JPH05158509A - 電気系隔離箇所表示装置 - Google Patents

電気系隔離箇所表示装置

Info

Publication number
JPH05158509A
JPH05158509A JP32553991A JP32553991A JPH05158509A JP H05158509 A JPH05158509 A JP H05158509A JP 32553991 A JP32553991 A JP 32553991A JP 32553991 A JP32553991 A JP 32553991A JP H05158509 A JPH05158509 A JP H05158509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isolation
circuit
sequence circuit
sequence
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32553991A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Nagaoka
幸夫 長岡
Hiroyuki Yuji
弘幸 湯地
Kanji Kato
監治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP32553991A priority Critical patent/JPH05158509A/ja
Publication of JPH05158509A publication Critical patent/JPH05158509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】保守作業により発生が予想される警報や作動イ
ンタロックの判定と、これを回避するための隔離箇所の
判断を支援すること。 【構成】シーケンス回路の構成と状態を記憶するシーケ
ンス回路データ記憶手段1と、シーケンス回路の動作を
解析して状態変化箇所を判定するシーケンス回路解析手
段2と、シーケンス回路の状態変化箇所からその変化を
抑制するための隔離箇所の候補を判定する隔離箇所判定
手段3と、隔離条件に適合した隔離箇所を判定して、そ
れらの隔離箇所候補について優先順位をつける優先順位
判定手段4と、隔離箇所候補を作動インタロックと対応
付けて入出力装置に表示する表示制御手段5よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業プラントにおける
保守作業の作業手順作成を支援する装置に係り、特に、
保守作業により発生する電気的な影響を抑制するための
隔離方法を策定するのに好都合な電気系隔離箇所表示装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラント機器の保守作業を実施する場
合、作業による機器操作で生じる可能性がある警報発生
やインタロック作動を避ける必要がある。この手段とし
て、リレー回路によって構成されている論理回路(通称
シーケンス回路、以下シーケンス回路と称する)におい
て、端子のジャンパ(端子短絡)やリフト(端子開放)
等の隔離操作が実施される。この隔離箇所を決定するに
は、シーケンス回路を表現した展開接続図(シーケンス
回路図)を参照してリレーの状態変化を順に辿ってい
き、最終的に作動する警報やインターロックを判断する
と共に、動作経路上の端子を抽出して隔離方法を決定す
る必要がある。
【0003】このような発生警報やインターロックに関
連するシーケンス図は、通常一頁に収まらず数頁から十
数頁に及び、膨大な量のシーケンス回路図の中から、該
当する回路図を探して動作を調べるのに多くの労力を要
している。
【0004】このような保守作業時における電気系隔離
箇所の選定を支援するための従来技術として、「電気系
アイソレーション支援システム」(日本原子力学会19
90年会A25)が発表されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常目的とする警報や
インタロック作動を抑制できる隔離箇所は唯一でなく、
複数の隔離可能箇所が存在する。また、保守作業の内容
によっては、作動する全てのインタロックを抑制すべき
場合と、特定のインタロックだけは意図的に作動させる
ような場合もあり、このような隔離条件によって隔離箇
所は異なる。
【0006】従来技術はシーケンス回路上の隔離箇所を
自動的に選定するものであるが、複数箇所ある候補のう
ちの一箇所を提示している。このため、ユーザの判断で
選定された隔離箇所以外で対策したい場合に、他の隔離
可能箇所がどこかを判断するのが困難である。
【0007】そこで、本発明の目的は、保守作業により
発生が予想される警報や作動インタロックを回避するた
めの複数の隔離可能箇所を抽出して、それらを作動イン
タロックと関連付けて表示することにより、隔離目的に
最も適合した隔離箇所をユーザが選定するのに好都合な
電気系隔離箇所表示装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではシーケンス回路の構成と状態を記憶する
シーケンス回路データ記憶手段と、シーケンス回路の動
作を解析して状態変化箇所を判定するシーケンス回路解
析手段と、シーケンス回路の状態変化箇所からその変化
を抑制するための隔離箇所の候補を判定する隔離箇所判
定手段と、隔離条件に適合した隔離箇所を判定して、そ
れらの隔離箇所候補について優先順位をつける優先順位
判定手段と、隔離箇所候補を表示する隔離箇所表示手段
を設けた。
【0009】
【作用】シーケンス回路データ記憶手段にはシーケンス
回路図の各リレー回路の論理条件と接点やリレー等の回
路要素の状態を記憶する。シーケンス回路解析手段は、
保守作業により発生が予想されるプロセスデータの変
化,リミットスイッチの状態変化、あるいは操作スイッ
チの操作内容から、それらの接点が使用されているリレ
ー回路の論理条件をシーケンス回路データ記憶手段を参
照して調べ、状態が変化する全てのリレー回路と最終的
に発生する警報や作動機器を判定する。隔離箇所判定手
段は状態が変化したリレー回路の論理要素の中から端子
を探し、状態変化の内容によってジャンパ(端子短絡)
かリフト(端子開放)かの隔離方法を判定する。優先順
位判定装置は隔離箇所判定手段で抽出された複数の隔離
箇所に対して、与えられた隔離条件に適合する隔離箇所
を判定して、それらに対して作業場所や、隔離実施箇所
数,隔離手段等に基づいて優先順位を付ける。隔離箇所
表示手段は隔離箇所判定手段で抽出された隔離箇所と優
先順位を作動インタロックと対応付けて表示装置に表示
する。
【0010】これによって、保守作業により発生する警
報やインタロックの内容と、それを抑制するための適切
な隔離箇所がわかり、ユーザによる隔離箇所の選定を支
援することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0012】図1は本発明の電気系隔離箇所表示装置の
構成を示すブロック図である。図1において、1はシー
ケンス回路データ記憶手段、2はシーケンス回路解析手
段、3は隔離箇所判定手段、4は優先順位判定手段、5
は表示制御手段、6は一時記憶手段、7は入出力装置で
ある。なお、図中の実線は制御の流れ、点線は情報の流
れを示す。
【0013】シーケンス回路データ記憶手段1にはシー
ケンス回路の各リレーの励磁回路の構成と接点状態を表
したシーケンス回路データを記憶している。入出力装置
7からは、保守作業により発生が予想されるプロセスデ
ータの変化,リミットスイッチの状態変化、あるいは、
操作スイッチの操作内容等の初期事象を入力する。シー
ケンス回路解析手段2はこの初期事象によって状態が変
化するリレー励磁回路を順に追跡して、最終的に発生す
る警報や作動機器を調べ、その状態変化の経過を一時記
憶手段6に記憶する。隔離箇所判定手段3は状態が変化
した各リレー励磁回路について、その論理要素の中から
端子を探し、状態変化の内容(励磁状態から無励磁状
態、またはその逆)によってジャンパ(端子短絡)かリ
フト(端子開放)かの隔離方法を決定する。表示制御手
段5は上記の処理により探索された隔離箇所の候補を入
出力装置7に表示する。また、発生警報や作動機器等の
各インタロック項目に対して、許容か抑制かの隔離条件
を入出力装置7から入力することにより、優先順位判定
手段4では隔離箇所判定手段3で抽出された複数の隔離
箇所の中から隔離条件に適合する隔離箇所を判定し、そ
れらに対して作業場所や、隔離実施箇所数,隔離手段等
の判断基準に基づいて優先順位をつけ、表示制御手段5
を介して優先順位を入出力装置7に表示する。
【0014】以下、各手段の機能及び動作について詳細
に説明する。
【0015】図2はシーケンス回路の一例であり、図3
は図2の回路に関するシーケンス回路データの例を示し
たものである。図2において、R1,R2はリレー、A
1は警報、T1ないしT10は端子、C1,C2,C
3,L1,R1−1及びR1−2は接点である。ここ
で、接点のうちR1−1とR1−2はリレーR1の接
点、L1はプロセスデータの値によって開閉するリミッ
トスイッチの接点とする。
【0016】シーケンス回路データは図3に示すように
リレーデータ,警報データ,機器データ,論理回路デー
タ,リレー接点データ,リミットスイッチデータ,端子
データ等シーケンス回路の構成要素毎に作成される。リ
レーデータ,警報データはそのリレーの励磁条件または
警報の発生条件となる論理回路名(logic)と状態(stat
e)を記述している。リレーデータについてはさらにその
リレーの動作によって状態が変化する接点名(コンタク
ト−a,コンタクト−b)を記述する。ここでコンタク
ト−aはリレーの励磁により閉成する接点(a接点)、
コンタクト−bはリレーが非励磁の時に閉成する接点
(b接点)である。たとえば、リレーR1の論理回路は
R1−L、現在の状態は励磁状態(1)、a接点として
R1−1とR1−2をもつことを表している。
【0017】また、機器データはポンプや弁等の機器の
起動/停止条件を表し、本例では機器DEV1はリレー
R3の励磁により起動し、リレーR2の励磁により停止
することを表している。論理回路データはリレーや警報
の論理回路構成を表現し、例えば、論理回路A1−Lは
回路要素としてT5、A1−L1及びT6でAND論理
回路が構成され、論理演算結果が0であることを表す。
論理回路A1−Lの回路要素A1−L1は部分的な論理
回路であり、R1−1とC2によるOR論理回路を構成
していることを示している。リレー接点データは現在の
接点状態(0が開,1が閉)、リミットスイッチデータ
は接点が閉成するプロセスデータの値と比較条件、端子
データは端子の開放(リフト)や短絡(ジャンパ)状態
を表現している。
【0018】図4はシーケンス回路解析手段2の処理の
流れを示したフローチャートである。入出力装置7から
保守作業により発生が予想されるプロセスデータの変化
として、例えば、プロセスデータ流量Xが0.0になる
と入力されたとする。シーケンス回路解析手段2は、ま
ず、プロセスデータの値より接点変化の有無を調べる。
すなわち、図3に示したシーケンス回路データ記憶手段
1の中のリミットスイッチデータL1を参照して基準値
と比較し、プロセスデータ流量Xが100.0以下にな
ればその接点状態が1(閉)から0(開)になると判断
する。続いて、処理ブロック150でリミットスイッチ
データL1の接点を論理要素とする論理回路データR1
−Lについて論理演算を実行する。図2の回路例ではリ
ミットスイッチ接点L1の状態変化により論理回路の状
態が1から0に変化する。
【0019】処理ブロック160で論理回路状態の変化
を判定し、処理ブロック170でその変化によりリレー
や警報の状態が変化するかを調べる。リレーの状態変化
があれば、処理ブロック180でそのリレーが持つ接点
の状態を変化させると共に、処理ブロック190で機器
の起動/停止を判定する。リレー接点の状態変化は、コ
ンタクト−aに記述された接点についてはリレーの励磁
により接点閉とし、コンタクト−bの接点についてはリ
レーの非励磁によって接点閉とする。本例では接点R1
−1とR1−2がリレーR1の励磁により開(0)から
閉(1)に変化する。
【0020】なお、処理ブロック150の論理演算で、
端子については通常状態(lift,jump_tb=0)であれ
ば演算対象から除外し、端子がリフト(lift=1)され
ていれば、他の接点等の要素の状態に係わらず演算結果
を0とする。端子がジャンパ(jump_tbに相手端子名が
設定)されていれば、ジャンパ相手の端子までの要素を
演算対象から除外する。
【0021】この処理を接点及び論理回路の状態変化が
なくなるまで繰返し実行し、処理ブロック120,13
0,150,170,180、及び190において状態
変化の内容を一時記憶手段6に記憶する。図5に一時記
憶手段5に記憶される状態変化データの例を示す。本例
では、リレー接点R1−1とR1−2が0から1に変化
した後、論理回路A1−L1の状態が0から1、論理回
路A1−Lの状態が0から1に変化し、警報A1の状態
が0から1に変化して警報「流量X低低」が発生すると
共に、論理回路R2−Lの状態も0から1に変化してリ
レーR2が0から1に変化することにより、機器DEV
1(ポンプY)が停止する。一時記憶手段6にはこの経
過として各状態変化の原因と結果が記憶される。
【0022】図6は隔離箇所判定手段3の処理の流れを
示したフローチャートである。隔離箇所の判定は、図5
に示した一時記憶手段6の状態変化の各項目について処
理ブロック210から290を繰り返して実行する。す
なわち、処理ブロック210と220で変化した論理回
路データを判定し、処理ブロック230と240でシー
ケンス回路データ記憶手段1を参照して、その論理回路
の要素の中から端子を取り出す。処理ブロック250か
ら280は隔離の方法と場所の判定を行う。状態変化が
0から1に変化した場合は隔離方法をリフト(端子開
放)とし、処理ブロック240で取り出した端子を全て
リフト端子候補とする。状態変化が1から0に変化した
場合は隔離方法はジャンパ(端子間短絡)となり、状態
変化の原因となった要素を挾む端子を判定する。処理ブ
ロック290はこれらの隔離処置により抑制される結果
の判定を行うもので、一時記憶手段6の状態変化データ
を参照して、処理の対象とした項目以降でその結果要素
が原因要素となる項目を順に辿っていき、最終的な結果
を見つける。例えば、第一行目の項目については、R1
−L→R1→R1−1→A1−L1→A1及びR1−L
→R1→R1−2→R2−L→R2→DEV1という二
つの経路で状態変化が伝播するので、R1−Lでの隔離
処置により警報A1の発生と機器DEV1の停止が抑制
される。
【0023】以上の処理により図5の例では、端子T1
とT2の対が警報A1の発生と機器DEV1の停止を抑
制するためのジャンパ端子として、T5,T6が警報A
1の発生を、T7,T8,T9及びT10が機器DEV
1の停止を抑制するためのリフト端子の候補として探索
され、これらの結果を一時記憶手段6に記憶すると共
に、表示制御手段5を介して入出力装置7に表示する。
【0024】図7は入出力装置7への隔離箇所探索結果
の表示画面例であり、隔離箇所と作動インタロック項目
を関連付けて表形式で表示したものである。図中の*印
は「抑制可能」を意味し、例えば、端子T1とT2のジ
ャンパは「流量X低低警報発生」と「ポンプY停止」の
両方に対して抑制可能な隔離手段であることを示してい
る。このような表示により、各隔離箇所の候補がどのよ
うな隔離効果を持つかを直観的に把握することができ
る。
【0025】図7の表示画面下部の「優先順位判定」枠
は、表示されている隔離箇所に対する優先順位判定処理
の実行を指令するメニューで、条件として各作動インタ
ロック項目について抑制か許容かを指定する。すなわ
ち、保守作業の内容によっては、作動インタロックを全
て抑制する必要がある場合と、意図的に特定の警報だけ
を発生させ、その他の作動インタロックは抑制するとい
う場合がある。例えば、リミットスイッチの校正作業で
は、模擬信号を入力して規定の値で出力接点が開閉する
か否かを調べるが、この時、その動作を警報の発生によ
って確認することがあり、該当する警報の発生に関する
隔離処置は実施しない場合がある。このように作業内容
を考慮して各作動インタロック項目について抑制か許容
かを指定することにより、優先順位判定手段4で各隔離
箇所に対して優先順位が判断され、その結果として表示
画面の優先欄に最優先の隔離箇所を示す印が表示され
る。
【0026】表示画面下部の「下位優先箇所」メニュー
は現在優先表示されている隔離箇所より優先順位が一つ
低い隔離箇所に対して優先表示をし、「上位優先箇所」
は逆に一つ高い優先順位の隔離箇所に対する優先表示を
する。
【0027】図8は優先順位判定手段4の処理の流れを
示すフローチャートである。優先順位判定手段4は入出
力装置7から入力された作動インタロック項目の許容/
抑制条件にしたがって、隔離箇所判定手段3で抽出され
た複数の隔離箇所の中から条件に適合する隔離箇所を判
定して、それらに対して優先順位をつける。
【0028】処理ブロック300ではまず入力条件に基
づいて、許容するインタロック項目を抑制する隔離箇所
を候補から除外する。例えば「流量X低低警報発生」を許
容するとすれば、T1とT2のジャンパ、T5及びT6
のリフトが隔離候補から除外される。処理ブロック31
0は残った隔離候補について抑制する項目を全て満たす
ような隔離箇所の組合わせを求める。この条件であれ
ば、残ったT7からT10の端子の中から一つを取り出す
四通りの組合わせとなる。許容項目がない条件では、各
項目を抑制するための隔離箇所の組合わせとして、(T
1&T2)(T5,T7)(T5,T8)(T5,T
9)(T5,T10)(T6,T7)(T6,T8)
(T6,T9)(T6,T10)の九通りが得られる。
これらの組合わせに対して処理ブロック320で優先順
位をつけ、その結果に基づいて表示画面の優先印表示を
行う。優先順位判定の基準は、例えば、次のような項目
である。 (1)隔離箇所ができるだけ少なくてすむものを優先す
る。
【0029】(2)隔離箇所数が同じ場合は、作業場所が
中央制御室に近いものを優先する。
【0030】(3)作業場所も同じ場合は、隔離方法とし
てジャンパよりリフトを優先する。
【0031】隔離箇所数は各組合わせの要素数から判断
する。また、作業場所はシーケンス回路データ記憶手段
1を参照して、各端子の盤(cubicle )の名称を調べ、
盤と設置場所を対応付けしたデータを準備しておくこと
により判断できる。
【0032】図9は優先順位判定後の表示画面例を示し
たものであり、上記の「流量X低低警報発生」を許容し
た場合である。図中の網かけ部分は選択されていること
を示す。優先欄には「ポンプY停止」を抑制するための
隔離箇所T7からT10のうち、最優先の隔離箇所に対
して優先印表示がなされる。「下位優先箇所」や「上位
優先箇所」が指定されたときは、優先順位判定手段4で
決定した隔離箇所の組合わせに対する優先順位に基づい
て、指定された優先順位の隔離箇所に優先印表示を行
う。なお、優先箇所の表示は本例のように印を表示する
他に、表示色で示すことも可能である。
【0033】また、隔離に有効な隔離箇所と抑制項目
(図中のハッチング部分)に対して色付けすることによ
り、各隔離箇所が有効か無効かを明確に区別できる。な
お、この色付けはこれと逆に無効隔離箇所と許容項目に
対して行っても同様である。
【0034】図10は隔離箇所探索結果の別の表示例で
あり、シーケンス回路の動作経路をブロック図で表現し
たものである。同図において、各ブロックにはリレー,
警報,機器について名称と状態変化内容を表示し、その
下の表にはそれらの論理回路上で実施される隔離手段を
表示する。このような表示を実現するには、図5に示し
た一時記憶手段の状態変化データを順に辿って、結果要
素の種類がリレー,警報,機器であればそのブロックを
表示し、同一リレーが複数の接点を持つ場合にブロック
図の分岐処理を行うようにすればよい。
【0035】このような表示によれば、シーケンス回路
動作経路と共に、各隔離箇所の効果が及ぶ範囲も把握す
ることができる。
【0036】なお、この実施例では優先順位の判定は入
出力装置からの要求で実行するようにしたが、通常実施
される保守作業の隔離条件を予め定めておき、隔離箇所
判定手段3の処理の後に優先順位判定手段4の処理を続
けて実行することも可能であり、これによりユーザの操
作が簡単化される。
【0037】図11は隔離箇所に関連したシーケンス回
路図の表示例であり、図9の画面上で指定した隔離箇所
のシーケンス回路をマルチウィンドウ形式で表示した様
子を示す。図12はシーケンス回路表示のための表示制
御手段5の構成の一例である。図12において、51は
シーケンス回路図データベース、52は回路図番判定
部、53は図面検索部、54は図面表示部である。図9
または図10の隔離箇所候補表示画面において、表示し
たい隔離端子を指定し、シーケンス図表示メニューを選
択することにより、回路図番判定部52で指定された端
子が描かれているシーケンス図の図面番号を判定する。
すなわち、シーケンス回路データ記憶手段1を参照して
指定端子を論理要素とする論理回路データを探し、さら
に、その論理回路のリレーを探す。リレーデータには図
3に示したように図面番号(sheet)が設定されており、
この図面番号を取り出す。図面検索部53は回路図番判
定部52で探した図面番号のシーケンス回路図データを
シーケンス回路図データベース51から検索して読みだ
し、図面表示部54でそのシーケンス回路図データに基
づいて入出力装置7の画面に表示する。
【0038】このように、シーケンス回路を合わせて表
示することにより、探索された隔離箇所の論理回路構成
がわかると共に、隔離箇所の正当性をユーザが判断する
ことができる。なお、シーケンス回路図データを解析し
て指定端子の表示座標を判定し、シーケンス回路上に指
定された隔離箇所を色付けや枠付け等の区別表示を行う
ことにより、隔離箇所を判り易く表示することが可能で
ある。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば保守作業により発生する
インタロック項目と隔離箇所の候補が関連付けて表示さ
れるため、各隔離箇所の効果を容易に、かつ、誤りなく
判断でき、間違いのない隔離箇所の選定が可能になる。
また、抑制すべきインタロック項目だけに有効な隔離箇
所が選定され、その中で最も適切な隔離箇所が示される
ので、隔離箇所の選定が容易になる。これにより、種々
の保守作業における作業手順の立案作成に要する労力を
大幅に軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気系隔離箇所表示装置の構成を示す
ブロック図。
【図2】シーケンス回路の説明図。
【図3】シーケンス回路データの説明図。
【図4】シーケンス回路解析手段の処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図5】一時記憶手段に記憶される状態変化データの説
明図。
【図6】隔離箇所判定手段の処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図7】隔離箇所探索結果の画面表示例の説明図。
【図8】優先順位判定手段の処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図9】優先順位判定後の画面表示例の説明図。
【図10】隔離箇所探索結果の別の画面表示例の説明
図。
【図11】シーケンス回路図。
【図12】表示制御手段の一実施例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…シーケンス回路データ記憶手段、2…シーケンス回
路解析手段、3…隔離箇所判定手段、4…優先順位判定
手段、5…表示制御手段、6…一時記憶手段、7…入出
力装置。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シーケンス回路の構成を記憶したシーケン
    ス回路データ記憶手段と、前記シーケンス回路データ記
    憶装置を参照して作動インタロックとシーケンス回路上
    の動作経路を判定するシーケンス回路解析手段と、前記
    シーケンス回路の動作経路上で前記作動インタロックを
    抑制可能な一ヵ所以上の隔離箇所候補を判定する隔離箇
    所判定手段と、前記隔離箇所候補の中から抑制すべき作
    動インタロックだけに有効な隔離箇所候補を判定して前
    記有効隔離箇所候補に対して優先順位をつける優先順位
    判定手段から構成され、前記作動インタロックと前記作
    動インタロックを抑制可能な隔離箇所候補とを関連付け
    て表示することを特徴とする電気系隔離箇所表示装置。
  2. 【請求項2】請求項1の前記シーケンス回路データ記憶
    手段に前記シーケンス回路のリレー、警報の動作条件と
    なる論理回路構成と、回路要素の状態を表現したシーケ
    ンス回路データを記憶し、前記シーケンス回路データを
    用いて、(1)回路要素の状態変化判定と、(2)状態
    変化した回路要素により構成される論理回路の論理演算
    と、(3)論理演算結果によるリレー状態変化判定と、
    (4)状態変化したリレーのリレー接点の状態変更を、
    回路要素の状態変化がなくなるまで順に繰り返して実行
    するシーケンス回路解析装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記シーケンス回路の
    動作経路上の端子要素を抽出し、励磁状態に変化した論
    理回路は前記論理回路上の端子の開放を、無励磁状態に
    変化した論理回路については状態変化の原因となった接
    点要素をはさむ端子間の短絡を隔離箇所及び方法と判定
    する隔離箇所判定手段。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記隔離箇所候補の中
    の抑制すべき作動インタロックだけに有効な隔離箇所候
    補を、無効隔離箇所と区別して表示する電気系隔離箇所
    表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記有効隔離箇所候補
    のうち指定した優先順位の隔離箇所を他の隔離箇所候補
    と区別して表示する電気系隔離箇所表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、指定した隔離箇所に関
    連するシーケンス回路図を表示する電気系隔離箇所表示
    装置。
JP32553991A 1991-12-10 1991-12-10 電気系隔離箇所表示装置 Pending JPH05158509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32553991A JPH05158509A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 電気系隔離箇所表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32553991A JPH05158509A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 電気系隔離箇所表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05158509A true JPH05158509A (ja) 1993-06-25

Family

ID=18178014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32553991A Pending JPH05158509A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 電気系隔離箇所表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05158509A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Parr Programmable controllers: an engineer's guide
JPWO2012011145A1 (ja) ソフトウェア保守支援装置及びそれにより検証した電子制御装置
JP2007316783A (ja) 表示画面制御装置および表示画面制御方法
US8776954B2 (en) Car destination floor indication device
JPH05158509A (ja) 電気系隔離箇所表示装置
JP2009214962A (ja) 昇降機の遠隔監視システム
KR100869684B1 (ko) 엘리베이터의 래더 회로도면 표시 시스템
JP2600533B2 (ja) タッチ入力装置
JP3847665B2 (ja) 制御プログラム検索装置、および、そのプログラム
JP3392243B2 (ja) 運転支援システムおよび運転マニュアル表示方法
JP5681461B2 (ja) エンジニアリング装置およびエンジニアリング方法
WO2024014364A1 (ja) ラダープログラム編集装置、編集方法および編集プログラム
JP2002312153A (ja) 画面データ単位系切替え方法及び画面データ単位系切替え用プログラム
JP2002244722A (ja) プラント制御システム
JPS63268424A (ja) 電力系統事故判定装置
US8082500B2 (en) Method and apparatus for communicating with an intelligent electronic device associated to a switching device in power systems
JP2006294013A (ja) 制御プログラム開発支援装置
JP2899438B2 (ja) ジャンパ・リフト装置
JPH08314532A (ja) プラント監視装置
KR20000020638A (ko) 엘리베이터의 보수장치
JPS61120205A (ja) 工程歩進処理方式
JPH1049222A (ja) オペレーション装置
JPS594725B2 (ja) シユケンスカイロノ チエツクソウチ
JP2011109742A (ja) インターロックロジック図表示装置およびインターロックロジック図表示方法
JPS6226483B2 (ja)