JPH0516009Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、自動車のウインドシールドアツパモ
ールの取付構造に関するものである。

〈従来の技術〉 従来のウインドシールドアツパモール（以下単
にモールという）の取付構造は第３図乃至第５図
で示すように、モール１にクリツプ２を組付け、
係止爪４を有するフアスナ３をルーフ５の端部に
形成されている窓枠凹部６に接着テープ８により
接着し、モール１に形成した係合部９をフアスナ
３の係止爪４に係合固着する構成である。尚７は
ガラスを示す。

〈考案が解決しようとする問題点〉 上記従来の構造の場合、フアスナ３がＬ字断面
であるため、第５図Ｂ矢視で示すフアスナ３の基
端が不安定であり、フアスナ３が倒れてしまい、
モール１が正規位置に組付かないことがあると共
に、フアスナ３の倒れにより第５図Ａ矢視で示す
部分でモール１の落ち込みが生じ、ルーフ５との
間に段差ができる不具合があり、また、クリツプ
２とフアスナ３との２部品を必要としていた。

〈問題点を解決するための手段〉 本考案は、上記従来の問題点を解決したもので
あり、その構成は、自動車のウインドシールドア
ツパモールを係着するためのフアスナ本体をＵ字
断面形状とし、このフアスナ本体に一対の係止爪
を相反する外向きに突設し、ウインドシールドア
ツパモールに前記係止爪に係合される２つの係合
部を形成したものである。

〈作用〉 本考案は、モールに形成した内、外２つの係合
部をフアスナ本体に突設した一対の係止爪に係合
することによりフアスナだけでモールの組付けが
得られ、フアスナ本体のＵ字断面形状により、フ
アスナの倒れがなく安定したモールの組付状態を
確保するものである。

〈実施例〉 以下本考案の実施例を第１図及び第２図に基づ
いて説明する。第１図において、１０はフアスナ
本体である。このフアスナ本体１０はＵ字断面形
状であり、その相対向する２つの直立部に一対の
係止爪１１ａ，１１ｂを相反する外向きで、しか
も位相差をもたせた配置で突設した構造である。

一方、モール１（ウインドシールドアツパモー
ル）は第２図で示すように、前記係止爪１１ａ，
１１ｂに係合する２つの係止部９ａ，９ｂが内、
外部位に形成されている。尚、１２は接着テー
プ、７はガラスを示す。

本考案は上記の通りの構造であるから、フアス
ナ本体１０を接着テープ１２によりルーフ５の端
部に形成されている窓枠凹部６に接着固定する。
この窓枠凹部６に接着固定されたフアスナ本体１
０はＵ字断面形状であるため、基部１３は安定し
た状態で定置される。このフアスナ本体１０の係
止爪１１ａ，１１ｂに対し、モール１に形成され
ている２つの係合部９ａ，９ｂを係合して取付け
る。

〈考案の効果〉 上記本考案によると、モールの取付けはフアス
ナのみで行うため、従来のようにクリツプとフア
スナとの２部品を不要とし、部品点数の削減が図
られ、取付作業工程の減少、コストダウンが得ら
れる。また、フアスナ本体のＵ字断面形状によ
り、ルーフ端部の窓枠凹部に接する部分の剛性が
アツプされ、安定して位置されるため、モールの
落ち込みがなくなり、モールの組付基準がルーフ
面のみとなつて建付精度が向上する格別な効果を
有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるフアスナの斜視図、第２
図は本考案の組付構造の断面図、第３図は従来の
組付構造の部品構成を示す斜視図、第４図は従来
におけるクリツプ部のモール組付構造の断面図、
第５図は同フアスナ部のモール組付構造の断面図
である。 １……モール、９ａ，９ｂ……係合部、１０…
…フアスナ本体、１１ａ，１１ｂ……係止爪。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車のウインドシールドアツパモールを係着
   するためのフアスナ本体をＵ字断面形状とし、こ
   のフアスナ本体に一対の係止爪を相反する外向き
   に突設し、ウインドシールドアツパモールに前記
   係止爪に係合される２つの係合部を形成したこと
   を特徴とするウインドシールアツパモール取付構
   造。