JPH05168108A - 電気走行車 - Google Patents

電気走行車

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JPH05168108A
JPH05168108A JP3336672A JP33667291A JPH05168108A JP H05168108 A JPH05168108 A JP H05168108A JP 3336672 A JP3336672 A JP 3336672A JP 33667291 A JP33667291 A JP 33667291A JP H05168108 A JPH05168108 A JP H05168108A
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JP
Japan
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operation amount
accelerator operation
traveling
sampling
vehicle
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JP3336672A
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English (en)
Inventor
Kazuo Oyama
和男 大山
Kiyoshi Kimura
清 木村
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】車体の揺り返し等を防止することができると共
に、乗り心地を向上することができる電気走行車を提供
する。 【構成】アクセル操作量Aをサンプリングして時系列的
に記憶保持するサンプリング部24と、現時点から過去
の所定数のアクセル操作量Aのサンプル値の平均値を算
出する演算部25と、アクセル操作量Aの平均値を現時
点におけるアクセル操作量として走行用電動機を駆動す
る駆動手段30とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行用電動機の駆動力
により走行する電気走行車に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、実用化が図られている電気自動車
等の電気走行車においては、通常、アクセルの操作量に
応じた駆動力マップ等を備えており、このようなマップ
を基に、アクセル操作量に応じた走行用電動機の目標ト
ルクを定め、この目標トルクを生ぜしめるように走行用
電動機を駆動して走行するようにしている。
【0003】しかしながら、この種の従来の電気走行車
においては、アクセル操作量の変化に対する走行用電動
機の駆動力の応答性が極めて鋭敏なものとなる反面、ア
クセル操作量の急激な変化に対して、走行用電動機の駆
動力が急変し、このため、車体の前後方向の振動、所
謂、揺り返しが生じ易く、また、乗り心地が低下すると
いう不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる不都合
を解消し、車体の揺り返し等を防止することができると
共に、乗り心地を向上することができる電気走行車を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、アクセル操作量に応じてあらかじめ定め
られた走行駆動力を生ぜしめるべく走行用電動機を駆動
して走行する電気走行車において、前記アクセル操作量
を所定のサンプリングタイムでサンプリングして時系列
的に記憶保持するサンプリング手段と、該サンプリング
手段により記憶保持されたアクセル操作量のサンプル値
のうち、現時点から過去の所定数のサンプル値の平均値
を算出する演算手段と、該演算手段により算出された平
均値を現時点におけるアクセル操作量として該アクセル
操作量に応じて前記走行用電動機を駆動する駆動手段と
を備えたことを特徴とする。
【0006】そして、前記サンプリング手段によりサン
プリングされた現時点における前記アクセル操作量のサ
ンプル値が前記演算手段により算出された平均値よりも
小さくなった時に、該サンプル値が該平均値以上である
ときよりも、該サンプリングタイムを変更して長くし、
または、該平均値を算出すべきサンプル数を変更して多
くするサンプリング制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0007】また、前記電気走行車の後進走行時には、
該電気走行車の前進走行時よりも前記サンプリングタイ
ムを変更して長くし、または、前記平均値を算出すべき
サンプル数を変更して多くするサンプリング制御手段を
備えたことを特徴とする。
【0008】また、前記アクセル操作量のサンプル値を
基に所定時間後までのアクセル操作量の変化を予測する
第1の予測手段と、該第1の予測手段により予測された
アクセル操作量の変化を基に前記電気走行車の車体の前
後方向の加速度の変化を予測する第2の予測手段と、該
第2の予測手段により予測される加速度の変動により車
体に生じる揺り返しを抑制すべく前記アクセル操作量の
平均値を補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】本発明によれば、前記サンプリング手段により
所定のサンプリングタイムでサンプリングされた前記ア
クセル操作量のサンプル値のうち、現時点から過去の所
定数のサンプル値の平均値を前記演算手段により算出
し、その平均値を現時点におけるアクセル操作量とし
て、前記駆動手段により前記走行用電動機が駆動される
ので、実際のアクセル操作量の変化に対して、走行用電
動機を駆動するための基準となるアクセル操作量の平均
値の変化は緩やかなものとなり、これにより、アクセル
操作量の変化に対する走行用電動機の駆動力の応答性が
緩和される。
【0010】そして、前記サンプリング制御手段を備え
たときには、現時点におけるアクセル操作量が前記平均
値よりも小さくなった時、すなわち、アクセル操作量が
減少する時には、該サンプル値が該平均値以上であると
き、すなわち、アクセル操作量が増加するときに較べ
て、該サンプリングタイムを変更して長くし、または、
該平均値を算出すべきサンプル数を変更して多くするこ
とにより、減速時には、加速時よりも、アクセル操作量
の変化に対する走行用電動機の応答性がより緩和される
こととなる。
【0011】また、これと同様に、前記サンプリング制
御手段により、後進走行時には、前進走行時に較べて前
記サンプリングタイムを変更して長くし、または、前記
平均値を算出すべきサンプル数を変更して多くすること
により、後進走行時には、前進走行時によりもアクセル
操作量の変化に対する走行用電動機の応答性がより緩和
されることとなる。
【0012】また、前記第1の予測手段により、前記ア
クセル操作量の変化を予測し、さらにその予測を基に、
第2の予測手段により、前記電気走行車の車体の前後方
向の加速度の変化を予測し、その加速度の変化の予測を
基に、前記補正手段により、前記電気走行車の車体に生
じる揺り返しを抑制するように前記アクセル操作量の平
均値を補正することにより、アクセル操作量の急変等に
よる車体の揺り返しを確実に低減することが可能とな
る。
【0013】尚、アクセル操作量が将来、どのように変
化するかについては、例えば現時点におけるアクセル操
作量やその時間変化率、すなわち操作速度、該操作速度
の時間変化率、すなわち、操作加速度等を基に、概ね予
測することが可能である。
【0014】そして、車体の前後方向に生じる加速度
は、アクセル操作量の変化や、車体に固有の重量、駆動
系に固有の剛性等により概ね定まるので、アクセル操作
量の変化を予測すれば、車体に生じる前後方向の加速
度、ひいては、揺り返しを予測することが可能である。
【0015】
【実施例】本発明の電気走行車の一例を図1乃至図7に
従って説明する。図1は該電気走行車の説明的構成図、
図2はその要部のブロック構成図、図3及び図4はその
作動を説明するための線図、図5乃至図7はその作動を
説明するためのフローチャートである。
【0016】図1で、この電気走行車は、走行用電動機
1の駆動力を周知のプーリ/ベルト式無段階変速機(以
下、CVTという)2及び差動歯車機構3を介して駆動
輪4,4に伝達して走行するように構成したものであ
り、走行用電動機1は、その電源として車体(図示しな
い)に搭載されたバッテリ5に駆動回路6を介して接続
されている。
【0017】そして、この電気走行車においては、電動
機1の正転力行及び逆転力行によりそれぞれ前進走行及
び後進走行を行うようにしていると共に、下り坂等にお
ける惰性走行時には、駆動輪4,4から差動歯車機構3
及びCVT2を介して電動機1に伝達される駆動力によ
り該電動機1を発電機として作動させて、その回生制動
を行うようにしており、電動機1の力行は、バッテリ5
から駆動回路6を介して電動機1に適宜、給電すること
により行われ、回生制動は、惰性走行時に発電機として
作動する電動機1から駆動回路6を介してバッテリ5に
充電することにより行われる。
【0018】尚、CVT2は、走行用電動機1の駆動軸
1aに連結された入力軸7に挿着・固定された駆動側固
定プーリ半体8aと、該入力軸7上で固定プーリ半体8
aに向かって接近・離反可能に設けられた駆動側可動プ
ーリ半体8bと、差動歯車機構3に接続された出力軸9
に挿着・固定された被動側固定プーリ半体10aと、該
出力軸9上で固定プーリ半体10aに向かって接近・離
反可能に設けられた被動側可動プーリ半体10bと、前
記駆動側両プーリ半体8a,8bから成る駆動プーリ8
と被動側両プーリ半体10a,10bから成る被動プー
リ10との間に巻装されたVベルト11と、被動側可動
プーリ半体10bを被動側固定プーリ半体10aに向か
って付勢するスプリング12と、駆動側可動プーリ半体
8bを駆動側固定プーリ半体8aに向かって接近・離反
させるためのアクチュエータ13とを基本構成とする公
知のものであり、その入出力軸7,9間の無段階の変速
作動は、アクチュエータ13により駆動側可動プーリ半
体8bを駆動側固定プーリ半体8aに向かって接近・離
反させることにより行われる。
【0019】また、図1において、14は走行用電動機
1やCVT2等の作動を制御するためのコントローラ、
15は運転者に警告を発するためのアラーム、16は電
気走行車の車速Vを検出する車速センサ、17はCVT
2の駆動プーリ8の回転速度Nを検出する回転速度セン
サ、18は図示しないアクセルの操作量Aを検出するア
クセルセンサ、19は“前進走行”及び“後進走行”等
の各種、走行モードを選択するためのモード選択スイッ
チ等の操作位置を運転者により選択された走行モードと
して検出するモードセンサであり、コントローラ14
は、詳細は後述するが、これらの各センサ16〜19を
介して検出される車速V、駆動プーリ8の回転速度N、
アクセル操作量A及び走行モードを基に、走行用電動機
1の正転力行、逆転力行及び回生制動等の作動、CVT
2の変速作動、並びにアラーム15の作動を制御するよ
うにしている。
【0020】この場合、図2に示すように、コントロー
ラ14は、CVT2の変速作動の制御に係わる機能的構
成として、車速センサ16及び回転速度センサ17を介
してそれぞれ検出される車速V及び駆動プーリ8の回転
速度NからCVT2の変速比Rを算出する変速比算出部
20と、図3(b)に示すようにあらかじめ設定された
所定の変速マップを記憶保持した変速マップ記憶保持部
21と、その変速マップと車速センサ16を介して検出
される車速Vと後述の演算部25により算出されたアク
セル操作量Aの平均値Aave とからCVT2の目標変速
比RM を算出する目標変速比算出部22と、その目標変
速比RM と算出部20により算出された変速比Rとに応
じてCVT2の変速作動を行わしめるアクチュエータ1
3を作動させる変速指令部23とを備えている。
【0021】ここで、算出部20による変速比Rの算出
は、例えば車速Vと前記差動歯車機構3に固有の減速比
とからCVT2の被動プーリ10の回転速度を求め、こ
の回転速度と駆動プーリ8の回転速度Nとの比を求める
ことにより行われる。
【0022】また、記憶保持部21に記憶保持された変
速マップは、例えば図3(b)に示すように、車速Vと
駆動プーリ8の回転速度N(本実施例では走行用電動機
1の回転速度に等しい)との関係をアクセル操作量Aを
パラメータとして定めたものであり、基本的には、アク
セル操作量Aが大きい程、走行用電動機1の回転速度を
高出力が得られる回転速度に維持するような変速特性に
設定されている。
【0023】そして、算出部22による目標変速比RM
の算出は、例えば、変速マップと車速Vとアクセル操作
量A(本実施例ではその平均値Aave )とから駆動プー
リ8の回転速度を求め、さらに、この回転速度と車速V
から算出される被動プーリ10の回転速度との比を求め
ることにより行われる。
【0024】また、図2に示すように、コントローラ1
4は、走行用電動機1の作動の制御に係わる機能的構成
として、アクセルセンサ18を介して検出されるアクセ
ル操作量Aを所定のサンプリングタイムでサンプリング
して時系列的に記憶保持するサンプリング部24と、こ
のサンプリング部24に記憶保持されたアクセル操作量
Aのサンプル値のうち、最新のサンプル値(現時点にお
けるアクセル操作量)から過去に遡って所定数(例え
ば、10個)前までのサンプル値の平均値Aave (以
下、平均アクセル操作量Aave という)を算出する演算
部25と、車速センサ16及びモードセンサ19を介し
てそれぞれ検出される車速V及び走行モードとサンプリ
ング部24に記憶保持されたアクセル操作量Aの最新の
サンプル値及び演算部25により算出された平均アクセ
ル操作量Aave とに応じて、サンプリング部24におけ
るサンプリングタイム等を制御するサンプリング制御部
26と、図3(a)に示すようにあらかじめ設定された
所定の駆動マップを記憶保持した駆動マップ記憶保持部
27と、この駆動マップと演算部25により算出された
平均アクセル操作量Aave と車速センサ16を介して検
出される車速Vと前記算出部22により算出された目標
変速比RM とから走行用電動機1に生ぜしめるべき目標
トルクTM を算出する目標トルク算出部28と、その目
標トルクTM に応じて走行用電動機1を駆動せしめる駆
動回路6を作動させるモータ指令部29とを備えてお
り、算出部28と指令部29と駆動回路6とにより、走
行用電動機1の駆動手段30が構成される。
【0025】ここで、演算部25による平均アクセル操
作量Aave の算出は、その算出を行うべきアクセル操作
量Aのサンプル数をN、アクセル操作量Aのサンプル値
を最新のものから過去に遡って順にAi (i=1,2,
……)とすると、次式を用いて行われる。
【0026】
【数1】
【0027】また、記憶保持部27に記憶保持された駆
動マップは、例えば図3(a)に示すように、車速Vと
アクセル操作量Aとに応じて前記駆動輪4,4に生ぜし
めるべき駆動力(駆動トルク)を定めたものであり、基
本的には、アクセル操作量Aが大きい程、大きな駆動力
が駆動輪4,4に生じるように定められている。そし
て、特に、アクセル操作量Aが0%のときには、電気走
行車の走行方向に対して逆方向の駆動力が駆動輪4,4
に生じるように定められ、このような駆動力は走行用電
動機1の回生制動により得られるものである。
【0028】また、算出部28による目標トルクTM
算出は、例えば、車速Vと平均アクセル操作量Aave
駆動マップとから駆動輪4,4に生ぜしめるべき目標駆
動力を求め、さらに、この求めた目標駆動力とCVT2
の変速比R及び前記差動歯車機構3に固有の減速比とか
ら走行用電動機1の駆動軸1aに生ぜしめるべきトルク
を求めることにより行われる。
【0029】尚、図2において、31は車速センサ16
を介して検出される車速Vとモードセンサ19を介して
検出される走行モードとに応じてアラーム15を作動さ
せる警告指令部である。
【0030】次に、かかる電気走行車の作動を説明す
る。
【0031】この電気走行車は、図示しないイグニッシ
ョンスイッチ等をONにした後に、モード選択スイッチ
等(図示しない)等により“前進走行”あるいは“後進
走行”を選択し、さらに、アクセル(図示しない)を操
作することにより走行を開始する。そして、この走行時
に、前記コントローラ14は、図5乃至図7のフローチ
ャートに従って、走行用電動機1やCVT2の作動を制
御する。
【0032】すなわち、コントローラ14は、そのサン
プリング制御部26によりサンプリング部24における
サンプリングタイムやサンプル値を初期化し、また、モ
ードセンサ19を介して走行モードを検出する(STE
P1)。
【0033】この場合、サンプリングタイムやサンプル
値を初期化においては、サンプリングタイムが例えば
0.2秒に設定され、また、サンプリング部24におけ
るサンプル値の記憶保持をクリアする。
【0034】次いで、コントローラ14は、車速センサ
16を介して車速Vを検出し(STEP2)、さらに、
その車速V及び現在の走行モードを基に、警告指令部3
1及びサンプリング制御部26により所定の判定等を行
い(STEP3)、その後にサンプリング部24により
アクセル操作量Aのサンプリングを行う(STEP
4)。
【0035】この場合、STEP3における判定等は次
のように行われる。
【0036】すなわち、コントローラ14は、まず、走
行モードが“前進”であるか“後進”であるかを判定
し、この時、“前進”であるときには、車速VがV<0
(後進走行状態)であって、且つ、その大きさが“前進
モード”において許容し得る後進速度としてあらかじめ
定められた車速Vra(例えば18km/h、図3(a)
参照)以上であるか否かを判定し、その判定結果が“Y
ES”(V<0,|V|≧Vra)であるときには、警告
指令部31により前記アラーム15を介して運転車に警
告を発した後に、STEP4に移行する。尚、このよう
に“前進モード”で、後進走行状態となっているような
事態は、例えば、後進走行中に、走行モードを“後進”
から“前進”に切り替えた時に生じる。
【0037】そして、上記の判定結果が“NO”(V≧
0または|V|<Vra)であるときには、さらに、車速
Vが“前進モード”において許容し得る最高前進速度と
してあらかじめ定められた車速VfMAX (例えば120
km/h、図3(a)参照)以上であるか否かを判定
し、その判定結果が“YES”(V≧VfMAX )である
ときには、STEP4におけるアクセル操作量Aのサン
プル値が実際のアクセル操作量にかかわらず“0”とな
るようにサンプリング制御部26によりサンプリング部
24を制御した後に、STEP4に移行し、判定結果が
“NO”(V<VfMAX )であるとき(“前進モード”
における通常的な前進走行時)には、そのままSTEP
4に移行する。
【0038】また、走行モードが“後進”であるときに
は、“前進”の場合と同様に、車速VがV>0(前進走
行状態)であって、且つ、その大きさが“後進モード”
において許容し得る前進速度としてあらかじめ定められ
た車速Vfa(例えば18km/h、図3(a)参照)以
上であるか否かを判定し、その判定結果が“YES”で
あるときには、前記アラーム15を介して運転車に警告
を発した後に、STEP4におけるアクセル操作量Aの
サンプル値が実際のアクセル操作量にかかわらず“0”
となるようにサンプリング部24を制御した後に、ST
EP4に移行する。尚、このように“後進モード”で、
前進走行状態となっているような事態は、例えば、前進
走行中に、走行モードを“前進”から“後進”に切り替
えた時に生じる。
【0039】そして、上記の判定結果が“NO”である
ときには、さらに、車速Vが“後進モード”において許
容し得る最高後進速度としてあらかじめ定められた車速
Vr MAX (例えば50km/h、図3(a)参照)以上
であるか否かを判定し、その判定結果が“YES”であ
るときには、STEP4におけるアクセル操作量Aのサ
ンプル値が実際のアクセル操作量にかかわらず“0”と
なるようにサンプリング制御部26によりサンプリング
部26を制御した後に、STEP4に移行し、判定結果
が“NO”であるとき(“後進モード”における通常的
な後進走行時)には、そのままSTEP4に移行する。
【0040】前述したように、STEP4においてサン
プリング部26によりアクセル操作量Aをサンプリング
した後に、コントローラ14は、その最新のサンプル値
と既にサンプリング部26に記憶保持されているサンプ
ル値とから、前述したように、演算部25により平均ア
クセル操作量Aave を算出する(STEP5)。
【0041】次いで、コントローラ14は、CVT2の
駆動プーリ8の回転速度Nと車速Vとをそれぞれ回転速
度センサ17及び車速センサ16を介して検出し(ST
EP6)、その後に、この検出した回転速度Nと車速V
とから変速比算出部20により前述したように、CVT
2の変速比Rを算出し(STEP7)、さらに、その車
速Vと平均アクセル操作量Aave と変速マップ記憶保持
部21に記憶保持された変速マップ(図3(b)参照)
とから前述したように、CVT2の目標変速比RM を求
める(STEP8)。
【0042】そして、このように目標変速比RM を求め
た後に、コントローラ14は、STEP7において算出
された変速比RがR>RM であるときには、変速指令部
23により、CVT2の変速比が低速用変速比側へ移行
して目標変速比RM に近づくようにアクチュエータ13
を介してCVT2の変速作動を行わしめ、また、R<R
M であるときには、CVT2の変速比が高速用変速比側
へ移行して目標変速比RM に近づくようにアクチュエー
タ13を介してCVT2の変速作動を行わしめる(ST
EP9)。尚、この場合、R=RM であるときには、C
VT2の変速作動は行われない。
【0043】次いで、コントローラ14は、目標トルク
算出部28により、STEP6において検出された車速
Vと平均アクセル操作量Aave と駆動マップ記憶保持部
27に記憶保持された駆動マップ(図3(a)参照)と
から駆動輪4,4に生ぜしめるべき目標駆動力PM を前
述したように求め(STEP10)、さらに、その目標
駆動力PM とCVT2の現在の変速比Rとを基に走行用
電動機1に生ぜしめるべき目標トルクTM を前述したよ
うに算出する(STEP11)。
【0044】そして、このように目標トルクTM を算出
した後に、コントローラ14は、モータ指令部29によ
り、その目標トルクTM を生ぜしめるように駆動回路6
を介して走行用電動機1の作動を制御する(STEP1
2)。
【0045】次いで、コントローラ14は、前述した制
御の途中で走行モードが“前進モード”から“後進モー
ド”への切り替え等、走行モードの切り替えが有ったか
否かを判定し(STEP13)、切り替えが有ったとき
には、STEP1に戻って、前述した制御を改めて最初
から行い、一方、走行モードの切り替えが無かったとき
には、アクセル操作量Aや走行モード等に係わる所定の
判定を行い、その判定結果に応じて、次にアクセル操作
量Aのサンプリングを行うべき新たなサンプリングタイ
ムtをサンプリング制御部26により設定する(STE
P14)。
【0046】この場合、STEP14における判定及び
新たなサンプリングタイムtの設定は次のように行われ
る。
【0047】すなわち、コントローラ14のサンプリン
グ制御部26は、まず、アクセル操作量の最新のサンプ
ル値Aと平均アクセル操作量Aave とを比較し、A>A
ave であるとき、換言すれば、アクセル操作量Aが過去
の値よりも減少されたときには、サンプリングタイムt
を例えば0.3秒に設定する。
【0048】そして、A≦Aave であるときには、前述
のSTEP1におけるサンプリング値等の初期化の時
(発進時等)からあらかじめ定められた所定時間(例え
ば数秒等)経過したか否かを判定し、経過していないと
きには、サンプリングタイムtを例えば0.2秒に設定
する。
【0049】また、初期化の時から所定時間、経過した
ときには、現在の走行モードが“前進モード”である場
合には、サンプリングタイムtを例えば0.1秒に設定
し、“前進モード”でない場合、すなわち、“後進モー
ド”等である場合には、サンプリングタイムtを例えば
0.1秒に設定する。
【0050】これにより、アクセル操作量Aのサンプリ
ングを行うべきサンプリングタイムtは後進走行時や発
進時には、通常的な前進走行時よりも長く設定され、ま
た、アクセル操作量が減少されている時には、これらの
サンプリングタイムtよりもさらに長いサンプリングタ
イムtが設定されることとなる。
【0051】そして、このように新たなサンプリングタ
イムtを設定した後には、コントローラ14は、前述の
STEP2の時から元のサンプリングタイムが経過した
か否かを判定し(STEP15)、経過していないとき
には、前述したSTEP6からSTEP14までのCV
T2や走行用電動機1の制御を繰り返し、元のサンプリ
ングタイムが経過した時には、再び、STEP2に戻っ
て、前述したアクセル操作量Aの新たなサンプリング及
び平均アクセル操作量Aave の算出や、これを基にした
CVT2や走行用電動機1の制御を行い、以下、かかる
制御をサンプリングタイムt毎に繰り返すこととなる。
【0052】従って、コントローラ14によるCVT2
の変速作動や走行用電動機1の作動の制御は、基本的に
は、実際のアクセル操作量Aではなく、これをサンプリ
ングして得られた平均アクセル操作量Aave に応じて行
われ、この時、そのサンプリングタイムtは、アクセル
操作量Aの変化のし方や、走行モード等に応じて適宜変
更されることとなる。
【0053】そして、このように、走行用電動機1を平
均アクセル操作量Aave に応じて制御することにより、
実際のアクセル操作量Aの変動に対する走行用電動機1
の応答性が緩和される。
【0054】実際、例えば“前進走行モード”において
前進走行が行われている時に、図4(a)に実線で示し
たように、実際のアクセル操作量Aが急増された場合に
は、そのアクセル操作量Aの現時点から過去の所定数の
サンプル値の平均値として演算部25により算出された
平均アクセル操作量Aave は、図4(b)に実線で示し
たように、実際のアクセル操作量Aよりも緩やかに増加
することとなり、このため、この平均アクセル操作量A
ave 及び前記駆動マップ等から求められる走行用電動機
1の目標トルクTM は、図4(c)に実線で示したよう
に、平均アクセル操作量Aave の変化に対応して緩やか
に増加することとなる。そして、走行用電動機1は、こ
の目標トルクTM を生じるように駆動されるので、その
駆動力も緩やかに増加することとなり、実際のアクセル
操作量Aの変動に対する走行用電動機1の応答性が緩和
される。
【0055】また、例えば“後進走行モード”において
後進走行が行われている時に、図4(b)に仮想線で示
したように、実際のアクセル操作量Aが急増された場合
にも、平均アクセル操作量Aave 及びこれに基づく目標
トルクTM は、それぞれ図4(b),(c)に仮想線で
示したように緩やかに増加することなり、実際のアクセ
ル操作量Aの変動に対する走行用電動機1の応答性が緩
和される。そして、この場合には、前述したように、前
進走行の場合よりもサンプリングタイムtが長く設定さ
れるので、平均アクセル操作量Aave 及び目標トルクT
M は、前進走行の場合よりもさらに緩やかに増加するこ
ととなり、従って、アクセル操作量Aに対する走行用電
動機1の応答性がより緩和されることとなる。
【0056】さらに、走行時に、図4(a)に破線で示
したように、実際のアクセル操作量Aが急減された場合
にも、平均アクセル操作量Aave 及び目標トルクT
M は、それぞれ図4(b),(c)に破線で示したよう
に緩やかに減少することなり、走行用電動機1の応答性
が緩和される。そして、この場合には、実際のアクセル
操作量Aが略一定に維持されている場合や増加されてい
る場合(最新のアクセル操作量Aのサンプル値が平均ア
クセル操作量Aave 以上の場合)に較べて、前述したよ
うに、サンプリングタイムtがさらに長く設定されるの
で、平均アクセル操作量Aave 及び目標トルクTM は、
上記のアクセル操作量Aの急増時の場合よりもさらに緩
やかな割合で減少することとなり、従って、アクセル操
作量Aに対する走行用電動機1の応答性がより緩和され
ることとなる。
【0057】尚、本実施例においては、前述したよう
に、発進時等においても、サンプリングタイムtが長め
に設定されるので、アクセル操作量Aに対する走行用電
動機1の応答性が緩和され、これにより発進時における
アクセル操作量Aの急増による車体の揺り返しが防止さ
れる。
【0058】このように、本実施例の電気走行車におい
ては、実際のアクセル操作量Aの変化に対して走行用電
動機1の応答性が緩和され、このため、アクセル操作量
Aの急変時にも走行用電動機1の駆動力が急激に変化す
ることはなく、これにより、走行用電動機1の駆動力が
急変した時に車体の慣性力等に起因して生じる前後方向
の揺り返しが防止されることとなる。
【0059】尚、本実施例においては、前述したよう
に、車速Vが最高前進速度VfMAX を越えた時や、最高
後進速度VrMAX を越えた時等には、アクセル操作量A
のサンプル値が実際のアクセル操作量Aにかかわらず、
“0”とされるので、平均アクセル操作量Aave もやが
て“0”となり、この場合には、図3(a)を参照して
判るように、走行用電動機1の回生制動が行われ、従っ
て、実際のアクセル操作量Aにかかわらず減速されるこ
ととなる。
【0060】また、本実施例においては、アクセル操作
量Aの変化の仕方や、走行モード等に応じて適宜、サン
プリングタイムtを変更することにより、アクセル操作
量Aに対する走行用電動機1の応答性の緩和の度合いを
変更するようにしたが、サンプリングタイムtを一定と
して平均アクセル操作量Aave を算出すべきアクセル操
作量Aのサンプル値の個数をアクセル操作量Aの変化の
仕方や、走行モード等に応じて適宜、変更するようにし
ても、本実施例と同様の作用・効果を奏することはもち
ろんである。
【0061】この場合には、アクセル操作量Aに対する
走行用電動機1の応答性をより緩和したいときには、平
均アクセル操作量Aave を算出すべきアクセル操作量A
のサンプル値の個数を多くしてやればよい。
【0062】次に、本発明の電気走行車の他の例を図
1、図2、図5及び図7を参照しつつ、図8乃至図11
に従って説明する。図8はその要部のブロック構成図、
図9及び図10はその作動を説明するための線図、図1
1はその作動を説明するためのフローチャートである。
【0063】この電気走行車は、その基本構成を前述し
た図1及び図2に示した電気走行車と同一とし、そのコ
ントローラ14の機能的構成のうち、走行用電動機1の
制御に係わる構成に、新たな機能的構成を追加したもの
である。
【0064】すなわち、図8に示すように、この電気走
行車のコントローラ14においては、前記サンプリング
部24に記憶保持されたアクセル操作量Aのサンプル値
を基に、現時点から将来の所定時間後までのアクセル操
作量Aを予測するアクセル操作量予測部(第1の予測手
段)32と、そのアクセル操作量Aの予測結果を基に、
車体に生じる前後方向の加速度Gの変化を予測する車体
加速度予測部(第2の予測手段)33と、その車体加速
度Gの予測結果を基に、前記演算部25により算出され
た平均アクセル操作量Aave を補正する補正部34とが
新たに設けられている。そして、この場合、前記目標ト
ルク算出部28は、補正部34による平均アクセル操作
量Aave の補正結果を基に、走行用電動機1の目標トル
クTM が算出する。
【0065】次に、かかる電気走行車の作動を説明す
る。
【0066】前述したように、前記の実施例の電気走行
車は、平均アクセル操作量Aave を基に、走行用電動機
1の作動を制御することにより、実際のアクセル操作量
Aに対する走行用電動機1の応答性を緩和し、これによ
り、アクセル操作量Aの急変時に車体に生じる前後方向
の揺り返しを防止するようにしたものであるが、例え
ば、図9(a)に仮想線で示したように、実際のアクセ
ル操作量Aが適当なレベルまで極めて急激に増加される
ような場合には、平均アクセル操作量Aave も、図9
(b)に仮想線で示したように、実際のアクセル操作量
Aが最終的に達するレベルまで比較的急激に増加し、こ
の時、走行用電動機1の駆動力も最終的な平均アクセル
操作量Aave に対応するレベルまで比較的急激に増加さ
れることとなる。そして、このような場合には、図9
(c)に示すように、電気走行車の前後方向に生じる加
速度Gは、車体の慣性力等に起因して、最終的な走行用
電動機1の駆動力に対応するレベルを中心に振動し、所
謂、車体の揺り返しが生じることがある。
【0067】これに対して、当該他の実施例の電気走行
車は、基本的には、前記の実施例の電気走行車と同様
に、平均アクセル操作量Aave を基に走行用電動機1の
作動を制御するのであるが、この際、現時点から所定時
間後までのアクセル操作量Aの変化を予測し、さらにそ
の予測を基に車体に生じる前後方向の加速度の変化を予
測し、その加速度の予測を基に、車体に生じる揺り返し
を抑制するように平均アクセル操作量Aave を補正する
ようにしたものである。
【0068】さらに詳細には、この電気走行車において
は、コントローラ14は、図5、図11及び図7のフロ
ーチャートに従って、走行用電動機1やCVT2の作動
を制御する。
【0069】すなわち、コントローラ14は、まず、図
5に示すように、STEP1におけるサンプリングタイ
ム等の初期化からSTEP4におけるアクセル操作量A
のサンプリングまで前述の電気走行車と全く同一の制御
を行う。
【0070】そして、このアクセル操作量Aのサンプリ
ング後に、図11に示すように、前記演算部25により
平均アクセル操作量Aave を前述の電気走行車と同様に
算出する一方、サンプリング部24に記憶保持された現
時点から過去のアクセル操作量Aのサンプル値を基に、
前記予測部32により、現時点におけるアクセル操作量
の時間変化率、すなわち、アクセルの操作速度A’と、
その操作速度A’の時間変化率、すなわち、アクセルの
操作加速度A''とを算出する(STEP5a)。
【0071】次いで、コントローラ14は、その予測部
32により、現時点におけるアクセル操作量A、操作速
度A’及び操作加速度A''を基に、現時点から所定時間
(例えば数秒)後までのアクセル操作量Aの変化を予測
する(STEP5b)。
【0072】この場合、例えば、図9(a)に実線で示
したように実際のアクセル操作量Aが急増される場合を
想定すると、現時点tN から所定時間後までのアクセル
操作量Aの変化は、例えば、同図仮想線示のように予測
される。
【0073】ここで、このような予測においては、現時
点におけるアクセル操作量A、操作速度A’及び操作加
速度A''が判っていれば、近い将来においてアクセル操
作量Aがどのように変化し、また、最終的にアクセル操
作量Aがどの程度の値に維持されるか、経験や実験等に
基づいてある程度予測することが可能である。
【0074】そこで、現時点におけるアクセル操作量
A、操作速度A’及び操作加速度A''の種々の値に対し
て、近い将来におけるアクセル操作量Aの変化を経験や
実験等に基づいてあらかじめ予測しておき、その予測結
果を例えばマップとして記憶保持しておけば、上記のよ
うなアクセル操作量Aの変化を予測することができる。
【0075】次いで、コントローラ14は、その予測部
33により、アクセル操作量Aの変化の予測結果を基
に、車体に生じる前後方向の加速度Gの変化を予測する
(STEP5c)。
【0076】この場合、本実施例の電気走行車において
は、基本的には、平均アクセル操作量Aave を基に、走
行用電動機1等の作動が制御されるので、上記の予測に
際しては、まず、アクセル操作量Aの変化の予測結果か
ら、平均アクセル操作量Aav e の変化を予測し、その予
測した平均アクセル操作量Aave で実際の平均アクセル
操作量Aave が変化するものと仮定して、車体に生じる
前後方向の加速度Gの変化を予測する。
【0077】例えば、図9(a)に仮想線で示したよう
にアクセル操作量Aの変化が予測されたとすると、その
平均アクセル操作量Aave は、実際の平均アクセル操作
量A ave の算出方法と同一の手法により、図9(b)に
示すように予測され、さらに、この予測された平均アク
セル操作量Aave で実際のアクセル操作量Aave が変化
したとすると、車体に生じる前後方向の加速度Gの変化
は、図9(c)に示すように予測される。
【0078】ここで、このような加速度の変化の予測に
おいては、基本的には、平均アクセル操作量Aave に応
じて、所定の駆動マップに従うように走行用電動機1が
駆動されるので、平均アクセル操作量Aave の予測結果
を基に走行用電動機1の駆動力の変化を予測することが
でき、このように走行用電動機1の駆動力の変化が判れ
ば、車体重量や駆動系の剛性等を考慮して車体に生じる
前後方向の加速度Gを予測することができる。
【0079】次いで、コントローラ14は、先に算出さ
れた平均アクセル操作量Aave を補正部34により補正
する(STEP5d)。そして、かかる後には、その補
正された平均アクセル操作量Aave を基に、前記の実施
例の電気走行車と全く同様にCVT2や走行用電動機1
の制御等が行われ(STEP6〜STEP15)、以
下、かかる作動を繰り返すこととなる。
【0080】この場合、この補正においては、車体に生
じる加速度Gの予測結果に現れる車体の揺り返しを抑制
するように平均アクセル操作量Aave を補正する。
【0081】例えば、車体に生じる加速度Gの予測結果
が、図9(c)に示したように、揺り返しを伴うもので
あるときには、平均アクセル操作量Aave を揺り返しの
程度に応じた適当な量だけ減少させるように補正する。
【0082】これにより、図9(b)に実線で示したよ
うに平均アクセル操作量Aave は変化した場合には、平
均アクセル操作量Aave の補正結果は例えば、図10
(a)に示すように、変化し、これに追従して、走行用
電動機1の目標トルクTM も図10(b)に示すように
変化する。そして、このように、走行用電動機1の目標
トルクTM が変化すると、車体に実際に生じる加速度G
は、図10(c)に示すように変化し、揺り返しを伴わ
ないものとなる。このように、当該他の実施例の電気走
行車においては、現時点におけるアクセル操作量Aのサ
ンプル値、並びにそのサンプル値から得られるアクセル
の操作速度A’及び操作加速度A''を基に、車体に生じ
る揺り返しを予測し、その揺り返しを低減するように平
均アクセル操作量Aave を補正するようにしたことによ
り、実際のアクセル操作量Aが極めて急激に変化された
ような場合においても確実に、車体に生じる揺り返しを
防止することができる。
【0083】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、サンプリング手段によりアクセル操作量をサ
ンプリングして時系列的に記憶保持し、そのアクセル操
作量のサンプル値のうち、現時点から過去の所定数のサ
ンプル値の平均値を演算手段により算出し、その平均値
を現時点におけるアクセル操作量として、該アクセル操
作量に応じて走行用電動機を駆動するようにしたことに
よって、実際のアクセル操作量に対する走行用電動機の
応答性を緩和することができ、これによりアクセル操作
量の急変時に車体に生じる揺り返しを防止することがで
きると共に、乗り心地を向上することができる。
【0084】そして、現時点における前記アクセル操作
量が前記平均値よりも小さくなった時、すなわち、アク
セル操作量が減少される時には、サンプリング制御手段
により、サンプリングタイムを変更して長くし、また
は、該平均値を算出すべきサンプル数を変更して多くし
たことにより、減速時には、アクセル操作量に対する走
行用電動機の応答性がより緩和され、滑らかな減速を行
うことができる。
【0085】また、これと同様に、サンプリング制御手
段により、後進走行時には、前進走行時に較べて前記サ
ンプリングタイムを変更して長くし、または、前記平均
値を算出すべきサンプル数を変更して多くしたことによ
り、後進走行時には、前進走行時によりもアクセル操作
量の変化に対する走行用電動機の応答性がより緩和さ
れ、円滑な後進走行を行うことができる。
【0086】また、前記アクセル操作量のサンプル値を
基に所定時間後までのアクセル操作量の変化を第1の側
手段により予測し、さらに、その予測結果を基に、車体
の前後方向の加速度の変化を第2の予測手段により予測
し、その加速度の変動により車体に生じる前後方向の揺
り返しを抑制するようにアクセル操作量の平均値を補正
手段により補正するようにしたことによって、アクセル
操作量の急変時に車体に生じる揺り返しを確実に防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気走行車の一例の説明的構成図、
【図2】該電気走行車の要部のブロック構成図、
【図3】該電気走行車の作動を説明するための線図、
【図4】該電気走行車の作動を説明するための線図、
【図5】該電気走行車の作動を説明するためのフローチ
ャート、
【図6】該電気走行車の作動を説明するためのフローチ
ャート、
【図7】該電気走行車の作動を説明するためのフローチ
ャート。
【図8】本発明の電気走行車の他の例の要部のブロック
構成図、
【図9】該電気走行車の作動を説明するための線図、
【図10】該電気走行車の作動を説明するための線図、
【図11】該電気走行車の作動を説明するためのフロー
チャート。
【符号の説明】
1…走行用電動機、24…サンプリング部、25…演算
部、26…サンプリング制御部、30…駆動手段、32
…アクセル操作量予測部、33…車体加速度予測部、3
4…補正部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクセル操作量に応じてあらかじめ定めら
    れた走行駆動力を生ぜしめるべく走行用電動機を駆動し
    て走行する電気走行車において、前記アクセル操作量を
    所定のサンプリングタイムでサンプリングして時系列的
    に記憶保持するサンプリング手段と、該サンプリング手
    段により記憶保持されたアクセル操作量のサンプル値の
    うち、現時点から過去の所定数のサンプル値の平均値を
    算出する演算手段と、該演算手段により算出された平均
    値を現時点におけるアクセル操作量として該アクセル操
    作量に応じて前記走行用電動機を駆動する駆動手段とを
    備えたことを特徴とする電気走行車。
  2. 【請求項2】前記サンプリング手段によりサンプリング
    された現時点における前記アクセル操作量のサンプル値
    が前記演算手段により算出された平均値よりも小さくな
    った時に、該サンプル値が該平均値以上であるときより
    も、該サンプリングタイムを変更して長くし、または、
    該平均値を算出すべきサンプル数を変更して多くするサ
    ンプリング制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    記載の電気走行車。
  3. 【請求項3】前記電気走行車の後進走行時には、該電気
    走行車の前進走行時よりも前記サンプリングタイムを変
    更して長くし、または、前記平均値を算出すべきサンプ
    ル数を変更して多くするサンプリング制御手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の電気走行車。
  4. 【請求項4】前記アクセル操作量のサンプル値を基に所
    定時間後までのアクセル操作量の変化を予測する第1の
    予測手段と、該第1の予測手段により予測されたアクセ
    ル操作量の変化を基に前記電気走行車の車体の前後方向
    の加速度の変化を予測する第2の予測手段と、該第2の
    予測手段により予測される加速度の変動により車体に生
    じる揺り返しを抑制すべく前記アクセル操作量の平均値
    を補正する補正手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の電気走行車。
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