JPH05174797A - 反射ランプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で、動作時発生されるビームの光
度を増すことのできる反射ランプを得る。 【構成】 反射ランプは、ネック部分（６）と反射部分
（２）をそなえた成形ガラスの反射体（１）を有する。
光源（30）は、電気素子（32）と共に反射部分（２）内
に配設される。取付部材（40）はランプ容器（31）をネ
ック部分（６）に固定して保持する。管状体（10）は、
第１端部分（11）で反射体（１）のネック部分（６）に
固定され、ランプキャップ（25）を第２端部分（13）で
支持する。取付部材（40）は、ネック部分（６）と管状
体（10）の共働面（７, 12）間に保持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ネック部分と光放射窓
を有する反射部分とをそなえた成形反射体と、ネック部
分に連結されたランプキャップと、気密なランプ容器内
の電気素子より成り、この電気素子は反射部分の内側に
位置決めされた電源と、ランプ容器をネック部分内に固
定保持する取付部材と、電気素子からランプキャップに
延在する電流導体とを有する反射ランプに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】このような反射ランプは米国特許第4,82
9,210 号より既知である。このランプの取付部材は、弾
性の直立リムとタグをそなえた中央開口部とを有する円
板である。ランプ容器のピンチシールは前記のタグによ
って開口部内に保持される。直立リムは反射体のネック
部分にクランプばめで留められる。反射体が溶融ガラス
より成形される場合は、ネック部分は反射部分に向って
少なくとも３°の角度で内部および外部に広がることが
必要である。さもなければ成形された反射体をモールド
より取出すことができない。その結果、比較的長いネッ
ク部分が、反射部分近くで、光源と取付部材を入れるの
に必要なよりも広くなる。このため反射部分の開口部が
比較的大きくなり、その結果、発生された光をビームに
集中することのできる反射部分の表面領域が比較的小さ
くなる。開口部も、取付部材が比較的大きな横寸法を有
するために光源を入れるのに必要なよりも大きい。

【０００３】既知のランプの別の欠点は、反射体内の光
源の位置が変りやすいことである。この原因は、一方に
おいては光源が或る１つのランプでは他のランプにおけ
るよりも大きな力で挿入されることがあること、また他
方においてはネック部分と取付部材の裕度にある。この
ため或る１つのランプと別のランプで形成される光ビー
ムの間にかなりの差ができることがある。既知のランプ
の光放射窓は、光源が設けられてからカバープレートで
閉じられる。このカバープレートは反射体に融着され
る。このやり方は、融着の間に両方の部分に変形が生じ
ることがあるという欠点を有する。カバープレートの変
形は、該カバープレートが光学的機能例えばビーム成形
または散乱機能を有する場合には最も不都合である。

【０００４】米国特許第4,958,266 号には、光源が取付
部材と一緒にランプキャップ内に固定された反射ランプ
が開示されている。その後にランプキャップが反射体に
固定される。成形ガラス反射体は、光放射窓と反対の反
射部分に比較的大きな開口部と非常に短かいネック部分
をそなえた通常の形状を有する。

【０００５】米国特許第4,755,711 号には、比較的長い
ネック部分をそなえたセラミック反射体を有する反射ラ
ンプが開示されている。これの利点は、動作時ランプキ
ャップの温度を比較的低くできることである。欠点は、
比較的多量のセメントの硬化に長い時間がかかり、多く
の揮発性成分がその間に放出され、これ等の成分が反射
部分に付着することがあることである。セラミック反射
体は、該反射体が比較的高価であるという欠点を有す
る。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、製造が容易
で、動作時に発生されたビームの光度を増すことを可能
にする、冒頭記載の種類の反射ランプを得ることを目的
とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を次
のようにすることにより達成したものである。すなわ
ち、ランプは、反射体のネック部分に固定された第１端
部分とランプキャップを支持する第２端部分とをそなえ
た管状体を有し、取付部材は、ネック部分と管状体の共
働面間に保持される。

【０００８】本発明の反射ランプの利点は、反射体に対
する取付部材の位置したがって光源の位置が正確に決め
られることである。その上、反射体のネック部分を非常
に短かく選ぶことができ、同時に、それにも拘らず、管
状体の存在のためにランプの全寸法を任意に選ぶことが
できる。ネック部分は短かいので、その幅は反射部分の
方向に極く僅かしか増加しない。取付部材がネック部分
と管状体の間に保持されることもまた有利である。取付
部材は、ネック部分内に、光源の側方に何等のスペース
を必要としない。したがって、ネック部分は、丁度光源
を入れるのに必要な幅とすることができる。

【０００９】光放射窓をカバープレートで閉じると有利
である。動作時の反射部分の内面の汚れがこの場合防が
れる。カバープレートをそなえた本発明の反射ランプの
利点はまたカバープレートを光源の取付前に設けること
ができるということである。電気素子は実際にネック部
分を経て反射部分に導入することができる。カバープレ
ートを固定した時接着剤より放出される気体はこの場合
ネック部分を通って自由に逃げることができる。

【００１０】好ましい実施態様では、ネック部分と管状
体は、重なり合う端部を有する。これ等の端部は、取付
部材を心合せするのを可能にする。前記の端部は、２つ
の部分間の結合を補強する。好ましい実施態様では、前
記の端部は、これ等端部が相対回転しないようにロック
する共働する軸方向に延在する突起と溝を有する。ネッ
ク部分と管状体は接着剤によって互に固着することもで
きる。

【００１１】反射部分は、例えばその内面に金属層を有
することができる。この金属層は、例えば蒸着されたア
ルミニウム、銀またはクロム層とすることができる。代
りに、赤外（ＩＲ）線を通し光を反射する二色性フィル
タが存してもよい。管状体は、合成樹脂例えばポリエー
テル・イミド、ガラス、セラミック材料または金属より
つくることができる。電気素子は、例えば臭化水素の形
のハロゲンを含む不活性ガス内の白熱体とすることがで
きる。けれどもこの電気素子は、代りに、イオン化媒体
内の一対の電極であってもよい。白熱体は直線かまたは
例えばＭ字状とすることができる。

【００１２】

【実施例】図１において、反射ランプは、ネック部分６
と光放射窓４を有する反射部分２とをそなえた成形ガラ
ス反射体１を有する。電気的な光源30は気密なランプ容
器31内に電気素子を有し、この電気素子32は反射部分２
の内側に配設されている。取付部材40がランプ容器31を
ネック部分６に固定して保持する。電流導体27, 33；2
6, 34が、前記の電気素子32から、ランプキャップ25の
接点に延在する。このランプは、反射体１のネック部分
６に固定された第１端部分11と、ランプキャップを支持
する第２端部分13とをそなえた管状体10を有する。前記
の取付部材40は、ネック部分６と管状体10の共働面７,
12の間に保持される。

【００１３】図に示した反射体は略５cmの直径の窓を有
する。この反射体はその内面にミラーとして蒸着アルミ
ニウム層を有する。光源は、臭化水素を含むアルゴン／
窒素のような不活性ガスを封入された硬質ガラス容器を
有するハロゲン白熱ランプである。前記の管状体10は不
透明で、場合によっては着色することができる。不透明
体はそこでの光の放射を阻止するが、実際には、取付部
材40が既に光の放射を事実上そこで不可能にする。ダイ
オード28が一方の導体27, 33内に含まれる。

【００１４】カバープレート20が接着剤で反射体１に固
着されて光放射窓４を覆う。図よりわかるように、光源
は反射体内に下より入れることができるので、前記のカ
バープレートは前以て設けられており、接着剤例えばエ
ポキシ樹脂で固着される。硬化の間に放出された気体は
自由に逃げることができる。図のカバープレートは光配
分機能を有する。

【００１５】ネック部分６と管状体10は夫々重なり合う
端部分８と11とを有し、これ等の端部分は、相対回転し
ないようにロックするための共働する溝14と軸方向に延
在する突起９を有する。セラミック接着剤を、一方にお
いては取付部材40と他方においては共働面７,12との間
に設けることもできる。このような接着剤を、重なり合
う端部分８, 11の間に使用することもできる。これに対
しては、硬化が早く終りまた全くかまたは極く僅かな揮
発性成分しか放出されない非常に僅かな材料で足りる。

【００１６】取付部材40（図２も参照）は、該取付部材
が管状体のカラー状端部分によって心合せされるような
寸法にすることができる。代りに、舌片41ｂの曲がり41
ｄが管状体の傾斜縁15と共働して取付部材を心合せする
こともできる。図示の取付部材は、ランプ容器のピンチ
シール35（図１）を入れる開口部42を有する事実上平ら
な金属円板で、弾性舌片41ａ, 41ｃはピンチシールを保
持するためにある。この場合舌片41ａはピンチシール35
の輪郭36と共働することができる。

【００１７】図３は、共働する溝14と軸方向に延在する
突起９を示す。本発明の反射ランプは組立てが簡単であ
る。反射面領域３は、開口部が小さな結果比較的大き
い。この原因となる１つの要因は、ネック部分の短かい
長さである。同じ長さと幅の従来のランプとくらべる
と、前記の開口部は１６％小さく、この結果反射面領域
が７％大きくなり、同じ光源を用いた場合光束が２０％
大きくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のランプの一実施例の縦断面図である。

【図２】図２ａは取付部材の一実施例の平面図、図２ｂ
は図２ａの取付部材の断面図である。

【図３】図３ａは図１の線 IIIａにおける断面図、図３
ｂは図１の線 IIIｂにおける断面図である。

【符号の説明】

１ 反射体 ２ 反射部分 ４ 光放射窓 ６ ネック部分 ７ ネック部分の共働面 ８ ネック部分の重なり合う端部分 ９ 突起 11 管状体の重なり合う端部分 12 管状体の共働面 14 溝 20 カバープレート 25 ランプキャップ 30 光源 31 ランプ容器 32 電気素子 35 ピンチシール 40 取付部材

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリス ヴェニックス アメリカ合衆国 ケンタッキー州 40475 リッチモンド サウス キーンランド 165

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネック部分（６）と光放射窓（４）を有
   する反射部分（２）とをそなえた成形反射体（１）と、
   ネック部分（６）に連結されたランプキャップ（25）
   と、気密なランプ容器（31）内の電気素子（32）より成
   り、この電気素子は反射部分（２）の内側に位置決めさ
   れた電源（30）と、ランプ容器（31）をネック部分
   （６）内に固定保持する取付部材（40）と、電気素子
   （32）からランプキャップ（25）に延在する電流導体
   （27, 33；26, 34）とを有する反射ランプにおいて、ラ
   ンプは、反射体（１）のネック部分（６）に固定された
   第１端部分（11）とランプキャップ（25）を支持する第
   ２端部分（13）とをそなえた管状体（10）を有し、取付
   部材（40）は、ネック部分（６）と管状体（10）の共働
   面（７，12）間に保持されたことを特徴とする反射ラン
   プ。
2. 【請求項２】 カバープレート（20）が接着剤で反射体
   （１）に固定され、光放射窓（４）を覆う請求項１の反
   射ランプ。
3. 【請求項３】 ネック部分（６）と管状体（10）は、重
   なり合う端部（８，11）を有する請求項１または２の反
   射ランプ。
4. 【請求項４】 重なり合う端部（８，11）は、これ等端
   部が相対回転しないようにロックする共働する溝（14）
   と軸方向に延在する突起（９）を有する請求項３の反射
   ランプ。