JPH05168270A - モータ回転速度制御回路および制御方式 - Google Patents

モータ回転速度制御回路および制御方式

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JPH05168270A
JPH05168270A JP3325989A JP32598991A JPH05168270A JP H05168270 A JPH05168270 A JP H05168270A JP 3325989 A JP3325989 A JP 3325989A JP 32598991 A JP32598991 A JP 32598991A JP H05168270 A JPH05168270 A JP H05168270A
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JP
Japan
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gain
rotation speed
motor
speed
voltage
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JP3325989A
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Inventor
Yoshio Oda
吉夫 織田
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ回転速度制御の安定性を判定し、不安
定な場合には初期設定ゲインとは異なるゲインに切替る
ことによって、モータに取り付けられた負荷の重量や慣
性モーメント、モータやスピンドルの軸受けの摩擦状態
などが変化した場合などでも安定なモータ回転制御回路
および制御方式を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、所定回転速度範囲をいくつかの回
転速度範囲に分割してゲイン設定するゲイン設定手段8
と、回転速度制御が安定か、すなわち設定ゲインが適切
であるかを判定する判定手段19と、安定化のために判
定結果に基づいてゲイン切替を行うゲイン選択手段7と
を備えた位相同期ループ制御回路から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスピンドルモータなどの
回転速度制御回路および制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の位相同期ループ制御回路および制
御方式を用いたスピンドル回転速度制御回路および制御
方式において、所定回転速度全範囲を単一のゲイン設定
値で安定に制御できない場合には、図10に示すように
前記所定回転速度全範囲を、各々の回転速度範囲におい
ては安定に回転速度制御できるようなN個の回転速度範
囲に分割し、それぞれの回転速度範囲に対応したゲイン
設定値を与えていた。また、制御回路および制御方式と
しては図9に示すように、上述のようなN個のゲイン設
定値を持つゲイン設定手段8と、該ゲイン設定値のうち
から、目標とする回転速度が属する回転速度範囲のゲイ
ン設定値を選択するゲイン選択手段7とを備えた、スピ
ンドル回転速度制御回路および制御方式が知られてい
た。ただし、図10でゲイン選択手段7およびゲイン設
定手段8はあくまで原理を示す模式的なものであり、図
のようにスイッチなどを用いたハードウェアで構成する
もの以外に、ソフトウェアでゲイン設定あるいはゲイン
選択する制御回路および制御方式も知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前述の従来技術
では、モータに取り付けられた負荷の重量や慣性モーメ
ントが設計時とは異なる場合、あるいはモータやスピン
ドルの軸受けの摩擦状態などが経時変化した場合などに
は、設計時あるいは回路調整時に選択されたゲインが適
正でなくなるため、位相同期ループが同期できず、回転
速度制御が安定しないという問題を有する。
【0004】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るもので、その目的とするところは、回転速度制御の安
定性を判定し、不安定な場合には初期設定ゲインとは異
なるゲインに切替ることによって、モータに取り付けら
れた負荷の重量や慣性モーメントが設計時とは変化した
場合、あるいはモータやスピンドルの軸受けの摩擦状態
などが経時変化した場合などでも安定に回転速度制御が
可能なスピンドル回転速度制御回路および制御方式を提
供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のモー
タ回転制御回路は、モータを所定回転速度範囲内の目標
とする回転速度で回転させるための、該回転速度に比例
した発振周波数を持つ回転速度指令信号と、該モータの
回転速度を検出する速度検出手段が発生する回転速度検
出信号との、位相と周波数の両方を一致させるよう制御
する位相同期ループ制御回路、いわゆるPLL制御回路
を用いたモータ回転速度制御回路において、前記所定回
転速度全範囲をいくつかの回転速度範囲に分割し、それ
ぞれの回転速度範囲に対応したゲイン設定値を有し、目
標とする回転速度が属する回転速度範囲のゲイン設定値
を初期値として与えるゲイン設定手段と、前記ゲイン設
定手段によって設定されたゲインが適正であるか、すな
わち回転速度制御が安定か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果として速度制御が不安定な場合
には、安定となるようにゲイン切替を行うゲイン選択手
段とを備えたことを特徴とする。
【0006】本発明の請求項2のモータ回転制御回路
は、前記請求項1の判定手段が前記速度検出手段の回転
速度検出信号を周波数−電圧変換して得られる電圧を観
測するものであって、その判定結果が不安定であった場
合には更に、現在のゲインが適正値より過大か過小かを
判定して、判定結果に応じたゲイン切替指令を前記ゲイ
ン選択手段に与える機能を備えた判定手段であることを
特徴とする。
【0007】本発明の請求項3のモータ回転制御方式
は、モータを所定回転速度範囲内の目標とする回転速度
で回転させるための、該回転速度に比例した発振周波数
を持つ回転速度指令信号と、該モータの回転速度を検出
する速度検出手段が発生する回転速度検出信号との、位
相と周波数の両方を一致させるよう制御する位相同期ル
ープ制御方式、いわゆるPLL制御方式を用いたモータ
回転速度制御方式において、前記所定回転速度全範囲を
いくつかの回転速度範囲に分割し、それぞれの回転速度
範囲に対応したゲイン設定値を有し、目標とする回転速
度が属する回転速度範囲のゲイン設定値を初期値として
与えるゲイン設定手段と、前記ゲイン設定手段によって
設定されたゲインが適正であるか、すなわち回転速度制
御が安定か否かを判定する判定手段と、前記判定手段の
判定結果として速度制御が不安定な場合には、安定とな
るようにゲイン切替を行うゲイン選択手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0008】本発明の請求項4のモータ回転制御回路
は、前記請求項3の判定手段が、前記速度検出手段の回
転速度検出信号を周波数−電圧変換して得られる電圧を
観測するものであって、その判定結果が不安定であった
場合には更に、現在のゲインが適正値より過大か過小か
を判定して、判定結果に応じたゲイン切替指令を前記ゲ
イン選択手段に与える機能を備えた判定手段であること
を特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の上記の構成によれば、回転速度制御の
安定性を判定し、不安定な場合には初期設定ゲインとは
異なるゲインに切り替えて安定化することが可能であ
り、さらに切り替えるゲイン設定値として、所定回転速
度全範囲のみならず、最小回転速度以下あるいは最大回
転速度以上でも安定となるゲイン設定値を持っているた
め、モータに取り付けられた負荷の重量や慣性モーメン
トが設計時とは変化した場合、あるいはモータやスピン
ドルの軸受けの摩擦状態などが経時変化した場合などで
も安定な回転速度制御が可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明について図面に基づいて詳細に
説明する。図1は本発明の請求項1および請求項3の一
構成例の主要構成図である。所定回転速度範囲内の目標
とする回転速度が、マイクロプロセッサ等を用いたソフ
トウェアあるいは切替スイッチなどを用いたハードウェ
アからなる回転速度設定手段1により設定されると、回
転速度指令信号発生手段2はその回転速度に比例した発
振周波数を持つ回転速度指令信号16を出力する。一
方、制御対象となるモータ10にはロータリエンコーダ
あるいはタコジェネレータなどの回転速度検出手段11
が取り付けられ、その出力信号は増幅および波形整形回
路12を経て、回転速度に比例した回転速度検出信号1
7となる。回転速度指令信号16と回転速度検出信号1
7とは位相比較回路3において位相比較された後、ロー
パスフィルタ4で位相差−電圧変換され、位相差に比例
した電圧5となる。ここでは電圧5を位相差変換電圧と
呼ぶ。ローパスフィルタ4においては回転速度制御を安
定させるための位相補償も行われる。回転速度検出信号
17はまた、位相同期ループ制御の同期が可能な範囲内
にあるかを検出するロック範囲検出回路13を経た後、
周波数−電圧変換回路14により周波数−電圧変換され
た電圧15となる。ここでは電圧15を周波数変換電圧
と呼ぶ。位相差−電圧変換および周波数−電圧変換の変
換特性に付いては、図3を用いて後述する。
【0011】位相差変換電圧5と周波数変換電圧15と
は、モータの駆動指令信号を作り出すために、混合回路
6においてそれぞれ一定比率で加算されて混合電圧16
となった後、ゲイン選択手段7からゲイン設定手段8に
入力される。ゲイン設定手段8で設定するゲイン設定値
については図2を用いて後述する。モータ回転立ち上げ
時には、ゲイン選択手段7は、目標とする回転速度が属
するゲイン設定値を初期設定値としてゲイン設定手段8
の中から選択する。
【0012】ゲイン設定手段8としては、例えば図1の
ように、異なる増幅率を持つ(N+2)個の増幅器を並
列に接続した回路からなるゲイン選択手段8があり、ゲ
イン選択手段7としては例えばそれらの増幅器の内の一
つをアナログスイッチあるいは機械式切替スイッチなど
を用いて選択するゲイン選択手段7がある。また、マイ
クロプロセッサを用いてゲイン設定およびゲイン選択を
ソフトウェアで行うことも可能である。さらに、これら
のハードウェアおよびソフトウェアの両方を組み合わせ
て構成することも可能である。
【0013】安定判定手段19はモータ回転速度が目標
とする回転速度付近に達した後、設定ゲインが適正であ
るか、すなわち回転速度制御が安定か否かを判定し、速
度制御が不安定な場合には安定となるように(N+2)
個のゲイン設定値の内から異なるゲイン設定値に切り替
えるようゲイン切替指令20をゲイン選択手段7に与え
てゲイン選択を行う。この安定判定動作およびゲイン選
択動作は、モータの回転立ち上げ時のみ行うことも可能
であり、回転動作中常時行うことも可能である。
【0014】以上のように適正なゲイン設定値で増幅さ
れたモータの指令電圧は、さらに電力増幅回路9で電力
増幅された後、制御対象であるモータ10に供給され
て、回転速度指令信号16と回転速度検出信号17の、
位相と周波数の両方を一致させるような位相同期ループ
制御が行なわれる。
【0015】図2は、本発明における回転速度範囲分割
図である。所定回転速度全範囲はN個の回転速度範囲に
分割され、各々にゲイン設定値1からNが与えられてい
る。この分割は、それぞれの回転速度範囲では安定に速
度制御が可能と設計時に考えられる範囲に分割すること
もできる。また、何らかのハードウェア的な制約、例え
ば速度制御に使用できる制御線の数の制約などを考慮し
て分割することもできる。
【0016】モータに取り付けられた負荷の重量や慣性
モーメントが設計時とは変化した場合、あるいはモータ
やスピンドルの軸受けの摩擦状態などが経時変化した場
合などには、このようなN個のゲイン設定値だけでは回
転速度制御を安定させられない。そのような場合に備え
て、本発明ではさらに2個あるいはそれ以上ののゲイン
設定値を与えている。ゲイン設定値0は、所定回転速度
全範囲の最小速度を下回る速度で安定となるようなゲイ
ン設定値であり、ゲイン設定値1でもゲイン過大と判定
されたときにはゲイン設定値0に切り替えられる。最小
速度を下回る領域を図2のように1個の速度領域とする
のでなく、複数個の領域に分割して各々にゲイン設定値
を与えることも可能である。ゲイン設定値(N+1)
は、所定回転速度全範囲の最大速度を上回る速度で安定
となるようなゲイン設定値であり、ゲイン設定値Nでも
ゲイン過小と判定されたときにはゲイン設定値(N+
1)に切り替えられる。最大速度を上回る領域を図2の
ように1個の速度領域とするのでなく、複数個の領域に
分割して各々にゲイン設定値を与えることも可能であ
る。
【0017】図3(a)は回転速度検出信号17の周波
数が位相同期ループのロック範囲内にあるときの位相差
−電圧変換の一例を示す変換特性図であり、位相差に比
例した周波数電圧5が出力されることを示す。回転速度
が遅すぎるときおよび早すぎるとき、すなわち回転速度
検出信号17の周波数が位相同期ループのロック範囲以
下の時および以上の時は、位相差変換電圧5はそれぞれ
ハイレベルおよび0ボルトである。
【0018】図3(b)は周波数−電圧変換の一例を示
す変換特性図である。回転速度が遅すぎて回転速度検出
信号17の周波数がロック範囲以下の時には、周波数変
換電圧15はハイレベルである。回転速度が速すぎて回
転速度検出信号17の周波数がロック範囲以上の時に
は、出力電圧15は0ボルトである。回転速度検出信号
17の周波数がロック範囲内にあるときには、出力電圧
15は周波数に対して直線的に減少する。
【0019】図4は本発明の請求項2および請求項4の
一構成例の主要構成図である。この場合、安定判定手段
19は回転速度検出信号17を周波数−電圧変換された
電圧15を観測して速度制御が安定か否かを判定し、判
定結果が不安定であった場合にはさらに現在のゲインが
適正値より過大か過小かを判定して、判定結果に応じた
ゲイン切替指令20をゲイン選択手段7に与える。
【0020】本発明における回転立ち上げ時の混合電圧
21および周波数変換電圧15の時間変化は、図5から
図7に示すようになり、安定性およびゲインの判定に利
用できる。図5はゲインが適正の時、図6はゲインが過
小の時、図7はゲインが過大の時である。いずれのゲイ
ンの場合も、回転立ち上げ動作の初期には回転速度が低
いため、回転速度検出信号17は位相同期ループのロッ
ク範囲以下の周波数となり、位相差変換電圧5および周
波数変換電圧15は、図3に示したようにともにハイレ
ベルとなる。この回路例では約5ボルトとなる。このた
め、この二つの電圧を一定比率で加算した混合電圧21
の値は安定に速度制御されたときよりも大きいが、ほぼ
一定の値を保つ。回転速度が徐々に増加すると、T1で
示す時刻において、回転速度検出信号の周波数が位相同
期ループのロック範囲内に入り、さらに回転速度は増加
し続ける。T1以後は位相差−電圧変換回路は図3
(a)のような位相差−電圧変換を行なうが、回転速度
が増加中であるため回転速度指令信号16と回転速度検
出信号17との位相差は変化し続け、位相差変換電圧は
鋸波状となる。一方で、周波数変換電圧は図3(b)の
ような特性を持つため、回転速度増加に連れてハイレベ
ルから徐々に低下する。位相差変換電圧と周波数変換電
圧の加算結果として、混合電圧は鋸波状に変化し始め
る。
【0021】ゲインが適正であればやがて回転速度は目
標とする値に達し、位相差と周波数とはともに一致する
よう制御されるから、T1からある一定時間経過したT
2までには、位相差変換電圧と周波数変換電圧はともに
ハイレベルと0ボルトの中間値に収束する。この回路例
では約2.5ボルトである。これらの結果として、混合
電圧も図5のように収束する。
【0022】ゲインが過小であるときには回転速度が目
標とする値まで増加できず、速度偏差が発生する。この
ため周波数変換電圧は適正ゲインの時の収束値まで低下
することが出来ない。この回路例では図6のように、T
1から5秒経過した時刻T2でも、約3ボルトまでしか
低下しない。一方で、速度偏差の存在のため位相差は変
化し続け、位相差変換電圧は鋸波状となる。これらの結
果として、混合電圧も鋸波状となって収束しない。すな
わち、回転速度制御は不安定となる。この場合には、時
刻T2において現在のゲイン設定値よりも高速度の回転
速度範囲のゲイン設定値に切り替えることにより、図6
の時刻T2以後のように混合電圧、周波数変換電圧はと
もに収束し、回転速度制御は安定化される。
【0023】ゲインが過大のときには回転速度が目標と
する値以上に増加してしまい、速度偏差が発生する。こ
のため周波数変換電圧は適正ゲインの時の収束値からさ
らに低下し続ける。この回路例では図7のように、約2
ボルト以下に低下する。一方で、速度偏差の存在のため
位相差は変化し続け、ゲイン過小時と同様に位相差変換
電圧は鋸波状となる。これらの結果として、混合電圧も
鋸波状となって収束しない。すなわち、回転速度制御は
不安定となる。この場合には、時刻T2において現在の
ゲイン設定値よりも低速度の回転速度範囲のゲイン設定
値に切り替えることにより、図7の時刻T2以後のよう
に混合電圧、周波数変換電圧はともに収束し、回転速度
制御は安定化される。
【0024】以上述べたような回転立ち上げ時の電圧特
性から、速度制御ゲインの適正、過小、過大は、位相同
期ループがロックし始めてから一定時間経過したとき
の、周波数変換電圧が、それぞれ約2ボルトから約3ボ
ルトの間にあるか、約3ボルト以上か、約2ボルト以下
かで判定できることになる。
【0025】このような電圧特性を用いて安定判定する
ための、安定判定手段19の具体的な構成方法の一例と
しては、図8に示すような回路がある。周波数変換電圧
15は、2組のコンパレータ32および36を用いたゲ
イン過小検出回路32およびゲイン過大検出回路32に
入力され、それぞれ判定基準電圧33および37と比較
される。判定基準電圧33および37は図5から図7に
示したような特性から決定され、この場合はそれぞれ約
3ボルトおよび約2ボルトに設定すれば良い。周波数変
換電圧15には様々なノイズが重畳されているので、図
8のようにノイズの影響を受けないように、ヒステリシ
スコンパレータを用いるのがよい。このような回路構成
からなる安定判定手段では、ゲインが過大の場合には、
位相同期ループロック後所定時間が経過した時の周波数
変換電圧19が判定基準電圧33より大きくなるため、
コンパレータ32の出力としてゲイン過小検出信号34
がハイレベルになる。
【0026】ゲインが過大の場合には、位相同期ループ
ロック後所定時間が経過した時の周波数変換電圧19が
判定基準電圧37より小さくなるため、コンパレータ3
6の出力としてゲイン過大検出信号38がハイレベルに
なる。ゲインが適正な場合には、位相同期ループロック
後所定時間が経過した時の周波数変換電圧19は判定基
準電圧33と37の間となるため、ゲイン過小検出信号
34およびゲイン過大検出信号38はともにローレベル
になる。以上のように周波数変換電圧19を観測するこ
とにより回転速度制御の安定、不安定およびゲインの適
正、過小、過大を検出することが可能であり、位相同期
ループロック後所定時間が経過した時にゲイン過小検出
信号34およびゲイン過大検出信号38をゲイン切替指
令20としてゲイン選択手段7に入力し、ゲイン過小の
場合にはより高回転速度範囲のゲインに切り替え、ゲイ
ン過小の場合にはより低回転速度範囲のゲインに切り替
える。適正ゲインの場合にはゲイン切り替えは行なわな
い。このような安定判定およびゲイン切り替えにより、
適正ゲインを選択して回転速度制御を安定化することが
可能となる。ただし、図8には、安定判定するタイミン
グ信号などを発生させる手段などは省略されている。
【0027】安定判定手段19の構成方法としては図8
の他に、周波数変換電圧15をA/D変換し、マイクロ
プロセッサなどにより予め設定された比較基準電圧33
および37と比較して、安定判定およびゲインの適正、
過大、過小の判定をソフトウェアで行なう方法も可能で
ある。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、回転
速度制御の安定性を判定し、不安定な場合には適正ゲイ
ンに切り替えて安定化することが可能であるため、モー
タに取り付けられた負荷の重量や慣性モーメントが設計
時とは変化した場合、あるいはモータやスピンドルの軸
受けの摩擦状態などが経時変化した場合などでも安定な
回転速度制御が可能になるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1および請求項3のモータ回転
速度制御回路および制御方式の主要構成図である。
【図2】本発明の速度範囲分割図である。
【図3】本発明の位相差−電圧変換および周波数−電圧
変換の一例を示す電圧変換特性図である。
【図4】本発明の請求項2および請求項4のモータ回転
速度制御回路および制御方式の主要構成図である。
【図5】本発明の適正ゲイン時のモータ回転立ち上げ時
の電圧変化の一例を示す電圧特性図である。
【図6】本発明の過小ゲイン時のモータ回転立ち上げ時
の電圧変化の一例を示す電圧特性図である。
【図7】本発明の過大ゲイン時のモータ回転立ち上げ時
の電圧変化の一例を示す電圧特性図である。
【図8】本発明の請求項2および請求項4の安定判定手
段の一構成例を示す回路図である。
【図9】従来のモータ回転速度制御回路および制御方式
の主要構成図である。
【図10】従来の速度範囲分割図である。
【符号の説明】
1 … 回転速度設定手段 2 … 回転速度指令信号発生手段 3 … 位相比較回路 4 … ローパスフィルタ 5 … 位相差変換電圧 6 … 混合回路 7 … ゲイン選択手段 8 … ゲイン設定手段 9 … 電力増幅回路 10 … モータ 11 … 回転速度検出手段 13 … ロック範囲検出回路 14 … 周波数−電圧変換回路 15 … 周波数変換電圧 16 … 回転速度指令信号 17 … 回転速度検出信号 18 … ゲイン設定指令 19 … 安定判定手段 20 … ゲイン切替指令 21 … 混合電圧 31 … ゲイン過小検出回路 34 … ゲイン過小検出信号 35 … ゲイン過大検出回路 38 … ゲイン過大検出信号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータを所定回転速度範囲内の目標とする
    回転速度で回転させるための、該回転速度に比例した発
    振周波数を持つ回転速度指令信号と、該モータの回転速
    度を検出する速度検出手段が発生する回転速度検出信号
    との、位相と周波数の両方を一致させるよう制御する位
    相同期ループ制御回路、いわゆるPLL制御回路を用い
    たモータ回転速度制御回路において、 前記所定回転速度全範囲をいくつかの回転速度範囲に分
    割し、それぞれの回転速度範囲に対応したゲイン設定値
    を有し、目標とする回転速度が属する回転速度範囲のゲ
    イン設定値を初期値として与えるゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段によって設定されたゲインが適正で
    あるか、すなわち回転速度制御が安定か否かを判定する
    判定手段と、 前記判定手段の判定結果として速度制御が不安定な場合
    には、安定となるようにゲイン切替を行うゲイン選択手
    段とを備えたことを特徴とするモータ回転速度制御回
    路。
  2. 【請求項2】前記請求項1の判定手段は、前記速度検出
    手段の回転速度検出信号を周波数−電圧変換して得られ
    る電圧を観測するものであって、その判定結果が不安定
    であった場合には更に、現在のゲインが適正値より過大
    か過小かを判定して、判定結果に応じたゲイン切替指令
    を前記ゲイン選択手段に与える機能を備えた判定手段で
    あることを特徴とするモータ速度制御回路。
  3. 【請求項3】モータを所定回転速度範囲内の目標とする
    回転速度で回転させるための、該回転速度に比例した発
    振周波数を持つ回転速度指令信号と、該モータの回転速
    度を検出する速度検出手段が発生する回転速度検出信号
    との、位相と周波数の両方を一致させるよう制御する位
    相同期ループ制御方式、いわゆるPLL制御方式を用い
    たモータ回転速度制御方式において、 前記所定回転速度全範囲をいくつかの回転速度範囲に分
    割し、それぞれの回転速度範囲に対応したゲイン設定値
    を有し、目標とする回転速度が属する回転速度範囲のゲ
    イン設定値を初期値として与えるゲイン設定手段と、 前記ゲイン設定手段によって設定されたゲインが適正で
    あるか、すなわち回転速度制御が安定か否かを判定する
    判定手段と、 前記判定手段の判定結果として速度制御が不安定な場合
    には、安定となるようにゲイン切替を行うゲイン選択手
    段とを備えたことを特徴とするモータ回転速度制御方
    式。
  4. 【請求項4】前記請求項3の判定手段は、前記速度検出
    手段の回転速度検出信号を周波数−電圧変換して得られ
    る電圧を観測するものであって、その判定結果が不安定
    であった場合には更に、現在のゲインが適正値より過大
    か過小かを判定して、判定結果に応じたゲイン切替指令
    を前記ゲイン選択手段に与える機能を備えた判定手段で
    あることを特徴とするモータ速度制御方式。
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