JPH05172814A - イムノアッセイ用標識薬物ハプテン類似体 - Google Patents

イムノアッセイ用標識薬物ハプテン類似体

Info

Publication number
JPH05172814A
JPH05172814A JP4145980A JP14598092A JPH05172814A JP H05172814 A JPH05172814 A JP H05172814A JP 4145980 A JP4145980 A JP 4145980A JP 14598092 A JP14598092 A JP 14598092A JP H05172814 A JPH05172814 A JP H05172814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nucleus
group
label
drug hapten
mol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4145980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3190729B2 (ja
Inventor
Susan J Danielson
ジーン ダニエルソン スーザン
Barbara A Brummond
エー.ブラモンド バーバラ
Marsha D B Oenick
ディー.ベイル エーニック マーシャ
Ignazio S Ponticello
サルバトーレ ポンティチェロ イグナツィオ
David A Hilborn
アラン ヒルボーン デビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from US07/851,439 external-priority patent/US5298403A/en
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH05172814A publication Critical patent/JPH05172814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3190729B2 publication Critical patent/JP3190729B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/94Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving narcotics or drugs or pharmaceuticals, neurotransmitters or associated receptors
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • G01N33/531Production of immunochemical test materials
    • G01N33/532Production of labelled immunochemicals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/94Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving narcotics or drugs or pharmaceuticals, neurotransmitters or associated receptors
    • G01N33/948Sedatives, e.g. cannabinoids, barbiturates

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Cell Biology (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Anesthesiology (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Antibodies Or Antigens For Use As Internal Diagnostic Agents (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、下記を含んで成る標識薬物ハプテ
ン類似体に向けられている。 (A)アミンもしくはスルフヒドリル基を有する、イム
ノアッセイに用いられるタイプの標識、(B)ヒダント
イン核もしくはバルビツレート核より選ばれる薬物ハプ
テン核、及び(C)薬物ハプテン核の3位をカルボニル
橋を介して標識に連結する連結鎖。 【効果】 抗体により、確実に認識される標識薬物ハプ
テン類似体を提供する。上記標識薬物ハプテン類似体
は、加水分解に対して安定である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、臨床化学、詳細にはイ
ムノアッセイに関する。
【0002】
【従来の技術】天然の免疫学的反応を利用するイムノア
ッセイは、臨床化学における分析技術として広範な使用
が見い出されている。反応の特異性により、それらは、
生物学的流体中に非常に低濃度で存在する生物学的被検
体を定量する際に特に都合が良い。このような被検体と
しては、例えば、抗体類、治療薬物類、麻酔薬類、酵素
類、ホルモン類及びタンパク質類等が挙げられる。
【0003】競合バインディングイムノアッセイでは、
免疫適格誘導体類及びリガンドの類似体類を含む標識リ
ガンドが、所定量の適当なバインディング材料(本明細
書ではレセプターと称される)を用いる反応において、
未標識リガンドと競合して存在する。未知濃度のリガン
ドは、結合もしくは未結合(すなわち、遊離)の標識リ
ガンドのどちらか一方のシグナルを測定することより求
めることができる。反応は以下のように進行する。
【0004】リガンド+標識リガンド+レセプター→ リガンド−レセプター+標識リガンド−レセプター
【0005】伝統的な標識としては、放射性標識類、酵
素類、色素原類、蛍光団類、安定遊離基類及び酵素のコ
ファクター類、阻害剤類並びにアロステリックエフェク
ター類が挙げられる。
【0006】前述に矛盾することなく、血清中の薬物誘
導体類(例えば、フェノバルビタール及びフェニトイ
ン)についてのイムノアッセイは、固定化抗体バインデ
ィング部位について、患者血清中の薬物とこのような薬
物の酵素標識類似体との競合に基づくことができる。
【0007】標識薬物ハプテン類似体(以下、LDHと
称することが多い)についての特定の必要条件は、1)
少なくとも65%のLDHが過剰の固定化抗体により結
合されうること;2)固定化抗体についてのLDHの親
和性が、所定量のLDHと薬物との競合が治療に関連し
た薬物濃度範囲で発生するようなものであること;及び
3)保存条件下におけるその酵素標識の加水分解に対す
るLDHの安定性;を含む。
【0008】薬物ハプテン類似体に課せられる必要条件
は、1)酵素標識との結合後の固定化抗体に対する類似
体の接近しやすさ;2)薬物に対する抗体による、標識
類似体の特異的認識能;及び3)酵素活性に悪影響を与
えない条件下、直接又は酵素もしくは類似体の活性化後
のどちらかに、酵素標識を担持する類似体が有する十分
な反応性;を含む。
【0009】米国特許第4,752,568号明細書に
開示されたグルコースオキシダーゼ(GOD)及びアル
カリ性ホスファターゼ(ALP)酵素標識結合フェノバ
ルビタール及びフェニトインハプテン類似体類は、所望
のフォーマットで有効な競合イムノアッセイを遂行する
のに適切な酵素標識類似体を提供した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】標識として酵素西洋ワ
サビペルオキシダーゼ(HRP)を用いる場合に、上記
特許に開示された標識フェノバルビタール及びフェニト
イン類似体類が、競合イムノアッセイを遂行するのに不
十分であることが課題である。このような類似体とHR
P間のカプリング反応は、緩慢かつ不完全であった。更
に、フェノバルビタール及びフェニトインHRP標識は
非常に弱い結合であったので、判読可能なシグナルを得
るのに非常に高濃度の標識もしくは抗体結合部位が必要
とされるであろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、本明細書の請
求項1に記載される構造を有する標識薬物ハプテン類似
体を提供する。請求項1の標識薬物ヒダントイン及びバ
ルビツレート誘導体類は、次式に従うものを含む。
【0012】
【化3】
【0013】上式中、Aは、次式のヒダントイン核
【0014】
【化4】
【0015】もしくは次式のバルビツレート核を表し、
【0016】
【化5】
【0017】R1 は、各々独立して、水素、炭素原子数
1〜10個のアルキル、未置換もしくは置換フェニルを
表し、R2 ,R4 ,R5 及びR6 は、各々独立して、C
1 〜C10のアルキレンもしくは少なくとも1つ以上のエ
ステル基、アミド基、−O−,−S−、又は−NR─を
割り込ませたこのようなアルキレン基を表し、R3 は、
1 〜C3 のアルキレンを表し、Zは、−O−,−S
−、及び−NR─(ここで、Rは、水素もしくはC1
6 のアルキル、例えば、メチルプロピル及びヘキシル
を表す)を表し、mは、0,1もしくは2でありnは、
0,1もしくは2でありm+n>0、そしてm,n及び
2 に含まれる原子の総数が5〜40であり、標識は、
酵素であり、そして更に、(i)少なくとも1つのR1
基が置換もしくは未置換フェニルであり、(ii)R4
5 及びR6 の1つがフェニレンであってもよく、(ii
i )構造Iの角型括弧成分類が、いずれかの順序でそこ
に表示でき、そして(iv)連結基が、炭素原子数2〜1
2個の飽和もしくは不飽和モノカルボン酸の誘導体以外
のものであることを条件とする。
【0018】上記定義に従って、R1 は、水素、メチ
ル、プロピル、ヘキシル、デシル、未置換フェニルもし
くは炭素原子数1〜6個のアルキル、ニトロ、ハロゲ
ン、シアノ及び炭素原子数1〜6個のアルコキシで置換
されたフェニルで表すことができ、R2 ,R4 ,R5
びR6 は、各々独立してエチレン、ブチレン、ペンチレ
ン、オクチレンもしくは少なくとも1つ以上のエステル
基、アミド基、−O−,−S−、及び−NR─を割り込
ませたこのようなアルキレンより選ばれるアルキレンを
表し、R3 は、メチレン、エチレンもしくはトリメチレ
ンを表し、Zは、各々独立して、−O−,−S−、もし
くは−NR─(ここで、Rは、少なくとも1つの水素、
メチル、プロピルもしくはヘキシルを表す)を表し、そ
して標識は、酵素を表す。
【0019】標識薬物ハプテン類似体類は、以下に記載
される新規薬物ハプテン類似体類より製造した。
【0020】それらは一般的に下記を含んで成る。
(a)活性エステル基、例えば、スクシンイミドオキシ
カルボニル、(b)ヒダントイン核もしくはバルビツレ
ート核、及び(c)活性エステル基をヒダントイン核も
しくはバルビツレート核に連結する連結鎖(ここで、連
結鎖は、先に定義のとおりである)。
【0021】より詳細には、本発明の好ましい新規ヒダ
ントイン活性エステル類は、次式に従うものである。
【0022】
【化6】
【0023】上式中、A,R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,R
5 ,R6 ,Z,m及びn並びにそれらに関連する条件
は、先に定義のとおりであり、そしてR7 は、エチレン
もしくはo−フェニレン基である。
【0024】製造例 ヒダントイン薬物ハプテン類似体類 ヒダントイン類似体類は、フェニトイン類似体類、ヒダ
ントイン化合物類の下位分類、が製造される下記製造方
法に従って製造できる。
【0025】1.HD1:5,5−ジフェニル−3−
{4−〔2−(3−スクシンイミドオキシカルボニルプ
ロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕ブチル}
ヒダントインの製造。
【0026】工程1:5,5−ジフェニル−3−〔4−
(2−ヒドロキシエチルアミノカルボニル)ブチル〕ヒ
ダントインの製造。
【0027】パートA:最初に酸塩化物を製造する。3
−(4−カルボキシブチル)−5,5−ジフェニル−
2,4−イミダゾリジンジオン(3.52g,0.01
モル)、塩化チオニル(20mL)、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(2滴)及びクロロホルム(50mL)の混合
物を、室温で3時間攪拌した。減圧下、ロータリーエバ
ポレーターで溶剤を除去して、そしてこの生成物を次の
パートBに直接用いた。
【0028】パートB:酸塩化物をエタノールアミンと
反応させる。クロロホルム(50mL)中の酸塩化物を、
クロロホルム100(mL)中エタノールアミン(1.2
g,0.02モル)、及びトリエチルアミン(2.4
g,0.024モル)の混合物に15分間かけて滴下し
た。次いで混合物を60℃で2時間加熱し、そして室温
で1時間攪拌した。次いでその溶液を5%塩酸(100
mL×2)で洗浄し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(10
0mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥して濾過
し、そして溶剤をロータリーエバポレーターで除去し
た。次いで濾液を酸化アルミニウムカラムを用いるクロ
マトグラフィーにかけ、TLC上に1つのスポットを示
す物質(3.0g)を得た。この物質を次の製造方法に
直接使用した
【0029】工程2:3−{4−〔2−(3−カルボキ
シプロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−5,5−ジフェニルヒダントインの製造。 クロロホルム(100mL)中工程1のヒドロキシ化合物
(3.0g,0.0075モル)、無水コハク酸(1.
0g,0.01モル)及びジメチルアミノピリジン
(0.9g,0.0075モル)を50〜60℃で4時
間加熱し、そして週末の間に室温まで冷却した。
【0030】ジクロロメタン(300mL)を添加し、そ
して混合物を5%塩酸溶液(100mL×3)で洗浄し、
飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫
酸マグネシウムで乾燥して濾過し、そして溶剤を除去し
てTLC上に1つのスポットを与える物質を得た。
【0031】工程3:HD1:5,5−ジフェニル−3
−{4−〔2−(3−スクシンイミドオキシカルボニル
プロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕ブチ
ル}ヒダントインの製造。
【0032】
【化7】
【0033】クロロホルム(80mL)中工程2由来の酸
(3.0g,0.006モル)、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(1.5g,0.007モル)及
びN−ヒドロキシスクシンイミド(0.7g,0.00
6モル)の混合物を室温で20時間攪拌した。その混合
物を濾過し、そして減圧下ロータリーエバポレーターで
濾液を濃縮した。次いで残渣をシリカを用いるクロマト
グラフィーにかけ、生成物を1.3g得た(収率40
%)。C30324 9 についての分析計算値:C,6
0.8;H,5.44;N,9.45。実験値:C,5
9.6;H,5.51;N,8.91。
【0034】2.HD2:5,5−ジフェニル−3−
{4−〔4−(3−スクシンイミドオキシカルボニルプ
ロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチル}
−2,4−イミダゾリジンジオンの製造。
【0035】工程1:5,5−ジフェニル−3−(1−
ピペラジニルカルボニルブチル)ヒダントインの製造。
【0036】パートA:最初に、3−〔4−(4−ベン
ジルオキシカルボニルピペラジニルカルボニル)ブチ
ル〕−5,5−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジ
オンを製造した。上記HD1の製造のパートAに記載さ
れるように製造した酸塩化物(0.01モル)を、クロ
ロホルム(50mL)中ベンジル1−ピペラジンカルボキ
シレート(2.4g,0.011モル)及びトリエチル
アミン(2.0g,0.02モル)の混合物に、15分
間かけて滴下した。この混合物を室温で一晩攪拌し、そ
してジクロロメタン(300mL)を添加した。その混合
物を5%塩酸(100mL×2)で洗浄し、希炭酸ナトリ
ウム溶液(100mL)で洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶
液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで溶液
を乾燥し、濾過し、そして減圧下ロータリーエバポレー
ターで溶剤を除去した。次いで濾液をクロマトグラフィ
ーにかけ、油状物4.3gを得た(収率78%)。これ
を次の工程に直接使用した。
【0037】工程B:工程Aの保護アミン(4.8g,
0.008モル)及び30〜35%臭化水素酢酸溶液
(25mL)を室温で1.5時間攪拌した。次いでこの混
合物をジエチルエーテル(1L)に注ぎ入れ、そして分
離した油状物を新たなエーテル(1L×3)で摩砕し
た。その油状物を10%水性水酸化ナトリウム(pH=1
4)に溶解し、そして水性溶液をジクロロメタン(10
0mL×4)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和塩化ナ
トリウム溶液(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、濾過し、そして減圧下、ロータリーエバ
ポレーターで溶剤を除去した。濾液を凝固させると白色
固体が得られた(2.6g,収率77%)。この物質を
次の工程に直接用いた。
【0038】工程2:3−{4−〔4−(3−カルボキ
シプロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチ
ル}−5,5−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジ
オンの製造。
【0039】クロロホルム(15mL)中製造方法7由来
のアミン(2.1g,0.005モル)及び無水コハク
酸(0.54g,0.0054モル)を50〜60℃で
30分間加熱し、そして周囲温度で20時間放置した。
ジクロロメタン(150mL)を添加し、そして混合物を
5%塩酸(100mL×2)で洗浄し、飽和塩化ナトリウ
ム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、そして減圧下ロータリーエボパレータ
ーで溶剤を除去したところ、白色固体2.5g(95
%)が得られ、これを次の工程に直接用いた。
【0040】工程3:HD2:5,5−ジフェニル−3
−{4−〔4−(3−スクシンイミドオキシカルボニル
プロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチ
ル}−2,4−イミダゾリジンジオンの製造。
【0041】
【化8】
【0042】クロロホルム(40mL)中工程2由来の酸
(1.56g,0.003モル)、N,N′−ジシクロ
ヘキシルカルボジイミド(0.64g,0.003モ
ル)及びN−ヒドロキシスクシンイミド(0.36g,
0.003モル)の混合物を室温で週末の間攪拌した。
その混合物を濾過し、そして減圧下ロータリーエバポレ
ーターで濾液から溶剤を除去して生成物1.9gを得た
(収率100%)。その固体をクロマトグラフィーにか
け、そして生成物画分をジクロロメタン(200mL)に
溶解し、希炭酸ナトリウム溶液(100mL×2)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そしてロ
ータリーエバポレーターで溶剤を除去したところ、TL
C上に1つのスポットを与える白色固体が得られた。C
32355 8 の分析計算値:C,62.23;H,
5.71;N,11.34。実験値:C,59.07;
H,5.40;N,10.45。
【0043】3.HD3:5,5−ジフェニル−3−
{4−〔6−(3−スクシンイミドオキシカルボニルプ
ロピオンアミド)ヘキシルアミノカルボニル〕ブチル}
−2,4−イミダゾリジンジオンの製造。
【0044】工程1:3−〔4−〔6−アミノヘキシル
アミノカルボニル)ブチル〕−5,5−ジフェニル−
2,4−イミダゾリジンジオンの製造。
【0045】パートA:3−〔4−〔6−ベンジルオキ
シカルボニルアミノヘキシルアミノカルボニル)ブチ
ル〕−5,5−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジ
オンの製造。 HD1の製造で中間体として生成される酸塩化物を、H
D2の製造の工程1に記載の方法により、N−ベンジル
オキシカルボニル−1,6−ヘキサンジアミンで処理し
たところ、保護アミン7.5g、収率85%が得られ
た。
【0046】パートB:パートAの保護アミンを、HD
2の製造の工程1、パートBの方法により臭化水素酸−
酢酸で処理したところ遊離アミンが得られ、精製するこ
となくそれを工程2に用いた。
【0047】工程2:3−{4−〔6−(3−カルボキ
シプロピオンアミド)ヘキシルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−5,5−ジフェニル−2,4−イミダゾリジンジ
オンの製造。 この化合物を、HD2の製造の工程2と同様の方法を用
いて製造した。C30 384 6 についての分析計算
値:C,65.44;H,6.96;N,10.17。
実験値:C,63.26;H,7.01;N,9.3
9。
【0048】工程3:HD3:5,5−ジフェニル−3
−{4−〔6−(3−スクシンイミドオキシカルボニル
プロピオンアミド)ヘキシルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−2,4−イミダゾリジンジオンの製造。
【0049】
【化9】
【0050】この物質を、HD2の製造の工程3の方法
を用いて製造したところ、生成物2.6gを得た(収率
80%)。融点133〜134℃。C34415 8
ついての分析計算値:C,63.05;H,6.38;
N,10.81。実験値:C,62.91;H,6.4
1;N,10.69。
【0051】バルビツレート薬物類似体類 以下の製造例4〜8は、フェノバルビタールについての
バルビツレート薬物ハプテン類似体類の製造を具体的に
説明するものである。一般的には、類似体類は、(1)
バルビツレート誘導体、例えば、フェノバルビタール
を、オメガ−ハロアルカンカルボキシレートエステルと
縮合させる工程、(2)そのエステルを、対応する酸に
ケン化させる工程、(3)その酸を、対応する酸塩化物
に転化させる工程、及び(4)酸塩化物をN−ヒドロキ
シスクシンイミドと縮合させる工程、又は更に長い連結
鎖を得るために、ブロックされたアミンもしくはヒドロ
キシ基を1つ有するジアミン、ジオールもしくはアミノ
アルコールと縮合させる工程、(5)ブロックを取り除
き、ジカルボン酸、例えばコハク酸と縮合させ、次いで
N−ヒドロキシスクシンイミドと縮合させて、類似体を
製造する工程、により製造される。
【0052】所望であれば、半ブロックのジアミン、ジ
オールもしくはアミノアルコールと縮合させ、次いで別
の二酸を一回もしくは2回以上繰り返し処理して、連結
鎖を更に長くできる。しかしながら、同様の製造が、よ
り長い鎖の二酸類、ジオール類、ジアミン類、アミノア
ルコール類もしくはハロアルカンカルボキシレートエス
テル類を用いることにより、より少ない工程で達成でき
る。
【0053】4.PB1:5−エチル−5−フェニル−
1−{4−〔4−(3−スクシンイミドオキシカルボニ
ルプロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチ
ル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジント
リオンの製造。
【0054】工程1:5−エチル−6−ヒドロキシ−3
−(4−メトキシカルボニルブチル)−5−フェニル−
2,4(3H,5H)−ピリミジンジオンの製造。 ジクロロメタン(500mL)中フェノバルビタール(4
6.5g,0.2モル)及び水酸化テトラブチルアンモ
ニウム(500mL、0.2モル、0.4M水溶液)の混
合物を製造し、そしてそれに5−ブロモ吉草酸メチル
(39.0g,0.2モル)を添加した。その反応混合
物を一晩(20時間)激しく攪拌した。この混合物に、
飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)を添加し、有機層
を分離し、そして水性溶液をジクロロメタン(100mL
×2)で洗浄した。合わせた有機溶液を飽和塩化ナトリ
ウム溶液(100mL)で洗浄し、無水MgSO4 で乾燥
し、濾過し、そして溶剤を除去した。
【0055】工程2:3−(4−カルボキシブチル)−
5−エチル−6−ヒドロキシ−5−フェニル−2,4
(3H,5H)−ピリミジンジオンの製造。 ジオキサン(500mL)中の工程1の5−エチル−6−
ヒドロキシ−3−(4−メトキシカルボニルブチル)−
5−フェニル−2,4(3H,5H)−ピリミジンジオ
ンエステル(54.0g,0.156モル)、濃塩酸
(55mL)及び水(55mL)の混合物を4時間加熱還流
し、そして室温で一晩放置した。ジオキサンを減圧下で
除去し、そして飽和塩化ナトリウム溶液(250mL)及
びジクロロメタン(400mL)を残渣に加えた。有機層
を分離し、そして水性溶液をジクロロメタン(150mL
×3)で抽出した。合わせた有機溶液を飽和塩化ナトリ
ウム溶液(200mL)で洗浄し、無水MgSO4 で乾燥
し、濾過し、そして溶剤を取り除いた。残渣にジエチル
エーテルを添加し、そしてその混合物を週末の間−16
℃の冷凍庫に置き、次いで濾過した。
【0056】工程3:1−(4−クロロカルボニルブチ
ル)−5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,
3H,5H)−ピリミジントリオンの製造。 製造2由来の酸(6.6g,0.2モル)、塩化チオニ
ル(50mL)、N,N−ジメチルホルムアミド(2滴)
及びクロロホルム(80mL)の混合物を室温で1.5時
間攪拌した。減圧下ロータリーエバポレーターで溶剤を
除去し、そしてこの生成物を次の工程4に直接用いた。
【0057】工程4:1−〔4−(4−ベンジルオキシ
カルボニル−1−ピペラジニルカルボニル)ブチル〕−
5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,3H,
5H)−ピリミジントリオンの製造。 クロロホルム(75mL)中工程3の酸塩化物(0.2モ
ル)を、クロロホルム(100mL)中ベンジル1−ピペ
ラジンカルボキシレート(6.0g,0.030モル)
及びトリエチルアミン(4.0g,0.04モル)の混
合物に15分間かけて滴下した。この混合物を室温で2
0時間攪拌し、次いでジクロロメタン(300mL)を添
加した。その混合物を10%塩酸溶液(100mL×3)
で洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液(100mL)で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、そして溶
剤を除去した。次いで残渣をSiO2 でのクロマトグラ
フィーにかけて固体を得た。
【0058】工程5:5−エチル−5−フェニル−1−
〔4−(1−ピペラジニルカルボニル)ブチル〕−2,
4,6(1H,3H,5H)−ピリミジントリオンヒド
ロブロミドの製造。 製造4由来の保護アミン(6.5g,0.012モル)
及び30〜35%臭化水素酢酸溶液(30mL)を室温で
1.5時間攪拌した。次いでその混合物を酢酸エチル
(2L)中に注ぎ入れ、1時間攪拌し、濾過し、そして
固体を酢酸エチル500mLで洗浄した。
【0059】工程6:1−{4−〔4−(3−カルボキ
シプロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチ
ル}5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,3
H,5H)−ピリミジントリオンの製造。 クロロホルム(150mL)中、工程5のアミン(4.8
g,0.01モル)、無水コハク酸(1.2g,0.0
12モル)及びトリエチルアミン(2.2g,0.02
モル)を、50〜60℃で30分間加熱し、(温水)そ
して周囲温度で16時間攪拌した。ジクロロメタン(2
00mL)を添加し、その混合物を10%塩酸溶液(10
0mL×3)で洗浄し、飽和塩化ナトリウム溶液(100
mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過
し、そして減圧下ロータリーエバポレーターで溶剤を除
去すると、白色固体3.3gが得られた(収率66
%)。この物質をSiO2 カラムを用いるクロマトグラ
フィーにかけたところ、白色固体が得られた。
【0060】工程7:5−エチル−5−フェニル−1−
{4−〔4−(3−スクシンイミドオキシカルボニルプ
ロピオニル)−1−ピペラジニルカルボニル〕ブチル}
−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジントリオ
ンの製造。
【0061】
【化10】
【0062】クロロホルム(75mL)中工程6由来の酸
(3.4g,0.007モル)、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド(1.6g,0.008モル)及
びN−ヒドロキシスクシンイミド(1.0g,0.00
8モル)を室温で20時間攪拌した。その混合物を濾過
し、そして酢酸エチル(100mL)を添加した。その有
機溶液を水(100mL×2)で洗浄し、飽和塩化ナトリ
ウム溶液(50mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、濾過し、そして減圧下ロータリーエバポレータ
ーで溶剤を除去した。固体部分をクロマトグラフィーに
かけたところ、白色固体が得られた。
【0063】5.PB2:5−エチル−5−フェニル−
2−(4−スクシンイミドオキシカルボニルブチル−
2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジントリオン
の製造。
【0064】
【化11】
【0065】工程2の酸と攪拌すること以外は、製造例
4、工程7の方法を用いてこの物質を製造した。その物
質をエチルエーテル/酢酸エチル(1:1)から結晶化
したところ、白色固体が得られた。
【0066】6.PB3:5−エチル−5−フェニル−
1−{4−〔2−(3−スクシンイミドオキシカルボニ
ルプロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジント
リオンの製造。
【0067】工程1:5−エチル−1−〔4−(2−ヒ
ドロキシエチルアミノカルボニル)ブチル〕−5−フェ
ニル−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジント
リオンの製造。 ベンジル1−ピペラジンカルボキシレートの代わりに2
−ヒドロキシエチルアミンを用いる以外は、製造例4の
工程4に概説されたようにこの物質を製造した。
【0068】工程2:1−{4−〔2−(3−カルボキ
シプロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,
3H,5H)−ピリミジントリオンの製造。 クロロホルム(100mL)中、工程1由来の生成物
(2.9g,0.007モル)、無水コハク酸(0.7
g,0.007モル)及びジメチルアミノピリジン
(0.9g,0.007モル)を温水(50〜60℃)
で30分間加熱し、次いで室温で3日間攪拌した。ジク
ロロメタン(300mL)を添加し、そして混合物を10
%塩酸溶液(100mL×2)で洗浄し、飽和塩化ナトリ
ウム溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、濾過し、そして溶剤を除去したところ、油状
物が得られ、それを次の工程に直接用いた。
【0069】工程3:PB3:5−エチル−5−フェニ
ル−1−{4−〔2−(3−スクシンイミドオキシカル
ボニルプロピオニルオキシ)エチルアミノカルボニル〕
ブチル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジ
ントリオンの製造。
【0070】
【化12】
【0071】本例の工程2の酸を用いて開始する、製造
例4の工程7に概略された方法を用いて、この物質を製
造した。
【0072】7.PB4:5−エチル−5−フェニル−
1−{4−〔3−(3−スクシンイミドオキシカルボニ
ルプロピオンアミド)プロピルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジント
リオンの製造。
【0073】工程1:1−〔4−(3−ベンジルオキシ
カルボニルアミノプロピルアミノカルボニル)ブチル〕
−5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,3
H,5H)−ピリミジントリオンの製造。 ベンジル1−ピペラジンカルボキシレートの代わりにN
−ベンジルオキシカルボニル−1,3−プロパンジアミ
ンを用いる以外は、製造例4の工程4に概略された方法
を用いてこの物質を製造し、そして粗物質を次の工程に
用いた。
【0074】工程2:1−〔4−(3−アミノプロピル
アミノカルボニル)ブチル〕−5−エチル−5−フェニ
ル−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジントリ
オンヒドロブロミドの製造。 製造例4の工程5のようにこの物質を製造した(本例の
工程1のアミドを用いて開始し、エチルエーテル中に注
ぎ入れた時に油状物が得られたことを除く)。
【0075】工程3:1−{4−〔3−(3−カルボキ
シプロピオンアミド)プロピルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−5−エチル−5−フェニル−2,4,6(1H,
3H,5H)−ピリミジントリオンの製造。 本例の工程2由来のアミンを用いて開始し、酸が得られ
たこと以外は、製造例4の工程6の方法により、この物
質を製造した。
【0076】工程4:PB4:5−エチル−5−フェニ
ル−1−{4−〔3−(3−スクシンイミドオキシカル
ボニルプロピオンアミド)プロピルアミノカルボニル〕
ブチル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジ
ントリオンの製造。
【0077】
【化13】
【0078】本例の工程3の酸を用いて開始する以外
は、製造例4の工程7の方法を用いてこの物質を製造し
た。
【0079】8.PB5:5−エチル−5−フェニル−
1−{4−〔6−(3−スクシンイミドオキシカルボニ
ルプロピオンアミド)ヘキシルアミノカルボニル〕ブチ
ル}−2,4,6(1H,3H,5H)−ピリミジント
リオンの製造。
【0080】
【化14】
【0081】工程1では、ベンジルオキシカルボニル−
1,3−プロパンジアミンの代わりにN−ベンジルオキ
シカルボニル−1,6−ヘキサンジアミンを使用し、そ
してその後の製造例7の工程2,3及び4では各々反応
生成物を用いること以外は、製造例7の反応順序に従っ
てこの化合物を製造した。
【0082】
【具体的な態様】本発明者らは、バルビツレート類及び
ヒダントイン薬物類、特にフェノバルビタール及びフェ
ニトインについての競合イムノアッセイに有用である、
先に製造したバルビツレート及びヒダントイン類似体類
の新規標識薬物ハプテン類似体類を製造した。標識類
は、競合イムノアッセイで被検体もしくは被検体類似体
と共に通常用いられる、アミンもしくはスルフヒドリル
基を担持するイムノアッセイで常用されるもの、例え
ば、酵素類、可視色素類、ロイコ色素類、蛍光色素類及
び放射性物質類等である。
【0083】有用な標識は、酵素類、例えば、アルカリ
性ホスファターゼ(ALP)、グルコースオキシダーゼ
(GOD)及び西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)
もしくはアミン富化西洋ワサビペルオキシダーゼ(AH
RP)である。
【0084】標識薬物ハプテン類似体類は、下記工程を
含んで成る新規方法を用いて製造される。 1)求核基、例えばアミンもしくはスルフヒドリル基を
表面上に担持する標識を、過剰の上記バルビツレートも
しくはヒダントイン薬物ハプテン類似体と接触させる工
程。好ましくは類似体及び標識を水混和性有機溶剤、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)もしくは溶剤及び水の混合物に溶解
し(緩衝化)、その後一緒に混合する工程、及び 2)未使用活性エステル及び縮合副生成物を、好ましく
は透析により取り除く工程。
【0085】
【実施例】本明細書の以下に提供される例は、本発明の
新規標識類似体類の製造方法を具体的に説明するもので
ある。標識類似体類は、フェニントイン及びフェノバル
ビタール薬物ハプテン類似体類を用いて製造した。
【0086】例1−アミン富化HRP標識ヒダントイン
HD1(伸長連結鎖、標識AHRP−HD1、標識Aを
含む)の製造。
【0087】HD1を、10ミリモル4′−ヒドロキシ
アセトアニリドを含む乾燥DMF(DMF 4′−H
A)1.452mLに溶解した。
【0088】アミン富化HRPを以下のように製造し
た。乾燥HRPを0.1モルMES緩衝液、pH5.5に
溶解して、緩衝液10mL中の最終濃度が2.5×10-6
モル(100mg)となるようにした(MES=2−(N
−モルホリノ)エタンスルホン酸)。伝統的なファクタ
ーA403 1mg/mL=2.24を用いてA403 測定法によ
りタンパク質濃度を求めた。HRP溶液を、0.1モル
MES緩衝液pH5.5、10mL中に溶解したL−リジン
一塩酸塩1.5×10-3モル(275mg)と合わせた。
新たに調整したMES緩衝液中1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(ED
C、5×10-4モル、960mL)の溶液を添加した。容
器にフタをし、そして室温で一晩混合した。その反応生
成物を再び0.02モルMOPS緩衝液、pH7.0(3
L、10℃)で透析した。透析緩衝液を3回変えた。M
OPS=3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸。
【0089】反応させる前に、アミン富化HRPの試料
を、30,000NMWL(呼称分子量制限分離)セン
トリセル(Centricells)遠心用ウルトラフ
ィルターを用いて、MOPS緩衝液から0.1モルEP
PS緩衝液、pH8.0に交換した。次いで、この試料を
希釈して、最終濃度10mg/mLの溶液を得た。
【0090】アミン富化HRP(AHRP)(1mL)を
ジメチルホルムアミド中4′−ヒドロキシアセトアニリ
ドの10ミリモル溶液(DMF 4′−HA)500μ
Lと、ボルテックスで混合しながら合わせ、次いでそれ
を42℃の水浴中に設置した。乾燥DMF 4′−HA
溶液1.452mL中にHD1を21mg溶解することによ
り調整したHD1溶液(500μL)を、ボルテックス
で混合しながらAHRPに滴下したので、フェニトイン
/HRPのモル比は、50/1となった。その反応混合
物を、42℃の水浴中で穏やかに振動させながら1時間
インキュベーションした。
【0091】その反応混合物をSpectrapor#
2透析管に入れ、更なるDMF 4′−HA/0.1モ
ルEPPS(1:1)0.5mLを用いて反応容器をすす
ぎ、そのすすぎ液も一緒に透析管に入れた。
【0092】反応混合物を以下のように透析した。 a)1LのDMF 4′−HA/0.1モルEPPS
(1:1)、pH8.0を用いて42℃で1時間、 b)透析条件a)を用いてもう1回繰り返す、 c)2Lの0.1%ウシ血清アルブミン(BSA)を含
む0.1モルEPPS、pH8.0を用いて8℃で15時
間 d)2Lの0.1モルEPPS、pH8.0を用いて8℃
で3時間、 e)3Lの0.04モル トリス(ヒドロキシメチル)
アミノメタン塩酸塩(トリスHCl)/0.15モルN
aCl、pH7.5を用いて8℃で3時間、そして f)透析条件e)を用いて3時間、もう1回繰り返す。
【0093】透析後、0.02%メルチオレート(me
rthiolate)(商標)を防腐剤として添加し、
そしてAHRP−HD1を冷蔵保存した。
【0094】例2−アミン富化HRP標識HD2(アミ
ド結合を伴う伸長連結鎖、標識AHRP−HD2、標識
Bを含む)の製造。
【0095】HD2(15.5mg)を、10ミリモル
4′−ヒドロキシアセトアニリドを含む乾燥DMF(D
MF 4′−HA)1.031mLに溶解した。
【0096】標識製造例1に記載されるように製造した
AHRPの溶液(10mg/mL、0.1モルEPPS溶
液、pH8.0を1mL)を、DMF 4′−HA 500
μLと、ボルテックスで混合しながら合わせ、次いでそ
れを42℃の水浴中に設置した。上記HD2溶液(50
0μL)を、ボルテックスで混合しながらAHRPに滴
下したので、モル比は50/1となった。その反応混合
物を、42℃の水浴中で穏やかに振動させながら1時間
インキュベーションした。
【0097】その反応生成物をSpectrapor#
2透析管に入れ、そして以下のように透析した。 a)1LのDMF 4′−HA/0.1モルEPPS
(1:1)、pH8.0を用いて42℃で1時間、 b)透析条件a)を用いてもう1回繰り返す、 c)1.5Lの0.1%BSAを含む0.1モルEPP
S、pH8.0を用いて8℃で1.5時間 d)1.5Lの0.1モルEPPS、pH8.0を用いて
8℃で18時間、 e)1.5Lの0.04モル トリスHCl/0.15
モルNaCl、pH7.5を用いて8℃で2時間、そして f)透析条件e)を用いて4時間、もう1回繰り返す。
【0098】透析後、0.02%メルチオレート(商
標)を防腐剤として添加した。標識ヒダントイン誘導体
を冷蔵庫に保存した。
【0099】例3−AHRP−HD3(アミド結合を伴
う伸長連結鎖、標識AHRP−HD3、標識Cを含む)
の製造。
【0100】HD3(9.2mg)を、10ミリモル4′
−ヒドロキシアセトアニリドを含む乾燥DMF(DMF
4′−HA)1mLに溶解した。
【0101】標識製造例1に記載されるように製造した
AHRPの溶液を、0.1モルEPPS緩衝液、pH8.
0で透析した。最終濃度が5.71mg/mLとなるように
した。
【0102】AHRP(1mL)をボルテックスで混合し
ながらDMF 4′−HA 500μLと合わせ、次い
でそれを42℃の水浴中に設置した。上記HD3溶液
(500μL)を、ボルテックスで混合しながらAHR
Pに滴下したので、HD3/AHRPのモル比は50/
1となった。その反応混合物を42℃の水浴中で穏やか
に振動させながら1時間インキュベーションした。その
反応混合物をSpectrapor#2透析管に入れ、
更なるDMF 4′−HA/0.1モルEPPS(1:
1)0.5mLを用いて反応容器をすすぎ、そのすすぎ液
も一緒に透析管に入れた。
【0103】反応混合物を以下のように透析した。 a)1LのDMF 4′−HA/0.1モルEPPS
(1:1)、pH8.0を用いて42℃で1時間、 b)透析条件a)を用いてもう1回繰り返す、 c)1.5Lの0.1%BSAを含む0.1モルEPP
S、pH8.0を用いて5℃で15時間 d)1.5Lの0.1モルEPPS、pH8.0を用いて
8時間、 e)2Lの0.02モル3−モルホリノプロパンスルホ
ン酸(MOPS)、pH7.0を用いて5℃で13時間、
そして f)透析条件e)を用いて2回繰り返す。
【0104】透析後、0.02%メルチオレート(商
標)を防腐剤として添加し、そしてその標識生成物を冷
蔵保存した。
【0105】標識バルビツレート薬物ハプテン類似体類 以下の例は、標識バルビツレート薬物ハプテン類似体の
製造を具体的に説明するものである。
【0106】例4−アミン富化HRP標識PB2(標識
AHRP−PB2、標識D)の製造。 PB2をDMSOに溶解して10.7mg/mL溶液(1.
25×10-2モル)を得た。次いでこの溶液の500μ
Lを、ボルテックスで混合しながらアミン富化HRP/
DMSO溶液(AHRP/DMFと同様に調整される)
に滴下した。フェノバルビタール/HRPのモル比は5
0/1であった。
【0107】2400rpm で振動させながら室温で4時
間インキューベーションを行った。その試料をSpec
trapor#2透析管に移し、更に透析後1mLを用い
て反応容器をすすぎ、そのすすぎ液も一緒に透析管に入
れた。標識を0.02モルMOPS緩衝液、pH7.0を
用いて5〜10℃で透析した。この透析条件を、各回と
も2〜3Lの緩衝液を用いて3回繰り返した。透析後、
0.02%メルチオレート(商標)を防腐剤として添加
し、そして標識を冷蔵保存した。
【0108】例5−アミン富化HRP−PB3(伸長連
結鎖を含むAHRP−PB3、標識E)の製造。 アミン富化HRPを、セントリセル(Centrice
ll)遠心用ウルトラフィルター(30,000呼称分
子量制限)を用いてMOPS緩衝液から0.1モルEP
PS緩衝液、pH8.0に交換した。次いでこの試料を
4.6mL、0.743mg/mLまで希釈した。
【0109】HRP1mLを小バイアルに入れた(1.8
5×10-5モル)。10ミリモル4′−ヒドロキシアセ
トアニリドを含むジメチルホルムアミド(Aldric
h22、705〜6)(DMF 4′−HA)500μ
Lをバイアルに添加し、ボルテックスで混合し、そして
42℃の水浴に設置した。
【0110】一方、PB−3を、DMF 4′−HAに
溶解して2.12mg/mL溶液(3.70×10-3モル)
を得た。この溶液500μLを、ボルテックスで混合し
ながらHRP/DMF 4′−HA溶液に滴下した。フ
ェノバルビタール/HRPのモル比は、100/1であ
った。
【0111】水浴中で穏やかに振動させながら42℃で
1時間インキュベーションを行った。その試料をSpe
ctrapor#2透析管に移し、更にDMF 4′−
HA/0.1モルEPPS(1:1)1mLを用いて反応
容器をすすぎ、そのすすぎ液も一緒に透析管に入れた。
【0112】反応混合物を以下のように透析した。 a)1LのDMF 4′−HA/0.1モルEPPS
(1:1)、pH8.0を用いて42℃で1時間、 b)透析条件a)を用いてもう1回繰り返す、 c)1.5Lの0.1%BSAを含む0.1モルEPP
S、pH8.0を用いて5℃で一晩 d)1.5Lの0.1モルEPPS、pH8.0を用いて
5℃で8時間、 e)2Lの0.02モルMOPS、pH7.0を用いて5
℃で少なくとも8時間、そして f)透析条件e)を用いて2回繰り返す。
【0113】透析後、0.02%メルチオレート(商
標)を防腐剤として添加し、そしてその標識生成物を冷
蔵保存した。
【0114】例6−アミン富化HRP−PB1(標識A
HRP−PB1、標識F、アミド結合を伴う伸長連結鎖
を含むフェノバルビタールハプテン類似体の活性エステ
ル)の製造。
【0115】製造したアミン富化HRPを、0.1モル
EPPS緩衝液、pH8.0に交換して10mg/mLの溶液
(2.5×10-4モル)を得た。標識Fを、アミン富化
HRP5mL(50mg)を用いて製造した。磁気攪拌プレ
ートで攪拌しながら、DMSO 2.5mLをゆっくりと
添加した。その溶液を室温で15分間攪拌した。
【0116】一方、PB1をDMSOに溶解して14.
9mg/mL溶液を得た。この溶液2.5mLを、HRP/D
MSO溶液に攪拌しながらゆっくり添加した。フェノバ
ルビタール/HRPのモル比は50/1であった。
【0117】2400rpm で振動させながら室温で5時
間インキュベーションを行った。その試料をSpect
rapor#2透析管に移し、更に透析液を用いて反応
容器をすすぎ、そのすすぎ液も一緒に透析管に入れた。
標識を0.02モルMOPS緩衝液、pH7.0を用いて
5〜10℃で透析した。この透析条件を、各回とも3L
の緩衝液を用いて3回繰り返した。透析後、0.02%
メルチオレート(商標)を防腐剤として添加し、そして
標識を冷蔵保存した。
【0118】免疫適格性 以下の例は、上記標識1〜6の免疫適格性を具体的に示
すものである。
【0119】例7−標識AHRP−HD1(標識A)の
免疫適格性。 本例では、標識製造例1)由来のAHRP−HD1(標
識A)を結合する、数種の固定化抗体(DilAs8
DilAs9 ,DilAs14 ,DilAs16及びDil
As21)の能力を検討する。
【0120】(a)ポリマービーズ試料(各試料が、そ
れに共有結合した先に同定された型の抗体の1つを担持
する)を、1987年8月3日に出願された米国特許第
081,206号明細書(EPA88 307172.
2発行)に記載される方法及び材料を用いて製造した。
【0121】(b)AHRP−HD1(標識A)を結合
する固定化抗体の能力を以下のように測定した。各種の
抗体ビーズを、各々1%BSAを含むPBSで連続的に
希釈して、濃度が500〜0.5ナノモル抗体バインデ
ィング部位となるようにした。ビーズ希釈液を、等量の
10×10-11 モルの標識と混合した。1時間インキュ
ベーション後、遠心によりビーズをペレットにした。上
清のサンプル(100μL)を、基質(o−フェニレン
ジアミン/H2 2 )100μLと混合した。450nm
での発色速度を標準のものと比較して、溶液中に残存す
るフェニトイン−HRP標識の量を計算した。抗体最高
濃度(250ナノモル バインディング部位)で試験さ
れた固定化抗体に結合した標識の量を報告する。
【0122】
【表1】
【0123】これらの結果は、これらの抗体がAHRP
−HD1標識(標識A)を確実に認識することを示して
いる。
【0124】例8−AHRP−HD2(標識B)の加水
分解安定性。 本例は、標識とフェニトイン核の間の連結鎖にアミド結
合を有する本発明の標識フェニトイン誘導体、AHRP
−HD2(標識B)の加水分解安定性を具体的に説明す
るものである。
【0125】固定化カレスタッド(Kallesta
d)抗体を担持するビーズを、1987年8月3日に出
願された米国特許第081,206号明細書(EPA
88307172.2発行)に記載されるように製造し
た。
【0126】AHRP−HD2(標識B)を、pH7.3
もしくは8.5に調整した1%BSAを含むPBSで1
×10-10 モルとなるまで希釈した。その標識を室温で
6日間インキュベーションした。その標識を、2日後及
び6日後に、固定化抗体によるバインディングについ
て、以下のように試験した。
【0127】カレスタッド(Kallestad)52
−2抗体ビーズを、1%BSAを含むPBSで連続的に
希釈して、濃度が500〜0.50ナノモル抗体バイン
ディング部位となるようにした。ビーズ希釈液を、等量
の10×10-11 モルの標識と混合した。1時間インキ
ュベーション後、遠心によりビーズをペレットにした。
上清のサンプル(100μL)を、基質(o−フェニレ
ンジアミン/H2 2 )100μLと混合した。速度を
標準のものと比較して、溶液中に残存する標識の量を計
算した。抗体最高濃度(250ナノモル バインディン
グ部位)で試験された固定化抗体に結合した標識の量を
報告する。
【0128】
【表2】
【0129】これらの結果は、連結鎖中にアミド結合を
含むAHRP−HD2(標識B)のバインディングが、
この時間内で全く分解を示さなかったことを示してい
る。これは、標識Bが加水分解による分解に耐性である
であろうことを示す。このような加水分解は、経過時間
に対応するアッセイ応答の変動の原因となったであろ
う。
【0130】例9−吉草酸エステル及び伸長連結鎖を用
いて製造されたフェノバルビタール−HRP標識の比
較。 本例では、吉草酸エステル連結鎖を担持する標識(標識
D、AHRP−PB2)及び伸長連結鎖を担持する標識
(標識F、AHRP−PB1)を結合する、数種の固定
化抗体(Kall 1571及びPbAs9 )の能力を
比較した。
【0131】固定化抗体ビーズ試料を、以下のように製
造した。ポリマービーズ(30mg)〔ポリ(スチレン−
コ−P−ビニルベンジル2−クロロエチルスルホン)
(モル比95:5)〕を、緩衝液(0.1モルEPP
S、pH8.5)1mLに分散し、そして抗体(Kall
1571もしくはPbAs9 )0.3mgを添加した。総
容量を1.5mLにした。その混合物を室温で4時間転倒
回転させた。次いで、BSAの10%溶液0.3mLを添
加し、そして上清を取り除き、抗マウスIgGを用いて
未結合抗体について分析した。表面上に結合した抗体の
量をELISAを用いて計算した。そのペレットを、P
BS、pH7.2を用いて、緩衝液への再懸濁及び遠心に
より3回洗浄した。最終再分散液をPBS1.8mLで調
整し、メルチオレート(商標)を0.02%の濃度で添
加し、そして生成物を使用するまで4℃で保存した。
【0132】標識を結合する固定化抗体の能力を以下の
ように測定した。各種の抗体ビーズを、各々1%BSA
を含むPBSで連続的に希釈して、濃度が200〜0.
50ナノモル抗体バインディング部位となるようにし
た。ビーズ希釈液を、等量の10×10-11 モルのフェ
ノバルビタール−HRP標識と混合した。1時間インキ
ュベーション後、遠心によりビーズをペレットにした。
上清のサンプル(100μL)を、基質(o−フェニレ
ンジアミン/H2 2 )100μLと混合した。450
nmでの発色速度を標準のものと比較して、溶液中に残存
するフェノバルビタール−HRP標識の量を計算した。
抗体最高濃度(100ナノモルバインディング部位)で
試験された固定化抗体に結合した標識の量を報告する。
【0133】
【表3】
【0134】
【発明の効果】これらの結果は、本発明により提供され
る標識薬物ハプテン類似体類に対する抗体類の認識が、
改良されていることを示す。少なくとも65%の標識薬
物ハプテン類似体が、過剰の固定化バルビツレートもし
くはヒダントイン抗体によって結合されうる。伸長連結
鎖を担持する標識類似体類、特に連結鎖中にアミド結合
を有するものは、実際に本発明を低減するのに用いられ
るいかなるタイプの固定化抗体によっても、同様に結合
される。また、伸長連結鎖中にアミドを有する誘導体類
は、加水分解に対して非常に安定である。上記ヒダント
イン誘導体類の使用により、幾つかの利点が認められ
る。ヒダントインもしくはフェノバルビタール核と活性
エステル基の間に短い連結鎖を有するこれらのヒダント
イン誘導体類の活性エステルは、若干の固定化抗体との
使用に際して受け入れられる酵素標識を製造する場合に
は、HRPと十分に反応性であった。活性エステル基と
ヒダントイン核の間に8〜20個の原子から成る長い連
結基(R2 に加えて角型括弧基)を担持する誘導体類
は、試験されるすべての固定化抗体により結合できる標
識を提供した。連結鎖中の各Zが、隣接するカルボニル
とアミド基を形成する−NR−であるような鎖は加水分
解に対して耐性である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーシャ ディー.ベイル エーニック アメリカ合衆国,ニューヨーク 14610, ロチェスター,サン ガブリエル ドライ ブ 44 (72)発明者 イグナツィオ サルバトーレ ポンティチ ェロ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14534, ピッツフォード,コッパー ウッズ 21 (72)発明者 デビッド アラン ヒルボーン アメリカ合衆国, ニューヨーク 14467, ヘンリエッタ,サザーランド ヒルズ サ ークル 10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アミンもしくはスルフヒドリル基
    を有する、イムノアッセイに用いられるタイプの標識、 (B)ヒダントイン核もしくはバルビツレート核より選
    ばれる薬物ハプテン核、及び (C)薬物ハプテン核の3位をカルボニル橋を介して標
    識に連結する連結鎖、を含んで成る標識薬物ハプテン類
    似体であって、上記連結鎖が、 (1)C1 〜C10アルキレン基、 (2)フェニレン基、及び (3)環窒素原子を介して連結基に結合した5〜7員複
    素環、 から成る5〜40個の原子を有し、上記基及び環が、 (a)エステル 【化1】 (上式中、ZはOもしくはSである)、 (b)アミド 【化2】 (c)−O−,−S−、及び−NR−より選ばれるヘテ
    ロ原子(ここで、Rは、C1 〜C6 アルキルを表す)、
    並びに (d)カルボニル より選ばれる化学基を介して互いに結合しており、連結
    基が、炭素原子数2〜12個を有する飽和もしくは不飽
    和モノカルボン酸の誘導体以外のものであることを条件
    とする標識薬物ハプテン類似体。
  2. 【請求項2】 (1)アミンもしくはスルフヒドリル基
    を有する標識を、 (a)活性エステル基、例えばスクシンイミドオキシカ
    ルボニル、 (b)ヒダントイン核もしくはバルビツレート核より選
    ばれる薬物ハプテン核、及び (c)活性エステル基をヒダントイン核もしくはバルビ
    ツレート核に連結する連結鎖(ここで、連結鎖は、請求
    項1に定義されるものである)を含んで成る過剰の薬物
    ハプテン類似体と接触させる工程、並びに (2)好ましくは透析により、未使用活性エステル及び
    縮合副生成物を取り除く工程、 を含んで成る先に特許請求したいずれか1つの標識薬物
    ハプテン類似体の製造方法。
JP14598092A 1991-06-07 1992-06-05 イムノアッセイ用標識薬物ハプテン類似体 Expired - Fee Related JP3190729B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US71233091A 1991-06-07 1991-06-07
US712330 1991-06-07
US851439 1992-03-16
US07/851,439 US5298403A (en) 1991-06-07 1992-03-16 Labeled drug hapten analogues for immunoassays

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05172814A true JPH05172814A (ja) 1993-07-13
JP3190729B2 JP3190729B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=27108811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14598092A Expired - Fee Related JP3190729B2 (ja) 1991-06-07 1992-06-05 イムノアッセイ用標識薬物ハプテン類似体

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP0517326B1 (ja)
JP (1) JP3190729B2 (ja)
AT (1) ATE204384T1 (ja)
DE (1) DE69232001T2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4182856A (en) * 1978-04-25 1980-01-08 Miles Laboratories, Inc. Reagents for use in binding assays to determine diphenylhydantoin
US4244939A (en) * 1978-06-12 1981-01-13 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Barbituric acid tracers and their preparation
NZ199629A (en) * 1981-02-17 1984-11-09 Abbott Lab Fluorescent polarisation immunoassay and certain substituted carboxy fluoresceins
US4752568A (en) * 1986-01-13 1988-06-21 Eastman Kodak Company Labeled hydantoin conjugate and its use in analytical element and immunoassays
CA1300499C (en) * 1987-08-03 1992-05-12 Susan J. Danielson Water-insoluble reagent, elements containing same and methods of use

Also Published As

Publication number Publication date
EP0517326B1 (en) 2001-08-16
EP0517326A3 (en) 1993-04-07
DE69232001D1 (de) 2001-09-20
JP3190729B2 (ja) 2001-07-23
EP0517326A2 (en) 1992-12-09
DE69232001T2 (de) 2002-06-06
ATE204384T1 (de) 2001-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6637580B2 (ja) クエチアピンハプテンに対する抗体及びその使用
JP2726793B2 (ja) 免疫アッセイ
US5492841A (en) Quaternary ammonium immunogenic conjugates and immunoassay reagents
JP2021003118A (ja) リスペリドンハプテンへの抗体及びその使用
JP4990785B2 (ja) トピラメートに関する免疫アッセイ
JPH0816103B2 (ja) 化学発光性アクリジニウム塩
JP3022943B2 (ja) 新規カルバマゼピンハプテン類似体
JP2008518234A (ja) ラモトリジンの免疫アッセイ
JP3190730B2 (ja) 新規標識薬物ハプテン類似体を用いるイムノアッセイ
JP3190728B2 (ja) イムノアッセイ用薬物ハプテン類似体
US5298403A (en) Labeled drug hapten analogues for immunoassays
JPS58111754A (ja) クレアチニンの免疫学的測定法及びそのための試薬
US10351830B2 (en) Conjugates for assays for oxycodone and oxymorphone
US20060240496A1 (en) Immunogens, derivatives and immunoassay for ethyl glucuronide
US5527709A (en) Immunoassays with labeled thyronine hapten analogues
EP0576095B1 (en) Immunoassays with labeled thyronine hapten analogues
JPH05172814A (ja) イムノアッセイ用標識薬物ハプテン類似体
EP0584854B1 (en) Immunoassay using carbamazepine analogues labelled with horseraddish peroxidase
US5578457A (en) Immunoassays with novel labeled carbamazepine hapten analogues
US5543311A (en) Labeled carbamazepine hapten analogues for competitive enzyme immunoassays
JPH0727763A (ja) 1α,25(OH)2ビタミンD3に対する抗体及びその用途
JP3174729B2 (ja) アクリジン誘導体、その製法およびこれを用いた標識法
JPH02291299A (ja) 化学発光増強法
JPH03289564A (ja) プラバスタチンの免疫学的測定法
JPH03146864A (ja) 尿中δ―アミノレブリン酸の免疫学的測定法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees