JPH05169320A - 工作機械の加工槽 - Google Patents
工作機械の加工槽Info
- Publication number
- JPH05169320A JPH05169320A JP33711291A JP33711291A JPH05169320A JP H05169320 A JPH05169320 A JP H05169320A JP 33711291 A JP33711291 A JP 33711291A JP 33711291 A JP33711291 A JP 33711291A JP H05169320 A JPH05169320 A JP H05169320A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing tank
- machining
- processing
- clamp mechanism
- lock piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 加工槽本体内に加工液が残っている場合に
は、加工槽扉が開けられないようにして操作ミスによる
加工液の流出を防止した、安全でかつ安価な工作機械の
加工槽を得る。 【構成】 ワーク3を浸漬するための加工液が溜められ
る加工槽本体1の側壁に加工槽扉10を開閉自在に取り
付け、この加工槽扉10を閉止時に締め付けるクランプ
機構22を設ける。フロート51を加工槽本体1内の加
工液の昇降に伴って上下動させ、このフロート51に連
動して上下動するロック片54でクランプ機構22を施
錠する。
は、加工槽扉が開けられないようにして操作ミスによる
加工液の流出を防止した、安全でかつ安価な工作機械の
加工槽を得る。 【構成】 ワーク3を浸漬するための加工液が溜められ
る加工槽本体1の側壁に加工槽扉10を開閉自在に取り
付け、この加工槽扉10を閉止時に締め付けるクランプ
機構22を設ける。フロート51を加工槽本体1内の加
工液の昇降に伴って上下動させ、このフロート51に連
動して上下動するロック片54でクランプ機構22を施
錠する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工作機械の加工槽に係
り、さらに詳しくは、ワークを加工液に浸漬させて加工
を行う工作機械の加工槽に関するものである。
り、さらに詳しくは、ワークを加工液に浸漬させて加工
を行う工作機械の加工槽に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の工作機械の加工槽として、例え
ば、ワイヤ放電加工機の加工槽があり、図4は従来のワ
イヤ放電加工機の加工槽を示す断面図である。図におい
て、1は加工槽本体、2は函状の加工テーブルで、2a
は加工テーブル2の上面で、ワークの取付け面(以降、
定盤と呼ぶ)である。加工槽本体1は加工テーブル2の
上面外側で締め付けられ、ワークの浸漬槽を構成してい
る。3はワークで、加工テーブル2の定盤面2aに取り
付けられており、ワーク3を貫通走行しつつ、ワーク3
との間に電圧が印加されたワイヤ4により、加工され
る。加工テーブル2は制御装置(図示せず)からの指令
に基づき、駆動モーターおよび駆動軸(図示せず)によ
り、図中前後、左右方向に移動し、ワーク3は希望の形
状に加工されていく。5,6はそれぞれワイヤ4の位置
を規制する上下のワイヤガイド部であり、またそれぞれ
ワイヤ4の出入口部には、加工液を噴射するノズルを備
えている。なお、上部ワイヤガイド5は、Z軸装置に直
接取り付けられる場合もあるが、近年のワイヤ放電加工
機の多くは、U,V軸駆動部を備えたテーパカット装
置、あるいはワイヤ自動供給装置を具備しているため、
その場合は、上部ワイヤガイド5はそれらに取り付けら
れている。7は下部ワイヤガイド6に結合された下部ア
ームであり、内部にワイヤ4の走行経路をガイドするパ
イプを有し、ワイヤ4は下部アーム7の内部を走行した
後、回収される。
ば、ワイヤ放電加工機の加工槽があり、図4は従来のワ
イヤ放電加工機の加工槽を示す断面図である。図におい
て、1は加工槽本体、2は函状の加工テーブルで、2a
は加工テーブル2の上面で、ワークの取付け面(以降、
定盤と呼ぶ)である。加工槽本体1は加工テーブル2の
上面外側で締め付けられ、ワークの浸漬槽を構成してい
る。3はワークで、加工テーブル2の定盤面2aに取り
付けられており、ワーク3を貫通走行しつつ、ワーク3
との間に電圧が印加されたワイヤ4により、加工され
る。加工テーブル2は制御装置(図示せず)からの指令
に基づき、駆動モーターおよび駆動軸(図示せず)によ
り、図中前後、左右方向に移動し、ワーク3は希望の形
状に加工されていく。5,6はそれぞれワイヤ4の位置
を規制する上下のワイヤガイド部であり、またそれぞれ
ワイヤ4の出入口部には、加工液を噴射するノズルを備
えている。なお、上部ワイヤガイド5は、Z軸装置に直
接取り付けられる場合もあるが、近年のワイヤ放電加工
機の多くは、U,V軸駆動部を備えたテーパカット装
置、あるいはワイヤ自動供給装置を具備しているため、
その場合は、上部ワイヤガイド5はそれらに取り付けら
れている。7は下部ワイヤガイド6に結合された下部ア
ームであり、内部にワイヤ4の走行経路をガイドするパ
イプを有し、ワイヤ4は下部アーム7の内部を走行した
後、回収される。
【0003】これまで、多くのワイヤ放電加工機は、加
工槽に加工液を溜めずに、上部および下部ワイヤガイド
5,6の出入口に取り付けられたノズルから加工液をワ
イヤ4に噴射しつつ加工する吹き掛けタイプが主流とな
っていた。ところが、近年、加工対象物は多様化し、複
雑形状の部品加工の分野においても、ワイヤ放電加工機
が使用され、その場合には、加工槽に加工液を満たし、
その中にワークを漬けた状態で加工する浸漬タイプのワ
イヤ放電加工機となる。この場合、加工液を外部に漏ら
さないために、加工槽本体1には強度の高い板金等の材
料が用いられ、また、ワークの取り付け、取り出しのた
めの加工槽の扉には加工槽扉を密閉するためのクランプ
機構も設けなければならない。
工槽に加工液を溜めずに、上部および下部ワイヤガイド
5,6の出入口に取り付けられたノズルから加工液をワ
イヤ4に噴射しつつ加工する吹き掛けタイプが主流とな
っていた。ところが、近年、加工対象物は多様化し、複
雑形状の部品加工の分野においても、ワイヤ放電加工機
が使用され、その場合には、加工槽に加工液を満たし、
その中にワークを漬けた状態で加工する浸漬タイプのワ
イヤ放電加工機となる。この場合、加工液を外部に漏ら
さないために、加工槽本体1には強度の高い板金等の材
料が用いられ、また、ワークの取り付け、取り出しのた
めの加工槽の扉には加工槽扉を密閉するためのクランプ
機構も設けなければならない。
【0004】図5はこのようなクランプ機構を有する従
来の加工槽を、その一部を切欠して表した斜視図、図6
は同加工槽扉のクランプ機構の動作を示す説明図であ
る。図において、10は開閉可能な加工槽扉、11は加
工槽本体1に加工槽扉10を取り付け、かつ加工槽扉1
0を開閉可能(図5においては右開き)とするヒンジ、
22は加工槽扉10が閉じた状態において、加工槽内に
溜められている加工液が外部に漏れないように加工槽扉
10を加工槽本体1に密着させるクランプ機構である。
23は加工槽本体1の側壁外面に回動自在に取り付けら
れた操作片、23aは操作片23の操作子、24は操作
片23の途中に回動自在に枢支されたクランプ係止片、
25は加工槽扉10側端に設けられたクランプ受片、2
6は加工槽扉10の内面側端側に設けられたパッキング
である。
来の加工槽を、その一部を切欠して表した斜視図、図6
は同加工槽扉のクランプ機構の動作を示す説明図であ
る。図において、10は開閉可能な加工槽扉、11は加
工槽本体1に加工槽扉10を取り付け、かつ加工槽扉1
0を開閉可能(図5においては右開き)とするヒンジ、
22は加工槽扉10が閉じた状態において、加工槽内に
溜められている加工液が外部に漏れないように加工槽扉
10を加工槽本体1に密着させるクランプ機構である。
23は加工槽本体1の側壁外面に回動自在に取り付けら
れた操作片、23aは操作片23の操作子、24は操作
片23の途中に回動自在に枢支されたクランプ係止片、
25は加工槽扉10側端に設けられたクランプ受片、2
6は加工槽扉10の内面側端側に設けられたパッキング
である。
【0005】加工槽扉10を閉じる場合、図6(a)に
示すように操作子23aを操作して操作片23を加工槽
扉10に向けて回動させる。そうすると、操作片23に
枢支されているクランプ係止片24も回動し、図6
(b)に示すようにその先端が加工槽扉10のクランプ
受片25に係止される。そこで、クランプ係止片24と
クランプ受片25とが係止されている状態で操作片23
を今度は加工槽扉10と反対側に向けて図6(c)に示
すように回動させる。そうすると、図6(d)に示すよ
うに操作片23が加工槽本体1の側壁外面に当接した状
態でクランプ係止片24がロックされ、加工槽扉10が
加工槽本体1に密着させられた状態で閉止される。この
場合、加工槽10の内面他端側に設けられたパッキング
26により、加工槽本体1内に溜められた加工液を外部
と遮蔽することが一層容易となる。
示すように操作子23aを操作して操作片23を加工槽
扉10に向けて回動させる。そうすると、操作片23に
枢支されているクランプ係止片24も回動し、図6
(b)に示すようにその先端が加工槽扉10のクランプ
受片25に係止される。そこで、クランプ係止片24と
クランプ受片25とが係止されている状態で操作片23
を今度は加工槽扉10と反対側に向けて図6(c)に示
すように回動させる。そうすると、図6(d)に示すよ
うに操作片23が加工槽本体1の側壁外面に当接した状
態でクランプ係止片24がロックされ、加工槽扉10が
加工槽本体1に密着させられた状態で閉止される。この
場合、加工槽10の内面他端側に設けられたパッキング
26により、加工槽本体1内に溜められた加工液を外部
と遮蔽することが一層容易となる。
【0006】次に、図5に示す従来のワイヤ放電加工機
の加工槽本体1内の加工液量と加工作業との関係につい
て説明する。図7において、斜線部分の20は加工液が
満たされた状態を示したものである。ここで、図7
(a)は準備状態を示しており、加工液はテーブル定盤
面2aの位置まで入れられ、通常この状態でワーク3お
よび加工テーブル2の温度ならし、あるいはワーク3の
取り付け、取り外し等の加工以外の作業が行われる。図
7(b)は加工中の状態を示しており、加工液はワーク
3の上面を浸す位置まで入れられている。
の加工槽本体1内の加工液量と加工作業との関係につい
て説明する。図7において、斜線部分の20は加工液が
満たされた状態を示したものである。ここで、図7
(a)は準備状態を示しており、加工液はテーブル定盤
面2aの位置まで入れられ、通常この状態でワーク3お
よび加工テーブル2の温度ならし、あるいはワーク3の
取り付け、取り外し等の加工以外の作業が行われる。図
7(b)は加工中の状態を示しており、加工液はワーク
3の上面を浸す位置まで入れられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような図5に示
す従来のワイヤ放電加工機の加工槽では、図7(a)に
示す準備状態では加工槽扉10を開いた状態で作業をす
るが、図7(b)に示す加工中の状態においては、加工
槽扉10がしっかりと閉まっていなければならない。と
ころが、作業者の操作ミスにより、加工中すなわち加工
槽本体1に加工液が満たされている状態で、加工槽扉1
0を開ける事がある。また、操作ミスの多くは加工が終
了し、加工槽1内部の加工液を排出し、準備状態に至る
途中、すなわち加工液の液面が定盤面まで下がり切らず
に、まだ加工槽1内に残った状態で、加工槽扉10を開
けてしまうような場合である。このような場合、当然加
工槽本体1内に残っていた加工液は外部にこぼれ、加工
テーブル2以下の機械本体、および床面にかかることと
なり、機械の劣化あるいは安全上の不備につながるとい
う問題点があった。
す従来のワイヤ放電加工機の加工槽では、図7(a)に
示す準備状態では加工槽扉10を開いた状態で作業をす
るが、図7(b)に示す加工中の状態においては、加工
槽扉10がしっかりと閉まっていなければならない。と
ころが、作業者の操作ミスにより、加工中すなわち加工
槽本体1に加工液が満たされている状態で、加工槽扉1
0を開ける事がある。また、操作ミスの多くは加工が終
了し、加工槽1内部の加工液を排出し、準備状態に至る
途中、すなわち加工液の液面が定盤面まで下がり切らず
に、まだ加工槽1内に残った状態で、加工槽扉10を開
けてしまうような場合である。このような場合、当然加
工槽本体1内に残っていた加工液は外部にこぼれ、加工
テーブル2以下の機械本体、および床面にかかることと
なり、機械の劣化あるいは安全上の不備につながるとい
う問題点があった。
【0008】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、加工槽本体内に加工液が残ってい
る場合には、加工槽扉が開けられないようにして操作ミ
スによる加工液の流出を防止した、安全でかつ安価な工
作機械の加工槽を得ることを目的とする。
めになされたもので、加工槽本体内に加工液が残ってい
る場合には、加工槽扉が開けられないようにして操作ミ
スによる加工液の流出を防止した、安全でかつ安価な工
作機械の加工槽を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る工作機械の
加工槽は、上方が開口され、ワークを浸漬するための加
工液が溜められる加工槽本体と、該加工槽本体の側壁に
開閉自在に取り付けられ加工槽本体の側壁の一部を形成
する加工槽扉と、該加工槽扉を閉止時に締め付けるクラ
ンプ機構と、前記加工槽本体内に配設されたフロート
と、一端が該フロートに固定され他端が加工槽上縁を跨
いで加工槽本体外側に配置された作動軸と、該作動軸の
加工槽本体外側端部に取り付けられ、前記作動軸の上動
時に前記クランプ機構を施錠するロック片とから構成し
たものである。
加工槽は、上方が開口され、ワークを浸漬するための加
工液が溜められる加工槽本体と、該加工槽本体の側壁に
開閉自在に取り付けられ加工槽本体の側壁の一部を形成
する加工槽扉と、該加工槽扉を閉止時に締め付けるクラ
ンプ機構と、前記加工槽本体内に配設されたフロート
と、一端が該フロートに固定され他端が加工槽上縁を跨
いで加工槽本体外側に配置された作動軸と、該作動軸の
加工槽本体外側端部に取り付けられ、前記作動軸の上動
時に前記クランプ機構を施錠するロック片とから構成し
たものである。
【0010】
【作用】上記のように構成された工作機械の加工槽にお
いて、加工液の液面に浮かぶフロートが液面の昇降に伴
って上下動し、それに応じて作動軸に取り付けられたロ
ック片も上下動する。フロートが最下点にあるときは、
作動軸の一端に取り付けられたロック片も最下点にあ
り、クランプ機構はロック片に覆われず自由に開閉でき
る。加工液の液面が上昇すると、それに伴ってロック片
も上昇しクランプ機構を覆い、クランプ機構の操作が出
来なくなる。
いて、加工液の液面に浮かぶフロートが液面の昇降に伴
って上下動し、それに応じて作動軸に取り付けられたロ
ック片も上下動する。フロートが最下点にあるときは、
作動軸の一端に取り付けられたロック片も最下点にあ
り、クランプ機構はロック片に覆われず自由に開閉でき
る。加工液の液面が上昇すると、それに伴ってロック片
も上昇しクランプ機構を覆い、クランプ機構の操作が出
来なくなる。
【0011】
実施例1.図1及び図2は本発明の実施例を示す斜視図
である。図において、従来例と同一の部分には同一符号
を付しその説明を省略する。51は加工槽本体1内に浮
かぶフロートであり、比重が小さく加工液に対して材質
変化が起きない材料、例えば、中空のプラスチックある
いは発泡スチロール等で形成されており、加工液の液面
の上昇または下降にともない上下動する。52はその一
端がフロート51に固定された作動軸であり、加工槽本
体1の側壁内面に固定されたガイド部材53a,53b
に上下動自在に案内支持され、加工槽本体1の側壁内面
に沿って上方に延び、加工槽本体1の側壁の上縁を跨
ぎ、さらに側壁外面を下方へ延びている。54は作動軸
52の他端に取り付けられ、フロート51の上動にとも
ない上昇してクランプ機構22の操作片23を覆うロッ
ク片である。
である。図において、従来例と同一の部分には同一符号
を付しその説明を省略する。51は加工槽本体1内に浮
かぶフロートであり、比重が小さく加工液に対して材質
変化が起きない材料、例えば、中空のプラスチックある
いは発泡スチロール等で形成されており、加工液の液面
の上昇または下降にともない上下動する。52はその一
端がフロート51に固定された作動軸であり、加工槽本
体1の側壁内面に固定されたガイド部材53a,53b
に上下動自在に案内支持され、加工槽本体1の側壁内面
に沿って上方に延び、加工槽本体1の側壁の上縁を跨
ぎ、さらに側壁外面を下方へ延びている。54は作動軸
52の他端に取り付けられ、フロート51の上動にとも
ない上昇してクランプ機構22の操作片23を覆うロッ
ク片である。
【0012】次に、上記実施例の動作について説明す
る。加工準備状態、すなわち加工液20の液面が加工テ
ーブル2の定盤面2a以下にあるときに、加工テーブル
2の定盤面2aにワーク3を取り付け、加工槽扉10を
閉じてクランプ機構22で締め付ける。このとき、フロ
ート51は最下位置にあり、ロック片54の上端高さは
クランプ機構22の高さまでにはわずかに至っていな
い。即ち、クランプ機構22の操作片23を覆っていな
いので、操作片23を回転しクランプ機構22を開閉す
ることが可能である。そして準備が終了し、加工液20
が加工槽本体1内に満たされ始めると、フロート51が
浮上し液面の上昇にともなって上方に移動する。同時に
ロック片54も図中上方に移動し、図1に点線で示すよ
うにクランプ機構22の操作片23を覆う。図3はこの
状態を示す部分平面図である。従って、操作片23を外
部から操作することができず、加工槽扉10を開けるこ
とができない。
る。加工準備状態、すなわち加工液20の液面が加工テ
ーブル2の定盤面2a以下にあるときに、加工テーブル
2の定盤面2aにワーク3を取り付け、加工槽扉10を
閉じてクランプ機構22で締め付ける。このとき、フロ
ート51は最下位置にあり、ロック片54の上端高さは
クランプ機構22の高さまでにはわずかに至っていな
い。即ち、クランプ機構22の操作片23を覆っていな
いので、操作片23を回転しクランプ機構22を開閉す
ることが可能である。そして準備が終了し、加工液20
が加工槽本体1内に満たされ始めると、フロート51が
浮上し液面の上昇にともなって上方に移動する。同時に
ロック片54も図中上方に移動し、図1に点線で示すよ
うにクランプ機構22の操作片23を覆う。図3はこの
状態を示す部分平面図である。従って、操作片23を外
部から操作することができず、加工槽扉10を開けるこ
とができない。
【0013】以上の加工槽の状態のまま加工槽本体1内
のワーク3に対して加工を開始し、所定の加工が終了し
たら、加工液20を排出する。この排出によってフロー
ト51が下降し、同時にロック片54も下方に移動す
る。そして、加工液20の液面が加工テーブル2の定盤
面2a以下に来ると、ロック片54がクランプ機構22
の操作片23を覆わなくなり操作片23の外部操作が可
能になって、加工槽扉10を開けることができる。
のワーク3に対して加工を開始し、所定の加工が終了し
たら、加工液20を排出する。この排出によってフロー
ト51が下降し、同時にロック片54も下方に移動す
る。そして、加工液20の液面が加工テーブル2の定盤
面2a以下に来ると、ロック片54がクランプ機構22
の操作片23を覆わなくなり操作片23の外部操作が可
能になって、加工槽扉10を開けることができる。
【0014】なお、ロック片54はクランプ機構22の
操作片23を外部から操作出来ないように覆うためのも
のであり、強固なものは必要とせず、例えば樹脂等で作
られたものでもよい。
操作片23を外部から操作出来ないように覆うためのも
のであり、強固なものは必要とせず、例えば樹脂等で作
られたものでもよい。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加工槽
本体内に加工液があると、作動軸の先端に取り付けられ
たロック片が、クランプ機構の一部を覆ってクランプ機
構を操作できないようにするため、加工槽扉を開くこと
ができず、操作ミスによる加工液の流出が防止できる。
本体内に加工液があると、作動軸の先端に取り付けられ
たロック片が、クランプ機構の一部を覆ってクランプ機
構を操作できないようにするため、加工槽扉を開くこと
ができず、操作ミスによる加工液の流出が防止できる。
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠の斜視図であ
る。
る。
【図2】図1を別の角度から見た一部切欠の斜視図であ
る。
る。
【図3】クランプ機構をロックした状態を示す部分平面
図である。
図である。
【図4】従来のワイヤ放電加工の加工槽を示す断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のワイヤ放電加工の加工槽を示す一部切欠
の斜視図である。
の斜視図である。
【図6】クランプ機構の動作の説明図である。
【図7】加工槽の準備状態と加工中の状態を示す説明図
である。
である。
【符号の説明】 1 加工槽本体 10 加工槽扉 22 クランプ機構 51 フロート 52 作動軸 54 ロック片
Claims (1)
- 【請求項1】 上方が開口され、ワークを浸漬するため
の加工液が溜められる加工槽本体と、該加工槽本体の側
壁に開閉自在に取り付けられ加工槽本体の側壁の一部を
形成する加工槽扉と、該加工槽扉を閉止時に締め付ける
クランプ機構と、前記加工槽本体内に配設されたフロー
トと、一端が該フロートに固定され他端が加工槽上縁を
跨いで加工槽本体外側に配置された作動軸と、該作動軸
の加工槽本体外側端部に取り付けられ、前記作動軸の上
動時に前記クランプ機構を施錠するロック片とからなる
工作機械の加工槽。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33711291A JPH05169320A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 工作機械の加工槽 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33711291A JPH05169320A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 工作機械の加工槽 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05169320A true JPH05169320A (ja) | 1993-07-09 |
Family
ID=18305553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33711291A Pending JPH05169320A (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | 工作機械の加工槽 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05169320A (ja) |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP33711291A patent/JPH05169320A/ja active Pending
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