JPH0516271A - 積層体の製造方法並びに貼付剤の製造方法 - Google Patents

積層体の製造方法並びに貼付剤の製造方法

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JPH0516271A
JPH0516271A JP3176677A JP17667791A JPH0516271A JP H0516271 A JPH0516271 A JP H0516271A JP 3176677 A JP3176677 A JP 3176677A JP 17667791 A JP17667791 A JP 17667791A JP H0516271 A JPH0516271 A JP H0516271A
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JP
Japan
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laminate
woven fabric
laminated
fabric
foam
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JP3176677A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kitahiro
和雄 北広
Masayuki Yonekura
正行 米倉
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリオレフィン発泡体と、不織布もしくは織
布を積層するに際し、接着剤を使用することなく、優れ
た接合強度を有し、気泡を潰すことなく、かつ、カール
などの変形がなく、外観も美麗な積層体を得るための製
造方法、並びに該積層体の不織布面もしくは織布面に薬
剤を含む膏体を塗布した貼付剤の製造方法を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 不織布2もしくは織布2の一面に、ポリエチ
レン樹脂1を100〜170℃で押出し積層して積層シ
ート5となし、該積層シート5を、そのポリエチレン樹
脂1面を90〜130℃に加熱して、70℃以下で張力
を与えない状態に保たれたポリエチレン発泡体3と積層
することにより、積層体4を得る。上記積層体4の不織
布2面もしくは織布2面に、薬剤をを含む膏体を塗布す
ることによって、貼付剤11を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィン発泡体
と不織布もしくは織布との積層体の製造方法、並びに該
積層体を利用した貼付剤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、発泡体と不織布もしくは織布
との積層体を得る方法として、これらの材料を接着剤に
よって接着する方法が行われてきた。
【0003】しかしながら、接着剤を使用する方法は、
接着剤塗布の工程、設備を必要とし、特に溶剤タイプの
接着剤が使用された場合、溶剤を大気中へ放出しないた
めの設備を必要とするなどの問題点があった。
【0004】また、上記積層体が、例えば医薬品や食品
の用途に使用された場合、接着剤の成分が製品に移行し
て安全性を損なったり、黄変などの化学変化を起こすと
いう問題点もあった。
【0005】さらに、接着剤と発泡体との接合面で十分
なアンカー効果が得られないため、接合面が衝撃などで
剥がれ易いという問題点もあった。上記接着剤による接
着とは別の方法として、発泡体に直接炎を当てて軟化さ
せ、素早く不織布もしくは織布と積層する方法が行われ
ている。
【0006】炎を利用する方法は、十分な接合強度は得
られるが、発泡体が炎によって軟化し、小さな張力で伸
びやすくなり、伸ばされたままの状態で積層された場
合、張力から解放されて常温に戻された時に伸ばされた
発泡体が収縮し、積層体がカールなどの変形を起こして
フラットなものが得られないという問題点があった。
【0007】従って、上記積層体の不織布面もしくは織
布面に薬剤を塗布して貼付剤を製造した場合、貼付剤が
カールなどの変形によって人体の肌面に貼り付けるのが
難しいという問題点があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の欠点に鑑み、ポリオレフィン発泡体と不織布
もしくは織布との積層体において、接着剤を使用するこ
となく、優れた積層強度を有し、かつ、カールなどの変
形がなく、外観上も美麗な積層体を得るための製造方法
並びに該積層体の不織布面もしくは織布面に薬剤を含む
膏体を塗布した貼付剤の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして本発明によれ
ば、請求項1記載の積層体の製造方法は、不織布もしく
は織布の一面に、ポリエチレン樹脂を100〜170℃
で押出し積層して積層シートとなし、該積層シートのポ
リエチレン樹脂面を90〜130℃とし、70℃以下で
張力を与えない状態に保たれたポリオレフィン発泡体に
積層することを特徴とし、請求項2記載の貼付剤の製造
方法は、請求項1記載の積層体の製造方法によって得ら
れた積層体の不織布面もしくは織布面に、薬剤を含む膏
体を塗布することを特徴とする。
【0010】本発明は上記二つの発明によって構成され
る。以下に本発明を詳細に説明する。本発明において、
ポリエチレン樹脂は、押出機から100〜170℃の温
度でで押出され、不織布もしくは織布に積層され積層シ
ートが形成される。
【0011】上記積層シートの形成において、ポリエチ
レン樹脂の温度が低くなると、ポリエチレン樹脂が溶融
しないので積層せず、逆に高くなると溶融粘度が低くな
り過ぎて積層ができなくなるので、ポリオレフィン樹脂
の温度は100〜170℃に限定されるのである。
【0012】また、本発明における不織布もしくは織布
は、特殊なタイプではなく、通常一般的に使用されてい
るもの好適に使用される。ここで、積層シート製造に用
いるポリエチレン樹脂は、低密度ポリチレン(以下LD
PEと略す)だけでもよいが、エチレン−酢酸ビニル共
重合体(以下EVAと略す)が20重量%以下で含まれ
ていてもよく、EVAを混用することにより、積層シー
トとポリエチレン発泡体との積層温度は上記温度範囲で
のより低温域を選択し得ることができ、ポリエチレン発
泡体の受ける熱履歴を少なくして、気泡組織の破壊、伸
び等は更に小さく、変形も尚生じ難くなるという利点が
得られる。
【0013】上記温度範囲で、ポリエチレン樹脂が不織
布及び織布の繊維内に入り込み、繊維との間に強固な接
合強度を有する積層シートが得られる。本発明における
ポリオレフィン発泡体とは、LDPEを85重量%以上
を含み、残余成分がポリプロピレン(PP)、または、
線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)からなる発泡
体である。
【0014】本発明において、上記積層シートのポリエ
チレン樹脂面が90〜130℃とされ、加熱されたポリ
エチレン樹脂面は、70℃以下で張力を与えない状態に
保たれたポリオレフィン発泡体と積層される。
【0015】ポリエチレン樹脂面の温度が低くなるとポ
リエチレン樹脂が溶融しないので積層されず、逆に高く
なると、積層の相手材料であるポリオレフィン発泡体の
気泡が軟化して潰れたり、小さな張力で伸びが起こり易
くなり、常温に戻された時に収縮して積層体がカールな
どの変形を起こすので、その温度は90〜130℃に限
定されるのである。
【0016】また、上記積層シートとポリオレフィン発
泡体の積層時において、ポリオレフィン発泡体の温度
が、高くなると軟化して気泡が潰れ易くなり、また、小
さな張力で伸びが起こり易く、常温に戻された時に収縮
して積層体がカールなどの変形を起こすので、70℃以
下の温度で積層加工を行う必要がある。
【0017】本発明では、積層工程でポリオレフィン発
泡体の原反ロール軸の回転抵抗を小さくする、さらに原
反ロールを駆動させて、該原反を強制的に供給するなど
生産設備上の対策によって、ポリオレフィン発泡体は張
力を受けない状態を保つことができる。
【0018】そして、積層シートのポリエチレン樹脂面
の温度、及びポリオレフィン発泡体の温度を、上記の範
囲に規制することによって、ポリオレフィン発泡体の気
泡組織を潰すことなく、且つ、発泡体に張力が生じるの
を防いで変形のない積層体を得ることができる。
【0019】本発明では、以上のようにして、ポリオレ
フィン発泡体と不織布もしくは織布との積層体が得られ
るが、ポリエチレン樹脂を不織布もしくは織布に積層し
て積層シートとする工程と、該積層シートをポリオレフ
ィン発泡体に積層する工程とを、別々の生産ラインで行
ってもよく、連続した生産ラインの中で行ってもよい。
【0020】上記積層体の不織布面もしくは織布面に、
例えば、腰痛や筋肉痛を治療する薬剤を含む膏体を塗布
することにより、貼付剤が得られる。
【0021】
【作用】本発明において、一定範囲の温度に溶融したポ
リエチレン樹脂によって、ポリオレフィン発泡体と不織
布もしくは織布とを積層するので、発泡体の気泡組織を
潰さず、得られた積層体は強固な接合強度を有する。ま
た、張力のかからない状態に保たれたポリオレフィン発
泡体と、不織布もしくは織布とを積層するので、得られ
た積層体にはカールなどの変形が起こらない。接着剤を
使用しないので、薬剤に変色を起こしたり、薬剤の安全
性を損なうことがない。
【0022】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1)不織布2として、レーヨンとポリエステル
を重量比7:3で混抄した混抄品(70g/m2 )を使
用し、ポリオレフィン発泡体として、積水化学製ポリエ
チレン発泡体3「ソフトロン」(2mm厚、架橋タイ
プ、20倍発泡)を使用して、以下の方法で、図1に示
す積層体4を作製した。
【0023】まず、上記不織布2にポリエチレン樹脂
(LDPE)1を押出機6から樹脂温度125℃で押出
した後、直ちにラミネート装置7で積層して、図1に示
すように、不織布2とポリエチレン樹脂1(厚さ15μ
m)との積層シート5を作製し、該積層シート5をロー
ル状に巻き取った。
【0024】上記積層シート5を手で剥がそうとしたが
剥がれず、不織布2とポリエチレン樹脂1とが強固に接
合されていた。次いで、図3に示すように、ロール状に
巻き取られた積層シート5を、加熱ロール貼合わせ機に
装着し、140℃に加熱した熱ロール8に不織布2面を
当てて加熱し、一方、別途装着したポリエチレン発泡体
3を60℃に保ちながら、ピンチロール9でピンチしな
がら貼合わせを行い、積層体4を得た。前記積層体4を
手で剥がそうとしたがポリエチレン発泡体3が破壊する
程、不織布2とポリエチレン発泡体3とが強固に接合さ
れていた。
【0025】上記積層体4を10cm角に切取り、カー
ルなどの変形の有無を調べたがフラットな状態が保た
れ、変形は殆ど見られなかった。(実施例2)組成が、
スチレン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、脂
環状飽和炭化水素系樹脂、流動パラフィン、老化防止剤
及び唐辛子エキスからなる膏体10を製し、片面にシリ
コーン離型処理を施した離型紙の上に溶融状態で塗工
し、膏体10の温度を80〜90℃で、実施例1で得ら
れた積層体4の不織布2面と貼合わせ、貼合わせたもの
を10×21cmの大きさに切り貼付剤11を作製し
た。
【0026】作製された貼付剤11はフラットで変形が
なく、かつ商品価値が高く、腰痛症及び筋肉痛に用いた
ところ、適度な保温感、支え感、温感力があり、優れた
効果を示した。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ポリオレフィン発泡体
と不織布もしくは織布とが強固に接合され、発泡体の気
泡が潰れることなく、しかもフラットでカールなどの変
形のない積層体が得られる。従って、本積層体を利用し
た貼付剤は、フラットで変形がないので肌面に貼り付け
易く、接着剤が使用されていないので、薬剤に変色を起
こしたり、薬剤の安全性が損われることがない。
【0028】
【図面の説明】
【0029】
【図1】本発明の積層体を示す断面図である。
【0030】
【図2】本発明に使用される積層シートを製造する製造
工程を示す概要図である。
【0031】
【図3】本発明の積層体を製造する製造工程を示す概要
図である。
【0032】
【図4】本発明の貼付剤を示す断面図である。
【0033】
【符号の説明】
1 ポリエチレン樹脂 2 不織布 3 ポリエチレン発泡体 4 積層体 5 積層シート 6 押出機 7 ラミネート装置 8 熱ロール 9 ピンチロール 10 膏体 11 貼付剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不織布もしくは織布とポリオレフィン発
    泡体を積層するに際して、不織布もしくは織布の一面
    に、ポリエチレン樹脂を100〜170℃で押出し積層
    して積層シートとなし、該積層シートのポリエチレン樹
    脂面を90〜130℃とし、70℃以下で張力を与えな
    い状態に保たれたポリオレフィン発泡体に積層すること
    を特徴とする積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の積層体の製造方法によって得
    られた積層体の不織布面もしくは織布面に、薬剤を含む
    膏体を塗布することを特徴とする貼付剤の製造方法。
JP3176677A 1991-07-17 1991-07-17 積層体の製造方法並びに貼付剤の製造方法 Pending JPH0516271A (ja)

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