JP2003319967A - 貼付シートまたはテープ - Google Patents

貼付シートまたはテープ

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JP2003319967A JP2002167874A JP2002167874A JP2003319967A JP 2003319967 A JP2003319967 A JP 2003319967A JP 2002167874 A JP2002167874 A JP 2002167874A JP 2002167874 A JP2002167874 A JP 2002167874A JP 2003319967 A JP2003319967 A JP 2003319967A
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俊彦 末石
Taizo Haruyama
泰三 春山
Mitsuru Miyamoto
充 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚等への接着性と密着性を保ちつつ、柔軟
であって、剥離時の痛みや角質の剥離が極めて少なく、
皮膚刺激や皮膚障害が生じにくく、凝集破壊や界面破壊
する可能性が極めて低い特性を有するとともに、安価で
あって経済的に十分なメリットのある貼り付けて使用す
るのに好適な貼付シートまたはテープを提供する。 【解決手段】 ABA型ブロック共重合体であって、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレ
ン−エチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
ブチレン−スチレンブロック共重合体からなる群のうち
から選択される1種の熱可塑性エラストマー、または、
前記群のうちから選択される少なくとも2種以上を混合
した熱可塑性エラストマー5〜40重量部と、該熱可塑
性エラストマーと相溶性のある液状成分60〜95重量
部と、添加剤を0.01〜35重量部とを含む粘着性の
ある弾性体からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、貼付シートまた
はテープに関するものである。さらに詳しくは、この発
明は、粘着剤を基材とし皮膚に直接貼り付けて使用する
のに適した貼付シートまたはテープに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、粘着剤を基材とする絆創膏、
ドレッシング剤、固定シート、テーピングテープや、粘
着剤に、医薬品、化粧品等の薬効成分等を添加してなる
経皮投与するための貼付剤等が、医療用具、医療雑貨、
化粧用具、スポーツ用具等の各種の分野において、使用
されている。ここで使用される粘着剤には、皮膚からの
脱落を防ぐために適度の粘着力が必要とされる。粘着力
が強いと、剥離時に痛みを生じ、角質を剥離し、皮膚刺
激や皮膚障害の原因となる。また、粘着剤は、剥離時に
凝集破壊や界面破壊をしない強度を有することが当然の
ことながら必要とされる。凝集破壊や界面破壊し、皮膚
に残ると、粘着剤を取り除くのは面倒であり、不快感が
あったり、衣服等に付着したりすることから好ましくな
い。
【0003】粘着剤としては、従来より、アクリル系、
ゴム系、ホットメルト系のものが知られている。従来の
ゴム系、または、ホットメルト系の粘着剤では、前述の
要件を十分満足するものが得られているとは言い難い。
特許第2971988号公報には、剪断応力を加えた場
合に凝集破壊または界面破壊が生じない弾性体であっ
て、剪断力を加えた際のずれ変形移動完了距離が厚みの
0.5〜6倍のアクリル酸エステル系重合体と、該重合
体と相溶する液状成分とを含む粘着剤層が開示されてい
る。この粘着剤層は、前述の要件を一応満たすことがで
きるが、液状成分のブルーミング防止用の架橋処理工程
を必要とし、架橋の調整が困難であって、製品としての
歩留まりが低く、高コスト化することになる。また、架
橋剤自体が皮膚刺激の原因となる上に、前記架橋処理を
行うことで皮膚に対する密着感やソフト感が損なわれる
ことにもなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな実情に鑑み鋭意研究の結果創案されたものであり、
皮膚等への接着性と密着性を保ちつつ、柔軟であって、
剥離時の痛みや角質の剥離が極めて少なく、皮膚刺激や
皮膚障害が生じにくく、凝集破壊や界面破壊する可能性
が極めて低い特性を有するとともに、安価であって経済
的に十分なメリットのある貼付シートまたはテープを提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明の貼付シートまたはテープ(以下、特に区
別しない限り「貼付シート」は、テープを含むものとし
て使用する。)は、少なくとも1種のABA型ブロック
共重合体からなる熱可塑性エラストマー5〜40重量部
と、該熱可塑性エラストマーと相溶性のある液状成分6
0〜95重量部とを含む粘着性のある弾性体からなるこ
とを特徴とする。
【0006】前記熱可塑性エラストマーとしては、スチ
レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下、
「SIS」という。)、スチレン−ブタジエン−スチレ
ンブロック共重合体(以下、「SBS」という。)、ス
チレン−エチレン−スチレンブロック共重合体、スチレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(以下、「S
BRS」という。)からなる群のうちから選択される1
種、または、前記群のうちから選択される少なくとも2
種以上を混合したものであることが好ましい。そして、
添加剤0.01〜35重量部が添加されてなるものであ
ってもよい。
【0007】支持体が前記弾性体の片面側に設けられて
いることが好ましく、前記弾性体と支持体のJIS K
7105による透過率が80%以上であることが好まし
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態を示し、さらに
詳しくこの発明について説明する。もちろんこの発明は
以下の実施の形態によって限定されるものではない。
【0009】ABA型ブロック共重合体では、ABは異
なる溶解度パラメーターを持ち、A相は、エンドブロッ
ク相と呼ばれ、構造保持に寄与している。B相は、ミッ
ドブロック相と呼ばれ、ゴム状特性を持ち、可塑化され
ることにより粘着性を発揮する。エンドブロック相の架
橋化構造は固定されているものではなく、可逆的であ
り、溶剤あるいは加熱により可塑化され、溶剤の蒸散、
あるいは冷却により固定化される。
【0010】この発明によれば、熱可塑性エラストマー
と、該熱可塑性エラストマーと相溶性のある液状成分と
を溶媒または加熱によって混合させるだけで、混合後に
特別な架橋処理等を施さずとも、液状成分のブルーミン
グが極めて低く、しかも、皮膚等に貼り付けて使用する
のに適した粘着性、強度、弾性を発現することになる。
前記熱可塑性エラストマーとしては、液状成分の相溶
性、溶媒または加熱による混合時等の操作性や取扱性、
入手のし易さ、単価等の経済性を勘案すると、SIS、
SBS、スチレン−エチレン−スチレンブロック共重合
体、SBRSが採用される。SIS、SBS、スチレン
−エチレン−スチレンブロック共重合体、SBRSから
なる群のうちから選択される少なくとも2種以上を混合
したポリマーブレンドとしての熱可塑性エラストマーに
おける、ABA型ブロック共重合体の組合せ、配合割合
等は、貼付シートとしての要件を満たす範囲で適宜決定
すればよい。前記熱可塑性エラストマーのうち、とりわ
け、SISが安価であり、入手が容易であることから好
ましい。
【0011】この発明の熱可塑性エラストマーと相溶性
のある液状成分は、熱可塑性エラストマーを可塑化し、
貼り付けて使用するのに被着体との良好な粘着性を生じ
させるとともに、貼り付けた被着体から貼付シートを剥
離する際の凝集破壊や界面破壊を生じさせる恐れをなく
す強度を保たたせるため、さらに、後述する添加剤の薬
効を被着体に有効に作用させ、持続させる等のために使
用するものである。
【0012】具体的な液状成分としては、メチルポリシ
ロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ドデカメチ
ルポリシロキサン等のシリコーン油類、アボガド油、ア
ルモンド油、オリーブ油、カカオ脂、牛脂、ゴマ油、小
麦胚芽油、サフラワー油、タートル油、椿油、パーシッ
ク油、ひまし油、ブドウ油、マカデミアナッツ油、ミン
ク油、黄卵油、紅花油、モクロウ、ヤシ油、ローズピッ
プ油等の油脂類、オレンジラフィー油、ホホバ油等の液
状蝋類、流動パラフィン、液状ワセリン、スクワラン、
スクワレン等の液状炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、ヘキシルデカノー
ル、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール
等の高級アルコール類、リノール酸エチル、ミリスチン
酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸オ
クチルドデシル、オレイン酸デシル、オレイン酸オクチ
ルドデシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル等の脂
肪酸エステル類、ポリオキシエチレンノニルフェニルエ
ーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテ
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンエス
テル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸ポ
リエチレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル等
の非イオン性界面活性剤類、ポリブテン、ポリイソプレ
ン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸等の液状樹脂
類、レチノール、パルミチン酸レチノール、トコフェノ
ール、酢酸トコフェノール等の油性ビタミン類が例示で
き、これらのうち、0〜40℃において液状のものが好
ましく、特に好ましくは、25〜30℃において液状の
ものである。これら液状成分は、必要に応じ1種以上を
使用する。
【0013】この発明における添加剤としては、貼り付
けて皮膚を通して生体に投与するのに使用される既知の
薬剤、化粧剤等が使用可能である。具体的な添加剤とし
ては、消炎鎮痛剤、精神安定剤、ステロイド剤、降圧
剤、無痛化剤、抗コレステロール剤、抗ガン剤、気管支
拡張剤、血管拡張剤、利尿剤、強心剤、精力増進剤、抗
ヒスタミン剤、鎮咳剤、抗鬱剤、制吐剤、抗真菌剤、抗
菌剤、ビタミン類、保湿剤、美白剤、収れん剤、制汗
剤、消臭剤、抗アクネ剤、動植物抽出液、チンキ剤等が
例示できる。これら、添加剤に応じて、医療用、化粧用
等の貼付シートとなる。そして、絆創膏、ドレッシング
剤、固定シート、テーピングテープには、前記添加剤を
添加しないものを用いればよい。
【0014】なお、酸化防止剤、保存剤、紫外線吸収
剤、可溶化剤、充填剤、乳化剤、pH調整剤、吸収促進
剤、吸水剤等を、貼付シートとしての安定性、安全性、
効能を助長させる等の目的で添加することができる。
【0015】そして、前記熱可塑性エラストマー5〜4
0重量部と、該熱可塑性エラストマーと相溶性のある液
状成分60〜95重量部とを含むものとすることで、良
好な粘着性と、柔軟な弾性を有し、剥離時に凝集破壊し
ない等、貼付シートとしての良好な特性を得ることがで
きる。前記熱可塑性エラストマーが5重量部未満で、前
記液状成分が95重量部を超えると、凝集破壊し易く好
ましくない。また、前記熱可塑性エラストマーが40重
量部を超え、前記液状成分が60重量部未満では、柔軟
性が劣り好ましくない。前記熱可塑性エラストマーを1
0〜25重量部、前記液状成分を65〜80重量部とす
ることが望ましい。
【0016】この発明の貼付シートを製造するには、例
えば、以下のようにして行えばよい。すなわち、前記熱
可塑性エラストマーと液状成分を前記重量部に従って混
合させて混合物とし、該混合物を加温溶解させる。溶解
温度は、使用する熱可塑性エラストマーによって相違す
るが、添加混合する液状成分、添加剤を勘案して適宜決
定すればよい。前記溶解物に、添加剤を前記重量部とな
るようにして添加する。そして、該溶解物を、離型紙上
にドクターロール、リバースロール等を用いて所定厚さ
になるように塗布し、冷却する。次いで、別の離型紙を
上から載せることで、離型紙に挟まれた貼付シートを得
ることができる。なお、所定幅に切断し、巻き取ってテ
ープとしてもよい。
【0017】あるいは、前記熱可塑性エラストマー、液
状成分、添加剤をトルエン等の有機溶剤に溶解させ、こ
れを、離型紙上にドクターロール、リバースロール等を
用いて所定厚さになるように塗布し、必要に応じ加熱送
風して溶剤を蒸発乾固させる。次いで、別の離型紙を上
から載せることで、離型紙に挟まれた貼付シートを得る
ことができる。離型紙で貼付シートを挟むようにするこ
とで、添加剤等の変質等を防止することができる。貼付
シートを皮膚等に貼り付けて使用するときには、離型紙
を剥がせばよい。
【0018】本発明の貼付シートは、エンドブロック相
(A相)が球状ドメインを形成してマトリックス中に均
一に分散しているものであることから、円柱状や板状に
エンドブロック相が分散したものと比べ、エンドブロッ
ク相(A相)とミッドブロック相(B相)の屈折率の差
による光の分散が少なく透過性が良好である。従って、
液状成分と添加剤を含んだ状態においても、片面より波
長500nmの光を照射したとき、反対側に通過する貼
付シートの光の透過率を80%以上とすることができ
る。このことは、貼付シートを貼り付けた部分の観察を
容易とし、例えば、添加剤が薬剤の場合、患部への薬効
を確認できることになる。また、例えば、添加剤が化粧
剤の場合、貼り付けた部分が目立たない等の利点があ
る。
【0019】なお、使用目的に応じ、透明性が必要とさ
れない場合は、顔料、染料等で貼付シートを着色しても
よい。
【0020】図1に示すように、貼付シートとしては、
この発明で用いる粘着性のある弾性体1を支持体2の片
面側に層状に形成したものであってもよい。図1に示す
貼付シートは、支持体側に粘着面が露出していないこと
から、使用時における取り扱い等が容易となる。支持体
としては、液状成分や添加剤を吸収したり、支持体外に
放出したりしないものが必要であり、適用場所により、
伸縮性または非伸縮性のものを選択すればよいが、貼付
シートの保形性を保ち、皮膚の曲面に滑らかに変形する
材質であることが望ましい。具体的には、ポリウレタ
ン、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ナイロン、レーヨン等の
フィルム、あるいは、不織布、ネット、布、紙等が使用
できる。これらは、単層であってもよく、また、これら
のうちから選択された2層以上の積層体であってもよ
い。このうちポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレンのフ
ィルムが好ましく、その厚さは、100μm以下とする
ことが好ましい。
【0021】支持体上に前記弾性体を形成するには、例
えば、前記した貼付シートの製造において説明したと同
様にして熱で溶解したものを支持体上にドクターロー
ル、リバースロール等を用いて所定厚さになるように塗
布し、冷却すればよい。
【0022】または、前記した貼付シートの製造におい
て説明したと同様にしてトルエン等の有機溶剤に溶解さ
せたものを、支持体上にドクターロール、リバースロー
ル等を用いて所定厚さになるように塗布し、必要に応じ
加熱送風して溶剤を蒸発乾固させればよい。なお、前記
した貼付シートの製造において説明して得られたもの
を、支持体上に転写することでも製造できる。
【0023】前述したように透過率80%以上の貼付シ
ートにおいては、支持体も透過率が80%以上のものを
採用することが、前記したと同様なことから好ましい。
透過率80%以上の支持体としては、ポリウレタン、ポ
リエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピ
レン、ポリスチレンのフィルムが例示できる。使用目的
に応じ、透明性が必要とされない場合は、顔料、染料等
で着色されたフィルムを用いればよい。
【0024】この発明の貼付シートとしては、幅広状、
細帯状等適宜の形状が採用できる。とりわけ、貼り付け
て使用する部位に応じた形状に打ち抜いたワンピースと
したものであってもよく、この場合は、貼付シートを必
要とする面積にわたって貼り付けることができることか
ら好ましい。また、ハーフカットしたものであってもよ
く、この場合は、使用する際に個々に分離させること
で、使用できる利便性がある。テープとしては、巻き取
った状態にしておくことが使用上便利である。
【0025】
【実施例】次に、実施例を比較例とともに示しさらに詳
しく説明する。なお、実施例、比較例の貼付シートの接
着力、剥離時の苦痛、角質剥離割合、透過率の測定は、
それぞれ、以下の方法によって行った。
【0026】<接着力試験>幅25mm×長さ75mm
に裁断した帯状の試験片をベークライト板に貼り付け、
荷重300gのローラーを1往復させて密着させた後、
180度方向に300mm/分の速度で剥離し、引張試
験機(オートグラフAGS−500NG、島津製作所
製)によって剥離力を測定した。そして、その際の凝集
破壊、界面破壊の有無を目視で観察した。
【0027】<剥離時の苦痛>ボランティア5名を抽出
し、上腕内側に幅50mm×長さ50mmの試験片を貼
付し、2時間経過後に剥離して、剥離の際の苦痛の程度
を、剥離時の痛みの殆ど感じない場合を1点とし、耐え
難い苦痛が生じた場合を5点とする5段階評価で評価し
た。評価は、平均である。そして、その際の凝集破壊、
界面破壊の有無を目視で観察した。
【0028】<角質剥離割合>上記剥離時の苦痛試験に
おける剥離した試験片を検鏡し、視野面積に対し剥離し
た角質の占める割合を確認した。
【0029】<透過率>紫外可視分光光度計(UV−2
400PC、島津製作所製)にて波長500nmにおけ
る透過率をJIS K7105に基づき測定した。
【0030】(実施例1)SIS(カリフレックスTR
−1107、シェル化学製)25重量部、ミリスチン酸
イソプロピル75重量部を160℃で加温溶解させ、厚
さ50μmのポリエチレン透明シートに塗布量500g
/mで均一厚さになるように塗布し、試験片を得た。
結果は、表1の通りである。
【0031】(実施例2)実施例1で使用したと同一の
SIS10重量部、スクワレン50重量部を160℃で
加温溶解させ、実施例1で使用したと同一のポリエチレ
ン透明シートに塗布量500g/mで均一厚さになる
ように塗布し、試験片を得た。結果は、表1の通りであ
る。
【0032】(比較例)実施例1で使用したと同一のS
IS25重量部、水素添加ロジン75重量部を160℃
で加温溶解させ、実施例1で使用したと同一のポリエチ
レン透明シートに塗布量500g/mで均一厚さにな
るように塗布し、試験片を得た。結果は、表1の通りで
ある。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。すなわち、この発明の貼付シートは、皮膚等への
接着性と密着性を保ちつつ、柔軟であって、剥離時の痛
みや角質の剥離が極めて少なく、皮膚刺激や皮膚障害が
生じにくく、凝集破壊や界面破壊する可能性が極めて低
い特性を有し、剥離時に貼付シートが残ることがなく、
不快感を生じたり、衣服等に付着したりする恐れが低
く、治療、化粧等において、貼り付けて使用するのに好
適である。また、貼付シートに含有した液状成分がブル
ーミングする恐れが低く、従来技術のように貼付シート
から液状成分のブルーミングを防止するのに、シート状
において架橋処理等を施す必要がなく、安価であって経
済的に十分なメリットがえられるものを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の貼付シートの一例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 粘着性のある弾性体 2 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 9/70 401 A61K 9/70 401 (72)発明者 宮本 充 愛媛県伊予三島市紙屋町5番1号 大王製 紙株式会社内 Fターム(参考) 4C076 AA74 BB31 CC01 CC04 CC11 CC15 CC16 CC17 CC21 CC22 CC27 CC31 DD37 DD41 DD44 DD46 EE03 EE27 EE51 EE52 EE55 FF03 FF31 FF56 FF68 4C083 AC012 AC342 AD021 AD022 BB51 CC02 DD12 EE06 EE10 EE11 EE14 EE16 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のABA型ブロック共重
    合体からなる熱可塑性エラストマー5〜40重量部と、 該熱可塑性エラストマーと相溶性のある液状成分60〜
    95重量部とを含む粘着性のある弾性体からなることを
    特徴とする貼付シートまたはテープ。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性エラストマーが、スチレン
    −イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−
    ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレン−エ
    チレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレ
    ン−スチレンブロック共重合体からなる群のうちから選
    択される1種、または、前記群のうちから選択される少
    なくとも2種以上を混合したものであることを特徴とす
    る請求項1記載の貼付シートまたはテープ。
  3. 【請求項3】 添加剤0.01〜35重量部が添加され
    てなることを特徴とする請求項1または2記載の貼付シ
    ートまたはテープ。
  4. 【請求項4】 支持体が前記弾性体の片面側に設けられ
    ていることを特徴とする請求項1、2または3記載の貼
    付シートまたはテープ。
  5. 【請求項5】 前記弾性体と支持体のJIS K710
    5による透過率が80%以上であることを特徴とする請
    求項4記載の貼付シートまたはテープ。
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