JP3049052B1 - 折り畳み式のスイングチェアー - Google Patents

Abstract

【要約】 【課題】 座台フレームの前に足載シートを設けて楽に
座る。座台フレームと背フレームとの重量バランスを好
ましい状態に保持してロッキングする。 【解決手段】 折り畳み式のスイングチェアーは、背フ
レーム２と座台フレーム１とシート材７と下リンクロッ
ド８と上リンクロッド９と足載ロッド３と足載シート４
とを備える。背フレーム２と座台フレーム１は、互いに
Ｘ字状に交差して配設しており、背フレーム２の上部
と、座台フレーム１の前部に配設してなる水平横ロッド
５にシート材７を連結している。背フレーム２と座台フ
レーム１は、下リンクロッド８と上リンクロッド９とを
介して、垂直面内で回動自在に連結されて、ロッキング
できる構造となっている。足載ロッド３は、垂直面内で
回動できるように水平横ロッド５の両端部に連結されて
前方に延長している。足載ロッド３は、足載シート４を
張設すると共に、前部に折畳脚１３を連結している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、折り畳みできるス
イングチェアーの改良に関し、とくに足を載せてロッキ
ングできるスイングチェアーに関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明者は、図１に示す構造のスイング
チェアーを開発した。このスイングチェアーは、背もた
れとなる背フレーム２と座台となる座台フレーム１にシ
ート材７の上端縁と下端縁とを連結して、背フレーム２
と座台フレーム１の下部を下リンクロッド８で連結し、
座台フレーム１の先端部と背フレーム２の中間とを上リ
ンクロッド９で連結している。背フレーム２と座台フレ
ーム１は、互いに邪魔にならないで傾動できるように、
一方の幅を他方の幅よりも狭く、一方を他方の内側に位
置させて、互いにＸ字状に交差して配設している。背フ
レーム２と座台フレーム１の下端部分は、下リンクロッ
ド８をピン１０で回動できるように連結している。上リ
ンクロッド９は、ピン１０を介して回動できるように、
背フレーム２と座台フレーム１に連結している。上リン
クロッド９は肘掛に併用できるように、肘掛部を設けて
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】この構造のスイングチ
ェアーは、背フレーム２と座台フレーム１とを上リンク
ロッド９で連結している。したがって、図２の実線で示
すように、背フレーム２を後方に傾斜させると、上リン
クロッド９を介して座台フレーム１が上昇してスイング
される。また、図２の一点鎖線で示すように、座台フレ
ーム１を降下させると、上リンクロッド９を介して背フ
レーム２が垂直方向に傾動する。

【０００４】この構造のスイングチェアーは、ロッキン
グして楽に座ることができると共に、持ち運ぶときに
は、図３に示すように、ほぼ平面状に折り畳みできる特
長がある。しかしながら、この構造のスイングチェアー
は、座台フレーム２と背フレーム１の重量をバランスさ
せてロッキングさせるので、たとえば、楽に座ることが
できるように、座台フレーム２を前方に長く伸ばすと、
安定してロッキングできなくなる。また、座台フレーム
２を前方に長く伸ばしたスイングチェアーは、折り畳ん
だ状態で全長が長くなる欠点もある。

【０００５】本発明は、さらにこの欠点を解決すること
を目的に開発されたものである。本発明の重要な目的
は、座台フレームの前に足を載せることができる足載シ
ートを設けて楽に座ることができると共に、座台フレー
ムと背フレームとの重量バランスを好ましい状態に保持
してロッキングでき、さらに、小さく折り畳みして便利
に持ち運びできる折り畳み式のスイングチェアーを提供
することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の折り畳み式のス
イングチェアーは、背フレーム２と、座台フレーム１
と、シート材７と、下リンクロッド８と、上リンクロッ
ド９とを備える。背フレーム２と座台フレーム１は、一
方の幅を他方の幅よりも狭くして、一方を他方の内側に
位置して、互いにＸ字状に交差して配設している。シー
ト材７は、上端部を背フレーム２の上部に連結して、下
端部を座台フレーム１の前部に配設してなる水平横ロッ
ド５に連結している。背フレーム２と座台フレーム１
は、下部を下リンクロッド８で互いに連結している。座
台フレーム１の上部と背フレーム２の中間部は、上リン
クロッド９で連結している。下リンクロッド８と上リン
クロッド９は、ピン１０を介して垂直面内で回動自在
に、背フレーム２と座台フレーム１とに連結している。
下リンクロッド８と上リンクロッド９とを介して、Ｘ字
状に連結された背フレーム２と座台フレーム１は、背フ
レーム２の上端を降下する方向に傾動させると、座台フ
レーム１の上端が上昇するように傾動し、背フレーム２
の上端が上昇すると座台フレーム１の上端が降下するよ
うに傾動してロッキングする。

【０００７】さらに、本発明のスイングチェアーは、座
台フレーム１の前部に配設している水平横ロッド５に足
載ロッド３を連結している。足載ロッド３は、水平横ロ
ッド５の両端部に連結されて、前方に延長している。さ
らに、足載ロッド３は、垂直面内で回動できるように水
平横ロッド５に連結される。足載ロッド３は、足載シー
ト４を張設している。さらに、足載ロッド３は、前部に
折畳脚１３を連結している。座台フレーム１をロッキン
グさせると、足載ロッド３の連結部は水平横ロッド５に
対して回動し、足載ロッド３と座台フレーム１とは、互
いに反対方向に傾動する。

【０００８】本発明の請求項２のスイングチェアーは、
座台フレーム１の前部に、互いに平行で上下に配設して
なる２本の水平横ロッド５を設けている。上方の水平横
ロッド５はシート材７を連結している。下側の水平横ロ
ッド５は足載ロッド３を連結している。

【０００９】本発明の請求項３のスイングチェアーは、
足載ロッド３の前端を、水平横ロッド５に、回転できる
と共に脱着できるように連結している。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明
の技術思想を具体化するための折り畳み式のスイングチ
ェアーを例示するものであって、本発明の折り畳み式の
スイングチェアーは、構成部品の構造、材質、配置等を
下記のものに特定するものでない。本発明の折り畳み式
のスイングチェアーは、特許請求の範囲の要旨を変更し
ない範囲で、変更を加えることができる。

【００１１】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」および「課題を解決する
ための手段の欄」に示される部材に付記している。た
だ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に
特定するものでは決してない。

【００１２】図４に示す折り畳み式のスイングチェアー
は、背フレーム２と、座台フレーム１と、シート材７
と、下リンクロッド８と、上リンクロッド９と、足載ロ
ッド３と、足載シート４を備える。

【００１３】背フレーム２と座台フレーム１とは、金属
パイプを方形状に連結して製作している。背フレーム２
は、座台フレーム１よりも幅が狭い方形状で、座台フレ
ーム１の内側に配設されている。背フレーム２と座台フ
レーム１とは側面形状がＸ字状となるように、互いに交
差して、背フレーム２を座台フレーム１の内側に配設し
ている。

【００１４】座台フレーム１は、前部に、互いに平行に
上下に配設された２本の水平横ロッド５を設けている。
上側の水平横ロッド５は、方形状の座台フレーム１で構
成され、下側の水平横ロッド５は、座台フレーム１の縦
ロッドの下に、上側の水平横ロッド５と平行に１本の金
属パイプを固定したものである。下側の水平横ロッド５
は、止ネジで座台フレーム１の縦ロッドの下面に固定さ
れる。下側の水平横ロッド５と縦ロッドとの間には、ス
ペーサー６を挟着している。スペーサー６は、水平横ロ
ッド５と縦ロッドとの間に隙間を設ける。

【００１５】上側の水平横ロッド５は、シート材７を連
結し、下側の水平横ロッド５には足載ロッド３を連結す
る。この構造のスイングチェアーは、足載ロッド３の連
結部を、シート材７の下方に配設できる。このため、ロ
ッキングして、足載ロッド３の連結部が回動するとき、
この部分に足等を挟むことがない。また、足載シート４
をシート材７の下方に配設すると共に、足載シート４と
シート材７との隙間を狭く、あるいはなくして、足を足
載シート４に楽に載せてロッキングできる。

【００１６】ただ、本発明のスイングチェアーは、座台
フレームの前部に必ずしも２本の水平横ロッドを設ける
必要はない。図５に示すように、１本の水平横ロッド５
を設けて、この水平横ロッド５にシート材７と足載ロッ
ド３の両方を連結することもできる。この構造のスイン
グチェアーは、水平横ロッド５のシート材７を連結して
いる部分の両側に足載ロッド３を連結する。この構造の
スイングチェアーは簡単な構造で安価に製造できる特長
がある。

【００１７】さらに座台フレーム１は、図６に示すよう
に、前端部を下方に折曲することもできる。この座台フ
レーム１は、方形状に連結された座台フレーム１の前端
部を下方に折曲して、折曲された座台フレーム１の先端
で１本の水平横ロッド５を構成している。このスイング
チェアーも、水平横ロッド５に、シート材７を連結する
と共に、シート材７を連結している部分の両側に足載ロ
ッド３を連結している。この構造のスイングチェアー
は、折曲された座台フレーム１によって、足載ロッド３
との連結位置を下方に配設できると共に、背フレーム２
と座台フレーム１の交差位置をチェアーの中心方向に移
行させて、安定してロッキングできる特長がある。

【００１８】さらに、水平横ロッド５は、図７に示すよ
うに、座台フレーム１ではなくて上リンクロッド９を構
成する金属パイプで構成することもできる。この図のス
イングチェアーは、コ字状に折曲加工した金属パイプ
を、座台フレーム１の縦ロッドの先端に連結して、水平
横ロッド５を構成している。この図のスイングチェアー
は、１本の水平横ロッド５に、シート材７と足載ロッド
３の両方を連結している。ただし、この構造のスイング
チェアーも、水平横ロッドの下に、あるいは、座台フレ
ームの縦ロッド先端に水平横ロッドを固定して、上側の
水平横ロッドにシート材を連結して、下側の水平横ロッ
ドに足載ロッドを連結することもできる。

【００１９】足載ロッド３は、水平横ロッド５の両端部
に、前方に延長して、垂直面内で回動できるように連結
される。図の足載ロッド３は、先端にプラスチック製の
脱着連結具１１を固定している。

【００２０】脱着連結具１１は、図８に示すように、水
平横ロッド５を上下で弾性的に挟着する弾性アーム１１
Ａを前方に突出させており、後端には足載ロッド３を挿
通して連結する連結筒１１Ｂを一体成形して設けてい
る。足載ロッド３は、連結筒１１Ｂに挿入され、連結筒
１１Ｂと足載ロッド３を貫通する止ネジやピンで固定さ
れる。あるいは、足載ロッドは、接着して連結筒に固定
される。

【００２１】弾性アーム１１Ａは内面を水平横ロッド５
の表面に沿う形状に湾曲させている。上下の弾性アーム
１１Ａは先端の開口部を互いに接近させて、連結した水
平横ロッド５が外れないようにしている。弾性アーム１
１Ａは、水平横ロッド５に脱着するときに弾性変形し
て、先端の開口幅を広くする。水平横ロッド５に連結し
た状態では、先端の開口幅が狭くなって、水平横ロッド
５から外れない状態とする。この構造の足載ロッド３
は、水平横ロッド５に簡単に脱着して、しかも、連結す
る状態で弾性アーム１１Ａの内面が水平横ロッド５の表
面を摺動して、回動できるように、足載ロッド３を水平
横ロッド５に連結する。

【００２２】脱着連結具１１は、図９に示すように、下
方を開口したフック形状とすることもできる。この脱着
連結具１１は、フック１１Ｃを水平横ロッド５に引っか
けて、回動できるように連結する。足載ロッド３には足
を載せて荷重がかかるので、この状態としても、使用す
るときに外れることはない。

【００２３】足載ロッド３は、金属パイプをコ字状に折
曲して、その両端を水平横ロッド５に連結している。さ
らに、足載ロッド３は、足載シート４を連結するため
に、水平横ロッド５に連結する部分に連結ロッド１２を
固定している。

【００２４】足載ロッド３は、前部に折畳脚１３を連結
している。折畳脚１３は、金属パイプをコ字状に折曲
し、両端をほぼ直角に折曲して折曲部１３Ａを設けてお
り、この両端の折曲部１３Ａを、両側の足載ロッド３の
下に連結している。折畳脚１３は、折畳連結具１４を介
して、足載ロッド３に連結される。折畳連結具１４は金
属板をＵ溝状に折曲加工したものである。この折畳連結
具１４は、Ｕ溝の底部に足載ロッド３を入れて、止ネジ
やピンを貫通させて固定している。足載ロッド３の両側
から下方に突出する突出部には、回転軸１５を介して折
畳脚１３を連結している。回転軸１５は、突出部と、折
畳脚１３の折曲部１３Ａの金属パイプを貫通して、折畳
脚１３を足載ロッド３に連結する。折畳脚１３を折り畳
むとき、折畳脚１３が回転軸１５に対して回転する。た
だ、回転軸を折畳脚に固定して、回転軸を折畳連結具の
突出部に対して回転させることもできる。

【００２５】折畳脚１３は、スイングチェアーをロッキ
ングさせない状態で、足載ロッド３をほぼ水平とする高
さである。

【００２６】シート材７は、上に座って十分な強度を有
する可撓性の布地が使用される。シート材７の全長は、
上下端を背フレーム２と水平横ロッド５とに連結して、
上に座ることができる長さに裁断されている。また、シ
ート材７は、上端を背フレーム２の上端に、下端を水平
横ロッド５に連結している。シート材７は、上下端をＵ
曲して折り返し、折り返し部分を所定の幅に縫製し、縫
製部分に背フレーム２と水平横ロッド５を挿通して連結
することができる。また、シート材は、これに紐状体や
硬質リングを貫通し、紐状体や硬質リングに背フレーム
や水平横ロッドのパイプを挿通して連結することもでき
る。

【００２７】さらに、図６に示すスイングチェアーは、
シート材７の上端に、折り返し部材１６を連結してい
る。折り返し部材１６は、図１０に示すように、背フレ
ーム２の上端に配設されている。シート材７にもたれる
ときには、折り返し部１６を図の実線で示すように折り
返して、枕のようにして使用する。チェアーとして使用
するときには、図の鎖線で示すように広げて、邪魔にな
らないようにできる。折り返し部１６は、枕として使用
するときに、後頭部を載せて快適にできるように、折り
返された状態で前面に位置する部分にクッション材を内
蔵させて枕部１７としている。この構造のスイングチェ
アーは、硬い背フレームに、頭を直接に当接させること
なく、シート材７にもたれ掛かることができる。

【００２８】足載シート４は、足載ロッド３に張設され
たシートで、足を載せて十分な強度のある可撓性の布地
が使用される。足載シート４は、好ましくは、シート材
７と同じ布地を使用する。足載シート４は、足載ロッド
３と連結ロッド１２に張設された状態で、上に足を載せ
ることができる寸法に裁断されている。図４に示す足載
シート４は、一端を足載ロッド３の前端に、他端を連結
ロッド１２に連結している。足載シート４は、両端をＵ
曲して折り返し、折り返し部分を所定の幅に縫製し、縫
製部分に足載ロッド３と連結ロッド１２を挿通して連結
している。ただ、足載シート４は、図５と図６に示すよ
うに、両側を足載ロッド３に連結して張設することもで
きる。さらに、図７に示すように、足載ロッド３と連結
ロッド１２に、足載シート４の４辺を連結して張設する
こともできる。両側が足載ロッド３に連結される足載シ
ート４は、上に足を載せた状態で、足載ロッド３の縦パ
イプが直接に足に触れることがないので、快適に座れる
特長がある。

【００２９】背フレーム２と座台フレーム１の下端部分
は、下リンクロッド８を介して連結され、座台フレーム
１の上部と背フレーム２の中間部分とは、上リンクロッ
ド９を介して互いに連結されている。下リンクロッド８
と、上リンクロッド９とは、ピン１０を介して、背フレ
ーム２と座台フレーム１とに垂直面内で回動できるよう
に連結されている。ピン１０は、下リンクロッド８と上
リンクロッド９と背フレーム２と座台フレーム１とを水
平方向に貫通して、下リンクロッド８と上リンクロッド
９とが垂直面内で回動できるように、背フレーム２と座
台フレーム１とに連結されている。ピン１０の両端は、
抜けないように鍔状（図示せず）となっている。

【００３０】上リンクロッド９は、肘掛に併用でき、か
つ、背フレーム２と座台フレーム１とを連結できるよう
に、上方にアーチ状に湾曲した硬質ロッドである。この
上リンクロッド９は、背フレーム２と座台フレーム１と
同じように、金属製のパイプを所定の曲率半径で折曲加
工してアーチ状としている。上リンクロッド９は、ピン
１０を介して、一端を背フレーム２の外側に、他端を座
台フレーム１の内側に連結している。

【００３１】この構造のスイングチェアーは、図１１に
示すように、下リンクロッド８と上リンクロッド９と
が、背フレーム２と座台フレーム１との連結部分で回動
してスイングされる。

【００３２】さらに、図４と図６に示すスイングチェア
ーは、背フレーム２の下部に、ストッパ１８を設けてい
る。ストッパ１８は、背フレーム２の両側から外側に突
出して設けられている。ストッパ１８は、チェアーをス
イングするとき、座台フレーム１の上端が所定の位置ま
で降下すると、座台フレーム１の縦ロッドに当接して、
座台フレーム１が必要以上に降下するのを防止する。図
に示す背フレームは、１本の横ロッド１９を配設して、
ストッパ１８としている。横ロッド１９は、背フレーム
２の２本の縦ロッドを連結すると共に、縦ロッドの両側
から外側に突出してストッパ１８を構成している。この
構造のストッパ１８は、左右の位置を等しくして、降下
する座台フレーム１を確実に支持できる特長がある。ス
トッパ１８である横ロッド１９は、たとえば、溶着やネ
ジ止によって背フレーム２の縦ロッドに連結される。ス
トッパ１８は、好ましくは、座台フレーム１の上端を、
足載ロッド３の高さの１／２よりも降下させない位置に
配設される。ただ、ストッパ１８は、連結位置を上下に
変更できる構造として背フレーム２に連結することもで
きる。

【００３３】以上の構造のスイングチェアーは、図１２
に示すように、ほぼ水平に折り畳んで持ち運びする。た
だ、足載ロッド３は、水平横ロッド５から取り外して折
り畳むこともできる。

【００３４】さらに、図６に示すスイングチェアーは、
背フレーム２の上部に、日除け２０を連結している。日
除け２０は、日除けフレーム２１に張設された日除けシ
ート２２を、連結ロッド２３を介して背フレーム２に連
結している。図に示す日除け２０は、日除けシート２１
を折り畳みできる構造としている。この日除け２０は、
コ字状に折曲加工した３本の金属パイプで日除けフレー
ム２１を構成し、日除けフレーム２１の両先端をピン２
４で回動できるように連結ロッド２３の先端部に連結し
ている。さらに、３本の日除けフレーム２１の中間部
を、それぞれ日除けシート２２の両端と中央に連結し
て、日除けシート２２を扇のように開閉できる構造とし
ている。３本の日除けフレーム２１は、図１３に示すよ
うに、中央に位置する日除けフレーム２１の長さを両側
の日除けフレーム２１よりも短くして、日除けシート２
２を平面状に広げることができるようにしている。

【００３５】日除けシート２２は、直射日光を遮断でき
る布地やプラスチックシートが使用される。日除けシー
ト２２は、方形状に裁断されており、両端部と中央部を
日除けフレーム２１に連結している。

【００３６】連結ロッド２３は、一端に３本の日除けフ
レーム２１の先端をピン２４で連結すると共に、他端を
背フレーム２の縦ロッドに脱着自在に連結している。図
に示す連結ロッド２３は、脱着連結具２５を介して背フ
レーム２に連結している。この脱着連結具２５には、図
８に示す脱着連結具と同じ構造のものが使用できる。す
なわち、脱着連結具２５は、連結ロッド２３に連結され
る連結筒の先端に、背フレーム２の縦ロッドを弾性的に
挟着する弾性アームを設けた構造として、極めて簡単に
脱着できる。ただ、連結ロッド２３は、脱着連結具を介
することなく、ネジ止等の方法で、背フレーム２に脱着
自在に連結することもできる。

【００３７】以上の構造の日除け２０は、スイングチェ
アーを屋外で使用するときに、背フレーム２に取り付け
て、直射日光を遮断して極めて便利に使用できる。さら
に、日除け２０は、スイングチェアーから取り外して、
日除けシート２２を折り畳んで極めて便利に持ち運びで
き、また、狭いスペースに保管できる。

【００３８】さらに、本発明のスイングチェアーは、図
１４に示すように、背フレーム２を後方に傾斜させて、
ベッドのようにして使用することもできる。このスイン
グチェアーは、シート材７の上に横になってベッドのよ
うに使用できると共に、この姿勢で快適にスイングでき
る特長がある。

【００３９】さらに、本発明のスイングチェアーは、図
１５に示すように、上リンクロッド９を伸縮できる構造
として、チェアーとベッドの両方に理想の状態で使用す
ることもできる。この図に示すスイングチェアーは、上
リンクロッド９を伸長して、鎖線の位置から実線で示す
位置まで、背フレーム２を後方に傾斜している。この上
リンクロッド９は、直線状として、外パイプ９Ａの中に
内パイプ９Ｂを挿入した二重筒構造としている。さら
に、外パイプ９Ａを貫通して調節ネジ２６を設けてお
り、内パイプ９Ｂを固定して上リンクロッド９の長さを
調節できる構造としている。シート材７は、背フレーム
２を後方に傾斜させた状態で、平面に近い状態となるよ
うに張設されている。この構造のスイングチェアーは、
足載ロッド３を水平の姿勢として、理想の状態でチェア
ーとベッドの両方に併用して、しかも快適にスイングで
きる特長がある。

【００４０】図１５に示すスイングチェアーは、上リン
クロッド９を伸縮自在な構造としている。ただ、スイン
グチェアーは、上リンクロッドの連結位置を変更して、
あるいは、下リンクロッドを伸縮自在な構造として、あ
るいは、伸縮自在な上リンクロッドとこれ等の機構を組
み合わせた構造として、背フレームを後方に傾斜させて
チェアーとベッドの両方に理想の状態で使用することも
できる。

【００４１】

【発明の効果】本発明の折り畳み式のスイングチェアー
は、座台フレームの前に足を載せることができる足載シ
ートを設けて楽に座ることができると共に、座台フレー
ムと背フレームとの重量バランスを好ましい状態に保持
してロッキングできる特長がある。それは、本発明の折
り畳み式のスイングチェアーが、背フレームと座台フレ
ームとを、互いにＸ字状に交差して配設すると共に、下
リンクロッドと上リンクロッドとを介して、垂直面内で
回動自在に連結してロッキングできる構造としており、
背フレームの上部と、座台フレームの前部に配設してな
る水平横ロッドにシート材を連結すると共に、座台フレ
ームの前部の水平横ロッドに、足載シートを張設した足
載ロッドを連結しているからである。この構造のスイン
グチェアーは、座台フレームの前部の水平横ロッドに、
足載シートを張設した足載ロッドを連結しているので、
座台フレームの前に足を載せて、極めて快適に座ること
ができる特長がある。しかも、このスイングチェアー
は、座台フレームを前方に長く伸ばすことなく、座台フ
レームの前部に足載ロッドを連結しているので、極めて
簡単な構造で、足を載せる足載シートを配設できると共
に、足を足載シートに載せた状態、いいかえると足を伸
ばした状態で座っても、座台フレームと背フレームとの
重量バランスを好ましい状態に保持してロッキングでき
る特長がある。

【００４２】さらに、本発明の請求項３の折り畳み式の
スイングチェアーは、足載ロッドを水平横ロッドに回転
できるように連結しているので、図１１に示すように、
足載ロッドを座台フレームの前部に連結した状態で、足
載ロッドをスムーズに回動させて、スイングチェアーを
快適にロッキングできる特長がある。しかも、スイング
チェアーは、図１２に示すように、足載ロッドを回転さ
せて小さく折り畳みできるので、便利に持ち運びできる
特長も備える。さらに、この折り畳み式のスイングチェ
アーは、足載ロッドを水平横ロッドに脱着できるように
連結しているので、足載ロッドを装着した状態と、足載
ロッドを外した状態の使用方法を自由に選択して、用途
に応じて極めて便利に使用できる特長もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明者が先に開発した折り畳み式のスイング
チェアーの斜視図

【図２】図１に示すスイングチェアーがスイングする状
態を示す側面図

【図３】図１に示すスイングチェアーを折り畳んだ状態
を示す側面図

【図４】本発明の実施例の折り畳み式のスイングチェア
ーの斜視図

【図５】本発明の他の実施例の折り畳み式のスイングチ
ェアーの斜視図

【図６】本発明の他の実施例の折り畳み式のスイングチ
ェアーの斜視図

【図７】本発明の他の実施例の折り畳み式のスイングチ
ェアーの斜視図

【図８】図４に示すスイングチェアーの脱着連結具を示
す拡大側面図

【図９】脱着連結具の他の一例を示す側面図

【図１０】図６に示すスイングチェアーの折り返し部材
を示す断面図

【図１１】図４に示すスイングチェアーがスイングする
状態を示す側面図

【図１２】図４に示すスイングチェアーを折り畳んだ状
態を示す側面図

【図１３】図６に示すスイングチェアーの日除けの側面
図

【図１４】図６に示すスイングチェアーをベッドとして
使用する状態を示す側面図

【図１５】本発明の他の実施例のスイングチェアーをベ
ッドとして使用する状態を示す側面図

【符号の説明】

１…座台フレーム ２…背フレーム ３…足載ロッド ４…足載シート ５…水平横ロッド ６…スペーサー ７…シート材 ８…下リンクロッド ９…上リンクロッド ９Ａ…外パイプ
９Ｂ…内パイプ １０…ピン １１…脱着連結具 １１Ａ…弾性アーム
１１Ｂ…連結筒 １１Ｃ…フック １２…連結ロッド １３…折畳脚 １３Ａ…折曲部 １４…折畳連結具 １５…回転軸 １６…折り返し部材 １７…枕部 １８…ストッパ １９…横ロッド ２０…日除け ２１…日除けフレーム ２２…日除けシート ２３…連結ロッド ２４…ピン ２５…脱着連結具 ２６…調節ネジ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A47C 4/00 - 9/10

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 背フレーム(2)と、座台フレーム(1)と、
   シート材(7)と、下リンクロッド(8)と、上リンクロッド
   (9)とを備え、背フレーム(2)と座台フレーム(1)とは、
   一方の幅が他方の幅よりも狭く、一方が他方の内側に位
   置して、互いにＸ字状に交差して配設され、シート材
   (7)の上端部を背フレーム(2)の上部に連結して、シート
   材(7)の下端部を座台フレーム(1)の前部に配設している
   水平横ロッド(5)に連結しており、 背フレーム(2)と座台フレーム(1)は、下部を下リンクロ
   ッド(8)で互いに連結して、座台フレーム(1)の上部と背
   フレーム(2)の中間部とを上リンクロッド(9)で連結して
   おり、下リンクロッド(8)と上リンクロッド(9)は、ピン
   (10)を介して垂直面内で回動自在に、背フレーム(2)と
   座台フレーム(1)とに連結しており、下リンクロッド(8)
   と上リンクロッド(9)とを介して、Ｘ字状に連結された
   背フレーム(2)と座台フレーム(1)とが、背フレーム(2)
   の上端が降下すると、座台フレーム(1)の上端が上昇
   し、背フレーム(2)の上端が上昇すると座台フレーム(1)
   の上端が降下してロッキングするように構成されてなる
   スイングチェアーにおいて、 座台フレーム(1)の前部に配設している水平横ロッド(5)
   の両端部に、前方に延長して、垂直面内で回動できるよ
   うに足載ロッド(3)を連結しており、足載ロッド(3)には
   足載シート(4)を張設しており、さらに、足載ロッド(3)
   の前部に折畳脚(13)を連結しており、座台フレーム(1)
   をロッキングさせる状態で、足載ロッド(3)の連結部が
   水平横ロッド(5)に対して回動し、足載ロッド(3)と座台
   フレーム(1)とを反対の方向に傾動するようにしてなる
   ことを特徴とする折り畳み式のスイングチェアー。
2. 【請求項２】 座台フレーム(1)の前部に、互いに平行
   に上下に配設された２本の水平横ロッド(5)を設け、上
   方の水平横ロッド(5)にシート材(7)を連結して、下側の
   水平横ロッド(5)に足載ロッド(3)を連結している請求項
   １に記載される折り畳み式のスイングチェアー。
3. 【請求項３】 足載ロッド(3)を水平横ロッド(5)に、回
   転できると共に脱着できるように連結してなる請求項１
   に記載される折り畳み式のスイングチェアー。