JPH05162278A - 化粧フィルム - Google Patents

化粧フィルム

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JPH05162278A
JPH05162278A JP35184791A JP35184791A JPH05162278A JP H05162278 A JPH05162278 A JP H05162278A JP 35184791 A JP35184791 A JP 35184791A JP 35184791 A JP35184791 A JP 35184791A JP H05162278 A JPH05162278 A JP H05162278A
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JP
Japan
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film
pattern
layer
ink
decorative
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JP35184791A
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English (en)
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Hiroshi Tanaka
弘 田中
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CI Kasei Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 透明若しくは半透明の基材フィルムの表裏面
を利用し、より深みのある模様を形成させるとともに、
木目などの模様をよりリアルに表現することができる化
粧フィルムを提供する。 【構成】 透明な熱可塑性樹脂よりなる基材フィルム2
の表面2aに、熱硬化性樹脂よりなる塗膜層3をコーテ
ィングし、その表面3aに熱硬化性樹脂が含有した着色
インキ9で模様を印刷形成させて、さらにその表面3a
にエンボス調の凹凸模様4を形成し、凹凸模様により形
成される凹部内に着色インキ5を充填して、また基材フ
ィルム2の裏面2bに模様4を印刷形成させ、この裏面
2bの全面に透明なフィルム層8を形成させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、窓ガラスや、金属板な
どに貼着して装飾を施す表面材として用いられる化粧フ
ィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、窓ガラスなどに貼着する化粧フ
ィルムは、光を透過できる透明又は半透明のフィルムに
印刷模様やエンボス模様を施したものなどがある。この
ような化粧フィルムは、例えば、特公昭58−1431
2号公報に記載されている化粧シートや、特公昭64−
6026号公報、特公平1−35708号公報などに記
載されている化粧シートなどが案出されている。これ
ら、従来の化粧シートは、木目模様などが施された化粧
シートで、この木目を表現するために、エンボス模様に
て導管部分を形成させ、さらに印刷にてその模様を強調
させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の化粧シートでは、特公昭58−14312
号公報に記載されているものは、ベースのシートに形成
されている導管にトップコート層を成形させるために、
グラビア処理におけるダイレクトコートの3倍程度の非
常に厚いコーティングを行わなければならず、このよう
なコーティングでは、導管部分がはっきり形成されない
という欠点があり、また、このトップコート層が確実に
形成されていないと、ベースのシートの凸部分がその材
質により耐擦傷性が良好でないという問題がある。ま
た、特公昭64−6026号公報に記載されている化粧
シートは、ワイピング処理を容易に行えるように成形さ
れているが、耐擦傷性が良好でないという欠点があり、
また、凹凸の差が小さく形成されているため、凸部の表
面が表出しないという問題がある。さらに、特公平1−
35708号公報に記載されているものは、凹部分にト
ップコート層を形成させるために、前述した特公昭58
−14312号公報の化粧シートと同様に、厚く形成さ
せなければならないという問題がある。また、この化粧
シートの場合、絵柄などの模様をトップコート層の下部
に形成させた際に、光沢の差が、凹部と凸部との差のみ
であり、模様の深みが欠けるという欠点がある。
【0004】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、透明若しくは半透明の基材フィルムの表裏面を利
用し、より深みのある模様を形成させるとともに、木目
などの模様をよりリアルに表現することができる化粧フ
ィルムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明の化粧フィルム1は、第1の実施例と
して、透明若しくは半透明の熱可塑性樹脂よりなる基材
フィルム2の表面2aに、硬化性樹脂よりなる塗膜層3
をコーティングして、該塗膜面3aに硬化性樹脂をバイ
ンダーとしたインキで模様印刷層9を形成した後、該表
面側をエンボスによる凹凸模様4を形成し、該凹凸模様
4により形成される凹部内に着色インキ5を充填して形
成されてなることを特徴としている。また、第2の実施
例としての化粧フィルム21は、前記基材フィルム2の
裏面2bに模様6を印刷形成させ、さらに、第3の実施
例としての化粧フィルム31は、前記基材フィルム2の
裏面2bに模様を有する透明若しくは半透明層7を形成
したことを特徴としている。また、第4の実施例として
の化粧フィルム41は、前記基材フィルム2の裏面2b
に模様6を印刷形成したのち、該裏面2bの全面に不透
明な隠蔽層8を形成させたことを特徴としている。
【0006】
【作用】熱可塑性樹脂よりなる透明または半透明の基材
フィルム2の表面2aに、硬化性樹脂よりなる塗膜層3
をコーティングする。そして、この塗膜面3aに硬化性
樹脂をバインダーとしたインキで模様印刷層9を形成し
た後、この表面3a側にエンボスによる凹凸模様4を形
成させ、この模様により形成される凹部内にインキ5を
充填し、化粧フィルム1を得る。この化粧フィルム1の
裏面、すなわち基材フィルム2の裏面2bには、印刷模
様6が形成されたり、印刷模様を有したフィルム7が貼
着されたり、また印刷模様6を形成した後にさらに隠蔽
層8を形成して、各種化粧フィルム21,31,41を
得る。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳述する。 I.第1実施例 図1は本発明の第1の実施例に係わる化粧フィルムの断
面図である。本実施例の化粧フィルム1は、まず、熱可
塑性樹脂フィルムである厚さ80μの透明な塩化ビニル
樹脂フィルムを基材フィルム2とし、この基材フィルム
2の表面2aに、熱硬化性樹脂である光沢の高いウレタ
ン樹脂をコーティングし、硬化させて塗膜層3を形成さ
せる。
【0008】次に、この塗膜層3の表面3aに硬化性樹
脂であるウレタン樹脂をバインダーとしたインキ9で模
様をグラビア印刷で形成させる。このインキ9は、例え
ばメジュームを73.3、黒を1.3、黄を13.0、
赤を3.3、硬化剤を9.1とした割合で各インキを配
合した艶消しインキである。また、この模様の柄は、例
えば太さ0.3〜0.7mmの線を5〜10mm間隔で
曲線や直線で構成したランダムな線状の柄を印刷する。
【0009】次に、この塗膜層3の表面側3aにエンボ
ス加工を施し、凹部で構成された模様4を形成させる。
そして次に、この塗膜層3に形成された凹部4内にイン
キ5を充填させる。このインキ5の充填方法としてはワ
イピング法によって行われる。このインキ5は、好まし
くは常温硬化性あるいは熱硬化性や光硬化性などの硬化
性樹脂をバインダーとし、一般的には着色顔料などが配
合されたインキであり、例えばバインダーとして硬化性
のウレタン樹脂を使用し、メジュームを83.8、赤を
4.2、青を2.5、黒を0.4、硬化剤を9.1の割
合で各インキを配合したインキである。
【0010】この実施例による化粧フィルム1によれ
ば、塗膜層3に硬化性樹脂を用い、またこの塗膜層3の
表面3aに同じ材質である硬化性樹脂をバインダーとし
たインキ9で印刷を行ったので、この表面3aにシャー
プなエンボス加工を施すことが可能となり、また、エン
ボス加工後にこの塗膜層3の表面3aは光沢を有した部
分と光沢の無い部分とを表現するので、立体的な模様を
有した化粧フィルム1となる。
【0011】また、この化粧フィルム1の塗膜層3は、
十分に硬化するので、エンボスにより得られる凹部4に
着色インキ5を充填させるワイピングが行いやすく、ま
たこの表面が耐溶剤性が強いので、溶解性の強い溶剤を
使用した着色インキ5を用いることが可能となる。
【0012】さらに、この化粧フィルム1をステンレス
板や、鏡などの光を反射する基材に貼着すると、フィル
ムを透過して反射する光や、エンボス部分での光の拡散
などが複雑になるので、エンボス4の形状を強調させる
とともに、複雑な模様を醸しだすことができる。
【0013】II.第2実施例 次に、第2の実施例について説明する。図2は本発明の
第2の実施例に係わる化粧フィルムの断面図である。こ
の実施例の化粧フィルム21は、図2に示すように上記
第1の実施例の化粧フィルム1の裏面、すなわち熱可塑
性樹脂よりなる透明な塩化ビニル樹脂フィルムである基
材フィルム2の裏面2bに、絵柄などの模様6を印刷す
る。
【0014】この模様6の印刷は、例えば、陶器に入っ
てる貫入をモチーフした柄でポジ柄とネガ柄とをグラビ
ア印刷により形成させる。これら柄は、例えばポジ柄
は、メジュームを87.0、白を8.7、赤を2.6、
青を1.7とし、ネガ柄は、メジュームを87.7、青
を7.0、緑を5.3、とした割合で各インキを配合し
たインキを用いて表現させる。なお、この印刷模様6
は、前述した塗膜層3の表面3aに印刷される模様と同
調印刷される。
【0015】この実施例による化粧フィルム21によれ
ば、前述した第1の実施例と同様に光を透過する透明な
ガラス板や、光を反射させる鏡などに貼着すると、前記
第1の実施例による効果に加え、基材フィルム2の裏面
2bに形成させた印刷模様6により、深みのあるフィル
ムを得ることができ、例えば木目の再現などさらに複雑
な模様を醸しだすとともに、繊細で微妙な表現が可能と
なる。
【0016】III .第3実施例 次に、第3の実施例について説明する。図3は本発明の
第3の実施例に係わる化粧フィルムの断面図である。こ
の実施例の化粧フィルム31は、図3に示すように前述
した第1の実施例の化粧フィルム1の裏面、すなわち熱
可塑性樹脂よりなる透明な塩化ビニル樹脂フィルムであ
る基材フィルム2の裏面2bに、絵柄などの模様が予め
印刷された透明または半透明なフィルム、または絵柄な
どの模様が予め印刷されているとともに全面が着色され
た不透明なフィルムなどの熱可塑性を有するフィルム層
7をラミネート加工などで貼着形成させる。
【0017】この実施例による化粧フィルム31によれ
ば、基材フィルム2の裏面2bに印刷されたフィルム7
を貼着するのみで前述した第2の実施例と同様な効果を
容易に得ることができる。なお、この予め印刷が施され
たフィルム層7を不透明なフィルム層とすると、この層
7は隠蔽層となる。
【0018】IV.第4実施例 次に、第4の実施例について説明する。図4は本発明の
第4の実施例に係わる化粧フィルムの断面図である。こ
の実施例の化粧フィルム41は、図4に示すように前述
した第1の実施例の化粧フィルム1の裏面に絵柄などの
模様6を印刷したもの、すなわち第2の実施例の化粧フ
ィルム21の模様6が印刷形成されている裏面2b全面
に、厚さ80μの透明な塩化ビニル樹脂フィルムよりな
るフィルム層8をラミネート加工で貼着形成させる。
【0019】この実施例の化粧フィルム41の製造手順
は、図5に示すように、まず、熱可塑性樹脂である厚さ
80μの透明な塩化ビニル樹脂フィルムよりなる基材フ
ィルム2の表面2aに、熱硬化性樹脂である光沢の高い
ウレタン樹脂をコーティングし、塗膜層3を形成させる
(図5(a))。
【0020】次に、ウレタン樹脂などの熱硬化性樹脂を
バインダーとした着色インキ9を用い、この塗膜層3の
表面3aにグラビア印刷によって模様を印刷形成させる
(図5(b))。この着色インキ9は前述した第1の実
施例と同様で、光沢のないインキを使用する。
【0021】次に、基材フィルム2の裏面、すなわち前
記コーティング側と反対の面2bにグラビア印刷を施し
模様6を形成させる。この印刷は、前述した第2の実施
例と同様に、陶器に用いられる貫入柄を印刷形成させる
(図5(c))。この印刷は前記塗膜層3への印刷と同
時に行うか、その前段階のコーティング時に同時に行わ
れる。
【0022】次に、基材フィルム2の裏面2bの印刷が
施された面2bの全面に厚さ80μの透明な塩化ビニル
樹脂フィルム8を熱によりラミネート貼着させるととも
に、同時に基材フィルム2表面2aのコーティング面、
すなわち塗膜層3の表面3aにエンボス加工を施し、エ
ンボスによる模様4を形成させる(図5(d))。次
に、エンボス加工により形成された凹部4内に、着色イ
ンキ5を充填させる。充填方法は、着色インキ5を表面
3aに塗布したのちゴム板等で余分なインキを掻き落と
すワイピング法にて行う(図5(e))。なお、着色イ
ンキ5は、前述した第1の実施例と同様にウレタンをバ
インダーとして含有させたインキを用いる。
【0023】この実施例によれば、前述した第1の実施
例と同様に、塗膜層3に熱硬化性樹脂を用いたことによ
り、表面3aにシャープなエンボス加工を施すことが可
能となり、また、光沢を有した表面とこの表面3aに印
刷された着色インキ9による光沢のない部分とが表現さ
れるので、この化粧フィルム41は立体感が醸しださ
れ、例えば木目調の化粧フィルムを容易に得ることが可
能となり、また基材フィルム2の裏面2bに形成した印
刷模様6により、深みがあるとともに、リアル感のある
化粧フィルム41を得ることが可能となる。
【0024】また、この化粧フィルム41をステンレス
板や、鏡などの光を反射する基材に貼着すると、フィル
ム41を透過して反射する光や、エンボス部分での光の
拡散などが複雑になり、さらに、基材フィルム裏面2b
の印刷模様6が形成されているので、エンボスの形状や
模様を強調させるとともに、この印刷の模様6で複雑な
模様を醸しだすことができ、繊細で微妙な表現が可能と
なる。
【0025】次に、上述した各実施例以外の他の実施例
について説明する。厚さ100μの透明な塩化ビニル樹
脂フィルムよりなる基材フィルムの表面側に透明性の良
い硬化性ウレタン樹脂をコーティングして塗膜層を形成
させる。次に、その塗膜層3の表面上に硬化性ウレタン
樹脂をバインダーにした艶消しインキ、例えばメジュー
ムを74.9、青を6.6、赤を9.4、硬化剤を9.
1の割合で各インキを配合したインキを、長さ10〜1
5mmで太さ0.1〜1.5mmの直線と曲線で構成さ
れる三日月や音譜などの形状の柄をミックスしたような
抽象柄を印刷する。また、基材フィルムの裏面には、陶
器に入ってる貫入をモチーフした柄でポジとネガを印刷
する。これら柄は例えば、ポジ柄はメジュームを78.
3、黄を19.3、赤を2.4の割合で各インキを配合
した透明性のあるインキとし、ネガ柄はメジュームを8
5.1、アルミを10.6、青を3.2、赤を1.1の
割合で各インキを配合した光沢を有するインキとした。
次に、両面に印刷が施された塩化ビニル樹脂フィルムの
裏面側に80μの透明塩化ビニル樹脂フィルムを重ね、
熱ラミネートと同時にエンボス加工を行う。このエンボ
スによる凹凸模様は、杉の葉をモチーフした凹凸が線状
の柄と、雲柄を点で構成したものとを組み合わせたもの
である。これにより得られる化粧フィルムは、塗膜層
と、この塗膜層に施したエンボスロールによる表面の処
理によって透明性のよいフィルムとなる。この化粧フィ
ルムに、さらに、エンボスによる凹部内へマット剤を多
く入れた艶消し半透明の硬化性ウレタン樹脂インキをワ
イピングして充填すると、このエンボスの凹部は艶が消
え、凸部分は光沢が生じる化粧フィルムとなる。
【0026】また、厚さ100μの透明な塩化ビニル樹
脂フィルムよりなる基材フィルムの表面側に半透明の硬
化性ウレタン樹脂をコーティングし硬化させ塗膜層を形
成させる。次に、この塗膜層の上に硬化性ウレタン樹脂
をバインダーにした艶消し着色インキでホワイトオーク
の斑の印刷を施す。一方、基材フィルムの裏面には、透
明性の良いパール顔料を配合した着色インキを用いて木
肌独特の照りをだす木肌調の模様を前記斑の柄と同調さ
せて印刷を行う。次に、両面に印刷が施された基材フィ
ルムの裏面側に80μのホワイトオークの木肌よりやや
明るく着色した塩化ビニルフィルムを重ね、ホワイトオ
ークの導管パターンから作ったエンボスロールにて、熱
ラミネートエンボスを行う。そして、マット剤を配合し
た硬化性ウレタン樹脂をバインダーとした着色インキ
で、この導管エンボス部にワイピングを施して充填さ
せ、化粧フィルムを得る。この化粧フィルムによれば、
表面側にワイピングインキと違う色の斑の部分を印刷さ
せたので、塗装する前のホワイトオークに近いリアルな
質感の木目調の化粧フィルムが得られる。
【0027】上述した各実施例において、表面を形成す
る塗膜層3を、熱硬化性樹脂で形成する例について述べ
たが、2液反応型の常温硬化性樹脂や光によって硬化す
る樹脂、例えば紫外線硬化性樹脂あるいは電子線硬化性
樹脂で構成してもよい。また上記各実施例では、塗膜層
3のエンボスにより形成された凹部4に、着色インキ5
を充填した例について述べたが、この着色インキ5にア
ルミ粉末や雲母,マイカなどの光を反射する粉体を混入
させると、ガラス板や鏡などに貼着させた際に、光が乱
反射して見る角度によって模様が変化してみえる。
【0028】また、上述した第3の実施例および第4の
実施例において、基材フィルム2の裏面2bに印刷フィ
ルム7または塩化ビニル樹脂フィルム8が貼着された例
について述べたが部分蒸着などにより金属薄膜が形成さ
れたフィルムを貼着してもよい。この場合、光を反射さ
せる層が形成されることから複雑な模様の表現を化粧フ
ィルム自体に持たせることが可能となる。
【0029】さらに、基材フィルム2の裏面2bには、
光を透過させる素材や光を反射させる素材ではなく、紙
や繊維などを貼着させてもよく、また、粘着剤層を形成
させてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明による化粧フ
ィルムでは、塗膜層に熱や光によって硬化する樹脂を用
いてコーティングしたので、エンボス加工がシャープに
仕上がり、また、光沢を有した表面となるので、エンボ
スにより形成される凹部に充填する着色インキをワイピ
ング処理で行う際に余分なインキを容易に落とす事がで
き、また耐溶剤性を向上させたので、インキの選択が幅
広くなるという効果がある。また、この化粧フィルムの
コーティングされた表面にさらにインキを印刷形成させ
たことにより、この化粧フィルムは光沢の変化を容易に
構成することができ、これにより立体感が形成され、木
肌調の模様や、皮革調など、リアル感のある表現が行
え、壁装材や家具,什器の化粧材、また住宅部材や電化
製品の装飾などに用いることができる。さらに、基材フ
ィルムの裏面に模様が印刷されていることから、鏡など
の光を反射する基材に貼着した場合に、フィルムを透過
して反射する光や、エンボス部分での光の拡散などが複
雑になるので、エンボスの形状を強調させ、深みのある
フィルムを得ることができるとともに、複雑な模様を醸
しだし、繊細で微妙な表現が可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による化粧フィルムの第1の実施例を示
す断面図
【図2】本発明による化粧フィルムの第2の実施例を示
す断面図
【図3】本発明による化粧フィルムの第3の実施例を示
す断面図
【図4】本発明による化粧フィルムの第4の実施例を示
す断面図
【図5】同第4の実施例による化粧フィルムの作成手順
を表す断面図
【符号の説明】
1,21,31,41…化粧フィルム 2…基材フィルム 2a…表面 2b…裏面 3…塗膜層 4…凹凸模様 5…インキ 6…印刷模様 7…印刷模様を有したフィルム 8…隠蔽層 9…インキ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/00 E 7717−4F

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明若しくは半透明の熱可塑性樹脂より
    なる基材フィルムの表面に、硬化性樹脂よりなる塗膜層
    をコーティングし、該塗膜面に硬化性樹脂をバインダー
    としたインキで模様印刷層を形成した後、該表面側にエ
    ンボスによる凹凸模様を形成し、該凹凸模様により形成
    される凹部内にインキを充填して形成されてなることを
    特徴とする化粧フィルム。
  2. 【請求項2】 前記基材フィルムの裏面に模様印刷層を
    形成したことを特徴とする請求項1記載の化粧フィル
    ム。
  3. 【請求項3】 前記基材フィルムの裏面に模様印刷層と
    透明若しくは半透明層とを形成したことを特徴とする請
    求項1記載の化粧フィルム。
  4. 【請求項4】 前記基材フィルムの裏面に模様印刷層と
    不透明な隠蔽層とを形成したことを特徴とする請求項1
    記載の化粧フィルム。
  5. 【請求項5】 前記基材フィルムの裏面に模様印刷層と
    金属蒸着フィルム層とが形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の化粧フィルム。
  6. 【請求項6】 前記凹部内に充填されるインキがマット
    剤を含有した艶消し半透明インキまたは艶消し着色イン
    キであることを特徴とする請求項1記載の化粧フィル
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016508084A (ja) * 2013-02-01 2016-03-17 ユイチェン ファン 立体効果を持つ印刷加飾フィルム及びその加飾製品

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