JPH05164329A - 調理器 - Google Patents

調理器

Info

Publication number
JPH05164329A
JPH05164329A JP33042891A JP33042891A JPH05164329A JP H05164329 A JPH05164329 A JP H05164329A JP 33042891 A JP33042891 A JP 33042891A JP 33042891 A JP33042891 A JP 33042891A JP H05164329 A JPH05164329 A JP H05164329A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
detecting means
temperature
heating
output
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33042891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kyoko Kudo
恭子 工藤
Koji Murakami
浩二 村上
Takayasu Narita
隆保 成田
Sachiko Endo
佐知子 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP33042891A priority Critical patent/JPH05164329A/ja
Publication of JPH05164329A publication Critical patent/JPH05164329A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Ovens (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、暖め調理の繰返し等の影響で温度
検出手段の温度変化量が不規則になった場合でも、食品
の加熱状態を精度よく検出して加熱時間等を的確に制御
することを目的とする。 【構成】 加熱室の排気温度に応じた電圧出力をする温
度検出手段20と、温度検出手段20の出力中の直流成
分を検出する直流信号検出手段31と、温度検出手段2
0の出力中の交流成分を検出する交流信号検出手段32
と、加熱室の排気を促進する排気手段5と、交流信号検
出手段32の出力に基づいて加熱時間或いは加熱出力を
制御するとともに直流信号検出手段31の出力に応じて
加熱調理の前或いは後に排気手段5の駆動時間を制御す
る制御手段33とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子レンジ等の
食品の加熱調理を行なう調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子レンジは家電品の一つとして
一般仮定に普及しており、今後共種々の自動化による一
層の利便性が図られることが予想される。この中でごは
ん、おかず等の暖め自動調理は特に頻繁に行われる調理
である。このような自動調理において食品の加熱状態を
検出するために、ガスセンサ、湿度センサ、赤外線温度
センサ等のセンサが開発されているが、これらのセンサ
は比較的高価なため、トースターレンジ、単機能レンジ
等の低価格の電子レンジには不適であり、低価格のセン
サの使用が望まれている。そこで、温度センサとして安
価なサーミスタを用い、温度によるサーミスタの抵抗値
の変化を電圧に変換し、その交流成分を増幅した出力に
基づいて、食品の沸騰状態を検知する蒸気センサが考え
られている。この温度センサは、加熱された食品から発
生する蒸気によりサーミスタ近傍の温度が変動(ゆら
ぎ)することを利用している。そして、この温度変動、
即ち交流成分の出力に基づいて加熱時間或いは加熱出力
を制御することが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、蒸気センサを
用いた調理器において、暖め調理を繰返して行ったり、
多量の食品の暖め調理を行ったり、また、雰囲気温度が
初めから高かったり、逆に低かったりした場合は、蒸気
センサの温度変化量が不規則になり食品の加熱状態の検
知精度が低下する。このため、加熱時間或いは加熱出力
を的確に制御することが難しくなるという問題があっ
た。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
暖め調理の繰返し等の影響で温度検出手段の温度変化量
が不規則になった場合でも、食品の加熱状態を精度よく
検出して加熱時間或いは加熱出力を的確に制御すること
ができる調理器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、第1に、加熱室の排気温度に応じた電圧
を出力する温度検出手段と、該温度検出手段の出力中の
直流成分を検出する直流信号検出手段と、前記温度検出
手段の出力中の交流成分を検出する交流信号検出手段
と、前記加熱室の排気を促進する排気手段と、前記交流
信号検出手段の検出出力に基づいて加熱時間或いは加熱
出力を制御するとともに前記直流信号検出手段の検出出
力に応じて加熱調理前或いは加熱調理後に前記排気手段
の駆動時間を制御する制御手段とを有することを要旨と
する。
【0006】第2に、加熱室の排気温度に応じた電圧を
出力する温度検出手段と、該温度検出手段の出力中の直
流成分を検出する直流信号検出手段と、前記温度検出手
段の出力中の交流成分を検出する交流信号検出手段と、
該交流信号検出手段の検出出力に基づいて加熱時間或い
は加熱出力を制御する制御手段と、前記直流信号検出手
段の出力の傾きを検出する傾き検出手段と、該傾き検出
手段で検出された傾きが負のときは前記交流信号検出手
段の検出出力を無効とする判断手段とを有することを要
旨とする。
【0007】
【作用】上記構成において、第1に、例えば、暖め調理
の繰返しや多量の食品の暖め調理時に、直流信号検出手
段の検出出力から温度検出手段自体の温度及び温度検出
手段近傍の気温が判断され、温度が高い場合には排気手
段の駆動時間を長くして温度検出手段を冷却し、また逆
に温度が低い場合には排気手段の駆動時間を短くする等
の制御が実行される。これにより、調理開始時における
温度検出手段自体の温度が略一定の温度範囲内に設定さ
れて食品の加熱状態が精度よく検出され、加熱時間或い
は加熱出力を的確に制御することが可能となる。
【0008】第2に、暖め調理の繰返し等の際に、送風
ファンの冷却効果の影響や加熱室内の残留蒸気等の影響
で温度検出手段の温度変化量が不規則になった場合は、
この期間の交流信号検出手段の検出出力が無効とされて
食品の加熱状態の誤検出が防止される。この結果、精度
のよい検出が行われて加熱時間或いは加熱出力が的確に
制御される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。この実施例は、電子レンジに適用されている。
【0010】図1ないし図14は、本発明の第1実施例
を示す図である。
【0011】まず、図1ないし図3を用いて、電子レン
ジの全体構成を説明する。これらの図において、10は
本体キャビネット、2は食品1を加熱する加熱室、3は
食品1を載せて加熱中に回転するターンテーブルであ
る。4は加熱室2内(庫内)に高周波を放射する高周波
発生手段としてのマグネトロンであり、送風ファン5で
冷却されるようになっている。送風ファン5は排気手段
として機能するものであり、この送風ファン5で外気導
入孔6から本体キャビネット10内に導入された空気
は、マグネトロン4を冷却した後、加熱室導入孔7を通
って加熱室2に入り、食品1からの発生蒸気と共に加熱
室排出孔(排気口)8を通って排気ダクト9に取込ま
れ、内気排出孔11から本体キャビネット10外に排出
されるようになっている。また、発生蒸気を含む加熱室
2からの排気の一部は、加熱室天板12の部分に設けら
れた温度検出用排出孔13を通り、温度検出手段として
の温度センサ20に接触しながら通過して、温度検出用
内気排出孔14から本体キャビネット10外に排出され
るようになっている。15は表示部、16は選択キー、
17は扉、18は制御部等を含む電子回路ユニットであ
る。
【0012】図4は、温度センサ20を拡大して示して
いる。リード線21の付いたサーミスタチップ22がガ
ラス23で封止され、セラミックの円筒状部材24に固
着されている。円筒状部材24の内部は、リード線21
同士が互いに接触しないように樹脂25でモールドされ
ている。
【0013】図5は、温度センサの検出回路を示してい
る。サーミスタチップ22としてはNTCサーミスタが
用いられている。サーミスタチップ22の抵抗値をRt
hとすると、図中、a点の電位Vは次式で与えられる。
【0014】 V=R・(Vcc−Vee)/(R+Rth) サーミスタチップ22の抵抗値Rthは、負の温度特性
を有するので雰囲気温度が上昇すると減少する。即ち、
温度上昇に対してVの値は増加する。そして、食品調理
時に食品1の温度が上昇してくると、発生蒸気による温
度変化により、Vの値は除々に増加しながら振動するよ
うになる。
【0015】検出回路は、この振動を検出するものであ
り、バッファ26、ハイパスフィルタ27、ローパスフ
ィルタ28、微分回路29及び増幅回路30で構成され
ている。ハイパスフィルタ27及びローパスフィルタ2
8で0.08Hz以下並びに10Hz以上の信号を減衰
させる。直流成分はバッファ26の出力で得られ、交流
成分は増幅回路30の出力で得られる。
【0016】本検出回路の出力を、例えばマイコンとコ
ンパレータを用いて所定の振幅を何回超えたかを判断し
たり、マイコンのA/Dコンバーターに入力して電圧を
直接観察して判断することにより、調理器を制御でき
る。
【0017】図6は、制御系のシステムブロック図であ
る。例えば電子レンジでは、温度センサ20の検出信号
から直流信号検出手段としての直流信号検出部31と交
流信号検出手段としての直流信号検出部32とが各々直
流成分及び交流成分を検出し、それらの検出出力に基づ
いて制御手段としての制御部33がマグネトロン4、タ
ーンテーブル3の駆動モータ、送風ファン5等を制御す
る。
【0018】次に、この実施例の作用原理を図7ないし
図11を用いて説明する。
【0019】図7は、通常時(常温、調理の繰返し無
し)にごはん1杯を加熱した場合の直流信号検出部31
及び交流信号検出部32からの交流信号出力eと直流信
号出力fを示した図である。加熱開始時の温度センサ2
0の温度が常温程度と低いため、直流信号出力eは低
い。また、庫内2に蒸気が無い状態で加熱を開始してい
るため、加熱開始時の交流信号成分fの振れ幅は小さ
い。
【0020】図8及び図9は、食品1としてごはん1杯
を常温で繰返して加熱調理を行った場合であり、図8
は、1回目の加熱終了後、送風ファン5によるクーリン
グを15秒行った場合、図9は60秒クーリングを行っ
た場合である。食品1を繰返して加熱調理する場合、温
度センサ20自体の温度は上昇し、また、庫内2に前回
加熱の食品から発生した蒸気が溜っているため、交流信
号成分fがこの影響を受け、加熱終了後、及び次回の加
熱調理の際に非沸騰時でも出力がふらつくという現象が
ある。ごはん1杯は、加熱時間が短く、また、沸騰検出
直後に加熱を終了するため、温度センサ20の温度上昇
は小で、庫内2に溜る蒸気量も少ない。このため、加熱
終了時の直流信号出力eの値は、やや高い程度である。
また、この場合庫内2に溜った蒸気量も少ないため、加
熱調理終了後のクーリングは15秒程度で交流信号出力
fの振れ幅が小となり、これ以上長くする必要は無い。
【0021】図10及び図11は、じゃがいも4個を常
温で加熱調理した後、ごはん1杯を加熱調理した場合で
ある。図10は、1回目の加熱終了後、送風ファン5に
よるクーリングを15秒行った場合、図11は60秒行
った場合である。じゃがいも4個は、加熱時間が長く、
また、沸騰してから長時間加熱するため、温度センサ2
0の温度上昇が大で、庫内2に溜る蒸気量も大である。
このため、加熱調理終了時の直流信号eの出力値はかな
り高く、また、庫内2に溜った蒸気量も多いため、加熱
終了後のクーリングは60秒程度と、ある程度長時間行
わないと、交流信号出力fの振れ幅が小とならない。そ
して、振れ幅が大きい状態で次の加熱調理を開始する
と、図10に示すように、非沸騰時に振れ幅が大きくな
り、食品1の加熱状態を誤検知をしてしまうおそれがあ
る。
【0022】このように、加熱前の温度センサ20自体
の温度(直流信号出力eによって示される)が高いほ
ど、交流信号出力のふらつきが大きく、送風ファン5に
よる必要なクーリング時間が長くなるという関係があ
る。そこで、加熱後或いはクーリング開始時の温度セン
サ20の温度により、クーリング時間を決定すること
で、ごはんの繰返し調理など温度センサ20の温度が低
温の場合は、クーリング時間を短くできるため時間を短
縮でき、じゃがいもの繰返し調理などで温度センサ20
の温度が高温となる場合は、クーリング時間を長くとる
ことにより、食品加熱状態の誤検知のおそれを無くすこ
とができる。
【0023】次いで、この実施例の電子レンジの操作及
び作用を、図12及び図13、図14のフローチャート
を用いて説明する。
【0024】図12は、クーリング開始時の温度センサ
20の温度Tと、最適なクーリング時間Cの関係を示し
ている。クーリング時間Cは、温度センサ20の温度T
が上昇するのに応じて長くなる。ただし、設定値T1
下の低温の場合は、庫内2のガス排気等の他の理由で常
に最低C1 の時間だけクーリングする。また、オーブン
調理の直後など、設定値T2 以上の高温の場合は、温度
センサ20による沸騰検知が不可能であるため、エラー
メッセージを表示し、自動調理ができないことをユーザ
ーに知らせる。
【0025】まず、食品1を暖め調理するための所定キ
ーが操作されると、直流信号検出部31からの直流信号
出力Vが読込まれる(ステップ41)。V≦V1 の場合
はクーリング時間(=送風時間)Cを設定値C1 とする
(ステップ42,43)。V1 <V<V2 の場合はC=
1 +KV(Kは設定値)とする(ステップ44,4
5)。V≧V2 の場合は、庫内温度が高過ぎると判断
し、「庫内を冷やして下さい」等のエラーメッセージを
表示する(ステップ46)。加熱前の送風を行い加熱室
2内の残留蒸気排出等を行う(ステップ47)。その後
に交流信号成分の初期値V0 を読込むが(ステップ4
8)、その際、数秒間から十数秒間の平均値をとるなど
して、瞬間的なノイズの影響を軽減することが望まし
い。次に、初期値V0 に検出すべき振幅を加減算して、
基準値を決める(ステップ49)。そしてマグネトロン
4を駆動して加熱を開始する(ステップ50)。加熱し
ている間に、検出された交流信号成分と直流信号成分と
を各々読込み(ステップ51)、交流信号成分が基準値
を所定時間間隔内で所定回数超えたら(ステップ52〜
55)、蒸気検出とみなしその時までの加熱時間tα
に、係数βで重み付けをして追加熱時間を決定する(ス
テップ56,57)。この係数βは調理する食品の種類
或いは分量によって異なるが、調理前のコース選択と加
熱時間tαにより決定できる。後は追加熱時間だけ加熱
を継続してマグネトロンを停止し、さらに加熱後送風を
行って調理を終了する(ステップ58〜60)。そし
て、加熱している間に、読込んだ直流信号成分が所定値
を超えた場合は、交流信号成分にかかわらず直ちに加熱
異常と見なして、表示部5に異常を表示するとともに調
理を終了する。
【0026】図15ないし図17には、本発明の第2実
施例を示す。この実施例は、上記第1実施例と比べて冷
却ファン5によるクーリングの態様のみを変えたもので
ある。図15に示すように、クーリングを常に行い、設
定値Taに温度センサ20の温度が下るまでクーリング
を続けるというものである。ただし、最低設定時間t1
は、温度が下ってもクーリングを行う。これは、前述の
ように、庫内のガスを排出するため等である。また、設
定値T6 以上の高温の場合は、温度センサ20による沸
騰検知が不可能であるため、エラーメッセージを表示
し、自動調理ができないことをユーザーに知らせる。
【0027】まず、食品1を暖め調理するための所定キ
ーが操作されると、直流信号検出部31からの直流信号
出力Vが読込まれる(ステップ41)。V≦V1 の場合
は、クーリング時間(=送風時間)を設定値t1 とする
(ステップ61,62)。V1 <V<V3 の場合は、V
≦V2 となるまで送風ファンを駆動する(ステップ63
〜66)。V≧V3 の場合は、庫内温度が高過ぎると判
断し、「庫内を冷して下さい」等のエラーメッセージを
表示する(ステップ67)。その後の制御は、前記第1
実施例の場合と同様である。
【0028】なお、上述の第1、第2の実施例は、調理
前の温度センサ20の温度により、調理前のクーリング
時間を制御したが、繰返し調理等の際は、調理後の温度
センサ20の温度により、調理後のクーリング時間を制
御してもよいし、また、両方行ってもよい。
【0029】図18ないし図21には、本発明の第3実
施例を示す。
【0030】まず、図18は、制御系のシステムブロッ
クを示している。例えば電子レンジでは、温度センサ2
0の検出信号から直流信号検出部31と交流信号検出部
32とが各々直流成分及び所定周波数帯域の交流成分を
検出し、それらの検出出力に基づいて制御手段としての
制御部33がマグネトロン4、ターンテーブル3の駆動
モータ、送風ファン5等を制御する。そして、この実施
例では、さらに制御部33は、傾き検出手段としての傾
き検出部34及び判断手段としての判断部35を制御
し、傾き検出部34で検出した直流信号検出部31の検
出出力の傾きが負のときは、判断部35により交流信号
検出部32の検出出力を無効とするようになっている。
【0031】次いで、この実施例の電子レンジの操作及
び作用を、図19、図20のフローチャートを用いて説
明する。
【0032】まず、食品1を暖め調理するための所定キ
ーが操作されると、加熱開始前の送風が所定時間行われ
る(ステップ47)。その後、交流信号の初期値V0
読み込むが(ステップ48)、その際、数秒間から十数
秒間の平均値をとるなどして、瞬間的なノイズの影響を
軽減することが望ましい。次に、初期値V0 に検出すべ
き振幅を加減算して、基準値を決める(ステップ4
9)。そして、マグネトロン4を駆動して加熱を開始す
る(ステップ50)。加熱開始後に直流信号を所定時間
間隔で読込み傾きを検出する(ステップ68,69)。
傾きが負の場合は交流信号の読込みを行わず、直流信号
の傾き検出を繰り返す(ステップ70)。傾きが正にな
れば、交流信号を読込み(ステップ51)、交流信号が
基準値を所定時間間隔内で所定回数超えたら(ステップ
52〜55)、蒸気検出とみなしその時までの加熱時間
tαに、係数βで重み付けをして追加熱時間を決定する
(ステップ56,57)。後は追加熱時間だけを加熱し
継続してマグネトロンを停止し調理を終了する(ステッ
プ58〜60)。
【0033】図21は、食品1としてじゃがいも(60
0g)を加熱した後すぐに、ごはん(150g)を加熱
した場合の検出された直流信号成分eと交流信号成分f
とを示した図である。じゃがいも(600g)は、加熱
時間が長く、また、沸騰してから長時間加熱するため、
温度センサ20の温度上昇が大で、庫内2に溜まる蒸気
量も大である。このため、調理開始後の交流信号eの振
れ幅が大きく(図内のA矢印近傍)なり、食品加熱状態
の誤検知をしてしまうおそれがある。そこで、この実施
例では、直流信号eの傾きが、負の間は交流信号fは無
効として読込みを行わず、傾きが正になった時点(図内
のB矢印近傍)で交流信号fの読込みを行うことによ
り、食品加熱状態を精度よく検出することが可能とな
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1に、温度検出手段自体の温度を示す直流信号検出手
段の検出出力に応じて加熱調理前或いは加熱調理後に排
気手段の駆動時間を制御するようにしたため、暖め調理
の繰返し等の際、調理開始時における温度検出手段自体
の温度を略一定の温度範囲内に設定することが可能とな
って、食品の加熱状態を精度よく検出することができ、
加熱時間或いは加熱出力を的確に制御することができ
る。
【0035】第2に、温度検出手段自体の温度を示す直
流信号検出手段の出力の傾きを検出し、その傾きが負の
ときは交流信号検出手段の検出出力を無効とするように
したため、暖め調理の繰返し等の際に、加熱室内の残留
蒸気等の影響で温度検出手段の温度変化量が不規則にな
った場合でも食品の加熱状態の誤検出が防止されて精度
のよい検出を行うことができ、加熱時間或いは加熱出力
を的確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調理器の第1実施例を一部縦断面
で示す構成図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1中の温度センサの拡大断面図である。
【図5】第1実施例における温度センサの検出回路の一
例を示す回路図である。
【図6】第1実施例における制御系のシステムブロック
図である。
【図7】第1実施例において、ごはん1杯を加熱調理し
たときの検出信号を示す特性図である。
【図8】第1実施例において、ごはん1杯を常温で繰返
し加熱をした場合で、1回目の加熱終了後クーリングを
15秒行ったときの検出信号の特性図である。
【図9】第1実施例において、ごはん1杯を常温で繰返
し加熱をした場合で、1回目の加熱終了後クーリングを
60秒行ったときの検出信号の特性図である。
【図10】第1実施例において、じゃがいも4個を常温
で加熱した後、ごはん1杯を加熱した場合で、1回目の
加熱終了後クーリングを15秒行ったときの検出信号の
特性図である。
【図11】第1実施例において、じゃがいも4個を常温
で加熱した後、ごはん1杯を加熱した場合で、1回目の
加熱終了後クーリングを60秒行ったときの検出信号の
特性図である。
【図12】第1実施例において、クーリング開始時の温
度センサの温度と最適クーリング時間との関係を示す図
である。
【図13】第1実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図14】第1実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図15】本発明の第2実施例において、温度センサの
温度とクーリング時間との関係を示す図である。
【図16】第2実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図17】第2実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図18】本発明の第3実施例における制御系のシステ
ムブロック図である。
【図19】第3実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図20】第3実施例の操作及び作用を説明するための
フローチャートである。
【図21】第3実施例において、じゃがいも600gの
加熱調理終了後、すぐにごはん150gを加熱調理した
ときの検出信号の特性図である。
【符号の説明】
2 加熱室 5 送風ファン(排気手段) 20 温度センサ(温度検出手段) 31 直流信号検出部(直流信号検出手段) 32 交流信号検出部(交流信号検出手段) 33 制御部(制御手段) 34 傾き検出部(傾き検出手段) 35 判断部(判断手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 佐知子 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝住空間システム技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱室の排気温度に応じた電圧を出力す
    る温度検出手段と、該温度検出手段の出力中の直流成分
    を検出する直流信号検出手段と、前記温度検出手段の出
    力中の交流成分を検出する交流信号検出手段と、前記加
    熱室の排気を促進する排気手段と、前記交流信号検出手
    段の検出出力に基づいて加熱時間或いは加熱出力を制御
    するとともに前記直流信号検出手段の検出出力に応じて
    加熱調理前或いは加熱調理後に前記排気手段の駆動時間
    を制御する制御手段とを有することを特徴とする調理
    器。
  2. 【請求項2】 加熱室の排気温度に応じた電圧を出力す
    る温度検出手段と、該温度検出手段の出力中の直流成分
    を検出する直流信号検出手段と、前記温度検出手段の出
    力中の交流成分を検出する交流信号検出手段と、該交流
    信号検出手段の検出出力に基づいて加熱時間或いは加熱
    出力を制御する制御手段と、前記直流信号検出手段の出
    力の傾きを検出する傾き検出手段と、該傾き検出手段で
    検出された傾きが負のときは前記交流信号検出手段の検
    出出力を無効とする判断手段とを有することを特徴とす
    る調理器。
JP33042891A 1991-12-13 1991-12-13 調理器 Pending JPH05164329A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33042891A JPH05164329A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 調理器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33042891A JPH05164329A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 調理器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05164329A true JPH05164329A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18232507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33042891A Pending JPH05164329A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 調理器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05164329A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013215420A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Panasonic Corp 加熱調理器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013215420A (ja) * 2012-04-10 2013-10-24 Panasonic Corp 加熱調理器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE31094E (en) Apparatus for controlling heating time utilizing humidity sensing
JP4072579B2 (ja) 電子レンジ及びその制御方法
JP4746669B2 (ja) 加熱調理器
US6066839A (en) Temperature compensation method for a microwave oven
JPH05164329A (ja) 調理器
JPH0325697B2 (ja)
JPH05118555A (ja) 調理器
JP2960580B2 (ja) 調理器用温度センサ
JP2877435B2 (ja) 加熱調理器
JP2525763B2 (ja) 調理器
JPH05149547A (ja) 調理器
JPS59175588A (ja) 自動調理器
JP2001349556A (ja) 加熱調理器
JPH04273916A (ja) 加熱調理装置
JP4328648B2 (ja) 加熱調理器
US6791070B2 (en) Simmering control method in microwave oven
KR100239242B1 (ko) 가열조리기
JP2658468B2 (ja) 自動加熱装置
JP3152629B2 (ja) 加熱調理器
JP3246202B2 (ja) 高周波加熱器
JP2931378B2 (ja) 調理器
JPS587792A (ja) 電子レンジ
JPS6230646Y2 (ja)
JP3017897B2 (ja) 加熱調理器の被加熱調理物量判定装置
JPH0619240B2 (ja) 調理器