JPH0517374Y2 - - Google Patents

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JPH0517374Y2
JPH0517374Y2 JP1986058047U JP5804786U JPH0517374Y2 JP H0517374 Y2 JPH0517374 Y2 JP H0517374Y2 JP 1986058047 U JP1986058047 U JP 1986058047U JP 5804786 U JP5804786 U JP 5804786U JP H0517374 Y2 JPH0517374 Y2 JP H0517374Y2
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oil
engine
cooling
cylinder
cylinder block
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、冷却水と冷却オイルとの両液を用
いてエンジンを冷却させるようにした自動車用内
燃エンジンの冷却系の構造に関し、特に、同冷却
系中の冷却オイルの案内構造に関するものであ
る。
(従来の技術) 一般的な水冷エンジンの冷却機構においては、
シリンダの燃焼室の周辺とシリンダボアの全体の
周辺とにわたり水ジヤケツトが形成されていて、
これによりエンジンは、同ジヤケツト内が還流す
る冷却水の吸熱作用によつて一様に冷却される方
式が取られている。
しかし、内燃エンジンのシリンダブロツクの過
熱特性は、燃焼室附近の過熱温度の方が、シリン
ダボアの上端寄り箇所から下方の部分の過熱温度
よりもかなり高い温度になり、このように、シリ
ンダブロツクとシリンダヘツドの過熱温度には、
温度分布が生じる特徴がある。
従つて、燃焼室の周辺をシリンダボアの周辺よ
り強い吸熱力を以て冷却してやることが合理的な
冷却手段ということができる。
これに対応した冷却手段として、冷却水と冷却
オイルとの両液を用いて局所別に冷却する冷却方
式が知られていて、具体的に、シリンダブロツク
の上端寄りからシリンダヘツドにかけての周辺に
は、冷却水が還流する水ジヤケツトを形成させる
と共に、シリンダブロツクの中間部には、エンジ
ンオイルが還流するオイルジヤケツトを形成され
た構造とし、これにより効率良くエンジンを冷却
させるようにしている。
ところで、従来のこの種の2液冷却方式におけ
る冷却系の構造では、シリンダブロツクのオイル
ジヤケツトのオイルの戻し口を、シリンダブロツ
ク内のクランク室の天井にそのまま開口させた構
造とし、これにより戻しオイルをクランク室内に
落下させていた。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、このような冷却系の従来の構造による
と、落下するオイルがオイルパンに達する過程に
おいて、クランクの回転による跳ね掛け作用によ
り、戻し口のオイルを押し返してオイルの落下を
妨げるほか上記跳ね掛け作用と、クランクの表面
に伴れ動きする空気流の攪乱作用によつて、油分
中に空気の気泡が混入し、その結果、オイルが落
ちにくくなつてオイルの戻りが遅くなつたり、ま
た、気泡が混入したオイルが還流するために、オ
イルの潤滑性を低下させるなどの問題点があつ
た。
そこで本考案は、戻りオイルがオイルパンに達
する落下の過程で、気泡の混入を防ぐとともに容
易に製造できる冷却オイルの案内構造を提供する
ことを目的としている。
(問題点を解決するための手段) その目的を達成するため、本考案の構成におい
ては、シリンダブロツクのオイルジヤケツトのオ
イル戻し口を流入口とし、かつオイルパン内の液
面に接する位置に流出落とし口を臨ませた閉塞さ
れたオイル案内通路が形成された構造としてい
る。
(作用) このような構造から、オイルジヤケツトの戻し
口から案内通路に流入した戻りオイルは、クラン
ク室内の雰囲気から隔離された状態で案内通路を
流下し、これによりクランクによる影響を受けず
にオイルパン中のオイルに戻るので、油分に気泡
を混入する虞れがない。また、オイル案内通路を
シリンダブロツク内壁に設けた仕切り板により形
成したので、容易に製造することができる。
(実施例) 以下、付図に示す一実施例に基づき本考案の構
成を具体的に述べる。
シリンダブロツク1の上半部2のシリンダ3の
上端寄りの周辺を囲繞して、冷却水のウオータギ
ヤラリの下半部4とウオータジヤケツトの下半部
5とが形成されていて、この構造は従来の水冷エ
ンジンの場合と変らない。
次に、ピストン6が嵌挿されたシリンダ3の上
端寄りから下方の周辺を囲繞して、オイルジヤケ
ツトが形成されていて、更に、同オイルジヤケツ
ト7の図面右側の一箇所には、オーバフロー通路
8が形成されており、かつ同オーバフロー通路8
の底面には、クランク室9の天井に開口するオイ
ル戻し口8aが開けられている。
なお、このオイルジヤケツト7には、オイルパ
ン10からポンプ(図示せず)で吸入、加圧され
たエンジンオイルの一部分が、直接、あるいはシ
リンダヘツド16上のロツカ機構等を潤滑した
後、還流されるようになつていて、かつジヤケツ
ト7中を流れる際にシリンダ3附近を冷却する作
用を行なつている。
なお、表記符号15はシリンダの燃焼室を示
す。
ところで、この実施例の構造においては、オイ
ル戻し口8aはそのままクランク室9に開口して
おらず、すなわち下述する案内通路11に連通し
ている。
しかして、この案内通路11は、その上半部が
エンジンブロツク1の上半部2の側壁2aと、同
側壁2aの内面に沿つて縦方向に固設されたダク
ト状の仕切板12とによつて隔室、閉塞されてお
り、一方、案内通路11の下半部は、シリンダブ
ロツク1の下半部13の側壁13aの内面に沿つ
て縦方向に取付け、保持されたパイプ14の内孔
を成しており、かつそのパイプ14の下端の開口
はオイルパン10の液面の至近に位置しており、
従つて、案内通路11は流出落とし口14aを除
いて閉塞されていて、これにより、案内通路11
内を流下する戻りオイルは、クランクの影響を受
けることなくオイルパン10内に流入する。
実施例のオイル案内構造はこのように形成され
ていることから、エンジンの循環系と冷却系とに
還流されるエンジンオイル中には気泡が混入して
おらず、その結果、次のようなメリツトが生じ
る。
(a) オイル中の油分の密度が高まることから、オ
イルの潤滑作用性と冷却作用性とが良好に保た
れる。
(b) オイルの戻りが早くなるので、オイルパンの
容量を小さくすることができる。
(c) クランク各部の表面の潤滑皮膜の厚さが安定
することから、クランクシヤフトの回転摩擦が
減少し、燃費の向上に役立つ。
(d) シリンダブロツクの内壁に設けた仕切り板に
よつてオイル案内通路を形成しているので容易
に製造することができる。
(考案の効果) 以上述べたように、本考案に係る冷却オイルの
案内構造によれば、エンジンの有効な冷却作用に
使用したオイルを、クランク室の雰囲気に隔離し
た状態でオイルパンに円滑に戻すように構成させ
たので、オイルの流動抵抗が低減されると共に、
還流するオイル内に気泡が混入することが防止さ
れ、これにより、エンジンの作動効率を向上させ
る効果がある。また、オイル案内通路をシリンダ
ブロツク内壁に設けた仕切り板により形成したの
で、容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
付図は本考案の一実施例を示す冷却オイルの案
内構造の概略図である。 1……シリンダブロツク、3……シリンダ、5
……ウオータジヤケツト、7……オイルジヤケツ
ト、8a……戻し口、10……オイルパン、11
……案内通路、14a……落とし口、15……燃
焼室。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車用内燃エンジンのシリンダの燃焼室の周
    辺を囲繞して形成されたウオータジヤケツトに冷
    却水を還流させると共に、同シリンダの上端寄り
    を除く下方の周辺を囲繞して形成されたオイルジ
    ヤケツトにエンジンオイルを還流させることによ
    り該エンジンを冷却せしめるようにしたエンジン
    冷却系において、 クランク室の天井部分に位置して開口されたシ
    リンダブロツクのオイルジヤケツトのオイルの戻
    し口と、同戻し口を流入口としかつオイルパン内
    の液面に接する位置に流出落とし口を臨ませた閉
    塞されたオイル案内通路とを備え、同オイル案内
    通路がシリンダブロツクの内壁に設けられた仕切
    り板により形成されている上半部と上記シリンダ
    ブロツクの内壁に沿つて縦方向に取付保持された
    パイプ状の下半部とを有していることを特徴とす
    る冷却オイルの案内構造。
JP1986058047U 1986-04-17 1986-04-17 Expired - Lifetime JPH0517374Y2 (ja)

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JP2006283728A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Nissan Motor Co Ltd エンジンのオイル戻し装置

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JPS5837920B2 (ja) * 1978-05-01 1983-08-19 旭精密株式会社 移動変換表示式自在平行定規

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