JPH05163245A - ジベンズアゼピン誘導体 - Google Patents

ジベンズアゼピン誘導体

Info

Publication number
JPH05163245A
JPH05163245A JP35123891A JP35123891A JPH05163245A JP H05163245 A JPH05163245 A JP H05163245A JP 35123891 A JP35123891 A JP 35123891A JP 35123891 A JP35123891 A JP 35123891A JP H05163245 A JPH05163245 A JP H05163245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piperazinyl
acid
ethoxy
formula
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35123891A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Sawanishi
啓之 澤西
Yasuo Ito
安夫 伊藤
Hideo Kato
日出男 加藤
Shingo Yasuda
信吾 安田
Eiichi Ecchu
栄一 越中
Keiko Saito
惠子 斎藤
Sakae Kurata
栄 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Abbott Japan Co Ltd
Original Assignee
Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Hokuriku Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP35123891A priority Critical patent/JPH05163245A/ja
Publication of JPH05163245A publication Critical patent/JPH05163245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、Xは水素
原子又はハロゲン原子を、Yはメチレン基,酸素原子又
は硫黄原子を表し、mは2〜3、nは1〜3、pは1〜
3の整数を表す。)で示されるジベンズアゼピン誘導
体、及びその薬理学的に許容しうる塩。 【効果】これら化合物は、優れた抗ヒスタミン作用及び
抗アレルギー作用を有し、アレルギー性疾患や気管支喘
息等の治療剤として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ヒスタミン作用及び
抗アレルギー作用を有し、気管支喘息,アレルギー性鼻
炎,皮膚疾患,じん麻疹等の治療剤として有用である新
規なジベンズアゼピン誘導体、及びその薬理学的に許容
しうる塩に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明化合物と構造類似の薬剤として
は、次式で示されるペルラピン〔催眠剤、メルクインデ
ックス,(The Merck Index) 、11版、7131〕
【化2】 が知られているが、アレルギー疾患や喘息治療に対する
使用は全く知られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の抗ヒスタミン剤
はアレルギー疾患や喘息の治療に広く使用されている
が、鎮静作用等の中枢作用が強く、また、その他に抗コ
リン作用、局所麻酔作用等の副作用も有している欠点が
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述の事
情を鑑み鋭意研究した結果、抗ヒスタミン作用及び抗ア
レルギー作用に優れた選択性を有し、しかも中枢抑制作
用等の副作用の少ない化合物を見い出し、本発明を完成
させた。
【0005】即ち、本発明は次の一般式(I)
【化3】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、Xは水素
原子又はハロゲン原子を、Yはメチレン基,酸素原子又
は硫黄原子を表し、mは2〜3、nは1〜3、pは1〜
3の整数を表す。) で示されるジベンズアゼピン誘導体、及びその薬理学的
に許容しうる塩に関するものである。
【0006】本発明の前記一般式(I)中、Rで表され
る低級アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec
−ブチル、tert−ブチル基等が、Xで表されるハロ
ゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等
が挙げられる。
【0007】本発明の好ましい化合物としては、 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸メチル 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸エチル 3−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕プロパ
ン酸エチル 4−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕ブタン
酸エチル 3−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕プロポキシ酢酸エチル 2−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕エトキ
シ酢酸エチル 2−〔2−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕
アゼピン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕
エトキシ〕エトキシ酢酸エチル 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸 3−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕プロパ
ン酸 4−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕ブタン
酸 3−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕プロポキシ酢酸 2−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピ
ン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕エトキ
シ酢酸 2−〔2−〔2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕
アゼピン−6−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ〕
エトキシ〕エトキシ酢酸
【0008】2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,
f〕〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペ
ラジニル〕エトキシ酢酸メチル 2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕〔1,4〕
オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕エト
キシ酢酸エチル 3−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕プロパン酸エチル 4−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕ブタン酸エチル 3−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕〔1,4〕
オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕プロ
ポキシ酢酸エチル 2−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕エトキシ酢酸エチル 2−〔2−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,
f〕〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペ
ラジニル〕エトキシ〕エトキシ〕エトキシ酢酸エチル 2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕〔1,4〕
オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕エト
キシ酢酸 3−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕プロパン酸 4−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕ブタン酸 3−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕〔1,4〕
オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕プロ
ポキシ酢酸 2−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,f〕
〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペラジ
ニル〕エトキシ〕エトキシ酢酸 2−〔2−〔2−〔4−(2−クロロジベンズ〔b,
f〕〔1,4〕オキサゼピン−11−イル)−1−ピペ
ラジニル〕エトキシ〕エトキシ〕エトキシ酢酸
【0009】2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,
f〕〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラ
ジニル〕エトキシ酢酸メチル 2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕
チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕エトキ
シ酢酸エチル 3−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕プロパン酸エチル 4−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕ブタン酸エチル 3−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕
チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕プロポ
キシ酢酸エチル 2−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕エトキシ酢酸エチル 2−〔2−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,
f〕〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラ
ジニル〕エトキシ〕エトキシ〕エトキシ酢酸エチル 2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕
チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕エトキ
シ酢酸 3−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕プロパン酸 4−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕ブタン酸 3−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕〔1,4〕
チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニル〕プロポ
キシ酢酸 2−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,f〕
〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラジニ
ル〕エトキシ〕エトキシ酢酸 2−〔2−〔2−〔4−(2−クロロジベンゾ〔b,
f〕〔1,4〕チアゼピン−11−イル)−1−ピペラ
ジニル〕エトキシ〕エトキシ〕エトキシ酢酸
【0010】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物は、所望に応じて薬理学的に許容しうる塩に変換する
ことも、又は生成した塩から塩基又は酸を遊離させるこ
ともできる。
【0011】本発明の前記一般式(I)で示される化合
物の薬理学的に許容しうる塩としては、酸付加塩もしく
はアルカリ付加塩が提供され、酸付加塩としては、例え
ば、塩酸,臭化水素酸,硫酸,硝酸,燐酸等の鉱酸塩、
酢酸,マレイン酸,フマル酸,リンゴ酸,クエン酸,シ
ュウ酸,乳酸,酒石酸等の有機酸塩等が、また、アルカ
リ付加塩としては、例えば、ナトリウム,カリウム,カ
ルシウム等の金属塩、アンモニウム塩、メチルアミン,
エチルアミン,ジメチルアミン,トリエチルアミン,エ
タノールアミン,ピペリジン,ピペラジン等の有機塩基
の塩等が挙げられる。
【0012】本発明の前記一般式(I)で示される新規
なジベンズアゼピン誘導体は、以下の様にして製造する
ことができる。
【0013】即ち、本発明に係る化合物の製造方法の第
一の様式によれば、前記一般式(I)で示される化合物
は、次の一般式(II)
【化4】 (式中、X及びYは前述と同意義を表す。)で示される
化合物と、次の一般式(III) Z−〔(CH2 m O〕p (CH2 n COOR’ (III) (式中、R’は低級アルキル基を、Zはハロゲン原子を
表し、m,n及びpは前述と同意義を表す。) で示される化合物とを、無溶媒あるいは溶媒中、塩基の
存在下あるいは非存在下で反応させ、必要に応じて溶媒
中、酸又は塩基で加水分解することにより製造すること
ができる。
【0014】本製造方法においてアルキル化反応に使用
される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかなるも
のでもよく、例えば、ベンゼン,トルエン,テトラヒド
ロフラン,ジオキサン,アセトン,アセトニトリル,メ
タノール,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノ
ール,ジメチルスルホキシド,N,N−ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。
【0015】又、使用される塩基としては、例えば、炭
酸カリウム,炭酸ナトリウム,ピリジン,トリエチルア
ミン等が挙げられ、反応は0℃から200℃の範囲で行
われる。
【0016】又、加水分解反応において使用される酸と
しては、たとえば、塩酸,硫酸等が、又、塩基として
は、例えば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸
カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナトリウム等が、
反応溶媒としては、例えば、水,メタノール,エタノー
ル,アセトン,テトラヒドロフラン等が挙げられ、反応
は0℃から100℃の範囲で行われる。
【0017】本発明に係る化合物の製造方法の第二の様
式によれば、前記一般式(I)で示される化合物は、次
の一般式(IV)
【化5】 (式中、X,Y,m及びpは前述と同意義を表す。) で示される化合物と、次の一般式(V) Z−(CH2 n COOR’ (V) (式中、Z,R’及びnは前述と同意義を表す。) で示される化合物とを、無溶媒あるいは溶媒中、塩基の
存在下あるいは非存在下で反応させ、必要に応じて溶媒
中、酸又は塩基で加水分解することにより製造すること
ができる。
【0018】本製造方法においてアルキル化反応に使用
される溶媒としては、反応を阻害しない限りいかなるも
のでもよく、例えば、ベンゼン,トルエン,テトラヒド
ロフラン,ジオキサン,アセトン,アセトニトリル,メ
タノール,エタノール,イソプロパノール,n−ブタノ
ール,ジメチルスルホキシド,N,N−ジメチルホルム
アミド等が挙げられる。
【0019】又、使用される塩基としては、例えば、水
素化リチウム,水素化ナトリウム,水素化カリウム,ナ
トリウム,カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,
ピリジン,トリエチルアミン等が挙げられ、反応は0℃
から200℃の範囲で行われる。
【0020】又、加水分解反応において使用される酸と
しては、たとえば、塩酸,硫酸等が、又、塩基として
は、例えば、水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,炭酸
カリウム,炭酸ナトリウム,炭酸水素ナトリウム等が、
反応溶媒としては、例えば、水,メタノール,エタノー
ル,アセトン,テトラヒドロフラン等が挙げられ、反応
は0℃から100℃の範囲で行われる。
【0021】尚、出発原料として用いられた前記一般式
(II)及び(IV) で示される化合物のほとんどは、既にヘ
ルベチカ・キミカ・アクタ(Helvetica Chimica Acta)
、50巻、245頁、英国特許1006156号、米
国特許4217452号及び公開特許公報53−596
86号等に開示されている公知の化合物であり、同様の
方法で合成することが出来る。
【0022】この様にして製造される前記一般式(I)
で示される新規なジベンズアゼピン誘導体及びその薬理
学的に許容しうる塩を有効成分として含有する抗アレル
ギー剤は、経口、非経口のいずれにおいても投与でき
る。経口投与剤の剤型としては、例えば、錠剤,カプセ
ル剤,散剤,細粒剤,顆粒剤,液剤及びシロップ剤等が
挙げられ、非経口投与剤の剤型としては、例えば、注射
剤,坐剤,吸入剤,点眼剤,点鼻剤,軟膏剤及び貼付剤
等が挙げられる。これらの製剤の調製には薬理学的,製
剤学的に許容しうる添加物を加えることができ、賦形
剤,崩壊剤ないし崩壊補助剤,結合剤,滑沢剤,コーテ
ィング剤,色素,希釈剤,基剤,溶解剤ないし溶解補助
剤,等張化剤,pH調節剤,安定化剤,噴射剤,粘着剤等
が用いられる。
【0023】経口剤及び経皮、経粘膜投与剤において
は、賦形剤として、ブドウ糖,乳糖,D−マンニトー
ル,デンプン,結晶セルロース等が、崩壊剤,崩壊補助
剤として、カルボキシメチルセルロース,デンプン,カ
ルボキシメチルセルロースカルシウム等が、結合剤とし
て、ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース,ポリビニルピロリドン,ゼラチン
等が、滑沢剤として、ステアリン酸マグネシウム,タル
ク等が、コーティング剤として、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース,白糖,酸化チタン等が、基剤として、
ワセリン,流動パラフィン,ポリエチレングリコール,
ハードファット等が、噴射剤として、フロン,ジエチル
エーテル,圧縮ガス等が、粘着剤として、ポリアクリル
酸ナトリウム,ポリビニルアルコール,メチルセルロー
ス,ポリイソブチレン,ポリブテン等が、基布として、
木綿布あるいはプラスチックシートなどの製剤用成分
が、又、注射剤においては水性あるいは用時溶解型注射
剤を構成しうる溶解剤ないし溶解補助剤として、注射用
蒸留水,生理食塩水,プロピレングリコール等が、等張
化剤として、ブドウ糖,塩化ナトリウム,D−マンニト
ール,グリセリン等が、pH調節剤として、無機酸,有機
酸又は無機塩基,有機塩基等の製剤用成分が使用され
る。
【0024】本発明化合物の治療患者への投与量は、経
口投与で通常成人の場合、1日1〜500mgであるが、
年齢、症状等により適宜増減することができる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明するが、
本発明はこれらの例の特定の細部に限定されるものでは
ない。
【0026】実施例1 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸メチル 6−(1−ピペラジニル)−11H−ジベンズ〔b,
e〕アゼピン4.23g,2−クロロエトキシ酢酸メチ
ル3.49g,炭酸カリウム2.31g及びN,N−ジ
メチルホルムアミド14mlの混合物を110℃で1.5
時間加熱攪拌した。反応溶液を水中に注ぎ込み、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を水洗,脱水後、溶媒を留去し
た。得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ
ゲル、塩化メチレン)で処理して、無色液体3.35g
を得た。 IRスペクトル ν (liq) cm -1 : 1756 マススペクトル m/z : 393 (M + ) NMRスペクトル δ(CDCl3) ppm :2.52-2.79(6H,
m),3.45-3.80(4H,m),3.54(1H,d,J=13Hz),3.62(1H,d,J=1
3Hz),3.74(3H,s),4.13(2H,s),6.87-7.42(8H,m)
【0027】実施例2 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸 2−〔4−(11H−ジベンズ〔b,e〕アゼピン−6
−イル)−1−ピペラジニル〕エトキシ酢酸メチル3.
35g,2N水酸化ナトリウム水溶液8.5ml及びメタ
ノール30mlの混合物を50℃で10分間加熱した。溶
媒を減圧留去後、残渣に10%塩酸を加えて液性を約pH
6に調整し、析出した結晶を濾取し、エタノール水溶液
で再結晶して、融点177〜180℃の無色針状晶1.
67gを得た。 元素分析値 C22253 3 ・1/2H2 O 理論値 C,65.01; H,6.94; N,10.34 計算値 C,65.16; H,7.09; N,10.30
【0028】
【発明の効果】本発明の前記一般式(I)で示される新
規なジベンズアゼピン誘導体及びその薬理学的に許容し
うる塩は、優れた抗ヒスタミン作用及び抗アレルギー作
用を有し、しかも、中枢抑制作用を示さないことより、
種々のアレルギー性疾患や気管支喘息等の治療剤として
極めて有用である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/55 AEM 7252−4C C07D 267/18 281/16 8314−4C (72)発明者 斎藤 惠子 福井県勝山市遅羽町大袋19−19 (72)発明者 倉田 栄 福井県勝山市旭町1丁目6−56

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の一般式 【化1】 (式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を、Xは水素
    原子又はハロゲン原子を、Yはメチレン基,酸素原子又
    は硫黄原子を表し、mは2〜3、nは1〜3、pは1〜
    3の整数を表す。) で示されるジベンズアゼピン誘導体、及びその薬理学的
    に許容しうる塩。
JP35123891A 1991-12-13 1991-12-13 ジベンズアゼピン誘導体 Pending JPH05163245A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35123891A JPH05163245A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 ジベンズアゼピン誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35123891A JPH05163245A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 ジベンズアゼピン誘導体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05163245A true JPH05163245A (ja) 1993-06-29

Family

ID=18415991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35123891A Pending JPH05163245A (ja) 1991-12-13 1991-12-13 ジベンズアゼピン誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05163245A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6664281B1 (en) * 1998-08-27 2003-12-16 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Carboxylic acid derivatives and drugs containing the same as the active ingredient
US11046651B2 (en) 2019-10-21 2021-06-29 Alairion, Inc. Piperazine substituted azapine derivatives and uses thereof

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6664281B1 (en) * 1998-08-27 2003-12-16 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Carboxylic acid derivatives and drugs containing the same as the active ingredient
US7241784B2 (en) 1998-08-27 2007-07-10 Ono Pharmaceutical Co., Ltd. Carboxylic acid derivative and a pharmaceutical composition containing the derivative as active ingredient
US11046651B2 (en) 2019-10-21 2021-06-29 Alairion, Inc. Piperazine substituted azapine derivatives and uses thereof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0100200B1 (en) 2-substituted 4-amino-6,7-dimethoxyquinolines
US4548820A (en) Xanthine compounds
JP2002525363A (ja) インデノ−、ナフト−およびベンゾシクロヘプタジヒドロチアゾール誘導体、それらの製造ならびに食欲抑制薬としてのそれらの使用
JPH04211071A (ja) 多環式化合物
US4264613A (en) Piperidylbenzimidazolinone compounds
JPH0578292A (ja) 三環系化合物
JP2755918B2 (ja) テラゾシンモノヒドロクロリド及びその製造法並びに該化合物を製造するための中間体
TW200407310A (en) Compounds
US4853387A (en) Piperidine derivatives, and their application in therapy
JPH033669B2 (ja)
JP2002538101A (ja) 肥満症を予防または治療するための薬剤の製造における多環式チアゾール系の使用
JPH0920755A (ja) 両性型三環系化合物
JPH05163245A (ja) ジベンズアゼピン誘導体
FR2753970A1 (fr) Derives de n-(benzothiazol-2-yl) piperidine-1-ethanamine, leur preparation et leur application en therapeutique
JPH05148234A (ja) アルカン酸誘導体
JPH0517443A (ja) ピペリジン誘導体
GB2171997A (en) 4-Amino-6,7-dimethoxy-2-Piperazin-1-ylquinazoline derivatives
JPH05345765A (ja) ジベンズアゼピン誘導体
JPH0517442A (ja) ピペリジン誘導体
JPH05163256A (ja) フェノチアジン誘導体
JPH0565257A (ja) 多環式化合物及びその用途
JP2002538147A (ja) 多環2−アミノジヒドロチアゾール系、その製造方法および医薬としての使用
JPH0124793B2 (ja)
JPH03294277A (ja) ピペリジン誘導体
JPH03184963A (ja) ジベンズオキサゼピン誘導体