JPH051765A - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置

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JPH051765A
JPH051765A JP14734891A JP14734891A JPH051765A JP H051765 A JPH051765 A JP H051765A JP 14734891 A JP14734891 A JP 14734891A JP 14734891 A JP14734891 A JP 14734891A JP H051765 A JPH051765 A JP H051765A
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hydraulic
clutch
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Fumiaki Baba
文章 馬場
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リバースレンジへのシフト時の締結ショック
と、リバースレンジから非リバースレンジへのシフト時
の解放ショックの発生を防止する。 【構成】 マニュアルバルブ31から、リバースクラッ
チ25へ油圧を供給する通路66aと、ローリバースブ
レーキ27へ油圧を供給する通路Kとが設けられ、通路
KにN−Rアキュムレータ37と1−2シフトバルブ3
3とが介設され、リバースレンジから非リバースレンジ
へのシフト時に、リバースクラッチ25の油圧がマニュ
アルバルブ31のドレンポート31dからリリースさ
れ、ローリバースブレーキ27の油圧が1−2シフトバ
ルブ33のドレンポート33eからリリースされるよう
になった自動変速機の制御装置において、マニュアルバ
ルブ31がリバースレンジ位置から非リバースレンジ位
置にシフトされたときには、N−Rアキュムレータ37
の背圧を高める背圧上昇手段を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の自動変速機にはトル
クコンバータと変速歯車機構とが設けられる。ここで、
トルクコンバータは、エンジン出力軸のトルクを変速し
てタービンシャフトに伝達し、変速歯車機構は、タービ
ンシャフトのトルクをさらに変速して、かつ後進時には
回転方向を逆転させて駆動輪側に伝達するようになって
いる。そして、通常、変速歯車機構は、サンギヤとリン
グギヤとピニオンギヤとキャリアとを備えたプラネタリ
ギヤシステムからなり、かかる変速歯車機構には、ター
ビンシャフトと所定の各ギヤとを締結または遮断する
(以下、これをオン・オフという)複数のクラッチと、所
定のギヤを固定または該固定を解放する(以下、これを
オン・オフという)複数のブレーキと、これらのクラッ
チとブレーキとを動作させるための油圧機構とが設けら
れる。ここで、変速歯車機構は、油圧機構によって、各
クラッチと各ブレーキのオン・オフパターンを切り替
え、これによってプラネタリギヤシステム内での動力伝
達経路を切り替え、変速と前進・後進切り替えとを行な
うようになっている。
【0003】かかる変速歯車機構においては、通常、後
進段を得るためにリバースクラッチとローリバースブレ
ーキとが設けられ、セレクトレバーの操作によってリバ
ースレンジがセレクトされたとき、すなわち後進時に
は、リバースクラッチとローリバースブレーキとがオン
され、セレクトレバーがリバースレンジから非リバース
レンジ(ニュートラルレンジまたはパーキングレンジ)に
シフトされたときには、リバースクラッチとローリバー
スブレーキとがオフされるようになっている。
【0004】このようなリバースクラッチとローリバー
スブレーキとに油圧を供給する従来の油圧機構の一例を
図11に示す。図11に示すように、従来の油圧機構F
1において、セレクトレバー(図示せず)の操作によりリ
バースレンジがセレクトされたときには、これに伴って
マニュアルバルブ101がリバースレンジ位置をとり、
このときライン圧供給通路102内の油圧(ライン圧)
が、マニュアルバルブ101を介してリバースレンジ用
油圧供給通路103に供給され、この油圧が、夫々、第
1または第2分岐油圧供給通路104,105を介し
て、リバースクラッチ106とローリバースブレーキ1
07とに供給され、両者がオンされるようになってい
る。このようにして、自動変速機がリバース駆動状態と
なる。
【0005】他方、リバースレンジから非リバースレン
ジ(NレンジまたはPレンジ)にシフトされたときには、
マニュアルバルブ101が非リバースレンジ位置をと
り、このときリバースクラッチ106内の油圧とローリ
バースブレーキ107内の油圧とが、夫々、第1または
第2分岐油圧供給通路104,105と、リバースレン
ジ用油圧供給通路103と、マニュアルバルブ101と
を介してドレンポート108からリリースされるように
なっている(例えば、特開昭63−186055号公報
参照)。
【0006】ここにおいて、リバースレンジがセレクト
されたときに、リバースクラッチ106とローリバース
ブレーキ107とに急激に油圧が供給されると、両者が
急激にオンされ、変速歯車機構の出力トルクが急変する
といったいわゆる締結ショック(変速ショック)が生じる
ので、かかる締結ショックの発生を防止するために、例
えば第2分岐油圧供給通路105に臨んで、油圧の立ち
上がりを緩衝させるアキュムレータ109が設けられ
る。
【0007】ところで、図11に示すような従来の油圧
機構F1において、リバースレンジから非リバースレン
ジにシフトされた場合、リバースクラッチ106内の油
圧ないし作動油(以下、単に油圧という)はほとんど時間
遅れなく急激にリリースされるが、ローリバースブレー
キ107には通常ディッシュプレート(図示せず)が設け
られているので、ローリバースブレーキ107内の油圧
は比較的ゆっくりリリースされる。この場合、リバース
クラッチ106がオフされたときに変速歯車機構のリバ
ース駆動状態が解除されるので、リバース駆動力の解放
が非常に急激となる。このとき、リバース駆動力によっ
てたわみが生じていたエンジンマウントが急激に元の状
態に戻るので、これによって自動変速機の揺れ戻しショ
ック(いわゆる解放ショック)が生じるといった問題があ
る。なお、破線で示すように、アキュムレータ109'
を第1分岐油圧供給通路104に臨んで設けた場合に
は、リバースクラッチ106内の油圧のリリースは、若
干遅れるものの依然ローリバースブレーキ107内の油
圧のリリースに先行するので、解放ショックが発生す
る。
【0008】そこで、図12に示すように、アキュムレ
ータ109との接続部よりローリバースブレーキ側にお
いて、第2分岐油圧供給通路105にシフトバルブ11
1(例えば1−2シフトバルブ)を介設し、リバースレン
ジから非リバースレンジにシフトされたときには、これ
と同期してシフトバルブ111をシフトさせて第2分岐
油圧供給通路105を遮断し、ローリバースブレーキ1
07内の油圧を、第2分岐油圧供給通路105のローリ
バースブレーキ側の部分105aを介して、シフトバル
ブ111のドレンポート112からリリースさせるよう
にした油圧機構F2が提案されている。
【0009】図12に示すような従来の油圧機構F2
おいては、リバースクラッチ106内から排出される作
動油のみが、アキュムレータ109内から第2分岐油圧
供給通路105のマニュアルバルブ側の部分105bを
介して排出される作動油と干渉し合うので、リバースク
ラッチ106内の油圧のリリースが比較的緩慢化され
る。例えば、所定の油圧P1でローリバースブレーキ1
07がオフされ、所定の油圧P2でリバースクラッチ1
06がオフされるように設定された油圧機構F2におけ
る、油圧リリース時のローリバースブレーキ107内と
リバースクラッチ106内の油圧の時間に対する変化特
性を図10に示す。この例では、時刻θ1でリバースレ
ンジから非リバースレンジにシフトされ、ローリバース
ブレーキ107がθ2でオフされ、リバースクラッチ1
06がこれより遅れてθ3でオフされており、したがっ
て解放ショックは生じない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示すような従来の油圧機構F2では、図10に示すよ
うに部品寸法のばらつき等によって、リバースクラッチ
106の油圧のリリース特性が図10の一点鎖線で示す
ようにずれた場合、リバースクラッチ106がθ2より
前の時刻θ3'でオフされてしまい、この場合には、前記
したような解放ショックが生じてしまうといった問題が
ある。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、自動車用の自動変速機にお
いて、締結ショックの発生を防止することができ、かつ
リバースレンジから非リバースレンジへのシフト時に、
リバースクラッチのオフ動作をローリバースブレーキの
オフ動作よりも確実に遅らせることができ、エンジンマ
ウントの戻りに起因する解放ショックの発生を防止する
ことができる自動変速機の制御装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、マニュアルバルブがリバースレンジ
位置をとったときに油圧が供給されるリバースレンジ用
油圧供給通路と、該リバースレンジ用油圧供給通路から
分岐して第1摩擦締結要素に接続される第1分岐油圧供
給通路と、上記リバースレンジ用油圧供給通路から分岐
して第2摩擦締結要素に接続される第2分岐油圧供給通
路と、該第2分岐油圧供給通路に臨んで配置されるアキ
ュムレータと、該アキュムレータとの接続部より第2摩
擦締結要素側で第2分岐油圧供給通路に介設され、マニ
ュアルバルブのリバースレンジ位置と非リバースレンジ
位置との間の切替動作に同期してシフトされ、リバース
レンジでは第2分岐油圧供給通路のマニュアルバルブ側
の部分と第2摩擦締結要素側の部分とを連通させる一
方、リバースレンジから非リバースレンジにシフトされ
たときには、第2分岐油圧供給通路の上記連通を遮断す
るとともに第2分岐油圧供給通路の第2摩擦締結要素側
の部分の油圧をリリースさせるシフトバルブとが設けら
れた自動変速機において、上記マニュアルバルブがリバ
ースレンジ位置から非リバースレンジ位置にシフトされ
たときには、上記アキュムレータの背圧を高める背圧上
昇手段が設けられていることを特徴とする自動変速機の
制御装置を提供する。
【0013】第2の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機の制御装置において、ライン圧が背圧としてアキュ
ムレータに導入されるようになっており、ライン圧を調
圧する調圧弁と該調圧弁の制御油圧を制御する電磁弁と
を備えたライン圧制御機構が背圧上昇手段として機能す
るようになっていることを特徴とする自動変速機の制御
装置を提供する。
【0014】第3の発明は、第1の発明または第2の発
明にかかる自動変速機の制御装置において、第1摩擦締
結要素がリバースクラッチであり、第2摩擦締結要素が
ローリバースブレーキであることを特徴とする自動変速
機の制御装置を提供する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図2に示すように、自動車用の自動変速機ATには、エ
ンジン出力軸1のトルク(エンジントルク)を変速してタ
ービンシャフト2に伝達するトルクコンバータ3と、こ
のタービンシャフト2のトルクをさらに変速しまた後進
段が選択されているときには回転を逆転させて出力ギヤ
4から駆動輪側に出力する変速歯車機構5とが設けられ
ている。ここで、タービンシャフト2はパイプ状に形成
され、その中空部にはエンジン出力軸1に連結されたポ
ンプシャフト6が配設され、このポンプシャフト6によ
って、変速歯車機構5の後方(図2では左側)に配置され
たオイルポンプ7が回転駆動されるようになっている。
【0016】トルクコンバータ3は、実質的に、連結部
材8を介してエンジン出力軸1に連結されたポンプ9
と、タービンシャフト2に連結されポンプ9から吐出さ
れる作動油によって回転駆動されるタービン10と、タ
ービン10からポンプ9に還流する作動油をポンプ9の
回転を促進する方向に整流するステータ11とで構成さ
れ、ポンプ9とタービン10の回転数差に応じた変速比
で、エンジン出力軸1のトルクを変速するようになって
いる。ここで、ステータ11はステータ用ワンウェイク
ラッチ12を介して変速機ケース13に固定されてい
る。なお、必要に応じてエンジン出力軸1とタービンシ
ャフト2とを直結させるロックアップクラッチ14が設
けられている。
【0017】変速歯車機構5は、一般に知られた普通の
プラネタリギヤシステムであって、この変速歯車機構5
には、タービンシャフト2に遊嵌された比較的小径のス
モールサンギヤ15と、このスモールサンギヤ15より
後方でタービンシャフト2に遊嵌された比較的大径のラ
ージサンギヤ16と、スモールサンギヤ15と噛み合う
複数のショートピニオンギヤ17(1つのみ図示)と、前
部(図2では右側)がショートピニオンギヤ17と噛み合
い後部がラージサンギヤ16と噛み合うロングピニオン
ギヤ18と、さらにこのロングピニオンギヤ18と噛み
合うリングギヤ19と、ショートピニオンギヤ17とロ
ングピニオンギヤ18とを回転自在に支持するキャリア
20とが設けられている。この変速歯車機構5では、変
速段に応じてスモールサンギヤ15、ラージサンギヤ1
6またはキャリア20がトルク入力部となる一方、どの
変速段でもリングギヤ19がトルク出力部となる。な
お、リングギヤ19は出力ギヤ4に連結されている。
【0018】そして、変速歯車機構5内でのトルク伝達
経路を切り替えるために、すなわち変速比を切り替えあ
るいは出力ギヤ4の回転方向を切り替えるために、複数
のクラッチ及びブレーキが設けられている。具体的に
は、タービンシャフト2とスモールサンギヤ15との間
には、フォワードクラッチ21と第1ワンウェイクラッ
チ22とが直列に介設されるとともに、両クラッチ2
1,22に対して並列にコーストクラッチ23が介設さ
れている。そして、タービンシャフト2とキャリア20
との間には3−4クラッチ24が介設され、タービンシ
ャフト2とラージサンギヤ16との間にはリバースクラ
ッチ25が介設されている。また、ラージサンギヤ16
とリバースクラッチ25との間には、所定の変速段でラ
ージサンギヤ16を固定するための、サーボピストンに
よって作動させられるバンドブレーキからなる2−4ブ
レーキ26が設けられている。さらに、キャリア20と
変速機ケース13'との間には、所定の変速段でキャリ
ア20を固定するローリバースブレーキ27と、キャリ
ア20の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ28
とが並列に介設されている。なお、以下では、適宜これ
らのクラッチとブレーキとを 「摩擦締結要素」 と総称す
る。
【0019】そして、各クラッチ21,23,24,25
と各ブレーキ26,27のオン・オフパターンを組み変
えることによって、表1に示すような各種レンジないし
変速段が得られるようになっている。以下、表1を参照
しつつ、各レンジないし変速段におけるトルク伝達経路
とその変速特性とを説明する。
【0020】
【表1】
【0021】(1)Pレンジ(パーキングレンジ)…すべて
の摩擦締結要素がオフされる。この場合、タービンシャ
フト2のトルクは変速歯車機構5に伝達されない。 (2)Rレンジ(リバースレンジ)…リバースクラッチ25
とローリバースブレーキ27とがオンされ、他の摩擦締
結要素はオフされる。ローリバースブレーキ27がオン
されているので、これと並列に配設された第2ワンウェ
イクラッチ28は、格別の作用を及ぼさない。第1ワン
ウェイクラッチ22は、トルク伝達経路から外れ、格別
の作用を及ぼさない。この場合、タービンシャフト2の
トルクが、リバースクラッチ25を介してラージサンギ
ヤ16に入力される。そして、ローリバースブレーキ2
7によってキャリア20が固定されているので、ラージ
サンギヤ16とロングピニオンギヤ18とリングギヤ1
9とが、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能す
る。したがって、ラージサンギヤ16に入力されたトル
クは、このギヤ列内を上記の順に伝わり、ラージサンギ
ヤ16の歯数とリングギヤ19の歯数とによって決定さ
れる大きな減速比で変速され、出力ギヤ4に出力され
る。このRレンジでは、リングギヤ19(出力ギヤ4)は
ラージサンギヤ16(タービンシャフト2)と反対方向に
回転し、駆動輪が後進側に駆動される。 (3)Nレンジ(ニュートラルレンジ)…Pレンジの場合と
同様である。 (4)Dレンジ(ドライブレンジ)1速…フォワードクラッ
チ21がオンされ、他の摩擦締結要素はオフされる。第
1,第2ワンウェイクラッチ22,28は通常ロック状態
となるが、コースティング時には空転する。 この場合、タービンシャフト2のトルクが、順にフォワ
ードクラッチ21と第1ワンウェイクラッチ22とを介
してスモールサンギヤ15に入力される。そして、第2
ワンウェイクラッチ28によってキャリア20が固定さ
れるので、スモールサンギヤ15とショートピニオンギ
ヤ17とロングピニオンギヤ18とリングギヤ19と
が、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能する。
したがって、スモールサンギヤ15に入力されたトルク
は、このギヤ列内を上記の順に伝わり、スモールサンギ
ヤ15の歯数とリングギヤ19の歯数とによって決定さ
れる大きな減速比で変速され、出力ギヤ4に出力され
る。この場合、リングギヤ19(出力ギヤ4)はスモール
サンギヤ15(タービンシャフト2)と同一方向に回転
し、駆動輪が前進側に駆動される。なお、このDレンジ
1速では、第1ワンウェイクラッチ22の作用によりエ
ンジンブレーキは得られない。 (5)Dレンジ2速…フォワードクラッチ21と2−4ブ
レーキ26とがオンされ、他の摩擦締結要素はオフされ
る。第1ワンウェイクラッチ22は通常ロック状態とな
るが、コースティング時には空転する。なお、第2ワン
ウェイクラッチ28は常時空転する。 この場合、ラージサンギヤ16が固定されるので、ロン
グピニオンギヤ18が、自転しつつラージサンギヤ16
まわりを公転する。したがって、基本的には上記Dレン
ジ1速の場合と同様の経路でトルクが伝達されるが、リ
ングギヤ19の回転数がロングピニオンギヤ18の公転
分だけ高くなるので、Dレンジ1速よりはやや減速比が
小さくなる。なお、このDレンジ2速では、第1ワンウ
ェイクラッチ22の作用によりエンジンブレーキは得ら
れない。
【0022】(6)Dレンジ3速…フォワードクラッチ2
1とコーストクラッチ23と3−4クラッチ24とがオ
ンされ、他の摩擦締結要素はオフされる。コーストクラ
ッチ23がオンされているので、これと並列に配設され
たフォワードクラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ
22は、格別の作用を及ぼさない。なお、第2ワンウェ
イクラッチ28は常時空転する。 この場合、スモールサンギヤ15とキャリア20とが、
コーストクラッチ23とタービンシャフト2と3−4ク
ラッチ24とを介して、互いにロックされるので、プラ
ネタリギヤシステムの一般的な性質に従って、すべての
ギヤ15〜19とキャリア20とが固定され一体回転す
るようになり、タービンシャフト2と出力ギヤ4とが直
結され、したがってタービンシャフト2のトルクが変速
されずに(減速比1)出力ギヤ4に伝達される。この場
合、出力ギヤ4はタービンシャフト2と同一方向に回転
し、駆動輪が前進側に駆動される。なお、直結状態にあ
るこのDレンジ3速で、エンジンブレーキが得られるの
は当然である。
【0023】(7)Dレンジ4速…フォワードクラッチ2
1と3−4クラッチ24と2−4ブレーキ26とがオン
され、他の摩擦締結要素はオフされる。第1,第2ワン
ウェイクラッチ22,28は常時空転する。なお、第1
ワンウェイクラッチ22が常時空転するので、フォワー
ドクラッチ21はオンされているものの、格別の作用を
及ぼさない。 この場合、タービンシャフト2のトルクが、3−4クラ
ッチ24を介してキャリア20に入力され、このキャリ
ア20のトルクは、順に、ロングピニオンギヤ18とリ
ングギヤ19とを介して出力ギヤ4に伝達される。2−
4ブレーキ26によってラージサンギヤ16が固定され
ているので、ロングピニオンギヤ18は、自転しつつラ
ージサンギヤ16まわりを公転する。したがって、リン
グギヤ19の回転数は、キャリア20の回転数すなわち
タービンシャフト2の回転数より、ロングピニオンギヤ
18の自転分だけ高くなり、変速歯車機構5はオーバー
ドライブ(増速)状態となる。なお、リングギヤ19(出
力ギヤ4)はキャリア20(タービンシャフト2)と同一
方向に回転し、駆動輪が前進側に駆動される。
【0024】(8)2レンジ1速…Dレンジ1速の場合と
同様である。 (9)2レンジ2速…フォワードクラッチ21とコースト
クラッチ23と2−4ブレーキ26とがオンされ、他の
摩擦締結要素はオフされる。コーストクラッチ23がオ
ンされているので、これと並列に配設されたフォワード
クラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ22は、格別
の作用を及ぼさない。 この場合、トルク伝達経路及び変速特性は、基本的には
Dレンジ2速の場合と同様であるが、第1ワンウェイク
ラッチ22が働かないので、エンジンブレーキが得られ
ることになる。 (10)2レンジ3速…Dレンジ3速の場合と同様であ
る。 (11)1レンジ1速…フォワードクラッチ21とコース
トクラッチ23とローリバースブレーキ27とがオンさ
れ、他の摩擦締結要素はオフされる。コーストクラッチ
23がオンされているので、これと並列に配設されたフ
ォワードクラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ22
は、格別の作用を及ぼさず、またローリバースブレーキ
27がオンされているので、これと並列に配設された第
2ワンウェイクラッチ28も、格別の作用を及ぼさな
い。 この場合、トルク伝達経路及び変速特性は、基本的には
Dレンジ1速の場合と同様であるが、第1,第2ワンウ
ェイクラッチ22,28が働かないので、エンジンブレ
ーキが得られることになる。 (12)1レンジ2速…2レンジ2速の場合と同様であ
る。
【0025】以下、変速歯車機構5の各摩擦締結要素を
オン・オフ作動させる油圧機構を説明する。図3〜図7
に示すように、油圧機構FSは、実質的に、油圧機構F
Sのライン圧(元圧)を制御するライン圧制御機構Lと、
夫々所定の部材に油圧を供給しまたはこれをリリースす
る多数の油圧通路からなる油圧通路網Mと、セレクトレ
バー(図示せず)のセレクト操作に対応してシフトされラ
イン圧の供給経路を切り替えるマニュアルバルブ31
と、マニュアルバルブ31のシフト位置と車両の運転状
態(例えば、車速とスロットル開度)とに応じて、コント
ロールユニット32によってシフトされる3つのシフト
バルブ33〜35と、所定の摩擦締結要素への油圧の供
給ないしリリースを緩衝させるための4つのアキュムレ
ータ36〜39と、所定の摩擦締結要素への油圧の供給
またはリリースのタイミングを調整する3つのタイミン
グバルブ41〜43及びバイパスバルブ44と、トルク
コンバータ3及びロックアップクラッチ14への油圧の
供給を制御するロックアップ制御機構Uと、油圧通路網
Mの所定の部分の流動抵抗を調節するための多数のオリ
フィス及びワンウェイバルブ等で構成されている。な
お、上記オリフィス及びワンウェイバルブは、一般に用
いられるマークで図示されているが、個々には番号を付
していない。
【0026】そして、セレクトされたレンジ(P,R,N,
D,2,1レンジ)と車両の運転状態とに応じて、油圧機
構FSによって、各摩擦締結要素にかかる油圧が制御さ
れ、変速歯車機構5の変速段の切り替えが行なわれるよ
うになっている。ここで、2−4ブレーキ26は、アプ
ライポート26aとリリースポート26bとを備えたサー
ボピストンタイプのバンドブレーキであって、アプライ
ポート26aのみに油圧がかけられているときにオン(ブ
レーキ作動)され、両ポート26a,26bともに油圧がか
けられているときまたはともに油圧がリリースされてい
るときにはオフ(ブレーキ解放)される。その他の摩擦締
結要素は、すべて油圧がかけられたときにオンされ、油
圧がリリースされたときにオフされる。
【0027】ライン圧制御機構Lは、基本的には、プレ
ッシャレギュレータバルブ50によって、パイロット圧
にほぼ比例する油圧(ライン圧)を、ライン圧供給通路5
1内に形成するようになっている。そして、このライン
圧供給通路51内のライン圧はマニュアルバルブ31等
に供給されるようになっている。なお、ライン圧供給通
路51内の作動油は、プレッシャレギュレータバルブ5
0から、リリーフバルブ52を備えたトルクコンバータ
油路53を介して、トルクコンバータ3にも供給される
ようになっている。
【0028】プレッシャレギュレータバルブ50に供給
されるパイロット圧は、減圧弁54と、モジュレータバ
ルブ55と、ライン圧制御用アキュムレータ56と、コ
ントロールユニット32によってデューティ制御される
ライン圧制御用ソレノイドバルブ57とによって形成さ
れるようになっている。具体的には、ライン圧供給通路
51内のライン圧が、減圧弁54によって減圧された
後、減圧油路58を介してモジュレータバルブ55の入
力ポート55aに入力される。また、減圧油路58内の
油圧は、デューティ圧通路59を介してモジュレータバ
ルブ55のコントロールポート55bにも導入される。
ここで、コントロールポート55bにかかる油圧は、コ
ントロールユニット32から入力されるデューティ比に
応じて開閉されるライン圧制御用ソレノイドバルブ57
によって制御される。なお、デューティ比は、後で説明
するように、コントロールユニット32によって、スロ
ットル開度、車速、セレクされたレンジ、変速段等に応
じて所定の方法で設定される。
【0029】そして、コントロールポート55bにかか
る油圧に対応する油圧が、パイロット圧としてモジュレ
ータバルブ55からパイロット圧通路61に出力され
る。ここで、パイロット圧通路61内の油圧振動ないし
脈動は、ライン圧制御用アキュムレータ56によって吸
収される。このようにして形成されたパイロット圧が、
プレッシャレギュレータバルブ50に供給され、このパ
イロット圧に比例するライン圧がライン圧供給通路51
に形成される。なお、パイロット圧通路61内のパイロ
ット圧はカットバックバルブ62にも供給されるように
なっている。
【0030】マニュアルバルブ31は、セレクトレバー
(図示せず)のセレクト操作と連動してシフトされ、セレ
クトされたレンジに応じて、ライン圧供給通路51を所
定の油圧供給通路と連通させるようになっている。具体
的には、ライン圧供給通路51を、Dレンジ及び2レン
ジでは第1,第2メイン油圧供給通路63,64と連通さ
せ、1レンジでは第1,第3メイン油圧供給通路63,6
5と連通させ、Rレンジではリバースレンジ用油圧供給
通路66と連通させ、Pレンジ及びNレンジでは上記油
圧供給通路63〜66のどれとも連通させないようにな
っている。
【0031】ここで、第1メイン油圧供給通路63は1
−2シフトバルブ用油圧通路63aとフォワードクラッ
チ用油圧通路63bとに分岐し、1−2シフトバルブ用
油圧通路63aは1−2シフトバルブ33の第1入力ポ
ート33aに接続され、フォワードクラッチ用油圧通路
63bはさらに分岐して、3−4シフトバルブ35の第
1入力ポート35aとフォワードクラッチ21とに接続
されている。第2メイン油圧供給通路64は、2−3シ
フトバルブ34の第1入力ポート34aに接続されてい
る。第3メイン油圧供給通路65は、ローレデューシン
グバルブ67(減圧弁)とボールバルブ68とを介して、
後で説明する第2分岐油圧通路66bに集合された後、
1−2シフトバルブ33の第2入力ポート33bに接続
されている。リバースレンジ用油圧供給通路66は、第
1分岐油圧供給通路66aと、1−2シフトバルブ用通
路66bとに分岐し、第1分岐油圧供給通路66aはリバ
ースクラッチ25に接続され、1−2シフトバルブ用通
路66bは上記ボールバルブ68を介して1−2シフト
バルブ33の第2入力ポート33bに接続されている。
【0032】各シフトバルブ33〜35は、夫々、基本
的にはコントロールユニット32によって制御され、入
力ポートから入力される油圧を、セレクトされたレンジ
と変速段とに応じて、所定の出力ポートから出力して所
定の摩擦締結要素に供給し、あるいはリリースするよう
になっている。具体的には、1−2シフトバルブ33に
は、前記した第1,第2入力ポート33a,33bと、第
1,第2出力ポート33c,33dとが設けられ、第1出力
ポート33cはアプライポート用油圧通路71を介して
2−4ブレーキ26のアプライポート26aに接続さ
れ、第2出力ポート33dはローリバースブレーキ用油
圧通路72を介してローリバースブレーキ27に接続さ
れている。
【0033】2−3シフトバルブ34には、前記した第
1入力ポート34aと、第2入力ポート34bと、第1,
第2出力ポート34c,34dとが設けられ、第2入力ポ
ート34bは第1接続通路73を介して3−4シフトバ
ルブ35の第1出力ポート35cに接続され、第1出力
ポート34cは3−4クラッチ用油圧通路74を介して
3−4クラッチ24に接続され、第2出力ポート34d
は第2接続通路75とボールバルブ76と後で説明する
コーストクラッチ用油圧通路77とを介してコーストク
ラッチ23に接続されている。また、3−4クラッチ用
油圧通路74から分岐する第3接続通路78が設けら
れ、この第3接続通路78は3−4シフトバルブ35の
第2入力ポート35bに接続されている。
【0034】3−4シフトバルブ35には、前記した第
1,第2入力ポート35a,35b及び第1出力ポート35
cと、第2出力ポート35dとが設けられ、第2出力ポー
ト35dは、リリースポート用油圧通路81を介して2
−4ブレーキ26のリリースポート26bに接続される
とともに、コーストクラッチ用油圧通路77を介してコ
ーストクラッチ23に接続されている。なお、リリース
ポート用油圧通路81とコーストクラッチ用油圧通路7
7とは、第2出力ポート35d近傍では1本に集合され
ている。
【0035】各シフトバルブ33,34,35は、夫々、
バルブスプール33v,34v,35vの位置を、オン位置
またはオフ位置に切り替えることによって、シフトバル
ブ内での油圧伝達経路を切り替えられるようになってい
る。ここで、オン位置とは図5,図6において右寄りの
位置であり、オフ位置とは左寄りの位置である。なお、
図5,図6中において、各バルブスプール33v,34v,
35vの中心線より上側の部分はオン位置をとった状態
を示し、中心線より下側の部分はオフ位置をとった状態
を示している。そして、各バルブスプール33v,34v,
35vは、各シフトバルブ33,34,35の右側端部に
設けられたコントロール油室33s,34s,35sに油圧
(パイロット圧)がかけられたときにはオフ位置をとり、
このパイロット圧がリリースされたときにはオン位置を
とるようになっている。
【0036】1−2シフトバルブ33のコントロール油
室33sには、ライン圧供給通路51から分岐する第1
コントロール用油圧通路82が接続され、この第1コン
トロール用油圧通路82には、コントロールユニット3
2によってオン・オフされる第1ソレノイドバルブ83
が介設されている。そして、第1ソレノイドバルブ83
がオンされたときには、第1コントロール用油圧通路8
2内のパイロット圧がリリースされ、これに伴ってコン
トロール油室33s内のパイロット圧がリリースされ、
バルブスプール33vがオン位置をとる。このとき、第
1出力ポート33cは第1入力ポート33aと連通し、第
2出力ポート33dは、ドレンポート(×印がつけられて
いる)と連通して開放される。他方、第1ソレノイドバ
ルブ83がオフされたときには、コントロール油室33
sにパイロット圧がかけられ、バルブスプール33vはオ
フ位置をとる。このとき、第1出力ポート33cは開放
され、第2出力ポート33dは第2入力ポート33bと連
通する。
【0037】2−3シフトバルブ34のコントロール油
室34sには、フォワードクラッチ用油圧通路63bから
分岐する第2コントロール用油圧通路84が接続され、
この第2コントロール用油圧通路84に、コントロール
ユニット32によってオン・オフされる第2ソレノイド
バルブ85が介設されている。この場合も、1−2シフ
トバルブ33の場合と同様に、第2ソレノイドバルブ8
5のオン・オフに対応して、バルブスプール34vがオ
ン位置またはオフ位置をとる。ここで、バルブスプール
34vがオン位置をとったときには、第1出力ポート3
4cは開放され、第2出力ポート34dは第2入力ポート
34bと連通する。他方、バルブスプール34vがオフ位
置をとったときには、第1出力ポート34cは第1入力
ポート34aと連通し、第2出力ポート34dは開放され
る。
【0038】3−4シフトバルブ35のコントロール油
室35sには、第2コントロール用油圧通路84から分
岐する第3コントロール用油圧通路86が接続され、こ
の第3コントロール用油圧通路86に、コントロールユ
ニット32によってオン・オフされる第3ソレノイドバ
ルブ87が介設されている。この場合も、1−2シフト
バルブ33の場合と同様に、第3ソレノイドバルブ87
のオン・オフに対応して、バルブスプール35vがオン
位置またはオフ位置をとる。ここで、バルブスプール3
5vがオン位置をとったときには、第1,第2出力ポート
35c,35dはともに開放される。他方、バルブスプー
ル35vがオフ位置をとったときには、第1出力ポート
35cは第1入力ポート35aと連通し、第2出力ポート
35dは第2入力ポート35bと連通する。
【0039】そして、前記したとおり、各摩擦締結要素
に急激に油圧が供給されあるいはリリースされると締結
ショック(変速ショック)が生じるので、これを防止する
ために、アプライポート用油圧通路71に対して1−2
アキュムレータ36が設けられ、1−2シフトバルブ用
通路66bに対してN−Rアキュムレータ37が設けら
れ、フォワードクラッチ用油圧通路63bに対してN−
Dアキュムレータ38が設けられ、3−4クラッチ用油
圧通路74に対して2−3アキュムレータ39が設けら
れている。ここで、各アキュムレータ36〜39には、
夫々、ライン圧供給通路51から分岐する背圧通路89
を介して、ライン圧が背圧として供給されるようになっ
ている。
【0040】また、レンジないし変速段の切り替え時に
おいて、変速歯車機構5に内部ロック(ダブルロック)状
態等が生じないように、所定の摩擦締結要素のオン・オ
フタイミングを調整する3−2タイミングバルブ41と
2−3タイミングバルブ42とコーストタイミングバル
ブ43とバイパスバルブ44とが設けられている。
【0041】ロックアップ制御機構Uは、ロックアップ
シフトバルブ91とロックアップコントロールバルブ9
2と、第1,第2ロックアップ制御用ソレノイドバルブ
93,94とを備えた普通のロックアップ機構であっ
て、作動油供給通路95を介してトルクコンバータ3に
作動油を供給するとともにトルクコンバータ3内の作動
油を作動油戻り通路96を介してオイルクーラ97に案
内し、かつ必要に応じてロックアップクラッチ用油圧通
路98を介してロックアップクラッチ14に油圧を供給
するようになっている。
【0042】かかる油圧機構FSによって、マニュアル
バルブ31のレンジ位置と、第1〜第3ソレノイドバル
ブ83,85,87のオン・オフ状態とに応じて、各摩擦
締結要素への油圧のオン・オフが制御され、前記表1に
示すような各種レンジないし変速段が得られるようにな
っている。表2に、各レンジ(P,R,N,D,2,1レン
ジ)ないし変速段に対応する第1〜第3ソレノイドバル
ブ83,85,87のオン・オフパターンを示す。なお、
PレンジまたはNレンジでは、マニュアルバルブ31か
ら、第1〜第3メイン油圧供給通路63〜65及びリバ
ースレンジ用油圧供給通路66のいずれにも油圧が供給
されないので、第1〜第3ソレノイドバルブ83,85,
87のオン・オフ状態にかかわりなく、どの摩擦締結要
素にも油圧が供給されない。したがって、すべての摩擦
締結要素がオフされ、変速歯車機構5は中立状態とな
り、トルクを伝達しない。
【0043】
【表2】
【0044】以下、表2を参照しつつ、各走行レンジ
(R,D,2,1レンジ)ないし変速段における、油圧機構
FS内での油圧の伝達経路を説明する。(1)Rレンジ…
マニュアルバルブ31はRレンジ位置をとり、第1,第
2ソレノイドバルブ83,85はオフされ、第3ソレノ
イドバルブ87はオンされる。この場合、リバースレン
ジ用油圧供給通路66に油圧が供給され、この油圧が第
1分岐油圧供給通路66aを介してリバースクラッチ2
5に供給され、リバースクラッチ25がオンされる。ま
た、リバースレンジ用油圧供給通路66内の油圧は、順
に、1−2シフトバルブ用通路66bと、1−2シフト
バルブ33の第2入力ポート33bと、第2出力ポート
33dと、ローリバースブレーキ用油圧通路72とを介
してローリバースブレーキ27に供給され、ローリバー
スブレーキ27がオンされる。他の摩擦締結要素は油圧
が供給されないのでオフされる。 (2)Dレンジ1速…マニュアルバルブ31はDレンジ位
置(図5はこの状態を示す)をとり、第1,第2メイン油
圧供給通路63,64に油圧が供給される。なお、これ
は以下のDレンジ2〜4速でも同様である。そして、第
1ソレノイドバルブ83はオフされ、第2,第3ソレノ
イドバルブ85,87はオンされる。この場合、第1メ
イン油圧供給通路63内の油圧が、フォワードクラッチ
用油圧通路63bを介してフォワードクラッチ21に供
給され、フォワードクラッチ21がオンされる。また、
各シフトバルブ33〜35のどの出力ポートからも油圧
が出力されないので、他の摩擦締結要素はオフされる。
【0045】(3)Dレンジ2速…第1〜第3ソレノイド
バルブ83,85,87はすべてオンされる。 この場合、Dレンジ1速の場合と同様にフォワードクラ
ッチ21がオンされる。さらに、第1メイン油圧供給通
路63内の油圧が、順に、1−2シフトバルブ用油圧通
路63aと、1−2シフトバルブ33の第1入力ポート
33aと、第1出力ポート33cと、アプライポート用油
圧通路71とを介して2−4ブレーキ26のアプライポ
ート26aに供給される。このとき、リリースポート2
6bに油圧が供給されないので、2−4ブレーキ26が
オンされる。他の摩擦締結要素は油圧が供給されないの
でオフされる。
【0046】(4)Dレンジ3速…第1ソレノイドバルブ
83はオンされ、第2,第3ソレノイドバルブ85,87
はオフされる。 この場合、Dレンジ2速の場合と同様に、フォワードク
ラッチ21がオンされ、かつアプライポート26aに油
圧が供給される。しかしながら、後で説明するように、
リリースポート26bにも油圧が供給されるので、2−
4ブレーキ26はオフされる。そして、第2メイン油圧
供給通路64内の油圧が、順に、2−3シフトバルブ3
4の第1入力ポート34aと、第1出力ポート34cと、
3−4クラッチ用油圧通路74とを介して3−4クラッ
チ24に供給され、3−4クラッチ24がオンされる。
また、3−4クラッチ用油圧通路74内の油圧が、順
に、第3接続通路78と、3−4シフトバルブ35の第
2入力ポート35bと、第2出力ポート35dと、コース
トクラッチ用油圧通路77とを介してコーストクラッチ
23に供給され、コーストクラッチ23がオンされる。
さらに、上記第2出力ポート35dの油圧が、リリース
ポート用油圧通路81を介して2−4ブレーキ26のリ
リースポート26bに供給され、前記したとおり、2−
4ブレーキ26がオフされる。なお、リバースクラッチ
25とローリバースブレーキ27とは、油圧が供給され
ないのでオフされる。
【0047】(5)Dレンジ4速…第1,第3ソレノイド
バルブ83,87はオンされ、第2ソレノイドバルブ8
5はオフされる。 この場合、Dレンジ2速の場合と同様に、フォワードク
ラッチ21と2−4ブレーキ26とがオンされる。ま
た、Dレンジ3速の場合と同様に、3−4クラッチがオ
ンされる。他の摩擦締結要素は油圧が供給されないので
オフされる。 (6)2レンジ1速…マニュアルバルブ31は2レンジ位
置をとるが、摩擦締結要素への油圧の伝達経路はDレン
ジ1速の場合と同様である。
【0048】(7)2レンジ2速…第1,第2ソレノイド
バルブ83,85はオンされ、第3ソレノイドバルブ8
7はオフされる。 この場合、Dレンジ2速の場合と同様に、フォワードク
ラッチ21と2−4ブレーキ26とがオンされる。さら
に、フォワードクラッチ用油圧通路63b内の油圧が、
順に、3−4シフトバルブ35の第1入力ポート35a
と、第1出力ポート35cと、第1接続通路73と、2
−3シフトバルブ34の第2入力ポート34bと、第2
出力ポート34dと、第2接続通路75と、ボールバル
ブ76と、コーストクラッチ用油圧通路77とを介して
コーストクラッチ23に供給され、コーストクラッチ2
3がオンされる。他の摩擦締結要素は、油圧が供給され
ないのでオフされる。 (8)2レンジ3速…Dレンジ3速の場合と同様である。
【0049】(9)1レンジ1速…マニュアルバルブ31
は1レンジ位置をとり、第1,第3メイン油圧供給通路
63,65に油圧が供給される。第1,第3ソレノイドバ
ルブ83,87はオフされ、第2ソレノイドバルブ85
はオンされる。 この場合、Dレンジ1速の場合と同様にフォワードクラ
ッチ21がオンされ、また2レンジ2速の場合と同様に
コーストクラッチ23がオンされる。さらに、第3メイ
ン油圧供給通路65内の油圧が、順に、ローレデューシ
ングバルブ67と、ボールバルブ68と、1−2シフト
バルブ用通路66bと、1−2シフトバルブ33の第2
入力ポート33bと、第2出力ポート33dと、ローリバ
ースブレーキ用油圧通路72とを介してローリバースブ
レーキ27に供給され、ローリバースブレーキ27がオ
ンされる。他の摩擦締結要素は、油圧が供給されないの
でオフされる。 (10)1レンジ2速…マニュアルバルブ31は1レンジ
位置をとるが、摩擦締結要素への油圧伝達経路は2レン
ジ2速の場合と同様である。
【0050】このように、表2に示すようなソレノイド
バルブのオン・オフパターンに対応して、表1に示すよ
うな摩擦締結要素のオン・オフパターンが得られ、所定
のレンジないし変速段が得られる。
【0051】ところで、上記油圧機構FSは、とくにR
レンジがセレクトされたときの締結ショックの発生を有
効に防止し、かつRレンジからNレンジあるいはPレン
ジにシフトされたときの解放ショックの発生を有効に防
止できるような構成となっているが、以下これを説明す
る。図1に示すように、リバースレンジ用油圧供給通路
66からリバースクラッチ25へは、第1分岐油圧供給
通路66aを介して直接的に油圧が供給されるようにな
っている。他方、リバースレンジ用油圧供給通路66か
らローリバースブレーキ27に至る一連の油圧供給通路
66b,72(以下、これを第2分岐油圧供給通路Kと総
称する)に対しては、マニュアルバルブ31側から順
に、ワンウェイオリフィス99と、N−Rアキュムレー
タ37と、1−2シフトバルブ33とが設けられてい
る。なお、N−Rアキュムレータ37への油圧通路66
cにもワンウェイオリフィス100が介設されている。
また、ローリバースブレーキ27には油圧の変化を緩衝
するディッシュプレート(図示せず)が設けられている。
【0052】かかる構成において、Rレンジがセレクト
されたときには、マニュアルバルブ31のリバースレン
ジ用入力ポート31aとリバースレンジ用出力ポート3
1bとが連通する(図1はこの状態を示している)。そし
て、前記したとおり、1−2シフトバルブ33のバルブ
スプール33vがオフ位置をとり(図1はこの状態を示し
ている)、第2入力ポート33bと第2出力ポート33d
とが連通する。このとき、ライン圧供給通路51内の油
圧がリバースレンジ用油圧供給通路66に供給され、こ
の油圧は、第1分岐油圧供給通路66aを介して、ほと
んど応答遅れなしにリバースクラッチ25に供給され、
リバースクラッチ25がオンされる。また、リバースレ
ンジ用油圧供給通路66内の油圧は、第2分岐油圧供給
通路Kを介してローリバースブレーキ27にも供給され
るが、第2分岐油圧供給通路Kに対してN−Rアキュム
レータ37が設けられているので、このN−Rアキュム
レータ37の蓄圧作用によって、ローリバースブレーキ
27に供給される油圧の立ち上がりが緩衝され、またデ
ィッシュプレートによっても油圧変化が緩衝されるの
で、ローリバースブレーキ27は適度な応答遅れを伴っ
てオンされる。ここで、変速歯車機構5(図2参照)は、
リバースクラッチ25とローリバースブレーキ27の両
方がオンされたときにリバース駆動状態となるので、リ
バース駆動のタイミングはローリバースブレーキ27に
よって決定されることになる。したがって、適度にゆる
やかなタイミングで変速段の切り替えが行なわれ、締結
ショックの発生が有効に防止される。
【0053】他方、Rレンジから非リバースレンジ(N,
Pレンジ)にシフトされたときには、基本的には、マニ
ュアルバルブ31のリリース用ポート31cとドレンポ
ート31dとが連通し、これと同期して1−2シフトバ
ルブ33のバルブスプール33vがオン位置にシフトさ
れ、第2出力ポート33dとドレンポート33eとが連通
する。したがって、リバースクラッチ25内の油圧がマ
ニュアルバルブ31のドレンポート31dからリリース
され、ローリバースブレーキ27内の油圧が1−2シフ
トバルブ33のドレンポート33eからリリースされ
る。なお、1−2シフトバルブ33のドレンポート33
dには、流動抵抗すなわちドレン速度を調整するための
オリフィス33fが設けられている。しかしながら、前
記したとおり、リバースクラッチ25がローリバースブ
レーキ27よりも早くオフされると、解放ショックが発
生することになるので、RレンジからNレンジへのシフ
ト時には、コントロールユニット32によって切替時用
ライン圧制御を行なうことによってN−Rアキュムレー
タ37の背圧を高め、リバースクラッチ25が確実にロ
ーリバースブレーキ27より後でオフされるようにして
いる。
【0054】以下、図8に示すフローチャートに従っ
て、コントロールユニット32による上記ライン圧制御
の制御方法を説明する。このライン圧制御は、基本的に
は、非リバースレンジ時にステップ#11でスロットル
開度、車速等に応じて通常のライン圧制御を行ない、R
レンジ時にステップ#15で普通のRレンジ用のライン
圧制御を行ない、Rレンジから非リバースレンジにシフ
トされたときには所定時間だけステップ#9で切替時用
ライン圧制御を行なうようになっている
【0055】具体的には、まずステップ#1で、マニュ
アルバルブ31のレンジ位置すなわちセレクトされてい
るレンジが読み込まれ、続いてステップ#2で、Rレン
ジがセレクトされているか否かが比較・判定される。こ
こで、Rレンジであると判定されれば(YES)、ステッ
プ#12で前回もRレンジであったか否かが比較・判定
される。前回もRレンジであったと判定されれば(YE
S)、Rレンジでの運転が継続されていることになるの
で、ステップ#15で普通のRレンジ用のライン制御が
行なわれ、この後ステップ#1に復帰する。
【0056】他方、ステップ#12で、前回はRレンジ
でないと判定されれば(NO)、今回からRレンジにシフ
トされたことになるので、ステップ#13で1−2シフ
トバルブ33用の第1ソレノイドバルブ83がオフさ
れ、ステップ#14で切替フラグFが0にリセットされ
る。前記したとおり、Rレンジでは1−2シフトバルブ
33のバルブスプール33vをオフ位置にシフトする必
要があるからである。また切替フラグFは、Rレンジか
ら非リバースレンジにシフトされたときにステップ#7
で1がたてられ、切替時用ライン圧制御が終了したとき
にステップ#10で0に戻されるフラグであるが、切替
時用ライン圧制御継続中にRレンジにシフトされたとき
にはステップ#10で0に戻されないので、ステップ#
14で0にリセットするようにしている。続いて、ステ
ップ#15でRレンジ用の普通のライン圧制御が開始さ
れ、この後ステップ#1に復帰する。
【0057】ステップ#2で、Rレンジでないと判定さ
れれば(NO)、ステップ#3で切替フラグFが1である
か否かが比較・判定され、切替フラグFが1でないと判
定されれば(NO)、さらにステップ#4で前回Rレンジ
であったか否かが比較・判定される。ここで、前回Rレ
ンジでなければ(NO)、非リバースレンジでの運転が継
続されていることになるので、ステップ#11で、通常
のライン圧制御が行なわれ、この後ステップ#1に復帰
する。
【0058】ステップ#4で、前回はRレンジであった
と判定されれば(YES)、今回からRレンジから非リバ
ースレンジにシフトされたことになるので、ステップ#
5で切替時用ライン圧制御を行なうべき時間をカウント
するタイマがカウントを開始し、ステップ#6で第1ソ
レノイドバルブ83がオンされ、ステップ#7で切替フ
ラグFに1がたてられる。マニュアルバルブ31が非リ
バースレンジ位置にシフトされ、かつ第1ソレノイドバ
ルブ83がオンされるので、前記したとおり、リバース
クラッチ25内の油圧が、第1分岐油圧供給通路66a
と、リバースレンジ用油圧供給通路66とを介して、マ
ニュアルバルブ31のドレンポート31dからリリース
され、ローリバースブレーキ27内の油圧が、ローリバ
ースブレーキ用油圧通路72を介して、1−2シフト3
3のドレンポート33eからリリースされる。なお、後
で説明するように、所定時間だけ切替時用ライン圧制御
が行なわれるので、リバースクラッチ25が確実にロー
リバースブレーキ27より遅れてオフされる。
【0059】次に、ステップ#8でタイマがカウントア
ップしたか否かが比較・判定され、カウントアップして
いなければ(NO)、ステップ#9で切替時用ライン圧制
御が行なわれ、カウントアップしていれば(YES)、ス
テップ#10で切替フラグFを0に戻して、ステップ#
11で通常のライン圧制御を開始する。この後ステップ
#1に復帰する。
【0060】上記切替時用ライン圧制御が行なわれる
と、ライン圧制御用ソレノイドバルブ57に印加される
デューティ比が所定値だけ小さくなり、これに対応して
ライン圧が高められる。そして、N−Rアキュムレータ
37の背圧油室37bには、背圧通路89を介してライ
ン圧が背圧として供給されているので、このようにライ
ン圧が高められる結果、高い背圧(ライン圧)によってN
−Rアキュムレータ37の蓄圧油室37a内の作動油が
比較的高い圧力を伴って油圧通路66cに排出される。
このように比較的高い圧力を伴った作動油は、1−2シ
フトバルブ用通路66bを介してリバースレンジ用油圧
供給通路66に流入する。このとき、リバースクラッチ
25内の油圧ないし作動油も、第1分岐油圧供給通路6
6aを介して、分岐部66dからリバースレンジ用油圧供
給通路66に流入しようとする。しかしながら、N−R
アキュムレータ37側から分岐部66dに流入する作動
油の圧力が高いので、リバースクラッチ25側の作動油
の、リバースレンジ用油圧供給通路66への流入が妨害
される。
【0061】したがって、リバースクラッチ25からド
レンポート31dへの油圧ないし作動油のリリースは、
実質的に、N−Rアキュムレータ37の蓄圧油室37a
内の作動油が排出されるのに要する時間だけ遅れること
になる。このため、図9に示すように、時刻t1でRレン
ジからNレンジにシフトされたとすると、リバースクラ
ッチ25からの油圧ないし作動油のリリース特性は、曲
線H2のようになり、リバースクラッチ25はt3でオフ
される。この場合、図9から明らかなように、設定圧P
2に若干のばらつきがあっても、リバースクラッチ25
がオフされる時刻はほとんど変化しない。他方、ローリ
バースブレーキ27内の油圧ないし作動油は、ライン圧
とは関係なく、ローリバースブレーキ27内に設けられ
たディッシュプレートのばね特性と、ドレンポート33
eに設けられたオリフィス33fの抵抗特性とに応じて、
例えば曲線H1で示すような特性でリリースされ、ロー
リバースブレーキ27はt2でオフされる。
【0062】したがって、リバースクラッチ25は確実
にローリバースブレーキ27より後でオフされることに
なるので、リバース駆動力の解放に起因する解放ショッ
クの発生を有効に防止することができる。以上、本発明
によれば、Rレンジがセレクトされたときの締結ショッ
クがの発生が防止され、かつRレンジから非リバースレ
ンジにシフトされたときの解放ショックの発生が防止さ
れる。
【0063】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、リバースレ
ンジがセレクトされたときには、アキュムレータによっ
て摩擦締結要素への油圧の供給が緩衝されるので、締結
ショックが低減される。また、リバースレンジから非リ
バースレンジへのシフト時には、アキュムレータの背圧
が高められるので、アキュムレータから排出される作動
油の圧力によって第1摩擦締結要素からの油圧ないし作
動油のリリースに時間遅れが生じ、このため、第1摩擦
締結要素が第2摩擦締結要素より遅れて解放される。こ
のため、解放ショックの発生が防止される。
【0064】第2の発明によれば、基本的には、第1の
発明と同様の作用・効果が得られる。かつ、調圧弁と電
磁弁とを備えたライン圧制御機構でライン圧を高めるこ
とによって、アキュムレータの背圧が高められるので、
新たに背圧上昇手段を設ける必要がない。また、背圧の
制御が容易である。
【0065】第3の発明によれば、基本的には、第2の
発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、第1摩擦
締結要素がリバースクラッチであり、第2摩擦締結要素
が一般にディッシュプレートが設けられるローリバース
ブレーキであるので、リバースレンジから非リバースレ
ンジへのシフト時に、ローリバースブレーキがディッシ
ュプレートによって比較的ゆっくり解放され、この後で
リバースクラッチが解放されるので、解放ショックの発
生が一層確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】油圧機構の、リバースクラッチ及びローリバー
スブレーキまわりのシステム構成図である。
【図2】自動変速機のシステム構成図である。
【図3】油圧機構の、変速機まわりのシステム構成図で
ある。
【図4】油圧機構の、ライン圧制御機構まわりのシステ
ム構成図である。
【図5】油圧機構の、マニュアルバルブ及び1−2シフ
トバルブまわりのシステム構成図である。
【図6】油圧機構の、2−3シフトバルブ及び3−4シ
フトバルブまわりのシステム構成図である。
【図7】油圧機構の、ロックアップ制御機構まわりのシ
ステム構成図である。
【図8】ライン圧制御の制御方法を示すフローチャート
である。
【図9】本発明にかかる制御装置を備えた自動変速機
の、リバースクラッチとローリバースブレーキの油圧の
リリース特性を示す図である。
【図10】従来の自動変速機の、リバースクラッチとロ
ーリバースブレーキの油圧のリリース特性を示す図であ
る。
【図11】従来の自動変速機の油圧機構の、リバースク
ラッチ及びローリバースブレーキまわりのシステム構成
図である。
【図12】ローリバースブレーキへの油圧供給通路にシ
フトバルブが介設された、従来の油圧機構の、リバース
クラッチ及びローリバースブレーキまわりのシステム構
成図である。
【符号の説明】
AT…自動変速機 FS…油圧機構 K…第2分岐油圧供給通路 L…ライン圧制御機構 5…変速歯車機構 25…リバースクラッチ 27…ローリバースブレーキ 31…マニュアルバルブ 32…コントロールユニット 33…1−2シフトバルブ 37…N−Rアキュムレータ 50…プレッシャレギュレータバルブ 57…ライン圧制御用ソレノイドバルブ 66…リバースレンジ用油圧供給通路 66a…第1分岐油圧供給通路 72…ローリバースブレーキ用油圧通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マニュアルバルブがリバースレンジ位置
    をとったときに油圧が供給されるリバースレンジ用油圧
    供給通路と、該リバースレンジ用油圧供給通路から分岐
    して第1摩擦締結要素に接続される第1分岐油圧供給通
    路と、上記リバースレンジ用油圧供給通路から分岐して
    第2摩擦締結要素に接続される第2分岐油圧供給通路
    と、該第2分岐油圧供給通路に臨んで配置されるアキュ
    ムレータと、該アキュムレータとの接続部より第2摩擦
    締結要素側で第2分岐油圧供給通路に介設され、マニュ
    アルバルブのリバースレンジ位置と非リバースレンジ位
    置との間の切替動作に同期してシフトされ、リバースレ
    ンジでは第2分岐油圧供給通路のマニュアルバルブ側の
    部分と第2摩擦締結要素側の部分とを連通させる一方、
    リバースレンジから非リバースレンジにシフトされたと
    きには、第2分岐油圧供給通路の上記連通を遮断すると
    ともに第2分岐油圧供給通路の第2摩擦締結要素側の部
    分の油圧をリリースさせるシフトバルブとが設けられた
    自動変速機において、上記マニュアルバルブがリバース
    レンジ位置から非リバースレンジ位置にシフトされたと
    きには、上記アキュムレータの背圧を高める背圧上昇手
    段が設けられていることを特徴とする自動変速機の制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された自動変速機の制御
    装置において、ライン圧が背圧としてアキュムレータに
    導入されるようになっており、ライン圧を調圧する調圧
    弁と該調圧弁の制御油圧を制御する電磁弁とを備えたラ
    イン圧制御機構が背圧上昇手段として機能するようにな
    っていることを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載された自
    動変速機の制御装置において、第1摩擦締結要素がリバ
    ースクラッチであり、第2摩擦締結要素がローリバース
    ブレーキであることを特徴とする自動変速機の制御装
    置。
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