JPH05162180A

JPH05162180A - 成形機のコントローラ

Info

Publication number: JPH05162180A
Application number: JP35087791A
Authority: JP
Inventors: Chiharu Nishizawa; 千春西沢
Original assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Current assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date: 1991-12-11
Filing date: 1991-12-11
Publication date: 1993-06-29
Anticipated expiration: 2012-01-29
Also published as: JP2577151B2

Abstract

(57)【要約】【目的】ディスプレイの画面上でコントローラの有す
る性能を把握でき、操作性の良い成形機のコントローラ
を提供することを目的とする。【構成】成形機１２の制御パラメータ等を設定するに
必要な複数の入力項目と、入力項目の指定等を行うた
め、各入力項目に対応した複数のタッチエリアとを画面
上に表示するためのディスプレイ１６と、透明材料で形
成されると共に、ディスプレイ１６の画面を被覆するよ
うに設けられ、少なくともタッチエリアに対応する部位
にはタッチ接点が設けられているタッチパネルと、成形
条件等により、ディスプレイ１６の画面上の入力不要な
入力項目に対応するタッチエリアには入力不要を示す表
示を行うと共に、入力不要を示す表示を行ったタッチエ
リアのタッチ接点を論理的に開放状態とする制御手段２
０とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は成形機のコントローラに
関し、一層詳細にはディスプレイの画面を見ながら成形
機の制御パラメータを入力する成形機のコントローラに
関する。

【０００２】

【従来の技術】ディスプレイの画面を見ながら成形機の
制御パラメータを入力する成形機のコントローラの一例
として、特開昭６１−２４８７１５号公報に開示される
技術がある。このコントローラは、ディスプレイと操作
盤とを有し、ディスプレイに各種成形条件項目を表示さ
せ、操作盤から各項目に対する条件値を設定し、記憶手
段に記憶設定するコントローラであり、ディスプレイに
おけるカーソル位置を検出するカーソル位置検出手段
と、カーソル位置検出手段が設定段数位置にカーソルが
位置することを検出すると、操作盤より設定された段数
に応じた数だけの設定項目をディスプレイに表示させる
表示項目決定手段を有するものである。当該コントロー
ラにおいて、カーソル位置検出手段が設定段数位置にカ
ーソルが位置することを検出すると、表示項目数決定手
段は操作盤より設定された段数の数だけ設定条件を表示
し、過不足なく設定条件の項目をディスプレイに表示す
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の成形機のコントローラには次のような課題があ
る。カーソル位置検出手段が設定段数位置にカーソルが
位置することを検出すると、表示項目数決定手段は操作
盤より設定された段数の数だけ設定条件を表示し、過不
足なく設定条件の項目をディスプレイに表示するため、
ディスプレイに表示される表示項目数は、操作盤より設
定された段数の数に限定されてしまうため、オペレータ
は、当該コントローラが表示されている項目数より多段
の制御を行い得るか否かの判断を直ちに行うことができ
ない。新たに希望する設定段数を入力し直し、その結果
を待って判断しなければならず、直ちにコントローラの
性能を把握できず、操作性が悪いという課題が有る。ま
た、項目毎の設定値の入力もカーソルの移動を行った後
に行わねばならず、カーソルの移動距離が大きい場合は
時間もかかり、操作しにくいという課題も有る。従っ
て、本発明はディスプレイの画面上でコントローラの有
する性能を把握でき、操作性の良い成形機のコントロー
ラを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は次の構成を備える。すなわち、成形機の制御パ
ラメータ等を設定するに必要な複数の入力項目と、該入
力項目の指定等を行うため、各入力項目に対応した複数
のタッチエリアとを画面上に表示するためのディスプレ
イと、透明材料で形成されると共に、該ディスプレイの
画面を被覆するように設けられ、少なくとも前記タッチ
エリアに対応する部位にはタッチ接点が設けられている
タッチパネルと、成形条件等により、前記ディスプレイ
の画面上の入力不要な入力項目に対応するタッチエリア
には入力不要を示す表示を行うと共に、入力不要を示す
前記表示を行ったタッチエリアのタッチ接点を論理的に
開放状態とする制御手段とを具備することを特徴とす
る。

【０００５】

【作用】作用について説明する。制御手段は、成形条件
等により、前記ディスプレイの画面上の入力不要な入力
項目に対応するタッチエリアには入力不要を示す表示を
行うと共に、入力不要を示す前記表示を行ったタッチエ
リアのタッチ接点を論理的に開放状態とするので、全て
の入力項目をディスプレイの画面上に表示でき、オペレ
ータはコントローラの全入力項目を一目で認識可能とな
る。また、タッチパネルを用いるため、指定したい項目
を直ちに入力可能となる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。１２は射出成形機であり、公知の構
造を有するものである。射出成形機１２は本実施例のコ
ントローラ１０によって成形条件を制御される。１４は
キーボードである。キーボード１４には、数値入力用の
テンキーを含む。テンキーからは、射出成形機１２の制
御パラメータである、時間、射出スクリュの位置に対す
る射出速度、射出圧力等を数値でディジタル的に入力可
能になっている。１６はカラーＣＲＴディスプレイであ
る。ディスプレイ１６の画面上には射出成形機１２の制
御パラメータ等を設定するに必要な複数の入力項目、入
力項目の指定等を行うため、各入力項目の表示と接近し
た位置にそれぞれ矩形状のタッチエリア、前記制御パラ
メータに基づき決定される制御パターンを示すグラフ等
が表示可能になっている。また、ディスプレイ１６には
各種データやデータ処理された情報も種々の画面上に表
示可能になっている。

【０００７】１８はタッチパネルである。タッチパネル
１８は透明な材料で形成され、ディスプレイ１６の画面
を被覆するように配設されている。タッチパネル１８
の、少なくともディスプレイ１６のタッチエリアに対応
する部位にはタッチ接点が設けられている。タッチ接点
へ指で接触することにより、当該タッチ接点を物理的に
閉塞状態とし、後述する制御手段へ入力する制御パラメ
ータの項目を指定したり、選択することが可能になって
いる。２０は制御手段のマイクロプロセッサ（ＭＰＵ）
である。ＭＰＵ２０は予め設定されている成形条件等に
より、ディスプレイ１６の画面上に表示されている入力
項目のうち、入力不要な入力項目に対応するタッチエリ
アには入力不要を示すべく多数のドットを表示する。こ
れをマスキング処理と呼ぶ。ＭＰＵ２０はマスキング処
理を行うと共に、マスキング処理を行ったタッチエリア
に対応するタッチ接点を論理的に開放状態とする。つま
り、当該タッチ接点が物理的に閉塞状態になっても開放
状態を判断する。また、ＭＰＵ２０はタッチ接点の閉塞
によりどの入力項目が指定されたかの判断も行う。さら
に、ＭＰＵ２０はキーボード１４のテンキーを介して入
力された制御パラメータを示す数値を後述する記憶手段
に記憶させると共に、当該制御パラメータを演算処理
し、ディスプレイ１６にその制御パターンを示す矩形波
状のグラフを表示する。その他、ＭＰＵ２０は本実施例
のコントローラ１０を含め、射出成形機１２の各部のコ
ントロールを行う。

【０００８】２２はＲＡＭであり、キーボード１４から
入力された成形条件、制御パラメータの他、ＭＰＵ２０
へ入力されたデータ、ＭＰＵ２０が処理した情報、演算
結果等が一時的に記憶される。なお、データを長期間保
存したい場合は、ＩＣカード等の外部メモリを設けると
よい。２４はＲＯＭであり、ＭＰＵ２０のオペレーティ
ングシステム、射出成形機１２を含むコントローラ１０
の制御プログラム、制御データが予め記憶されている。
その他、射出スクリュの速度およびストローク上の現在
位置、現在の樹脂圧力を検出するための公知のセンサ
（不図示）や、特定時点からの時間長を計測するための
タイマ等が設けられている。

【０００９】続いて、動作例について図４のフローチャ
ートを参照して説明する。キーボード１４、タッチパネ
ル１８等を操作して成形条件の入力開始を指示すると
（ステップ１００）、ＭＰＵ２０は制御プログラムの読
み出し、ＲＡＭ２２のクリア等の準備を行う（ステップ
１０２）。まず、ディスプレイ１６には入力操作用の画
面を表示する（ステップ１０４）。当該画面を図２に示
す。画面の中央にはグラフエリア２６が表示されてい
る。グラフエリア２６には入力される制御パラメータに
基づいて決定される制御パターンが矩形波状のグラフで
表示される。表示「Ｖ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ４、Ｖ５、Ｖ
６」は、射出スクリュの速度で制御する速度制御領域に
おける射出スクリュのストローク上の各指定位置におけ
る速度を示す入力項目であり、当該速度は最高速度に対
する百分率で入力される。この速度制御は最高６段階に
制御可能になっている。各表示「Ｖ１、Ｖ２、Ｖ３、Ｖ
４、Ｖ５、Ｖ６」の下方にそれぞれ設けられている長方
形のエリアが対応するタッチエリアである。

【００１０】表示「速度」は速度制御領域における射出
スクリュの制御段数を示す入力項目である。本入力項目
は上述のように１〜６の段数で指定される。表示「速
度」の下方に設けられている正方形のエリアが対応する
タッチエリアである。表示「ＳＭ」は、射出スクリュの
計量位置（単位ミリメートル）を示す入力項目である。
表示「ＳＭ」の下方に設けられている長方形のエリアが
対応するタッチエリアである。表示「ＳＶ１、ＳＶ２、
ＳＶ３、ＳＶ４、ＳＶ５」は、入力項目Ｖ１、Ｖ２、Ｖ
３、Ｖ４、Ｖ５、Ｖ６で指定した射出スクリュの速度を
変える位置（単位ミリメートル）を示す入力項目であ
る。各表示「ＳＶ１、ＳＶ２、ＳＶ３、ＳＶ４、ＳＶ
５」の下方にそれぞれ設けられている長方形のエリアが
対応するタッチエリアである。

【００１１】表示「ＰＶ１、ＰＶ２、ＰＶ３」は、速度
制御領域における樹脂圧のストローク上の各指定位置に
おけるリミット圧を示す入力項目であり、当該リミット
圧は最高リミット圧に対する百分率で入力される。この
リミット圧制御は最高３段階に制御可能になっている。
各表示「ＰＶ１、ＰＶ２、ＰＶ３」の下方にそれぞれ設
けられている長方形のエリアが対応するタッチエリアで
ある。表示「リミット圧」は速度制御領域におけるリミ
ット圧の制御段数を示す入力項目である。本入力項目は
上述のように１〜３の段数で指定される。表示「リミッ
ト圧」の下方に設けられている正方形のエリアが対応す
るタッチエリアである。表示「ＳＰ１、ＳＰ２」は、入
力項目ＰＶ１、ＰＶ２、ＰＶ３で指定したリミット圧を
変える位置（単位ミリメートル）を示す入力項目であ
る。各表示「ＳＰ１、ＳＰ２」の下方にそれぞれ設けら
れている長方形のエリアが対応するタッチエリアであ
る。

【００１２】表示「ＰＰ１、ＰＰ２、ＰＰ３」は、圧力
制御領域における各指定時間（本実施例においては時間
長で表す）における樹脂圧力を示す入力項目である。当
該樹脂圧力は最高樹脂圧力に対する百分率で入力され
る。この樹脂圧力制御は最高３段階に制御可能になって
いる。各表示「ＰＰ１、ＰＰ２、ＰＰ３」の下方にそれ
ぞれ設けられている長方形のエリアが対応するタッチエ
リアである。表示「保圧」は圧力制御領域における樹脂
圧力の制御段数を示す入力項目である。本入力項目は上
述のように１〜３の段数で指定される。表示「保圧」の
下方に設けられている正方形のエリアが対応するタッチ
エリアである。表示「ＴＰ１、ＴＰ２」は、入力項目Ｐ
Ｐ１、ＰＰ２、ＰＰ３で指定した樹脂圧力をかける時間
長（単位秒）を示す入力項目である。各表示「ＴＰ１、
ＴＰ２」の下方にそれぞれ設けられている長方形のエリ
アが対応するタッチエリアである。表示「Ｖ−Ｐ切替」
は、射出スクリュのストローク上における速度制御領域
と圧力制御領域との境界線の位置（単位ミリメートル）
を示す入力項目である。表示「位置」の下方に設けられ
ている長方形のエリアが対応するタッチエリアである。

【００１３】なお、各タッチエリアへの入力は、各タッ
チエリアに対応するタッチパネル１８をオペレータが指
を接触させてタッチ接点を閉塞することによりタッチエ
リアを指定し、キーボード１４のテンキーから制御パラ
メータである各数値を入力するようになっている。入力
された制御パラメータである数値データは各タッチエリ
アの矩形枠内に表示される。図４のステップ１０４にお
いて、図２の画面をディスプレイ１６へ表示したら、Ｍ
ＰＵ２０は制御パラメータである各数値データの各入力
項目への入力を待つ（ステップ１０６）。制御パラメー
タである数値データが各入力項目へ入力されると、ＭＰ
Ｕ２０は順番に当該数値データをＲＡＭ２２内に記憶す
る（ステップ１０８）。

【００１４】続いてＭＰＵ２０は入力された数値データ
を対応するタッチエリアに表示すると共に、当該数値デ
ータ（成形条件）に基づき入力不要な入力項目に対応す
るタッチエリアにはマスキング処理を行い（ステップ１
１０）、マスキング処理を行った入力項目に対応するタ
ッチエリアのタッチ接点を論理的に開放状態とする（ス
テップ１１２）。これによりコントローラ１０へ残る制
御パラメータの入力が可能となる（ステップ１１４）。
マスキング処理を行った後の画面に残る制御パラメータ
を入力した状態を図３に示す。

【００１５】入力項目「速度」にはステップ１０６にお
いて、「４段」が入力されたため、ＭＰＵ２０は入力項
目「Ｖ５、Ｖ６、ＳＶ４、ＳＶ５」にマスキング処理を
行った。また、入力項目「リミット圧」にはステップ１
０６において、「１段」が入力されたため、ＭＰＵ２０
は入力項目「ＰＶ１、ＰＶ２、ＰＶ３、ＳＰ１、ＳＰ
２」にマスキング処理を行った。さらに、入力項目「保
圧」にはステップ１０６において、「２段」が入力され
たため、ＭＰＵ２０は入力項目「ＰＰ３、ＴＰ１、ＴＰ
２」にマスキング処理を行った。これらのマスキング処
理により、マスキング処理された入力項目については、
誤って入力操作が行われてもＭＰＵ２０がタッチ接点を
強制的に論理的開放状態においているので入力されず、
オペレータの危険や金型の破損等を未然に回避できるの
はもちろん、図３においては、各制御可能段数を一目で
認識可能になっている。なお、全ての入力項目が入力さ
れるとグラフエリア２６には、制御パターンを示すグラ
フ３０、３２、３４が表示される。グラフ３０は速度制
御領域における射出スクリュの速度制御パターンを示
し、グラフ３２は速度制御領域におけるリミット圧の制
御パターンを示し、グラフ３４は圧力制御領域における
樹脂圧力の制御パターンである。速度制御領域と圧力制
御領域の境界は境界線２８で示されている。以上、本発
明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は
上述の実施例に限定されるのではなく、制御対象として
は型開閉位置・速度・圧力、エジェクタ動作、温度制御
等、成形機の制御項目のあらゆるものに採用することが
できる等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。

【００１６】

【発明の効果】本発明に係る成形機のコントローラを用
いると、制御手段は、成形条件等により、前記ディスプ
レイの画面上の入力不要な入力項目に対応するタッチエ
リアには入力不要を示す表示を行うと共に、入力不要を
示す前記表示を行ったタッチエリアのタッチ接点を論理
的に開放状態とするので、全ての入力項目をディスプレ
イの画面上に表示でき、オペレータはコントローラの全
入力項目を画面上で一目で認識可能となる。従って、試
行錯誤を行うことなくコントローラの性能等を知ること
ができ、使い易いコントローラを実現可能となる。ま
た、タッチパネルを用いるため、指定したい項目を直ち
に入力可能となるので、入力時間を短縮でき操作性を向
上させ得る等の著効を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る成形機のコントローラの実施例を
示したブロックダイアグラム。

【図２】入力前の画面の一例を示した説明図。

【図３】入力後の画面の一例を示した説明図。

【図４】ＭＰＵの動作を示したフローチャート。

【符号の説明】

１０コントローラ１２射出成形機１４キーボード１６ディスプレイ１８タッチパネル２０ＭＰＵ２２ＲＡＭ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】成形機の制御パラメータ等を設定するに
必要な複数の入力項目と、該入力項目の指定等を行うた
め、各入力項目に対応した複数のタッチエリアとを画面
上に表示するためのディスプレイと、透明材料で形成されると共に、該ディスプレイの画面を
被覆するように設けられ、少なくとも前記タッチエリア
に対応する部位にはタッチ接点が設けられているタッチ
パネルと、成形条件等により、前記ディスプレイの画面上の入力不
要な入力項目に対応するタッチエリアには入力不要を示
す表示を行うと共に、入力不要を示す前記表示を行った
タッチエリアのタッチ接点を論理的に開放状態とする制
御手段とを具備することを特徴とする成形機のコントロ
ーラ。