JPH05157797A - ケーブル電気試験方法 - Google Patents

ケーブル電気試験方法

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JPH05157797A
JPH05157797A JP3321990A JP32199091A JPH05157797A JP H05157797 A JPH05157797 A JP H05157797A JP 3321990 A JP3321990 A JP 3321990A JP 32199091 A JP32199091 A JP 32199091A JP H05157797 A JPH05157797 A JP H05157797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
high voltage
corona
test
antistatic agent
Prior art date
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Pending
Application number
JP3321990A
Other languages
English (en)
Inventor
Miyuki Ogishima
みゆき 荻島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電圧印加時のコロナの発生を防止して、精
度の高い試験を可能とするケーブル電気試験方法を提供
する。 【構成】 被験ケーブル3に高電圧発生装置1よりリー
ド線2を介して高電圧を印加してその電気特性を試験す
るにあたり、リード線2の外周に導電性ダクト6を被嵌
してその表面に帯電防止剤7を付着させて、導電性ダク
ト6からのコロナの発生を防止する。また、高電圧発生
装置1の供電部に取り付けられたシールド金具をプラス
チックシート13で包い、さらにそのプラスチックシー
ト13の表面に帯電防止剤7を付着させて、シールド金
具からのコロナの発生を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高電圧の印加にともな
うコロナの発生を防止して試験精度を向上させたケーブ
ル電気試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、直流漏れ電流測定試験など、
ケーブルに高電圧を印加して行う非破壊試験が知られて
いる。
【0003】しかして、このようなケーブル非破壊試験
においては、直流高圧発生器などの電源と被験ケーブル
とを結ぶ高圧リード線、あるいは直流高圧発生器の頂部
に取り付けたシールドリングから、コロナが発生し、試
験精度を低下させるという問題があった。
【0004】このため、リード線に金属ダクトを被せて
見掛けの線径を大きくしたり、あるいは高圧発生器のシ
ールドリングにポリエチレンシートを巻き付けるなどし
て、コロナの発生を抑制する対策が採られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコロナ防止対策では、コロナの発生を十分に
抑えることができず、精度の高いケーブル非破壊電気試
験ができないという問題があった。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題に対
処してなされたもので、高電圧印加時のコロナの発生を
防止して、精度の高い試験を可能とするケーブル電気試
験方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル電気試
験方法は、被験ケーブルに高電圧発生装置よりリード線
を介して高電圧を印加してその電気特性を試験するにあ
たり、前記リード線の外周に導電性ダクトを被嵌すると
ともに、その導電性ダクトの表面に帯電防止剤を付着さ
せて該部のコロナの発生を防止することを特徴とするも
のであり、また、高電圧発生装置の供電部に取り付けら
れたシールド金具をプラスチックシートで包覆するとと
もに、そのプラスチックシートの表面に帯電防止剤を付
着させて該部のコロナの発生を防止することを特徴とす
るものである。
【0008】ここで、帯電防止剤としては、市販の各種
のものを使用することができ、たとえば、第1級アミン
塩系のセテタミン、第4級アンモニウム化合物系のTrit
on、リン酸エステル塩系のZerex OM、エチレンオキサイ
ド付加物系のPeregal ON、カルボン酸誘導体系のProduc
t BCO (以上、いずれも商品名)などを例示することが
できる。
【0009】このような帯電防止剤をリード線を覆う導
電性ダクトの表面に塗布もしくは散布するなどして付着
させることにより、該部からのコロナの発生をほぼ完全
に防止することができ、これによって、精度の高い電気
試験を行うことが可能となる。これは、帯電防止剤によ
る導電性ダクト表面の帯電防止効果に加え、帯電防止剤
が導電性ダクト表面の凹凸による電荷のバラツキ、すな
わち凸部に集中していた電荷を全体に均一に分散させる
ことによるものと考えられる。
【0010】また、高電圧発生装置として、供電部にシ
ールド金具を有するものを使用する場合に、このシール
ド金具を覆ったプラスチックシートの表面に、上記帯電
防止剤を付着させることにより、上記導電性ダクトの場
合と同様にシールド金具からのコロナ放電をほぼ完全に
防止することができる。
【0011】
【作用】本発明方法においては、リード線の外周に被嵌
した導電性ダクトの表面に、帯電防止剤を付着させるこ
とにより、導電性ダクト表面の帯電およびその不均一を
解消することができ、該部のコロナの発生をほぼ完全に
防止することができ、これによって、コロナの影響を受
けない精度の高いケーブル電気試験を行うことができ
る。
【0012】また、高電圧発生装置のシールド金具を覆
ったプラスチックシートの表面に、帯電防止剤を付着さ
せることにより、上記の場合と同様にプラスチックシー
ト表面の帯電およびその不均一を解消することができ、
該部のコロナの発生をほぼ完全に防止することができ、
これによって、コロナの影響を受けない精度の高いケー
ブル電気試験を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0014】図1は本発明の一実施例のCVケーブルの
直流漏れ電流試験に使用される装置を概略的に示したも
のである。
【0015】この装置は、接地処理された直流高圧発生
装置1の供電部に、リード線2を介して、被験ケーブル
であるCVケーブル3の導体端部31が接続され、この
導体端部31に直流高圧発生装置1より所要の電圧が印
加されるようになっている。一方、CVケーブル3の端
部の露出させた遮蔽層32には漏れ電流を測定するため
の漏れ電流測定器4が接続され、さらにこの漏れ電流測
定器4は記録装置5に接続されて漏れ電流を連続的に記
録できるようになっている。
【0016】しかして、直流漏れ電流試験は、直流高圧
発生装置1の供電部よりリード線2を介してCVケーブ
ル3の導体端部31に所定の電圧を印加し、その際、漏
れ電流測定器4で測定される電流を漏れ電流として、C
Vケーブル3の特性を評価するものであるが、印加電圧
が数十kV以上と非常に高いために、リード線2からコロ
ナが発生して漏れ電流の測定値に大きく影響する。この
ため、本発明においては、リード線2の外周に表面が金
属箔で覆われた波付きの導電性ダクト6を被嵌するとと
もに、試験を開始する際に、この波付きの導電性ダクト
6の表面全体に帯電防止剤7を付着させ、しかる後、電
圧を印加し測定する。
【0017】このような方法においては、帯電防止剤7
を波付きの導電性ダクト6の表面に付着させることによ
り、導電性ダクト表面のコロナの発生をほぼ完全に抑え
ることができ、コロナの影響のない精度の高い試験を行
うことができる。なお、図2は、図1の、表面に帯電防
止剤7を付着させた導電性ダクト6を拡大して示したも
のである。
【0018】また、この実施例においては、直流高圧発
生装置1として、図3に示すような、供電部11にシー
ルドリング12を取付けたものを使用しているが、この
シールドリング12はポリエチレンシート13で包覆さ
れており、かつ試験を開始する際には、このポリエチレ
ンシート13表面にも帯電防止剤7を付着させる。
【0019】これによって、直流高圧発生装置1のシー
ルドリング12からのコロナの発生も抑制することがで
き、より精度の高い試験結果を得ることができる。
【0020】図4は、この実施例により測定した77kV級
CVケーブルの直流漏れ電流の経時変化を、帯電防止剤
7を用いず、シールドリング12のポリエチレンシート
13処理と波付き導電性ダクト6を被嵌しただけで試験
した場合(比較例)のものと対比させたものである。こ
の図面からも分かるように、実施例によるものでは測定
値にコロナによる影響がほとんど認められないのに対
し、帯電防止剤7を用いなかった比較例では、直流漏れ
電流の波形がコロナによる影響で大きく変動している。
【0021】なお、上記実施例は、本発明をCVケーブ
ルの直流漏れ電流試験に適用した例であるが、本発明は
このような例に限らず、高電圧を印加して行う各種電気
試験に適用でき、同様な効果を得ることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のケーブル
電気試験方法によれば、被験ケーブルに高電圧が印加さ
れても、リード線の外周に被嵌した導電性ダクトや高電
圧発生装置のシールド金具からのコロナの発生をほぼ完
全に抑制することができるので、コロナの影響を受けな
い精度の高いケーブル電気試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に用いられるCVケーブルの
直流漏れ電流試験装置を示す図。
【図2】図1に示す直流漏れ電流試験装置の導電性ダク
ト部分を拡大して示した図。
【図3】図1に示す直流漏れ電流試験装置の直流高圧発
生装置を示した図。
【図4】本発明の一実施例により行ったCVケーブルの
直流漏れ電流試験の結果を示すグラフ。
【符号の説明】
1………直流高圧発生装置 2………リード線 3………CVケーブル 4………漏れ電流測定器 6………導電性ダクト 7………帯電防止剤 11………供電部 12………シールドリング 13………ポリエチレンシート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験ケーブルに高電圧発生装置よりリー
    ド線を介して高電圧を印加してその電気特性を試験する
    にあたり、 前記リード線の外周に導電性ダクトを被嵌するととも
    に、その導電性ダクトの表面に帯電防止剤を付着させて
    該部のコロナの発生を防止することを特徴とするケーブ
    ル電気試験方法。
  2. 【請求項2】 高電圧発生装置の供電部に取り付けられ
    たシールド金具をプラスチックシートで包覆するととも
    に、そのプラスチックシートの表面に帯電防止剤を付着
    させて該部のコロナの発生を防止することを特徴とする
    請求項1記載のケーブル電気試験方法。
JP3321990A 1991-12-05 1991-12-05 ケーブル電気試験方法 Pending JPH05157797A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3321990A JPH05157797A (ja) 1991-12-05 1991-12-05 ケーブル電気試験方法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3321990A JPH05157797A (ja) 1991-12-05 1991-12-05 ケーブル電気試験方法

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JPH05157797A true JPH05157797A (ja) 1993-06-25

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JP3321990A Pending JPH05157797A (ja) 1991-12-05 1991-12-05 ケーブル電気試験方法

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