JPH05177289A - 型入鍛造における失熱防止方法 - Google Patents
型入鍛造における失熱防止方法Info
- Publication number
- JPH05177289A JPH05177289A JP35664991A JP35664991A JPH05177289A JP H05177289 A JPH05177289 A JP H05177289A JP 35664991 A JP35664991 A JP 35664991A JP 35664991 A JP35664991 A JP 35664991A JP H05177289 A JPH05177289 A JP H05177289A
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- JP
- Japan
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- forged
- forging
- heat insulating
- die
- insulating material
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 難加工材を型入鍛造する際に、表面にわれな
どの外観きずを発生させることなく鍛造可能な被鍛造材
の失熱方法を提供する。 【構成】 加熱炉から取り出された被鍛造材１を型入鍛
造するに際して、シート状の断熱材２を用いて、加熱さ
れた被鍛造材の表面が該断熱材によって被覆された状態
で鍛造を行う。
どの外観きずを発生させることなく鍛造可能な被鍛造材
の失熱方法を提供する。 【構成】 加熱炉から取り出された被鍛造材１を型入鍛
造するに際して、シート状の断熱材２を用いて、加熱さ
れた被鍛造材の表面が該断熱材によって被覆された状態
で鍛造を行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、難加工材等の被鍛造材
を型入鍛造する際における失熱防止方法に関する。
を型入鍛造する際における失熱防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、チタン合金或いは超合金等の難加
工材を、型入鍛造により所定の形状に成形する場合、鍛
造作業の間における被鍛造材の失熱を防止して、外観き
ずの発生を阻止する目的で、型内の自由鍛造部分におけ
る被鍛造材の露出部をバーナーで加熱することが行われ
ている。
工材を、型入鍛造により所定の形状に成形する場合、鍛
造作業の間における被鍛造材の失熱を防止して、外観き
ずの発生を阻止する目的で、型内の自由鍛造部分におけ
る被鍛造材の露出部をバーナーで加熱することが行われ
ている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、型入鍛
造は被鍛造材の失熱効果が大きいため、従来のバーナー
による加熱は、バーナーを保持するための人手を要する
上に、被鍛造材の失熱防止効果は未だ十分なものとはい
えず、しばしば外観きずが発生しているのが現状であっ
た。したがって、外観きずの発生しない型入鍛造方法の
開発が望まれていた。本発明は、従来の技術における上
記のような実情に鑑みてなされたものであって、その目
的は、バーナーを使用することなく、十分な失熱防止効
果を奏することが可能な型入鍛造における被鍛造材の失
熱防止方法を提供することにある。
造は被鍛造材の失熱効果が大きいため、従来のバーナー
による加熱は、バーナーを保持するための人手を要する
上に、被鍛造材の失熱防止効果は未だ十分なものとはい
えず、しばしば外観きずが発生しているのが現状であっ
た。したがって、外観きずの発生しない型入鍛造方法の
開発が望まれていた。本発明は、従来の技術における上
記のような実情に鑑みてなされたものであって、その目
的は、バーナーを使用することなく、十分な失熱防止効
果を奏することが可能な型入鍛造における被鍛造材の失
熱防止方法を提供することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、型
入鍛造に際して、断熱材のシートを使用することによっ
て達成された。すなわち、本発明は、加熱炉から取り出
された被鍛造材を型入鍛造するに際して、シート状の断
熱材を用いて、加熱された被鍛造材の表面が該断熱材に
よって被覆された状態で鍛造を行うことを特徴とする。
入鍛造に際して、断熱材のシートを使用することによっ
て達成された。すなわち、本発明は、加熱炉から取り出
された被鍛造材を型入鍛造するに際して、シート状の断
熱材を用いて、加熱された被鍛造材の表面が該断熱材に
よって被覆された状態で鍛造を行うことを特徴とする。
【０００５】以下、本発明を図面を参酌して詳細に説明
する。本発明の一実施態様において、加熱炉において所
定の温度に加熱された被鍛造材を、加熱炉から取り出し
た後、その表面をシート状の断熱材で被覆する。図１
は、その状態を説明するものであって、被鍛造材１に、
シート状の断熱材で作製された袋状断熱材２を被せた状
態を示す。次いで、この状態の被鍛造材を、型入鍛造に
おける鍛造プレス型に載置し、鍛造を行う。図２は、そ
の状態を説明するものであって、金型３内に、断熱材の
袋状断熱材２で被覆された被鍛造材を載置し、プレス４
によって鍛造を行う。
する。本発明の一実施態様において、加熱炉において所
定の温度に加熱された被鍛造材を、加熱炉から取り出し
た後、その表面をシート状の断熱材で被覆する。図１
は、その状態を説明するものであって、被鍛造材１に、
シート状の断熱材で作製された袋状断熱材２を被せた状
態を示す。次いで、この状態の被鍛造材を、型入鍛造に
おける鍛造プレス型に載置し、鍛造を行う。図２は、そ
の状態を説明するものであって、金型３内に、断熱材の
袋状断熱材２で被覆された被鍛造材を載置し、プレス４
によって鍛造を行う。
【０００６】なお、加熱処理の前に、被鍛造材表面をシ
ート状の断熱材で被覆することも考えられるが、その場
合には、断熱材の断熱作用によって、被鍛造材の加熱が
良好に実施できなくなるので、本発明においては、シー
ト状の断熱材は、加熱炉から取り出された後の被鍛造材
に適用することが必要である。また、その場合、シート
状の断熱材は、型入鍛造装置の金型表面に貼り付けてお
いてもよい。
ート状の断熱材で被覆することも考えられるが、その場
合には、断熱材の断熱作用によって、被鍛造材の加熱が
良好に実施できなくなるので、本発明においては、シー
ト状の断熱材は、加熱炉から取り出された後の被鍛造材
に適用することが必要である。また、その場合、シート
状の断熱材は、型入鍛造装置の金型表面に貼り付けてお
いてもよい。
【０００７】図３は、本発明の他の実施態様を示すもの
である。この実施態様においては、断熱材より構成され
た断熱シート２１を、あらかじめ金型３の内壁に貼り付
けておく。この型内に、加熱炉から取り出された被鍛造
材を載置し、上面にも断熱材より構成された他の断熱シ
ート２２を被せ、その状態で鍛造を行う。
である。この実施態様においては、断熱材より構成され
た断熱シート２１を、あらかじめ金型３の内壁に貼り付
けておく。この型内に、加熱炉から取り出された被鍛造
材を載置し、上面にも断熱材より構成された他の断熱シ
ート２２を被せ、その状態で鍛造を行う。
【０００８】本発明において、シート状の断熱材として
は、断熱効果を生じるものであれば如何なるものでも使
用できるが、断熱効果が高いものが好ましい。具体的に
は、ガラス繊維よりなるシート状物が好ましく使用でき
る。本発明によれば、型入鍛造にさいして、被鍛造材の
成形加工される部分が金型に直接接触することがなくな
り、また、自由鍛造部分も、シート状の断熱材によって
被覆されているので、鍛造にさいして被鍛造材の失熱が
効果的に防止される。さらにまた、断熱材は、鍛造後に
離型作用も示し、金型からの取り出しが容易になる。
は、断熱効果を生じるものであれば如何なるものでも使
用できるが、断熱効果が高いものが好ましい。具体的に
は、ガラス繊維よりなるシート状物が好ましく使用でき
る。本発明によれば、型入鍛造にさいして、被鍛造材の
成形加工される部分が金型に直接接触することがなくな
り、また、自由鍛造部分も、シート状の断熱材によって
被覆されているので、鍛造にさいして被鍛造材の失熱が
効果的に防止される。さらにまた、断熱材は、鍛造後に
離型作用も示し、金型からの取り出しが容易になる。
【０００９】
【実施例】チタン合金よりなる難加工材を用いて、スタ
ブシャフトの形状の成形物を作成した。まず、あらかじ
め所定の形状に作成された被鍛造材を、加熱炉で１０４
０℃に加熱した。加熱炉から取り出された被鍛造材に、
セラミックファイバー（商品名：カオール、東芝セラミ
ックス社製）よりなるシートの袋状物を被せた。この被
鍛造材を、図２に示すように、型入鍛造装置の型内に載
置し、型入鍛造を行った。鍛造終了時における被鍛造材
の温度は、８７０℃であり、得られた鍛造品の表面に
は、われの発生は認められなかった。比較のために、従
来の方法、すなわちガスバーナーによって、自由鍛造部
分を加熱した。この場合鍛造の終了時には温度が７９０
℃になっており、鍛造品の表面にはわれが発生した。
ブシャフトの形状の成形物を作成した。まず、あらかじ
め所定の形状に作成された被鍛造材を、加熱炉で１０４
０℃に加熱した。加熱炉から取り出された被鍛造材に、
セラミックファイバー（商品名：カオール、東芝セラミ
ックス社製）よりなるシートの袋状物を被せた。この被
鍛造材を、図２に示すように、型入鍛造装置の型内に載
置し、型入鍛造を行った。鍛造終了時における被鍛造材
の温度は、８７０℃であり、得られた鍛造品の表面に
は、われの発生は認められなかった。比較のために、従
来の方法、すなわちガスバーナーによって、自由鍛造部
分を加熱した。この場合鍛造の終了時には温度が７９０
℃になっており、鍛造品の表面にはわれが発生した。
【００１０】
【発明の効果】本発明は、上記のように、被鍛造材の表
面が断熱材によって被覆した状態で型入鍛造が行われる
から、被鍛造材からの熱の放散が効果的に阻止され、し
たがって、チタン合金、超合金等の難加工材を型入鍛造
する場合、われ等の外観きずの発生が防止できる。ま
た、金型から容易に取り出すことができ、良好な鍛造表
面を有する鍛造品を作製することができる。
面が断熱材によって被覆した状態で型入鍛造が行われる
から、被鍛造材からの熱の放散が効果的に阻止され、し
たがって、チタン合金、超合金等の難加工材を型入鍛造
する場合、われ等の外観きずの発生が防止できる。ま
た、金型から容易に取り出すことができ、良好な鍛造表
面を有する鍛造品を作製することができる。
【図１】被鍛造材に、袋状断熱材を被せた状態を説明す
る図である。
る図である。
【図２】本発明の型入鍛造を実施する実施例の説明図で
ある。
ある。
【図３】本発明の型入鍛造を実施する他の実施例の説明
図である。
図である。
１ 被鍛造材 ２ 断熱材の袋状断熱材 ３ 金型 ４ プレス ２１ 断熱シート ２２ 断熱シート
Claims (1)
- 【請求項１】 加熱炉から取り出された被鍛造材を型入
鍛造するに際して、シート状の断熱材を用いて、加熱さ
れた被鍛造材の表面が該断熱材によって被覆された状態
で鍛造を行うことを特徴とする型入鍛造における被鍛造
材の失熱防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35664991A JPH05177289A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 型入鍛造における失熱防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35664991A JPH05177289A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 型入鍛造における失熱防止方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05177289A true JPH05177289A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=18450084
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35664991A Pending JPH05177289A (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 型入鍛造における失熱防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05177289A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010280003A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Boehler Schmiedetechnik Gmbh & Co Kg | 工作物を加熱成形する方法及び放熱を減少する手段 |
| WO2012090892A1 (ja) | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 日立金属株式会社 | 型打鍛造方法および鍛造品の製造方法 |
| CN105750465A (zh) * | 2016-04-28 | 2016-07-13 | 四川六合锻造股份有限公司 | 一种降低高温合金材料锻造开裂倾向的方法 |
| JP2019193952A (ja) * | 2011-01-17 | 2019-11-07 | エイティーアイ・プロパティーズ・エルエルシー | 表面コーティングを介しての金属合金の熱間加工性の改善 |
| US11059088B2 (en) | 2010-02-05 | 2021-07-13 | Ati Properties Llc | Systems and methods for processing alloy ingots |
| JPWO2021182606A1 (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-16 | ||
| CN113878074A (zh) * | 2021-08-19 | 2022-01-04 | 四川工程职业技术学院 | 用于高强钛合金热模锻的保温润滑复合材料及制备方法 |
| CN114160733A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-03-11 | 陕西宏远航空锻造有限责任公司 | 一种两端头两侧都带窄高台y形铝合金模锻件的成型方法 |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP35664991A patent/JPH05177289A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010280003A (ja) * | 2009-06-05 | 2010-12-16 | Boehler Schmiedetechnik Gmbh & Co Kg | 工作物を加熱成形する方法及び放熱を減少する手段 |
| US11059089B2 (en) | 2010-02-05 | 2021-07-13 | Ati Properties Llc | Systems and methods for processing alloy ingots |
| US11059088B2 (en) | 2010-02-05 | 2021-07-13 | Ati Properties Llc | Systems and methods for processing alloy ingots |
| WO2012090892A1 (ja) | 2010-12-28 | 2012-07-05 | 日立金属株式会社 | 型打鍛造方法および鍛造品の製造方法 |
| CN103282140A (zh) * | 2010-12-28 | 2013-09-04 | 日立金属株式会社 | 模锻方法及锻件的制造方法 |
| US9610630B2 (en) | 2010-12-28 | 2017-04-04 | Hitachi Metals, Ltd. | Closed-die forging method and method of manufacturing forged article |
| EP2659993A4 (en) * | 2010-12-28 | 2017-08-23 | Hitachi Metals, Ltd. | Closed-die forging method and method of manufacturing forged article |
| JP2019193952A (ja) * | 2011-01-17 | 2019-11-07 | エイティーアイ・プロパティーズ・エルエルシー | 表面コーティングを介しての金属合金の熱間加工性の改善 |
| CN105750465A (zh) * | 2016-04-28 | 2016-07-13 | 四川六合锻造股份有限公司 | 一种降低高温合金材料锻造开裂倾向的方法 |
| JPWO2021182606A1 (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-16 | ||
| WO2021182606A1 (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-16 | 日立金属株式会社 | 熱間鍛造材の製造方法 |
| CN113878074A (zh) * | 2021-08-19 | 2022-01-04 | 四川工程职业技术学院 | 用于高强钛合金热模锻的保温润滑复合材料及制备方法 |
| CN114160733A (zh) * | 2021-12-15 | 2022-03-11 | 陕西宏远航空锻造有限责任公司 | 一种两端头两侧都带窄高台y形铝合金模锻件的成型方法 |
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