JPH0517540A - 成形材料 - Google Patents

成形材料

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JPH0517540A
JPH0517540A JP15216891A JP15216891A JPH0517540A JP H0517540 A JPH0517540 A JP H0517540A JP 15216891 A JP15216891 A JP 15216891A JP 15216891 A JP15216891 A JP 15216891A JP H0517540 A JPH0517540 A JP H0517540A
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rubber
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copolymer
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JP15216891A
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English (en)
Inventor
Kazumi Nakazawa
和美 中沢
Atsushi Ishida
篤 石田
Hiroshi Akatsuka
弘 赤塚
Kenju Furuyama
建樹 古山
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フロン141b、フロン123などの新フロ
ンガスに対し、硬度、モジュラスの低下がなく、耐スト
レスクラック性、ヒートサイクル性に優れた、フロンガ
スを発泡剤とする断熱材に接触させる成形品の成形材料
を提供すること。 【構成】 ゴム状重合体(I)10〜30重量部、なら
びに(a)芳香族ビニル化合物60〜50.5重量%、
(b)シアン化ビニル化合物40〜49.5重量%およ
び(c)その他の共重合可能な単量体0〜9.5重量%
からなる単量体成分(II) 90〜70重量部の構成成分
からなり、かつゴム状重合体(I)に単量体成分がグラ
フトされているグラフト成分のグラフト率が30〜80
重量%、グラフトしていない単量体成分の(共)重合体
であるマトリックス成分の固有粘度が0.45〜0.8
dl/gであるゴム変性芳香族ビニル系樹脂からなること
を特徴とする、フロンガスを発泡剤とする断熱材に接触
させる成形品の成形材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材の発泡剤として
使用されるフロンなどに対し、硬度、モジュラスの低下
がなく、耐ストレスクラック性、ヒートサイクル性に優
れた耐フロン性のゴム変性芳香族ビニル系樹脂からなる
成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気冷蔵庫などの内箱材料および
枠材として、ABS樹脂が広く使用されている。通常、
電気冷蔵庫の内箱は、ABS樹脂を押し出してシートに
し真空成形により、またその枠材は射出成形により成形
され、その優れた外観と優れた機械的強度が特徴になっ
ている。電気冷蔵庫の内箱、枠材は断熱材と接触する
が、この断熱材は一般的に発泡ウレタンであり、その発
泡剤にはフロン11が使用されている。ところが、この
フロン11は、モントリオール議定書締結国会議により
西暦2000年には使用できなくなる。このフロン11
に替わるべきフロンとして、フロン141b、フロン1
23が候補として挙がっているが、これらのフロンに対
し適したABS樹脂をはじめとするゴム変性スチレン系
樹脂は未だに開発されていないのが現状である。
【0003】フロン11がフロン141b、フロン12
3に代替される場合、予想される問題点は、ABS樹脂
などへの溶解性が強いということである。フロン11に
対しては、現行の一般的なABS樹脂においてもほとん
ど侵されることなく充分に使用に耐えうるが、フロン1
41b、フロン123はABS樹脂の溶解力が強く、ス
トレスクラックあるいはフロンを吸収することにより膨
潤し、硬度およびモジュラスの低下を招き変形し易くな
る。従って、現行のABS樹脂では、新フロンに対応す
ることが困難であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら新フ
ロンに対し、硬度、モジュラスの低下がなく、耐ストレ
スクラック性、ヒートサイクル性に優れた、フロンガ
ス、特にフロン141b、フロン123などを発泡剤と
する断熱材に接触させる成形品の成形材料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴム状重合体
(I)10〜30重量部、ならびに(a)芳香族ビニル
化合物60〜50.5重量%、(b)シアン化ビニル化
合物40〜49.5重量%および(c)その他の共重合
可能な単量体0〜9.5重量%〔ただし、(a)+
(b)+(c)=100重量%〕からなる単量体成分
(II) 90〜70重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕の構成成分からなり、かつゴム状重合体
(I)に単量体成分がグラフトされているグラフト成分
のグラフト率が30〜80重量%、グラフトしていない
単量体成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固
有粘度が0.45〜0.8dl/gであるゴム変性芳香族
ビニル系樹脂からなることを特徴とする、フロンガスを
発泡剤とする断熱材に接触させる成形品の成形材料を提
供するものである。
【0006】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂は、
ゴム状重合体(I)の存在下に単量体成分(II) をグラ
フト重合して得られるグラフト系のグラフト共重合体樹
脂であっても、また該グラフト共重合体樹脂と単量体成
分(II) の共重合体とをブレンドして得られるブレンド
系のグラフト共重合体樹脂であってもよい。
【0007】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂に使
用されるゴム状重合体(I)としては、例えばポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンランダ
ム共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体などのジエン系
ゴム状重合体、該ジエン系ゴム状重合体の水素添加物、
エチレン−プロピレン−(ジエン)ゴム、アクリルゴム
などが挙げられ、これらは1種または2種以上で使用さ
れる。これらのゴム状重合体(I)のなかでは、低温耐
衝撃性、および成形品の外観光沢に優れる点から、ジエ
ン系ゴム状重合体が好ましい。ゴム状重合体(I)の使
用量は、(I)〜(II)成分の合計量100重量部に対
し、10〜30重量部、好ましくは13〜27重量部で
あり、10重量部未満では充分な耐衝撃性が得られず、
一方30重量部を超えると成形加工性、モジュラス、耐
フロン性が劣る。
【0008】次に、単量体成分(II) を構成する(a)
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t−ブチルス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N
−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエ
チル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジン、ビ
ニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、モノブロムスチレン、フルオロスチレン、エチルス
チレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。これらの(a)芳
香族ビニル化合物は、単独であるいは2種以上混合して
用いられる。 (a)芳香族ビニル化合物の使用量は、単量体成分(I
I) 中に60〜50.5重量%、好ましくは57〜52
重量%であり、60重量%を超えると耐衝撃性、耐フロ
ン性が劣り、一方50.5重量%未満では充分な成形加
工性が得られない。
【0009】また、単量体成分(II) を構成する(b)
シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどが挙げられ、これらは1種または
2種以上で使用される。この(b)シアン化ビニル化合
物としては、特にアクリロニトリルが好ましい。(b)
シアン化ビニル化合物の使用量は、単量体成分(II)中
に40〜49.5重量%、好ましくは43〜48重量%
であり、40重量%未満では充分な耐フロン性、耐衝撃
性が得られず、一方49.5重量%を超えると成形加工
性、耐衝撃性が劣る。なお、グラフト成分中の結合
(b)成分量が、上記の範囲にあることが好ましい。こ
の結合(b)成分量は、チッ素分析計でチッ素含量を求
め、(b)成分量に換算して求めた値である。
【0010】さらに、(c)その他の共重合可能な単量
体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデ
シルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルア
クリレートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘ
キシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタ
クリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタク
リレートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸
無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェ
ニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどの
α−またはβ−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グ
リシジルメタクリレートなどのエポキシ化合物;アクリ
ルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸ア
ミドなどが挙げられる。これらの(c)その他の共重合
可能な単量体は、1種単独であるいは2種以上を併用す
ることができる。 (c)その他の共重合可能な単量体の使用量は、単量体
成分(II) 中に0〜9.5重量%、好ましくは0〜5重
量%であり、9.5重量%を超えると耐衝撃性が低下す
る。
【0011】以上のような本発明のゴム変性芳香族ビニ
ル系樹脂のグラフト率は、30〜80重量%、好ましく
は35〜75重量%、さらに好ましくは40〜70重量
%である。このグラフト率が30重量%未満では、フロ
ン接触時におけるモジュラス、硬度の低下が大きく、ま
た耐衝撃性、熱安定性が劣り、一方80重量%を超える
と、ストレスクラック性、ヒートサイクル性などの耐フ
ロン性が劣る。ここで、グラフト率とは、グラフト共重
合体のゴム量に対し、ゴム状重合体に直接グラフト結合
している共重合体成分の割合をいう。このグラフト率
は、重合開始剤量、重合温度などによって制御すること
ができる。
【0012】このグラフト率の具体的な求め方は、まず
ゴム変性芳香族ビニル系樹脂2gを室温のアセトンに投
入し、充分攪拌し、不溶解分(w)を求める。一方、不
溶解分(w)中のゴム状重合体量は、重合処方をもとに
算出することができる。この算出されたゴム状重合体量
をRとし、次式よりグラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100
【0013】また、本発明のゴム変性芳香族ビニル計樹
脂の、ゴム状重合体(I)にグラフトしていない単量体
成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固有粘度
は、0.45〜0.8dl/g、好ましくは0.5〜0.
75dl/g、さらに好ましくは0.55〜0.7dl/g
である。この固有粘度が0.45dl/g未満では、耐衝
撃性、ストレスクラック性、ヒートサイクル性などの耐
フロン性が劣り、一方0,.8dl/gを超えると、成形
加工性が劣る。この固有粘度は、連鎖移動剤、重合時
間、重合温度などによって制御することができる。
【0014】ここで、固有粘度(〔η〕)は、ゴム変性
芳香族ビニル系樹脂の前記アセトン可溶分を乾燥後、ジ
メチルホルムアミド50mlに0.25gを溶解し、粘
度管を用いて30℃で流出時間を測定したのち、次式に
より算出した値である。 〔η〕=〔−1+(1.4×t1/t0−0.4)1/2 〕/(0.7×C) 式中、t1;試料溶液中の流出時間(秒) t0;ブランク溶液の流出時間(秒) C;溶液粘度(%)
【0015】本発明の成形材料としては、下記(イ)お
よび(ロ)からなるゴム変性芳香族ビニル系樹脂から構
成され、かつ該樹脂中のゴム状重合体(I)の含有率が
10〜30重量%のものが好ましい。 (イ)ゴム状重合体(I)20〜70重量%の存在下
に、(a)芳香族ビニル化合物、(b)シアンビニル化
合物、および必要に応じて(c)その他の共重合可能な
単量体からなる単量体成分(II) を重合して得られ、グ
ラフト率30〜80重量%、グラフトしていない単量体
成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固有粘度
が0.3〜0.6dl/gであるグラフト共重合体。 (ロ)(a)芳香族ビニル化合物、(b)シアン化ビニ
ル化合物、および必要に応じて(c)その他の共重合可
能な単量体からなる単量体成分(II) を重合してなる固
有粘度が0.5〜1.2dl/gである共重合体。 上記(イ)、(ロ)の単量体成分(II) 中の(a)芳香
族ビニル化合物の組成割合は、好ましくは30〜80重
量%、(b)シアン化ビニル化合物の組成割合は、好ま
しくは20〜70重量%、(c)その他の共重合可能な
単量体の組成割合は、好ましくは30重量%以下であ
る。上記の(イ)と(ロ)からなるゴム変性芳香族ビニ
ル系樹脂から構成された成形材料を用いると、一段と優
れた耐フロン性が得られる。
【0016】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂の製
造方法は、ポリブタジエンゴム、スチレンーブタジエン
ゴム、アクリロニトリルーブタジエンゴムなどをゴム状
重合体として使用する場合には、乳化重合、懸濁重合、
溶液重合、バルク重合などが、またエチレンープロピレ
ンゴム、エチレンープロピレンー非共役ジエンゴム、ス
チレンーブタジエンのブロック体およびその水添物など
をゴム状重合体として使用する場合には、溶液重合、バ
ルク重合を用いることが一般的である。これらは、通常
よく知られたグラフト重合法でよい。また、単量体成分
(II) のみから構成された共重合体を得るには、通常の
よく知られた重合法でよい。すなわち、乳化重合、懸濁
重合、溶液重合、バルク重合が用いられる。
【0017】重合後のポリマー〔(I)〜(II) 成分か
らなるグラフト共重合体、(II) 成分のみからなる共重
合体〕は、凝固−洗浄、脱溶などの回収工程を経て乾燥
後、粉体または粒体とする。これらポリマーのブレンド
時、熱安定剤、滑剤などを添加しペレット化することで
射出成形、押出成形に供する。電気冷蔵庫の内箱は、押
し出しシートをさらに真空成形することによって得られ
る。
【0018】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。膨潤度 ブレンドパウダーを220℃で2mm厚にプレスし、30
×30mmのテストシートとしたのち、フロン123を入
れたデシケータに入れ、23℃×24時間、該フロン蒸
気中に放置したのち、フロン123の吸収量を求め、膨
潤度とした。
【0019】臨界歪 1.1mm厚に押し出したシートを、1/4″楕円治具に
取付け、フロン123の入ったデシケータに入れ、35
℃×16時間、該フロン蒸気中に放置したのち、手で折
ってクラックの入る歪量を臨界歪とした。硬度変化 1.1mm厚に押し出したシートの初期硬度と、フロン1
23の入ったデシケータに入れ35℃で16時間、該フ
ロン蒸気中に放置したのちのシートの硬度を、ショアD
硬度にて測定しその変化を調べた。
【0020】ヒートサイクル 30mm押し出し機にて、210℃で幅200mm、厚さ
1.1mmのシートを押し出し、そのシートを歪量1.1
%の治具に取り付け、シートに直接接するようにポリウ
レタンを発泡した。24時間室温で放置したのち、−3
0℃で1時間、続いて50℃で1時間のヒートサイクル
性を3回行い、シートの割れ状況を観察した。真空成形性 上記シートを、真空成形し(展開率4)、肉厚の均一性
を目視判定した。 ○;均一なもの ×;不均一なもの
【0021】参考例1(グラフト共重合体A−1の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕50部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込
み、..℃に昇温後、スチレン(ST)26.5部、ア
クリロニトリル(AN)23.5部、t−ドデシルメル
カプタン0.28部、クメンハイドロパーオキサイド
0.25部、およびピロリン酸ナトリウム0.2部、デ
キストローズ0.25部、硫酸第一鉄0.004部およ
びイオン交換水15.0部を3時間にわたって連続的に
添加し、その後さらにピロリン酸ナトリウム0.1部、
デキストローズ0.11部、リン酸第一鉄0.002部
とクメンハイドロパーオキサイド0.1部を添加して1
時間重合を継続させた。重合転化率は96%であった。
得られたラテックスに老化防止剤を添加したのち、塩化
カルシウムで凝固しこれを分離、水洗、乾燥してグラフ
ト共重合体A−1を得た。得られたグラフト共重合体A
−1中の単量体成分中の結合AN(以下「結合AN」と
いう)は46%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチルホル
ムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.48dl/g、グ
ラフトは46%であった。
【0022】参考例2(グラフト共重合体A−2の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕40部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)31.8部、アクリロニトリ
ル(AN)28.2部、テルピノーレン0.075部、
クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およびピロ
リン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.25
部、硫酸第一鉄0.004部およびイオン交換水15.
0部を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらに
ピロリン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.1
1部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパー
オキサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させ
た。重合転化率は96%であった。得られたラテックス
に老化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固し
これを分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−2を
得た。得られたグラフト共重合体A−2中の単量体成分
中の結合ANは45%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチ
ルホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.58dl/
g、グラフトは68%であった。
【0023】参考例3(グラフト共重合体A−3の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕60部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)21.2部、アクリロニトリ
ル(AN)18.8部、t−ドデシルメルカプタン0.
2部、クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およ
びピロリン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.
25部、硫酸第一鉄0.004部、イオン交換水15.
0部を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらに
ピロリン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.1
1部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパー
オキサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させ
た。重合転化率は95%であった。得られたラテックス
に老化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固し
これを分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−3を
得た。得られたグラフト共重合体A−3中の単量体成分
中の結合ANは45%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチ
ルホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.45dl/
g、グラフトは25%であった。
【0024】参考例4(グラフト共重合体A−4の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕30部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)35部、アクリロニトリル
(AN)35部、t−ドデシルメルカプタン0.2部、
クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およびピロ
リン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.25
部、硫酸第一鉄0.004部、イオン交換水15.0部
を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらにピロ
リン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.11
部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパーオ
キサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させた。
重合転化率は95%であった。得られたラテックスに老
化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固しこれ
を分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−4を得
た。得られたグラフト共重合体A−4中の単量体成分中
の結合ANは458、アセトン可溶分を乾燥後ジメチル
ホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.59dl/
g、グラフトは98%であった。
【0025】参考例5(共重合体B−1の調製) 反応器に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2.5
部、イオン交換水300部を仕込み、60℃に昇温した
のち、過硫酸カリウム0.3部、ナトリウムホルムアル
デヒドスルホキシレート0.1部、ST52部、AN4
8部、t−ドデシルメルカプタン0.35部を4時間に
わたって連続的に添加し、その後さらに1時間重合を継
続させた。重合転化率は98%であった。得られたラテ
ックスを塩化カルシウムで凝固し、これを分離、水洗、
乾燥して共重合体B−1を得た。〔η〕は、0.70dl
/gであった。
【0026】参考例6(共重合体B−2の調製) 参考例5において、単量体成分をST56部、AN44
部とした以外は、同様の方法で共重合体B−2を得た。
〔η〕は、0.66dl/gであった。 参考例7(共重合体B−3の調製) 参考例5で単量体成分をST42部、AN48部、メチ
ルアクリレート10部とした以外は、同様の方法で共重
合体B−3を得た。〔η〕は、0.64dl/gであっ
た。 参考例8(共重合体B−4の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、単量体成分をST65
部、AN35部として同様の方法で共重合体B−4を得
た。〔η〕は、0.64dl/gであった。
【0027】参考例9(共重合体B−5の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、t−ドデシルメルカプ
タン0.6部とし、重合時間を7時間として同様の方法
で共重合体B−4を得た。〔η〕は、0.42dl/gで
あった。 参考例10(共重合体B−6の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、単量体成分をST35
部、AN65部として同様の方法で共重合体B−6を得
た。〔η〕は、0.73dl/gであった。
【0028】実施例1〜6、比較例1〜5 参考例で調製したグラフト共重合体、共重合体を表1〜
2に示す配合処方で混合し、ベント付き押し出し機で樹
脂温度230℃で溶融混合し、押し出しすることにより
ペレットを製造した。このペレットを用い、30mmφ押
し出し機によりシリンダー温度220℃、金型温度21
0℃でシートを作製し、各物性を評価した。結果を表1
〜2に示す。
【0029】表1〜2から明らかなように、実施例1〜
6は、本発明の範囲内のゴム変性スチレン系樹脂を用い
た例であり、溶解性の強いフロン123のテストにおい
ても、膨潤度、臨界歪、硬度変化、ヒートサイクルとも
に優れた結果を示すことが分かる。これに対し、比較例
1は、グラフト率が低いゴム変性スチレン系樹脂を用い
た例であり、グラフト率が低いと臨界歪、ヒートサイク
ル性がはよいが、膨潤度、硬度変化が劣ることが分か
る。
【0030】比較例2は、グラフト率が本発明の範囲を
超えるゴム変性スチレン系樹脂を用いた例であり、グラ
フト率が高すぎると膨潤度、硬度変化はよいが、臨界
歪、ヒートサイクルが劣る。比較例3は、アクリロニト
リル含量が本発明の範囲未満のゴム変性スチレン系樹脂
を用いた例であり、全ての測定項目において劣ることが
分かる。比較例4は、固有粘度が本発明の範囲未満のゴ
ム変性スチレン系樹脂を用いた例であり、膨潤度以外の
項目が全て劣ることが分かる。比較例5は、アクリロニ
トリル含量が本発明の範囲を超えるゴム変性スチレン系
樹脂を用いた例であり、臨界歪、真空成形性に劣ること
が分かる。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】
【発明の効果】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂か
らなる成形材料は、断熱材の発泡剤として使用されるフ
ロン、特にフロン141b、フロン123に対し、モジ
ュラスの低下がなく、耐ストレスクラック性、ヒートサ
イクル性に優れ、従ってこれらのフロンガスを発泡剤と
する断熱材に接触する成形品の成形材料として極めて高
い性能を発揮する。上記の断熱材と接触する成形品とし
ては、例えば電気冷蔵庫、冷凍庫、アイスボックス、製
氷機、保温庫、ハウジングなどが挙げられる。
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 成形材料
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱材の発泡剤として
使用されるフロンなどに対し、硬度、モジュラスの低下
がなく、耐ストレスクラック性、ヒートサイクル性に優
れた耐フロン性のゴム変性芳香族ビニル系樹脂からなる
成形材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気冷蔵庫などの内箱材料および
枠材として、ABS樹脂が広く使用されている。通常、
電気冷蔵庫の内箱は、ABS樹脂を押し出してシートに
し真空成形により、またその枠材は射出成形により成形
され、その優れた外観と優れた機械的強度が特徴になっ
ている。電気冷蔵庫の内箱、枠材は、断熱材と接触する
が、この断熱材は一般的に発泡ポリウレタンであり、そ
の発泡剤にはフロン11が使用されている。ところが、
このフロン11は、モントリオール議定書締結国会議に
より西暦2,000年には使用できなくなる。このフロ
ン11に替わるべきフロンとして、フロン141b、フ
ロン123が候補として挙がっているが、これらのフロ
ンに対し適したABS樹脂をはじめとするゴム変性スチ
レン系樹脂は未だに開発されていないのが現状である。
【0003】フロン11がフロン141b、フロン12
3に代替される場合、予想される問題点は、ABS樹脂
などへの溶解性が強いということである。フロン11に
対しては、現行の一般的なABS樹脂においてもほとん
ど侵されることなく充分に使用に耐えうるが、フロン1
41b、フロン123はABS樹脂の溶解力が強く、ス
トレスクラックあるいはフロンを吸収することにより膨
潤し、硬度およびモジュラスの低下を招き変形し易くな
る。従って、現行のABS樹脂では、新フロンに対応す
ることが困難であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これら新フ
ロンに対し、硬度、モジュラスの低下がなく、耐ストレ
スクラック性、ヒートサイクル性に優れた、フロンガ
ス、特にフロン141b、フロン123などを発泡剤と
する断熱材に接触させる成形品の成形材料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ゴム状重合体
(I)10〜30重量部、ならびに(a)芳香族ビニル
化合物60〜50.5重量%、(b)シアン化ビニル化
合物40〜49.5重量%および(c)その他の共重合
可能な単量体0〜9.5重量%〔ただし、(a)+
(b)+(c)=100重量%〕からなる単量体成分
(II) 90〜70重量部〔ただし、(I)+(II) =1
00重量部〕の構成成分からなり、かつゴム状重合体
(I)に単量体成分がグラフトされているグラフト成分
のグラフト率が30〜80重量%、グラフトしていない
単量体成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固
有粘度が0.45〜0.8dl/gであるゴム変性芳香族
ビニル系樹脂からなることを特徴とする、フロンガスを
発泡剤とする断熱材に接触させる成形品の成形材料を提
供するものである。
【0006】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂は、
ゴム状重合体(I)の存在下に単量体成分(II) をグラ
フト重合して得られるグラフト系のグラフト共重合体樹
脂であっても、また該グラフト共重合体樹脂と単量体成
分(II) の共重合体とをブレンドして得られるブレンド
系のグラフト共重合体樹脂であってもよい。
【0007】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂に使
用されるゴム状重合体(I)としては、例えばポリブタ
ジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエンランダ
ム共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体などのジエン系
ゴム状重合体、該ジエン系ゴム状重合体の水素添加物、
エチレン−プロピレン−(ジエン)ゴム、アクリルゴム
などが挙げられ、これらは1種または2種以上で使用さ
れる。これらのゴム状重合体(I)のなかでは、低温耐
衝撃性、および成形品の外観光沢に優れる点から、ジエ
ン系ゴム状重合体が好ましい。ゴム状重合体(I)の使
用量は、(I)〜(II)成分の合計量100重量部に対
し、10〜30重量部、好ましくは13〜27重量部で
あり、10重量部未満では充分な耐衝撃性が得られず、
一方30重量部を超えると成形加工性、モジュラス、耐
フロン性が劣る。
【0008】次に、単量体成分(II) を構成する(a)
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、t−ブチルス
チレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ジ
ビニルベンゼン、1,1−ジフェニルスチレン、N,N
−ジエチル−p−アミノエチルスチレン、N,N−ジエ
チル−p−アミノエチルスチレン、ビニルピリジン、ビ
ニルキシレン、モノクロルスチレン、ジクロルスチレ
ン、モノブロムスチレン、フルオロスチレン、エチルス
チレン、ビニルナフタレンなどが挙げられ、特にスチレ
ン、α−メチルスチレンが好ましい。これらの(a)芳
香族ビニル化合物は、単独であるいは2種以上混合して
用いられる。 (a)芳香族ビニル化合物の使用量は、単量体成分(I
I) 中に60〜50.5重量%、好ましくは57〜52
重量%であり、60重量%を超えると耐衝撃性、耐フロ
ン性が劣り、一方50.5重量%未満では充分な成形加
工性が得られない。
【0009】また、単量体成分(II) を構成する(b)
シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどが挙げられ、これらは1種または
2種以上で使用される。この(b)シアン化ビニル化合
物としては、特にアクリロニトリルが好ましい。(b)
シアン化ビニル化合物の使用量は、単量体成分(II)中
に40〜49.5重量%、好ましくは43〜48重量%
であり、40重量%未満では充分な耐フロン性、耐衝撃
性が得られず、一方49.5重量%を超えると成形加工
性、耐衝撃性が劣る。なお、グラフト成分中の結合
(b)成分量が、上記の範囲にあることが好ましい。こ
の結合(b)成分量は、チッ素分析計でチッ素含量を求
め、(b)成分量に換算して求めた値である。
【0010】さらに、(c)その他の共重合可能な単量
体としては、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、アミ
ルアクリレート、ヘキシルアクリレート、オクチルアク
リレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘ
キシルアクリレート、ドデシルアクリレート、オクタデ
シルアクリレート、フェニルアクリレート、ベンジルア
クリレートなどのアクリル酸エステル;メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、アミルメタクリレート、ヘ
キシルメタクリレート、オクチルメタクリレート、2−
エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタク
リレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタ
クリレート、フェニルメタクリレート、ベンジルメタク
リレートなどのメタクリル酸エステル;無水マレイン
酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸などの不飽和酸
無水物;アクリル酸、メタクリル酸などの不飽和酸;マ
レイミド、N−メチルマレイミド、N−ブチルマレイミ
ド、N−(p−メチルフェニル)マレイミド、N−フェ
ニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミドなどの
α−またはβ−不飽和ジカルボン酸のイミド化合物;グ
リシジルメタクリレートなどのエポキシ化合物;アクリ
ルアミド、メタクリルアミドなどの不飽和カルボン酸ア
ミドなどが挙げられる。これらの(c)その他の共重合
可能な単量体は、1種単独であるいは2種以上を併用す
ることができる。 (c)その他の共重合可能な単量体の使用量は、単量体
成分(II) 中に0〜9.5重量%、好ましくは0〜5重
量%であり、9.5重量%を超えると耐衝撃性が低下す
る。
【0011】以上のような本発明のゴム変性芳香族ビニ
ル系樹脂のグラフト率は、30〜80重量%、好ましく
は35〜75重量%、さらに好ましくは40〜70重量
%である。このグラフト率が30重量%未満では、フロ
ン接触時におけるモジュラス、硬度の低下が大きく、ま
た耐衝撃性、熱安定性が劣り、一方80重量%を超える
と、ストレスクラック性、ヒートサイクル性などの耐フ
ロン性が劣る。ここで、グラフト率とは、グラフト共重
合体のゴム量に対し、ゴム状重合体に直接グラフト結合
している共重合体成分の割合をいう。このグラフト率
は、重合開始剤量、重合温度などによって制御すること
ができる。
【0012】このグラフト率の具体的な求め方は、まず
ゴム変性芳香族ビニル系樹脂2gを室温のアセトンに投
入し、充分攪拌し、不溶解分(w)を求める。一方、不
溶解分(w)中のゴム状重合体量は、重合処方をもとに
算出することができる。この算出されたゴム状重合体量
をRとし、次式よりグラフト率を求める。 グラフト率(重量%)=〔(w−R)/R〕×100
【0013】また、本発明のゴム変性芳香族ビニル計樹
脂の、ゴム状重合体(I)にグラフトしていない単量体
成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固有粘度
は、0.45〜0.8dl/g、好ましくは0.5〜0.
75dl/g、さらに好ましくは0.55〜0.7dl/g
である。この固有粘度が0.45dl/g未満では、耐衝
撃性、ストレスクラック性、ヒートサイクル性などの耐
フロン性が劣り、一方0.8dl/gを超えると、成形加
工性が劣る。この固有粘度は、連鎖移動剤、重合時間、
重合温度などによって制御することができる。
【0014】ここで、固有粘度(〔η〕)は、ゴム変性
芳香族ビニル系樹脂の前記アセトン可溶分を乾燥後、ジ
メチルホルムアミド50mlに0.25gを溶解し、粘
度管を用いて30℃で流出時間を測定したのち、次式に
より算出した値である。 〔η〕=〔−1+(1.4×t1/t0−0.4)1/2 〕/(0.7×C) 式中、t1;試料溶液中の流出時間(秒) t0;ブランク溶液の流出時間(秒) C;溶液粘度(%)
【0015】本発明の成形材料としては、下記(イ)お
よび(ロ)からなるゴム変性芳香族ビニル系樹脂から構
成され、かつ該樹脂中のゴム状重合体(I)の含有率が
10〜30重量%のものが好ましい。 (イ)ゴム状重合体(I)20〜70重量%の存在下
に、(a)芳香族ビニル化合物、(b)シアンビニル化
合物、および必要に応じて(c)その他の共重合可能な
単量体からなる単量体成分(II) を重合して得られ、グ
ラフト率30〜80重量%、グラフトしていない単量体
成分の(共)重合体であるマトリックス成分の固有粘度
が0.3〜0.6dl/gであるグラフト共重合体。 (ロ)(a)芳香族ビニル化合物、(b)シアン化ビニ
ル化合物、および必要に応じて(c)その他の共重合可
能な単量体からなる単量体成分(II) を重合してなる固
有粘度が0.5〜1.2dl/gである共重合体。 上記(イ)、(ロ)の単量体成分(II) 中の(a)芳香
族ビニル化合物の組成割合は、好ましくは30〜80重
量%、(b)シアン化ビニル化合物の組成割合は、好ま
しくは20〜70重量%、(c)その他の共重合可能な
単量体の組成割合は、好ましくは30重量%以下であ
る。上記の(イ)と(ロ)からなるゴム変性芳香族ビニ
ル系樹脂から構成された成形材料を用いると、一段と優
れた耐フロン性が得られる。
【0016】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂の製
造方法は、ポリブタジエンゴム、スチレンーブタジエン
ゴム、アクリロニトリルーブタジエンゴムなどをゴム状
重合体として使用する場合には、乳化重合、懸濁重合、
溶液重合、バルク重合などが、またエチレンープロピレ
ンゴム、エチレンープロピレンー非共役ジエンゴム、ス
チレンーブタジエンのブロック体およびその水添物など
をゴム状重合体として使用する場合には、溶液重合、バ
ルク重合を用いることが一般的である。これらは、通常
よく知られたグラフト重合法でよい。また、単量体成分
(II) のみから構成された共重合体を得るには、通常の
よく知られた重合法でよい。すなわち、乳化重合、懸濁
重合、溶液重合、バルク重合が用いられる。
【0017】重合後のポリマー〔(I)〜(II) 成分か
らなるグラフト共重合体、(II) 成分のみからなる共重
合体〕は、凝固−洗浄、脱溶などの回収工程を経て乾燥
後、粉体または粒体とする。これらポリマーのブレンド
時、熱安定剤、滑剤などを添加しペレット化することで
射出成形、押出成形に供する。電気冷蔵庫の内箱は、押
し出しシートをさらに真空成形することによって得られ
る。
【0018】このときに、さらに必要に応じて帯電防止
剤、酸化防止剤、難燃剤、紫外線吸収剤、着色剤、酸化
チタンなどの無機質充填剤などを配合することができ
る。配合において最も重要なものは、熱安定剤と滑剤で
ある。熱安定剤としては、1,3,5−トリス(3′,
5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌル酸、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリスリトール−ジ−ホスファイ
ト、2−〔1−(ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチ
ルフェニル)エチル〕4,6−ジペンチルフェニルアク
リレートなどを挙げることができるが、特に2−〔1−
(ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エ
チル〕4,6−ジペンチルフェニルアクリレートに代表
されるフェニルアクリレート系熱安定剤が色調と耐フロ
ン性の点で好ましい。熱安定剤の配合量は、ゴム状重合
体(I)+単量体成分(II) の合計量100重量部に対
して、好ましくは0.2〜10重量部、さらに好ましく
は0.5〜3重量部である。
【0019】また、滑剤としては、ワックス類が好まし
く、特に好ましくはポリエチレンワックスである。ポリ
エチレンワックスの分子量は、500〜4,000、好
ましくは1,500〜3,000である。ポリエチレン
ワックスのなかでも、部分カルボキシル変性されたもの
が好ましく、酸価として5〜140、さらに好ましくは
8〜45、特に好ましくは10〜30である。滑剤の配
合量は、ゴム状重合体(I)+単量体成分(II) の合計
量100重量部に対して、0.1〜15重量部が好まし
く、さらに好ましくは0.3〜4重量部である。これら
の使用により、ロールマークの少ないシート表面が得ら
れるだけでなく、シート出しが容易となり、その分、色
調の悪化を防ぐことができる。
【0020】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明する。なお、実施例中、部および%は、特に断ら
ない限り重量基準である。また、実施例中の各種評価
は、次のようにして測定した値である。膨潤度 ブレンドパウダーを220℃で2mm厚にプレスし、30
×30mmのテストシートとしたのち、フロン123ある
いはフロン141bを入れたデシケータに入れ、23℃
×24時間、該フロン蒸気中に放置したのち、フロン1
23あるいはフロン141bの吸収量を求め、膨潤度と
した。
【0021】臨界歪 1.1mm厚に押し出したシートを、1/4″楕円治具に
取付け、フロン123あるいはフロン141bの入った
デシケータに入れ、35℃×16時間、該フロン蒸気中
に放置したのち、手で折ってクラックの入る歪量を臨界
歪とした。硬度変化 1.1mm厚に押し出したシートの初期硬度と、フロン1
23あるいはフロン141bの入ったデシケータに入れ
35℃で16時間、該フロン蒸気中に放置したのちのシ
ートの硬度を、ショアD硬度にて測定しその変化を調べ
た。
【0022】ヒートサイクル 30mm押し出し機にて、210℃で幅200mm、厚さ
1.1mmのシートを押し出し、そのシートを歪量1.1
%の治具に取り付け、シートに直接接するようにフロン
123あるいはフロン141bを含むポリウレタンを発
泡した。24時間室温で放置したのち、−30℃で1時
間、続いて50℃で1時間のヒートサイクル性をフロン
123については3回、フロン141bについては10
回まで行い、シートの割れ状況を観察した。真空成形性 上記シートを、真空成形し(展開率4)、肉厚の均一性
を目視判定した。 ○;均一なもの ×;不均一なもの
【0023】参考例1(グラフト共重合体A−1の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕50部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)26.5部、アクリロニトリ
ル(AN)23.5部、t−ドデシルメルカプタン0.
28部、クメンハイドロパーオキサイド0.25部、お
よびピロリン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ
0.25部、硫酸第一鉄0.004部およびイオン交換
水15.0部を3時間にわたって連続的に添加し、その
後さらにピロリン酸ナトリウム0.1部、デキストロー
ズ0.11部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイ
ドロパーオキサイド0.1部を添加して1時間重合を継
続させた。重合転化率は96%であった。得られたラテ
ックスに老化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで
凝固しこれを分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A
−1を得た。得られたグラフト共重合体A−1中の単量
体成分中の結合AN(以下「結合AN」という)は46
%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチルホルムアミドに溶
解し測定した〔η〕は0.48dl/g、グラフト率は4
6%であった。
【0024】参考例2(グラフト共重合体A−2の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕40部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)31.8部、アクリロニトリ
ル(AN)28.2部、テルピノーレン0.075部、
クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およびピロ
リン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.25
部、硫酸第一鉄0.004部およびイオン交換水15.
0部を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらに
ピロリン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.1
1部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパー
オキサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させ
た。重合転化率は96%であった。得られたラテックス
に老化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固し
これを分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−2を
得た。得られたグラフト共重合体A−2中の単量体成分
中の結合ANは45%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチ
ルホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.58dl/
g、グラフト率は68%であった。
【0025】参考例3(グラフト共重合体A−3の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕60部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)21.2部、アクリロニトリ
ル(AN)18.8部、t−ドデシルメルカプタン0.
2部、クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およ
びピロリン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.
25部、硫酸第一鉄0.004部、イオン交換水15.
0部を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらに
ピロリン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.1
1部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパー
オキサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させ
た。重合転化率は95%であった。得られたラテックス
に老化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固し
これを分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−3を
得た。得られたグラフト共重合体A−3中の単量体成分
中の結合ANは45%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチ
ルホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.45dl/
g、グラフト率は25%であった。
【0026】参考例4(グラフト共重合体A−4の調
製) 反応器に、ポリブタジエンゴム〔日本合成ゴム(株)
製、JSR #700〕30部(固形分換算)、ロジン
酸カリウム2.0部、イオン交換水190部を仕込み、
昇温後、スチレン(ST)35部、アクリロニトリル
(AN)35部、t−ドデシルメルカプタン0.2部、
クメンハイドロパーオキサイド0.25部、およびピロ
リン酸ナトリウム0.2部、デキストローズ0.25
部、硫酸第一鉄0.004部、イオン交換水15.0部
を3時間にわたって連続的に添加し、その後さらにピロ
リン酸ナトリウム0.1部、デキストローズ0.11
部、リン酸第一鉄0.002部とクメンハイドロパーオ
キサイド0.1部を添加して1時間重合を継続させた。
重合転化率は95%であった。得られたラテックスに老
化防止剤を添加したのち、塩化カルシウムで凝固しこれ
を分離、水洗、乾燥してグラフト共重合体A−4を得
た。得られたグラフト共重合体A−4中の単量体成分中
の結合ANは45%、アセトン可溶分を乾燥後ジメチル
ホルムアミドに溶解し測定した〔η〕は0.59dl/
g、グラフト率は98%であった。
【0027】参考例5(共重合体B−1の調製) 反応器に、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ2.5
部、イオン交換水300部を仕込み、60℃に昇温した
のち、過硫酸カリウム0.3部、ナトリウムホルムアル
デヒドスルホキシレート0.1部、ST52部、AN4
8部、t−ドデシルメルカプタン0.35部を4時間に
わたって連続的に添加し、その後さらに1時間重合を継
続させた。重合転化率は98%であった。得られたラテ
ックスを塩化カルシウムで凝固し、これを分離、水洗、
乾燥して共重合体B−1を得た。〔η〕は、0.70dl
/gであった。
【0028】参考例6(共重合体B−2の調製) 参考例5において、単量体成分をST56部、AN44
部とした以外は、同様の方法で共重合体B−2を得た。
〔η〕は、0.66dl/gであった。 参考例7(共重合体B−3の調製) 参考例5で単量体成分をST42部、AN48部、メチ
ルアクリレート10部とした以外は、同様の方法で共重
合体B−3を得た。〔η〕は、0.64dl/gであっ
た。 参考例8(共重合体B−4の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、単量体成分をST65
部、AN35部として同様の方法で共重合体B−4を得
た。〔η〕は、0.64dl/gであった。
【0029】参考例9(共重合体B−5の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、t−ドデシルメルカプ
タン0.6部とし、重合時間を7時間として同様の方法
で共重合体B−4を得た。〔η〕は、0.42dl/gで
あった。 参考例10(共重合体B−6の調製) 参考例5(共重合体B−1)で、単量体成分をST35
部、AN65部として同様の方法で共重合体B−6を得
た。〔η〕は、0.73dl/gであった。 参考例11(共重合体B−7の調製) アクリロニトリル63部、スチレン25部、トルエン7
0部、およびn−ドデシルメルカプタン0.3部を、ス
テンレス製反応器に仕込み、チッ素雰囲気下で攪拌しつ
つ、140℃に昇温し、重合反応を開始させた。その
後、重合転化率40%にてスチレン12部を2時間かけ
て連続添加し、重合を終了させた。重合後の重合転化率
は60%であった。得られた共重合体溶液をストリッピ
ング、粉砕、乾燥を行い、共重合体を得た。〔η〕は
0.71dl/gであった。
【0030】実施例1〜7、比較例1〜5 参考例で調製したグラフト共重合体、共重合体を表1〜
2に示す配合処方で混合し、ベント付き押し出し機で樹
脂温度230℃で溶融混合し、押し出しすることにより
ペレットを製造した。なお、実施例2および3は、配合
処方において、A+B=100部に対し、2−〔1−
(ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エ
チル〕4,6−ジペンチルフェニルアクリレートを0.
8部、分子量2,000、酸価20の部分カルボキシル
変性ポリエチレンワックスを1.5部配合したものであ
る。これらののペレットを用い、30mmφ押し出し機に
よりシリンダー温度220℃、金型温度210℃でシー
トを作製し、各物性を評価した。結果を表1〜4に示
す。
【0031】表1〜2から明らかなように、実施例1〜
7は、本発明の範囲内のゴム変性スチレン系樹脂を用い
た例であり、溶解性の強いフロン123、フロン141
bのテストにおいても、膨潤度、臨界歪、硬度変化、ヒ
ートサイクルともに優れた結果を示すことが分かる。こ
れに対し、表3〜4から明らかなように、比較例1は、
グラフト率が低いゴム変性スチレン系樹脂を用いた例で
あり、グラフト率が低いと臨界歪、ヒートサイクル性が
はよいが、膨潤度、硬度変化が劣ることが分かる。
【0032】比較例2は、グラフト率が本発明の範囲を
超えるゴム変性スチレン系樹脂を用いた例であり、グラ
フト率が高すぎると膨潤度、硬度変化はよいが、臨界
歪、ヒートサイクルが劣る。比較例3は、アクリロニト
リル含量が本発明の範囲未満のゴム変性スチレン系樹脂
を用いた例であり、全ての測定項目において劣ることが
分かる。比較例4は、固有粘度が本発明の範囲未満のゴ
ム変性スチレン系樹脂を用いた例であり、膨潤度以外の
項目が全て劣ることが分かる。比較例5は、アクリロニ
トリル含量が本発明の範囲を超えるゴム変性スチレン系
樹脂を用いた例であり、樹脂のシートが黄色となり色調
が悪く、また真空成形性に劣ることが分かる。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
【発明の効果】本発明のゴム変性芳香族ビニル系樹脂か
らなる成形材料は、断熱材の発泡剤として使用されるフ
ロン、特にフロン141b、フロン123に対し、モジ
ュラスの低下がなく、耐ストレスクラック性、ヒートサ
イクル性に優れ、従ってこれらのフロンガスを発泡剤と
する断熱材に接触する成形品の成形材料として極めて高
い性能を発揮する。上記の断熱材と接触する成形品とし
ては、例えば電気冷蔵庫、冷凍庫、アイスボックス、製
氷機、保温庫、ハウジングなどが挙げられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古山 建樹 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ゴム状重合体(I)10〜30重量部、
    ならびに(a)芳香族ビニル化合物60〜50.5重量
    %、(b)シアン化ビニル化合物40〜49.5重量%
    および(c)その他の共重合可能な単量体0〜9.5重
    量%〔ただし、(a)+(b)+(c)=100重量
    %〕からなる単量体成分(II) 90〜70重量部〔ただ
    し、(I)+(II) =100重量部〕の構成成分からな
    り、かつゴム状重合体(I)に単量体成分がグラフトさ
    れているグラフト成分のグラフト率が30〜80重量
    %、グラフトしていない単量体成分の(共)重合体であ
    るマトリックス成分の固有粘度が0.45〜0.8dl/
    gであるゴム変性芳香族ビニル系樹脂からなることを特
    徴とする、フロンガスを発泡剤とする断熱材に接触させ
    る成形品の成形材料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997025376A1 (fr) * 1996-01-05 1997-07-17 Sumika A & L Inc. Composition de resine resistante aux chlorofluorocarbures et compartiment interieur de refrigerateur fabrique a partir de cette composition
US6051651A (en) * 1996-01-05 2000-04-18 Nippon A&L Inc. Chlorofluorocarbon resistant resin composition and a refrigerator inner casing formed from the same composition
JP2001354738A (ja) * 2000-06-13 2001-12-25 Techno Polymer Co Ltd ゴム強化熱可塑性樹脂およびその成形品
JP2002201329A (ja) * 2000-12-21 2002-07-19 Cheil Industries Inc 耐薬品性と真空成形性が優れる熱可塑性樹脂組成物
JP2018507927A (ja) * 2015-12-10 2018-03-22 エルジー・ケム・リミテッド 熱可塑性樹脂組成物及び成形品

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WO1997025376A1 (fr) * 1996-01-05 1997-07-17 Sumika A & L Inc. Composition de resine resistante aux chlorofluorocarbures et compartiment interieur de refrigerateur fabrique a partir de cette composition
US6051651A (en) * 1996-01-05 2000-04-18 Nippon A&L Inc. Chlorofluorocarbon resistant resin composition and a refrigerator inner casing formed from the same composition
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