JP3037917U - 椅 子 - Google Patents

椅 子

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JP3037917U
JP3037917U JP1996011828U JP1182896U JP3037917U JP 3037917 U JP3037917 U JP 3037917U JP 1996011828 U JP1996011828 U JP 1996011828U JP 1182896 U JP1182896 U JP 1182896U JP 3037917 U JP3037917 U JP 3037917U
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seat
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敏夫 西尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のベッドを代用できる椅子には、病院を始
めとする公共のスペースに設置された場合に、耐久性と
安定性・安全性を両立できるものがない。 【解決手段】座2と、この座2の両側縁に設けた固定肘
掛け4と、少なくとも起立位置と座2に対して略面一な
る倒伏位置との間で回動可能な背もたれ3とを設けてな
るものにおいて、起立位置にある背もたれ3を、座2に
付帯して設けた操作レバー61及びロックプレート62
からなる第1のロック機構6と、固定肘掛け4に付帯し
て設けたネジ孔71及びネジ73からなる第2のロック
機構7とを介してそれぞれ座2及び固定肘掛け4に同時
に係止させるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、病院のロビーや待合室等に好適に適用可能な椅子に関するものであ る。
【0002】
【従来の技術】
病院のロビーや待合室を始め、公共のオープンスペースには、多人数を座らせ るためにロビーチェアが常設されている場合が少なくない。このような場所に配 置されるロビーチェアは、連日多数の人が入れ替わり立ち替わり利用するもので あり、比較的小さい子供の悪戯の恰好の対象ともなるため、強度があると同時に シンプルな構造からなるものが望まれる。このような事情から、この種の場所に 配置されるロビーチェアは、座に背もたれが一体的に固定された単純な構造をな しているのが通例である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、前述した病院のロビーや待合室を始め、各種公共施設等に設置され るロビーチェアは、天災事変やある種の団体の破壊活動等によって多数の緊急患 者が同時に発生した場合に臨時ベッドとして代用されるのがしばしばである。 ところが、従来のロビーチェアは前述した理由で背もたれが固定されているた め、背もたれが邪魔になって患者が寝るには狭く、応急処置を施すにも不便極ま りないものとなっている。
【0004】 これに対して、背もたれを回動させることでベッドとしても代用できる所謂ソ ファーベッドを採用することも考えられるが、この種のソファーベッドは従来よ り主として家庭向けに開発されているものが殆どであり、このような用途に適合 するものは見当たらない。すなわち、従来のソファーベッドは、ソファーとして 使用する際には背もたれと座の蝶着位置付近を適当なロック機構を用いてロック しておき、ベッドとして使用する際には側方に付帯して設けられた操作レバーを 回動操作するか、若しくは背もたれを経過的に前方へ起こすかして、かかるロッ ク機構を解除し、背もたれを座に略面一となる位置まで回動させるようにしてい る。このため、背もたれにさほど強度がなく、操作も子供の悪戯程度で行えるも のであるなど、公共のスペースに設置するには不向きなものとなっている。また 、倒伏した背もたれは、蝶着位置付近において再びロックするようにしているの が通例であるため、ベッドとして使用する際にそのロック部分に過大な荷重が作 用し易く、安定性や安全性にも問題が残る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の問題点を解決するために、本考案は、通常使用時に背もたれを十分な強 度の下に保持しておくことができ、子供の悪戯によって簡単に背もたれが回動す るような危険もなく、尚且つ緊急時には背もたれを簡単に倒してベッドとして代 用できる機能を備えた椅子を提供することとしている。
【0006】
【考案の実施の形態】
すなわち、本考案の椅子は、座と、この座の両側縁に設けた固定肘掛けと、前 記座に少なくとも起立位置と該座に対して略面一なる倒伏位置との間で回動可能 に枢着された背もたれとを具備してなるものにおいて、起立位置にある背もたれ を、座に付帯して設けた第1のロック機構と、固定肘掛けに付帯して設けた第2 のロック機構とを介してそれぞれ座及び固定肘掛けに同時に係止させ得るように 構成してなることを特徴とする。この場合、第1のロック機構は座に直接付帯さ れるものに限らず、座の隣接位置において脚等に付帯させておく態様をも含むも のである。
【0007】 このような構成のものであれば、起立位置において背もたれは第1、第2のロ ック機構を介して座及び固定肘掛けの双方に二重ロック状態で支持されることに なる。このため、背もたれが座のみに支持されている場合に比べて、他の構成が 同じであれば背もたれに確実に高い強度を付与することができる。しかも、両ロ ック機構のロック状態を解除しない限り、背もたれが回動し得ないものであるた め、子供の悪戯によって背もたれが簡単に倒伏するような事がなく、使用状態の 安定性、安全性も高められるものとなる。
【0008】 第1のロック機構の好ましい実施の態様としては、操作レバーと、この操作レ バーに連動して作動するロックプレートとを具備し、操作レバーの特定の操作位 置でロックプレートを座の後端と背もたれの下端との隙間に進入させて背もたれ の倒伏荷重を座に支持させ得るように構成してなるものが挙げられる。 第2のロック機構の好ましい実施の態様としては、背もたれの側面に設けたネ ジ孔と、固定肘掛けに螺進退可能に保持させてなるネジとを具備し、ネジをネジ 孔に螺入させることによって背もたれの倒伏荷重を固定肘掛けに支持させ得るよ うに構成してなるものが挙げられる。
【0009】 第1のロック機構の操作レバーを操作するだけでは二重ロック機能が損なわれ ないようにするためには、第1のロック機構を、背もたれを起立位置から更に反 倒伏方向へ一定角度以上回動させた姿勢でのみロック解除可能なものとし、第2 のロック機構のロック状態を解除しない限り第1のロック機構のロック状態を解 除し得ないように構成しておくことが有効となる。
【0010】 一方、この種のソファーベッドタイプの椅子をベッドとして使用する際の安定 性を高め、同時に椅子として使用する際の使い勝手を向上するためには、背もた れを起立位置に固定できるように構成するとともに、座の後端から後方に向かっ て棚板を延出させ、倒伏位置に回動した背もたれの背面をこの棚板の上面に添設 させ得るようにしているものが挙げられる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を、図面を参照して説明する。 この実施例の椅子は、図1及び図2に示すように、支持体1に座2を固定し、 この座2に背もたれ3及び固定肘掛け4を付帯させてなるロビーチェアタイプの もので、背もたれ3を、所定の起立位置から所定の倒伏位置の間で回動させ得る ようにしている。
【0012】 詳述すると、支持体1は、図1〜図3に示すように、長手方向3箇所に配設し た脚体11に前フレーム12及び後フレーム13を横架して固定するとともに、 両フレーム12、13の間に中間フレーム14を並行に配設し、この中間フレー ム14の左右両端近傍部を連結パイプ15を介してそれぞれ前フレーム12及び 後フレーム13に支持させたものである。脚体11は、前フレーム12の前壁と 後フレーム13の後壁とを挟み込むように配設した上向きコ字形の外板11aと 、前フレーム12の後壁と後フレーム13の前壁との間に配設した部分円弧状の 内板11bとを、両板11a、11bの上端近傍において下向きコ字形の連結金 具11cにより連結した構造からなるもので、外板11a、内板11b及び連結 金具11cに同時に添設し得る位置に前記前フレーム12及び後フレーム13を 添設させ、溶接等の適宜の手段によって剛着している。また、前フレーム12及 び中間フレーム14には、それらフレーム12、14よりも高位置に座受面を有 する座受金具16が長手方向の対応する所要箇所に固設してあり、中間フレーム 14及び後フレーム13には、それらフレーム14、13と略同一高さ位置に棚 受面を有する棚受金具17が長手方向の対応する所要箇所に固設してある。
【0013】 座2及び背もたれ3は、図1に示すように、座要素2a及び背要素3aをそれ ぞれ3個づつ連ね、少なくとも隣接する背要素3a同士を相互に外部から視認し 得ない位置において背連結金具3bを介して連結した構成からなるもので、各座 要素2aの左右両側後端部及び各背要素3aの左右両側下端部には、図3及び図 4に示すように、座要素2aと共に静止する固定ブラケット21及び背要素3a と共に回動する可動ブラケット31が取着してある。固定ブラケット21は座要 素2aに設けた凹部内に位置づけられ、可動ブラケット31はこの固定ブラケッ ト21の外側に密接に重合する位置関係に設定されている。そして、固定ブラケ ット21の後縁上端近傍部と可動ブラケット31の前縁上端近傍部とを各所にお いて連結軸5を介して連結し、背要素3aを座要素2aに回動可能に枢着すると ともに、前記各座要素2aの下面を前述した支持体1の座受金具16に添設し、 下面側からこの座受金具16に挿通した図示しないネジを対応する各座要素3a に締着することによって、座要素2aひいては座2全体を支持体1に固定してい る。
【0014】 肘掛け4は、図1、図2及び図4に示すように、その本体部41が左右対称な アーチ状をなす木製のもので、両基端42にはそれぞれネジ挿通孔42aが設け てある。そして、これらのネジ挿通孔42aにつまみ部43aを有するネジ43 を螺装し、先端を前フレーム12の端面及び後フレーム13の端面に螺刻したネ ジ孔12a、13aにそれぞれ螺着することによって、肘掛け4を座2の側面及 び背もたれ3の側面に隣接する位置において支持体1に着脱可能に取り付け得る ようにしている。
【0015】 このような構成において、本実施例は、起立位置にある背もたれ3を、座2に 付帯して設けた第1のロック機構6と、固定肘掛け4に付帯して設けた第2のロ ック機構7とを介してその起立位置にロックするようにしている。 第1のロック機構6は、操作レバー61と、この操作レバー61に連動して作 動するロックプレート62とを具備してなる。ロックプレート62は、図3及び 図5に示すような平板状のもので、中間フレーム14の端部付近にヒンジ63( 図2参照)を介して背もたれ3の回動方向に回動可能に蝶着されており、操作レ バー61はその下半部を前記ロックプレート62の外側縁部に沿って固設されて いる。一方、前述した座2の固定ブラケット21には、その後端下部に切欠き2 1aが設けてあり、操作レバー61を図5に実線で示す略起立したロック位置に 回動させたときにそのロックプレート62の内縁62a側の上端前面が固定ブラ ケット21の切欠き21aに係合し、操作レバー61を背もたれ3が倒伏する方 向に向かって同図中想像線で示す所定のロック解除位置にまで回動させたときに ロックプレート62をその切欠き21aから退避させ得るように設定している。 また、背もたれ3の可動ブラケット31にも、その前端下部に切欠き31aが設 けてあり、操作レバー61がロック解除位置にあるときにはこの可動ブラケット 31は前記ロックプレート62と一切干渉することなく起倒動作可能であるが、 背もたれ3を一旦図1及び図2に示す所定の起立位置を越えて更に反倒伏位置側 へ一定角度以上回動させ、その状態で操作レバー61をロック位置に回動させ、 引き続き背もたれ3を倒伏位置方向に回動させたときには、背もたれ3が上述し た所定の起立位置に達した時点で前記可動ブラケット31の切欠き31aがロッ クプレート62の内縁62a側の上端背面に係合し、背もたれ3のそれ以上の倒 伏動作を禁止し得るようにしている。すなわち、この第1のロック機構6は、操 作レバー61のロック位置で前記ロックプレート62を座2の後端と背もたれ3 の下端との隙間に進入させて背もたれ3の倒伏荷重を座2に支持させ、背もたれ 3を一旦経過的に前方へ倒した後に操作レバー61をロック解除位置に回動操作 することによってそのロック状態を解除し得るものとなっている。
【0016】 第2のロック機構7は、図1、図2及び図4に示すように、起立位置において 固定肘掛け4に隣接する背もたれ3の側面にネジ孔71を開口させるとともに、 固定肘掛け4を構成する本体部41の上端下面にネジ孔72を設けて操作部73 aを有するネジ73を螺進退可能に保持させてなるもので、このネジ73の先端 を前記背もたれ3のネジ孔71に螺入させることによって、起立位置にある背も たれ3の倒伏荷重を固定肘掛け4に支持させ得るようにしている。
【0017】 なお、前述した支持体1の棚受金具17には、座2や背もたれ3と略同じ長手 寸法を有する棚板8が添設されて、下面側から挿入した図示しないネジによって 定着されており、背もたれ3が座2と略水平な位置にまで回動した図6及び図7 に示す状態で、該背もたれ3の背面をその棚板8の上面に添接させ得るように設 定している。
【0018】 以上のようにして、この実施例の椅子は、背もたれ3を起立位置に保持すれば 一般的なソファーに類する形態をとり、背もたれ3を倒伏位置に保持すればベッ ドに類する形態をとり得るものである。このため、例えば病院のロビーや待合室 等に配置した場合、通常は椅子として不都合なく使用でき、緊急時には代用ベッ ドとして有効に機能させることができる。
【0019】 しかも、この椅子は、起立位置にある背もたれ3を、座2に付帯して設けた第 1のロック機構6と、固定肘掛け4に付帯して設けた第2のロック機構7とを介 して、それぞれ座2及び固定肘掛け4の双方に同時に係止させておくことができ るものである。このため、背もたれ3が座2のみに支持されている従来のものに 比べて、背もたれ3に高い強度を付与することができ、頻繁に利用されても有効 な耐久性を持続し得るものとなる。その上、両ロック機構6、7のロック状態を 解除しない限り、背もたれ3が回動し得ない2重ロック構造のものであるため、 子供の悪戯によって簡単に背もたれ3が倒伏するような事がなく、公共のスペー スに配置しても使用状態の安定性、安全性を有効に向上させることができる。
【0020】 特に、この実施例では、前記第1のロック機構6を、操作レバー61と、この 操作レバー61に連動して作動するロックプレート62とから構成し、操作レバ ー61の特定の操作位置でロックプレート62を座2の後端に設けた固定ブラケ ット21と背もたれ3の下端に設けた可動ブラケット31との隙間に進入させて 背もたれ3の倒伏荷重を座2に支持させるようにしており、両ブラケット21、 31は座2と背もたれ3とを枢着するために必須のものであるため、操作レバー 61を固設したロックプレート62を支持体1の中間フレーム14の適宜位置に 蝶着するだけでこの第1のロック機構6を構成することができ、構造簡単にして 平易な操作により確実な作動を行わせることができる。
【0021】 また、この実施例における第2のロック機構7は、背もたれ3の側面に設けた ネジ孔71と、固定肘掛け4に螺進退可能に保持させたネジ73とを具備し、起 立位置にある背もたれ3に対してネジ73をネジ孔71に螺入させることによっ て背もたれ3の倒伏荷重を固定肘掛け4に支持させ得るようにしているため、簡 単な構造で起立位置における背もたれ3の保持力を効果的に高めることが可能と なる。
【0022】 更に、前記第1のロック機構6は、背もたれ3を起立位置から更に反倒伏方向 へ一定角度以上回動させた姿勢(図5における想像線参照)でのみロック解除可 能であるのに対して、背もたれ3は第2のロック機構7のロック状態を解除しな い限り回動し得ないものであるため、この椅子は万一子供がいたずらで比較的操 作し易い第1のロック機構6の操作レバー61に手を掛けても、それのみによっ て操作レバー61が回動して第1のロック機構6が解除されるようなことがない 。つまり、この椅子は、第2のロック機構7を先に操作し、次に第1のロック機 構6を操作して、初めて両ロック機構6、7のロック解除が可能なものである。 このため、背もたれ3の二重ロック性が有効に発揮されるものとなる。
【0023】 更にまた、この実施例の椅子は、肘掛け4を、つまみ部43aを操作するだけ で工具を用いることなく簡単に支持体1から取り外せるようにしているため、例 えばベッドとして利用する場合に肘掛け4が邪魔であれば図8に示すように簡単 に撤去することができ、目的、用途に応じて適切な形態をとることが容易となる 。勿論、この椅子は第1のロック機構6のみでも背もたれ3を支持し得るもので あるため、仮に肘掛け4を撤去しても背もたれ3を起立位置にロックして使用す ることは可能であり、利用形態の多様化という点で本考案はこのような使用形態 を排除するものではない。
【0024】 以上に加えて、この実施例の椅子は、座2の後端から後方に向かって棚板8を 延出させ、倒伏位置に回動した背もたれ3の背面をこの棚板8の上面に添設させ 得るようにしているため、ベッドとして使用する際の上載荷重を確実に支持して その安定性や安全性を高めることができるのは勿論のこと、椅子として使用する 際にも図9に示すように前後方向に多数配列されていればその棚板8を後方の椅 子に着座した者の手荷物X等を置く場所として有効利用することができるので、 椅子の付加価値を高める上で有用なものとなり得る。この棚板8は、同時に支持 体1の補強材としても機能することは言うまでもない。
【0025】 なお、各部の具体的な構成は、図示実施例のものに限定されるものではなく、 本考案の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0026】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載される効果を奏す る。 すなわち、本考案の椅子は、両側縁に固定肘掛けを有する座に対して、起立位 置と、略面一な倒伏位置との間で背もたれを回動可能に枢着してなるものである ため、病院のロビーや待合室を始め公共のスペースに配置した場合に、常時はロ ビーチェア等としての機能を発揮し、緊急時には臨時ベッドとしての有効利用が 可能となるものである。
【0027】 しかも、この椅子は、起立位置にある背もたれを、座に付帯して設けた第1の ロック機構と、固定肘掛けに付帯して設けた第2のロック機構とを介してそれぞ れ座及び固定肘掛けの双方に同時に係止させておけるものである。このため、背 もたれに高い強度を確保することができ、公共の場所で多数の人に頻繁に利用さ れても有効な耐久性を発揮することができる。
【0028】 特に、第1のロック機構を、上記のような操作レバーとロックプレートの組み 合わせによって構成した場合には、構造簡単にして、平易な操作により確実な作 動を行わせることができる。 また、第2のロック機構を、上記のようなネジ孔とネジの組み合わせによって 構成した場合には、簡単な構造によって起立位置における背もたれの保持力を効 果的に高めることが可能となる。
【0029】 更に、第1のロック機構の操作位置を所定の起立位置から変位した位置に設定 して、第2のロック機構のロック状態を解除しない限り第1のロック機構のロッ ク状態を解除し得ないように構成した場合には、安全装置としての機能が付加さ れるため、子供の悪戯によって簡単に背もたれが倒伏するような事がなく、公共 のスペースに配置しても使用状態の安定性、安全性を有効に高めることができる 。
【0030】 更にまた、座の後端から後方に向かって背もたれを支持する棚板を延出させて おけば、ベッドとして使用する際に上載荷重を確実に支持して安定性や安全性を 高めることができるのは勿論のこと、椅子として使用する際にも該椅子が前後方 向に多数配列されればその棚板を後方の椅子に着座した者の荷物置場として利用 でき、椅子の付加価値を有効に高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を背もたれを起立させて示す
斜視図。
【図2】同側面図。
【図3】図1の分解斜視図。
【図4】同実施例の固定肘掛けを分解した斜視図。
【図5】同実施例の要部を示す斜視図。
【図6】同実施例を背もたれを倒伏させて示す斜視図。
【図7】同側面図。
【図8】同実施例の一使用状態を示す側面図。
【図9】同実施例の他の使用状態を示す側面図。
【符号の説明】
2…座 3…背もたれ 4…固定肘掛け 6…第1のロック機構 7…第2のロック機構 8…棚板 61…操作レバー 62…ロックプレート 71…ネジ孔 73…ネジ

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】座と、この座の両側縁に設けた固定肘掛け
    と、前記座に少なくとも起立位置と該座に対して略面一
    なる倒伏位置との間で回動可能に枢着された背もたれと
    を具備してなるものにおいて、 起立位置にある背もたれを、座に付帯して設けた第1の
    ロック機構と、固定肘掛けに付帯して設けた第2のロッ
    ク機構とを介してそれぞれ座及び固定肘掛けに同時に係
    止させ得るように構成してなることを特徴とする椅子。
  2. 【請求項2】第1のロック機構を、操作レバーと、この
    操作レバーに連動して作動するロックプレートとを具備
    してなるものにし、操作レバーの特定の操作位置でロッ
    クプレートを座の後端と背もたれの下端との隙間に進入
    させて背もたれの倒伏荷重を座に支持させ得るように構
    成してなることを特徴とする請求項1記載の椅子。
  3. 【請求項3】第2のロック機構を、背もたれの側面に設
    けたネジ孔と、固定肘掛けに螺進退可能に保持させてな
    るネジとを具備してなるものにし、ネジをネジ孔に螺入
    させることによって背もたれの倒伏荷重を固定肘掛けに
    支持させ得るように構成してなることを特徴とする請求
    項1記載の椅子。
  4. 【請求項4】第2のロック機構を、背もたれの側面に設
    けたネジ孔と、固定肘掛けに螺進退可能に保持させてな
    るネジとを具備してなるものにし、ネジをネジ孔に螺入
    させることによって背もたれの倒伏荷重を固定肘掛けに
    支持させ得るように構成してなることを特徴とする請求
    項2記載の椅子。
  5. 【請求項5】第1のロック機構を、背もたれを起立位置
    から更に反倒伏方向へ一定角度以上回動させた姿勢での
    みロック解除可能なものとし、第2のロック機構のロッ
    ク状態を解除しない限り第1のロック機構のロック状態
    を解除し得ないように構成していることを特徴とする請
    求項1記載の椅子。
  6. 【請求項6】座の後端から後方に向かって棚板を延出さ
    せ、倒伏位置に回動した背もたれの背面をこの棚板の上
    面に添設させ得るようにしていることを特徴とする請求
    項1記載の椅子。
  7. 【請求項7】座と、この座の両側縁に設けた固定肘掛け
    と、前記座に少なくとも起立位置と該座に対して略面一
    なる倒伏位置との間で回動可能に枢着された背もたれと
    を具備してなるものにおいて、 起立位置にある背もたれを保持する位置にロック機構を
    設けるとともに、座の後端から後方に向かって棚板を延
    出させ、倒伏位置に回動した背もたれの背面をこの棚板
    の上面に添設させ得るようにしていることを特徴とする
    椅子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019054835A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 コクヨ株式会社 ソファユニット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019054835A (ja) * 2017-09-19 2019-04-11 コクヨ株式会社 ソファユニット
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