JPH089682A - 誘導機制御装置 - Google Patents
誘導機制御装置Info
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- JPH089682A JPH089682A JP6138440A JP13844094A JPH089682A JP H089682 A JPH089682 A JP H089682A JP 6138440 A JP6138440 A JP 6138440A JP 13844094 A JP13844094 A JP 13844094A JP H089682 A JPH089682 A JP H089682A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、商用同期切り替えのできる誘導機制
御装置を提供することにある。 【構成】本発明は、誘導機の１次電流を磁束発生電流成
分と，トルク発生電流成分とに分離して制御する誘導機
制御装置において、前記誘導機の回転速度を１次電流と
端子電圧の検出値または基準値から演算する速度推定手
段と、前記誘導機の回転速度の指令値と前記速度推定手
段から出力される速度推定値とを比較し，その誤差をト
ルク指令値として出力する速度制御手段と、前記誘導機
の端子電圧位相または端子電圧位相の指令値と，定周波
数電源電圧の位相とを比較して位相誤差を出力する位相
比較手段と、前記位相比較手段の出力を濾波するフィル
タとを備え、前記フィルタの出力を前記誘導機のトルク
発生電流成分の指令値として用い、前記定周波数電源電
圧位相と前記誘導機の端子電圧位相を所定の位相差に保
持しているので、速度センサが不要で、安定かつ高い速
度制御精度を有すると共に商用同期切り替えを行うこと
ができる。
御装置を提供することにある。 【構成】本発明は、誘導機の１次電流を磁束発生電流成
分と，トルク発生電流成分とに分離して制御する誘導機
制御装置において、前記誘導機の回転速度を１次電流と
端子電圧の検出値または基準値から演算する速度推定手
段と、前記誘導機の回転速度の指令値と前記速度推定手
段から出力される速度推定値とを比較し，その誤差をト
ルク指令値として出力する速度制御手段と、前記誘導機
の端子電圧位相または端子電圧位相の指令値と，定周波
数電源電圧の位相とを比較して位相誤差を出力する位相
比較手段と、前記位相比較手段の出力を濾波するフィル
タとを備え、前記フィルタの出力を前記誘導機のトルク
発生電流成分の指令値として用い、前記定周波数電源電
圧位相と前記誘導機の端子電圧位相を所定の位相差に保
持しているので、速度センサが不要で、安定かつ高い速
度制御精度を有すると共に商用同期切り替えを行うこと
ができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はインバータ等の誘導機の
１次周波数を制御することにより誘導機の速度を制御
し、商用電源等の定周波電源と電圧、周波数および位相
を合わせた後、誘導機を定周波電源に切り替える誘導機
制御装置に関する。
１次周波数を制御することにより誘導機の速度を制御
し、商用電源等の定周波電源と電圧、周波数および位相
を合わせた後、誘導機を定周波電源に切り替える誘導機
制御装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、交流電動機を可変周波数電源装
置により駆動し、商用電源等の定周波数電源（以下商用
電源と略す）と同一周波数になったとき、商用電源と電
動機端子電圧との位相を合わせて切り替える方式を、商
用同期切り替え方式、と呼んでいる。この切り替え方式
は、大容量の同期電動機では始動電流を抑制したり、同
期電動機の熱的、機械的ストレスを軽減する目的で用い
られている。一方、誘導電動機では実際の回転数と１次
周波数との間にすべりが存在し、周波数と回転数が等し
くならないので、回転数を制御せず、周波数を制御する
ことで商用同期切り替えを実現している。
置により駆動し、商用電源等の定周波数電源（以下商用
電源と略す）と同一周波数になったとき、商用電源と電
動機端子電圧との位相を合わせて切り替える方式を、商
用同期切り替え方式、と呼んでいる。この切り替え方式
は、大容量の同期電動機では始動電流を抑制したり、同
期電動機の熱的、機械的ストレスを軽減する目的で用い
られている。一方、誘導電動機では実際の回転数と１次
周波数との間にすべりが存在し、周波数と回転数が等し
くならないので、回転数を制御せず、周波数を制御する
ことで商用同期切り替えを実現している。
【０００３】次に、図４を参照して誘導機を周波数制御
（Ｖ／ｆ制御）し、商用同期切り替えを行う従来の誘導
機制御装置について説明する。同図において、１は誘導
機、２は周波数変換回路、３及び４は開閉器、５は位相
比較回路、６はローパスフィルタ、７は周波数基準演算
回路、８は電圧基準演算回路、９はＰＷＭ制御回路であ
る。
（Ｖ／ｆ制御）し、商用同期切り替えを行う従来の誘導
機制御装置について説明する。同図において、１は誘導
機、２は周波数変換回路、３及び４は開閉器、５は位相
比較回路、６はローパスフィルタ、７は周波数基準演算
回路、８は電圧基準演算回路、９はＰＷＭ制御回路であ
る。
【０００４】図４の誘導機制御装置では、通常、インバ
ータ２の出力に接続された開閉器３を閉路して、インバ
ータ２により誘導機１を始動し可変速制御する。商用同
期切り換えを行うには、まず周波数基準ｆREF を商用電
源の周波数と同一にして、インバータ２の出力周波数を
商用電源の周波数とほぼ同一にする。次に、位相比較回
路５にインバータ出力電圧位相θv と商用電源電圧位相
θp を入力して、その位相誤差Δθをローパスフィルタ
６に入力し、その出力ｆp を周波数基準ｆREFに加算す
る。その加算された周波数ｆ1 * を基にインバータの出
力周波数を制御することにより位相誤差Δθが０にな
り、インバータの出力電圧位相θv は商用電源電圧位相
θp と一致し、同期状態となる。この同期状態になった
時、インバータ側の開閉器３を開路し、商用電源側の開
閉器４を閉路すると商用電源への切り換えが完了する。
ータ２の出力に接続された開閉器３を閉路して、インバ
ータ２により誘導機１を始動し可変速制御する。商用同
期切り換えを行うには、まず周波数基準ｆREF を商用電
源の周波数と同一にして、インバータ２の出力周波数を
商用電源の周波数とほぼ同一にする。次に、位相比較回
路５にインバータ出力電圧位相θv と商用電源電圧位相
θp を入力して、その位相誤差Δθをローパスフィルタ
６に入力し、その出力ｆp を周波数基準ｆREFに加算す
る。その加算された周波数ｆ1 * を基にインバータの出
力周波数を制御することにより位相誤差Δθが０にな
り、インバータの出力電圧位相θv は商用電源電圧位相
θp と一致し、同期状態となる。この同期状態になった
時、インバータ側の開閉器３を開路し、商用電源側の開
閉器４を閉路すると商用電源への切り換えが完了する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記した図４のＶ／ｆ
制御の誘導機制御装置は、シンプルという特徴を有する
が、次のような欠点を有している。すなわち、（１）誘
導機の速度を正確に制御できない。（２）制御の安定性
が悪く負荷急変や急加減速運転には適さない。（３）始
動時に大きな始動トルクを得ることができない。
制御の誘導機制御装置は、シンプルという特徴を有する
が、次のような欠点を有している。すなわち、（１）誘
導機の速度を正確に制御できない。（２）制御の安定性
が悪く負荷急変や急加減速運転には適さない。（３）始
動時に大きな始動トルクを得ることができない。
【０００６】しかし、Ｖ／ｆ制御の上記のような欠点
は、誘導機に速度センサを付けてベクトル制御すること
により解消される。ベクトル制御を行うインバータによ
る商用同期切り替え方式も既に実現されているが、この
方式は速度センサが不可欠という問題がある。
は、誘導機に速度センサを付けてベクトル制御すること
により解消される。ベクトル制御を行うインバータによ
る商用同期切り替え方式も既に実現されているが、この
方式は速度センサが不可欠という問題がある。
【０００７】（目的）本発明は、上記問題を解消するた
めになされたもので、その目的は、速度センサが不要
で、安定かつ高い速度制御精度を有すると共に商用同期
切り替えのできる誘導機制御装置を提供することにあ
る。
めになされたもので、その目的は、速度センサが不要
で、安定かつ高い速度制御精度を有すると共に商用同期
切り替えのできる誘導機制御装置を提供することにあ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項１は、誘導機の１次電流を磁束発生に
寄与する電流成分と，トルク発生に寄与する電流成分と
に分離して制御する誘導機制御装置において、前記誘導
機の回転速度を１次電流と端子電圧の検出値または基準
値から演算する速度推定手段と、前記誘導機の回転速度
の指令値と前記速度推定手段から出力される速度推定値
とを比較し，その誤差を増幅してトルク指令値として出
力する速度制御手段と、前記誘導機の端子電圧位相また
は端子電圧位相の指令値と，定周波数電源電圧の位相と
を比較して位相誤差を出力する位相比較手段と、前記位
相比較手段の出力を濾波するフィルタとを備え、前記フ
ィルタの出力を前記誘導機のトルク発生に寄与する電流
成分の指令値として用い、前記定周波数電源電圧位相と
前記誘導機の端子電圧位相を所定の位相差に保持するこ
とを特徴とする。
に本発明の請求項１は、誘導機の１次電流を磁束発生に
寄与する電流成分と，トルク発生に寄与する電流成分と
に分離して制御する誘導機制御装置において、前記誘導
機の回転速度を１次電流と端子電圧の検出値または基準
値から演算する速度推定手段と、前記誘導機の回転速度
の指令値と前記速度推定手段から出力される速度推定値
とを比較し，その誤差を増幅してトルク指令値として出
力する速度制御手段と、前記誘導機の端子電圧位相また
は端子電圧位相の指令値と，定周波数電源電圧の位相と
を比較して位相誤差を出力する位相比較手段と、前記位
相比較手段の出力を濾波するフィルタとを備え、前記フ
ィルタの出力を前記誘導機のトルク発生に寄与する電流
成分の指令値として用い、前記定周波数電源電圧位相と
前記誘導機の端子電圧位相を所定の位相差に保持するこ
とを特徴とする。
【０００９】本発明の請求項２は、請求項１記載の誘導
機制御装置において、前記定周波数電源電圧を検出する
電圧検出手段と、前記誘導機の端子電圧の目標値と前記
電圧検出手段からの検出値とを比較し，その偏差量を算
出する定周波数電源電圧変動検出手段と、前記定周波数
電源電圧変動検出手段により算出された偏差量を基に磁
束発生に寄与する電流成分を修正して，前記定周波数電
源電圧が変動した場合でも前記誘導機の端子電圧を前記
定周波数電源電圧の所定の誤差範囲内に収まるように制
御することを特徴とする。
機制御装置において、前記定周波数電源電圧を検出する
電圧検出手段と、前記誘導機の端子電圧の目標値と前記
電圧検出手段からの検出値とを比較し，その偏差量を算
出する定周波数電源電圧変動検出手段と、前記定周波数
電源電圧変動検出手段により算出された偏差量を基に磁
束発生に寄与する電流成分を修正して，前記定周波数電
源電圧が変動した場合でも前記誘導機の端子電圧を前記
定周波数電源電圧の所定の誤差範囲内に収まるように制
御することを特徴とする。
【００１０】本発明の請求項３は、請求項１記載の誘導
機制御装置において、前記誘導機の回転速度の指令値と
前記速度推定手段から出力される速度推定値とを比較し
た速度誤差を増幅してトルク指令値として出力する速度
制御手段と、前記誘導機の端子電圧位相または端子電圧
位相の指令値と前記定周波数電源電圧の位相とを比較し
て位相誤差を出力する位相比較手段と、前記位相誤差と
前記速度誤差を選択切り替える切り替え手段とを備え、
前記位相誤差を前記速度制御手段の速度誤差の代わりに
入力して、この速度制御手段の出力信号を前記誘導機の
トルク発生に寄与する電流成分の指令値として用い、前
記定周波数電源電圧位相と前記誘導機の端子電圧位相を
所定の位相差に保持することを特徴とする。
機制御装置において、前記誘導機の回転速度の指令値と
前記速度推定手段から出力される速度推定値とを比較し
た速度誤差を増幅してトルク指令値として出力する速度
制御手段と、前記誘導機の端子電圧位相または端子電圧
位相の指令値と前記定周波数電源電圧の位相とを比較し
て位相誤差を出力する位相比較手段と、前記位相誤差と
前記速度誤差を選択切り替える切り替え手段とを備え、
前記位相誤差を前記速度制御手段の速度誤差の代わりに
入力して、この速度制御手段の出力信号を前記誘導機の
トルク発生に寄与する電流成分の指令値として用い、前
記定周波数電源電圧位相と前記誘導機の端子電圧位相を
所定の位相差に保持することを特徴とする。
【００１１】
【作用】本発明の請求項１では、商用同期切り替えを行
うためには、誘導機の端子電圧位相または端子電圧位相
の指令値と商用電源電圧の位相とを比較する位相比較手
段により位相誤差を検出して、その位相誤差をローパス
フィルタにより濾波して、トルクの指令値またはトルク
発生に寄与する電流成分の基準値として用いる。これに
より、位相比較手段、ローパスフィルタ、電流制御回
路、座標変換回路が位相同期ループ（ＰＬＬ）を構成し
て、商用電源とインバータ出力電圧との位相差を０にす
るよう動作する。さらに、一定周波数の商用電源を入力
して可変周波数可変電圧の交流電力を出力する誘導機制
御装置の出力と誘導機の端子を接続する第１の開閉器
と、前記一定周波数の商用電源と誘導機の端子を接続す
る第２の開閉器を設け、これら開閉器を切り替えること
で商用同期切り替えを実施している。
うためには、誘導機の端子電圧位相または端子電圧位相
の指令値と商用電源電圧の位相とを比較する位相比較手
段により位相誤差を検出して、その位相誤差をローパス
フィルタにより濾波して、トルクの指令値またはトルク
発生に寄与する電流成分の基準値として用いる。これに
より、位相比較手段、ローパスフィルタ、電流制御回
路、座標変換回路が位相同期ループ（ＰＬＬ）を構成し
て、商用電源とインバータ出力電圧との位相差を０にす
るよう動作する。さらに、一定周波数の商用電源を入力
して可変周波数可変電圧の交流電力を出力する誘導機制
御装置の出力と誘導機の端子を接続する第１の開閉器
と、前記一定周波数の商用電源と誘導機の端子を接続す
る第２の開閉器を設け、これら開閉器を切り替えること
で商用同期切り替えを実施している。
【００１２】本発明の請求項２では、商用電源に電圧変
動が生じた場合には、商用電源電圧を検出する電圧検出
手段と、誘導機の端子電圧の目標値と電圧検出手段から
の検出信号とを比較して偏差量を算出する商用電源電圧
変動検出手段とを用いて、前記商用電源電圧変動検出手
段により算出された偏差量を基に、磁束発生に寄与する
電流成分を修正することにより、商用電源電圧が変動し
た場合でも誘導機の端子電圧を商用電源電圧と所定の誤
差範囲内に収めることが可能となる。
動が生じた場合には、商用電源電圧を検出する電圧検出
手段と、誘導機の端子電圧の目標値と電圧検出手段から
の検出信号とを比較して偏差量を算出する商用電源電圧
変動検出手段とを用いて、前記商用電源電圧変動検出手
段により算出された偏差量を基に、磁束発生に寄与する
電流成分を修正することにより、商用電源電圧が変動し
た場合でも誘導機の端子電圧を商用電源電圧と所定の誤
差範囲内に収めることが可能となる。
【００１３】本発明の請求項３では、商用同期切り替え
を行うためには、誘導機の端子電圧位相または端子電圧
位相の指令値と商用電源電圧の位相とを比較する位相比
較手段により位相誤差を検出して、その位相誤差を速度
制御回路に速度偏差の代わりに入力して、これをローパ
スフィルタとして使用することにより、その出力をトル
クの指令値またはトルク発生に寄与する電流成分の基準
値として用いる。これにより、インバータ位相比較手
段、速度制御回路、電流制御回路、座標変換回路が位相
同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、商用電源とインバー
タ出力電圧との位相差を０にするように動作する。
を行うためには、誘導機の端子電圧位相または端子電圧
位相の指令値と商用電源電圧の位相とを比較する位相比
較手段により位相誤差を検出して、その位相誤差を速度
制御回路に速度偏差の代わりに入力して、これをローパ
スフィルタとして使用することにより、その出力をトル
クの指令値またはトルク発生に寄与する電流成分の基準
値として用いる。これにより、インバータ位相比較手
段、速度制御回路、電流制御回路、座標変換回路が位相
同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、商用電源とインバー
タ出力電圧との位相差を０にするように動作する。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図１は本発明の第１実施例（請求項１対応）の構成
図である。同図において、符号１〜６および９は、図４
と同一構成要素であるので、その説明は省略する。１０
は速度制御回路、１１はトルク電流基準切り替え回路、
１２は励磁電流基準演算回路、１３はトルク電流制御回
路、１４は励磁電流制御回路、１５は座標変換回路、１
６は周波数基準演算回路、１７は積分回路、１８は座標
変換回路である。
る。図１は本発明の第１実施例（請求項１対応）の構成
図である。同図において、符号１〜６および９は、図４
と同一構成要素であるので、その説明は省略する。１０
は速度制御回路、１１はトルク電流基準切り替え回路、
１２は励磁電流基準演算回路、１３はトルク電流制御回
路、１４は励磁電流制御回路、１５は座標変換回路、１
６は周波数基準演算回路、１７は積分回路、１８は座標
変換回路である。
【００１５】次に、本実施例の動作を説明する。商用同
期切り替えを行うためには、座標変換回路１５の出力と
して得られる誘導機１の端子電圧位相θv と商用電源電
圧の位相θp とを比較する位相比較手段５により位相誤
差Δθを検出して、その位相誤差Δθをローパスフィル
タ６により濾波する。商用同期切り替えを行う際には、
トルク電流基準切り替え回路１１を用いてローパスフィ
ルタ６の出力ｆs をトルクの指令値またはトルク発生に
寄与する電流成分の基準値Ｉｑ* として用いる。これに
より位相比較手段５、ローパスフィルタ６、トルク電流
基準切り替え回路１１、トルク電流制御回路１３、座標
変換回路１５が位相同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、
商用電源とインバータ出力電圧との位相差を０にするよ
う動作する。更に、一定周波数の商用電源を入力して可
変周波数可変電圧の交流電力を出力する誘導機制御装置
の出力と誘導機の端子を接続する第１の開閉器と、前記
一定周波数の商用電源と誘導機の端子を接続する第２の
開閉器を設けており、これら開閉器を切り替えることで
商用同期切り替えが完了する。
期切り替えを行うためには、座標変換回路１５の出力と
して得られる誘導機１の端子電圧位相θv と商用電源電
圧の位相θp とを比較する位相比較手段５により位相誤
差Δθを検出して、その位相誤差Δθをローパスフィル
タ６により濾波する。商用同期切り替えを行う際には、
トルク電流基準切り替え回路１１を用いてローパスフィ
ルタ６の出力ｆs をトルクの指令値またはトルク発生に
寄与する電流成分の基準値Ｉｑ* として用いる。これに
より位相比較手段５、ローパスフィルタ６、トルク電流
基準切り替え回路１１、トルク電流制御回路１３、座標
変換回路１５が位相同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、
商用電源とインバータ出力電圧との位相差を０にするよ
う動作する。更に、一定周波数の商用電源を入力して可
変周波数可変電圧の交流電力を出力する誘導機制御装置
の出力と誘導機の端子を接続する第１の開閉器と、前記
一定周波数の商用電源と誘導機の端子を接続する第２の
開閉器を設けており、これら開閉器を切り替えることで
商用同期切り替えが完了する。
【００１６】図２は本発明の第２実施例（請求項２対
応）の構成図である。同図において、符号１〜６および
９〜１８は、図１の第１実施例と同一構成要素であるた
め、その説明は省略する。１９は商用電源電圧変動検出
回路である。
応）の構成図である。同図において、符号１〜６および
９〜１８は、図１の第１実施例と同一構成要素であるた
め、その説明は省略する。１９は商用電源電圧変動検出
回路である。
【００１７】以下、本実施例の動作を説明する。商用電
源に電圧変動が生じた場合には、商用電源電圧Ｖp を検
出して誘導機１の端子電圧の目標値Φ* と比較し、その
偏差量ΔＶを算出する商用電源電圧変動検出回路１９を
設けている。この商用電源電圧変動検出回路１９によ
り、算出された偏差量ΔＶを基に磁束発生に寄与する電
流成分Ｉｄ* を修正するので、商用電源電圧が変動した
場合でも誘導機１の端子電圧を商用電源電圧と所定の誤
差範囲内に収めることが可能となる。
源に電圧変動が生じた場合には、商用電源電圧Ｖp を検
出して誘導機１の端子電圧の目標値Φ* と比較し、その
偏差量ΔＶを算出する商用電源電圧変動検出回路１９を
設けている。この商用電源電圧変動検出回路１９によ
り、算出された偏差量ΔＶを基に磁束発生に寄与する電
流成分Ｉｄ* を修正するので、商用電源電圧が変動した
場合でも誘導機１の端子電圧を商用電源電圧と所定の誤
差範囲内に収めることが可能となる。
【００１８】図３は本発明の第３実施例（請求項３対
応）の構成図である。同図において、符号１〜５，９，
１０，１２〜１５，１７，１８は、図２の第２実施例と
同一構成要素であるため、その説明は省略する。２０は
速度偏差・位相誤差切り替え回路である。
応）の構成図である。同図において、符号１〜５，９，
１０，１２〜１５，１７，１８は、図２の第２実施例と
同一構成要素であるため、その説明は省略する。２０は
速度偏差・位相誤差切り替え回路である。
【００１９】以下、本実施例の動作を説明する。商用同
期切り替えを行うためには、座標変換回路１５の出力と
して得られる誘導機１の端子電圧位相θv と商用電源電
圧θp とを比較する位相比較回路５により位相誤差Δθ
を検出する。速度偏差・位相誤差切り替え回路２０によ
り、速度制御回路１０の入力である速度偏差Δωr と、
位相誤差Δθを切り替えて、速度制御回路１０をローパ
スフィルタとして使用することにより、その出力をトル
クの指令値またはトルク発生に寄与する電流成分の基準
値Ｉｑ* として用いる。これにより、位相比較回路５、
速度偏差・位相誤差切り替え回路２０、速度制御回路１
０、トルク電流制御回路１３、座標変換回路１５が位相
同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、商用電源とインバー
タ出力電圧との位相差を０にするよう動作する。更に、
一定周波数の商用電源を入力して可変周波数可変電圧の
交流電力を出力する誘導機制御装置２の出力と誘導機１
の端子を接続する第１の開閉器３と、一定周波数の商用
電源と誘導機の端子を接続する第２の開閉器４を設けて
おり、これら開閉器を切り替えることで商用同期切り替
えが完了する。
期切り替えを行うためには、座標変換回路１５の出力と
して得られる誘導機１の端子電圧位相θv と商用電源電
圧θp とを比較する位相比較回路５により位相誤差Δθ
を検出する。速度偏差・位相誤差切り替え回路２０によ
り、速度制御回路１０の入力である速度偏差Δωr と、
位相誤差Δθを切り替えて、速度制御回路１０をローパ
スフィルタとして使用することにより、その出力をトル
クの指令値またはトルク発生に寄与する電流成分の基準
値Ｉｑ* として用いる。これにより、位相比較回路５、
速度偏差・位相誤差切り替え回路２０、速度制御回路１
０、トルク電流制御回路１３、座標変換回路１５が位相
同期ループ（ＰＬＬ）を構成して、商用電源とインバー
タ出力電圧との位相差を０にするよう動作する。更に、
一定周波数の商用電源を入力して可変周波数可変電圧の
交流電力を出力する誘導機制御装置２の出力と誘導機１
の端子を接続する第１の開閉器３と、一定周波数の商用
電源と誘導機の端子を接続する第２の開閉器４を設けて
おり、これら開閉器を切り替えることで商用同期切り替
えが完了する。
【００２０】以上の各実施例において、周波数変換回路
２は電圧形インバータを例に挙げて説明したが、本発明
は電圧形インバータに限らない。つまり、周波数を任意
に制御可能な周波数変換回路なら、その形式を問わな
い。また、センサレスベクトル制御の方式には種々の方
式があり、上記実施例の方式に関わらず実現可能である
ことは勿論である。
２は電圧形インバータを例に挙げて説明したが、本発明
は電圧形インバータに限らない。つまり、周波数を任意
に制御可能な周波数変換回路なら、その形式を問わな
い。また、センサレスベクトル制御の方式には種々の方
式があり、上記実施例の方式に関わらず実現可能である
ことは勿論である。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
速度センサが不要で、安定かつ高い速度制御精度を有す
ると共に商用同期切り替えを行うことのできる誘導機制
御装置を提供できる、という効果を奏する。
速度センサが不要で、安定かつ高い速度制御精度を有す
ると共に商用同期切り替えを行うことのできる誘導機制
御装置を提供できる、という効果を奏する。
【図１】本発明の第１実施例の回路構成図
【図２】本発明の第２実施例の回路構成図
【図３】本発明の第３実施例の回路構成図
【図４】従来の商用同期切り替え装置の回路構成図
１…誘導機、２…周波数変換回路、３…開閉器、４…開
閉器、５…位相比較回路、６…ローパスフィルタ、７…
周波数基準演算回路、８…電圧基準演算回路、９…ＰＷ
Ｍ制御回路、１０…速度制御回路、１１…トルク電流基
準切り替え回路、１２…励磁電流基準演算回路、１３…
トルク電流制御回路、１４…励磁電流制御回路、１５…
座標変換回路、１６…周波数基準演算回路、１７…積分
回路、１８…座標変換回路、１９…商用電源電圧変動検
出回路、２０…速度偏差・位相誤差切り替え回路。
閉器、５…位相比較回路、６…ローパスフィルタ、７…
周波数基準演算回路、８…電圧基準演算回路、９…ＰＷ
Ｍ制御回路、１０…速度制御回路、１１…トルク電流基
準切り替え回路、１２…励磁電流基準演算回路、１３…
トルク電流制御回路、１４…励磁電流制御回路、１５…
座標変換回路、１６…周波数基準演算回路、１７…積分
回路、１８…座標変換回路、１９…商用電源電圧変動検
出回路、２０…速度偏差・位相誤差切り替え回路。
Claims (3)
- 【請求項１】 誘導機の１次電流を磁束発生に寄与する
電流成分と，トルク発生に寄与する電流成分とに分離し
て制御する誘導機制御装置において、前記誘導機の回転
速度を１次電流と端子電圧の検出値または基準値から演
算する速度推定手段と、前記誘導機の回転速度の指令値
と前記速度推定手段から出力される速度推定値とを比較
し，その誤差を増幅してトルク指令値として出力する速
度制御手段と、前記誘導機の端子電圧位相または端子電
圧位相の指令値と，定周波数電源電圧の位相とを比較し
て位相誤差を出力する位相比較手段と、前記位相比較手
段の出力を濾波するフィルタとを備え、前記フィルタの
出力を前記誘導機のトルク発生に寄与する電流成分の指
令値として用い、前記定周波数電源電圧位相と前記誘導
機の端子電圧位相を所定の位相差に保持することを特徴
とする誘導機制御装置。 - 【請求項２】 請求項１記載の誘導機制御装置におい
て、前記定周波数電源電圧を検出する電圧検出手段と、
前記誘導機の端子電圧の目標値と前記電圧検出手段から
の検出値とを比較し，その偏差量を算出する定周波数電
源電圧変動検出手段と、前記定周波数電源電圧変動検出
手段により算出された偏差量を基に磁束発生に寄与する
電流成分を修正して，前記定周波数電源電圧が変動した
場合でも前記誘導機の端子電圧を前記定周波数電源電圧
の所定の誤差範囲内に収まるように制御することを特徴
とする誘導機制御装置。 - 【請求項３】 請求項１記載の誘導機制御装置におい
て、前記誘導機の回転速度の指令値と前記速度推定手段
から出力される速度推定値とを比較した速度誤差を増幅
してトルク指令値として出力する速度制御手段と、前記
誘導機の端子電圧位相または端子電圧位相の指令値と前
記定周波数電源電圧の位相とを比較して位相誤差を出力
する位相比較手段と、前記位相誤差と前記速度誤差を選
択切り替える切り替え手段とを備え、前記位相誤差を前
記速度制御手段の速度誤差の代わりに入力して、この速
度制御手段の出力信号を前記誘導機のトルク発生に寄与
する電流成分の指令値として用い、前記定周波数電源電
圧位相と前記誘導機の端子電圧位相を所定の位相差に保
持することを特徴とする誘導機制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6138440A JPH089682A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 誘導機制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6138440A JPH089682A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 誘導機制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH089682A true JPH089682A (ja) | 1996-01-12 |
Family
ID=15222046
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6138440A Pending JPH089682A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 誘導機制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH089682A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006149136A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 駆動電源切替えの同期制御装置 |
| JP2006271071A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial System Corp | 電動機制御装置 |
| WO2016143481A1 (ja) * | 2015-03-10 | 2016-09-15 | 株式会社明電舎 | 電力変換器の同期制御装置 |
| CN111293896A (zh) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 功率转换装置 |
| EP3681029A4 (en) * | 2017-09-08 | 2021-03-17 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | POWER CONVERSION DEVICE |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP6138440A patent/JPH089682A/ja active Pending
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006149136A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Fuji Electric Systems Co Ltd | 駆動電源切替えの同期制御装置 |
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| JPWO2016143481A1 (ja) * | 2015-03-10 | 2017-08-31 | 株式会社明電舎 | 電力変換器の同期制御装置 |
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| RU2667477C1 (ru) * | 2015-03-10 | 2018-09-20 | Мейденша Корпорейшн | Устройство для управления синхронизацией преобразователя мощности |
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| EP3681029A4 (en) * | 2017-09-08 | 2021-03-17 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | POWER CONVERSION DEVICE |
| US11081999B2 (en) | 2017-09-08 | 2021-08-03 | Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation | Power conversion apparatus |
| CN111293896A (zh) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 功率转换装置 |
| CN111293896B (zh) * | 2018-12-06 | 2022-09-09 | 东芝三菱电机产业系统株式会社 | 功率转换装置 |
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