向けて付勢してなることを特徴とする気圧式倍
    力装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006088887A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Hitachi Ltd 気圧式倍力装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006088887A (ja) * 2004-09-24 2006-04-06 Hitachi Ltd 気圧式倍力装置

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