JPH05178045A - 車両のサスペンション装置 - Google Patents
車両のサスペンション装置Info
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- JPH05178045A JPH05178045A JP3105090A JP10509091A JPH05178045A JP H05178045 A JPH05178045 A JP H05178045A JP 3105090 A JP3105090 A JP 3105090A JP 10509091 A JP10509091 A JP 10509091A JP H05178045 A JPH05178045 A JP H05178045A
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- fluid
- accumulator
- pressure
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両の車体側部材と車輪側部材との間に各車
輪ごとに流体シリンダ装置が設けられ、この流体シリン
ダ装置に対する流体の供給、排出を制御することによ
り、サスペンション特性を変更するようにしたアクティ
ブサスペンション装置において、イグニッションオフ時
にアキュムレータに蓄圧された流体をリザーバタンクに
リリーフする際のウォータハンマー現象の発生を防止す
る。 【構成】 アキュムレータ22に蓄圧された流体をイグ
ニッションオフ時にリザーバタンク29にリリーフする
開閉弁36と、この開閉弁36を通じた流体のリリーフ
速度を、アキュムレータ22に蓄圧された流体の圧力に
応じて変更する制御手段とを設ける。
輪ごとに流体シリンダ装置が設けられ、この流体シリン
ダ装置に対する流体の供給、排出を制御することによ
り、サスペンション特性を変更するようにしたアクティ
ブサスペンション装置において、イグニッションオフ時
にアキュムレータに蓄圧された流体をリザーバタンクに
リリーフする際のウォータハンマー現象の発生を防止す
る。 【構成】 アキュムレータ22に蓄圧された流体をイグ
ニッションオフ時にリザーバタンク29にリリーフする
開閉弁36と、この開閉弁36を通じた流体のリリーフ
速度を、アキュムレータ22に蓄圧された流体の圧力に
応じて変更する制御手段とを設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のサスペンション
装置、特に流体を用いたアクティブサスペンション装置
に関する。
装置、特に流体を用いたアクティブサスペンション装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のアクティブサスペンション
装置として、例えば特開昭 63-130418号公報に開示され
たものがある。この公報記載の装置においては、車両の
ばね上、すなわち車体側部材と、車両のばね下、すなわ
ち車輪側部材との間に各車輪ごとに流体シリンダ装置を
設け、この流体シリンダ装置に対する作動流体の供給、
排出を制御することにより、マイクロコンピュータを含
むコントローラで車両のサスペンション特性を所望のよ
うに変更しうるように構成されている。
装置として、例えば特開昭 63-130418号公報に開示され
たものがある。この公報記載の装置においては、車両の
ばね上、すなわち車体側部材と、車両のばね下、すなわ
ち車輪側部材との間に各車輪ごとに流体シリンダ装置を
設け、この流体シリンダ装置に対する作動流体の供給、
排出を制御することにより、マイクロコンピュータを含
むコントローラで車両のサスペンション特性を所望のよ
うに変更しうるように構成されている。
【0003】
【発明により解決しようとする課題】ところで、上述の
ようなアクティブサスペンション装置においては、液圧
ポンプから吐出された流体を一時的に蓄圧するアキュム
レータを備えており、このアキュムレータから高圧の流
体を各車輪毎に設けられている流体シリンダに供給する
ようになっているとともに、イグニッションオフ時にア
キュムレータに蓄圧されている流体をリザーバタンクに
戻して、アキュムレータ内の高圧状態を解除するように
なっている。そのため、アキュムレータとリザーバタン
クとを接続するリリーフ通路に、イグニッションオン・
オフに連動してリリーフ通路を開閉する開閉弁が設けら
れるが、アキュムレータ内に蓄積される流体の圧力が12
0〜160気圧ときわめて高いために、イグニッションオフ
動作に連動して上記開閉弁がリリーフ通路を開くと、高
圧の流体がリリーフ通路に急激に流出していわゆるウォ
ータハンマー現象が発生する問題があった。
ようなアクティブサスペンション装置においては、液圧
ポンプから吐出された流体を一時的に蓄圧するアキュム
レータを備えており、このアキュムレータから高圧の流
体を各車輪毎に設けられている流体シリンダに供給する
ようになっているとともに、イグニッションオフ時にア
キュムレータに蓄圧されている流体をリザーバタンクに
戻して、アキュムレータ内の高圧状態を解除するように
なっている。そのため、アキュムレータとリザーバタン
クとを接続するリリーフ通路に、イグニッションオン・
オフに連動してリリーフ通路を開閉する開閉弁が設けら
れるが、アキュムレータ内に蓄積される流体の圧力が12
0〜160気圧ときわめて高いために、イグニッションオフ
動作に連動して上記開閉弁がリリーフ通路を開くと、高
圧の流体がリリーフ通路に急激に流出していわゆるウォ
ータハンマー現象が発生する問題があった。
【0004】そこで本発明は、イグニッションオフ時に
おける上記ウォータハンマー現象の発生を防止しうるア
クティブサスペンション装置を提供することを目的とす
る。
おける上記ウォータハンマー現象の発生を防止しうるア
クティブサスペンション装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記開閉弁を
通じた流体のリリーフ速度をアキュムレータに蓄圧され
た流体の圧力に応じて制御する制御手段を設けることに
より、上記目的を達成しようとするものである。
通じた流体のリリーフ速度をアキュムレータに蓄圧され
た流体の圧力に応じて制御する制御手段を設けることに
より、上記目的を達成しようとするものである。
【0006】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて詳細に説明する。
いて詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明の実施例に係るサスペンシ
ョン装置を備えた車両の概略的側面図である。なお、図
1においては、車体1の左側のみが図示されているが、
車体1の右側も同様に構成されている。
ョン装置を備えた車両の概略的側面図である。なお、図
1においては、車体1の左側のみが図示されているが、
車体1の右側も同様に構成されている。
【0008】図1において、車体1と左前輪2FLとの
間および車体1と左後輪2RLとの間には、流体シリン
ダ装置3がそれぞれ設けられている。各流体シリンダ装
置3内には、シリンダ本体3a内に嵌挿されたピストン
3bにより、液圧室3cが形成されている。各流体シリ
ンダ装置3のピストン3bに連結されたピストンロッド
3dの上端部は、車体1に連結され、また各シリンダ本
体3aは、左前輪2FLまたは右後輪2RLに連結され
ている。
間および車体1と左後輪2RLとの間には、流体シリン
ダ装置3がそれぞれ設けられている。各流体シリンダ装
置3内には、シリンダ本体3a内に嵌挿されたピストン
3bにより、液圧室3cが形成されている。各流体シリ
ンダ装置3のピストン3bに連結されたピストンロッド
3dの上端部は、車体1に連結され、また各シリンダ本
体3aは、左前輪2FLまたは右後輪2RLに連結され
ている。
【0009】各流体シリンダ装置3の液圧室3cは、連
結路4を通じてガスばね5と連通しており、各ガスばね
5は、ダイアフラム5eにより、ガス室5fと液圧室5
gとに分割され、液圧室5gは、連通路4および流体シ
リンダ装置3のピストン3bを通じて、流体シリンダ装
置3の液圧室3cと連通している。
結路4を通じてガスばね5と連通しており、各ガスばね
5は、ダイアフラム5eにより、ガス室5fと液圧室5
gとに分割され、液圧室5gは、連通路4および流体シ
リンダ装置3のピストン3bを通じて、流体シリンダ装
置3の液圧室3cと連通している。
【0010】液圧ポンプ8と、各流体シリンダ装置3の
液圧室3cとを流体を供給可能に接続している流体通路
10には、流体シリンダ装置3に供給される流体の流量
および流体シリンダ装置3から排出される流体の流量を
制御する比例流量制御弁9がそれぞれ設けられている。
液圧室3cとを流体を供給可能に接続している流体通路
10には、流体シリンダ装置3に供給される流体の流量
および流体シリンダ装置3から排出される流体の流量を
制御する比例流量制御弁9がそれぞれ設けられている。
【0011】液圧ポンプ8には、流体の吐出圧を検出す
る吐出圧計12が設けられ、また、各流体シリンダ装置
3の液圧室3c内の液圧を検出する液圧センサ13が設
けられている。
る吐出圧計12が設けられ、また、各流体シリンダ装置
3の液圧室3c内の液圧を検出する液圧センサ13が設
けられている。
【0012】さらに、各流体シリンダ装置3のシリンダ
ストローク量の検出にもとづいて各車輪2FL、2RL
に対する車体の上下方向の変位を検出する車高変位セン
サ(ストロークセンサ)14が設けられているととも
に、車体の上下方向の加速度、すなわち、車輪2FL、
2RLのばね上の上下方向の加速度を検出する上下加速
度センサ15が、車体のほぼ水平面上で、左右の前輪2
FL、2FRの上方に各々1個ずつおよび左右の後輪2
RL、2RRの車幅方向の中央部に1個、合計3個設け
られ、また、舵角センサ18および車速センサ19が設
けられている。
ストローク量の検出にもとづいて各車輪2FL、2RL
に対する車体の上下方向の変位を検出する車高変位セン
サ(ストロークセンサ)14が設けられているととも
に、車体の上下方向の加速度、すなわち、車輪2FL、
2RLのばね上の上下方向の加速度を検出する上下加速
度センサ15が、車体のほぼ水平面上で、左右の前輪2
FL、2FRの上方に各々1個ずつおよび左右の後輪2
RL、2RRの車幅方向の中央部に1個、合計3個設け
られ、また、舵角センサ18および車速センサ19が設
けられている。
【0013】前記吐出圧計12、液圧センサ13、車高
変位センサ14、上下加速度センサ15、舵角センサ1
8、車速センサ19の検出信号は、内部にCPUを有す
るコントロールユニット17に入力され、コントロール
ユニット17は、これらの検出信号にもとづき、比例制
御弁9を制御して、サスペンション特性を所望のように
可変制御するように構成されている。
変位センサ14、上下加速度センサ15、舵角センサ1
8、車速センサ19の検出信号は、内部にCPUを有す
るコントロールユニット17に入力され、コントロール
ユニット17は、これらの検出信号にもとづき、比例制
御弁9を制御して、サスペンション特性を所望のように
可変制御するように構成されている。
【0014】図2は、液圧ポンプ8より4個の流体シリ
ンダ装置3へ流体を供給し、あるいは、これらから流体
を排出する液圧回路の回路図である。
ンダ装置3へ流体を供給し、あるいは、これらから流体
を排出する液圧回路の回路図である。
【0015】図2において、液圧ポンプ8は、駆動源2
0によって駆動されるパワーステアリング装置用の液圧
ポンプ21と並列に接続配置され、液圧ポンプ8から流
体を4個の流体シリンダ装置3へ吐出する吐出管8aに
は、アキュムレータ22が連通接続され、吐出管8a
は、アキュムレータ22の接続位置の下流側において、
前輪側配管23Fと後輪側配管23Rとに分岐してい
る。前輪側配管23Fは、後輪側配管23Rとの分岐部
の下流側で、左前輪側配管23FLと右前輪側配管23
FRとに分岐し、左前輪側配管23FLおよび右前輪側
配管23FRは、それぞれ左前輪用の流体シリンダ装置
3FLおよび右前輪用の流体シリンダ装置3FRの液圧
室3cに連通している。同様に、後輪側配管23Rは、
前輪側配管23Lとの分岐部の下流側で、左後輪側配管
23RLと右後輪側配管23RRとに分岐し、左後輪側
配管23RLおよび右後輪側配管23RRは、それぞれ
左後輪用の流体シリンダ装置3RLおよび右後輪用の流
体シリンダ装置3RRの液圧室3cに連通している。
0によって駆動されるパワーステアリング装置用の液圧
ポンプ21と並列に接続配置され、液圧ポンプ8から流
体を4個の流体シリンダ装置3へ吐出する吐出管8aに
は、アキュムレータ22が連通接続され、吐出管8a
は、アキュムレータ22の接続位置の下流側において、
前輪側配管23Fと後輪側配管23Rとに分岐してい
る。前輪側配管23Fは、後輪側配管23Rとの分岐部
の下流側で、左前輪側配管23FLと右前輪側配管23
FRとに分岐し、左前輪側配管23FLおよび右前輪側
配管23FRは、それぞれ左前輪用の流体シリンダ装置
3FLおよび右前輪用の流体シリンダ装置3FRの液圧
室3cに連通している。同様に、後輪側配管23Rは、
前輪側配管23Lとの分岐部の下流側で、左後輪側配管
23RLと右後輪側配管23RRとに分岐し、左後輪側
配管23RLおよび右後輪側配管23RRは、それぞれ
左後輪用の流体シリンダ装置3RLおよび右後輪用の流
体シリンダ装置3RRの液圧室3cに連通している。
【0016】これら4個の流体シリンダ装置3FL、3
FR、3RL、3RRには、それぞれガスばね5FL、
5FR、5RL、5RRが接続されており、各ガスばね
5FL、5FR、5RL、5RRは、4個のガスばねユ
ニット5a、5b、5c、5dより構成され、これらガ
スばねユニット5a〜5dは、それぞれ対応する流体シ
リンダ装置3FL、3FR、3RLおよび3RRの液圧
室3cに連通する連通路4に、分岐連通路4a、4b、
4c、4dをそれぞれ通じて接続されている。また各ガ
スばね5FL、5FR、5RL、5RRの分岐連通路4
a〜4dには、それぞれオリフィス25a、25b、2
5c、25dが設けられており、これらオリフィス25
a〜25dの減衰作用およびガスばね5FL、5FR、
5RL、5RRのガス室5fに封入されたガスの緩衝作
用によって、車両に加わる高周波振動の低減が図られて
いる。
FR、3RL、3RRには、それぞれガスばね5FL、
5FR、5RL、5RRが接続されており、各ガスばね
5FL、5FR、5RL、5RRは、4個のガスばねユ
ニット5a、5b、5c、5dより構成され、これらガ
スばねユニット5a〜5dは、それぞれ対応する流体シ
リンダ装置3FL、3FR、3RLおよび3RRの液圧
室3cに連通する連通路4に、分岐連通路4a、4b、
4c、4dをそれぞれ通じて接続されている。また各ガ
スばね5FL、5FR、5RL、5RRの分岐連通路4
a〜4dには、それぞれオリフィス25a、25b、2
5c、25dが設けられており、これらオリフィス25
a〜25dの減衰作用およびガスばね5FL、5FR、
5RL、5RRのガス室5fに封入されたガスの緩衝作
用によって、車両に加わる高周波振動の低減が図られて
いる。
【0017】各ガスばね5FL、5FR、5RL、5R
Rを構成するガスばねユニット5a〜5dのうち、各流
体シリンダ装置3FL、3FR、3RL、3RRの液圧
室3cにもっとも近い位置に設けられた第1のガスばね
ユニット5aとこれに隣接する第2のガスばねユニット
5bとの間の連通路4には、連通路4の通路面積を調整
して、ガスばね5FL、5FR、5RL、5RRの減衰
力を切換える切換バルブ26が設けられている。この切
換バルブ26は、連通路4を開く開位置(図示の位置)
と、連通路4の面積を絞る絞位置との2位置を有する。
Rを構成するガスばねユニット5a〜5dのうち、各流
体シリンダ装置3FL、3FR、3RL、3RRの液圧
室3cにもっとも近い位置に設けられた第1のガスばね
ユニット5aとこれに隣接する第2のガスばねユニット
5bとの間の連通路4には、連通路4の通路面積を調整
して、ガスばね5FL、5FR、5RL、5RRの減衰
力を切換える切換バルブ26が設けられている。この切
換バルブ26は、連通路4を開く開位置(図示の位置)
と、連通路4の面積を絞る絞位置との2位置を有する。
【0018】液圧ポンプ8の吐出管8aのアキュムレー
タ22の接続部上流側近傍には、アンロードリリーフ弁
28が接続されており、この弁28は、吐出圧計12で
測定された液吐出圧が所定の上限値以上のときには、開
位置に切換えられ、液圧ポンプ8から吐出された流体を
リザーバタンク29に直接戻して、アキュムレータ22
の液圧の蓄圧値を所定の値に保持するように制御され
る。このようにして、各流体シリンダ装置3FL、3F
R、3RL、3RRへの液の供給は、所定の蓄圧値に保
持されたアキュムレータ22によって行なわれる。な
お、第2図には、アンロードリリーフ弁28が閉位置に
位置している状態が図示されている。
タ22の接続部上流側近傍には、アンロードリリーフ弁
28が接続されており、この弁28は、吐出圧計12で
測定された液吐出圧が所定の上限値以上のときには、開
位置に切換えられ、液圧ポンプ8から吐出された流体を
リザーバタンク29に直接戻して、アキュムレータ22
の液圧の蓄圧値を所定の値に保持するように制御され
る。このようにして、各流体シリンダ装置3FL、3F
R、3RL、3RRへの液の供給は、所定の蓄圧値に保
持されたアキュムレータ22によって行なわれる。な
お、第2図には、アンロードリリーフ弁28が閉位置に
位置している状態が図示されている。
【0019】図2から明らかなように、左前輪、右前
輪、左後輪および右後輪の液圧回路は同様に構成されて
いるので、以下、左前輪側の液圧回路のみについて説明
し、その他の説明は省略する。
輪、左後輪および右後輪の液圧回路は同様に構成されて
いるので、以下、左前輪側の液圧回路のみについて説明
し、その他の説明は省略する。
【0020】左前輪側配管23FLに設けられた比例流
量制御弁9は、三方弁よりなり、図2に示されているよ
うな全ポートを閉じる閉鎖位置と、左前輪側配管23F
Lを液圧供給側に開く供給位置と、左前輪側配管23F
Lの流体シリンダ装置3FLをリターン通路32に連通
させる排出位置との3位置をとることができるようにな
っている。また比例流量制御弁9は、圧力補償弁9a、
9aを備えており、この圧力補償弁9a、9aにより、
比例流量制御弁9が、供給位置または排出位置にあると
き、流体シリンダ装置3FLの液圧室3c内の液圧が所
定値に保たれるようになっている。
量制御弁9は、三方弁よりなり、図2に示されているよ
うな全ポートを閉じる閉鎖位置と、左前輪側配管23F
Lを液圧供給側に開く供給位置と、左前輪側配管23F
Lの流体シリンダ装置3FLをリターン通路32に連通
させる排出位置との3位置をとることができるようにな
っている。また比例流量制御弁9は、圧力補償弁9a、
9aを備えており、この圧力補償弁9a、9aにより、
比例流量制御弁9が、供給位置または排出位置にあると
き、流体シリンダ装置3FLの液圧室3c内の液圧が所
定値に保たれるようになっている。
【0021】比例流量制御弁9の流体シリンダ装置3F
L側には、左前輪側配管23FLを開閉可能なパイロッ
ト圧応動型の開閉弁33が設けられている。この開閉弁
33は、比例流量制御弁9の液圧ポンプ8側の左前輪側
配管23FLの液圧を導く電磁弁34の開時に、電磁弁
34の液圧がパイロット圧として導入され、このパイロ
ット圧が所定値以上のとき、比例流量制御弁9による流
体シリンダ装置3FLへの流体の流量制御を可能にして
いる。
L側には、左前輪側配管23FLを開閉可能なパイロッ
ト圧応動型の開閉弁33が設けられている。この開閉弁
33は、比例流量制御弁9の液圧ポンプ8側の左前輪側
配管23FLの液圧を導く電磁弁34の開時に、電磁弁
34の液圧がパイロット圧として導入され、このパイロ
ット圧が所定値以上のとき、比例流量制御弁9による流
体シリンダ装置3FLへの流体の流量制御を可能にして
いる。
【0022】また、流体シリンダ装置3FLの液圧室3
c内の液圧が異常上昇したときに開いて、液圧室3c内
の流体をリターン通路32に戻すリリーフ弁35と、液
圧ポンプ8の液吐出圧が異常に上昇したときに、液圧ポ
ンプ8内の液をリザーバタンク29に戻して、液圧ポン
プ8の液吐出圧を下降させる液圧ポンプリリーフ弁37
と、リターン通路32に接続され、流体シリンダ装置3
FLからの流体排出時に蓄圧作用を行なうリターンアキ
ュムレータ38がそれぞれ設けられている。
c内の液圧が異常上昇したときに開いて、液圧室3c内
の流体をリターン通路32に戻すリリーフ弁35と、液
圧ポンプ8の液吐出圧が異常に上昇したときに、液圧ポ
ンプ8内の液をリザーバタンク29に戻して、液圧ポン
プ8の液吐出圧を下降させる液圧ポンプリリーフ弁37
と、リターン通路32に接続され、流体シリンダ装置3
FLからの流体排出時に蓄圧作用を行なうリターンアキ
ュムレータ38がそれぞれ設けられている。
【0023】さらに、イグニッションオフ時には、アキ
ュムレータ22内に蓄圧された液をリザーバタンク29
に戻してアキュムレータ22内の高圧状態を解除するた
めのイグニッション連動開閉弁36が設けられている。
この開閉弁36は、吐出管8aのアキュムレータ22接
続部の直下流とリターン通路32とを接続するリリーフ
通路39に設けられており、イグニッションオン時には
通電されてリリーフ通路39を閉じているが、イグニッ
ションオフ時には通電が断たれてリリーフ通路39を開
くようになっている(図2の状態)。さらにリリーフ通
路39には、イグニッションオフ時にこのリリーフ通路
39をリザーバタンク29に向って流れる液の流量を可
変制御するための可変流量調整弁40が上記開閉弁36
と直列に設けられている。この可変流量調整弁40はコ
ントロールユニット17から出力される制御信号によっ
て流量を調整するようになっており、コントロールユニ
ット17は、イグニッションオフ時におけるアキュムレ
ータ22内の液圧を吐出圧計12によって検出し、圧力
が低いときには可変流量調整弁40による通路絞り量を
少なくすることにより、リリーフ通路39の流量を増大
させアキュムレータ22内の液が短時間にリザーバタン
ク29に戻されるようにし、アキュムレータ22内の液
圧が高いときには可変流量調整弁40による通路絞り量
を多くすることにより、リリーフ通路39の流量を減少
させ、アキュムレータ22内の液が徐々にリザーバタン
クに戻されるようにリリーフ速度を調整してウオータハ
ンマー現象の発生を防止している。
ュムレータ22内に蓄圧された液をリザーバタンク29
に戻してアキュムレータ22内の高圧状態を解除するた
めのイグニッション連動開閉弁36が設けられている。
この開閉弁36は、吐出管8aのアキュムレータ22接
続部の直下流とリターン通路32とを接続するリリーフ
通路39に設けられており、イグニッションオン時には
通電されてリリーフ通路39を閉じているが、イグニッ
ションオフ時には通電が断たれてリリーフ通路39を開
くようになっている(図2の状態)。さらにリリーフ通
路39には、イグニッションオフ時にこのリリーフ通路
39をリザーバタンク29に向って流れる液の流量を可
変制御するための可変流量調整弁40が上記開閉弁36
と直列に設けられている。この可変流量調整弁40はコ
ントロールユニット17から出力される制御信号によっ
て流量を調整するようになっており、コントロールユニ
ット17は、イグニッションオフ時におけるアキュムレ
ータ22内の液圧を吐出圧計12によって検出し、圧力
が低いときには可変流量調整弁40による通路絞り量を
少なくすることにより、リリーフ通路39の流量を増大
させアキュムレータ22内の液が短時間にリザーバタン
ク29に戻されるようにし、アキュムレータ22内の液
圧が高いときには可変流量調整弁40による通路絞り量
を多くすることにより、リリーフ通路39の流量を減少
させ、アキュムレータ22内の液が徐々にリザーバタン
クに戻されるようにリリーフ速度を調整してウオータハ
ンマー現象の発生を防止している。
【0024】なお、上記リリーフ通路39に上述のよう
に作用する可変流量調整弁40を設ける代りに、開閉弁
36をアキュムレータ22内の液圧に応じたデューティ
比をもってデューティ制御してもよく、あるいは開閉弁
36の代りに圧力調整弁を用いてもよい。
に作用する可変流量調整弁40を設ける代りに、開閉弁
36をアキュムレータ22内の液圧に応じたデューティ
比をもってデューティ制御してもよく、あるいは開閉弁
36の代りに圧力調整弁を用いてもよい。
【0025】図3はコントロールユニット17がイグニ
ッションオン・オフに関連して実行する制御のフローチ
ャートを示す。まずステップS1でイグニッションオフ
か否かを判定し、イグニッションオンであればステップ
S2へ進んでこのアクティブサスペンション装置にフェ
イルが発生したか否かを調べ、異常がなければステップ
S3で開閉弁36の通電状態を保持してリリーフ通路3
9を閉じ、ステップS1に戻る。
ッションオン・オフに関連して実行する制御のフローチ
ャートを示す。まずステップS1でイグニッションオフ
か否かを判定し、イグニッションオンであればステップ
S2へ進んでこのアクティブサスペンション装置にフェ
イルが発生したか否かを調べ、異常がなければステップ
S3で開閉弁36の通電状態を保持してリリーフ通路3
9を閉じ、ステップS1に戻る。
【0026】なお、ステップS2においてアクティブサ
スペンション装置にフェイルが発生していると判定され
たときには、直ちにステップS4で開閉弁36をオフに
してリリーフ通路39を開くとともに、ステップS5で
このアクティブサスペンション装置にフェイルが発生し
た旨をRAMに入力して制御を終了する。
スペンション装置にフェイルが発生していると判定され
たときには、直ちにステップS4で開閉弁36をオフに
してリリーフ通路39を開くとともに、ステップS5で
このアクティブサスペンション装置にフェイルが発生し
た旨をRAMに入力して制御を終了する。
【0027】次にステップS1の判定でイグニッション
オフが検知された場合は、ステップS6へ進んでイグニ
ッションオフ時のアキュムレータ22内の液圧を検出
し、ステップS7でメモリに格納されている、アキュム
レータ22内圧力Pとリリーフ速度との関係を示すマッ
プからリリーフ速度を読みだし、ステップS8でリリー
フ通路39の絞り量を決定して可変流量調整弁40を制
御するとともにステップS9で開閉弁36への通電を遮
断してリリーフ通路39を開き、かつ所定時間でタイム
アップするタイマを作動させる。そして次のステップS
10でタイマがタイムアップしたか否かを調べ、この判
定がYESであればステップS11でそのときのアキュ
ムレータ22内の液圧Pを調べ、液圧Pが所定値P0(例
えば30気圧)以下になっていれば、このシステムをダ
ウンさせる。一方、ステップS11の判定でそのときの
アキュムレータ22内の液圧が所定値P0を超えていれ
ば、ステップS12で開閉弁36の故障によりリリーフ
通路39が開かれないと判定し、次のステップS13で
その旨をRAMに入力して制御を終了する。
オフが検知された場合は、ステップS6へ進んでイグニ
ッションオフ時のアキュムレータ22内の液圧を検出
し、ステップS7でメモリに格納されている、アキュム
レータ22内圧力Pとリリーフ速度との関係を示すマッ
プからリリーフ速度を読みだし、ステップS8でリリー
フ通路39の絞り量を決定して可変流量調整弁40を制
御するとともにステップS9で開閉弁36への通電を遮
断してリリーフ通路39を開き、かつ所定時間でタイム
アップするタイマを作動させる。そして次のステップS
10でタイマがタイムアップしたか否かを調べ、この判
定がYESであればステップS11でそのときのアキュ
ムレータ22内の液圧Pを調べ、液圧Pが所定値P0(例
えば30気圧)以下になっていれば、このシステムをダ
ウンさせる。一方、ステップS11の判定でそのときの
アキュムレータ22内の液圧が所定値P0を超えていれ
ば、ステップS12で開閉弁36の故障によりリリーフ
通路39が開かれないと判定し、次のステップS13で
その旨をRAMに入力して制御を終了する。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、アキュムレータに蓄圧
された液体をリザーバタンクにリリーフする開閉弁を通
じた流体のリリーフ速度を、アキュムレータ内に蓄圧さ
れた流体の圧力に応じて制御する制御手段を設け、アキ
ュムレータ内の液体圧が高いときには、流体のリリーフ
速度を低くしているので、ウォータハンマー現象の発生
を効果的に防止することができる。しかしながら、アキ
ュムレータ内の流体圧が低いときには、すなわちウォー
タハンマー現象が発生するおそれのないときには、流体
のリリーフ速度を高めて速やかに流体をリリーフさせて
いるから、イグニッションオフ後の流体のリリーフ速度
制御に要するバッテリの消費電力も必要最低限に抑える
ことができる。
された液体をリザーバタンクにリリーフする開閉弁を通
じた流体のリリーフ速度を、アキュムレータ内に蓄圧さ
れた流体の圧力に応じて制御する制御手段を設け、アキ
ュムレータ内の液体圧が高いときには、流体のリリーフ
速度を低くしているので、ウォータハンマー現象の発生
を効果的に防止することができる。しかしながら、アキ
ュムレータ内の流体圧が低いときには、すなわちウォー
タハンマー現象が発生するおそれのないときには、流体
のリリーフ速度を高めて速やかに流体をリリーフさせて
いるから、イグニッションオフ後の流体のリリーフ速度
制御に要するバッテリの消費電力も必要最低限に抑える
ことができる。
【図1】本発明の実施例に係る車両のサスペンション装
置を示す全体概略図である。
置を示す全体概略図である。
【図2】図1の流体シリンダ装置への流体の給排制御用
の液圧回路を示す図である。
の液圧回路を示す図である。
【図3】イグニッションオン・オフに関連して図1のコ
ントロールユニットが実行する制御のフローチャートで
ある。
ントロールユニットが実行する制御のフローチャートで
ある。
1 車体 2F、2R 前輪、後輪 3 流体シリンダ装置 5 ガスばね 8 液圧ポンプ 9 比例制御弁 13 液圧センサ 14 車高変位センサ 15 上下加速度センサ 17 コントロールユニット 36 イグニッション連動開閉弁 39 リリーフ通路 40 可変流量調整弁
Claims (1)
- 【請求項1】 車両の車体側部材と車輪側部材との間に
各車輪ごとに流体シリンダ装置が設けられ、この流体シ
リンダ装置に対する流体の供給、排出を制御することに
より、サスペンション特性を変更するようにしたアクテ
ィブサスペンション装置において、 液体ポンプから吐出された流体を一時的に蓄圧するアキ
ュムレータと、このアキュムレータに蓄圧された流体を
リザーバタンクにリリーフするリリーフ通路に設けられ
た開閉弁と、この開閉弁を通じた流体のリリーフ速度を
上記アキュムレータ内に蓄圧された流体の圧力に応じて
制御する制御手段とを備えていることを特徴とする車両
のサスペンション装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105090A JPH05178045A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 車両のサスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3105090A JPH05178045A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 車両のサスペンション装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178045A true JPH05178045A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=14398221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3105090A Pending JPH05178045A (ja) | 1991-04-11 | 1991-04-11 | 車両のサスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178045A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6076837A (en) * | 1998-02-03 | 2000-06-20 | Ford Motor Company | Method and apparatus for improving quality of actuator motion in a vehicle active tilt control system |
-
1991
- 1991-04-11 JP JP3105090A patent/JPH05178045A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6076837A (en) * | 1998-02-03 | 2000-06-20 | Ford Motor Company | Method and apparatus for improving quality of actuator motion in a vehicle active tilt control system |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |