JPH05172234A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JPH05172234A
JPH05172234A JP3344442A JP34444291A JPH05172234A JP H05172234 A JPH05172234 A JP H05172234A JP 3344442 A JP3344442 A JP 3344442A JP 34444291 A JP34444291 A JP 34444291A JP H05172234 A JPH05172234 A JP H05172234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shift
timing
friction engagement
clutch
engagement element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3344442A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuji Fujiwara
卓治 藤原
Hiroshi Yoshimura
洋 吉村
Koichiro Takeuchi
浩一郎 竹内
Masahito Kitada
正仁 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP3344442A priority Critical patent/JPH05172234A/ja
Publication of JPH05172234A publication Critical patent/JPH05172234A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 シフトダウン後、短時間内にシフトアップを
行なう必要が生じた場合でも、変速ショックを生じさせ
ることなく、迅速にシフトアップを行なうことができる
自動変速機の変速制御装置を提供する。 【構成】 コントロールユニット32からの信号を受け
てオン・オフされる3−2ソレノイドバルブ104によ
って制御される3−2タイミングバルブ41が設けら
れ、2速から3速への変速時に、3−2タイミングバル
ブ41が、リリースポート用油圧通路81の油圧をリリ
ースすることによって2−4ブレーキ26の解放タイミ
ングを制御し、3−4クラッチ24の締結タイミングと
2−4ブレーキ26の解放タイミングとを同期させる。
そして、3速ないし4速から2速への変速が行なわれた
後、短時間で3速への変速が行われる場合は、コントロ
ールユニット32によって、2−4ブレーキ26の解放
タイミングが補正される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機の変速制御
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用の自動変速機には、ト
ルクコンバータと変速歯車機構とが直列に設けられ、ト
ルクコンバータはエンジン出力軸のトルクを変速してタ
ービンシャフトに伝達し、変速歯車機構はタービンシャ
フトのトルクをさらに変速して駆動輪側に伝達するよう
になっている。ここで、変速歯車機構は、通常、複数の
ギヤを備えたプラネタリギヤシステムからなり、かかる
変速歯車機構には、所定のギヤへのトルクの伝達をオン
・オフするクラッチ、あるいは所定のギヤを固定または
解放するブレーキ等の、油圧作動式の各種摩擦締結要素
が設けられる。そして、変速時には、油圧回路によって
所定の摩擦締結要素の継断状態が切り替えられ、所定の
変速動作が行なわれるようになっている。
【0003】例えば、2速から3速へのシフトアップ時
には、3−4クラッチが締結される一方、2−4ブレー
キが解放される(なお、コーストクラッチも締結され
る)。この場合、3−4クラッチはその油室作動油圧が
供給されて締結され、2−4ブレーキはそのリリースポ
ートに油圧が供給されて解放される。ここにおいて、3
−4クラッチと2−4ブレーキ(リリースポート)とで
は、その構造ないし容量、あるいはこれらへの油圧供給
経路が異なるので、普通、3−4クラッチの締結に要す
る時間は、2−4ブレーキの解放に要する時間よりも長
くなる。そこで、一般に、自動変速機には、2−4ブレ
ーキのリリースポートへの油圧供給通路の油圧をリリー
スすることができるタイミングバルブが設けられ、2速
から3速へのシフトアップ時には、このタイミングバル
ブによってリリースポートへの油圧供給通路の油圧が所
定時間だけリリースされ、2−4ブレーキの解放タイミ
ングが、3−4クラッチの締結タイミングに合わせられ
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2−4
ブレーキのリリースポートへの油圧供給通路に対してタ
イミングバルブが設けられた従来の自動変速機では、通
常の2速から3速へのシフトアップ時には、3−4クラ
ッチの締結タイミングと2−4ブレーキの解放タイミン
グとが適正に調整されるものの、3速ないし4速から2
速へのシフトダウンガ行なわれた後、短時間内に2速か
ら3速へのシフトアップが行なわれる場合には、3−4
クラッチ内にある程度油圧が残留しているので、3−4
クラッチの締結に要する時間が比較的短くなり、3−4
クラッチの締結に対して2−4ブレーキの解放が遅れる
ことになる。このため、3−4クラッチと2−4ブレー
キとがともに締結されるといったいわゆるダブルロック
が生じ、変速ショックが発生するといった問題がある。
【0005】これを改善するため、シフトダウン後は、
所定時間だけシフトアップを禁止するようにした自動変
速機が提案されている(例えば、特開昭61−4865
1号公報参照)。しかし、このようにすると、シフトダ
ウン後、短時間内にシフトアップする必要が生じた場合
でも、所定時間を経過するまではシフトアップを行なう
ことができず、運転状態に応じて迅速に変速動作を行な
うことができなくなるといった問題がある。本発明は、
上記従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、シフトダウン後、短時間内にシフトアップを行なう
必要が生じた場合でも、変速ショックを生じさせること
なく、迅速にシフトアップを行なうことができる自動変
速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、第1の摩擦締結要素と、第2の摩擦
締結要素と、該第2の摩擦締結要素の継断タイミングを
制御するタイミング制御手段とが設けられ、該タイミン
グ制御手段が、第1の摩擦締結要素と第2の摩擦締結要
素の継断が互いに逆である所定の変速に際し、第2の摩
擦締結要素の継断タイミングを制御するようになってい
る自動変速機の変速制御装置において、上記所定の変速
が行なわれた後、所定期間内に、他の変速動作を経て再
び上記所定の変速が行なわれる場合には、タイミング制
御手段の制御特性を補正するタイミング制御補正手段が
設けられていることを特徴とする自動変速機の変速制御
装置を提供する。
【0007】第2の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機の変速制御装置において、上記所定の変速が、第1
の摩擦締結要素が締結される一方第2の摩擦締結要素が
解放される変速であって、タイミング制御手段が第2の
摩擦締結要素の解放タイミングを制御するようになって
いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置を提供
する。
【0008】第3の発明は、第1の発明にかかる自動変
速機の変速制御装置において、上記所定の変速が、第1
の摩擦締結要素が解放される一方第2の摩擦締結要素が
締結される変速であって、タイミング制御手段が第2の
摩擦締結要素の締結タイミングを制御するようになって
いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置を提供
する。
【0009】第4の発明は、第2または第3の発明にか
かる自動変速機の変速制御装置において、タイミング制
御手段が、実質的に、第2の摩擦締結要素への油圧供給
通路から分岐する油圧通路に介設された切替弁と、該切
替弁を制御する電磁弁とからなることを特徴とする自動
変速機の変速制御装置を提供する。
【0010】第5の発明は、第2〜第4の発明のいずれ
か1つにかかる自動変速機の変速制御装置において、タ
イミング制御補正手段が、エンジン高負荷時にのみ、タ
イミング制御手段の制御特性を補正するようになってい
ることを特徴とする自動変速機の変速制御装置を提供す
る。
【0011】第6の発明は、第2〜第5の発明のいずれ
か1つにかかる自動変速機の変速制御装置において、タ
イミング制御手段が、エンジン負荷に応じて、第2の摩
擦締結要素の継断タイミングを制御するようになってい
ることを特徴とする自動変速機の変速制御装置を提供す
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図2に示すように、自動車用の自動変速機ATには、エ
ンジン出力軸1のトルク(エンジントルク)を変速してタ
ービンシャフト2に伝達するトルクコンバータ3と、こ
のタービンシャフト2のトルクをさらに変速し、また後
進段が選択されているときには回転を逆転させて出力ギ
ヤ4から駆動輪側に出力する変速歯車機構5とが設けら
れている。ここで、タービンシャフト2はパイプ状に形
成され、その中空部にはエンジン出力軸1に連結された
ポンプシャフト6が配設され、このポンプシャフト6に
よって、変速歯車機構5の後方(図2では左側)に配置さ
れたオイルポンプ7が回転駆動されるようになってい
る。
【0013】トルクコンバータ3は、実質的に、連結部
材8を介してエンジン出力軸1に連結されたポンプ9
と、タービンシャフト2に連結されポンプ9から吐出さ
れる作動油によって回転駆動されるタービン10と、タ
ービン10からポンプ9に還流する作動油をポンプ9の
回転を促進する方向に整流するステータ11とで構成さ
れ、ポンプ9とタービン10の回転数差に応じた変速比
で、エンジン出力軸1のトルクを変速するようになって
いる。ここで、ステータ11はステータ用ワンウェイク
ラッチ12を介して変速機ケース13に固定されてい
る。また、所定の運転領域では、エンジン出力軸1とタ
ービンシャフト2とを直結させて、動力損失を低減する
ロックアップクラッチ14が設けられている。
【0014】変速歯車機構5は、普通のプラネタリギヤ
システムであって、この変速歯車機構5には、タービン
シャフト2に遊嵌された比較的小径のスモールサンギヤ
15と、このスモールサンギヤ15より後方でタービン
シャフト2に遊嵌された比較的大径のラージサンギヤ1
6と、スモールサンギヤ15と噛み合う複数のショート
ピニオンギヤ17(1つのみ図示)と、前部(図2では右
側)がショートピニオンギヤ17と噛み合い後部がラー
ジサンギヤ16と噛み合うロングピニオンギヤ18と、
さらにこのロングピニオンギヤ18と噛み合うリングギ
ヤ19と、ショートピニオンギヤ17とロングピニオン
ギヤ18とを回転自在に支持するキャリア20とが設け
られている。この変速歯車機構5では、変速段に応じて
スモールサンギヤ15、ラージサンギヤ16またはキャ
リア20がトルク入力部となる一方、どの変速段でもリ
ングギヤ19がトルク出力部となる。なお、リングギヤ
19は出力ギヤ4に連結されている。
【0015】そして、変速歯車機構5内でのトルク伝達
経路を切り替えるために、すなわち変速比を切り替え、
あるいは出力ギヤ4の回転方向を切り替えるために、複
数のクラッチ及びブレーキが設けられている。具体的に
は、タービンシャフト2とスモールサンギヤ15との間
には、フォワードクラッチ21と第1ワンウェイクラッ
チ22とが直列に介設されるとともに、両クラッチ2
1,22に対して並列にコーストクラッチ23が介設さ
れている。そして、タービンシャフト2とキャリア20
との間には3−4クラッチ24が介設され、タービンシ
ャフト2とラージサンギヤ16との間にはリバースクラ
ッチ25が介設されている。また、ラージサンギヤ16
とリバースクラッチ25との間には、所定の変速段でラ
ージサンギヤ16を固定するための、サーボピストンに
よって作動させられるバンドブレーキからなる2−4ブ
レーキ26が設けられている。さらに、キャリア20と
変速機ケース13'との間には、所定の変速段でキャリ
ア20を固定するローリバースブレーキ27と、キャリ
ア20の反力を受け止める第2ワンウェイクラッチ28
とが並列に介設されている。なお、3−4クラッチ24
と2−4ブレーキ26とは、夫々、請求項1〜6の「第
1の摩擦締結要素」と「第2の摩擦締結要素」とに相当す
る。
【0016】上記各クラッチ21,23,24,25のう
ち、フォワードクラッチ21と3−クラッチ24とリバ
ースクラッチ25とは、所定の変速段で直接的にトルク
を受け渡しをする。これに対して、コーストクラッチ2
3は、所定の変速段でエンジンブレーキを得るために設
けられたクラッチであって、直接的にはトルクの受け渡
しを行なわない。なお、以下では、適宜これらのクラッ
チとブレーキとを 「摩擦締結要素」 と総称する。
【0017】そして、各クラッチ21,23,24,25
と各ブレーキ26,27のオン・オフパターンを組み変
えることによって、表1に示すような各種レンジないし
変速段が得られるようになっている。以下、表1を参照
しつつ、各レンジないし変速段におけるトルク伝達経路
とその変速特性とを説明する。
【0018】
【表1】
【0019】(1)Pレンジ(パーキングレンジ)…すべて
の摩擦締結要素がオフされる。この場合、タービンシャ
フト2のトルクは変速歯車機構5に伝達されない。 (2)Rレンジ(リバースレンジ)…リバースクラッチ25
とローリバースブレーキ27とがオンされ、他の摩擦締
結要素はオフされる。ローリバースブレーキ27がオン
されているので、これと並列に配設された第2ワンウェ
イクラッチ28は、格別の作用を及ぼさない。第1ワン
ウェイクラッチ22は、トルク伝達経路から外れ、格別
の作用を及ぼさない。この場合、タービンシャフト2の
トルクが、リバースクラッチ25を介してラージサンギ
ヤ16に入力される。そして、ローリバースブレーキ2
7によってキャリア20が固定されているので、ラージ
サンギヤ16とロングピニオンギヤ18とリングギヤ1
9とが、この順に噛み合う固定的なギヤ列として機能す
る。したがって、ラージサンギヤ16に入力されたトル
クは、このギヤ列内を上記の順に伝わり、ラージサンギ
ヤ16の歯数とリングギヤ19の歯数とによって決定さ
れる大きな減速比で変速され、出力ギヤ4に出力され
る。このRレンジでは、リングギヤ19(出力ギヤ4)は
ラージサンギヤ16(タービンシャフト2)と反対方向に
回転し、駆動輪が後進側に駆動される。
【0020】(3)Nレンジ(ニュートラルレンジ)…Pレ
ンジの場合と同様である。 (4)Dレンジ(ドライブレンジ)1速…フォワードクラッ
チ21がオンされ、他の摩擦締結要素はオフされる。第
1,第2ワンウェイクラッチ22,28は通常ロック状態
となるが、コースティング時には空転する。この場合、
タービンシャフト2のトルクが、順にフォワードクラッ
チ21と第1ワンウェイクラッチ22とを介してスモー
ルサンギヤ15に入力される。そして、第2ワンウェイ
クラッチ28によってキャリア20が固定されるので、
スモールサンギヤ15とショートピニオンギヤ17とロ
ングピニオンギヤ18とリングギヤ19とが、この順に
噛み合う固定的なギヤ列として機能する。したがって、
スモールサンギヤ15に入力されたトルクは、このギヤ
列内を上記の順に伝わり、スモールサンギヤ15の歯数
とリングギヤ19の歯数とによって決定される大きな減
速比で変速され、出力ギヤ4に出力される。この場合、
リングギヤ19(出力ギヤ4)はスモールサンギヤ15
(タービンシャフト2)と同一方向に回転し、駆動輪が前
進側に駆動される。なお、このDレンジ1速では、第1
ワンウェイクラッチ22の作用によりエンジンブレーキ
は得られない。
【0021】(5)Dレンジ2速…フォワードクラッチ2
1と2−4ブレーキ26とがオンされ、他の摩擦締結要
素はオフされる。第1ワンウェイクラッチ22は通常ロ
ック状態となるが、コースティング時には空転する。な
お、第2ワンウェイクラッチ28は常時空転する。この
場合、ラージサンギヤ16が固定されるので、ロングピ
ニオンギヤ18が、自転しつつラージサンギヤ16まわ
りを公転する。したがって、基本的には上記Dレンジ1
速の場合と同様の経路でトルクが伝達されるが、リング
ギヤ19の回転数がロングピニオンギヤ18の公転分だ
け高くなるので、Dレンジ1速よりはやや減速比が小さ
くなる。なお、このDレンジ2速では、第1ワンウェイ
クラッチ22の作用によりエンジンブレーキは得られな
い。
【0022】(6)Dレンジ3速…フォワードクラッチ2
1とコーストクラッチ23と3−4クラッチ24とがオ
ンされ、他の摩擦締結要素はオフされる。コーストクラ
ッチ23がオンされているので、これと並列に配設され
たフォワードクラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ
22は、格別の作用を及ぼさない。なお、第2ワンウェ
イクラッチ28は常時空転する。この場合、スモールサ
ンギヤ15とキャリア20とが、コーストクラッチ23
とタービンシャフト2と3−4クラッチ24とを介し
て、互いにロックされるので、プラネタリギヤシステム
の一般的な性質に従って、すべてのギヤ15〜19とキ
ャリア20とが固定され一体回転するようになり、ター
ビンシャフト2と出力ギヤ4とが直結され、したがって
タービンシャフト2のトルクが変速されずに(減速比1)
出力ギヤ4に伝達される。この場合、出力ギヤ4はター
ビンシャフト2と同一方向に回転し、駆動輪が前進側に
駆動される。なお、直結状態にあるこのDレンジ3速
で、エンジンブレーキが得られるのは当然である。
【0023】(7)Dレンジ4速…フォワードクラッチ2
1と3−4クラッチ24と2−4ブレーキ26とがオン
され、他の摩擦締結要素はオフされる。第1,第2ワン
ウェイクラッチ22,28は常時空転する。なお、第1
ワンウェイクラッチ22が常時空転するので、フォワー
ドクラッチ21はオンされているものの、格別の作用を
及ぼさない。この場合、タービンシャフト2のトルク
が、3−4クラッチ24を介してキャリア20に入力さ
れ、このキャリア20のトルクは、順に、ロングピニオ
ンギヤ18とリングギヤ19とを介して出力ギヤ4に伝
達される。2−4ブレーキ26によってラージサンギヤ
16が固定されているので、ロングピニオンギヤ18
は、自転しつつラージサンギヤ16まわりを公転する。
したがって、リングギヤ19の回転数は、キャリア20
の回転数すなわちタービンシャフト2の回転数より、ロ
ングピニオンギヤ18の自転分だけ高くなり、変速歯車
機構5はオーバードライブ(増速)状態となる。なお、リ
ングギヤ19(出力ギヤ4)はキャリア20(タービンシ
ャフト2)と同一方向に回転し、駆動輪が前進側に駆動
される。
【0024】(8)2レンジ1速…Dレンジ1速の場合と
同様である。 (9)2レンジ2速…フォワードクラッチ21とコースト
クラッチ23と2−4ブレーキ26とがオンされ、他の
摩擦締結要素はオフされる。コーストクラッチ23がオ
ンされているので、これと並列に配設されたフォワード
クラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ22は、格別
の作用を及ぼさない。この場合、トルク伝達経路及び変
速特性は、基本的にはDレンジ2速の場合と同様である
が、第1ワンウェイクラッチ22が働かないので、エン
ジンブレーキが得られることになる。
【0025】(10)2レンジ3速…Dレンジ3速の場合
と同様である。 (11)1レンジ1速…フォワードクラッチ21とコース
トクラッチ23とローリバースブレーキ27とがオンさ
れ、他の摩擦締結要素はオフされる。コーストクラッチ
23がオンされているので、これと並列に配設されたフ
ォワードクラッチ21及び第1ワンウェイクラッチ22
は、格別の作用を及ぼさず、またローリバースブレーキ
27がオンされているので、これと並列に配設された第
2ワンウェイクラッチ28も、格別の作用を及ぼさな
い。この場合、トルク伝達経路及び変速特性は、基本的
にはDレンジ1速の場合と同様であるが、第1,第2ワ
ンウェイクラッチ22,28が働かないので、エンジン
ブレーキが得られることになる。 (12)1レンジ2速…2レンジ2速の場合と同様であ
る。
【0026】以下、変速歯車機構5の各摩擦締結要素を
オン・オフ作動させる油圧機構を説明する。図3〜図7
に示すように、油圧機構FSは、実質的に、油圧機構F
Sのライン圧(元圧)を制御するライン圧制御手段Lと、
夫々所定の部材に油圧を供給しまたはこれをリリースす
る多数の油圧通路からなる油圧通路網Mと、セレクトレ
バー(図示せず)のセレクト操作に対応してシフトされ作
動油圧の供給経路を切り替えるマニュアルバルブ31
と、マニュアルバルブ31のシフト位置と車両の運転状
態(例えば、車速とスロットル開度)とに応じて、コント
ロールユニット32によってシフトされる3つのシフト
バルブ33〜35と、所定の摩擦締結要素への油圧の供
給ないしリリースを緩衝させるための4つのアキュムレ
ータ36〜39と、所定の摩擦締結要素への油圧の供給
またはリリースのタイミングを調整する3つのタイミン
グバルブ41〜43及びバイパスバルブ44と、トルク
コンバータ3及びロックアップクラッチ14への油圧の
供給を制御するロックアップ制御手段Uと、油圧通路網
Mの所定の部分の流動抵抗を調節するための多数のオリ
フィス及びワンウェイバルブ等で構成されている。上記
オリフィス及びワンウェイバルブは、一般に用いられる
マークで図示されているが、一部を除いて個々には番号
を付していない。なお、コントロールユニット32は請
求項1,5に記載された「タイミング制御補正手段]を含
む、自動変速機ATの総合的な制御手段である。
【0027】そして、セレクトされたレンジ(P,R,N,
D,2,1レンジ)と車両の運転状態とに応じて、油圧機
構FSによって、各摩擦締結要素にかかる作動油圧が制
御され、変速歯車機構5の変速段の切り替えが行なわれ
るようになっている。ここで、2−4ブレーキ26は、
アプライポート26aとリリースポート26bとを備えた
サーボピストンタイプのバンドブレーキであって、アプ
ライポート26aのみに油圧がかけられているときにオ
ン(ブレーキ作動)され、両ポート26a,26bともに油
圧がかけられているときまたはともに油圧がリリースさ
れているときにはオフ(ブレーキ解放)される。その他の
摩擦締結要素は、すべて油圧がかけられたときにオン
(締結)され、油圧がリリースされたときにオフ(解放)さ
れる。
【0028】ライン圧制御手段Lは、基本的には、プレ
ッシャレギュレータバルブ50によって、パイロット圧
(制御圧)にほぼ比例するライン圧を、ライン圧供給通路
51内に形成するようになっている。そして、このライ
ン圧供給通路51内のライン圧はマニュアルバルブ31
等に供給されるようになっている。なお、ライン圧供給
通路51内の作動油は、プレッシャレギュレータバルブ
50から、リリーフバルブ52を備えたトルクコンバー
タ油路53を介して、トルクコンバータ3にも供給され
るようになっている。
【0029】プレッシャレギュレータバルブ50に供給
されるパイロット圧は、減圧弁54と、モジュレータバ
ルブ55と、ライン圧制御用アキュムレータ56と、コ
ントロールユニット32によってデューティ制御される
ライン圧制御用デューティソレノイドバルブ57とによ
って形成されるようになっている。具体的には、ライン
圧供給通路51内の油圧(ライン圧)が、減圧弁54によ
って減圧された後、減圧油路58を介してモジュレータ
バルブ55の入力ポート55aに入力される。また、減
圧油路58内の油圧は、デューティ圧通路59を介して
モジュレータバルブ55のコントロールポート55bに
も導入される。ここで、コントロールポート55bにか
かる油圧は、コントロールユニット32から入力される
デューティ比に応じて開閉されるライン圧制御用デュー
ティソレノイドバルブ57によって制御される。なお、
デューティ比は、コントロールユニット32によって、
スロットル開度、車速、セレクトレンジ、変速段等に応
じて所定の方法で設定される。
【0030】そして、コントロールポート55bにかか
る油圧に対応する油圧が、パイロット圧としてモジュレ
ータバルブ55からパイロット圧通路61に出力され
る。ここで、パイロット圧通路61内の油圧(パイロッ
ト圧)の脈動は、ライン圧制御用アキュムレータ56に
よって低減される。このようにして形成されたパイロッ
ト圧が、プレッシャレギュレータバルブ50に供給さ
れ、このパイロット圧に比例するライン圧がライン圧供
給通路51に形成される。なお、パイロット圧通路61
内のパイロット圧は、カットバックバルブ62にも供給
されるようになっている。
【0031】マニュアルバルブ31は、セレクトレバー
(図示せず)のセレクト操作と連動してシフトされ、セレ
クトされたレンジに応じて、ライン圧供給通路51を所
定の油圧供給通路と連通させるようになっている。具体
的には、ライン圧供給通路51を、Dレンジ及び2レン
ジでは第1,第2メイン油圧供給通路63,64と連通さ
せ、1レンジでは第1,第3メイン油圧供給通路63,6
5と連通させ、Rレンジではリバースレンジ用油圧供給
通路66と連通させ、Pレンジ及びNレンジでは上記油
圧供給通路63〜66のどれとも連通させないようにな
っている。
【0032】ここで、第1メイン油圧供給通路63は1
−2シフトバルブ用油圧通路63aとフォワードクラッ
チ用油圧通路63bとに分岐し、1−2シフトバルブ用
油圧通路63aは1−2シフトバルブ33の第1入力ポ
ート33aに接続され、フォワードクラッチ用油圧通路
63bはさらに分岐して、3−4シフトバルブ35の第
1入力ポート35aとフォワードクラッチ21とに接続
されている。第2メイン油圧供給通路64は、2−3シ
フトバルブ34の第1入力ポート34aに接続されてい
る。第3メイン油圧供給通路65は、ローレデューシン
グバルブ67(減圧弁)とボールバルブ68とを介して、
第2分岐油圧通路66bに集合された後、1−2シフト
バルブ33の第2入力ポート33bに接続されている。
リバースレンジ用油圧供給通路66は、第1分岐油圧供
給通路66aと、1−2シフトバルブ用通路66bとに分
岐し、第1分岐油圧供給通路66aはリバースクラッチ
25に接続され、1−2シフトバルブ用通路66bは上
記ボールバルブ68を介して1−2シフトバルブ33の
第2入力ポート33bに接続されている。
【0033】各シフトバルブ33〜35は、夫々、基本
的にはコントロールユニット32によって制御され、入
力ポートから入力される油圧を、セレクトされたレンジ
と変速段とに応じて、所定の出力ポートから出力して所
定の摩擦締結要素に供給し、あるいはリリースするよう
になっている。具体的には、1−2シフトバルブ33に
は、前記した第1,第2入力ポート33a,33bと、第
1,第2出力ポート33c,33dとが設けられ、第1出力
ポート33cはアプライポート用油圧通路71を介して
2−4ブレーキ26のアプライポート26aに接続さ
れ、第2出力ポート33dはローリバースブレーキ用油
圧通路72を介してローリバースブレーキ27に接続さ
れている。
【0034】2−3シフトバルブ34には、前記した第
1入力ポート34aと、第2入力ポート34bと、第1,
第2出力ポート34c,34dとが設けられ、第2入力ポ
ート34bは第1接続通路73を介して3−4シフトバ
ルブ35の第1出力ポート35cに接続され、第1出力
ポート34cは3−4クラッチ用油圧通路74を介して
3−4クラッチ24に接続され、第2出力ポート34d
は第2接続通路75とボールバルブ76と後で説明する
コーストクラッチ用油圧通路77とを介してコーストク
ラッチ23に接続されている。また、3−4クラッチ用
油圧通路74から分岐する第3接続通路78が設けら
れ、この第3接続通路78は3−4シフトバルブ35の
第2入力ポート35bに接続されている。
【0035】3−4シフトバルブ35には、前記した第
1,第2入力ポート35a,35b及び第1出力ポート35
cと、第2出力ポート35dとが設けられ、第2出力ポー
ト35dは、リリースポート用油圧通路81を介して2
−4ブレーキ26のリリースポート26bに接続される
とともに、コーストクラッチ用油圧通路77を介してコ
ーストクラッチ23に接続されている。なお、リリース
ポート用油圧通路81とコーストクラッチ用油圧通路7
7とは、第2出力ポート35d近傍では1本に集合され
ている。
【0036】各シフトバルブ33,34,35は、夫々、
バルブスプール33v,34v,35vの位置を、オン位置
またはオフ位置に切り替えることによって、シフトバル
ブ内での油圧伝達経路を切り替えられるようになってい
る。ここで、オン位置とは図5,図6において右寄りの
位置であり、オフ位置とは左寄りの位置である。なお、
図5,図6中において、各バルブスプール33v,34v,
35vの中心線より上側の部分はオン位置をとった状態
を示し、中心線より下側の部分はオフ位置をとった状態
を示している。そして、各バルブスプール33v,34v,
35vは、各シフトバルブ33,34,35の右側端部に
設けられたコントロール油室33s,34s,35sに油圧
(パイロット圧)がかけられたときにはオフ位置をとり、
このパイロット圧がリリースされたときにはオン位置を
とるようになっている。
【0037】1−2シフトバルブ33のコントロール油
室33sには、ライン圧供給通路51から分岐する第1
コントロール用油圧通路82が接続され、この第1コン
トロール用油圧通路82には、コントロールユニット3
2によってオン・オフされる第1ソレノイドバルブ83
が介設されている。そして、第1ソレノイドバルブ83
がオンされたときには、第1コントロール用油圧通路8
2内のパイロット圧がリリースされ、これに伴ってコン
トロール油室33s内のパイロット圧がリリースされ、
バルブスプール33vがオン位置をとる。このとき、第
1出力ポート33cは第1入力ポート33aと連通し、第
2出力ポート33dは、ドレンポート(×印がつけられて
いる)と連通して開放される。他方、第1ソレノイドバ
ルブ83がオフされたときには、コントロール油室33
sにパイロット圧がかけられ、バルブスプール33vはオ
フ位置をとる。このとき、第1出力ポート33cは開放
され、第2出力ポート33dは第2入力ポート33bと連
通する。
【0038】2−3シフトバルブ34のコントロール油
室34sには、フォワードクラッチ用油圧通路63bから
分岐する第2コントロール用油圧通路84が接続され、
この第2コントロール用油圧通路84に、コントロール
ユニット32によってオン・オフされる第2ソレノイド
バルブ85が介設されている。この場合も、1−2シフ
トバルブ33の場合と同様に、第2ソレノイドバルブ8
5のオン・オフに対応して、バルブスプール34vがオ
ン位置またはオフ位置をとる。ここで、バルブスプール
34vがオン位置をとったときには、第1出力ポート3
4cは開放され、第2出力ポート34dは第2入力ポート
34bと連通する。他方、バルブスプール34vがオフ位
置をとったときには、第1出力ポート34cは第1入力
ポート34aと連通し、第2出力ポート34dは開放され
る。
【0039】3−4シフトバルブ35のコントロール油
室35sには、第2コントロール用油圧通路84から分
岐する第3コントロール用油圧通路86が接続され、こ
の第3コントロール用油圧通路86に、コントロールユ
ニット32によってオン・オフされる第3ソレノイドバ
ルブ87が介設されている。この場合も、1−2シフト
バルブ33の場合と同様に、第3ソレノイドバルブ87
のオン・オフに対応して、バルブスプール35vがオン
位置またはオフ位置をとる。ここで、バルブスプール3
5vがオン位置をとったときには、第1,第2出力ポート
35c,35dはともに開放される。他方、バルブスプー
ル35vがオフ位置をとったときには、第1出力ポート
35cは第1入力ポート35aと連通し、第2出力ポート
35dは第2入力ポート35bと連通する。
【0040】そして、摩擦締結要素に急激に作動油圧が
供給されあるいはリリースされると変速ショックが生じ
るので、作動油圧の立ち上がりないしリリースを緩慢化
するために、所定の油圧通路にはアキュムレータが設け
られている。具体的には、アプライポート用油圧通路7
1に対して1−2アキュムレータ36が設けられ、1−
2シフトバルブ用通路66bに対してN−Rアキュムレ
ータ37が設けられ、フォワードクラッチ用油圧通路6
3bに対してN−Dアキュムレータ38が設けられ、3
−4クラッチ用油圧通路74に対して2−3アキュムレ
ータ39が設けられている。なお、各アキュムレータ3
6〜39には、夫々、ライン圧供給通路51から分岐す
る背圧通路89を介して、ライン圧が背圧として供給さ
れるようになっている。
【0041】また、レンジないし変速段の切り替え時に
おいて、変速歯車機構5に内部ロック(ダブルロック)等
が生じないように、所定の摩擦締結要素のオン・オフタ
イミングを調整する3−2タイミングバルブ41と2−
3タイミングバルブ42とコーストタイミングバルブ4
3とバイパスバルブ44とが設けられている。
【0042】ロックアップ制御手段Uは、ロックアップ
シフトバルブ91とロックアップコントロールバルブ9
2と、第1,第2ロックアップ制御用ソレノイドバルブ
93,94とを備えた普通のロックアップ機構であっ
て、作動油供給通路95を介してトルクコンバータ3に
作動油を供給するとともにトルクコンバータ3内の作動
油を作動油戻り通路96を介してオイルクーラ97に案
内し、かつ必要に応じてロックアップクラッチ用油圧通
路98を介してロックアップクラッチ14に油圧を供給
するようになっている。
【0043】かかる油圧機構FSによって、マニュアル
バルブ31のレンジ位置と、第1〜第3ソレノイドバル
ブ83,85,87のオン・オフ状態とに応じて、各摩擦
締結要素への油圧のオン・オフが制御され、前記表1に
示すような各種レンジないし変速段が得られるようにな
っている。表2に、各レンジ(P,R,N,D,2,1レン
ジ)ないし変速段に対応する第1〜第3ソレノイドバル
ブ83,85,87のオン・オフパターンを示す。なお、
PレンジまたはNレンジでは、マニュアルバルブ31か
ら、第1〜第3メイン油圧供給通路63〜65及びリバ
ースレンジ用油圧供給通路66のいずれにも油圧が供給
されないので、第1〜第3ソレノイドバルブ83,85,
87のオン・オフ状態にかかわりなく、どの摩擦締結要
素にも油圧が供給されない。したがって、すべての摩擦
締結要素がオフされ、変速歯車機構5は中立状態とな
り、トルクを伝達しない。
【0044】以下、表2を参照しつつ、各走行レンジ
(R,D,2,1レンジ)ないし変速段における、油圧機構
FS内での油圧の伝達経路を説明する。
【0045】
【表2】
【0046】(1)Rレンジ…マニュアルバルブ31はR
レンジ位置をとり、第1,第2ソレノイドバルブ83,8
5はオフされ、第3ソレノイドバルブ87はオンされ
る。この場合、リバースレンジ用油圧供給通路66に油
圧が供給され、この油圧が第1分岐油圧供給通路66a
を介してリバースクラッチ25に供給され、リバースク
ラッチ25がオンされる。また、リバースレンジ用油圧
供給通路66内の油圧は、順に、1−2シフトバルブ用
通路66bと、1−2シフトバルブ33の第2入力ポー
ト33bと、第2出力ポート33dと、ローリバースブレ
ーキ用油圧通路72とを介してローリバースブレーキ2
7に供給され、ローリバースブレーキ27がオンされ
る。他の摩擦締結要素は油圧が供給されないのでオフさ
れる。 (2)Dレンジ1速…マニュアルバルブ31はDレンジ位
置(図5はこの状態を示す)をとり、第1,第2メイン油
圧供給通路63,64に油圧が供給される。なお、これ
は以下のDレンジ2〜4速でも同様である。そして、第
1ソレノイドバルブ83はオフされ、第2,第3ソレノ
イドバルブ85,87はオンされる。この場合、第1メ
イン油圧供給通路63内の油圧が、フォワードクラッチ
用油圧通路63bを介してフォワードクラッチ21に供
給され、フォワードクラッチ21がオンされる。また、
各シフトバルブ33〜35のどの出力ポートからも油圧
が出力されないので、他の摩擦締結要素はオフされる。
【0047】(3)Dレンジ2速…第1〜第3ソレノイド
バルブ83,85,87はすべてオンされる。この場合、
Dレンジ1速の場合と同様にフォワードクラッチ21が
オンされる。さらに、第1メイン油圧供給通路63内の
油圧が、順に、1−2シフトバルブ用油圧通路63a
と、1−2シフトバルブ33の第1入力ポート33a
と、第1出力ポート33cと、アプライポート用油圧通
路71とを介して2−4ブレーキ26のアプライポート
26aに供給される。このとき、リリースポート26bに
油圧が供給されないので、2−4ブレーキ26がオンさ
れる。他の摩擦締結要素は油圧が供給されないのでオフ
される。
【0048】(4)Dレンジ3速…第1ソレノイドバルブ
83はオンされ、第2,第3ソレノイドバルブ85,87
はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同様
に、フォワードクラッチ21がオンされ、かつアプライ
ポート26aに油圧が供給される。しかしながら、後で
説明するように、リリースポート26bにも油圧が供給
されるので、2−4ブレーキ26はオフされる。そし
て、第2メイン油圧供給通路64内の油圧が、順に、2
−3シフトバルブ34の第1入力ポート34aと、第1
出力ポート34cと、3−4クラッチ用油圧通路74と
を介して3−4クラッチ24に供給され、3−4クラッ
チ24がオンされる。また、3−4クラッチ用油圧通路
74内の油圧が、順に、第3接続通路78と、3−4シ
フトバルブ35の第2入力ポート35bと、第2出力ポ
ート35dと、コーストクラッチ用油圧通路77とを介
してコーストクラッチ23に供給され、コーストクラッ
チ23がオンされる。さらに、上記第2出力ポート35
dの油圧が、リリースポート用油圧通路81を介して2
−4ブレーキ26のリリースポート26bに供給され、
前記したとおり、2−4ブレーキ26がオフされる。な
お、リバースクラッチ25とローリバースブレーキ27
とは、油圧が供給されないのでオフされる。
【0049】(5)Dレンジ4速…第1,第3ソレノイド
バルブ83,87はオンされ、第2ソレノイドバルブ8
5はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同様
に、フォワードクラッチ21と2−4ブレーキ26とが
オンされる。また、Dレンジ3速の場合と同様に、3−
4クラッチがオンされる。他の摩擦締結要素は油圧が供
給されないのでオフされる。 (6)2レンジ1速…マニュアルバルブ31は2レンジ位
置をとるが、摩擦締結要素への油圧の伝達経路はDレン
ジ1速の場合と同様である。
【0050】(7)2レンジ2速…第1,第2ソレノイド
バルブ83,85はオンされ、第3ソレノイドバルブ8
7はオフされる。この場合、Dレンジ2速の場合と同様
に、フォワードクラッチ21と2−4ブレーキ26とが
オンされる。さらに、フォワードクラッチ用油圧通路6
3b内の油圧が、順に、3−4シフトバルブ35の第1
入力ポート35aと、第1出力ポート35cと、第1接続
通路73と、2−3シフトバルブ34の第2入力ポート
34bと、第2出力ポート34dと、第2接続通路75
と、ボールバルブ76と、コーストクラッチ用油圧通路
77とを介してコーストクラッチ23に供給され、コー
ストクラッチ23がオンされる。他の摩擦締結要素は、
油圧が供給されないのでオフされる。 (8)2レンジ3速…Dレンジ3速の場合と同様である。
【0051】(9)1レンジ1速…マニュアルバルブ31
は1レンジ位置をとり、第1,第3メイン油圧供給通路
63,65に油圧が供給される。第1,第3ソレノイドバ
ルブ83,87はオフされ、第2ソレノイドバルブ85
はオンされる。この場合、Dレンジ1速の場合と同様に
フォワードクラッチ21がオンされ、また2レンジ2速
の場合と同様にコーストクラッチ23がオンされる。さ
らに、第3メイン油圧供給通路65内の油圧が、順に、
ローレデューシングバルブ67と、ボールバルブ68
と、1−2シフトバルブ用通路66bと、1−2シフト
バルブ33の第2入力ポート33bと、第2出力ポート
33dと、ローリバースブレーキ用油圧通路72とを介
してローリバースブレーキ27に供給され、ローリバー
スブレーキ27がオンされる。他の摩擦締結要素は、油
圧が供給されないのでオフされる。 (10)1レンジ2速…マニュアルバルブ31は1レンジ
位置をとるが、摩擦締結要素への油圧伝達経路は2レン
ジ2速の場合と同様である。
【0052】このように、表2に示すようなソレノイド
バルブのオン・オフパターンに対応して、表1に示すよ
うな摩擦締結要素のオン・オフパターンが得られ、所定
のレンジないし変速段が得られる。
【0053】ところで、前記したとおり、油圧機構FS
には、各種タイミングバルブ41〜43が設けられ、所
定の変速時において、所定の摩擦締結要素のオン・オフ
タイミングを調整して、変速ショックの発生を防止する
ようにしているが、以下では、本発明に関連する3−2
タイミングバルブ41について、さらに詳しく説明す
る。なお、3−2タイミングバルブ41は、請求項4に
記載された「切替弁」に相当する。
【0054】3−2タイミングバルブ41の第1ポート
41aには、リリースポート用油圧通路81から分岐す
るタイミング調整用油圧通路101が接続されている。
なお、このタイミング調整用油圧通路101は、リリー
スポート26bへの油圧供給時の油圧の立ち上がりを緩
慢化するオリフィス102よりはリリースポート26b
側の位置で、リリースポート用油圧通路81から分岐し
ている。そして、3−2タイミングバルブ41は、バル
ブスプール41vがオン位置をとったときには、タイミ
ング調整用油圧通路101をドレンポート41bと連通
させる一方、バルブスプール41vがオフ位置をとった
ときにはタイミング調整用油圧通路101を閉止するよ
うになっている。ここで、オン位置とは図5において右
寄りの位置であり、オフ位置とは左寄りの位置である。
なお、図5中において、バルブスプール41vの中心線
より上側の部分はオン位置をとった状態を示し、中心線
より下側の部分はオフ位置をとった状態を示している。
【0055】ここで、バルブスプール41vは、3−2
タイミングバルブ41の右側端部に設けられたコントロ
ール油室41sに油圧(パイロット圧)がかけられたとき
にはオフ位置をとり、このパイロット圧がリリースされ
たときにはオン位置をとるようになっている。そして、
3−2タイミングバルブ41のコントロール油室41s
には、ライン圧供給通路51から分岐する第4コントロ
ール用油圧通路103が接続され、この第4コントロー
ル用油圧通路103には、コントロールユニット32に
よってオン・オフされる3−2ソレノイドバルブ104
が介設されている。なお、3−2ソレノイドバルブ10
4は、請求項4に記載された電磁弁に相当する。
【0056】そして、コントロールユニット32によっ
て3−2ソレノイドバルブ104がオンされたときに
は、第4コントロール用油圧通路103内のパイロット
圧がリリースされ、これに伴ってコントロール油室41
s内のパイロット圧がリリースされ、バルブスプール4
1vはオン位置をとるようになっている。この場合、タ
イミング調整用油圧通路101がドレンポート41bと
連通し、リリースポート用油圧通路81内の油圧がリリ
ースされる。他方、コントロールユニット32によって
3−2ソレノイドバルブ104がオフされたときには、
コントロール油室41sにパイロット圧がかけられ、バ
ルブスプール41vはオフ位置をとるようになってい
る。この場合、タイミング調整用油圧通路101が閉止
され、リリースポート用油圧通路81内の油圧はリリー
スされない。
【0057】ところで、2速から3速へのシフトアップ
時には、3−4クラッチ用油圧通路74を通して3−4
クラッチ24に作動油圧が供給され、3−4クラッチ2
4が締結される一方、リリースポート用油圧通路81を
通して2−4ブレーキ26のリリースポート26bに作
動油圧が供給され、2−4ブレーキ26がオフ(解放)さ
れる(なお、コーストクラッチ23も締結される)。な
お、図1に、このような3−4クラッチ24への油圧供
給系統と、2−4ブレーキ26(リリースポート26b)
への油圧供給系統とを簡略化して示す。この場合、3−
4クラッチ24と2−4ブレーキ26(リリースポート
26b)とでは、その油室の容量あるいは油圧供給経路等
が異なり、また3−4クラッチ24にはドリフトオンボ
ール(図示せず)が設けられているので、基本的には、3
−4クラッチ24の締結に要する時間が、2−4ブレー
キ26の解放に要する時間よりも長くなる。このため、
2速から3速へのシフトアップに際しては、基本的に
は、シフトアップ開始後所定時間だけ、3−2ソレノイ
ドバルブ104をオンしてリリースポート用油圧通路8
1内の油圧をリリースし、リリースポート26bへの作
動油圧の供給を遅延させることによって、2−4ブレー
キ26の解放タイミングを3−4クラッチ24の締結タ
イミングに同期させ、変速ショックを防止するようにし
ている。
【0058】しかしながら、3速(4速)から2速へのシ
フトダウンが行なわれた後、短時間内に再び3速へのシ
フトアップが行なわれる場合は、3−4クラッチ24内
の作動油圧が完全にリリースされていない状態からシフ
トアップが開始されるので、3−4クラッチ24の締結
に要する時間が短くなり、通常時と同様に3−2ソレノ
イドバルブ104をオンさせたのでは、3−4クラッチ
24の締結タイミングと2−4ブレーキ26の解放タイ
ミングとの間の同期がとれなくなる。そこで、このよう
な場合には、3−2ソレノイドバルブ104をオンさせ
る時間を補正し、3−4クラッチ24の締結タイミング
と2−4ブレーキ26の解放タイミングとを同期させる
といった変速制御を行なうようにしている。以下、図8
に示すフローチャートに従って、適宜図1〜図7を参照
しつつ、2速から3速へのシフトアップにおける、上記
変速制御の制御方法を説明する。
【0059】制御が開始されると、ステップ#1で、2
速から3速への変速指令が検出されたか否か、すなわち
運転状態が2速から3速への変速を行なうべき状態に達
したか否かが比較・判定される。2速から3速への変速
指令が検出されていないと判定されれば(NO)、2速か
ら3速への変速を行なう必要がないので、ステップ#5
にスキップし、通常の制御を行なった上で、ステップ#
1に復帰する。
【0060】ステップ#1で、2速から3速への変速指
令が検出されたと判定されれば(YES)、ステップ#2
で、現時点からさかのぼって所定時間t秒内に3速から
2速へのシフトダウンまたは4速から2速へのシフトダ
ウンが行なわれたか否かが比較・判定される。かかるシ
フトダウンが行なわれていないと判定されれば(NO)、
ステップ#4で、図9に示すような特性をもつマップ1
(G1)に基づいて、3−2ソレノイドバルブ104がオ
ンされる。
【0061】図9に示すマップ1では、3−4クラッチ
24の油室の油圧が完全にリリースされている状態から
3−4クラッチ24が締結されるのに要する時間と、2
−4ブレーキ26がタイミング調整なしに解放されるの
に要する時間とのギャップを埋められるように、ソレノ
イドオン時間が比較的長く設定されている。そして、ス
ロットル開度が大きいときほど、すなわちエンジン負荷
(エンジン出力)が高いときほど、ソレノイドオン時間を
長くするようにしている。これは、通常、エンジン出力
が高いときほど3−4クラッチ24の回転(遠心力)が高
くなり、ドリフトオンボールの作用により、3−4クラ
ッチ24の油室内の作動油圧の上昇が遅れるからであ
る。なお、低負荷時には変速ショックが生じにくいの
で、かかる2−4ブレーキ26の解放タイミングの調整
を高負荷領域でのみ行なうようにしてもよい。
【0062】このような、通常時における2速から3速
へのシフトアップに際しては、図11に示すように
(G3,G4)、3−2ソレノイドバルブ104のオン時間
すなわち3−2タイミングバルブ41が開かれる時間T
1が比較的長くなり、3−4クラッチ24の締結タイミ
ングと2−4ブレーキ26の解放タイミングとの間の同
期がとられ、変速ショックの発生が防止される。この後
ステップ#1に復帰する。
【0063】他方、ステップ#2で、現時点からさかの
ぼって所定時間t秒内に3速から2速へのシフトダウン
が行なわれたと判定されれば(YES)、ステップ#3
で、図10に示すような特性をもつマップ2(G2)に従
って、3−2ソレノイドバルブ104がオンされる。
【0064】図10に示すマップ2では、3−4クラッ
チ24の油室内に油圧が残留している状態から3−4ク
ラッチ24が締結されるのに要する時間と、2−4ブレ
ーキ26がタイミング調整なしに解放されるのに要する
時間とのギャップを埋められるように、ソレノイドオン
時間が比較的短く設定されている。なお、スロットル開
度が大きいときほど、ソレノイドオン時間を長くするよ
うにしているのは、図9に示すマップ1の場合と同様の
理由に基づいている。
【0065】すなわち、3速ないし4速から2速へのシ
フトダウンが行なわれた後、所定時間t(短時間)に、再
び3速へのシフトアップが行なわれる際には、通常時よ
りソレノイドオン時間を短くして、2−4ブレーキ26
の解放タイミングの遅延時間を縮小し、3−4クラッチ
24の締結タイミングと2−4ブレーキ26の解放タイ
ミングとを同期させるようにしている。このように、シ
フトダウンの直後でも、シフトアップが行なわれるの
で、変速ショックを生じさせることなく、運転状態に応
じて迅速に変速動作を行なうことができる。この場合
も、低負荷時には変速ショックが生じにくいので、かか
る2−4ブレーキ26の解放タイミングの調整を、高負
荷領域でのみ行なうようにしてもよい。また、低負荷領
域では、該シフトアップ前にシフトダウンがあったか否
かを問わず、ステップ#4のみを実行するようにしても
よい。このとき、図11に示すように、3−2ソレノイ
ドバルブ104のオン時間すなわち3−2タイミングバ
ルブ41が開かれる時間T2が比較的短くなる。この後
ステップ#1に復帰する。
【0066】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、所定の変速
段への通常の変速時には、タイミング制御手段が、第1
の摩擦締結要素の継断タイミングと第2の摩擦締結要素
の継断タイミングとを同期させるので、変速ショックの
発生が防止される。そして、所定の変速段から、短時間
内に他の変速段への変速を経て再び所定の変速段に変速
されるときには、一般的には第1の摩擦締結要素の油圧
作用状態の変化により、継断タイミングの同期がくずれ
ることになるが、この第1の発明では、タイミング制御
補正手段によって、タイミング制御手段の制御特性を好
ましく補正することができるので、上記同期くずれを解
消して第1の摩擦締結要素の継断タイミングと第2の摩
擦締結要素の継断タイミングとを同期させることがで
き、変速ショックの発生を防止することができる。
【0067】第2の発明によれば、基本的には、第1の
発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、所定の変
速が、第1の摩擦締結要素が締結され、タイミング制御
手段を備えた第2の摩擦締結要素が解放される変速であ
るので、油圧の作動状態によって締結タイミングが変わ
りやすい摩擦締結要素を第1摩擦締結要素とした場合
に、とくに効果を発揮する。
【0068】第3の発明によれば、基本的には、第1の
発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、所定の変
速が、第1の摩擦締結要素が解放され、タイミング制御
手段を備えた第2の摩擦締結要素が締結される変速であ
るので、油圧の作動状態によって解放タイミングが変わ
りやすい摩擦締結要素を第1摩擦締結要素とした場合
に、とくに効果を発揮する。
【0069】第4の発明によれば、基本的には、第2ま
たは第3の発明と同様の作用・効果が得られる。さら
に、タイミング制御手段が実質的に切替弁と電磁弁とか
らなるので、タイミング制御手段の構成が簡素となる。
【0070】第5の発明によれば、基本的には、第2〜
第4の発明にいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、タイミング制御補正手段が、変速ショック
が生じやすい高負荷時にのみタイミング制御を補正する
ようになっているので、変速ショックを有効に防止しつ
つ、不必要な補正を省くことができる。
【0071】第6の発明によれば、基本的には、第2〜
第4の発明にいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、エンジン負荷に応じて第2の摩擦締結要素
のタイミング制御が行なわれるので、エンジン負荷が変
化しても、第1の摩擦締結要素の継断タイミングと第2
の摩擦締結要素の継断タイミングの同期くずれが生じな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 3−4クラッチと2−4ブレーキのリリース
ポートとへの油圧供給経路を示す模式図である。
【図2】 自動変速機のシステム構成図である。
【図3】 油圧機構の、変速機まわりのシステム構成図
である。
【図4】 油圧機構の、ライン圧制御手段まわりのシス
テム構成図である。
【図5】 油圧機構の、マニュアルバルブ及び1−2シ
フトバルブまわりのシステム構成図である。
【図6】 油圧機構の、2−3シフトバルブ及び3−4
シフトバルブまわりのシステム構成図である。
【図7】 油圧機構の、ロックアップ制御手段まわりの
システム構成図である。
【図8】 2速から3速へのシフトアップ時における変
速制御の制御方法を示すフローチャートである。
【図9】 通常の2速から3速へのシフトアップ時用の
タイミング制御マップである。
【図10】 シフトダウン後、短時間内に2速から3速
へのシフトアップが行なわれる場合のタイミング制御マ
ップである。
【図11】 変速段と、タイミングバルブの開閉状態
の、時間に対する特性を示す図である。
【符号の説明】
AT…自動変速機 5…変速歯車機構 24…3−4クラッチ 26…2−4ブレーキ 26b…リリースポート 32…コントロールユニット 41…3−2タイミングバルブ 81…リリースポート用油圧通路 101…タイミング調整用油圧通路 102…オリフィス 104…3−2ソレノイドバルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北田 正仁 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の摩擦締結要素と、第2の摩擦締結
    要素と、該第2の摩擦締結要素の継断タイミングを制御
    するタイミング制御手段とが設けられ、該タイミング制
    御手段が、第1の摩擦締結要素と第2の摩擦締結要素の
    継断が互いに逆である所定の変速に際し、第2の摩擦締
    結要素の継断タイミングを制御するようになっている自
    動変速機の変速制御装置において、 上記所定の変速が行なわれた後、所定期間内に、他の変
    速動作を経て再び上記所定の変速が行なわれる場合に
    は、タイミング制御手段の制御特性を補正するタイミン
    グ制御補正手段が設けられていることを特徴とする自動
    変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された自動変速機の変速
    制御装置において、 上記所定の変速が、第1の摩擦締結要素が締結される一
    方第2の摩擦締結要素が解放される変速であって、タイ
    ミング制御手段が第2の摩擦締結要素の解放タイミング
    を制御するようになっていることを特徴とする自動変速
    機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された自動変速機の変速
    制御装置において、 上記所定の変速が、第1の摩擦締結要素が解放される一
    方第2の摩擦締結要素が締結される変速であって、タイ
    ミング制御手段が第2の摩擦締結要素の締結タイミング
    を制御するようになっていることを特徴とする自動変速
    機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載された自
    動変速機の変速制御装置において、 タイミング制御手段が、実質的に、第2の摩擦締結要素
    への油圧供給通路から分岐する油圧通路に介設された切
    替弁と、該切替弁を制御する電磁弁とからなることを特
    徴とする自動変速機の変速制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれか1つに記
    載された自動変速機の変速制御装置において、 タイミング制御補正手段が、エンジン高負荷時にのみ、
    タイミング制御手段の制御特性を補正するようになって
    いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項2〜請求項5のいずれか1つに記
    載された自動変速機の変速制御装置において、 タイミング制御手段が、エンジン負荷に応じて、第2の
    摩擦締結要素の継断タイミングを制御するようになって
    いることを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP3344442A 1991-12-26 1991-12-26 自動変速機の変速制御装置 Pending JPH05172234A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3344442A JPH05172234A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3344442A JPH05172234A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 自動変速機の変速制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05172234A true JPH05172234A (ja) 1993-07-09

Family

ID=18369300

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3344442A Pending JPH05172234A (ja) 1991-12-26 1991-12-26 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05172234A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162099A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Jatco Ltd ハイブリッド車両の制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012162099A (ja) * 2011-02-03 2012-08-30 Jatco Ltd ハイブリッド車両の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3186760B2 (ja) 自動変速機の油圧制御回路
JPH0293157A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JPH0666364A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2918175B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH05172234A (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3154758B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3117480B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3034108B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2981793B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3073050B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3427407B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3299814B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2981911B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2915107B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2942873B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2958957B2 (ja) 自動変速機におけるエンジンブレーキ用摩擦要素の締結制御装置
JPS63186059A (ja) 定速走行装置を備えた自動変速機の変速制御装置
JPH05141520A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2783708B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP3455978B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2854333B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2861704B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH0754989A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2803489B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3115303B2 (ja) 自動変速機の制御装置