JPH0515857U - ベツド兼ソフア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案のベッド兼ソファは、ベッドにあって
は大人用と子供とに夫々組替えて使い分けすることがで
きるのみならず、ソファにあっては書見台或はテーブル
を組付けて使用することができる所謂多目的利用可能な
ベッド兼ソファを提供するにある。 【構成】 本考案は、ベッド用中間台兼ソファ用座部
と、この前部側に同ベッド用中間台兼ソファ用座部に対
して出入可能に組付けられたベッド用足前部台兼ソファ
用脚載台と、上記ベッド用中間台兼ソファ用座部の後端
側に起倒方向に対して傾斜位置調整可能に組付けられた
ベッド用後部台兼ソファ用背掛部と、書見台、テーブル
等を着脱可能に組付けられるようにした肘掛部材とで構
成するようにしたことを主たる特徴とするベッド兼ソフ
ァである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ベッド或はソファの何れか一方の所望する態様に変更して使用する ことができるベッド兼ソファに関し、特に、ベッドは必要に応じて大人用と小供 用との各実施態様に使い分けすることができると共に、ソファも必要に応じてテ ーブル或は書見台を組付けた各実施態様に使い分けすることができる所謂、多目 的に利用可能なベッド兼ソファに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のベッド兼ソファは寝台部の枕もと側を起伏してその傾斜を調整可能に構 成されていた。 また上述した従来例のベッド兼ソファの使用態様は、使用範囲の極めて狭いも のであった。即ち、大人用であれば、例えば子供用に組替えることは不可能な構 造であったと云う用途上の問題があり、また書見台或はテーブルを取付けること は不可能な構造であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、上述した従来例の各問題点を解決する為に、大人用に限定 されることなく子供用としても使用することができると共に、書見台或はテーブ ルを取付けて使用することができる所謂、多目的に利用可能なベッド兼ソファを 提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ベッド用中間台兼ソファ用座部と、その足もと側に、同ベッド用中 間台兼ソファ用座部に対して出入可能に組付けられたベッド用前部台兼ソファ用 脚載部を配し、上記ベッド用中間台兼ソファ用座部の枕もと側には起伏して傾斜 位置調整可能に組付けられたベッド用後部兼ソファ用背掛部とを配してベッド兼 ソファを構成したことと、ベッド用中間台兼ソファ用座部の両側に掛布団ずり落 防止具兼ソファ用肘掛部材を着脱可能に鉛直方向に組付け、該掛布団ずり落防止 具兼ソファ用肘掛部材にテープル或は書見台を着脱可能に組付けるように構成し たことと、前記ベッド用後部台兼ソファ用背掛部を前後方向に２分割してそれぞ れを着脱可能にすることができる構成とし、取りはずした一方のベッド用後部台 兼ソファ用背掛部を上記ベッド用前部台兼ソファ用脚載部の前端部に着脱可能に 鉛直方向に組付ける構成として小供用ベッドとして使用できるように構成したこ ととを夫々特徴とするベッド兼ソファに関する。

【０００５】

【作用】

本考案のベッド兼ソファは、ベッドに構成したときはその用途に応じて大人用 と子供用とに組替えて使用することができ、ソファに構成したときもその用途に 応じて書見台付き、或はテーブル付きに、或はその双方なしに組替えて使用する ことができる。即ち、本考案は使用目的に応じて多目的に態様を展開して使用す ることができ用途の範囲の広いベッド兼ソファを提供することができる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案のベッド兼ソファを大人用ベッドに組立てた状態の側面図であり 、図２は同平面図であって、１は同大人用ベッドの全体を示し、同大人用ベッド １の寝台部はベッド用中間台兼ソファ用座部（以下ベット中間台２と称する）と 、この中間台２の前端（図示実施例左端）下面３に出入可能に組付けられたベッ ド用足もと台兼ソファ用脚載台（以下ベット引出台４と称する）と、上記中間台 ２の後端（図示実施例右端）５にヒンジ６を介して起伏自在に組付けられた枕も と台７ａと背もたれ台７ｂとを着脱自在に配して構成されているベッド用後部台 兼背掛部７（以下ベット起伏台７と称する）より構成されている。

【０００７】 上記中間台２の四隅の下面側にはパイプよりなる脚８の上端部が固装されてい る。同脚８の下端部は補強台板兼載台９に固定されている。同補強台板兼載台９ の下面四隅にはキャスター１０（ストップ機構の有無を問わない）が固装されて いる。

【０００８】 上記中間台２の上面両側縁にはそれぞれ固定用ボルト１１を備えた取付管１２ を上記脚８の上端に延長して上記脚８と同心円的に固装し、更に、中間台２の上 面両側縁に配したこれらの取付管１２の中間位置にも固定用ボルト１１ａを備え た取付管１２ａを配し、同取付管１２ａの下端には上記脚８と平行に垂設された 案内管１３とが取付管同心円を保って固装されている。

【０００９】 即ち中間台２の上面両側縁には、取付管１２、１２ａ群が一列状に配列されて いる。そして、これらの取付管１２、１２ａ群には、下面に支持杆１５を垂設固 定して成る掛布団ずり落防止具兼肘掛部材１４の垂設固定された支持杆１５を着 脱可能に嵌着されている。

【００１０】 上記ベッド用起伏台７は、前後方向に２分割される構造となっており、そして 、一方を枕もと台７ａとし、他方の背もたれ台７ｂとし、背もたれ台７ｂと枕も と台７ａとは着脱可能に組付けられている。この着脱可能の構造は、上記背もた れ台７ｂの接合面に開口した少なくとも２個の取付孔１６と、上記枕もと台７ａ の接合面に突設した取付ピン１７とより構成されている。

【００１１】 そして、上記背もたれ台７ｂの上記接合面寄りの下面両側部には脚１８がヒン ジ２４を介して回動可能に垂設されるようになっている。 又、上記背もたれ台７ｂの略中間部の両側部の下面と、上記補強台板兼載台９ の後部両側寄りの上面とに、上記ベッド起伏台７の起伏傾動に応じて、伸縮する 伸縮機構１９が配されている。この伸縮機構１９の構成は、例えば、補強台板兼 載台９の上記上面の部分にヒンジ２０を介して回動可能に支承された連結管２１ と、上記背もたれ台７ｂの上記下面の部分にヒンジ２２を介して回動可に支承さ れた上記連結管２１に臨まされた連結杆２３とより構成される。

【００１２】 上記足引出台４前部両側寄りの下面部分には脚２５が垂設されている。この脚 ２５の上部々分と、上記中間台２の後部側の脚８の上部部分に案内機構３５が施 されている。この案内機構３５は上記脚２５の上記部分に一端が固装された案内 杆２６と、上記脚８の上記部分に一端が固装された案内管２７とよりなり、上記 案内管２６の自由端は上記案内管２７に出入可能に臨まされている。

【００１３】 上述した伸縮機構１９には上記ベッド起伏台７の起立方向における所定の傾斜 角度を保持する傾斜角度保持機構２８が施されている。この傾斜角度保持機構２ ８は図３に示すように、上記中間台２に支軸２９を支点として例えば時計方向へ ばねに抗して回動可能に支承されたハンドル３０の上記回動操作によって矢印方 向へ移動されるストッパー３１と、上記連結杆２３に穿かれた上記ベッド起伏台 ７の所定の傾斜角度を決定する複数の係止孔３２群とより構成されている。

【００１４】 上記引出台４の脚２５の上端延長部分には上記枕もと台７ａの取付ピン１７が 着脱可に臨まされる取付孔３３が２５と連通して開設されている。

【００１５】 上述した構成からなるベッド兼ソファを先ず、大人用のベッドとして使用する には図１及び図２に示すように、ベッド起伏台７と、引出台４とを夫々上記中間 台２と水平状態にして、これらの上面に好ましくは三つ折りのマット３４を敷設 する。この場合の傾斜角度保持機構１９のストッパー３１は最下部側の係止孔３ ２に係入されていても良く、或は係合関係になくとも良い、何んとならば、上記 水平状態は脚８、１８及び２５によって保持されているから、上記の傾斜角度保 持機構１９を必要としない。しかしながら傾斜角度保持機構１９のばねのへたり を防止する意味から上記係合関係に有るようにしても良い。

【００１６】 次に、子供用ベッド４０として利用するには、図４に示すように、ベッド起伏 台７をヒンジ６を支点として、鉛直方向へ起立して、背もたれ台７ｂより取り外 した枕もと台７ａの取付ピン１７を引出台４の取付孔３３に着脱可に係入して、 枕もと台７ａを略鉛直状に起立する。この状態において、ストッパー３１は最上 位の係止孔３２に係入されて上記状態を保持する。尚、マット３４は三つに折り 畳んでベッド上に敷設するか、或は二つ折りした部分をベッド上に敷設すると共 に他の部分を起立状態にあるベッド用起伏台７の表面側に沿わせる。

【００１７】 次に、一般的なソファ４１として利用するには図５に示すように、引出台４の 部分のマット３４を、二つ折りしてマット上に折り返して重ねると共に案内機構 ３５を操作して引出台４を中間台２の下面側に収納する。次いで図３に示すよう にハンドル３０を操作して、伸縮機構１９のストッパー３１と係止孔３２との係 合関係をばねに抗して解除して、ベッド起伏台７をフリーにして、同ベッド起伏 台７をヒンジ６を支点として反時計方向へ傾動させつつ、ストッパー３１を所望 する係止孔３２にばねにより自動的に係入して、同ベッド起伏台７を所望する傾 斜角度に保持する。

【００１８】 次に、上記ソファ４１から図６に示すような脚載部を有するソファ４２に変更 するには、先ず、ベッド用引出台４を案内機構３５を案内として中間台２に下面 側より引き出し、次いで、この上に折り畳まれているマット３４を元に戻して敷 設する。このソファ４２とするには上記した態様からの変更に限定されることな く、他の態様からも変更できることは勿論である。

【００１９】 次に、肘掛部材１４にテーブル４３を着脱可能に組付ける構成を図７乃至図１ ０につき説明する。図７は、図５に示す構成としたソファ４１にテーブルを取付 ける場合である。テーブル４３は、先端に折畳可能の脚５０を有する或は有しな い構成となっている。そのテーブル４３の後端面には後方へ突出した取付用ピン ４９が設けられている。一方、同テーブル４３を取付ける側の構成は、図９に示 すように固定用ボルト４５とそのナット４６とを備えた取付管４４を図８に示す ように肘掛部材１４の長手方向と直交する方向に開設した上記取付管４４を収納 する収納孔４７と、この収納孔４７に連設された上記固定用ボルト４５を挿し通 す貫通孔４８とよりなり、普段は図１０に示すように上記ボルト４５を上記貫通 孔４８に挿し通しつつ、取付管４４を収納孔４７内に収納すると共にボルトの先 端部を肘掛部材１４の下面側へ突出し、この突出部分にナット４４を収納孔４７ 内に収納保持する。

【００２０】 上述した構成を利用して、例えば図５のソファ４１にテーブル４３を着脱可能 に組付けるのは、先ず、ナット４６を弛めて取付管４４を収納孔４７より取り出 して、９０度回動させて、図１１に示すように同取付管４４の孔の向きを肘掛部 材１４の長手方向の向きと同じくして、ナット４６を締付けて肘掛部材１４に固 定し、図１２に示すようにこの固定された取付管４４の孔にテープルの取付ピン ４９を着脱可能に組付ける。

【００２１】 次に、例えば、図５のソファ４１に書見台５１を着脱可能に組付けるには、図 １３に示すように、肘掛部材１４の上面側に開口した傾斜孔５２に書見台５１の 取付ピン５３を差し込めば良い。この書見台５１のバー５３には図１４に示すよ うに、例えば、新聞紙押え具５９が移動可能に取付けられている。この押え具５ ９は、例えば、新聞紙を挿し通して保持するピン５４群が植設されている受板５ ５と、この受板５５に対して開閉し、且つ上記ピンと対応する部分に受孔５７を 有する押え板５６とより構成されている。

【００２２】 尚、上述した構成は一実施例であって、これに限定されることなく、その要旨 を変更しない範囲内において、任意に設計して実施できることは勿論である。 又、本考案の上述した各実施態様は上述の変更手順に限定されることなく、各 実施態様から所望する実施態様へと任意に変更できることは勿論である。

【００２３】 更に、本考案の特徴は、引出台４、中間台２、起伏台７を水平状態に配したと きは図１、図２に示すように案内機構３５の案内杆２６を出入する案内管２７は 、引出台４、中間台２、起伏台７の両側に一直線状に脚８、１８、２５に固定さ れた状態で延長される。従って掛布団にカバーをかぶせ、その掛布団カバーに、 案内杆２６、案内管２７を挿通する環を付けておいて、この環を、案内杆２６、 案内管２７に挿通することによって、掛布団をはいでベッドから落す心配を防げ る。

【００２４】

【考案の効果】

本考案のベッド兼ソファは、ベッドにあってはその用途に応じて大人用と子供 用とに夫々使い分けることができ、ソファにあってはその用途に応じて書見台付 きと、テーブル付きと、単なるソファとに夫々使い分けることができる。即ち、 本考案は使用目的に応じて多目的に態様を展開して使用することができ、用途の 範囲の広いベッド兼ソファを提供することができる。従って、従来例の各問題点 を解決することができ、しかも、態様の変更を簡便に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の大人用ベッドの側面図である

【図２】図１の平面図である。

【図３】本考案のベッド兼ソファの傾斜角度保持機構の
説明図である。

【図４】本考案の子供用ベッドの側面図である。

【図５】本考案のソファの側面図である。

【図６】本考案の脚載部を有するソファの側面図であ
る。

【図７】本考案のテーブルを組付けたソファの側面図で
ある。

【図８】本考案の肘掛部材の一部の拡大平面図である。

【図９】本考案のテーブル取付管の拡大側面図である。

【図１０】本考案の肘掛部材に形成された収納孔にテー
ブル取付等を収納した状態を示す断面図である。

【図１１】本考案の肘掛部材の収納孔からテーブル取付
管を取出して、テーブル取付管を肘掛部材の長手方向と
同方向に固定した状態を示す側面図である。

【図１２】本考案の肘掛部材に固定したテーブル取付管
にテーブルの取付ピンを組付けた状態を示す説明図であ
る。

【図１３】本考案の書見台を組付けたソファの側面図で
ある。

【図１４】本考案の新聞紙押え具の拡大斜視図である。

【符号の説明】

１ 大人用ベッド ２ ベッド用中間台兼ソファ用座部 ４ ベッド用足前部台兼ソファ用脚載台 ７ ベッド用後部台兼背掛部 １４ 肘掛部材 ２８ 傾斜角度保持機構 ３５ 案内機構 ４０ ソファ ４３ テーブル ５１ 書見台

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ４７Ｄ 7/00 Ｚ 6908−3Ｋ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベッド用中間台兼ソファ用座部と、該ベ
   ッド用中間台兼ソファ用座部の足もと側に、同ベッド用
   中間台兼ソファ用座部に対して出入可能に組付けられた
   ベッド用前部台兼ソファ用脚載部と、上記ベッド用中間
   台兼ソファ用座部の枕もと側に起倒方向に対して傾斜位
   置調整可能に組付けられたベッド用後部兼ソファ用背掛
   部とを配したことを特徴とするベッド兼ソファ。
2. 【請求項２】 請求項１のベッド用中間台兼ソファ用座
   部の両側に掛布団ずり落防止具兼ソファ用肘掛部材を、
   着脱可能に鉛直方向に組付け、該掛布団ずり落防止具兼
   ソファ用肘掛部材にテーブルを着脱可能に組付けるよう
   に構成したことを特徴とする請求項１のベッド兼ソフ
   ァ。
3. 【請求項３】 請求項２の掛布団ずり落防止具兼ソファ
   用肘掛部材に書見台を着脱可能に組付けるように構成し
   たことを特徴とする請求項１及び２のベッド兼ソファ。
4. 【請求項４】 請求項１のベッド用後部台兼ソファ用背
   掛部を、前後方向に２分割する構成とし、一方のベッド
   用後部台兼ソファ用背掛部を他方のベッド用後部台兼ソ
   ファ用背掛部に着脱可能に組付ける構成とし、該一方の
   ベッド用後部台兼ソファ用背掛部を上記ベッド用前部台
   兼ソファ用脚載部の前端部に着脱可能に鉛直方向に組付
   ける構成として小供用ベッドとして使用できるように構
   成したことを特徴とする請求項１、２及び３のベッド兼
   ソファ。