JPH05175346A - 配線およびその形成方法 - Google Patents
配線およびその形成方法Info
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- JPH05175346A JPH05175346A JP34270291A JP34270291A JPH05175346A JP H05175346 A JPH05175346 A JP H05175346A JP 34270291 A JP34270291 A JP 34270291A JP 34270291 A JP34270291 A JP 34270291A JP H05175346 A JPH05175346 A JP H05175346A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 W配線を有する半導体装置において、W配線
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減させ、特性を向上さ
せる。 【構成】 W配線と拡散層との接続を行なうコンタクト
ホ−ル開孔後、TiW膜を形成し、600〜750℃の
熱処理を行ない、その後、W配線を形成することによ
り、W配線と拡散層との間にTiとWとSiとの3元合
金(TiW)Si層を形成させる。 【効果】 W配線を有する半導体装置において、W配線
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装置の
応答速度を向上させることができる。
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減させ、特性を向上さ
せる。 【構成】 W配線と拡散層との接続を行なうコンタクト
ホ−ル開孔後、TiW膜を形成し、600〜750℃の
熱処理を行ない、その後、W配線を形成することによ
り、W配線と拡散層との間にTiとWとSiとの3元合
金(TiW)Si層を形成させる。 【効果】 W配線を有する半導体装置において、W配線
と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装置の
応答速度を向上させることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置における配線
の形成方法に関し、特に、タングステン配線の形成方法
に関する。
の形成方法に関し、特に、タングステン配線の形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体装置においては一般に、ア
ルミニウム(以下Alと記す)もしくはAl合金配線が
用いられていた。しかし、Al系配線はエレクトロマイ
グレ−ションやストレスマイグレ−ション等の信頼性に
劣り、また、コンタクトホ−ル、ヴィアホ−ルでのカバ
レジが劣るなどの問題がある。ここでストレスマイグレ
−ョンとは、Al配線を150℃〜350℃の温度で放
置した場合に、パッシベ−ションの応力により粒界近傍
のAl原子が移動して、断線してしまうことである。
ルミニウム(以下Alと記す)もしくはAl合金配線が
用いられていた。しかし、Al系配線はエレクトロマイ
グレ−ションやストレスマイグレ−ション等の信頼性に
劣り、また、コンタクトホ−ル、ヴィアホ−ルでのカバ
レジが劣るなどの問題がある。ここでストレスマイグレ
−ョンとは、Al配線を150℃〜350℃の温度で放
置した場合に、パッシベ−ションの応力により粒界近傍
のAl原子が移動して、断線してしまうことである。
【0003】そこで最近、この問題点を解決するため、
図2に示すようなタングステン(以下Wと記す)配線が
用いられている。WはAlよりも抵抗は高いが、W原子
のマイグレ−ションが起こりづらいため、信頼性の高い
配線を得ることができる。図2は従来のWを第1層配線
とした半導体集積回路装置の要部断面概略図である。n
型シリコン半導体基板1(以下Si半導体基板と記す)
の主面には、素子の一部となるp型拡散層2が形成され
ている。Si基板1上には、配線との絶縁のためのシリ
コン酸化膜3(以下SiO2膜と記す)が形成され、そ
の上に配線として、W7が形成されている。上記SiO
2膜3には上記拡散層2と配線との接続を行うためのコ
ンタクトホ−ル4が形成されており、上記拡散層2とW
7は接続されている。また、マテリアル リサ−チ ソ
シエティ シンポジウム プロシ−ディング ブイ・エ
ル・エス・アイ V(1990年)第201頁から第2
07頁(Material Research Soc
iety Symposium Proceeding
VLSI V(1990)pp.201−207)
に、CVD−W/スパッタW配線(以下Sp−Wと記
す)の特性について記載されている。このスパッタ技術
で形成されるSp−Wは、下地のSiO2との接着性が
優れているため、化学気相法で形成されるCVD−Wの
下地との密着層としての役割を果たしている。しかしな
がら、このようにWを配線として密着層としてSp−W
を用いた場合、シリコン基板に形成された拡散層、特に
p+拡散層とのコンタクト抵抗が高くなるという問題が
あった。マテリアル リサ−チ ソシエティ シンポジ
ウム プロシ−ディング ブイ・エル・エス・アイ V
(1990年)第201頁から第207頁(Mater
ial ResearchSociety Sympo
sium Proceeding VLSI V(19
90)pp.201−207)においては、拡散層との
コンタクトホ−ル形成後に、接触抵抗を下げるために、
表面濃度を増加させるための追加イオン注入を行ってい
る。しかし、このイオン注入は配線の形成工程を大幅に
増加させるという点で問題である。
図2に示すようなタングステン(以下Wと記す)配線が
用いられている。WはAlよりも抵抗は高いが、W原子
のマイグレ−ションが起こりづらいため、信頼性の高い
配線を得ることができる。図2は従来のWを第1層配線
とした半導体集積回路装置の要部断面概略図である。n
型シリコン半導体基板1(以下Si半導体基板と記す)
の主面には、素子の一部となるp型拡散層2が形成され
ている。Si基板1上には、配線との絶縁のためのシリ
コン酸化膜3(以下SiO2膜と記す)が形成され、そ
の上に配線として、W7が形成されている。上記SiO
2膜3には上記拡散層2と配線との接続を行うためのコ
ンタクトホ−ル4が形成されており、上記拡散層2とW
7は接続されている。また、マテリアル リサ−チ ソ
シエティ シンポジウム プロシ−ディング ブイ・エ
ル・エス・アイ V(1990年)第201頁から第2
07頁(Material Research Soc
iety Symposium Proceeding
VLSI V(1990)pp.201−207)
に、CVD−W/スパッタW配線(以下Sp−Wと記
す)の特性について記載されている。このスパッタ技術
で形成されるSp−Wは、下地のSiO2との接着性が
優れているため、化学気相法で形成されるCVD−Wの
下地との密着層としての役割を果たしている。しかしな
がら、このようにWを配線として密着層としてSp−W
を用いた場合、シリコン基板に形成された拡散層、特に
p+拡散層とのコンタクト抵抗が高くなるという問題が
あった。マテリアル リサ−チ ソシエティ シンポジ
ウム プロシ−ディング ブイ・エル・エス・アイ V
(1990年)第201頁から第207頁(Mater
ial ResearchSociety Sympo
sium Proceeding VLSI V(19
90)pp.201−207)においては、拡散層との
コンタクトホ−ル形成後に、接触抵抗を下げるために、
表面濃度を増加させるための追加イオン注入を行ってい
る。しかし、このイオン注入は配線の形成工程を大幅に
増加させるという点で問題である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、W配線もし
くはチタンタングステン(以下TiWと記す)とWとの
積層配線において、Si基板とのコンタクト部に3元合
金チタンタングステンシリサイド(以下(TiW)Si
と記す)を形成させるものである。あるいは、さらに、
該Si基板とのコンタクト部において接触する3元合金
(TiW)Siの厚さを10nm以下にすることによっ
て、W配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減し、半導
体の応答速度を向上させるための配線構造と、その製造
方法を目的とするものである。
くはチタンタングステン(以下TiWと記す)とWとの
積層配線において、Si基板とのコンタクト部に3元合
金チタンタングステンシリサイド(以下(TiW)Si
と記す)を形成させるものである。あるいは、さらに、
該Si基板とのコンタクト部において接触する3元合金
(TiW)Siの厚さを10nm以下にすることによっ
て、W配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減し、半導
体の応答速度を向上させるための配線構造と、その製造
方法を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】コンタクトホ−ルを形成
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、Wを形成し
上記Wと上記TiWを加工して配線を形成する。あるい
は、コンタクトホ−ルを形成した後に、TiW、更にW
を形成し、熱処理した後、上記Wと上記TiWを加工し
て配線を形成する。あるいは、コンタクトホ−ルを形成
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、上記TiW
を除去し、さらにWを形成し、このWを加工して配線を
形成する。あるいは、更に同工程において、TiWを形
成した後の熱処理温度を600〜750℃とする。ある
いは、更に同工程において、TiWを形成した後の熱処
理雰囲気を窒素または窒素化合物とする。
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、Wを形成し
上記Wと上記TiWを加工して配線を形成する。あるい
は、コンタクトホ−ルを形成した後に、TiW、更にW
を形成し、熱処理した後、上記Wと上記TiWを加工し
て配線を形成する。あるいは、コンタクトホ−ルを形成
した後に、TiWを形成し、熱処理した後、上記TiW
を除去し、さらにWを形成し、このWを加工して配線を
形成する。あるいは、更に同工程において、TiWを形
成した後の熱処理温度を600〜750℃とする。ある
いは、更に同工程において、TiWを形成した後の熱処
理雰囲気を窒素または窒素化合物とする。
【0006】
【作用】上述のように、W/TiW配線において、コン
タクトホ−ルを形成した後に、TiWを形成し、その
後、熱処理を行うことにより、シリコン基板に形成され
た拡散層とTiWとの界面にTiWのシリサイド層が形
成され、コンタクト抵抗を低減することができる。ま
た、上記熱処理温度を600〜750℃とすることによ
り、接合でのリ−ク電流は増加せず、安定にコンタクト
抵抗を低減できる。また、上記熱処理を窒素もしくは窒
素化合物雰囲気中で行うことにより、TiWの表面に窒
化膜もしくは窒素含有領域を形成し、その後、WをCV
D法で形成する時のエンクロ−チメント発生の抑制がで
きる。ここでエンクロ−チメントとは、Si基板と反応
しながらWが成長し、成長が過度になることによって、
WがSi基板中に侵食することによる欠陥をさす。
タクトホ−ルを形成した後に、TiWを形成し、その
後、熱処理を行うことにより、シリコン基板に形成され
た拡散層とTiWとの界面にTiWのシリサイド層が形
成され、コンタクト抵抗を低減することができる。ま
た、上記熱処理温度を600〜750℃とすることによ
り、接合でのリ−ク電流は増加せず、安定にコンタクト
抵抗を低減できる。また、上記熱処理を窒素もしくは窒
素化合物雰囲気中で行うことにより、TiWの表面に窒
化膜もしくは窒素含有領域を形成し、その後、WをCV
D法で形成する時のエンクロ−チメント発生の抑制がで
きる。ここでエンクロ−チメントとは、Si基板と反応
しながらWが成長し、成長が過度になることによって、
WがSi基板中に侵食することによる欠陥をさす。
【0007】
【実施例】(実施例1)図3に、P型拡散層とのコンタ
クトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱処理で
のコンタクト抵抗の変化を示す。熱処理時間は10分〜
2時間である。Wの場合には、熱処理により僅かにコン
タクト抵抗が下がるもののその変化は小さい。それに対
し、TiWの場合は、熱処理により大きくコンタクト抵
抗が下がり、600℃以上ではWの場合よりも低い抵抗
値を示す。
クトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱処理で
のコンタクト抵抗の変化を示す。熱処理時間は10分〜
2時間である。Wの場合には、熱処理により僅かにコン
タクト抵抗が下がるもののその変化は小さい。それに対
し、TiWの場合は、熱処理により大きくコンタクト抵
抗が下がり、600℃以上ではWの場合よりも低い抵抗
値を示す。
【0008】図4に、P型拡散層上に形成した大面積の
コンタクトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱
処理でのP型拡散層とSi基板との接合のリ−ク電流の
変化を示す。ここでも、熱処理時間は10分〜2時間で
ある。Wの場合、650℃以上でリ−ク電流が急激に増
加する。一方、TiWの場合は、750℃以上でリ−ク
電流の急激な増加が生じる。
コンタクトホ−ルにTiWもしくはWを形成した後の熱
処理でのP型拡散層とSi基板との接合のリ−ク電流の
変化を示す。ここでも、熱処理時間は10分〜2時間で
ある。Wの場合、650℃以上でリ−ク電流が急激に増
加する。一方、TiWの場合は、750℃以上でリ−ク
電流の急激な増加が生じる。
【0009】上述の原因を明らかにするため、これらの
試料を断面TEM(透過型電子顕微鏡)観察したとこ
ろ、Wの場合、600℃以上の熱処理によりWと拡散層
との界面に多結晶のタングステンシリサイド(以下WS
i2と記す)が形成し、熱処理温度の上昇とともにWS
i2が成長することが判った。また、650〜700℃
の温度範囲ではコンタクトホ−ル部でシリサイド化に伴
う応力によりSi基板に歪みが発生していることも観察
された。また、700℃以上ではシリサイド層が拡散層
以上に拡がっていたため、これらの応力歪みと過剰シリ
サイド層の形成がリ−ク電流の原因であることが明確に
なった。一方、TiWの場合は、600〜750℃の温
度範囲でTiWと拡散層との界面に(TiW)Siの3
元合金層がほぼエピタキシャルに約3〜10nm形成さ
れていることが観察された。また、800℃以上では、
100nm以上の多結晶の厚いシリサイド層が形成され
ていた。X線回折の結果、この厚いシリサイド層はWS
i2と(TiW)Siとの多結晶であることが判った。
つまり、TiWの場合、600〜750℃の温度範囲で
TiWと拡散層との界面に10nm以下の(TiW)S
iの3元合金層がほぼエピタキシャルに形成され、この
エピタキシャル層が厚いシリサイド層形成を抑制してい
ると考えられる。
試料を断面TEM(透過型電子顕微鏡)観察したとこ
ろ、Wの場合、600℃以上の熱処理によりWと拡散層
との界面に多結晶のタングステンシリサイド(以下WS
i2と記す)が形成し、熱処理温度の上昇とともにWS
i2が成長することが判った。また、650〜700℃
の温度範囲ではコンタクトホ−ル部でシリサイド化に伴
う応力によりSi基板に歪みが発生していることも観察
された。また、700℃以上ではシリサイド層が拡散層
以上に拡がっていたため、これらの応力歪みと過剰シリ
サイド層の形成がリ−ク電流の原因であることが明確に
なった。一方、TiWの場合は、600〜750℃の温
度範囲でTiWと拡散層との界面に(TiW)Siの3
元合金層がほぼエピタキシャルに約3〜10nm形成さ
れていることが観察された。また、800℃以上では、
100nm以上の多結晶の厚いシリサイド層が形成され
ていた。X線回折の結果、この厚いシリサイド層はWS
i2と(TiW)Siとの多結晶であることが判った。
つまり、TiWの場合、600〜750℃の温度範囲で
TiWと拡散層との界面に10nm以下の(TiW)S
iの3元合金層がほぼエピタキシャルに形成され、この
エピタキシャル層が厚いシリサイド層形成を抑制してい
ると考えられる。
【0010】さらに、W配線を化学気相成長法(以下C
VD法と記す)で形成する場合には、CVDの原料ガス
である6弗化タングステン(以下WF6と記す)がSi
基板と反応し、Si基板にエンクロ−チメントやワ−ム
ホ−ルと呼ばれる欠陥を形成することが知られている。
ここで、ワ−ムホ−ルとは、CVD法でW形成時に付随
して生じる弗化水素HFによりSi基板が侵食され空洞
ができるという欠陥をさす。CVD法でWを形成する前
にTiW膜を形成しておくことはこれらの欠陥を低減さ
せる有効な方法であるが、Wの形成条件によっては欠陥
が形成されることがあった。TiWが柱状結晶のため、
縦方向に侵入しやすく、結晶粒界を通って反応種がSi
基板に到達するためと推定される。TiWを形成した後
の熱処理を窒素もしくは窒素化合物雰囲気で行うと、そ
の後にCVD法でW膜を形成してもSi基板への欠陥形
成は生じなかった。これはTiWの結晶粒界に窒化チタ
ン(以下TiNと記す)や窒化タングステン(以下WN
と記す)が形成され、反応種の拡散を抑制するためと考
えられる。
VD法と記す)で形成する場合には、CVDの原料ガス
である6弗化タングステン(以下WF6と記す)がSi
基板と反応し、Si基板にエンクロ−チメントやワ−ム
ホ−ルと呼ばれる欠陥を形成することが知られている。
ここで、ワ−ムホ−ルとは、CVD法でW形成時に付随
して生じる弗化水素HFによりSi基板が侵食され空洞
ができるという欠陥をさす。CVD法でWを形成する前
にTiW膜を形成しておくことはこれらの欠陥を低減さ
せる有効な方法であるが、Wの形成条件によっては欠陥
が形成されることがあった。TiWが柱状結晶のため、
縦方向に侵入しやすく、結晶粒界を通って反応種がSi
基板に到達するためと推定される。TiWを形成した後
の熱処理を窒素もしくは窒素化合物雰囲気で行うと、そ
の後にCVD法でW膜を形成してもSi基板への欠陥形
成は生じなかった。これはTiWの結晶粒界に窒化チタ
ン(以下TiNと記す)や窒化タングステン(以下WN
と記す)が形成され、反応種の拡散を抑制するためと考
えられる。
【0011】図1に、Wを第1層配線とし、下地Siと
の密着層をTiWとした半導体集積回路装置の要部断面
概略図を示す。n型Si半導体基板1の主面には、素子
の一部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板
1上には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成さ
れ、その上に配線として、100nmのTiW5と30
0nmのW7が形成されている。上記SiO2膜3には
上記拡散層2と配線との接続を行うためのコンタクトホ
−ル4が形成されており、上記拡散層2とTiW5が接
続されているが、その界面には約4nmの(TiW)S
i層6が形成されている。従来は上記W配線7と上記p
型拡散層2とのコンタクト抵抗は直径0.6μmのコン
タクトホ−ルで450〜500Ωであったが、本実施例
のW配線では42〜50Ωである。
の密着層をTiWとした半導体集積回路装置の要部断面
概略図を示す。n型Si半導体基板1の主面には、素子
の一部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板
1上には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成さ
れ、その上に配線として、100nmのTiW5と30
0nmのW7が形成されている。上記SiO2膜3には
上記拡散層2と配線との接続を行うためのコンタクトホ
−ル4が形成されており、上記拡散層2とTiW5が接
続されているが、その界面には約4nmの(TiW)S
i層6が形成されている。従来は上記W配線7と上記p
型拡散層2とのコンタクト抵抗は直径0.6μmのコン
タクトホ−ルで450〜500Ωであったが、本実施例
のW配線では42〜50Ωである。
【0012】次に、図5に図1の半導体集積回路装置を
形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、同図
(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2を形
成した半導体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3
を形成し、上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に
接続するコンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ
技術とドライエッチング技術を用いて形成する。その上
に、TiW5を従来のスパッタ技術で100nm形成す
る。次に、同図(b)の工程により、窒素を流した65
0℃の熱処理炉に内で、10分〜2時間の熱処理を行
い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWと
Siとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6
を形成する。さらに、同図(c)の工程により、W7を
スパッタ技術を使用して300nm形成し、従来のホト
リソグラフィ技術と従来のドライエッチング技術を用い
て加工して、W7とTiW5との積層配線を形成する。
なお、スパッタW7を形成する条件としては、圧力は4
mtorr、温度は150℃で行なった。また、CVD
法によりSiO2膜3を形成する条件としては、温度は
380℃、圧力は0.9torr、ガスはSiH4,N2
Oの混合ガスで行なった。TiW5形成時のスパッタ条
件として、温度は165℃で圧力は16mtorrとし
て行ない、W形成時のスパッタ条件としては、温度は1
50℃で圧力は4mtorrで行った。
形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、同図
(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2を形
成した半導体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3
を形成し、上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に
接続するコンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ
技術とドライエッチング技術を用いて形成する。その上
に、TiW5を従来のスパッタ技術で100nm形成す
る。次に、同図(b)の工程により、窒素を流した65
0℃の熱処理炉に内で、10分〜2時間の熱処理を行
い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWと
Siとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6
を形成する。さらに、同図(c)の工程により、W7を
スパッタ技術を使用して300nm形成し、従来のホト
リソグラフィ技術と従来のドライエッチング技術を用い
て加工して、W7とTiW5との積層配線を形成する。
なお、スパッタW7を形成する条件としては、圧力は4
mtorr、温度は150℃で行なった。また、CVD
法によりSiO2膜3を形成する条件としては、温度は
380℃、圧力は0.9torr、ガスはSiH4,N2
Oの混合ガスで行なった。TiW5形成時のスパッタ条
件として、温度は165℃で圧力は16mtorrとし
て行ない、W形成時のスパッタ条件としては、温度は1
50℃で圧力は4mtorrで行った。
【0013】上述の工程においては、図5(a)の工程
によるTiW5の熱処理を窒素雰囲気中で行なっている
が、化学反応に影響を与えない不活性ガス、例えばアル
ゴンAr雰囲気中で熱処理しても同様の効果が得られ
る。また、W配線7の形成方法としてCVD法を用いた
場合にも同様の効果が得られるが、TiW5の熱処理を
Ar雰囲気中で行なった場合にはCVD法の形成条件に
よってコンタクトでの接合リ−ク電流が増加することが
見られた。よって、W配線の形成方法としてCVD法を
用いる場合には、TiWの熱処理は窒素または窒素化合
物雰囲気の方がより望ましい。またCVDによってW7
を形成するときの条件としては、温度は475℃、圧力
は80torr、ガスはWF6,水素H2の混合ガスを使
用した。
によるTiW5の熱処理を窒素雰囲気中で行なっている
が、化学反応に影響を与えない不活性ガス、例えばアル
ゴンAr雰囲気中で熱処理しても同様の効果が得られ
る。また、W配線7の形成方法としてCVD法を用いた
場合にも同様の効果が得られるが、TiW5の熱処理を
Ar雰囲気中で行なった場合にはCVD法の形成条件に
よってコンタクトでの接合リ−ク電流が増加することが
見られた。よって、W配線の形成方法としてCVD法を
用いる場合には、TiWの熱処理は窒素または窒素化合
物雰囲気の方がより望ましい。またCVDによってW7
を形成するときの条件としては、温度は475℃、圧力
は80torr、ガスはWF6,水素H2の混合ガスを使
用した。
【0014】(実施例2)図1と同様の構造を持つ半導
体集積回路装置を実施例1とは別の方法で形成したとき
のプロセスフロ−を図6に示す。まず、同図(a)の工
程により、従来方法を用いて、拡散層2を形成した半導
体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3を形成し、
上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコ
ンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドラ
イエッチング技術を用いて形成する。
体集積回路装置を実施例1とは別の方法で形成したとき
のプロセスフロ−を図6に示す。まず、同図(a)の工
程により、従来方法を用いて、拡散層2を形成した半導
体基板1上に、CVD法によりSiO2膜3を形成し、
上記SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコ
ンタクトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドラ
イエッチング技術を用いて形成する。
【0015】その上に、TiW5を実施例1と同様の条
件下のスパッタ技術により100nm形成し、さらにW
7を実施例1と同様の条件下のスパッタ技術により30
0nm形成する。次に、同図(b)の工程により、窒素
を流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱
処理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にT
iとWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシ
ャル層6を形成する。さらに、同図(c)の工程によ
り、従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて加工して、W7とTiW5との積層配線を形
成する。本実施例の場合も、実施例1と同様に、従来の
W配線では450〜500Ωであった0.6μmのコン
タクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50Ωと1桁小
さくすることが可能となる。
件下のスパッタ技術により100nm形成し、さらにW
7を実施例1と同様の条件下のスパッタ技術により30
0nm形成する。次に、同図(b)の工程により、窒素
を流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱
処理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にT
iとWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシ
ャル層6を形成する。さらに、同図(c)の工程によ
り、従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて加工して、W7とTiW5との積層配線を形
成する。本実施例の場合も、実施例1と同様に、従来の
W配線では450〜500Ωであった0.6μmのコン
タクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50Ωと1桁小
さくすることが可能となる。
【0016】(実施例3)図7はWを第1層配線とし、
(TiW)Si層とコンタクトホ−ル内の拡散層が接触
した構造を持つSi半導体集積回路装置の要部断面概略
図である。n型Si半導体基板1の主面には、素子の一
部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板1上
には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成され、
その上に配線として、300nmのW7が形成されてい
る。上記SiO2膜3には上記拡散層2と配線との接続
を行うためのコンタクトホ−ル4が形成されており、上
記拡散層2と上記W7は接続されているが、その界面に
は約4nmの(TiW)Si層6が形成されている。本
実施例では、W配線7とp型拡散層2とのコンタクト抵
抗は直径0.6μmのコンタクトホ−ルで45〜55Ω
であった。
(TiW)Si層とコンタクトホ−ル内の拡散層が接触
した構造を持つSi半導体集積回路装置の要部断面概略
図である。n型Si半導体基板1の主面には、素子の一
部となるp型拡散層2が形成されている。Si基板1上
には、配線との絶縁のためのSiO2膜3が形成され、
その上に配線として、300nmのW7が形成されてい
る。上記SiO2膜3には上記拡散層2と配線との接続
を行うためのコンタクトホ−ル4が形成されており、上
記拡散層2と上記W7は接続されているが、その界面に
は約4nmの(TiW)Si層6が形成されている。本
実施例では、W配線7とp型拡散層2とのコンタクト抵
抗は直径0.6μmのコンタクトホ−ルで45〜55Ω
であった。
【0017】図8は図7の断面構造を持つ半導体集積回
路装置を形成するためのプロセスフロ−である。まず、
同図(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2
を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様の条件下
でCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記SiO2膜
3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタクトホ−ル
4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて形成する。
路装置を形成するためのプロセスフロ−である。まず、
同図(a)の工程により、従来方法を用いて、拡散層2
を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様の条件下
でCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記SiO2膜
3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタクトホ−ル
4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエッチング技
術を用いて形成する。
【0018】その上に、TiW5を実施例1と同様の条
件下のスパッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を
流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処
理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTi
とWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャ
ル層6を形成する。次に、同図(b)の工程により、過
酸化水素水H2O2またはH2O2を主成分とした溶液に
2.5〜3時間浸漬し、上記TiW5をウエットエッチ
ング除去する。この時、上記拡散層2と上記TiW5と
の界面に形成された上記3元合金(TiW)Siのエピ
タキシャル層6はほとんど除去されない。さらに、同図
(c)の工程により、W7を実施例1と同様の条件下の
スパッタ技術で300nm形成し、従来のホトリソグラ
フィ技術とドライエッチング技術を用いて加工して、W
配線を形成する。この配線においても実施例1と同様
に、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が45〜55
Ωと1桁小さくすることが可能となる。また、TiW5
の除去の工程が加わるが、実施例1と比較して、膜厚は
約3/4になる。
件下のスパッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を
流した650℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処
理を行い、上記拡散層2と上記TiW5との界面にTi
とWとSiとの3元合金(TiW)Siのエピタキシャ
ル層6を形成する。次に、同図(b)の工程により、過
酸化水素水H2O2またはH2O2を主成分とした溶液に
2.5〜3時間浸漬し、上記TiW5をウエットエッチ
ング除去する。この時、上記拡散層2と上記TiW5と
の界面に形成された上記3元合金(TiW)Siのエピ
タキシャル層6はほとんど除去されない。さらに、同図
(c)の工程により、W7を実施例1と同様の条件下の
スパッタ技術で300nm形成し、従来のホトリソグラ
フィ技術とドライエッチング技術を用いて加工して、W
配線を形成する。この配線においても実施例1と同様
に、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が45〜55
Ωと1桁小さくすることが可能となる。また、TiW5
の除去の工程が加わるが、実施例1と比較して、膜厚は
約3/4になる。
【0019】上述の工程ではTiW5の熱処理を窒素雰
囲気中で行なっているが、実施例1と同様の理由で、W
配線の形成方法としてCVD法を用いる場合には、Ti
Wの熱処理は窒素または窒素化合物雰囲気の方がより望
ましい。
囲気中で行なっているが、実施例1と同様の理由で、W
配線の形成方法としてCVD法を用いる場合には、Ti
Wの熱処理は窒素または窒素化合物雰囲気の方がより望
ましい。
【0020】(実施例4)図9にWを第1層配線とし、
下地Siとの密着層をTiWとした構造を用いた多層配
線を形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、図5
あるいは図6の工程により第1層配線を形成し、その
後、同図(a)の工程によりプラズマ励起CVD技術で
形成したシリコン酸化膜P−SiO、塗布ガラスSO
G、P−SiOの3層層間膜8を形成した後、上記3層
層間膜8に、上記積層配線に接続するヴィアホ−ル9を
形成する。その上に、(b)の工程により、TiW1
0、Al合金11、TiW12を実施例1のTiW5形
成時と同様の条件下のスパッタ技術で形成する。さら
に、同図(c)の工程により、従来のホトエッチング、
ドライエッチング技術を用いて加工することによって、
第2層配線を形成し、多層配線において、デバイス特性
を向上させるため、水素雰囲気中かつ450℃で10分
〜2時間の熱処理を行い、保護膜としてプラズマ励起C
VD技術でシリコン窒化膜P−SiN13を形成する。
これにより、W配線を用いた2層配線を形成したが、こ
の場合にも従来のW配線では450〜500Ωであった
0.6μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42
〜50Ωと1桁小さくすることが可能となる。なお、P
−SiO形成時のプラズマ励起CVDの条件は圧力は
0.9torr、温度は380℃、ガスはSiH4,N2
Oを使用した。
下地Siとの密着層をTiWとした構造を用いた多層配
線を形成するためのプロセスフロ−を示す。まず、図5
あるいは図6の工程により第1層配線を形成し、その
後、同図(a)の工程によりプラズマ励起CVD技術で
形成したシリコン酸化膜P−SiO、塗布ガラスSO
G、P−SiOの3層層間膜8を形成した後、上記3層
層間膜8に、上記積層配線に接続するヴィアホ−ル9を
形成する。その上に、(b)の工程により、TiW1
0、Al合金11、TiW12を実施例1のTiW5形
成時と同様の条件下のスパッタ技術で形成する。さら
に、同図(c)の工程により、従来のホトエッチング、
ドライエッチング技術を用いて加工することによって、
第2層配線を形成し、多層配線において、デバイス特性
を向上させるため、水素雰囲気中かつ450℃で10分
〜2時間の熱処理を行い、保護膜としてプラズマ励起C
VD技術でシリコン窒化膜P−SiN13を形成する。
これにより、W配線を用いた2層配線を形成したが、こ
の場合にも従来のW配線では450〜500Ωであった
0.6μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42
〜50Ωと1桁小さくすることが可能となる。なお、P
−SiO形成時のプラズマ励起CVDの条件は圧力は
0.9torr、温度は380℃、ガスはSiH4,N2
Oを使用した。
【0021】(実施例5)図10に、Wと他の金属との
積層配線を用いた構造を持つ半導体集積回路装置を形成
するためのプロセスフロ−を示す。従来方法を用いて、
拡散層2を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様
の条件下のCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記
SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタ
クトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエ
ッチング技術を用いて形成する。次に、図10(a)の
工程により、TiW5を実施例1と同様の条件下のスパ
ッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を流した65
0℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処理を行い、
上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWとSi
との3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6を形
成する。さらに、同図(b)の工程により、W7、アル
ミニウムAl14、TiW15を実施例1と同様の条件
下のスパッタ技術で、それぞれ膜厚200nm、300
nm、50nmで形成する。ここで、TiW15はホト
リソグラフィにおいて単層レジストを用いているため、
凹凸面での光の一点集中を防ぐための反射防止膜として
用いている。さらに、同図(c)の工程により、従来の
ホトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて
加工して、W7とAl14との積層配線を形成する。膜
厚200nmのWに膜厚300nmのAlを積層させる
ことにより、約700mΩ/□のシ−ト抵抗が約90m
Ω/□に大幅に低減することが可能となる。この場合
も、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50
Ωと1桁小さくすることが可能となり、また積層配線に
Alを使用しているため、応答が高速化する。
積層配線を用いた構造を持つ半導体集積回路装置を形成
するためのプロセスフロ−を示す。従来方法を用いて、
拡散層2を形成した半導体基板1上に、実施例1と同様
の条件下のCVD法によりSiO2膜3を形成し、上記
SiO2膜3に上記拡散層2に電気的に接続するコンタ
クトホ−ル4を従来のホトリソグラフィ技術とドライエ
ッチング技術を用いて形成する。次に、図10(a)の
工程により、TiW5を実施例1と同様の条件下のスパ
ッタ技術を用いて100nm形成し、窒素を流した65
0℃の熱処理炉内で、10分〜2時間の熱処理を行い、
上記拡散層2と上記TiW5との界面にTiとWとSi
との3元合金(TiW)Siのエピタキシャル層6を形
成する。さらに、同図(b)の工程により、W7、アル
ミニウムAl14、TiW15を実施例1と同様の条件
下のスパッタ技術で、それぞれ膜厚200nm、300
nm、50nmで形成する。ここで、TiW15はホト
リソグラフィにおいて単層レジストを用いているため、
凹凸面での光の一点集中を防ぐための反射防止膜として
用いている。さらに、同図(c)の工程により、従来の
ホトリソグラフィ技術とドライエッチング技術を用いて
加工して、W7とAl14との積層配線を形成する。膜
厚200nmのWに膜厚300nmのAlを積層させる
ことにより、約700mΩ/□のシ−ト抵抗が約90m
Ω/□に大幅に低減することが可能となる。この場合
も、従来のW配線では450〜500Ωであった0.6
μmのコンタクトホ−ルのコンタクト抵抗が42〜50
Ωと1桁小さくすることが可能となり、また積層配線に
Alを使用しているため、応答が高速化する。
【0022】
【発明の効果】W配線を有する半導体装置において、W
配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装
置の応答速度を向上させることができる。
配線と拡散層とのコンタクト抵抗を低減でき、半導体装
置の応答速度を向上させることができる。
【図1】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置の要部断面概略図。
iWとした半導体集積回路装置の要部断面概略図。
【図2】Wを第1層配線とした従来の半導体集積回路装
置の要部断面概略図。
置の要部断面概略図。
【図3】コンタクト部にTiWもしくはWを形成した後
の、熱処理における熱処理温度とコンタクト抵抗の関係
を示すグラフ。
の、熱処理における熱処理温度とコンタクト抵抗の関係
を示すグラフ。
【図4】大面積のコンタクト部にTiWもしくはWを形
成した後の熱処理における熱処理温度と拡散層とSi基
板との接合リ−ク電流の関係を示すグラフ。
成した後の熱処理における熱処理温度と拡散層とSi基
板との接合リ−ク電流の関係を示すグラフ。
【図5】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置を形成するためのプロセ
スフロ−。
iWとした半導体集積回路装置を形成するためのプロセ
スフロ−。
【図6】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした半導体集積回路装置を形成するための他のプ
ロセスフロ−。
iWとした半導体集積回路装置を形成するための他のプ
ロセスフロ−。
【図7】Wを第1層配線とし、(TiW)Si層とコン
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置の要部断面概略図。
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置の要部断面概略図。
【図8】Wを第1層配線とし、(TiW)Si層とコン
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ−。
タクトホ−ル内の拡散層が接触した構造を持つSi半導
体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ−。
【図9】Wを第1層配線とし、下地Siとの密着層をT
iWとした構造を用いた多層配線を形成するためのプロ
セスフロ−。
iWとした構造を用いた多層配線を形成するためのプロ
セスフロ−。
【図10】Wと他の金属との積層配線を用いた構造を持
つ半導体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ
−。
つ半導体集積回路装置を形成するためのプロセスフロ
−。
1・・・・・シリコン基板、2・・・・・拡散層、3・・・・・酸化シ
リコン膜、4・・・・・コンタクトホ−ル、5,10,1
2,15・・・・・・TiW、6・・・・・(TiW)Si、7・・・
・・W、8・・・・・P−SiO,塗布ガラス,P−SiOの
3層層間膜、9・・・・・ヴィアホ−ル、11・・・・・Al合
金、13・・・・・P−SiN、14・・・・・Al
リコン膜、4・・・・・コンタクトホ−ル、5,10,1
2,15・・・・・・TiW、6・・・・・(TiW)Si、7・・・
・・W、8・・・・・P−SiO,塗布ガラス,P−SiOの
3層層間膜、9・・・・・ヴィアホ−ル、11・・・・・Al合
金、13・・・・・P−SiN、14・・・・・Al
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 登季男 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内 (72)発明者 鈴樹 正恭 東京都小平市上水本町5丁目20番1号 株 式会社日立製作所武蔵工場内
Claims (7)
- 【請求項1】シリコン半導体基板上に形成される配線に
おいて、該シリコン半導体基板上に形成された絶縁膜上
にチタンタングステンとタングステンとの積層配線を形
成するとともに、該積層配線が上記シリコン半導体基板
との接続部においてはチタン、タングステン、シリコン
の3元合金との積層構造とされることを特徴とする配
線。 - 【請求項2】シリコン半導体基板上に形成される配線に
おいて、該シリコン半導体基板上に形成された絶縁膜上
にタングステンを形成するとともに、該配線が上記シリ
コン半導体基板との接続部においてはチタン、タングス
テン、シリコンの3元合金との積層構造とされることを
特徴とする配線。 - 【請求項3】シリコン半導体基板との接続部において形
成されるチタン、タングステン、シリコンの3元合金の
厚さが10nm以下であることを特徴とする特許請求の
範囲第1項乃至第2項のうち1つに記載の配線。 - 【請求項4】半導体基板上の配線を形成する方法におい
て、該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁
膜上に該半導体基板に接続する貫通孔を形成する工程
と、チタンタングステン層を形成する工程と、該チタン
タングステン層上にタングステン層を形成する工程と、
上記半導体基板の熱処理により該半導体基板と上記チタ
ンタングステン層との接続部においてチタンタングステ
ンシリサイド層を形成する工程と、上記チタンタングス
テン層とタングステン層を加工して配線とする工程とを
有することを特徴とする配線の形成方法。 - 【請求項5】半導体基板上の配線を形成する方法におい
て、該半導体基板上に絶縁膜を形成する工程と、該絶縁
膜に該半導体基板に接続する貫通孔を形成する工程と、
チタンタングステン層を形成する工程と、熱処理して該
チタンタングステン層と半導体基板との接続部において
チタンタングステンシリサイド層を形成する工程と、該
チタンタングステン層を除去する工程と、タングステン
層を形成する工程と、該タングステン層を加工して配線
とする工程とを有することを特徴とする配線の形成方
法。 - 【請求項6】上記チタンタングステン層を形成した後の
熱処理温度が600〜750℃であることを特徴とする
特許請求の範囲第4項乃至第5項のうち1つに記載の配
線の形成方法。 - 【請求項7】上記チタンタングステン層を形成した後の
熱処理の雰囲気が窒素または窒素化合物雰囲気であるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第4項乃至第6項のうち
1つに記載の配線の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34270291A JPH05175346A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 配線およびその形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34270291A JPH05175346A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 配線およびその形成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05175346A true JPH05175346A (ja) | 1993-07-13 |
Family
ID=18355837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34270291A Pending JPH05175346A (ja) | 1991-12-25 | 1991-12-25 | 配線およびその形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05175346A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011258811A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Ulvac Japan Ltd | 半導体装置の製造方法 |
-
1991
- 1991-12-25 JP JP34270291A patent/JPH05175346A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011258811A (ja) * | 2010-06-10 | 2011-12-22 | Ulvac Japan Ltd | 半導体装置の製造方法 |
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