JPH05167629A - 疑似ロック検出回路 - Google Patents
疑似ロック検出回路Info
- Publication number
- JPH05167629A JPH05167629A JP3351305A JP35130591A JPH05167629A JP H05167629 A JPH05167629 A JP H05167629A JP 3351305 A JP3351305 A JP 3351305A JP 35130591 A JP35130591 A JP 35130591A JP H05167629 A JPH05167629 A JP H05167629A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- pseudo lock
- frequency
- pseudo
- lock state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 位相変調信号を復調するコスタスループ型復
調器30のループフィルタ36からの信号の直流成分を
LPF41で取り出し、一対の電圧比較器54、55と
AND回路58とで、この直流成分が所定の上限レベル
以下かつ下限レベル以上の電圧範囲内にあるか否かを検
出して、疑似ロック検出信号として出力する。 【効果】 搬送波の周波数で特定されるモードの疑似ロ
ック状態の検出が行え、正常なロック状態に対してどれ
だけの周波数オフセットを持っているのかが正確に検出
できる。
調器30のループフィルタ36からの信号の直流成分を
LPF41で取り出し、一対の電圧比較器54、55と
AND回路58とで、この直流成分が所定の上限レベル
以下かつ下限レベル以上の電圧範囲内にあるか否かを検
出して、疑似ロック検出信号として出力する。 【効果】 搬送波の周波数で特定されるモードの疑似ロ
ック状態の検出が行え、正常なロック状態に対してどれ
だけの周波数オフセットを持っているのかが正確に検出
できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、同期追尾型復調部に用
いられる疑似ロック検出回路に関し、特に、移相変調信
号の搬送波がずれたときに同期追尾型復調部のPLLが
ロックしてしまうような疑似ロック状態を検出する回路
に関する。
いられる疑似ロック検出回路に関し、特に、移相変調信
号の搬送波がずれたときに同期追尾型復調部のPLLが
ロックしてしまうような疑似ロック状態を検出する回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年においては、例えば衛星通信の分野
において、BPSK(2相位相変調)方式やQPSK
(4相位相変調)方式等のディジタル位相変調方式でデ
ータ通信が行われることが多くなってきている。受信機
側では、このようなデータ信号及びキャリア(搬送波)
信号を含む受信データ変調信号を復調するための復調部
に、いわゆるコスタスループ型復調器のような複合位相
ロックループ(PLL)回路を用いることが多い。これ
は、PLLの入力信号の搬送周波数とPLLの電圧制御
発振器(VCO)の発振周波数とが一致し、かつこれら
の各位相が一致するとロック状態になり、同期追尾しな
がらデータを復調するものである。
において、BPSK(2相位相変調)方式やQPSK
(4相位相変調)方式等のディジタル位相変調方式でデ
ータ通信が行われることが多くなってきている。受信機
側では、このようなデータ信号及びキャリア(搬送波)
信号を含む受信データ変調信号を復調するための復調部
に、いわゆるコスタスループ型復調器のような複合位相
ロックループ(PLL)回路を用いることが多い。これ
は、PLLの入力信号の搬送周波数とPLLの電圧制御
発振器(VCO)の発振周波数とが一致し、かつこれら
の各位相が一致するとロック状態になり、同期追尾しな
がらデータを復調するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記入
力信号の搬送波が、上記VCOの発振周波数に対して高
周波数方向又は低周波数方向に、データ伝送レートの周
波数の1/2の整数倍だけずれると、あたかも正しい信
号にロックしたようないわゆる疑似ロック状態となって
しまい、データが正常に読めなくなる。また、復調部が
一旦この疑似ロック状態になると、その後正しい搬送波
周波数の入力信号が供給されるようになっても、正常な
ロック状態に復帰するのに時間がかかるという問題があ
った。
力信号の搬送波が、上記VCOの発振周波数に対して高
周波数方向又は低周波数方向に、データ伝送レートの周
波数の1/2の整数倍だけずれると、あたかも正しい信
号にロックしたようないわゆる疑似ロック状態となって
しまい、データが正常に読めなくなる。また、復調部が
一旦この疑似ロック状態になると、その後正しい搬送波
周波数の入力信号が供給されるようになっても、正常な
ロック状態に復帰するのに時間がかかるという問題があ
った。
【0004】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、上記搬送波周波数がずれた状態で復調部
のPLLがロックするような疑似ロック状態を検出する
疑似ロック検出回路の提供を目的とするものである。
たものであり、上記搬送波周波数がずれた状態で復調部
のPLLがロックするような疑似ロック状態を検出する
疑似ロック検出回路の提供を目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る疑似ロック
検出回路は、データ信号及びキャリア(搬送波)信号を
含む受信データ変調信号を復調する同期追尾型復調器の
ループフィルタから得られる直流成分が所定範囲内のレ
ベルにあることを検出して疑似ロック検出信号を出力す
るレベル判別手段を有することにより、上述の課題を解
決する。
検出回路は、データ信号及びキャリア(搬送波)信号を
含む受信データ変調信号を復調する同期追尾型復調器の
ループフィルタから得られる直流成分が所定範囲内のレ
ベルにあることを検出して疑似ロック検出信号を出力す
るレベル判別手段を有することにより、上述の課題を解
決する。
【0006】ここで、上記直流成分は、復調器のループ
フィルタからの信号をLPFあるいは平滑回路等を介し
て取り出すようにしてもよい。この直流成分が所定範囲
内のレベルにあることを検出するためのレベル判別手段
は、上限レベル検出用の電圧比較器と、下限レベル検出
用の電圧比較器と、これらの比較器からの信号の論理積
をとるAND回路とにより構成できる。これは、本来の
(正しい)搬送波周波数に対して高周波数方向又は低周
波数方向にデータ伝送レートの周波数の1/2の整数倍
ずれた周波数で上記疑似ロックが生じることに着目した
ものであり、このレベル判別手段は、上記搬送波周波数
のずれ(オフセット)が所定の範囲内にあるか否かを判
別するものである。この周波数オフセットを複数検出す
るために複数のレベル判別手段を用いるようにしてもよ
い。また、この疑似ロック検出回路からの出力に応じて
例えば上記同期追尾型復調器内に設けられているPLL
系のVCOの発振周波数を強制的に本来の(正しい)搬
送波周波数に飛ばすような制御を行わせればよい。
フィルタからの信号をLPFあるいは平滑回路等を介し
て取り出すようにしてもよい。この直流成分が所定範囲
内のレベルにあることを検出するためのレベル判別手段
は、上限レベル検出用の電圧比較器と、下限レベル検出
用の電圧比較器と、これらの比較器からの信号の論理積
をとるAND回路とにより構成できる。これは、本来の
(正しい)搬送波周波数に対して高周波数方向又は低周
波数方向にデータ伝送レートの周波数の1/2の整数倍
ずれた周波数で上記疑似ロックが生じることに着目した
ものであり、このレベル判別手段は、上記搬送波周波数
のずれ(オフセット)が所定の範囲内にあるか否かを判
別するものである。この周波数オフセットを複数検出す
るために複数のレベル判別手段を用いるようにしてもよ
い。また、この疑似ロック検出回路からの出力に応じて
例えば上記同期追尾型復調器内に設けられているPLL
系のVCOの発振周波数を強制的に本来の(正しい)搬
送波周波数に飛ばすような制御を行わせればよい。
【0007】
【作用】上記レベル判別手段により、同期追尾型復調器
のループフィルタから得られる直流成分が所定範囲内の
レベルにあるか否かが判別され、搬送波周波数の周波数
ずれ量(オフセット量)が上記疑似ロックの生じ易い値
であるか否かが判別されるため、搬送波の周波数で特定
されるモードの疑似ロック状態の検出が確実に行え、ま
た正常なロック状態に対してどれだけの周波数オフセッ
トを持っているのかが正確に検出できる。
のループフィルタから得られる直流成分が所定範囲内の
レベルにあるか否かが判別され、搬送波周波数の周波数
ずれ量(オフセット量)が上記疑似ロックの生じ易い値
であるか否かが判別されるため、搬送波の周波数で特定
されるモードの疑似ロック状態の検出が確実に行え、ま
た正常なロック状態に対してどれだけの周波数オフセッ
トを持っているのかが正確に検出できる。
【0008】
【実施例】図1は、本発明に係る疑似ロック検出回路を
同期追尾型復調部に適用した一実施例の概略構成を示す
ブロック回路図である。この図1において、復調部30
は、いわゆるコスタスループ型復調部構成を有してお
り、入力端子21には、BPSK(2相位相変調)信号
やQPSK(4相位相変調)信号等の位相変調された信
号が供給されている。すなわち復調部30は、I(イン
フェイズ)チャンネルの乗算器31、LPF(低域通過
フィルタ)32、Q(クォドラチュアフェイズ)チャン
ネルの乗算器32、LPF34、乗算器35、ループフ
ィルタ36、VCO(電圧制御型発振器)37、及びπ
/2移相器38を有して構成されている。
同期追尾型復調部に適用した一実施例の概略構成を示す
ブロック回路図である。この図1において、復調部30
は、いわゆるコスタスループ型復調部構成を有してお
り、入力端子21には、BPSK(2相位相変調)信号
やQPSK(4相位相変調)信号等の位相変調された信
号が供給されている。すなわち復調部30は、I(イン
フェイズ)チャンネルの乗算器31、LPF(低域通過
フィルタ)32、Q(クォドラチュアフェイズ)チャン
ネルの乗算器32、LPF34、乗算器35、ループフ
ィルタ36、VCO(電圧制御型発振器)37、及びπ
/2移相器38を有して構成されている。
【0009】上記入力された位相変調信号は、Iチャン
ネルの乗算器31及びQチャンネルの乗算器33に供給
される。これらの乗算器31、33においては、VCO
37からの出力信号がそのまま乗算器31に送られて上
記入力信号と乗算され、またVCO37からの出力信号
がπ/2移相器38を介して乗算器33に送られて上記
入力信号と乗算される。乗算器31、33からの各出力
信号は、LPF32、34に供給され、それぞれ所定の
周波数以上の周波数成分が除去される。LPF32の出
力信号(Iチャンネル乗算出力)及びLPF34の出力
信号(Qチャンネル乗算出力)は、それぞれ乗算器35
に供給され、乗算器35によって乗算される。この乗算
器35の出力信号はループフィルタ36に供給される。
ループフィルタ36の出力信号はVCA37に供給さ
れ、VCA37の発振周波数及び移相が入力信号の搬送
(キャリア)周波数と一致するように制御される。な
お、上記LPF32の出力信号は、コスタスループ型復
調器30の復調信号であり、出力端子39より取り出さ
れる。
ネルの乗算器31及びQチャンネルの乗算器33に供給
される。これらの乗算器31、33においては、VCO
37からの出力信号がそのまま乗算器31に送られて上
記入力信号と乗算され、またVCO37からの出力信号
がπ/2移相器38を介して乗算器33に送られて上記
入力信号と乗算される。乗算器31、33からの各出力
信号は、LPF32、34に供給され、それぞれ所定の
周波数以上の周波数成分が除去される。LPF32の出
力信号(Iチャンネル乗算出力)及びLPF34の出力
信号(Qチャンネル乗算出力)は、それぞれ乗算器35
に供給され、乗算器35によって乗算される。この乗算
器35の出力信号はループフィルタ36に供給される。
ループフィルタ36の出力信号はVCA37に供給さ
れ、VCA37の発振周波数及び移相が入力信号の搬送
(キャリア)周波数と一致するように制御される。な
お、上記LPF32の出力信号は、コスタスループ型復
調器30の復調信号であり、出力端子39より取り出さ
れる。
【0010】ところで、一般にPLL系復調器では、ル
ープフィルタ出力は搬送波の周波数オフセットに比例し
た直流成分を出力するため、図1中のループフィルタ3
6の出力を見ることにより、どの周波数の信号にロック
しているかがわかることになる。もし、前述したような
疑似ロックが生じた場合、ループフィルタ36の出力を
見て伝送レートの整数倍の周波数オフセットがあれば疑
似ロックと判断し、必要に応じてこれを回避するように
制御を行うわけである。
ープフィルタ出力は搬送波の周波数オフセットに比例し
た直流成分を出力するため、図1中のループフィルタ3
6の出力を見ることにより、どの周波数の信号にロック
しているかがわかることになる。もし、前述したような
疑似ロックが生じた場合、ループフィルタ36の出力を
見て伝送レートの整数倍の周波数オフセットがあれば疑
似ロックと判断し、必要に応じてこれを回避するように
制御を行うわけである。
【0011】いま、システムの伝送レートを2R bps
( bpsは1秒当たりのビット数)と仮定すると、疑似ロ
ックは前述した通り、±RHz、±2RHz、・・・の周波
数オフセットのとき起こる可能性が高い。図2は、ルー
プフィルタ36からの出力信号S1 の具体例を示してお
り、Aは正しいロック状態のときを、Bは上記疑似ロッ
ク状態のときをそれぞれ示している。すなわち、本来の
搬送波周波数に対して例えば+RHzだけオフセットした
周波数で疑似ロックに入ると、ループフィルタ36から
の出力信号S1 はこの周波数RHzに相当するΔVの電圧
だけ低下して表れる。なおこのΔVの値は、システムに
より異なる。
( bpsは1秒当たりのビット数)と仮定すると、疑似ロ
ックは前述した通り、±RHz、±2RHz、・・・の周波
数オフセットのとき起こる可能性が高い。図2は、ルー
プフィルタ36からの出力信号S1 の具体例を示してお
り、Aは正しいロック状態のときを、Bは上記疑似ロッ
ク状態のときをそれぞれ示している。すなわち、本来の
搬送波周波数に対して例えば+RHzだけオフセットした
周波数で疑似ロックに入ると、ループフィルタ36から
の出力信号S1 はこの周波数RHzに相当するΔVの電圧
だけ低下して表れる。なおこのΔVの値は、システムに
より異なる。
【0012】図1に示す疑似ロック検出回路50は、例
えば上記+RHzオフセットした周波数での疑似ロック状
態を検出するものである。この疑似ロック検出回路50
に供給される信号S2 としては、上記ループフィルタ3
6からの出力信号S1 をLPF41に通して平滑化し、
直流アンプ42で増幅したものを用いている。この直流
アンプ42からの出力信号S2 は、例えば図3に示すよ
うに表れる。この図3では、例えば上記+RHzだけオフ
セットした周波数で疑似ロックに入っている状態のとき
に表れる信号S2 を示しており、このとき信号S2 は、
所定の閾値電圧VaとVbとの間に入っている。これら
の閾値電圧Va、Vbは、具体的には上記信号S1 の上
記電圧ΔVに対応して予め設定することができる。例え
ば、信号S1 の電圧がΔVのとき直流アンプ42から出
力される信号S2 の電圧が(Va+Vb)/2となるよ
うにVa、Vbを設定すればよい。
えば上記+RHzオフセットした周波数での疑似ロック状
態を検出するものである。この疑似ロック検出回路50
に供給される信号S2 としては、上記ループフィルタ3
6からの出力信号S1 をLPF41に通して平滑化し、
直流アンプ42で増幅したものを用いている。この直流
アンプ42からの出力信号S2 は、例えば図3に示すよ
うに表れる。この図3では、例えば上記+RHzだけオフ
セットした周波数で疑似ロックに入っている状態のとき
に表れる信号S2 を示しており、このとき信号S2 は、
所定の閾値電圧VaとVbとの間に入っている。これら
の閾値電圧Va、Vbは、具体的には上記信号S1 の上
記電圧ΔVに対応して予め設定することができる。例え
ば、信号S1 の電圧がΔVのとき直流アンプ42から出
力される信号S2 の電圧が(Va+Vb)/2となるよ
うにVa、Vbを設定すればよい。
【0013】疑似ロック検出回路50は、供給された信
号S2 の電圧が上記各閾値電圧VaとVbとの間に入っ
ているか否かを検出するものである。すなわち、分圧抵
抗51、52、53と電圧比較器54、55とでいわゆ
るウィンドウコンパレータを構成しており、分圧抵抗5
1、52、53からの分圧出力により電圧比較器54の
非反転入力端子にはVaが、電圧比較器55の反転入力
端子にはVbが、それぞれ印加されている。上記信号S
2 は、電圧比較器54の反転入力端子及び電圧比較器5
5の非反転入力端子にそれぞれ供給されている。従っ
て、信号S2 の電圧が閾値電圧Va以下のとき比較器5
4からの出力が“H”(ハイレベル)となり、信号S2
の電圧が閾値電圧Vb以上のとき比較器55からの出力
が“H”となるから、これらの電圧比較器54、55の
各出力端子56、57からの出力が共に“H”となるの
は、信号信号S2 の電圧がVa以下でかつVb以上、す
なわち、VaとVbとの間に入っているときのみであ
り、これは上述した+RHzだけオフセットした周波数で
のロック状態に対応する。このようなことから、電圧比
較器54、55からの各出力の論理積をとるAND回路
58から、出力端子24を介して取り出される疑似ロッ
ク検出出力が“H”のときには、オフセット周波数+R
Hzの疑似ロックに入った可能性が高いと考えられる。
号S2 の電圧が上記各閾値電圧VaとVbとの間に入っ
ているか否かを検出するものである。すなわち、分圧抵
抗51、52、53と電圧比較器54、55とでいわゆ
るウィンドウコンパレータを構成しており、分圧抵抗5
1、52、53からの分圧出力により電圧比較器54の
非反転入力端子にはVaが、電圧比較器55の反転入力
端子にはVbが、それぞれ印加されている。上記信号S
2 は、電圧比較器54の反転入力端子及び電圧比較器5
5の非反転入力端子にそれぞれ供給されている。従っ
て、信号S2 の電圧が閾値電圧Va以下のとき比較器5
4からの出力が“H”(ハイレベル)となり、信号S2
の電圧が閾値電圧Vb以上のとき比較器55からの出力
が“H”となるから、これらの電圧比較器54、55の
各出力端子56、57からの出力が共に“H”となるの
は、信号信号S2 の電圧がVa以下でかつVb以上、す
なわち、VaとVbとの間に入っているときのみであ
り、これは上述した+RHzだけオフセットした周波数で
のロック状態に対応する。このようなことから、電圧比
較器54、55からの各出力の論理積をとるAND回路
58から、出力端子24を介して取り出される疑似ロッ
ク検出出力が“H”のときには、オフセット周波数+R
Hzの疑似ロックに入った可能性が高いと考えられる。
【0014】この出力端子24からの疑似ロック検出出
力は、例えばコントローラ60に送られ、このコントロ
ーラ60は、上記周波数のずれ分(オフセット分)だけ
上記VCO37の発振周波数を飛ばすような制御を行
う。すなわち、コントローラ60からの出力は制御端子
25を介してコスタスループ型復調器30のVCO37
に送られており、この制御端子25への入力信号により
VCO37の発振周波数を上記オフセット周波数(例え
ば+RHz)分だけ変化させるような制御が行われる。こ
れによって、疑似ロック状態から正常な搬送波周波数で
のロック状態に強制的に復帰させることができる。
力は、例えばコントローラ60に送られ、このコントロ
ーラ60は、上記周波数のずれ分(オフセット分)だけ
上記VCO37の発振周波数を飛ばすような制御を行
う。すなわち、コントローラ60からの出力は制御端子
25を介してコスタスループ型復調器30のVCO37
に送られており、この制御端子25への入力信号により
VCO37の発振周波数を上記オフセット周波数(例え
ば+RHz)分だけ変化させるような制御が行われる。こ
れによって、疑似ロック状態から正常な搬送波周波数で
のロック状態に強制的に復帰させることができる。
【0015】なお、この図1の例では、1つの周波数オ
フセット(+RHz)のみを検出するような例を図示して
いるが、他の周波数オフセットで起こった疑似ロックの
検出も同様の方法で検出できるため、例えば、疑似ロッ
クが生じ易いいくつかの周波数オフセットを検出する複
数の疑似ロック検出回路を並列的に設けるようにすれば
よい。あるいは、抵抗分割によって作ったVa、Vbの
電圧を可変できるような制御回路を持ち、スキャンニン
グするような方法も考えられる。
フセット(+RHz)のみを検出するような例を図示して
いるが、他の周波数オフセットで起こった疑似ロックの
検出も同様の方法で検出できるため、例えば、疑似ロッ
クが生じ易いいくつかの周波数オフセットを検出する複
数の疑似ロック検出回路を並列的に設けるようにすれば
よい。あるいは、抵抗分割によって作ったVa、Vbの
電圧を可変できるような制御回路を持ち、スキャンニン
グするような方法も考えられる。
【0016】上記複数の疑似ロック検出回路を並列的に
設ける場合の具体例を図4に示す。この図4において
は、例えば+2RHz、+RHz、−RHz、−2RHzの4個
の周波数オフセットを検出する4個の疑似ロック検出回
路50A、50B、50C、50Dを設け、直流アンプ
42からの出力信号S2 が、それぞれの回路50A、5
0B、50C、50D毎に設定された閾値電圧の範囲内
に入っているか否かを検出するようにしている。これら
の疑似ロック検出回路50A、50B、50C、50D
からの各疑似ロック検出信号は、それぞれ出力端子24
A、24B、24C、24Dを介してコントローラ60
に送られ、コントローラ60は、それぞれ検出された疑
似ロックのオフセット周波数に応じた分だけコスタスル
ープ型復調器30内のVCO37の発振周波数を飛ばす
ような制御を行っている。なお、図4の他の構成は上記
図1と同様であるため説明を省略する。
設ける場合の具体例を図4に示す。この図4において
は、例えば+2RHz、+RHz、−RHz、−2RHzの4個
の周波数オフセットを検出する4個の疑似ロック検出回
路50A、50B、50C、50Dを設け、直流アンプ
42からの出力信号S2 が、それぞれの回路50A、5
0B、50C、50D毎に設定された閾値電圧の範囲内
に入っているか否かを検出するようにしている。これら
の疑似ロック検出回路50A、50B、50C、50D
からの各疑似ロック検出信号は、それぞれ出力端子24
A、24B、24C、24Dを介してコントローラ60
に送られ、コントローラ60は、それぞれ検出された疑
似ロックのオフセット周波数に応じた分だけコスタスル
ープ型復調器30内のVCO37の発振周波数を飛ばす
ような制御を行っている。なお、図4の他の構成は上記
図1と同様であるため説明を省略する。
【0017】以上の説明からも明らかなように、本発明
実施例による疑似ロック検出回路によれば、搬送波の周
波数で特定されるモードの疑似ロック状態の検出ができ
る。また、正常なロック状態に対してどれだけの周波数
オフセットを持っているのかが正確に検出できる。この
疑似ロック検出信号に基づいて、例えばコスタスループ
型復調器内のVCOを制御することにより、疑似ロック
状態から強制的に正常なロック状態に復帰させることが
できる。
実施例による疑似ロック検出回路によれば、搬送波の周
波数で特定されるモードの疑似ロック状態の検出ができ
る。また、正常なロック状態に対してどれだけの周波数
オフセットを持っているのかが正確に検出できる。この
疑似ロック検出信号に基づいて、例えばコスタスループ
型復調器内のVCOを制御することにより、疑似ロック
状態から強制的に正常なロック状態に復帰させることが
できる。
【0018】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、例えば、LPF41は無くてもよい。
また、コントローラ60で強制的にVCO37の発振周
波数を周波数ずれ分だけ飛ばす制御を行う代わりに、あ
るいはこの制御と同時に、疑似ロック発生の警告表示等
を行わせるようにしてもよい。
るものではなく、例えば、LPF41は無くてもよい。
また、コントローラ60で強制的にVCO37の発振周
波数を周波数ずれ分だけ飛ばす制御を行う代わりに、あ
るいはこの制御と同時に、疑似ロック発生の警告表示等
を行わせるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係る疑似ロック検出回路によれば、データ信号及び
キャリア(搬送波)信号を含む受信データ変調信号を復
調する同期追尾型復調器のループフィルタから得られる
直流成分が所定範囲内のレベルにあることを検出して疑
似ロック検出信号を出力するようにしているため、搬送
波の周波数で特定されるモードの疑似ロック状態の検出
が確実に行え、また正常なロック状態に対してどれだけ
の周波数オフセットを持っているのかが正確に検出でき
る。
明に係る疑似ロック検出回路によれば、データ信号及び
キャリア(搬送波)信号を含む受信データ変調信号を復
調する同期追尾型復調器のループフィルタから得られる
直流成分が所定範囲内のレベルにあることを検出して疑
似ロック検出信号を出力するようにしているため、搬送
波の周波数で特定されるモードの疑似ロック状態の検出
が確実に行え、また正常なロック状態に対してどれだけ
の周波数オフセットを持っているのかが正確に検出でき
る。
【0020】また本発明の実施例によれば、疑似ロック
検出回路からの出力信号に応じて、復調部のPLL(位
相ロックループ)系中のVCO(電圧制御型発振器)の
発振周波数を、検出された周波数オフセット分だけ飛ば
すことにより、PLLのVCOの発振周波数を正しい搬
送波周波数に強制的に引き込むことができ、正常なロッ
ク状態への復帰が迅速に行える。
検出回路からの出力信号に応じて、復調部のPLL(位
相ロックループ)系中のVCO(電圧制御型発振器)の
発振周波数を、検出された周波数オフセット分だけ飛ば
すことにより、PLLのVCOの発振周波数を正しい搬
送波周波数に強制的に引き込むことができ、正常なロッ
ク状態への復帰が迅速に行える。
【図1】本発明に係る疑似ロック検出回路の一実施例及
びその周辺回路の概略構成を示すブロック回路図であ
る。
びその周辺回路の概略構成を示すブロック回路図であ
る。
【図2】該実施例の動作説明に用いられる信号波形図で
ある。
ある。
【図3】該実施例の動作説明に用いられる信号波形図で
ある。
ある。
【図4】該実施例の他の具体例の概略構成を示すブロッ
ク回路図である。
ク回路図である。
30・・・・・コスタスループ型復調器 31、33、35・・・・・乗算器 32、34、41・・・・・LPF(低域通過フィル
タ) 36・・・・・ループフィルタ 37・・・・・VCO 50・・・・・疑似ロック検出回路 51、52、53・・・・・分圧抵抗 54、55・・・・・電圧比較器 58・・・・・AND回路 60・・・・・コントローラ
タ) 36・・・・・ループフィルタ 37・・・・・VCO 50・・・・・疑似ロック検出回路 51、52、53・・・・・分圧抵抗 54、55・・・・・電圧比較器 58・・・・・AND回路 60・・・・・コントローラ
Claims (1)
- 【請求項1】 データ信号及びキャリア信号を含む受信
データ変調信号を復調する同期追尾型復調器のループフ
ィルタから得られる直流成分が所定範囲内のレベルにあ
ることを検出して疑似ロック検出信号を出力するレベル
判別手段を有することを特徴とする疑似ロック検出回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351305A JPH05167629A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 疑似ロック検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3351305A JPH05167629A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 疑似ロック検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05167629A true JPH05167629A (ja) | 1993-07-02 |
Family
ID=18416411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3351305A Withdrawn JPH05167629A (ja) | 1991-12-13 | 1991-12-13 | 疑似ロック検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05167629A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100424376B1 (ko) * | 1999-03-25 | 2004-03-24 | 산요덴키가부시키가이샤 | 의사 로크 검출 시스템 |
KR100434255B1 (ko) * | 1996-09-13 | 2004-10-22 | 엘지전자 주식회사 | 디지탈록검출회로 |
JP2006157186A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Nec Corp | 擬似引き込み検出装置及び復調器 |
-
1991
- 1991-12-13 JP JP3351305A patent/JPH05167629A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100434255B1 (ko) * | 1996-09-13 | 2004-10-22 | 엘지전자 주식회사 | 디지탈록검출회로 |
KR100424376B1 (ko) * | 1999-03-25 | 2004-03-24 | 산요덴키가부시키가이샤 | 의사 로크 검출 시스템 |
JP2006157186A (ja) * | 2004-11-25 | 2006-06-15 | Nec Corp | 擬似引き込み検出装置及び復調器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990311 |