JPH0516560U - 自動車の側部車体構造 - Google Patents
自動車の側部車体構造Info
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- JPH0516560U JPH0516560U JP6358791U JP6358791U JPH0516560U JP H0516560 U JPH0516560 U JP H0516560U JP 6358791 U JP6358791 U JP 6358791U JP 6358791 U JP6358791 U JP 6358791U JP H0516560 U JPH0516560 U JP H0516560U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な構成で車体側部の剛性を十分に確保し
て車体の変形を効果的に防止することができる自動車の
側部車体構造を提供する。 【構成】 車体のルーフサイドレール3の設置部からセ
ンタピラー2内を通ってサイドシル1の下部まで伸びる
第1ピラーレインフォースメント4と、サイドシル1内
において車体の前後方向に伸びる第2ピラーレインフォ
ースメント5とを備え、この第2ピラーレインフォース
メント5および第1ピラーレインフォースメント4の底
壁部18,12によってサイドシル1の内部を区画する
一対の区画壁部を形成するとともに、上記第2ピラーレ
インフォースメント5に、センタピラー2の下部に沿っ
て上方に伸びる起立部21を設け、この起立部21を上
記第1ピラーレインフォースメント4の壁面に接合し
た。
て車体の変形を効果的に防止することができる自動車の
側部車体構造を提供する。 【構成】 車体のルーフサイドレール3の設置部からセ
ンタピラー2内を通ってサイドシル1の下部まで伸びる
第1ピラーレインフォースメント4と、サイドシル1内
において車体の前後方向に伸びる第2ピラーレインフォ
ースメント5とを備え、この第2ピラーレインフォース
メント5および第1ピラーレインフォースメント4の底
壁部18,12によってサイドシル1の内部を区画する
一対の区画壁部を形成するとともに、上記第2ピラーレ
インフォースメント5に、センタピラー2の下部に沿っ
て上方に伸びる起立部21を設け、この起立部21を上
記第1ピラーレインフォースメント4の壁面に接合し
た。
Description
【0001】
本考案は、車体のセンタピラーを補強するピラーレインフォースメントを備え た自動車の側部車体構造に関するものである。
【0002】
従来、例えば実開昭61−41083号公報に示されるように、車体のセンタ ピラー内にピラーレインフォースメントを配設し、このピラーレインフォースメ ントの上端部をルーフサイドレールに接合するとともに、下端部をサイドシルの 上面に接合することにより、車体の側部を補強してこの部分の剛性を向上させる ことが行われている。
【0003】
上記のようにピラーレインフォースメントを配設することにより、車体の側部 を補強するように構成した場合には、車両の側面衝突時等に作用する衝撃荷重に よって上記センタピラーが変形するのを防止できるため、このセンタピラーが車 室内側に折れ曲がって車室内スペースが狭められることを防止することができる 。しかし、センタピラーの下端部と、サイドシルとの連結強度が不十分であるた め、センタピラーの下端部に作用する衝撃荷重に応じてセンターピラーの下端部 がサイドシルから分離し易いという問題がある。また、車体に作用する捩じり荷 重に対する車体側部の剛性を十分に確保することができないため、上記捩じり荷 重に応じて車体が変形し易いという問題がある。
【0004】 本考案は、上記問題を解決するためになされたものであり、簡単な構成で車体 側部の剛性を十分に確保して車体の変形を効果的に防止することができる自動車 の側部車体構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 請求項1に係る考案は、車体のルーフサイドレール部からセンタピラー内を通 ってサイドシルの下部まで伸びる第1ピラーレインフォースメントと、サイドシ ル内において車体の前後方向に伸びる第2ピラーレインフォースメントとを備え 、この第1ピラーレインフォースメントおよび第2ピラーレインフォースメント の下部によってサイドシルの内部を区画する一対の区画壁部を形成するとともに 、上記第2ピラーレインフォースメントに、センタピラーの下部に沿って上方に 伸びる起立部を設け、この起立部を上記第1ピラーレインフォースメントの壁面 に接合したものである。
【0006】
上記請求項1記載の考案によれば、センタピラーの剛性を向上させる第1ピラ ーレインフォースメントと、サイドシルとの連結部が第2ピラーレインフォース メントによって補強され、センタピラーの下端部に作用する衝撃荷重および車体 に作用する捩じり荷重に対する車体の剛性が向上することになる。
【0007】
図1は、本考案に係る自動車の側部車体構造の実施例を示している。この側部 車体構造は、車体の前後方向に伸びるサイドシル1と、このサイドシル1の中央 部から上方に伸びるセンタピラー2と、このセンタピラー2の上端部が接合され るルーフサイドレール3とを有している。上記センタピラー2内には、上記ルー フサイドレール3の設置部からサイドシル1の下部まで伸びる第1ピラーレイン フォースメント4が配設され、かつ上記サイドシル1内には、第1ピラーレイン フォースメント4の下部に接合されるとともに、車体の前後方向に伸びる第2ピ ラーレインフォースメント5が配設されている。
【0008】 上記第1ピラーレインフォースメント4は、図2に示すように、センタピラー 2のアウタパネル6側に突出する断面コ字状に形成され、その側辺部に突設され た取付けフランジ部7がセンタピラー2のアウタパネル6およびインナパネル8 の接合フランジ部9,10によって挾持されるとともに、上記コ字状部の外面が センタピラーアウタパネル6の内壁面に接合されることによって取付けられてい る。
【0009】 また、上記第1ピラーレインフォースメント4の上端部には、図3に示すよう に、連結部11が形成され、この連結部11の外面が上記ルーフサイドレール3 のアウタパネル内壁面に接合されるようになっている。上記第1ピラーレインフ ォースメント4の下端部には、図4に示すように、底壁部12と、この底壁部1 2の基端部に連設された取付けフランジ部13とが設けられ、この取付けフラン ジ部13がサイドシル1のインナパネル14の下端部外面に接合されることによ って取付けられている。
【0010】 上記第2ピラーレインフォースメント5は、その本体部が、図5に示すように 、サイドシル1のアウタパネル15側に突出する断面コ字状に形成され、その周 縁部に形成された取付けフランジ部16が上記サイドシル1のアウタパネル15 とインナパネル14とによって挾持されることによって取り付けられている。ま た、上記第2ピラーレインフォースメント5の下端部には、図4に示すように上 記第1ピラーレインフォースメント4の底壁部12と、サイドシルアウタパネル 15の底壁部17との間に位置する底壁部18が設けられるとともに、この底壁 部18の基端部に連設された取付けフランジ部16がサイドシルアウタパネル1 5の接合フランジ部19と、第1レインフォースメント4の取付けフランジ部1 3とによって挾持されている。
【0011】 また、上記第2ピラーレインフォースメント5の中央部上面には、センタピラ ー3の下部に沿って上方に伸びる起立部21が突設されている。この起立部21 は、図4に示すように、外面がセンタピラー2のアウタパネル6の内壁面に接合 されるとともに、内面が上記第1ピラーレインフォースメント4の外壁面に接合 されることにより、この第1ピラーレインフォースメント4と、上記センタピラ ー2のアウタパネル6とによって挾持された状態で取付けられている。
【0012】 また、図6に示すように、上記第2ピラーレインフォースメント5の前後両端 部に設けられた取付けフランジ部16が、上記第1レインフォースメント4の取 付けフランジ部7の接合位置から前後に離れた位置において、サイドシルインナ パネル14の外壁面に接合されるようになっている。
【0013】 このように車体のルーフサイドレール3の設置部からセンタピラー2内を通っ てサイドシル1の下部まで伸びる第1レインフォースメント4と、サイドシル1 内を車体の前後方向に伸びる第2レインフォースメント5とを設け、この第2レ インフォースメント5に突設した起立部21を上記第1レインフォースメント4 に接合するように構成したため、第2レインフォースメント5を介して第1レイ ンフォースメント5の下部をサイドシル1に強固に連結することができる。
【0014】 すなわち、上記起立部21によって第1レインフォースメント4と、第2レイ ンフォースメント5との接合面積が十分に確保されるとともに、車体の前後方向 に伸びる第2レインフォースメント5の本体部によってサイドシル1と、第2レ インフォースメント5との接合面積が十分に確保されるため、この第2レインフ ォースメント5を介して第1レインフォースメント4の下部と、サイドシル1と が効果的に連結されて両部材の連結強度が十分に確保されることになる。したが って、車両の側面衝突時に、センタピラー2の下端部に作用する衝撃荷重を上記 第2レインフォースメント5およびサイドシル1によって安定して支持すること ができ、上記衝撃荷重に応じてセンタピラー2がサイドシル1から分離するとい う事態の発生を効果的に防止することができる。
【0015】 また、第1レインフォースメント4の底壁部12と、第2レインフォースメン ト5の底壁部18とをサイドシル1内に配設し、図4に示すように、上記底壁部 12,18からなる区画壁部によってサイドシル1の内部を3ヵ所の閉断面部に 区画するように構成したため、サイドシル1とセンタピラー2との連結部の剛性 が著しく向上し、外部から入力される捩じり荷重等に応じて上記連結部が変形す るのを効果的に防止することができる。
【0016】 また、上記実施例では、図6に示すように、第2ピラーレインフォースメント 5の前後両端部に設けた取付けフランジ部16を、上記第1レインフォースメン ト4の取付けフランジ部7の接合位置から車体の前後方向に離れた位置において サイドシルインナパネル14の内壁面に接合するように構成したため、上記サイ ドシル1の内部には、第1レインフォースメント4の前後両壁部と、第2レイン フォースメント5の前後両壁部とからなる4ヵ所の節部が形成され、この節部に よってサイドシル1とセンタピラー2との連結部の剛性を、より効果的に向上さ せることができる。
【0017】 なお、サイドシル1内に配設されて車体の前後方向に伸びるサイドシルレイン フォースメントの端部を、上記第2レインフォースメント5に接合することによ り、車両の衝突時に、センタピラー2に作用する衝撃荷重を上記第2レインフォ ースメント5およびサイドシルレインフォースメントによって支持するように構 成してもよい。
【0018】
以上説明したように、本考案は、車体のルーフサイドレール部からセンタピラ ー内を通ってサイドシルの下部まで伸びる第1レインフォースメントと、サイド シル内を車体の前後方向に伸びる第2レインフォースメントとを設け、この第2 レインフォースメントに突設した起立部を上記第1レインフォースメントの下部 に接合することにより、上記第2レインフォースメントを介して第1レインフォ ースメントの下部をサイドシルに強固に連結するように構成したため、車両の側 面衝突時に、センタピラーの下端部に作用する衝撃荷重を上記第2レインフォー スメントおよびサイドシルによって支持することができる。したがって、上記衝 撃荷重に応じて上記センタピラーが変形するのを防止し、車両の側面衝突時に、 センタピラーが車室内側に折れ曲がって車室内スペースが狭められるという事態 の発生を効果的に防ぐことができる。
【0019】 また、第1レインフォースメントの底壁部と、第2レインフォースメントの底 壁部等からなる区画壁部によってサイドシルの内部を区画するように構成したた め、サイドシルとセンタピラーとの連結部を上記区画壁部によって効果的に補強 してその剛性を著しく向上させることができ、外部から入力される捩じり荷重等 に応じて上記連結部が変形するのを効果的に防止することができるという利点が ある。
【図1】本考案に係る自動車の側部車体構造の実施例を
示す側面図である。
示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】第1レインフォースメントの構成を示す斜視図
である。
である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】図1のD−D線断面図である。
1 サイドシル 2 センタピラー 3 ルーフサイドレール 4 第1ピラーレインフォースメント 5 第2ピラーレインフォースメント 12,18 底壁部(区画壁部) 21 起立部
Claims (1)
- 【請求項1】 車体のルーフサイドレール部からセンタ
ピラー内を通ってサイドシルの下部まで伸びる第1ピラ
ーレインフォースメントと、サイドシル内において車体
の前後方向に伸びる第2ピラーレインフォースメントと
を備え、この第1ピラーレインフォースメントおよび第
2ピラーレインフォースメントの下部によってサイドシ
ルの内部を区画する一対の区画壁部を形成するととも
に、上記第2ピラーレインフォースメントに、センタピ
ラーの下部に沿って上方に伸びる起立部を設け、この起
立部を上記第1ピラーレインフォースメントの壁面に接
合したことを特徴とする自動車の側部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063587U JP2556732Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 自動車の側部車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991063587U JP2556732Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 自動車の側部車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0516560U true JPH0516560U (ja) | 1993-03-02 |
JP2556732Y2 JP2556732Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=13233553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991063587U Expired - Fee Related JP2556732Y2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 自動車の側部車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2556732Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002053068A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-19 | Fuji Heavy Ind Ltd | センタピラー構造 |
JP2005119354A (ja) * | 2003-10-14 | 2005-05-12 | Toyota Auto Body Co Ltd | 車両用ピラーの補強構造 |
JP2008143214A (ja) * | 2006-12-06 | 2008-06-26 | Ford Global Technologies Llc | 車両用ルーフ支持組立体及びルーフ支持ピラー |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02100980U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP1991063587U patent/JP2556732Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02100980U (ja) * | 1989-01-31 | 1990-08-10 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4536883B2 (ja) * | 2000-08-09 | 2010-09-01 | 富士重工業株式会社 | センタピラー構造 |
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Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2556732Y2 (ja) | 1997-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |