JPH051656A - エンジンのアイドル回転数制御装置 - Google Patents
エンジンのアイドル回転数制御装置Info
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- JPH051656A JPH051656A JP18047891A JP18047891A JPH051656A JP H051656 A JPH051656 A JP H051656A JP 18047891 A JP18047891 A JP 18047891A JP 18047891 A JP18047891 A JP 18047891A JP H051656 A JPH051656 A JP H051656A
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- Japan
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- rotation speed
- engine
- control
- speed
- feedback
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- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジン回転数の目標回転数と実回転数との
偏差からフィードバック量を決定し、アイドル回転数を
フィードバック制御することにより、的確な回転数制御
を可能とする。また、フィードバック制御ゲインを偏差
の大きさに応じて大きくすることにより、偏差が大きく
なる範囲で回転数変動の迅速な収束を図る。 【構成】 コントロールユニット32でフィードバック
実行判定、点火フィードバック量の演算、目標充填効率
の演算および点火時期の演算を行う。コントロールユニ
ット32からイグニッションコイル28に、演算したフ
ィードバック量に応じた点火信号を出力する。フィード
バック量のゲインを、アイドル回転の目標回転数と実回
転数との偏差が大きくなる範囲で大きくする。
偏差からフィードバック量を決定し、アイドル回転数を
フィードバック制御することにより、的確な回転数制御
を可能とする。また、フィードバック制御ゲインを偏差
の大きさに応じて大きくすることにより、偏差が大きく
なる範囲で回転数変動の迅速な収束を図る。 【構成】 コントロールユニット32でフィードバック
実行判定、点火フィードバック量の演算、目標充填効率
の演算および点火時期の演算を行う。コントロールユニ
ット32からイグニッションコイル28に、演算したフ
ィードバック量に応じた点火信号を出力する。フィード
バック量のゲインを、アイドル回転の目標回転数と実回
転数との偏差が大きくなる範囲で大きくする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のエンジンのアイ
ドル回転数を所定値となるようにフィードバック制御す
るための装置、とりわけ、目標回転数と実回転数との偏
差に基づいてフィードバック制御ゲインを変化するよう
にしたアイドル回転数制御装置に関する。
ドル回転数を所定値となるようにフィードバック制御す
るための装置、とりわけ、目標回転数と実回転数との偏
差に基づいてフィードバック制御ゲインを変化するよう
にしたアイドル回転数制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両では、エンジンがアイド
リング状態で運転されている場合に、当該エンジンに加
わっている外部負荷に変動が生じると、その回転数にも
変動が生じて不安定となり易く、この回転変動は大きな
エンジン振動の発生原因となってしまう。特に、このア
イドリング状態では停車状態にあり、エンジン振動が車
室内の居住性に大きく影響してしまう。
リング状態で運転されている場合に、当該エンジンに加
わっている外部負荷に変動が生じると、その回転数にも
変動が生じて不安定となり易く、この回転変動は大きな
エンジン振動の発生原因となってしまう。特に、このア
イドリング状態では停車状態にあり、エンジン振動が車
室内の居住性に大きく影響してしまう。
【0003】このため、従来からエンジンのアイドル回
転数を一定に制御するための装置が各種提案されてお
り、例えば、実公平3−2689号公報に開示されたア
イドル回転数制御装置では、アイドリング時の目標回転
数と実回転数との偏差に基づいて点火時期制御および吸
気量制御を行う構成となっている。
転数を一定に制御するための装置が各種提案されてお
り、例えば、実公平3−2689号公報に開示されたア
イドル回転数制御装置では、アイドリング時の目標回転
数と実回転数との偏差に基づいて点火時期制御および吸
気量制御を行う構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のエンジンアイドル回転数制御装置にあっては、目
標回転数と実回転数との偏差値に応じた制御信号で直接
にエンジン回転数制御を行う構成となっているため、例
えばクーラーのコンプレッサが作動して外部負荷が増大
し、前記回転偏差が大きくなった場合には、この偏差の
収束を迅速に行うことができず、制御応答性が著しく悪
化してしまうという課題があった。
従来のエンジンアイドル回転数制御装置にあっては、目
標回転数と実回転数との偏差値に応じた制御信号で直接
にエンジン回転数制御を行う構成となっているため、例
えばクーラーのコンプレッサが作動して外部負荷が増大
し、前記回転偏差が大きくなった場合には、この偏差の
収束を迅速に行うことができず、制御応答性が著しく悪
化してしまうという課題があった。
【0005】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、アイドル回転数をフィードバック制御すると共に、
このときのフィードバック制御ゲインを目標回転数と実
回転数との偏差に応じて変化することにより、アイドル
回転数を予め決定した所定値に迅速かつ適性に制御する
ことができるエンジンのアイドル回転数制御装置を提供
することを目的とする。
て、アイドル回転数をフィードバック制御すると共に、
このときのフィードバック制御ゲインを目標回転数と実
回転数との偏差に応じて変化することにより、アイドル
回転数を予め決定した所定値に迅速かつ適性に制御する
ことができるエンジンのアイドル回転数制御装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の第1の構成は、図1に示すように、エンジ
ンaのアイドル運転時の目標回転数を設定する目標回転
数設定手段bと、エンジンaの実回転数を検出する回転
数検出手段cと、目標回転数と実回転数との偏差を求め
る制御判定手段dと、該判定手段dにより求められた偏
差に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定の
フィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバ
ック量演算手段eと、フィードバック量に応じた点火時
期制御を行う点火進角制御手段fと、目標回転数と実回
転数との偏差が大きい程フィードバック制御ゲインを大
きくするゲイン設定手段g1 と、を設けた。
めに本発明の第1の構成は、図1に示すように、エンジ
ンaのアイドル運転時の目標回転数を設定する目標回転
数設定手段bと、エンジンaの実回転数を検出する回転
数検出手段cと、目標回転数と実回転数との偏差を求め
る制御判定手段dと、該判定手段dにより求められた偏
差に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定の
フィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバ
ック量演算手段eと、フィードバック量に応じた点火時
期制御を行う点火進角制御手段fと、目標回転数と実回
転数との偏差が大きい程フィードバック制御ゲインを大
きくするゲイン設定手段g1 と、を設けた。
【0007】また、かかる目的を達成するために本発明
の第2の構成は、図2に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、外部負荷の作
用時にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設
定手段g2 と、を設けた。
の第2の構成は、図2に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、外部負荷の作
用時にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設
定手段g2 と、を設けた。
【0008】更に、かかる目的を達成するために本発明
の第3の構成は、図3に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaと駆動系(変
速機k)との連結状態を検出する連結状態検知手段j
と、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結状態断時
にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手
段g3 と、を設けた。
の第3の構成は、図3に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaと駆動系(変
速機k)との連結状態を検出する連結状態検知手段j
と、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結状態断時
にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手
段g3 と、を設けた。
【0009】また更に、かかる目的を達成するために本
発明の第4の構成は、図4に示すように、エンジンaの
アイドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定
手段bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出
手段cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御
判定手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応
じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフィー
ドバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量
演算手段eと、フィードバック量に応じた点火時期制御
を行う点火進角制御手段fと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、外部負荷の作
用時に、目標回転数と実回転数との偏差が大きい程、フ
ィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手段g
4 と、を設けた。
発明の第4の構成は、図4に示すように、エンジンaの
アイドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定
手段bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出
手段cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御
判定手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応
じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフィー
ドバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量
演算手段eと、フィードバック量に応じた点火時期制御
を行う点火進角制御手段fと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、外部負荷の作
用時に、目標回転数と実回転数との偏差が大きい程、フ
ィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手段g
4 と、を設けた。
【0010】また、かかる目的を達成するために本発明
の第5の構成は、図5に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、エンジンaと
駆動系(変速機k)との連結状態を検出する連結状態検
知手段jと、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結
状態断時でかつ外部負荷の作用時にフィードバック制御
ゲインを大きくするゲイン設定手段g5 と、を設けた。
の第5の構成は、図5に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じたエンジン回転数制
御を行う回転数制御手段hと、エンジンaに作用する外
部負荷を検出する外部負荷検知手段iと、エンジンaと
駆動系(変速機k)との連結状態を検出する連結状態検
知手段jと、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結
状態断時でかつ外部負荷の作用時にフィードバック制御
ゲインを大きくするゲイン設定手段g5 と、を設けた。
【0011】更に、かかる目的を達成するために本発明
の第6の構成は、図6に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じた点火時期制御を行
う点火進角制御手段fと、エンジンaに作用する外部負
荷を検出する外部負荷検知手段iと、エンジンaと駆動
系(変速機k)との連結状態を検出する連結状態検知手
段jと、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結状態
断時でかつ外部負荷の作用時に、目標回転数と実回転数
との偏差が大きい程、フィードバック制御ゲインを大き
くするゲイン設定手段g6 と、を設けた。
の第6の構成は、図6に示すように、エンジンaのアイ
ドル運転時の目標回転数を設定する目標回転数設定手段
bと、エンジンaの実回転数を検出する回転数検出手段
cと、目標回転数と実回転数との偏差を求める制御判定
手段dと、該判定手段dにより求められた偏差に応じて
エンジン回転数のフィードバック量を所定のフィードバ
ック制御ゲインに基づいて求めるフィードバック量演算
手段eと、フィードバック量に応じた点火時期制御を行
う点火進角制御手段fと、エンジンaに作用する外部負
荷を検出する外部負荷検知手段iと、エンジンaと駆動
系(変速機k)との連結状態を検出する連結状態検知手
段jと、エンジンaと駆動系(変速機k)との連結状態
断時でかつ外部負荷の作用時に、目標回転数と実回転数
との偏差が大きい程、フィードバック制御ゲインを大き
くするゲイン設定手段g6 と、を設けた。
【0012】更にまた、前記第1から第6の構成のいず
れかにおいて、目標回転数と実回転数との偏差が所定値
以下の時は、フィードバック制御の比例ゲインの増大を
制限することが望ましい。
れかにおいて、目標回転数と実回転数との偏差が所定値
以下の時は、フィードバック制御の比例ゲインの増大を
制限することが望ましい。
【0013】
【作用】以上の構成により図1に示した本発明の第1の
構成にあっては、制御判定手段dにより目標回転数と実
回転数との偏差からアイドル回転数制御を必要とする場
合、フィードバック量演算手段eで求めたフィードバッ
ク量により外乱による回転数変動を適確に収束させるこ
とができる。また、この時のフィードバック制御ゲイン
をゲイン設定手段g1 により前記偏差に応じて大きくし
たので、制御応答性を偏差が大きくなる範囲で向上させ
ることができる。更に、前記アイドル回転数制御を点火
進角制御手段fを介して点火時期制御により行うことに
より、迅速な回転数変化を発生させることができる。
構成にあっては、制御判定手段dにより目標回転数と実
回転数との偏差からアイドル回転数制御を必要とする場
合、フィードバック量演算手段eで求めたフィードバッ
ク量により外乱による回転数変動を適確に収束させるこ
とができる。また、この時のフィードバック制御ゲイン
をゲイン設定手段g1 により前記偏差に応じて大きくし
たので、制御応答性を偏差が大きくなる範囲で向上させ
ることができる。更に、前記アイドル回転数制御を点火
進角制御手段fを介して点火時期制御により行うことに
より、迅速な回転数変化を発生させることができる。
【0014】また、図2に示した本発明の第2の構成
は、フィードバック制御により回転数変動を適確に収束
できるのは勿論のこと、外部負荷検知手段iで外部負荷
を検出したときに、ゲイン設定手段g2 によりフィード
バック制御ゲインを大きくするので、この外部負荷が作
用して回転数が大きく変動する場合にも、大きくなった
ゲインにより制御応答性を向上して、目標とするアイド
ル回転数に迅速に収束させることができる。
は、フィードバック制御により回転数変動を適確に収束
できるのは勿論のこと、外部負荷検知手段iで外部負荷
を検出したときに、ゲイン設定手段g2 によりフィード
バック制御ゲインを大きくするので、この外部負荷が作
用して回転数が大きく変動する場合にも、大きくなった
ゲインにより制御応答性を向上して、目標とするアイド
ル回転数に迅速に収束させることができる。
【0015】更に、図3に示した本発明の第3の構成
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、連結状態検知手段jによりエンジンaと
駆動系(変速機k)との連結状態断を検出した時にゲイ
ン設定手段g3 によりフィードバックゲインを大きくし
たので、この連結状態断により回転数が不安定となって
変動が大きくなった場合にも、迅速に収束させることが
できる。
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、連結状態検知手段jによりエンジンaと
駆動系(変速機k)との連結状態断を検出した時にゲイ
ン設定手段g3 によりフィードバックゲインを大きくし
たので、この連結状態断により回転数が不安定となって
変動が大きくなった場合にも、迅速に収束させることが
できる。
【0016】また更に、図4に示した本発明の第4の構
成は、フィードバック制御により回転数変動を適確に収
束させ、かつ、点火時期制御によるアイドル回転数制御
で迅速な回転数制御を行うと共に、外部負荷が作用して
回転数が大きく変動する場合にも、ゲイン設定手段g4
により大きくした制御ゲインをもって制御応答性を向上
させて、目標とするアイドル回転数に迅速に収束させる
ことができる。
成は、フィードバック制御により回転数変動を適確に収
束させ、かつ、点火時期制御によるアイドル回転数制御
で迅速な回転数制御を行うと共に、外部負荷が作用して
回転数が大きく変動する場合にも、ゲイン設定手段g4
により大きくした制御ゲインをもって制御応答性を向上
させて、目標とするアイドル回転数に迅速に収束させる
ことができる。
【0017】また、図5に示した本発明の第5の構成
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、外部負荷が作用してしかも連結状態断を
検出した時の回転数変動を、ゲイン設定手段g5 により
大きくした制御ゲインをもって迅速に収束させることが
できる。
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、外部負荷が作用してしかも連結状態断を
検出した時の回転数変動を、ゲイン設定手段g5 により
大きくした制御ゲインをもって迅速に収束させることが
できる。
【0018】更に、図6に示した本発明の第6の構成
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、アイドル回転数制御を点火時期制御によ
り行って迅速な回転数変化を発生させることができると
共に、外部負荷が作用してしかも連結状態断を検出した
時の回転数変動を、ゲイン設定手段g6 により大きくし
た制御ゲインをもって迅速に収束させることができる。
は、フィードバック制御により回転数変動の収束を適確
に行い、かつ、アイドル回転数制御を点火時期制御によ
り行って迅速な回転数変化を発生させることができると
共に、外部負荷が作用してしかも連結状態断を検出した
時の回転数変動を、ゲイン設定手段g6 により大きくし
た制御ゲインをもって迅速に収束させることができる。
【0019】更にまた、前記第1から第6の構成のいず
れかにおいて、目標回転数と実回転数との偏差が所定値
以下の時は、フィードバック制御の比例ゲインの増大を
制限することにより、この偏差の小さい範囲で回転数制
御のハンチングを防止して滑らかな収束を達成すること
ができる。
れかにおいて、目標回転数と実回転数との偏差が所定値
以下の時は、フィードバック制御の比例ゲインの増大を
制限することにより、この偏差の小さい範囲で回転数制
御のハンチングを防止して滑らかな収束を達成すること
ができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図7から図15は本発明にかかるエンジンの
アイドル回転数制御装置の一実施例を示し、図7は本制
御装置を備えたエンジンの全体概略図、図8から図13
は本制御装置を制御するためのプログラムをそれぞれ実
行するフローチャート、図14は本制御装置で実行する
点火フィードバック量の特性図、図15は本制御装置に
用いる外部負荷の作用時のリレー特性を示す説明図であ
る。
説明する。図7から図15は本発明にかかるエンジンの
アイドル回転数制御装置の一実施例を示し、図7は本制
御装置を備えたエンジンの全体概略図、図8から図13
は本制御装置を制御するためのプログラムをそれぞれ実
行するフローチャート、図14は本制御装置で実行する
点火フィードバック量の特性図、図15は本制御装置に
用いる外部負荷の作用時のリレー特性を示す説明図であ
る。
【0021】図7において、エンジン本体10の燃焼室
12には吸気通路14を介して空気導入すると共に、燃
焼ガスは排気通路16を介して排出する。吸気通路14
にはスロットルバルブ18およびこれの前流側にエアフ
ローセンサ20を設ける。また、スロットルバルブ18
をバイパスして、スロットルバルブ18全閉時の吸気量
を制御するアイドル回転コントロールバルブ22を設け
る。更に、スロットルバルブ18の後流側には燃料噴射
弁24を設け、この燃料噴射弁24で噴射した燃料と吸
気通路14から導入される空気とにより混合気を作り、
この混合気を前記燃焼室12に供給する。一方、前記燃
焼室12に設けたプラグ26には、イグニッションコイ
ル28で発生した電圧がディストリビュータ30を介し
てクランク角に対応して配電される。
12には吸気通路14を介して空気導入すると共に、燃
焼ガスは排気通路16を介して排出する。吸気通路14
にはスロットルバルブ18およびこれの前流側にエアフ
ローセンサ20を設ける。また、スロットルバルブ18
をバイパスして、スロットルバルブ18全閉時の吸気量
を制御するアイドル回転コントロールバルブ22を設け
る。更に、スロットルバルブ18の後流側には燃料噴射
弁24を設け、この燃料噴射弁24で噴射した燃料と吸
気通路14から導入される空気とにより混合気を作り、
この混合気を前記燃焼室12に供給する。一方、前記燃
焼室12に設けたプラグ26には、イグニッションコイ
ル28で発生した電圧がディストリビュータ30を介し
てクランク角に対応して配電される。
【0022】前記アイドル回転数制御装置にはエンジン
回転数を制御するためのコントロールユニット32を設
けてある。このコントロールユニット32にはエアフロ
ーセンサ20で検出した吸入空気量信号および前記ディ
ストリビュータ30のクランク角信号を入力する。ま
た、前記コントロールユニット32からはアイドル回転
コントロールバルブ22に駆動信号、燃料噴射弁24に
燃料噴射信号、イグニッションコイル28に点火進角信
号をそれぞれ出力する。更に、前記エンジン本体10の
冷却水通路34には水温センサ36を設け、この水温セ
ンサ36で検出した冷却水温度信号を前記コントロール
ユニット32に出力する。
回転数を制御するためのコントロールユニット32を設
けてある。このコントロールユニット32にはエアフロ
ーセンサ20で検出した吸入空気量信号および前記ディ
ストリビュータ30のクランク角信号を入力する。ま
た、前記コントロールユニット32からはアイドル回転
コントロールバルブ22に駆動信号、燃料噴射弁24に
燃料噴射信号、イグニッションコイル28に点火進角信
号をそれぞれ出力する。更に、前記エンジン本体10の
冷却水通路34には水温センサ36を設け、この水温セ
ンサ36で検出した冷却水温度信号を前記コントロール
ユニット32に出力する。
【0023】また、前記コントロールユニット32には
前記吸気空気量信号,クランク角信号以外にパワステス
イッチ信号,クーラースイッチ信号,エンジンと駆動系
との連結状態信号およびアイドルスイッチ信号が入力さ
れる。そして、コントロールユニット32に入力される
各種信号に基づいてイグニッションコイル28に出力す
る点火進角信号,燃料噴射信号およびアイドル回転コン
トロールバルブ22の駆動信号を制御し、延いては、エ
ンジンのアイドル回転数制御を行う。
前記吸気空気量信号,クランク角信号以外にパワステス
イッチ信号,クーラースイッチ信号,エンジンと駆動系
との連結状態信号およびアイドルスイッチ信号が入力さ
れる。そして、コントロールユニット32に入力される
各種信号に基づいてイグニッションコイル28に出力す
る点火進角信号,燃料噴射信号およびアイドル回転コン
トロールバルブ22の駆動信号を制御し、延いては、エ
ンジンのアイドル回転数制御を行う。
【0024】以下、図8から図13に示すフローチャー
トを用いて前記コントロールユニット32で実行する制
御を説明する。即ち、図8はアイドル回転数制御を行う
ための最終点火時期thtig を演算するルーチン、図9は
エンジンの目標回転数noでの目標充填効率cenoを演算す
るルーチン、図10は点火フィードバックの実行を判定
するルーチン、図11,図12,図13はそれぞれ点火
フィードバック量thtfb を演算するルーチンを示す。そ
して、これら各フローチャートで演算した点火フィード
バック量thtfb は、目標回転数noと実回転数neとの偏差
(no−ne)をもって図14の特性図として表わされる。
トを用いて前記コントロールユニット32で実行する制
御を説明する。即ち、図8はアイドル回転数制御を行う
ための最終点火時期thtig を演算するルーチン、図9は
エンジンの目標回転数noでの目標充填効率cenoを演算す
るルーチン、図10は点火フィードバックの実行を判定
するルーチン、図11,図12,図13はそれぞれ点火
フィードバック量thtfb を演算するルーチンを示す。そ
して、これら各フローチャートで演算した点火フィード
バック量thtfb は、目標回転数noと実回転数neとの偏差
(no−ne)をもって図14の特性図として表わされる。
【0025】まず、図8のルーチンでは以下に示すステ
ップ100〜104を180°CA角毎に実行する。ス
テップ100は基本フィードバック量bathtfb の演算、
ステップ101はテーブルマップおよび目標充填量ceno
からイグニッションコイル28に出力する点火リタード
量thtretの演算、ステップ102はテーブルマップおよ
び冷却水温度から点火進角水温補正量thtthwの演算、ス
テップ103はテーブルマップおよび目標回転数no,目
標充填効率cenoから点火時期の基本進角値thtbseの演算
をそれぞれ行う。そして、ステップ104ではかかる個
々の演算結果を基に最終点火時期thtig の演算を行う
(thtig =thtbse+thtthw+thtfb −thfret)。
ップ100〜104を180°CA角毎に実行する。ス
テップ100は基本フィードバック量bathtfb の演算、
ステップ101はテーブルマップおよび目標充填量ceno
からイグニッションコイル28に出力する点火リタード
量thtretの演算、ステップ102はテーブルマップおよ
び冷却水温度から点火進角水温補正量thtthwの演算、ス
テップ103はテーブルマップおよび目標回転数no,目
標充填効率cenoから点火時期の基本進角値thtbseの演算
をそれぞれ行う。そして、ステップ104ではかかる個
々の演算結果を基に最終点火時期thtig の演算を行う
(thtig =thtbse+thtthw+thtfb −thfret)。
【0026】目標充填効率cenoを演算する図9のルーチ
ンは20msec. 毎に実行し、まず、ステップ110によ
りテーブルマップおよび冷却水温度から基本充填効率ce
baseを演算する。次に、ステップ111ではクーラース
イッチ信号からクーラーON,OFFを判断し、ONで
ある場合はステップ112に進み、OFFの場合はステ
ップ113に進む。ステップ112では充填効率の補正
量ceacを6%とする一方、ステップ113ではこの充填
効率の補正量ceacを0%とした後、それぞれステップ1
14に進む。
ンは20msec. 毎に実行し、まず、ステップ110によ
りテーブルマップおよび冷却水温度から基本充填効率ce
baseを演算する。次に、ステップ111ではクーラース
イッチ信号からクーラーON,OFFを判断し、ONで
ある場合はステップ112に進み、OFFの場合はステ
ップ113に進む。ステップ112では充填効率の補正
量ceacを6%とする一方、ステップ113ではこの充填
効率の補正量ceacを0%とした後、それぞれステップ1
14に進む。
【0027】ステップ114ではパワステスイッチ信号
からパワーステアリングのON,OFF状態を判断し、
ONの場合はステップ115に進み、OFFの場合はス
テップ116に進む。ステップ115では充填効率の補
正量cepsを4.4%とする一方、ステップ116では充
填効率の補正量cepsを0%とした後、それぞれステップ
117に進み、目標充填効率cenoを演算する(ceno=ce
base+ceac+ceps)。
からパワーステアリングのON,OFF状態を判断し、
ONの場合はステップ115に進み、OFFの場合はス
テップ116に進む。ステップ115では充填効率の補
正量cepsを4.4%とする一方、ステップ116では充
填効率の補正量cepsを0%とした後、それぞれステップ
117に進み、目標充填効率cenoを演算する(ceno=ce
base+ceac+ceps)。
【0028】点火フィードバックの実行を判定する図1
0のルーチンは20msec. 毎に実行し、まず、ステップ
120により実回転数neが目標回転数no以上であること
を確認し、YESの場合はステップ121に進んで実回
転数neの領域およびエンジンが無負荷状態であることを
判断する。このときの実回転数neの領域は、目標回転数
noに予め実験により求めた500rpm.を加えた回転数以
下であることを条件とする。ステップ121でYESと
判断した場合はステップ122に進み、NOと判断した
場合はステップ123に進む。
0のルーチンは20msec. 毎に実行し、まず、ステップ
120により実回転数neが目標回転数no以上であること
を確認し、YESの場合はステップ121に進んで実回
転数neの領域およびエンジンが無負荷状態であることを
判断する。このときの実回転数neの領域は、目標回転数
noに予め実験により求めた500rpm.を加えた回転数以
下であることを条件とする。ステップ121でYESと
判断した場合はステップ122に進み、NOと判断した
場合はステップ123に進む。
【0029】ステップ123では点火フィードバックの
ディレータイマcnfbdaを実験的に求めた3sec.に設定
し、ステップ122ではこの点火フィードバックのディ
レータイマcnfbdaを処理時間毎に減算する。ステップ1
22でディレータイマを減算した後ステップ124に進
み、アイドルスイッチ信号がON状態であると判断した
場合はステップ125に進む。ステップ125では点火
フィードバック制御を行うフラグxafbが立っている(=
1)か、または前記ディレータイマcnfbdaが終了してい
る(=0)かの条件を判断する。この条件を満たしてい
ると判断した場合はステップ126に進んで、前記フラ
グxafbを立てて「1」に設定する。また、前記ステップ
120でNOと判断した場合にも直接ステップ126に
進み、フラグxafbを立てる。
ディレータイマcnfbdaを実験的に求めた3sec.に設定
し、ステップ122ではこの点火フィードバックのディ
レータイマcnfbdaを処理時間毎に減算する。ステップ1
22でディレータイマを減算した後ステップ124に進
み、アイドルスイッチ信号がON状態であると判断した
場合はステップ125に進む。ステップ125では点火
フィードバック制御を行うフラグxafbが立っている(=
1)か、または前記ディレータイマcnfbdaが終了してい
る(=0)かの条件を判断する。この条件を満たしてい
ると判断した場合はステップ126に進んで、前記フラ
グxafbを立てて「1」に設定する。また、前記ステップ
120でNOと判断した場合にも直接ステップ126に
進み、フラグxafbを立てる。
【0030】一方、前記ステップ123でディレータイ
マcnfbdaを設定した後ステップ127に進み、フラグxa
fbを下ろした状態(=0)にする。また、前記ステップ
124および前記ステップ125でそれぞれNOと判断
した場合にも前記ステップ127に進み、フラグxafbを
下ろす。
マcnfbdaを設定した後ステップ127に進み、フラグxa
fbを下ろした状態(=0)にする。また、前記ステップ
124および前記ステップ125でそれぞれNOと判断
した場合にも前記ステップ127に進み、フラグxafbを
下ろす。
【0031】点火フィードバック量thtfb を演算する図
11のルーチンは180°CA毎に実行し、まず、ステ
ップ130でパワステスイッチがON状態にあるかどう
かを判断し、YESの場合はステップ131に進み、図
15にすようにパワステONからパワステOFFになっ
て5.12sec.の間だけリレーcps を働らかせる。この
リレーcps の作動時間は、パワステOFF後の変動時間
を実験により求める。そして、前記ステップ131を処
理した後、および前記ステップ130でNOと判断した
場合は直接ステップ132に進み、クーラースイッチが
ON状態にあるかどうかを判断する。
11のルーチンは180°CA毎に実行し、まず、ステ
ップ130でパワステスイッチがON状態にあるかどう
かを判断し、YESの場合はステップ131に進み、図
15にすようにパワステONからパワステOFFになっ
て5.12sec.の間だけリレーcps を働らかせる。この
リレーcps の作動時間は、パワステOFF後の変動時間
を実験により求める。そして、前記ステップ131を処
理した後、および前記ステップ130でNOと判断した
場合は直接ステップ132に進み、クーラースイッチが
ON状態にあるかどうかを判断する。
【0032】クーラースイッチがONである場合にはス
テップ133に進み、前記パワステスイッチの場合と同
様にリレーccl の作動時間を5.12sec.に設定する。
そして、ステップ133を処理した後、およびステップ
132でNOと判断した場合は直接にステップ134に
進み、前記フラグxafbが立っているかどうかを判断す
る。このフラグxafbが立ってない場合はステップ135
に進み、点火フィードバック量thtfb を「0」として終
了する。
テップ133に進み、前記パワステスイッチの場合と同
様にリレーccl の作動時間を5.12sec.に設定する。
そして、ステップ133を処理した後、およびステップ
132でNOと判断した場合は直接にステップ134に
進み、前記フラグxafbが立っているかどうかを判断す
る。このフラグxafbが立ってない場合はステップ135
に進み、点火フィードバック量thtfb を「0」として終
了する。
【0033】一方、前記ステップ134でフラグxafbが
立っていると判断した場合はステップ136に進み、連
結状態断かつパワステスイッチOFF時のリレーcps が
「0」でない条件を判断する。そして、前記ステップ1
36がYESの場合はステップ137に進み、目標回転
数noと実回転数neとの偏差の絶対値(|no−ne|)が、
予め実験的に求めた所定値(本実施例ではこの所定値を
20rpm.とする。)以下かどうかを判断する。
立っていると判断した場合はステップ136に進み、連
結状態断かつパワステスイッチOFF時のリレーcps が
「0」でない条件を判断する。そして、前記ステップ1
36がYESの場合はステップ137に進み、目標回転
数noと実回転数neとの偏差の絶対値(|no−ne|)が、
予め実験的に求めた所定値(本実施例ではこの所定値を
20rpm.とする。)以下かどうかを判断する。
【0034】前記ステップ137でYESと判断した場
合はステップ138に進み、また、ステップ137でN
Oと判断した場合はステップ139に進んで、それぞれ
異なった点火フィードバック量の一時退避値thtfbbを演
算する。ステップ138で実行するフィードバック一時
退避値thtfbbは、次の数式1によって演算する。
合はステップ138に進み、また、ステップ137でN
Oと判断した場合はステップ139に進んで、それぞれ
異なった点火フィードバック量の一時退避値thtfbbを演
算する。ステップ138で実行するフィードバック一時
退避値thtfbbは、次の数式1によって演算する。
【0035】
【数1】
また、ステップ139で実行するフィードバック一時退
避値thtfbbは、次の数式2によって演算する。
避値thtfbbは、次の数式2によって演算する。
【0036】
【数2】
そして、前記ステップ138またはステップ139を処
理した後、ステップ140に進み、目標回転数noと実回
転数neとを比較する。このステップ140で目標回転数
noが実回転数ne以下であると判断した場合(NO)はス
テップ141に進み、前記フィードバック一時退避値th
tfbbが図8のステップ101で求めた点火リタード量th
tretの「3.0倍」を超えるかどうかを判断する。超え
る場合はステップ142に進んでフィードバック一時退
避値thtfbbを「−thtret×3.0」とする。この時に点
火リタード量thtretの負値を「3.0倍」したフィード
バック量thtfb はガード値となり、フィードバック量が
過剰に大きくなるのを避ける。
理した後、ステップ140に進み、目標回転数noと実回
転数neとを比較する。このステップ140で目標回転数
noが実回転数ne以下であると判断した場合(NO)はス
テップ141に進み、前記フィードバック一時退避値th
tfbbが図8のステップ101で求めた点火リタード量th
tretの「3.0倍」を超えるかどうかを判断する。超え
る場合はステップ142に進んでフィードバック一時退
避値thtfbbを「−thtret×3.0」とする。この時に点
火リタード量thtretの負値を「3.0倍」したフィード
バック量thtfb はガード値となり、フィードバック量が
過剰に大きくなるのを避ける。
【0037】一方、ステップ140で目標回転数noが実
回転数neを超えると判断した場合、ステップ141でフ
ィードバック一時退避値thtfbbが点火リタード量thtret
の「3.0倍」以下であると判断した場合、またはステ
ップ142でガード値を設けた後はステップ143に進
み、それぞれ設定したフィードバック一時退避値thtfbb
を点火フィードバック量thtfb として設定する。
回転数neを超えると判断した場合、ステップ141でフ
ィードバック一時退避値thtfbbが点火リタード量thtret
の「3.0倍」以下であると判断した場合、またはステ
ップ142でガード値を設けた後はステップ143に進
み、それぞれ設定したフィードバック一時退避値thtfbb
を点火フィードバック量thtfb として設定する。
【0038】ところで、前記ステップ136でNOと判
断した場合は図12のルーチンに進み、点火フィードバ
ック量thtfb を決定する。即ち、このルーチンではまず
ステップ144により連結状態断、かつ、クーラースイ
ッチOFF時のリレーccl が「0」でない条件を判断す
る。そして、前記ステップ144がYESの場合は前記
ステップ137からステップ143と同様の処理を行っ
て、点火フィードバック量thtfb を決定する。
断した場合は図12のルーチンに進み、点火フィードバ
ック量thtfb を決定する。即ち、このルーチンではまず
ステップ144により連結状態断、かつ、クーラースイ
ッチOFF時のリレーccl が「0」でない条件を判断す
る。そして、前記ステップ144がYESの場合は前記
ステップ137からステップ143と同様の処理を行っ
て、点火フィードバック量thtfb を決定する。
【0039】従って、このルーチンでは前記ステップ1
37からステップ143と同一処理部分に同一符号を付
して、その重複する説明を省略するものとする。尚、こ
のルーチンでは前記ステップ141およびステップ14
2に対応する処理はステップ141aおよび142aで
実行するが、このときのガード値は「1.375倍」し
た値として、前記パワーステアリングの場合より小さく
設定する。
37からステップ143と同一処理部分に同一符号を付
して、その重複する説明を省略するものとする。尚、こ
のルーチンでは前記ステップ141およびステップ14
2に対応する処理はステップ141aおよび142aで
実行するが、このときのガード値は「1.375倍」し
た値として、前記パワーステアリングの場合より小さく
設定する。
【0040】一方、前記ステップ144でNOと判断し
た場合は図13のルーチンに進み、点火フィードバック
量thtfb を決定する。即ち、このルーチンは前記ステッ
プ136の条件、および前記ステップ144の条件をそ
れぞれ満たさない場合、例えば、ギアONの場合または
リレーcps およびリレーccl が「0」の場合、つまり、
パワーステアリングおよびクーラーを作動しなかった場
合に実行する。また、このルーチンにあっても前記ステ
ップ137からステップ143と同様の処理を行って点
火フィードバック量thtfb を決定するが、対応する数値
がそれぞれ異なっていることにより、対応する処理部分
の符号に「b」を添えて以下述べる。
た場合は図13のルーチンに進み、点火フィードバック
量thtfb を決定する。即ち、このルーチンは前記ステッ
プ136の条件、および前記ステップ144の条件をそ
れぞれ満たさない場合、例えば、ギアONの場合または
リレーcps およびリレーccl が「0」の場合、つまり、
パワーステアリングおよびクーラーを作動しなかった場
合に実行する。また、このルーチンにあっても前記ステ
ップ137からステップ143と同様の処理を行って点
火フィードバック量thtfb を決定するが、対応する数値
がそれぞれ異なっていることにより、対応する処理部分
の符号に「b」を添えて以下述べる。
【0041】即ち、ステップ137に対応するステップ
137bは、偏差の絶対値(|no−ne|)が60rpm.よ
り小さくなる条件を判断する。また、ステップ138に
対応するステップ138bで演算するフィードバック一
時退避値thtfbbは、次の数式3となる。
137bは、偏差の絶対値(|no−ne|)が60rpm.よ
り小さくなる条件を判断する。また、ステップ138に
対応するステップ138bで演算するフィードバック一
時退避値thtfbbは、次の数式3となる。
【0042】
【数3】
更に、ステップ139に対応するステップ139bで演
算するフィードバック一時退避値thtfbbは次の数式4と
なる。
算するフィードバック一時退避値thtfbbは次の数式4と
なる。
【0043】
【数4】
更にまた、ステップ141およびステップ142に対応
するステップ141bおよび142bで設定するガード
値は「0.5倍」したものを用いる。
するステップ141bおよび142bで設定するガード
値は「0.5倍」したものを用いる。
【0044】従って、以上述べた図8から図13のフロ
ーチャートを実行することにより、図14のフィードバ
ック特性図に示したように、アイドリング時の回転偏差
(no−ne)に対する点火フィードバック量thtfb を決定
することができる。このとき、特性線の傾きがフィード
バック制御ゲインGとして現れることになる。
ーチャートを実行することにより、図14のフィードバ
ック特性図に示したように、アイドリング時の回転偏差
(no−ne)に対する点火フィードバック量thtfb を決定
することができる。このとき、特性線の傾きがフィード
バック制御ゲインGとして現れることになる。
【0045】即ち、前記フィードバック特性図ではステ
ップ137により設定される前記回転偏差が−20rpm.
〜20rpm.の小さな範囲Aにある場合は、前記ゲインG
が最も小さく設定される。従って、前記範囲Aではアイ
ドリング時の回転変動が少なく安定に近い状態にあり、
この範囲Aでは実線B1 に示したようにゲインGを小さ
くすることにより回転制御のハンチングを低減し、かえ
って変動が増大してしまうのを防止することができる。
ップ137により設定される前記回転偏差が−20rpm.
〜20rpm.の小さな範囲Aにある場合は、前記ゲインG
が最も小さく設定される。従って、前記範囲Aではアイ
ドリング時の回転変動が少なく安定に近い状態にあり、
この範囲Aでは実線B1 に示したようにゲインGを小さ
くすることにより回転制御のハンチングを低減し、かえ
って変動が増大してしまうのを防止することができる。
【0046】一方、前記回転偏差が絶対値で20rpm.を
超える領域では、実線B2 ,B3 に示すようにゲインG
を大きく設定して、制御応答性の向上を図っている。従
って、このように制御応答性の向上を図ることにより、
アイドル回転数neを目標回転数noに迅速に収束させるこ
とができる。
超える領域では、実線B2 ,B3 に示すようにゲインG
を大きく設定して、制御応答性の向上を図っている。従
って、このように制御応答性の向上を図ることにより、
アイドル回転数neを目標回転数noに迅速に収束させるこ
とができる。
【0047】尚、本実施例では回転偏差と点火フィード
バック量との関係は、実験的に回転偏差が47rpm.の時
のフィードバック量を、点火リタード量の「1.0倍」
としてある。また、前記範囲Aを決定する際の回転偏差
(20rpm.)は、点火リタード量が「0.15倍」とな
るように実験的に設定してある。
バック量との関係は、実験的に回転偏差が47rpm.の時
のフィードバック量を、点火リタード量の「1.0倍」
としてある。また、前記範囲Aを決定する際の回転偏差
(20rpm.)は、点火リタード量が「0.15倍」とな
るように実験的に設定してある。
【0048】ところで、連結断状態にあるときはアイド
ル回転の変動が大きくなるが、この連結断状態時にクー
ラーまたはパワーステアリングを作動したときは、大き
な負荷が作用するため前記回転偏差が一般的にはマイナ
ス側に大きく作用する。このため、本実施例では連結断
状態でパワーステアリングが作動したときには、ステッ
プ142で設定した「3.0倍」のガード値を設けると
共に、クーラーが作動したときにはステップ142aで
設定した「1.375倍」のガード値を設け、フィード
バック量thtfb が過剰に大きくなるのを防止する。
ル回転の変動が大きくなるが、この連結断状態時にクー
ラーまたはパワーステアリングを作動したときは、大き
な負荷が作用するため前記回転偏差が一般的にはマイナ
ス側に大きく作用する。このため、本実施例では連結断
状態でパワーステアリングが作動したときには、ステッ
プ142で設定した「3.0倍」のガード値を設けると
共に、クーラーが作動したときにはステップ142aで
設定した「1.375倍」のガード値を設け、フィード
バック量thtfb が過剰に大きくなるのを防止する。
【0049】尚、パワーステアリング作動時とクーラー
作動時とのガード値が異なっているが、これはエンジン
に作用する負荷の大きさの違いに起因し、パワーステア
リングの方を大きく設定してある。
作動時とのガード値が異なっているが、これはエンジン
に作用する負荷の大きさの違いに起因し、パワーステア
リングの方を大きく設定してある。
【0050】一方、近年のエンジンでは電子制御によ
り、過大負荷が作用したときに回転数を上昇させてエン
ジンの作動不良を防止するようにしたものが多く見受け
られるが、この場合には前記回転偏差がプラス側に現れ
ることになる。従って、過大負荷、特に連結断状態かつ
パワーステアリング作動時における回転数の変動時に
は、実線B3 に示したようにゲインGを大きく設定す
る。
り、過大負荷が作用したときに回転数を上昇させてエン
ジンの作動不良を防止するようにしたものが多く見受け
られるが、この場合には前記回転偏差がプラス側に現れ
ることになる。従って、過大負荷、特に連結断状態かつ
パワーステアリング作動時における回転数の変動時に
は、実線B3 に示したようにゲインGを大きく設定す
る。
【0051】また、前記フィードバック量は、連結断状
態かつパワーステアリングの作動による回転変動時は、
「3.0倍」のガード値によって点火リタード側に設定
した実線B4 により制限する。更に、連結断状態かつク
ーラーの作動による回転変動時は、「1.375倍」の
ガード値によって設定した実線B5 を限度とする。
態かつパワーステアリングの作動による回転変動時は、
「3.0倍」のガード値によって点火リタード側に設定
した実線B4 により制限する。更に、連結断状態かつク
ーラーの作動による回転変動時は、「1.375倍」の
ガード値によって設定した実線B5 を限度とする。
【0052】尚、前記フィードバック特性図では破線C
1 およびC2 に示すように、連結継状態またはパワース
テアリングおよびクーラーが作動しない場合は、前記範
囲Aの間と同様にゲインGを小さく設定してある。ま
た、このようにゲインGを小さくした場合にあっても、
回転偏差がマイナス側となる領域では破線C3 に示すよ
うに、ステップ142bで設定した「0.5倍」のガー
ド値を設けてある。
1 およびC2 に示すように、連結継状態またはパワース
テアリングおよびクーラーが作動しない場合は、前記範
囲Aの間と同様にゲインGを小さく設定してある。ま
た、このようにゲインGを小さくした場合にあっても、
回転偏差がマイナス側となる領域では破線C3 に示すよ
うに、ステップ142bで設定した「0.5倍」のガー
ド値を設けてある。
【0053】ところで、本実施例ではアイドル回転数制
御を行うに、点火進角制御手段としてのイグニッション
コイル28およびディストリビュータ30を用いた点火
進角制御を行うので、迅速な回転数変化を発生させて制
御対応を早めることができる。また、かかる点火進角制
御をフィードバック制御により行うようにしたので、ギ
アON・OFFおよびパワーステアリング,クーラー等
の外部負荷による回転数変動を適確に収束することがで
きる。
御を行うに、点火進角制御手段としてのイグニッション
コイル28およびディストリビュータ30を用いた点火
進角制御を行うので、迅速な回転数変化を発生させて制
御対応を早めることができる。また、かかる点火進角制
御をフィードバック制御により行うようにしたので、ギ
アON・OFFおよびパワーステアリング,クーラー等
の外部負荷による回転数変動を適確に収束することがで
きる。
【0054】更に、本実施例ではアイドル回転数制御を
行うにあたって、前記点火進角制御と並行してアイドル
回転コントロールバルブ22による吸入空気量制御を行
うことにより、制御の幅を拡大することができる。
行うにあたって、前記点火進角制御と並行してアイドル
回転コントロールバルブ22による吸入空気量制御を行
うことにより、制御の幅を拡大することができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すアイドル回転数制御装置にあっては、制御判定手段
により求めたエンジンの目標回転数と実回転数との偏差
から、フィードバック量演算手段によりエンジン回転数
のフィードバック量を求め、このフィードバック量に応
じた点火時期制御を点火進角制御手段を介して行うよう
になっており、このとき、ゲイン設定手段により前記偏
差が大きい程フィードバック制御ゲインを大きくしたの
で、制御応答性を偏差が大きくなる範囲で向上し、か
つ、フィードバック制御により外乱による回転数変動を
的確に収束させることができる。また、点火進角制御手
段により行うことにより、迅速な回転数変化を発生させ
ることができ、制御の応答性を更に向上させることがで
きる。従って、アイドリング時のエンジン振動を抑制
し、延いては、車体振動を低減して車室内の居住性を大
幅に向上させることができる。
示すアイドル回転数制御装置にあっては、制御判定手段
により求めたエンジンの目標回転数と実回転数との偏差
から、フィードバック量演算手段によりエンジン回転数
のフィードバック量を求め、このフィードバック量に応
じた点火時期制御を点火進角制御手段を介して行うよう
になっており、このとき、ゲイン設定手段により前記偏
差が大きい程フィードバック制御ゲインを大きくしたの
で、制御応答性を偏差が大きくなる範囲で向上し、か
つ、フィードバック制御により外乱による回転数変動を
的確に収束させることができる。また、点火進角制御手
段により行うことにより、迅速な回転数変化を発生させ
ることができ、制御の応答性を更に向上させることがで
きる。従って、アイドリング時のエンジン振動を抑制
し、延いては、車体振動を低減して車室内の居住性を大
幅に向上させることができる。
【0056】また、本発明の請求項2にあっては、フィ
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、外部負荷検知手段により検出し
た外部負荷に応じてフィードバック制御ゲインを大きく
したので、フィードバック制御により回転数変動を適確
に収束できるのは勿論のこと、外部負荷が作用して回転
数が大きく変動する場合にも、大きくなったゲインによ
り制御応答性を向上させて、目標とするアイドル回転数
に迅速に収束させることができる。
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、外部負荷検知手段により検出し
た外部負荷に応じてフィードバック制御ゲインを大きく
したので、フィードバック制御により回転数変動を適確
に収束できるのは勿論のこと、外部負荷が作用して回転
数が大きく変動する場合にも、大きくなったゲインによ
り制御応答性を向上させて、目標とするアイドル回転数
に迅速に収束させることができる。
【0057】更に、本発明の請求項3にあっては、フィ
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、連結状態検知手段により検出し
たエンジンと駆動系との連結断状態でフィードバック制
御ゲインを大きくしたので、フィードバック制御により
回転数変動の収束を適確に行い、かつ、連結断状態によ
り回転数が不安定となって変動が大きくなった場合に
も、迅速に収束させることができる。
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、連結状態検知手段により検出し
たエンジンと駆動系との連結断状態でフィードバック制
御ゲインを大きくしたので、フィードバック制御により
回転数変動の収束を適確に行い、かつ、連結断状態によ
り回転数が不安定となって変動が大きくなった場合に
も、迅速に収束させることができる。
【0058】また更に、本発明の請求項4にあっては、
フィードバック量に応じたエンジン回転数制御を点火時
期制により行い、目標回転数と実回転数との偏差が大き
い程、かつ、外部負荷検知手段により検出した外部負荷
に応じてフィードバック制御ゲインを大きくしたので、
点火時期制御によるアイドル回転数フィードバック制御
で迅速かつ的確な対応を可能とすると共に、外部負荷が
作用して回転数が大きく変動する場合にも制御応答性の
向上が図れ、目標とするアイドル回転数に迅速に収束さ
せることができる。
フィードバック量に応じたエンジン回転数制御を点火時
期制により行い、目標回転数と実回転数との偏差が大き
い程、かつ、外部負荷検知手段により検出した外部負荷
に応じてフィードバック制御ゲインを大きくしたので、
点火時期制御によるアイドル回転数フィードバック制御
で迅速かつ的確な対応を可能とすると共に、外部負荷が
作用して回転数が大きく変動する場合にも制御応答性の
向上が図れ、目標とするアイドル回転数に迅速に収束さ
せることができる。
【0059】また、本発明の請求項5にあっては、フィ
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、外部負荷検知手段により検出し
た外部負荷に応じて、かつ、連結状態検知手段により検
出したエンジンと駆動系との連結断状態でフィードバッ
ク制御ゲインを大きくしたので、フィードバック制御に
より回転数変動を適確に収束できるのは勿論のこと、外
部負荷が作用して回転数が大きく変動し、しかも連結断
状態により回転数が不安定となって変動が大きくなった
場合にも、迅速に収束させることができる。
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を回転数制御
手段により行うと共に、外部負荷検知手段により検出し
た外部負荷に応じて、かつ、連結状態検知手段により検
出したエンジンと駆動系との連結断状態でフィードバッ
ク制御ゲインを大きくしたので、フィードバック制御に
より回転数変動を適確に収束できるのは勿論のこと、外
部負荷が作用して回転数が大きく変動し、しかも連結断
状態により回転数が不安定となって変動が大きくなった
場合にも、迅速に収束させることができる。
【0060】更に、本発明の請求項6にあっては、フィ
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を点火時期制
御により行うと共に、外部負荷検知手段により検出した
外部負荷に応じて、かつ、連結状態検知手段により検出
したエンジンと駆動系との連結断状態に応じて、目標回
転数と実回転数との偏差が大きい程、フィードバック制
御ゲインを大きくしたので、点火時期制御によるアイド
ル回転数フィードバック制御で迅速かつ的確な対応を可
能とすると共に、偏差が大きくなる範囲で制御応答性の
向上が図れるばかりか、連結断状態でしかも回転数変動
が大きくなる外部負荷の作用時においてもアイドル回転
数を迅速に収束させることができる。
ードバック量に応じたエンジン回転数制御を点火時期制
御により行うと共に、外部負荷検知手段により検出した
外部負荷に応じて、かつ、連結状態検知手段により検出
したエンジンと駆動系との連結断状態に応じて、目標回
転数と実回転数との偏差が大きい程、フィードバック制
御ゲインを大きくしたので、点火時期制御によるアイド
ル回転数フィードバック制御で迅速かつ的確な対応を可
能とすると共に、偏差が大きくなる範囲で制御応答性の
向上が図れるばかりか、連結断状態でしかも回転数変動
が大きくなる外部負荷の作用時においてもアイドル回転
数を迅速に収束させることができる。
【0061】更にまた、本発明の請求項7にあっては、
アイドル回転数をフィードバック制御するにあたって、
目標回転数と実回転数との偏差が所定値以下の時は、フ
ィードバック制御の比例ゲインの増大を制限したので、
この偏差の小さい範囲で回転数制御のハンチングを防止
して滑らかな収束を達成することができるという各種優
れた効果を奏する。
アイドル回転数をフィードバック制御するにあたって、
目標回転数と実回転数との偏差が所定値以下の時は、フ
ィードバック制御の比例ゲインの増大を制限したので、
この偏差の小さい範囲で回転数制御のハンチングを防止
して滑らかな収束を達成することができるという各種優
れた効果を奏する。
【図1】本発明装置の第1の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図2】本発明装置の第2の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図3】本発明装置の第3の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図4】本発明装置の第4の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図5】本発明装置の第5の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図6】本発明装置の第6の構成の概念を示す概略図で
ある。
ある。
【図7】本発明装置を適用したエンジンの一実施例を示
す概略構成図である。
す概略構成図である。
【図8】本発明装置の制御を実行するための一処理例を
示す点火時期を決定するフローチャートである。
示す点火時期を決定するフローチャートである。
【図9】本発明装置の制御を実行するための一処理例を
示す目標充填効率を決定するフローチャートである。
示す目標充填効率を決定するフローチャートである。
【図10】本発明装置の制御を実行するための一処理例
を示すフィードバック実行を判定するフローチャートで
ある。
を示すフィードバック実行を判定するフローチャートで
ある。
【図11】本発明装置の制御を実行するための一処理例
を示すフィードバック量を演算する第1のフローチャー
トである。
を示すフィードバック量を演算する第1のフローチャー
トである。
【図12】本発明装置の制御を実行するための一処理例
を示すフィードバック量を演算する第2のフローチャー
トである。
を示すフィードバック量を演算する第2のフローチャー
トである。
【図13】本発明装置の制御を実行するための一処理例
を示すフィードバック量を演算する第3のフローチャー
トである。
を示すフィードバック量を演算する第3のフローチャー
トである。
【図14】本発明装置により制御された回転偏差に対す
るフィードバック量の一制御例を示す特性図である。
るフィードバック量の一制御例を示す特性図である。
【図15】本発明装置の制御に用いる外部負荷の作用時
のリレー特性を示す説明図である。
のリレー特性を示す説明図である。
10 エンジン本体 12 燃焼室
18 スロットルバルブ 24 燃料噴射弁
22 アイドル回転コントロールバルブ
26 プラグ 28 イグニッシ
ョンコイル 30 ディストリビュータ 32 コントロー
ルユニット
ョンコイル 30 ディストリビュータ 32 コントロー
ルユニット
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 賀谷 守
広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ
株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じた点火時期制
御を行う点火進角制御手段と、目標回転数と実回転数と
の偏差が大きい程フィードバック制御ゲインを大きくす
るゲイン設定手段と、を設けたことを特徴とするエンジ
ンのアイドル回転数制御装置。 - 【請求項2】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じたエンジン回
転数制御を行う回転数制御手段と、エンジンに作用する
外部負荷を検出する外部負荷検知手段と、外部負荷の作
用時にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設
定手段と、を設けたことを特徴とするエンジンのアイド
ル回転数制御装置。 - 【請求項3】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じたエンジン回
転数制御を行う回転数制御手段と、エンジンと駆動系と
の連結状態を検出する連結状態検知手段と、エンジンと
駆動系との連結状態断時にフィードバック制御ゲインを
大きくするゲイン設定手段と、を設けたことを特徴とす
るエンジンのアイドル回転数制御装置。 - 【請求項4】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じた点火時期制
御を行う点火進角制御手段と、エンジンに作用する外部
負荷を検出する外部負荷検知手段と、外部負荷の作用時
に、目標回転数と実回転数との偏差が大きい程、フィー
ドバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手段と、を
設けたことを特徴とするエンジンのアイドル回転数制御
装置。 - 【請求項5】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じたエンジン回
転数制御を行う回転数制御手段と、エンジンに作用する
外部負荷を検出する外部負荷検知手段と、エンジンと駆
動系との連結状態を検出する連結状態検知手段と、エン
ジンと駆動系との連結状態断時でかつ外部負荷の作用時
にフィードバック制御ゲインを大きくするゲイン設定手
段と、を設けたことを特徴とするエンジンのアイドル回
転数制御装置。 - 【請求項6】 アイドル運転時の目標回転数を設定する
目標回転数設定手段と、エンジンの実回転数を検出する
回転数検出手段と、目標回転数と実回転数との偏差を求
める制御判定手段と、該判定手段により求められた偏差
に応じてエンジン回転数のフィードバック量を所定のフ
ィードバック制御ゲインに基づいて求めるフィードバッ
ク量演算手段と、フィードバック量に応じた点火時期制
御を行う点火進角制御手段と、エンジンに作用する外部
負荷を検出する外部負荷検知手段と、エンジンと駆動系
との連結状態を検出する連結状態検知手段と、エンジン
と駆動系との連結状態断時でかつ外部負荷の作用時に、
目標回転数と実回転数との偏差が大きい程、フィードバ
ック制御ゲインを大きくするゲイン設定手段と、を設け
たことを特徴とするエンジンのアイドル回転数制御装
置。 - 【請求項7】 目標回転数と実回転数との偏差が所定値
以下の時は、フィードバック制御の比例ゲインの増大を
制限することを特徴とする請求項1,2,3,4,5ま
たは6のいずれかに記載のエンジンのアイドル回転数制
御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18047891A JPH051656A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | エンジンのアイドル回転数制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18047891A JPH051656A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | エンジンのアイドル回転数制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH051656A true JPH051656A (ja) | 1993-01-08 |
Family
ID=16083926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18047891A Pending JPH051656A (ja) | 1991-06-26 | 1991-06-26 | エンジンのアイドル回転数制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH051656A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5727522A (en) * | 1996-03-25 | 1998-03-17 | Hitachi, Ltd. And Hitachi Car Engineering Co., Ltd. | Method and system for controlling ignition timing for internal combustion engine |
JP2006183514A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Daihatsu Motor Co Ltd | 内燃機関のアイドル回転制御方法 |
US7234563B2 (en) | 2003-04-22 | 2007-06-26 | Jtekt Corporation | Steer-by-wire system and control program therefor |
JP2010096164A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
-
1991
- 1991-06-26 JP JP18047891A patent/JPH051656A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5727522A (en) * | 1996-03-25 | 1998-03-17 | Hitachi, Ltd. And Hitachi Car Engineering Co., Ltd. | Method and system for controlling ignition timing for internal combustion engine |
US7234563B2 (en) | 2003-04-22 | 2007-06-26 | Jtekt Corporation | Steer-by-wire system and control program therefor |
JP2006183514A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Daihatsu Motor Co Ltd | 内燃機関のアイドル回転制御方法 |
JP4514601B2 (ja) * | 2004-12-27 | 2010-07-28 | ダイハツ工業株式会社 | 内燃機関のアイドル回転制御方法 |
JP2010096164A (ja) * | 2008-10-20 | 2010-04-30 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関の制御装置 |
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