JPH05177800A - 化粧材及び化粧材の製造方法 - Google Patents
化粧材及び化粧材の製造方法Info
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- JPH05177800A JPH05177800A JP35750191A JP35750191A JPH05177800A JP H05177800 A JPH05177800 A JP H05177800A JP 35750191 A JP35750191 A JP 35750191A JP 35750191 A JP35750191 A JP 35750191A JP H05177800 A JPH05177800 A JP H05177800A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発泡性樹脂からなり表面凹凸と内部凹凸を有
し、更に奥行きや光沢を付与した化粧材を提供すること
及び該化粧材の製造方法を提供する。 【構成】 透明フィルム2に必要に応じ模様印刷層3を
設けた後、該透明フィルム3の裏面側に硬化性インキを
用いた盛り上げ印刷による微細凹凸層4を設け、更に該
微細凹凸層4の表面に発泡抑制剤を含むインキを用いた
発泡抑制層10を設けた積層体を形成し、上記積層体の
発泡抑制層10の面に発泡性樹脂を積層した後該発泡性
樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層10の部分に対応す
る発泡樹脂層12、微細凹凸層4及び透明フィルム2の
表面を凹部として形成した。
し、更に奥行きや光沢を付与した化粧材を提供すること
及び該化粧材の製造方法を提供する。 【構成】 透明フィルム2に必要に応じ模様印刷層3を
設けた後、該透明フィルム3の裏面側に硬化性インキを
用いた盛り上げ印刷による微細凹凸層4を設け、更に該
微細凹凸層4の表面に発泡抑制剤を含むインキを用いた
発泡抑制層10を設けた積層体を形成し、上記積層体の
発泡抑制層10の面に発泡性樹脂を積層した後該発泡性
樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層10の部分に対応す
る発泡樹脂層12、微細凹凸層4及び透明フィルム2の
表面を凹部として形成した。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面装飾のための化粧
材に関し、特に床材、壁紙などの建築内装材の意匠性の
改良に関するものである。
材に関し、特に床材、壁紙などの建築内装材の意匠性の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発泡性樹脂シートの表面に凹凸模
様を形成したシートが、化粧材として床材や壁材等に用
いられている。上記のシートの製造方法として、例えば
加熱により機能する発泡材を発泡性樹脂組成物に配合
し、加熱前に表面部分の発泡材の分解温度を変化させる
抑制剤を塗布し、次いで分解する温度まで組成物を加熱
して、抑制剤を塗布した部分の発泡性樹脂層の発泡を抑
制して表面を凹凸に形成する方法(特公昭43−286
36号公報、特開昭51−105368号公報等)が知
られている。上記の方法で製造されたものは、ケミカル
エンボス壁材やケミカルエンボス床材と呼ばれている。
様を形成したシートが、化粧材として床材や壁材等に用
いられている。上記のシートの製造方法として、例えば
加熱により機能する発泡材を発泡性樹脂組成物に配合
し、加熱前に表面部分の発泡材の分解温度を変化させる
抑制剤を塗布し、次いで分解する温度まで組成物を加熱
して、抑制剤を塗布した部分の発泡性樹脂層の発泡を抑
制して表面を凹凸に形成する方法(特公昭43−286
36号公報、特開昭51−105368号公報等)が知
られている。上記の方法で製造されたものは、ケミカル
エンボス壁材やケミカルエンボス床材と呼ばれている。
【0003】又、模様入りの床材として熱可塑性樹脂の
細片(チップ)を用いて形成したものがチップバラマキ
床材として知られている。このチップバラマキ床材の製
造方法として、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂に可塑剤や
添加剤等を配合したコンパウンドをカレンダー加工を施
して圧延している状態で、上記コンパウンドと色相の異
なる同質の樹脂から予め作られた薄い円形、三角形、長
方形、菱形等のチップを並べて、ゴムロールで押さえ付
着せしめてこれを加熱状態でロールを通して砕片が圧潰
され半流れ模様を現出する方法(特公昭38−2332
6)や、熱可塑性樹脂シートの表面に接着剤等を模様状
に塗布して上記のチップを模様状に敷設し、全体を加熱
展延して製造する方法(特公昭59−23251号公
報)等がある。
細片(チップ)を用いて形成したものがチップバラマキ
床材として知られている。このチップバラマキ床材の製
造方法として、塩化ビニル等の熱可塑性樹脂に可塑剤や
添加剤等を配合したコンパウンドをカレンダー加工を施
して圧延している状態で、上記コンパウンドと色相の異
なる同質の樹脂から予め作られた薄い円形、三角形、長
方形、菱形等のチップを並べて、ゴムロールで押さえ付
着せしめてこれを加熱状態でロールを通して砕片が圧潰
され半流れ模様を現出する方法(特公昭38−2332
6)や、熱可塑性樹脂シートの表面に接着剤等を模様状
に塗布して上記のチップを模様状に敷設し、全体を加熱
展延して製造する方法(特公昭59−23251号公
報)等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のケミカルエンボ
ス壁材において、従来の製造方法では発泡層に設けた表
面凹凸を大きな模様で表現することは容易であるが、細
かい凹凸模様をシャープに表現することは困難であっ
た。又、上記従来の方法では内部の凹凸の表現や、例え
ば木目の照り等の光沢を表現することもできなかった。
又、上記のチップバラマキ床材において、シートの内部
に埋めこまれたチップにより内部の凹凸は一応表現され
るものの、絵柄としては大柄なものであり、微細な表現
をすることはできなかった。又、木目の照り等の表現を
することが困難であった。
ス壁材において、従来の製造方法では発泡層に設けた表
面凹凸を大きな模様で表現することは容易であるが、細
かい凹凸模様をシャープに表現することは困難であっ
た。又、上記従来の方法では内部の凹凸の表現や、例え
ば木目の照り等の光沢を表現することもできなかった。
又、上記のチップバラマキ床材において、シートの内部
に埋めこまれたチップにより内部の凹凸は一応表現され
るものの、絵柄としては大柄なものであり、微細な表現
をすることはできなかった。又、木目の照り等の表現を
することが困難であった。
【0005】本発明は上記従来技術の欠点を解消するた
めになされたものであり、発泡性樹脂からなり表面凹凸
と内部凹凸を有し、更に奥行きや光沢を付与した化粧材
を提供すること及び該化粧材の製造方法を提供すること
を目的とする。
めになされたものであり、発泡性樹脂からなり表面凹凸
と内部凹凸を有し、更に奥行きや光沢を付与した化粧材
を提供すること及び該化粧材の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明化粧材は、透明フ
ィルムに必要に応じ模様印刷を施した後、該透明フィル
ムの裏面側に硬化性インキを用いた盛り上げ印刷による
微細凹凸層を設け、更に該微細凹凸層の表面に発泡抑制
剤を含むインキを用いた発泡抑制層を設けた積層体を形
成し、上記積層体の発泡抑制層の面に発泡性樹脂を積層
した後該発泡性樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層の部
分に対応する発泡樹脂層、微細凹凸層及び透明フィルム
の表面が凹部として形成されているものである。
ィルムに必要に応じ模様印刷を施した後、該透明フィル
ムの裏面側に硬化性インキを用いた盛り上げ印刷による
微細凹凸層を設け、更に該微細凹凸層の表面に発泡抑制
剤を含むインキを用いた発泡抑制層を設けた積層体を形
成し、上記積層体の発泡抑制層の面に発泡性樹脂を積層
した後該発泡性樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層の部
分に対応する発泡樹脂層、微細凹凸層及び透明フィルム
の表面が凹部として形成されているものである。
【0007】本発明化粧材の製造方法は、透明フィルム
に必要に応じ模様印刷を施した後、該透明フィルムの裏
面側に硬化性インキを用いた盛り上げ印刷による微細凹
凸層を設け、更に該微細凹凸層の表面に発泡抑制剤を含
むインキを用いた発泡抑制層を設けた積層体を形成し、
上記積層体の発泡抑制層の面に発泡性樹脂を積層した後
該発泡性樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層の部分に対
応する発泡樹脂層、微細凹凸層及び透明フィルムの表面
を凹部として形成するものである。
に必要に応じ模様印刷を施した後、該透明フィルムの裏
面側に硬化性インキを用いた盛り上げ印刷による微細凹
凸層を設け、更に該微細凹凸層の表面に発泡抑制剤を含
むインキを用いた発泡抑制層を設けた積層体を形成し、
上記積層体の発泡抑制層の面に発泡性樹脂を積層した後
該発泡性樹脂の発泡加工を行い、発泡抑制層の部分に対
応する発泡樹脂層、微細凹凸層及び透明フィルムの表面
を凹部として形成するものである。
【0008】又、上記製造方法において、微細凹凸層の
盛り上げ印刷を、微細凹凸層の凹凸模様に対応した凹部
が形成されたロール凹版を用い、該ロール凹版の凹部に
電離放射線硬化性インキを充填させると共に該ロール凹
版又は/及び充填された電離放射線硬化性インキに透明
フィルムを接触させ、電離放射線硬化性インキが透明フ
ィルムとロール凹版の間に保持されている間に電離放射
線を照射して電離放射線硬化性インキを硬化させ、電離
放射線硬化性インキと透明フィルムを密着せしめる方法
が好ましい。
盛り上げ印刷を、微細凹凸層の凹凸模様に対応した凹部
が形成されたロール凹版を用い、該ロール凹版の凹部に
電離放射線硬化性インキを充填させると共に該ロール凹
版又は/及び充填された電離放射線硬化性インキに透明
フィルムを接触させ、電離放射線硬化性インキが透明フ
ィルムとロール凹版の間に保持されている間に電離放射
線を照射して電離放射線硬化性インキを硬化させ、電離
放射線硬化性インキと透明フィルムを密着せしめる方法
が好ましい。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図面は本発明の実施例を示し、図1は本発
明化粧材が木目調化粧材である場合の例を示し、(a)
は断面図、(b)は表面側から見た場合の平面図であ
る。本発明化粧材1は図1(a)に示すように、例えば
発泡樹脂層7の表面にプライマー層6、微細凹凸層4、
透明フィルム2が順次積層された積層体11が化粧材基
材8に積層された構成を有する。また、上記透明フィル
ム2の裏面側には同図(b)に示すような木目柄の模様
印刷層3がバックプリントされている。
に説明する。図面は本発明の実施例を示し、図1は本発
明化粧材が木目調化粧材である場合の例を示し、(a)
は断面図、(b)は表面側から見た場合の平面図であ
る。本発明化粧材1は図1(a)に示すように、例えば
発泡樹脂層7の表面にプライマー層6、微細凹凸層4、
透明フィルム2が順次積層された積層体11が化粧材基
材8に積層された構成を有する。また、上記透明フィル
ム2の裏面側には同図(b)に示すような木目柄の模様
印刷層3がバックプリントされている。
【0010】発泡樹脂層7は、表面にケミカルエンボス
により設けられた凹部9を有し、発泡樹脂層7は細胞状
発泡体からなり、一般に塩化ビニルペースト型樹脂から
なるプラスチゾル又はオルガノゾルにアゾ系化合物のよ
うな発泡材を添加したものを加熱発泡させて得られる。
本発明で用いるケミカルエンボスとは、化学反応による
発泡抑制エンボスの事であり、微細凹凸層4、透明フィ
ルム2の発泡抑制層10の上方部分は、それぞれ該発泡
抑制層10に対応した凹部として形成されている。又、
微細凹凸層4の表面には微細凹凸模様5が設けられてい
る。尚、プライマー層6は本発明において、必ずしも設
けなくてもよい。
により設けられた凹部9を有し、発泡樹脂層7は細胞状
発泡体からなり、一般に塩化ビニルペースト型樹脂から
なるプラスチゾル又はオルガノゾルにアゾ系化合物のよ
うな発泡材を添加したものを加熱発泡させて得られる。
本発明で用いるケミカルエンボスとは、化学反応による
発泡抑制エンボスの事であり、微細凹凸層4、透明フィ
ルム2の発泡抑制層10の上方部分は、それぞれ該発泡
抑制層10に対応した凹部として形成されている。又、
微細凹凸層4の表面には微細凹凸模様5が設けられてい
る。尚、プライマー層6は本発明において、必ずしも設
けなくてもよい。
【0011】図2は本発明化粧材の製造方法を説明する
ための化粧材の製造工程の一部を示す断面図であり、図
3は凹凸模様の断面を示す部分断面図であり、図4は微
細凹凸層の形成方法の1例を示し、該方法を説明するた
めの概略図である。
ための化粧材の製造工程の一部を示す断面図であり、図
3は凹凸模様の断面を示す部分断面図であり、図4は微
細凹凸層の形成方法の1例を示し、該方法を説明するた
めの概略図である。
【0012】本発明製造方法は図2に示すように、先
づ、透明フィルム2の裏面に必要に応じ木目絵柄等のバ
ックプリントを施して模様印刷層3を形成する。この模
様印刷3はグラビア、シルクスクリーン等の公知の印刷
方式を用いて任意の絵柄を設けるが、特に下記の微細凹
凸層4の微細凹凸模様5の光沢との組み合わせから、木
目柄、石目柄(大理石板)、布目柄(帛布等)が好適で
ある。
づ、透明フィルム2の裏面に必要に応じ木目絵柄等のバ
ックプリントを施して模様印刷層3を形成する。この模
様印刷3はグラビア、シルクスクリーン等の公知の印刷
方式を用いて任意の絵柄を設けるが、特に下記の微細凹
凸層4の微細凹凸模様5の光沢との組み合わせから、木
目柄、石目柄(大理石板)、布目柄(帛布等)が好適で
ある。
【0013】上記の透明フィルム2は熱可塑性樹脂フィ
ルムが好ましく、厚みは12〜200μm程度が好まし
い。具体的な材質として例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体等のビニル形樹脂、ポリエチレンテレフタレー、ポ
リブチレンテレフタレート、等のポリエステル樹脂、ポ
リメタアクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリ
メタアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS)、三酢酸セルロース、セロハン、ポリカーボ
ネート等の樹脂フィルム又はシートが挙げられる。
ルムが好ましく、厚みは12〜200μm程度が好まし
い。具体的な材質として例えば、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重
合体等のビニル形樹脂、ポリエチレンテレフタレー、ポ
リブチレンテレフタレート、等のポリエステル樹脂、ポ
リメタアクリル酸メチル、ポリアクリル酸メチル、ポリ
メタアクリル酸エチル等のアクリル樹脂、ポリスチレ
ン、アクリロニトリル・ブタジエン−スチレン共重合体
(ABS)、三酢酸セルロース、セロハン、ポリカーボ
ネート等の樹脂フィルム又はシートが挙げられる。
【0014】次に上記透明フィルム2の裏面側に硬化性
樹脂による盛り上げ印刷を行い、微細凹凸層4を形成す
る。この微細凹凸層4の表面に形成する微細凹凸模様5
の形状、パターン等は特に限定されないが、檜、欅等の
木目柄、大理石、花崗岩等の石板、帛布等の天然物固有
の、見る方向及び/又は光源等の方向により変化する光
沢、即ち「照り」を表すためたには、正弦波、サイクロ
イド、楕円関数等の関数曲線、オシロスコープ等で測定
した音声信号波形等の測定データ曲線等を等間隔あるい
はランダムに配置した曲線群から形成するのが好まし
い。
樹脂による盛り上げ印刷を行い、微細凹凸層4を形成す
る。この微細凹凸層4の表面に形成する微細凹凸模様5
の形状、パターン等は特に限定されないが、檜、欅等の
木目柄、大理石、花崗岩等の石板、帛布等の天然物固有
の、見る方向及び/又は光源等の方向により変化する光
沢、即ち「照り」を表すためたには、正弦波、サイクロ
イド、楕円関数等の関数曲線、オシロスコープ等で測定
した音声信号波形等の測定データ曲線等を等間隔あるい
はランダムに配置した曲線群から形成するのが好まし
い。
【0015】木目の照りを表現するのに最適な態様とし
ては、万線状溝として正弦波の如き波状曲線を多数平行
に並べた曲線群よりなるものを用いたものを選択する。
特に波状曲線の走行方向(例:Y=sin Xの場合のX軸
方向)と模様印刷層に設けた木目の走行方向を略直交さ
せると視線方向をずらした時の光沢の移動が天然木(特
に柾目材)のそれと極めて類似する。
ては、万線状溝として正弦波の如き波状曲線を多数平行
に並べた曲線群よりなるものを用いたものを選択する。
特に波状曲線の走行方向(例:Y=sin Xの場合のX軸
方向)と模様印刷層に設けた木目の走行方向を略直交さ
せると視線方向をずらした時の光沢の移動が天然木(特
に柾目材)のそれと極めて類似する。
【0016】また、微細凹凸模様5は、杢(即ち、瘤
状、斑点状、節穴状又は渦状の木目)の照りを表現する
には、閉曲線で区画された領域内に波状万線溝を有する
形状が最適である。微細凹凸模様5の凸部51の幅W、
凸部の高さH及び凸部凸部の間隔S(図3参照)は通常
0.1〜100μm程度に形成するのが好ましい。
状、斑点状、節穴状又は渦状の木目)の照りを表現する
には、閉曲線で区画された領域内に波状万線溝を有する
形状が最適である。微細凹凸模様5の凸部51の幅W、
凸部の高さH及び凸部凸部の間隔S(図3参照)は通常
0.1〜100μm程度に形成するのが好ましい。
【0017】上記の波状万線の有する光沢をより強調す
るためには、波状万線模様を形成する該微細凹凸模様5
を真珠光沢顔料、金属粉顔料等を含有せしめた所謂光輝
性を有する硬化性インキを用いるのが好ましい。又、光
輝性を付与するためには金属蒸着層等の光輝性の層を化
粧材内部に別に設けてもよい。
るためには、波状万線模様を形成する該微細凹凸模様5
を真珠光沢顔料、金属粉顔料等を含有せしめた所謂光輝
性を有する硬化性インキを用いるのが好ましい。又、光
輝性を付与するためには金属蒸着層等の光輝性の層を化
粧材内部に別に設けてもよい。
【0018】本発明において、上記の微細凹凸層4の形
成は硬化性インキの盛り上げ印刷により形成すればよい
が、硬化性インキとしては電離放射線硬化性樹脂を用い
たインキが望ましい。特に微細な凹凸を形成するために
は、インキを短時間(数秒程度)で硬化させる必要があ
り、電離放射線硬化性インキはこの目的に最適である。
電離放射線硬化性インキのベヒクルは公知の紫外線及び
電子線硬化性樹脂を用いることができ、分子内に重合性
不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリマー、オリ
ゴマー及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用い
る。このような樹脂として例えばウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート
等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、ポリエス
テル、エポキシ等か挙げられる。
成は硬化性インキの盛り上げ印刷により形成すればよい
が、硬化性インキとしては電離放射線硬化性樹脂を用い
たインキが望ましい。特に微細な凹凸を形成するために
は、インキを短時間(数秒程度)で硬化させる必要があ
り、電離放射線硬化性インキはこの目的に最適である。
電離放射線硬化性インキのベヒクルは公知の紫外線及び
電子線硬化性樹脂を用いることができ、分子内に重合性
不飽和結合又はエポキシ基を有するプレポリマー、オリ
ゴマー及び/又は単量体を適宜混合した組成物を用い
る。このような樹脂として例えばウレタンアクリレー
ト、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート
等のアクリレート、シロキサン等の珪素樹脂、ポリエス
テル、エポキシ等か挙げられる。
【0019】電離放射線硬化性インキは、上記のベヒク
ルに光輝性顔料、通常の着色顔料、非硬化性樹脂、その
他の添加材等を配合して形成する。又、上記の電離放射
線硬化性インキを紫外線硬化とする場合には、アセトフ
ェノン類、ベンゾフェノン類等の重合開始剤や、アミン
類等の光増感剤を添加する。
ルに光輝性顔料、通常の着色顔料、非硬化性樹脂、その
他の添加材等を配合して形成する。又、上記の電離放射
線硬化性インキを紫外線硬化とする場合には、アセトフ
ェノン類、ベンゾフェノン類等の重合開始剤や、アミン
類等の光増感剤を添加する。
【0020】上記の光輝性顔料としてはアルミニウム
粉、銅粉、真鍮粉等の金属粉や、金属薄片や金属蒸着合
成樹脂フィルムの裁断片等の金属光沢を有する顔料(金
属粉顔料)、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビ
スマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料(真珠光沢
顔料)等がある。又、非硬化性樹脂としては、ウレタン
系、繊維素系、ポエエステル系、アクリル系、ブチラー
ル系、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等が用いられ
る。
粉、銅粉、真鍮粉等の金属粉や、金属薄片や金属蒸着合
成樹脂フィルムの裁断片等の金属光沢を有する顔料(金
属粉顔料)、二酸化チタン被覆雲母、魚鱗箔、酸塩化ビ
スマス等の真珠光沢や干渉光沢を有する顔料(真珠光沢
顔料)等がある。又、非硬化性樹脂としては、ウレタン
系、繊維素系、ポエエステル系、アクリル系、ブチラー
ル系、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル等が用いられ
る。
【0021】又、更に微細凹凸模様5をシャープに確実
に形成するためには、図4に示す方法で形成するのが好
ましい。以下図4に示す方法を説明する。図4に示す方
法は、微細凹凸層4の微細凹凸模様5に対応した凹部13
が形成されたロール凹版14を用い、該ロール凹版14の凹
部13に電離放射線硬化性インキ15を充填させると共に該
ロール凹版14又は/及び充填された電離放射線硬化性イ
ンキに透明フィルムを接触させ、電離放射線硬化性イン
キが透明フィルム2とロール凹版14の間に保持されてい
る間(具体的には図中の押圧ロール21と送りロール22と
の間に位置している時期)に電離放射線照射装置16から
電離放射線を照射して電離放射線硬化性インキ15を硬化
させ、電離放射線硬化性インキ15と透明フィルム2を密
着せしめることで、硬化した電離放射線硬化性インキ15
が透明フィルム2と一体となって、透明フィルム2表面
に微細凹凸塗膜層4が形成される。
に形成するためには、図4に示す方法で形成するのが好
ましい。以下図4に示す方法を説明する。図4に示す方
法は、微細凹凸層4の微細凹凸模様5に対応した凹部13
が形成されたロール凹版14を用い、該ロール凹版14の凹
部13に電離放射線硬化性インキ15を充填させると共に該
ロール凹版14又は/及び充填された電離放射線硬化性イ
ンキに透明フィルムを接触させ、電離放射線硬化性イン
キが透明フィルム2とロール凹版14の間に保持されてい
る間(具体的には図中の押圧ロール21と送りロール22と
の間に位置している時期)に電離放射線照射装置16から
電離放射線を照射して電離放射線硬化性インキ15を硬化
させ、電離放射線硬化性インキ15と透明フィルム2を密
着せしめることで、硬化した電離放射線硬化性インキ15
が透明フィルム2と一体となって、透明フィルム2表面
に微細凹凸塗膜層4が形成される。
【0022】又、電離放射線硬化性インキ15を凹部13に
充填する方法としては、例えば図示したようにTダイ状
のノズル塗工装置17等を用いることができる。又、ロー
ル凹版14と押圧ロール21の間の間隙や圧力を調節して凸
部と凹部底面となる樹脂層から構成される凹凸模様3の
厚さをコントロールすることができる。またロール凹版
14の凹部13に充填した樹脂以外をドクターブレード等で
除去して、凸部51のみが透明フィルム2の表面に形成さ
れた微細凹凸層4を形成してもよい。
充填する方法としては、例えば図示したようにTダイ状
のノズル塗工装置17等を用いることができる。又、ロー
ル凹版14と押圧ロール21の間の間隙や圧力を調節して凸
部と凹部底面となる樹脂層から構成される凹凸模様3の
厚さをコントロールすることができる。またロール凹版
14の凹部13に充填した樹脂以外をドクターブレード等で
除去して、凸部51のみが透明フィルム2の表面に形成さ
れた微細凹凸層4を形成してもよい。
【0023】上記の電離放射線としては、例えば超高圧
水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブ
ラックライトランプ、メタルハライドランプ等の光源か
ら照射される紫外線、コックロフトワルトン型、バンデ
グラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは
直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加
速器等の照射源から照射される電子線等を用いることが
できる。
水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、ブ
ラックライトランプ、メタルハライドランプ等の光源か
ら照射される紫外線、コックロフトワルトン型、バンデ
グラフ型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは
直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加
速器等の照射源から照射される電子線等を用いることが
できる。
【0024】上記方法では、電離放射線の照射は透明フ
ィルム2側、凹版14の内部側又は透明フィルム2側と凹
版14内部側と両側からの何れから照射してもよい。透明
フィル2の裏面側にバックプリントを行い模様印刷層3
を形成した場合には、電離放射線が樹脂12へ到達するの
を阻害しないように印刷層3の材料を選定するか、或い
は照射方向を選定する。
ィルム2側、凹版14の内部側又は透明フィルム2側と凹
版14内部側と両側からの何れから照射してもよい。透明
フィル2の裏面側にバックプリントを行い模様印刷層3
を形成した場合には、電離放射線が樹脂12へ到達するの
を阻害しないように印刷層3の材料を選定するか、或い
は照射方向を選定する。
【0025】次に上記の微細凹凸層4を形成した透明フ
ィルム2に、必要に応じプライマー層6を設けた後に発
泡抑制インキを用いて発泡抑制層10を施し、発泡性樹
脂層12を積層して加熱発泡させ、ケミカルエンボス法
を用い発泡樹脂層7を形成し同時に化粧材1の表面にに
凹部を設ける。尚、ここでケミカルエンボスとは、化学
反応による反応抑制エンボスのことであり、図2に示す
ように加熱発泡性樹脂12と発泡抑制印刷13が接するよう
にし、加熱発泡性樹脂を加熱発泡させることにより発泡
抑制層10に対応する部分が凹んだ発泡体が得られる。
この場合、発泡抑制層10を着色インキを用いて絵柄と
して形成しておくと、絵柄と凹部が同調したものが得ら
れる。
ィルム2に、必要に応じプライマー層6を設けた後に発
泡抑制インキを用いて発泡抑制層10を施し、発泡性樹
脂層12を積層して加熱発泡させ、ケミカルエンボス法
を用い発泡樹脂層7を形成し同時に化粧材1の表面にに
凹部を設ける。尚、ここでケミカルエンボスとは、化学
反応による反応抑制エンボスのことであり、図2に示す
ように加熱発泡性樹脂12と発泡抑制印刷13が接するよう
にし、加熱発泡性樹脂を加熱発泡させることにより発泡
抑制層10に対応する部分が凹んだ発泡体が得られる。
この場合、発泡抑制層10を着色インキを用いて絵柄と
して形成しておくと、絵柄と凹部が同調したものが得ら
れる。
【0026】発泡性樹脂層12を形成するための発泡性樹
脂組成としては、例えば平均重合度700〜2000、
粒径0.1〜5μmの塩化ビニルペースト型樹脂に、必
要に応じ他の樹脂として塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、アクリル樹脂等を添加して可塑剤中に分散させ、安
定剤、発泡促進剤、充填剤、希釈溶剤、分散剤、着色剤
等を添加して混練して製造する。
脂組成としては、例えば平均重合度700〜2000、
粒径0.1〜5μmの塩化ビニルペースト型樹脂に、必
要に応じ他の樹脂として塩化ビニル/酢酸ビニル共重合
体、アクリル樹脂等を添加して可塑剤中に分散させ、安
定剤、発泡促進剤、充填剤、希釈溶剤、分散剤、着色剤
等を添加して混練して製造する。
【0027】発泡性樹脂組成物に用いられる樹脂として
一般には、ポリ塩化ビニルが用いられるが、その他、酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチ
レン/ビニルアルコール共重合体のビニル重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリメ
タアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル等のア
クリル樹脂等の合成樹脂、天然ゴム、ブタジエンゴム、
クロプレンゴム等のゴム等の1種又は2種以上の混合物
を用いることができる。
一般には、ポリ塩化ビニルが用いられるが、その他、酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチ
レン/ビニルアルコール共重合体のビニル重合体、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリメ
タアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル等のア
クリル樹脂等の合成樹脂、天然ゴム、ブタジエンゴム、
クロプレンゴム等のゴム等の1種又は2種以上の混合物
を用いることができる。
【0028】上記の発泡性樹脂組成物に添加される可塑
剤としてはフタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル
類、トリクレジルホスフェート等の燐酸エステル類、或
いは塩素化パラフィン系、ポリエステル系、エポキシ系
の、塩化ビニル用可塑剤が用いられる。
剤としてはフタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル
類、トリクレジルホスフェート等の燐酸エステル類、或
いは塩素化パラフィン系、ポリエステル系、エポキシ系
の、塩化ビニル用可塑剤が用いられる。
【0029】又、上記の発泡抑制層10の柄模様は、化
粧材表面に付与しようとする凹凸に応じ適宜選択する
が、例えばタイルの目地( 絵柄が石目柄の場合) 、羽目
板の目地( 木目柄の場合) 等の柄が用いられる。発泡抑
制層10は発泡剤の分解を妨げるか若しくは発泡促進剤
の作用を妨げる化合物を含有する組成物(発泡抑制イン
キ)を用いて形成することができる。発泡抑制インキの
組成はベヒクルに発泡抑制剤を添加し、更に顔料模若く
は染料等の着色剤、可塑剤、安定剤、分散剤、体質顔
料、艶消し剤、希釈溶剤等を適宜添加してなる。
粧材表面に付与しようとする凹凸に応じ適宜選択する
が、例えばタイルの目地( 絵柄が石目柄の場合) 、羽目
板の目地( 木目柄の場合) 等の柄が用いられる。発泡抑
制層10は発泡剤の分解を妨げるか若しくは発泡促進剤
の作用を妨げる化合物を含有する組成物(発泡抑制イン
キ)を用いて形成することができる。発泡抑制インキの
組成はベヒクルに発泡抑制剤を添加し、更に顔料模若く
は染料等の着色剤、可塑剤、安定剤、分散剤、体質顔
料、艶消し剤、希釈溶剤等を適宜添加してなる。
【0030】発泡抑制インキに添加される発泡抑制剤と
しては、例えば無水トリメリット酸、マレイン酸、フマ
ル酸、アジピン酸、1,2-フタル酸のような有機酸、特に
少なくとも2個のカルボキシル基及び1個の水酸基を含
み炭素数2〜20の有機酸;炭素数が2〜20の有機ハ
ライド、特に酸塩化物;炭素数2〜20の多価芳香族ア
ルコール及びケトン;炭素数3〜12の飽和アルコール
及びケトン;炭素数3〜12の飽和アミン又は非飽和の
6〜10員環アミン等から用途に合わせ、例えば加熱発
泡性樹脂層中の発泡剤、発泡促進剤、安定剤との組み合
わせにより発泡温度を上昇する効果を有するものを選択
して用いる。
しては、例えば無水トリメリット酸、マレイン酸、フマ
ル酸、アジピン酸、1,2-フタル酸のような有機酸、特に
少なくとも2個のカルボキシル基及び1個の水酸基を含
み炭素数2〜20の有機酸;炭素数が2〜20の有機ハ
ライド、特に酸塩化物;炭素数2〜20の多価芳香族ア
ルコール及びケトン;炭素数3〜12の飽和アルコール
及びケトン;炭素数3〜12の飽和アミン又は非飽和の
6〜10員環アミン等から用途に合わせ、例えば加熱発
泡性樹脂層中の発泡剤、発泡促進剤、安定剤との組み合
わせにより発泡温度を上昇する効果を有するものを選択
して用いる。
【0031】発泡抑制インキのベヒクルは、例えばポリ
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリアクリル酸メチル等のアクリル樹
脂、ポリスチレン、繊維素系樹脂、又はこれらの2種類
以上の混合体等の通常印刷インキに用いられる公知のベ
ヒクルの中から、加熱発泡性樹脂層との接着性、濡れ
性、発泡時の耐熱性、用途に適合する物性を具有するも
のを選択して用いる。
塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体、ポリアクリル酸メチル等のアクリル樹
脂、ポリスチレン、繊維素系樹脂、又はこれらの2種類
以上の混合体等の通常印刷インキに用いられる公知のベ
ヒクルの中から、加熱発泡性樹脂層との接着性、濡れ
性、発泡時の耐熱性、用途に適合する物性を具有するも
のを選択して用いる。
【0032】発泡抑制層10は、グラビア、シルクスクリ
ーン等の公知の印刷法によって発泡抑制模様を形成する
ことが出来る。発泡抑制層10の厚みは通常1〜20μm
程度が好ましい。
ーン等の公知の印刷法によって発泡抑制模様を形成する
ことが出来る。発泡抑制層10の厚みは通常1〜20μm
程度が好ましい。
【0033】発泡性樹脂を加熱発泡させる場合、上記の
積層物19をガラスバッカー18のような支持基板の上に載
せて加熱させると、発泡が良好におこり平面性等に優れ
たものが得られるため好ましい。又、発泡終了後は、積
層体11(図1)をそのままの状態で化粧材として用いる
こともできるが、他の化粧材基材8に積層するのが好ま
しい。
積層物19をガラスバッカー18のような支持基板の上に載
せて加熱させると、発泡が良好におこり平面性等に優れ
たものが得られるため好ましい。又、発泡終了後は、積
層体11(図1)をそのままの状態で化粧材として用いる
こともできるが、他の化粧材基材8に積層するのが好ま
しい。
【0034】このような化粧材基材としては、通常化粧
材の基材として使用されるものであれば良く、例えば、
上質紙、薄葉紙、帛布、不織布、和紙、ポリ塩化ビニル
ゾルコート紙、等の紙、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ABS等の樹脂シート、木
質板、陶磁器板、アクリル等の樹脂板、鉄、ポリ塩化ビ
ニル被覆鋼板等、アルミニウム板等の金属板等、ならび
に、上記各種基材を2種類以上積層した複合基材を用い
てもよい。
材の基材として使用されるものであれば良く、例えば、
上質紙、薄葉紙、帛布、不織布、和紙、ポリ塩化ビニル
ゾルコート紙、等の紙、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ABS等の樹脂シート、木
質板、陶磁器板、アクリル等の樹脂板、鉄、ポリ塩化ビ
ニル被覆鋼板等、アルミニウム板等の金属板等、ならび
に、上記各種基材を2種類以上積層した複合基材を用い
てもよい。
【0035】具体的実施例を示し本発明を更に詳細に説
明する。 実施例1 1)厚さ0.3mmの透明塩化ビニル(PVC)シート
(半硬質タイプ、20phr:理研ビニル製)に、通常
のアクリルと塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体の混合物
インク(化X:昭和インク製)を用いたグラビア印刷に
より、木目のバックプリントを行った。 2)上記透明PVCシートの木目印刷面に図4に示す印
刷装置を用い電離放射線硬化性印刷インキ(セイカビー
ムP−1702:大日精化製)にて正弦波状平行曲線溝
の凹凸を形成した後プライマー(V−12メジウム:大
日精化製)を塗工してプライマー層を形成した。尚上記
微細凹凸は図3に示す断面形状を凸部の幅Wが30μ
m、凸部と凸部の間の距離Sが30μm、凸部の高さH
が10μmに形成した。 3)上記プライマー層の表面に抑制剤としてトリメリッ
ト酸を用いた発泡抑制インキ(CEX:インクテック
製)を用いて木の羽目板の目地柄を印刷して柄印刷層を
形成した。 4)上記のシートを下記に示す発泡PVCペーストを半
硬化させた基材シートにラミネートした後加熱発泡させ
て(発泡条件:210℃×2分間)、木目の凹凸と絵柄
が同調したリアル感のある木目調床材が得られた。
明する。 実施例1 1)厚さ0.3mmの透明塩化ビニル(PVC)シート
(半硬質タイプ、20phr:理研ビニル製)に、通常
のアクリルと塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体の混合物
インク(化X:昭和インク製)を用いたグラビア印刷に
より、木目のバックプリントを行った。 2)上記透明PVCシートの木目印刷面に図4に示す印
刷装置を用い電離放射線硬化性印刷インキ(セイカビー
ムP−1702:大日精化製)にて正弦波状平行曲線溝
の凹凸を形成した後プライマー(V−12メジウム:大
日精化製)を塗工してプライマー層を形成した。尚上記
微細凹凸は図3に示す断面形状を凸部の幅Wが30μ
m、凸部と凸部の間の距離Sが30μm、凸部の高さH
が10μmに形成した。 3)上記プライマー層の表面に抑制剤としてトリメリッ
ト酸を用いた発泡抑制インキ(CEX:インクテック
製)を用いて木の羽目板の目地柄を印刷して柄印刷層を
形成した。 4)上記のシートを下記に示す発泡PVCペーストを半
硬化させた基材シートにラミネートした後加熱発泡させ
て(発泡条件:210℃×2分間)、木目の凹凸と絵柄
が同調したリアル感のある木目調床材が得られた。
【0036】発泡PVCペースト組成 (単位は重量部) ・塩化ビニルペースト樹脂(ゼオンG121:日本ゼオン) 100 ・炭酸カルシウム(ホワイトンP30:東洋ファインケミカル) 20 ・酸化チタン(JRNC:テイカ) 20 ・発泡剤・アゾジカーボンアミド(AZS:大塚化学) 2.5 ・O−110(旭電化) 3 ・安定剤 3 ・可塑剤(ジオクチルフタレート) 65
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明化粧材は上記
の構成を採用したことにより、従来のケミカルエンボス
壁材(又は床材)やチップバラマキ床材と比較して、ケ
ミカルエンボスの凹凸に加えて盛り上げ印刷により形成
した微細凹凸模様を有する微細凹凸層により、シャープ
で微細な内部の凹凸を表現することが可能である。例え
ばこの微細凹凸模様を関数曲線群等の模様の幅、高さ及
び間隔が0.1〜100μm程度の溝状曲線群とした場
合には、表面凹凸と同時に木目の照り等の意匠を付与す
ることができる。
の構成を採用したことにより、従来のケミカルエンボス
壁材(又は床材)やチップバラマキ床材と比較して、ケ
ミカルエンボスの凹凸に加えて盛り上げ印刷により形成
した微細凹凸模様を有する微細凹凸層により、シャープ
で微細な内部の凹凸を表現することが可能である。例え
ばこの微細凹凸模様を関数曲線群等の模様の幅、高さ及
び間隔が0.1〜100μm程度の溝状曲線群とした場
合には、表面凹凸と同時に木目の照り等の意匠を付与す
ることができる。
【0038】更に、発泡抑制印刷を着色インキを用いて
形成しておいて、電離放射線硬化性インキに透明な材料
を用いて形成した場合には、発泡抑制インキによる絵柄
は発泡性樹脂層を発泡させた後でも絵柄として残るため
に、ケミカルエンボスによる凹部と発泡抑制インキによ
る絵柄と綺麗に同調した意匠が得られる。
形成しておいて、電離放射線硬化性インキに透明な材料
を用いて形成した場合には、発泡抑制インキによる絵柄
は発泡性樹脂層を発泡させた後でも絵柄として残るため
に、ケミカルエンボスによる凹部と発泡抑制インキによ
る絵柄と綺麗に同調した意匠が得られる。
【0039】また、ケミカルエンボスによる加熱発泡を
行った際に、発泡抑制印刷に対応して、積層体表面とな
る透明フィルムの表面が凹部となると共に、内部に積層
された各層の表面が追従して内部凹凸を形成して立体感
に優れた意匠が得られる。
行った際に、発泡抑制印刷に対応して、積層体表面とな
る透明フィルムの表面が凹部となると共に、内部に積層
された各層の表面が追従して内部凹凸を形成して立体感
に優れた意匠が得られる。
【0040】又、本発明製造方法は、上記の化粧材を確
実に製造することができる。特に化粧材の製造方法とし
て、微細凹凸層の盛り上げ印刷に、微細凹凸層の凹凸模
様に対応した凹部が形成されたロール凹版を用い、該ロ
ール凹版の凹部に電離放射線硬化性インキを充填させる
と共に該ロール凹版又は/及び充填された電離放射線硬
化性インキに透明フィルムを接触させ、電離放射線硬化
性インキが透明フィルムとロール凹版の間に保持されて
いる間に電離放射線を照射して電離放射線硬化性インキ
を硬化させ、電離放射線硬化性インキと透明フィルムを
密着せしめる方法を用いた場合には、木目の照り等を表
現するための微細凹凸模様をシャープに且つ確実に製造
することができる効果を有する。
実に製造することができる。特に化粧材の製造方法とし
て、微細凹凸層の盛り上げ印刷に、微細凹凸層の凹凸模
様に対応した凹部が形成されたロール凹版を用い、該ロ
ール凹版の凹部に電離放射線硬化性インキを充填させる
と共に該ロール凹版又は/及び充填された電離放射線硬
化性インキに透明フィルムを接触させ、電離放射線硬化
性インキが透明フィルムとロール凹版の間に保持されて
いる間に電離放射線を照射して電離放射線硬化性インキ
を硬化させ、電離放射線硬化性インキと透明フィルムを
密着せしめる方法を用いた場合には、木目の照り等を表
現するための微細凹凸模様をシャープに且つ確実に製造
することができる効果を有する。
【図1】本発明化粧材の木目調化粧材の場合の例を示
し、(a)は断面図、(b)は上面図である。
し、(a)は断面図、(b)は上面図である。
【図2】本発明化粧材の製造方法を説明するための化粧
材の製造工程の一部を示す断面図である。
材の製造工程の一部を示す断面図である。
【図3】凹凸模様の断面を示す部分断面図である。
【図4】微細凹凸層の形成方法の1例を示し、該方法を
説明するための概略図である。
説明するための概略図である。
1:化粧材 2:透明フィルム 3:模様印刷層 4:微細凹凸層 5:微細凹凸模様 7:発泡樹脂層 9:発泡抑制インキによる凹部 10:発泡抑制印刷 11:積層体 12:発泡性樹脂層 13:凹部 14:ロール凹版 15:電離放射線硬化性インキ
Claims (3)
- 【請求項1】透明フィルムに必要に応じ模様印刷を施し
た後、該透明フィルムの裏面側に硬化性インキを用いた
盛り上げ印刷による微細凹凸層を設け、更に該微細凹凸
層の表面に発泡抑制剤を含むインキを用いた発泡抑制層
を設けた積層体を形成し、上記積層体の発泡抑制層の面
に発泡性樹脂を積層した後該発泡性樹脂の発泡加工を行
い、発泡抑制層の部分に対応する発泡樹脂層、微細凹凸
層及び透明フィルムの表面が凹部として形成されている
ことを特徴とする化粧材。 - 【請求項2】透明フィルムに必要に応じ模様印刷を施し
た後、該透明フィルムの裏面側に硬化性インキを用いた
盛り上げ印刷による微細凹凸層を設け、更に該微細凹凸
層の表面に発泡抑制剤を含むインキを用いた発泡抑制層
を設けた積層体を形成し、上記積層体の発泡抑制層の面
に発泡性樹脂を積層した後該発泡性樹脂の発泡加工を行
い、発泡抑制層の部分に対応する発泡樹脂層、微細凹凸
層及び透明フィルムの表面を凹部として形成することを
特徴とする化粧材の製造方法。 - 【請求項3】微細凹凸層の盛り上げ印刷が、微細凹凸層
の凹凸模様に対応した凹部が形成されたロール凹版を用
い、該ロール凹版の凹部に電離放射線硬化性インキを充
填させると共に該ロール凹版又は/及び充填された電離
放射線硬化性インキに透明フィルムを接触させ、電離放
射線硬化性インキが透明フィルムとロール凹版の間に保
持されている間に電離放射線を照射して電離放射線硬化
性インキを硬化させ、電離放射線硬化性インキと透明フ
ィルムを密着せしめる方法である請求項3記載の化粧材
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35750191A JPH05177800A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35750191A JPH05177800A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05177800A true JPH05177800A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18454449
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35750191A Pending JPH05177800A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 化粧材及び化粧材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05177800A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09277481A (ja) * | 1996-04-09 | 1997-10-28 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
JP2001328227A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びそれを用いたドア |
JP2014526987A (ja) * | 2011-08-18 | 2014-10-09 | エルジー・ハウシス・リミテッド | Pla樹脂を使用した環境にやさしいシート |
WO2018081422A2 (en) | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Electronics For Imaging, Inc. | Energy curable foam inhibition ink |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35750191A patent/JPH05177800A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09277481A (ja) * | 1996-04-09 | 1997-10-28 | Toppan Printing Co Ltd | 化粧材及びその製造方法 |
JP2001328227A (ja) * | 2000-05-19 | 2001-11-27 | Dainippon Printing Co Ltd | 化粧材及びそれを用いたドア |
JP2014526987A (ja) * | 2011-08-18 | 2014-10-09 | エルジー・ハウシス・リミテッド | Pla樹脂を使用した環境にやさしいシート |
US9321885B2 (en) | 2011-08-18 | 2016-04-26 | Lg Hausys, Ltd. | Environmentally-friendly sheet using PLA resin |
WO2018081422A2 (en) | 2016-10-26 | 2018-05-03 | Electronics For Imaging, Inc. | Energy curable foam inhibition ink |
EP3532899A4 (en) * | 2016-10-26 | 2020-06-24 | Electronics for Imaging, Inc. | ENERGY CURABLE FOAM INHIBITION INK |
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