JPH05158606A - 位置検出装置のセンス部及びその製造方法 - Google Patents

位置検出装置のセンス部及びその製造方法

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JPH05158606A
JPH05158606A JP32178491A JP32178491A JPH05158606A JP H05158606 A JPH05158606 A JP H05158606A JP 32178491 A JP32178491 A JP 32178491A JP 32178491 A JP32178491 A JP 32178491A JP H05158606 A JPH05158606 A JP H05158606A
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insulating substrate
sense
conductor patterns
detecting device
shield plate
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JP32178491A
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Tsugunari Yamanami
嗣也 山並
Toshihide Chikami
敏秀 千頭
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Wacom Co Ltd
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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造が容易で歩留まりが高く、低コストを実
現できるとともに、読取り高さの設定の自由度を大きく
することができ、さらに薄型化が可能な位置検出装置の
センス部及びその製造方法を提供する。 【構成】 絶縁性基板21の一の面21aに2層の導体
パターン22,23を形成して多数のセンス線を構成
し、該絶縁性基板21の他の面21bにシールド板28
を貼着し、その後、前記絶縁性基板21をシールド板2
8とともに型抜き加工したことにより、絶縁性基板への
穴あけ加工を必要とするスルホールをなくし、また、2
層の導体パターン22,23と位置指示器との間の距離
差を少なくし、さらにまた、導体パターンとシールド材
との間隔を保持するためのスペーサを不要とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電磁作用を利用した位
置検出装置のセンス部及びその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、多数のセンス線を備えたセン
ス部と、少なくともコイルもしくは磁性体を備えた位置
指示器との間の電磁作用に基いて、該位置指示器による
指定位置を求める位置検出装置が知られている。
【0003】図2は従来のこの種の位置検出装置、ここ
では位置指示器による指定位置のx方向及びy方向の座
標値を求める装置のセンス部の一例を示すもので、図
中、1−1〜1−8はx方向のセンス線、2−1〜2−
8はy方向のセンス線、3は絶縁性基板である。
【0004】x方向のセンス線1−1〜1−8はそれぞ
れ1ターン構成のループコイルであり、互いに重なり合
う如くx方向に並設されている。また、y方向のセンス
線2−1〜2−8はそれぞれ1ターン構成のループコイ
ルであり、互いに重なり合う如くy方向に並設されてい
る。また、センス線1−1〜1−8及び2−1〜2−8
はそれぞれ、各センス線に信号を送るため或いは各セン
ス線から信号を取出すための線路4−1〜4−8及び5
−1〜5−8を介して、絶縁性基板3上に搭載される電
子部品(図示せず)に接続される如くなっている。前記
センス線1−1〜1−8及び2−1〜2−8並びに線路
4−1〜4−8及び5−1〜5−8は、絶縁性基板3の
両面にそれぞれ形成される2層の導体パターン(図中、
それぞれ実線及び破線で示す。)の組合せで構成されて
いる。
【0005】ところで、従来のこの種のセンス部には通
常、外部からの電磁波の影響を避け、また、外部への電
磁波の漏洩を少なくするため、その一方の面側(位置指
示器による位置指定がなされない側)にシールド板が設
けられる。
【0006】図3は前記シールド板を備えた従来のセン
ス部を示すもので、図中、3は絶縁性基板、6,7は導
体パターン、8,9はランド、10,11はオーバーコ
ート、12はスルホール、13はシールド板、14はス
ペーサ、15,16は両面テープである。
【0007】導体パターン6,7は前述したセンス線1
−1〜1−8及び2−1〜2−8並びに線路4−1〜4
−8及び5−1〜5−8を構成するものであり、ガラス
エポキシ基板等からなる絶縁性基板3の両面にそれぞれ
予め貼着された銅箔をエッチング処理すること等により
形成される。また、導体パターン6,7の一部はそれぞ
れ電子部品を実装するため或いは該導体パターン6及び
7を導通させるスルホールを設けるために剥きだしとさ
れる部分、即ちランド8,9を構成している。また、前
記ランド8,9を除く絶縁性基板3及び導体パターン
6,7上にはエポキシ樹脂系の絶縁物質等からなるオー
バーコート10,11がスクリーン印刷技術等により設
けられている。なお、スルホール12は前述したオーバ
ーコート処理後、数値制御されたドリルによる穴あけ及
び半田メッキ(17)を経て形成される。
【0008】シールド板13はケイ素鋼やステンレス合
金等からなり、絶縁性基板3の一方の面側、ここでは導
体パターン7及びオーバーコート11が設けられた側に
両面テープ15及びスペーサ14を介して、両面テープ
16により貼着されている。なお、スペーサ14はシー
ルド板13が導体パターン7に接近しすぎて、該導体パ
ターン7と位置指示器(図示せず)との間の電磁作用に
影響を及ぼすのを防ぐために設けられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たセンス部は以下に示すような問題点を有していた。即
ち、第1に、導体パターン6及び7を導通させるにはス
ルホール12を設けなければならないが、前述したよう
にスルホール12の形成は数値制御されたドリルによる
穴あけが必要となるため、該スルホール12の数が増え
れば増える程、時間がかかり且つ歩留まりが低くなり、
コスト高を招くことになる。第2に、絶縁性基板3への
シールド板13及びスペーサ14の取付け、特にスペー
サ14の取付けに両面テープを用いたのは接着剤等を直
接、塗布して取付けた場合、スルホール12を通じて該
接着剤等が反対側にはみだす恐れがあるためであるが、
該取付け作業は導体パターン等を含む絶縁性基板3、シ
ールド板13及びスペーサ14をそれぞれ周知の型抜き
加工により同じ大きさに成形した後、熟練した作業者の
手により行っていたため、生産性が悪く、コスト高を招
くことになる。第3に、主としてx方向のセンス線1−
1〜1−8を構成する導体パターン6と、主としてy方
向のセンス線2−1〜2−8を構成する導体パターン7
とが絶縁性基板3の厚さ(通常、1mm程度) の分だけ隔
てられているため、位置指示器と導体パターン6との距
離及び位置指示器と導体パターン7との距離も該厚さの
分だけ異なることになるが、該距離の差によりx方向及
びy方向に対する電磁作用にも差が生じ、これによって
同様な位置検出精度を保証し得る有効読取り高さが低く
なる。第4に、スペーサ14はそれ自体、位置検出に寄
与するところはないにも拘らず設ける必要があり、その
分、センス部を厚くしてしまう。
【0010】本発明は前記従来の問題点に鑑み、製造が
容易で歩留まりが高く、低コストを実現できるととも
に、読取り高さの設定の自由度を大きくすることがで
き、さらに薄型化が可能な位置検出装置のセンス部及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、少なくとも2層の導体パターンの組合せで
構成される多数のセンス線を備えた位置検出装置のセン
ス部において、絶縁性基板の一の面に前記少なくとも2
層の導体パターンを設けるとともに、該絶縁性基板の他
の面にシールド材を設けた位置検出装置のセンス部を提
案し、また、多数のセンス線を備えた位置検出装置のセ
ンス部の製造方法において、絶縁性基板の一の面に導体
パターンを少なくとも2層形成して多数のセンス線を構
成し、該絶縁性基板の他の面にシールド材を設け、その
後、前記絶縁性基板をシールド材とともに型抜き加工す
るようになした位置検出装置のセンス部の製造方法を提
案する。
【0012】
【作用】本発明の位置検出装置のセンス部によれば、絶
縁性基板の一の面に少なくとも2層の導体パターンを設
けたことにより、絶縁性基板への穴あけ加工を必要とす
るスルホールをなくし且つ位置指示器との間の距離差を
少なくし、また、絶縁性基板の他の面にシールド材を設
けたことにより、シールド材との間隔を保持するための
スペーサを不要とした。また、本発明の位置検出装置の
センス部の製造方法によれば、スルホールがなく且つ位
置指示器との間の距離差が少なく、しかもスペーサが不
要なセンス部を製造できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の位置検出装置のセンス部の一
実施例を示すもので、図中、21は絶縁性基板、22,
23は導体パターン、24,25はランド、26はアン
ダーコート、27はオーバーコート、28はシールド
板、29は接着剤である。
【0014】ガラスエポキシ基板等からなる絶縁性基板
21の一の面21a上には、銅等からなる導体パターン
22,23がエポキシ樹脂系の絶縁物質等からなるアン
ダーコート26を介して互いに絶縁されて設けられ、ま
た、該導体パターン22,23の一部であるランド2
4,25が互いに直接導通する如く設けられている。ま
た、前記導体パターン23上にはエポキシ樹脂系の絶縁
物質等からなるオーバーコート27が設けられている。
一方、絶縁性基板21の他の面21b上には、ニッケル
・クロム合金等からなるシールド板28が接着剤29を
介して取付けられている。
【0015】前記構成によれば、導体パターン22,2
3間の接続にスルホールを必要とせず、従って、数値制
御されたドリルによる多数の穴あけが不要となるため、
製造に要する時間を短縮でき、しかも歩留まりが高くな
る。また、スルホールがなく、接着剤が反対側にはみだ
すような恐れがないため、絶縁性基板21へのシールド
板28の取付けを型抜き加工を施す前に精密な位置合せ
を要することなく行うことができ、生産性が良くなる。
また、導体パターン22は主として、従来例で述べたx
方向のセンス線を構成するものであり、また、導体パタ
ーン23は主として、従来例で述べたy方向のセンス線
を構成するものであるが、これらと位置指示器との距離
の差はアンダーコート26の厚さ、即ち通常、10〜2
0μm程度となるため、従来例と比べてx方向及びy方
向に対する電磁作用の差は少なく、同様な位置検出精度
を保証し得る有効読取り高さをより高くできる。また、
導体パターン22,23が共に絶縁性基板21の一の面
21a側に設けられ、該絶縁性基板21自体が導体パタ
ーン22,23とシールド板28との間隔を保つ部材と
なるため、従来例におけるスペーサが不要となり、その
分、センス部全体の厚さを薄くできる。
【0016】図4は図1のセンス部の製造工程を示すも
ので、以下、これに従って製造方法を説明する。
【0017】まず、図4(a) に示すように予め一の面2
1aに銅箔30が貼着された絶縁性基板21を用意す
る。次に、前記銅箔30をエッチング処理すること等に
より導体パターン22及びランド24を形成し、該ラン
ド24を除く導体パターン22及び絶縁性基板21上に
エポキシ樹脂系の絶縁物質等をスクリーン印刷技術等に
より被着することによってアンダーコート26を形成す
る(図4(b) )。
【0018】次に、ランド24及びアンダーコート26
上に銅メッキを施すことにより、図4(c) に示すような
一様な銅箔層31を形成する。次に、該銅箔層31を前
記同様にエッチング処理すること等により導体パターン
23及びランド25を形成し、該ランド25を除く導体
パターン23及びアンダーコート26上に前記同様にエ
ポキシ樹脂系の絶縁物質等をスクリーン印刷技術等によ
り被着することによってオーバーコート27を形成する
(図4(d) )。
【0019】さらに、絶縁性基板21の他の面21bに
接着剤29を塗布し、シールド板28を圧着させて貼着
する(図4(e) )。最後に、これらを型抜き加工するこ
とによって周囲の余分な部分を取除き、また、必要な
穴、例えば筐体(図示せず)への取付け用の穴等を設け
て完成する。
【0020】なお、絶縁性基板の片面に2層の導体パタ
ーンを設けること自体は、例えば特開昭62−1990
96号公報に開示されているように周知である。
【0021】また、位置検出装置のセンス部を構成する
センス線として、互いに重なり合う如く並設された1タ
ーン構成のループコイルを取上げたが、互いに重ならな
いように並設されたループコイルに適用することもで
き、また、2ターン或いはそれ以上のループコイルにも
適用でき、さらにまた、線状の導体を櫛の歯形に並設し
たものにも適用できる。
【0022】また、シールド材としては前述したシール
ド板28の外、金属箔をプラスチックフィルム等でラミ
ネートした周知のシールドフィルムを用いても良く、ま
た、絶縁性基板の他の面にシールド効果を有する金属を
メッキ処理すること等により設けるようになしても良
い。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明のセンス部に
よれば、少なくとも2層の導体パターン間の接続にスル
ホールを必要とせず、多数の穴あけ加工が不要となるた
め、製造に要する時間を短縮でき、しかも歩留まりが高
く、また、スルホールがなく接着剤が反対側にはみだす
ような恐れがないため、絶縁性基板へのシールド材の取
付けを型抜き加工を施す前に精密な位置合せを要するこ
となく行うことができ、生産性が良く、従って、コスト
を大幅に下げることができる。また、少なくとも2層の
導体パターンと位置指示器との距離の差は従来の絶縁性
基板の両面に導体パターンを設けた場合に比べて少ない
ため、これらを用いてx方向及びy方向のセンス線を構
成した場合、その電磁作用の差を少なくでき、同様な位
置検出精度を保証し得る有効読取り高さをより高くでき
る。また、絶縁性基板自体が導体パターンとシールド材
との間隔を保つ部材となるため、従来例におけるスペー
サが不要となり、その分、センス部全体の厚さを薄くで
きる。
【0024】また、本発明の製造方法によれば、製造が
容易で歩留まりが高く、低コストを実現できるととも
に、読取り高さの設定の自由度を大きくすることがで
き、さらに薄型化が可能な位置検出装置のセンス部を製
造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置のセンス部の一実施例を
示す要部断面図
【図2】従来の位置検出装置のセンス部の一例を示す構
成図
【図3】シールド板を備えた従来の位置検出装置のセン
ス部を示す要部断面図
【図4】図1の位置検出装置のセンス部の製造工程図
【符号の説明】
21…絶縁性基板、22,23…導体パターン、24,
25…ランド、26…アンダーコート、27…オーバー
コート、28…シールド板、29…接着剤。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層の導体パターンの組合せ
    で構成される多数のセンス線を備えた位置検出装置のセ
    ンス部において、 絶縁性基板の一の面に前記少なくとも2層の導体パター
    ンを設けるとともに、該絶縁性基板の他の面にシールド
    材を設けたことを特徴とする位置検出装置のセンス部。
  2. 【請求項2】 ニッケル・クロム合金からなるシールド
    材を用いたことを特徴とする請求項1記載の位置検出装
    置のセンス部。
  3. 【請求項3】 多数のセンス線を備えた位置検出装置の
    センス部の製造方法において、 絶縁性基板の一の面に導体パターンを少なくとも2層形
    成して多数のセンス線を構成し、 該絶縁性基板の他の面にシールド材を設け、 その後、前記絶縁性基板をシールド材とともに型抜き加
    工するようになしたことを特徴とする位置検出装置のセ
    ンス部の製造方法。
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