JP4802302B2 - 電力ケーブルの水トリー劣化診断方法 - Google Patents

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本発明は、電力ケーブルの水トリー(water tree)劣化診断方法に関し、例えば、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(CV)の水トリー劣化を診断するための電力ケーブルの水トリー劣化診断方法に関する。
架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル(以下、電力ケーブルという)の絶縁劣化として、例えば、水トリーが原因になるものがある。水トリーは、電力ケーブルが長時間にわたって水と共存する状態で電界にさらされることにより、電力ケーブル絶縁体中に水が樹枝状に凝集する現象をいう。この水トリーが時間の経過と共に増大することによって、水トリー劣化と呼ばれる絶縁性能の低下が電力ケーブルに発生する。水トリー劣化の従来の診断方法として、以下の方法が知られている。
(1)橋絡水トリー劣化電力ケーブルに対しては、水トリー劣化領域の抵抗値の低下を利用して吸収電流を測定する方法。
(2)未橋絡水トリー劣化電力ケーブルに対しては、残留電荷法や、損失電流波形を観測する方法。
電力ケーブルに交流電圧を印加すると、漏れ電流が発生する。漏れ電流中に含まれるとともに、印加電圧と同相成分である損失電流成分は、電力ケーブル内部の水トリー劣化の状態と強い相関関係がある。また、水トリー劣化が生じている電力ケーブルの損失電流は、高調波成分を含むことが知られている。このため、損失電流の高調波成分を高感度に検出することができれば、水トリー劣化の状況を非破壊で診断することができる。
損失電流波形の高調波成分を観測する水トリー劣化診断方法として、特許文献1に示すものがある。特許文献1に示される水トリー劣化診断方法は、以下の工程を有する。
(1)周波数50Hzの第1の電圧V1を被診断ケーブルに印加する。このとき、損失電流中の第3高調波電流I3m0及び第1の電圧V1の第3高調波電圧V3nの振幅と位相を測定する。第3高調波電流I3m0は、絶縁体劣化による第3高調波電流I3rと第3高調波電圧V3nによる第3高調波電流I3nを含んでいる。
(2)第1の電圧V1と周波数150Hzの第2の電圧V2を重畳した第3の電圧V3を被診断ケーブルに印加する。このとき、損失電流中の第3高調波電流I3m1及び第3の電圧V3の第3高調波電圧V3m1の振幅と位相を測定する。第3高調波電流I3m1は、絶縁体劣化による第3高調波電流I3rと第1及び第2の電圧V1及びV2の第3高調波電圧V3n及びV3S1による第3高調波電流I3n及びI3S1を含んでいる。
(3)第1及び第3の電圧V1及びV3の第3高調波電圧V3n及びV3m1から第2の電圧V2の第3高調波電圧V3S1を特定する。
(4)第1及び第3の電圧V1及びV3の第3高調波電流I3m0及びI3m1から第2の電圧V2の第3高調波電圧V3S1による第3高調波電流I3S1を特定する。
(5)上記(3)で特定された第3高調波電圧V3S1と上記(4)で特定された第3高調波電流I3S1の対応関係から第1の電圧V1の第3高調波電圧V3nによる第3高調波電流I3nを特定する。
(6)上記(1)で測定した第3高調波電流I3m0と上記(5)で特定した第1の電圧V1の第3高調波電圧V3nによる第3高調波電流I3nから、絶縁体劣化による第3高調波電流I3rを以下のように算出する。
3r=I3m0−I3n
特開2004−354093号公報
しかし、従来の水トリー劣化診断方法によると、絶縁体が健全な状態であっても、印加する電圧が高くなれば損失電流波形は非線形な特性を示す。このため、絶縁体の劣化状態を損失電流波形、またはそれからFFT解析(高速フーリエ解析)により得られるスペクトル分布からの情報のみで判断するのは、信頼性が低下するおそれがある。このため、より精度の高い診断方法の開発が望まれている。
例えば、特高クラスの電力ケーブルにおいては、未橋絡水トリーが、絶縁破壊を引き起こすことがあり、この未橋絡水トリーを正確に検出する方法の確立が急がれている。未橋絡水トリーが電力ケーブルの絶縁体に存在する場合、損失電流波形が非線形な波形となり、特に、第3高調波が大きくなるといわれている。しかし、健全な電力ケーブルにおいても、前述したように、印加電圧が高くなると第3高調波が現れるため、これをより正確に判断する基準を設ける必要が生じている。
従って、本発明の目的は、損失電流波形が非線形特性を示す場合でも、それが水トリー劣化によるものか否かの判別を簡単かつ高精度に行うことが可能な電力ケーブルの水トリー劣化診断方法を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、導体の外周に高分子材料から形成された絶縁体を有する電力ケーブルの所定位置に、磁場を付与する第1の状態と、前記磁場を付与しない第2の状態と、を提供する第1のステップと、
前記電力ケーブルの導体に所定の交流電圧を印加して、前記第1のステップにて提供された前記第1及び第2の状態において発生した損失電流を測定する第2のステップとを備え、
記第2のステップにおいて測定した前記第1及び第2の状態における損失電流の波形を比較して前記電力ケーブルの前記絶縁体の水トリー劣化の診断を行うことを特徴とする電力ケーブルの水トリー劣化診断方法を提供する。
本発明の電力ケーブルの水トリー劣化診断方法によれば、損失電流波形が非線形特性を示す場合、それが水トリー劣化によるものか否かの判別を簡単かつ高精度に行うことができる。
(電力ケーブル及び診断装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態に係る水トリー劣化診断方法が適用される電力ケーブル及び診断装置の構成を示す。この水トリー劣化診断方法は、電力ケーブル(例えば、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル)1に測定装置2を取り付けることにより行われる。
電力ケーブル1は、銅撚線等による導体11と、導体11の外周面を被覆する内部半導電層12と、内部半導電層12の外表面に形成された架橋ポリエチレン絶縁体13と、架橋ポリエチレン絶縁体13の外表面を被覆する外部半導電層14と、外部半導電層14の外表面を被覆する金属遮蔽層15と、金属遮蔽層15の外表面を被覆する絶縁シース16と、を備える。なお、高分子材料としての架橋ポリエチレン絶縁体13は、架橋ポリエチレンのほか、ポリエチレン、ポリプロピレン等の無極性高分子材料も含まれる。
測定装置2は、電力ケーブル1の外周を少なくとも1周するようにして絶縁シース16の表面に装着された磁場発生装置21と、磁場発生装置21に所定の直流電流IDCを給電する直流電源部22と、導体11と接地間に所定の高電圧を課電圧として印加する高電圧発生部23と、充電電流除去用信号(−Vc)を出力する充電電流除去用信号発生部24と、金属遮蔽層15と接地間に接続された検出抵抗25と、充電電流除去用信号発生部24と検出抵抗25の間に接続されるシャント抵抗26と、シャント抵抗26と検出抵抗25の接続点に接続された増幅器27と、を備える。
磁場発生装置21は、フェライトコア28aと、このフェライトコア28aにコイル28bを巻いて構成された複数(例えば8個)の電磁石28を電気的に直列接続したものであり、電力ケーブル1の端部、中央部等に設置される。電磁石28は直列接続され、両端に直流電源部22の出力電流が給電される。あるいは、電磁石28に代えて永久磁石を用いた構成の磁場発生装置21にしてもよい。
なお、磁場発生装置21が発生する磁場は、交流励磁による磁場(交流磁場)ではなく、直流励磁による磁場(直流磁場)とする方が好ましい。その理由は、電力ケーブル1に交流磁場を付与すると、電力ケーブル1の導体部に電磁誘導が生じ、この影響で損失電流波形の測定が困難になるためである。
また、磁場をかける領域(面積)が広いほど、損失電流波形の磁場の有無に基づく影響の検出感度が高くなる。そこで、磁場発生装置21の直列接続された電磁石28は、電力ケーブル1を1周させるのみの配置よりは、電力ケーブル1の外径に応じて電磁石28のサイズを変えるとともに使用個数を増やし、螺旋状に複数回巻き付けて磁場を広くするのが好ましい。この場合、1周当たり8個程度にすると、良好な結果が得られる。また、電磁石28を1周のみにした場合でも、磁場電流を大にして発生磁場を大きくすると所定の精度の診断ができる。さらに、磁場発生装置21は、粘着テープ、専用の固定具等によって、それぞれの電磁石28を絶縁シース16の外表面に密着状態に固定し、磁場が効率良く架橋ポリエチレン絶縁体13に付与されるようにする。
(水トリー劣化の診断方法)
オペレータにより、図1のように、電力ケーブル1の金属遮蔽層15に検出抵抗25およびシャント抵抗26を接続する。検出抵抗25とシャント抵抗26の接続点には増幅器27の入力端子を接続し、増幅器27の出力端子には図示しない波形観測器を接続する。さらに、オペレータは、導体11に高電圧発生部23を接続するほか、磁場発生装置21を電力ケーブル1に装着する。また、オペレータは、磁場発生装置21に直流電源部22を接続する。
次に、オペレータは、高電圧発生部23を動作させ、所定の正弦波形の高電圧を導体11に印加する。この電圧印加により、検出抵抗25には損失電流波形に応じた電圧が生じる。検出抵抗25の端子電圧は、増幅器27によって増幅され、その増幅出力は、波形観測器の表示部に表示される。このとき、オペレータは、充電電流除去用信号発生部24を動作させて、充電電流除去用信号(−Vc)を出力し、この信号をシャント抵抗26を介して検出抵抗25に印加し、架橋ポリエチレン絶縁体13の静電容量に起因して生じる充電電流分(+Vc)を相殺する。
オペレータによる損失電流波形の観測は、増幅器27の出力電圧の波形を波形観測器のディスプレイでモニタすることにより行われる。具体的には、測定対象ケーブルに磁場を与えた時に得られる損失電流波形または損失電流波形のFFT解析により得られるスペクトル分布と、磁場がないときに得られる損失電流波形または損失電流波形のスペクトル分布に違いが現れることを利用して、水トリー劣化の有無の診断と水トリー劣化位置(場所と分布)の特定を行う。
波形観測器により損失電流波形を観測するとき、オペレータは、直流電源部22を動作させ、その直流出力を磁場発生装置21に給電して、電力ケーブル1に磁界(磁場)を付与する。電力ケーブル1が、架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの場合、電力ケーブル1の各構成材の比透磁率は「1」であるため、磁場発生装置21による磁場は、減磁されることなく架橋ポリエチレン絶縁体13に効率よく付与される。
本発明では、高電圧化によって生じる損失電流波形の非線形性は、磁場の有無によって影響されることが少ないが、水トリー劣化によって生じる損失電流波形の非線形性は、磁場有無によって影響されることを利用し、この磁場の有無により判別精度の高い診断を可能にする。また、診断対象サンプルである電力ケーブル1に課電する周波数を高くすれば、比較的低い電界から損失電流波形の非線形性が現れるため、高周波課電(例えば、200Hz以上)下で電力ケーブル1に磁場を与えれば、より低い電界で診断することが可能になり、実用的である。
水トリー劣化した電力ケーブル1の損失電流波形が磁場の有無によって変化するメカニズムは明らかではないが、水トリーが発生すると、架橋ポリエチレン絶縁体13内の水トリーの先端部分に空間電荷が蓄積すると考えられ、交流高電界下で、これらの空問電荷が架橋ポリエチレン絶縁体13内を絶えず動いているものと考えられる。そして、この電荷の挙動に、外乱としての磁場が加わることにより、空間電荷の挙動が変化し、損失電流波形に違いが現れると考えられる。
本発明者らの検討によれば、磁場による外乱を加えることにより、外乱無しのときよりも損失電流の歪(すなわち高調波成分)が大きくなることが判明した。この磁場の付与と、従来の測定技術とを組み合わせることにより、判別精度の高い水トリー劣化診断が可能になる。また、この方法は、磁場をかけている領域の損失電流波形にのみ影響を与えるため、磁場の位置を変えることにより、電力ケーブル1の劣化位置の特定が可能になる。
また、診断対象の電力ケーブル1に課電して劣化信号を検出した状態において、磁場発生装置21により磁場を付与する領域を変化(磁場発生装置21のケーブル長手方向への移動、または電磁石28や永久磁石の使用個数の増加による磁場範囲の拡大)させることにより、磁場の変化に伴う劣化信号の変化から、欠陥の有無の検出及び欠陥位置の特定が可能になる。
(実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、下記の効果を奏する。
(イ)健全な電力ケーブルの場合、磁場の有無にかかわらず、信号に顕著な変化が現れないことから、損失電流波形が非線形性を示しても、それが高電界誘電特性によるものか、水トリー劣化によるものかの判断を簡単に行うことができる。
(ロ)電力ケーブルの導体部分及び絶縁体部分は、いずれも比透磁率が1であり、外部から磁場をかけても影響を受けないので、劣化診断を非破壊で行うことができる。
(ハ)磁場による外乱の有無に対する波形の変化を判断基準に加えることにより、より判別精度の高い劣化診断が可能になる。
(ニ)磁場発生装置21と直流電源部22を従来の構成に追加するのみでよいため、小型、軽量、及び安価に診断システムを構築できるとともに、現場等への運搬を容易にすることができる。
図2は、水トリー劣化が生じた電力ケーブルを試料として用い、電力ケーブル1に磁場を付与した場合と付与しない場合の正弦波1周期の位相角(0°〜360°)に対する損失電流Ix(μA)の特性を示す。具体的には、印加電圧3.4kVrms、周波数200Hzにおける損失電流波形を比較したものであり、図中、特性aは磁場無し、特性b及びcはケーブル端部付近でイン方向とアウト方向に磁場を付与し、特性d及びeはケーブル中央部付近でイン方向とアウト方向に磁場を付与した場合である。ここで、イン方向とは、図1において示した直流電源部22の矢印方向に電流を供給する場合を言い、アウト方向とはその逆方向に電流を供給する場合を言う。
なお、ここで用いた磁場発生装置21は、直径10mm×高さ5.4mmのフェライトコア28aに外径0.56mmのエナメル線を巻いてコイル28bとした形状の電磁石28を8個用いて構成している。この8個の電磁石28を直列接続して電力ケーブル1の外周面に巻き付け、始端の電磁石28に直流電源部22の出力を接続し、終端の電磁石28を接地して直流電流を給電した。これにより発生する各電磁石28の磁界の大きさは、電力ケーブル1との接触面で47.0(AT/m)であった。
図2より明らかなように、磁場なしの曲線(a)の損失電流は、磁場有りの曲線(b)〜(e)の損失電流よりも位相角90°の近傍で大になっているが、位相角270°の近傍で小になっている。これは、損失電流波形の磁場の有無の影響であり、これによって水トリー劣化の状況を診断することができる。なお、本実施例においては、それぞれの電磁石28の磁界の大きさは、上記したように47.0(AT/m)であったが、この磁界をさらに大きくすれば、220〜240°の位相範囲における損失電流の相違は、より顕著になると考えられる。
なお、磁場発生装置21による磁界の強さを変化させて劣化信号を診断すると、水トリー劣化が大きい重劣化サンプルは小さい磁界で損失電流波形に変化が見られ、水トリー劣化が小さい軽劣化サンプルは大きな磁界を与えなければ損失電流波形に変化が生じない。このため、磁界の大きさを変化させることにより、劣化の程度を把握することが可能になる。
また、電荷の動きを変えられるので、部分放電の挙動を変化させることも可能と考えられる。従って、本発明は、部分放電試験や部分放電発生位置の標定にも応用できる。
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々な変形が可能である。例えば、水トリーの先端部にある空問電荷の空聞電荷の動きを変えるような外乱、例えば、超音波等により振動を加える等の方法も可能である。
本発明の実施の形態に係る水トリー劣化診断方法が適用される電力ケーブル及び診断装置の構成を示す構成図である。 水トリー劣化した電力ケーブルに対する磁場の有無による損失電流と位相の関係を示す特性図である。
符号の説明
1 電力ケーブル
2 測定装置
11 導体
12 内部半導電層
13 架橋ポリエチレン絶縁体
14 外部半導電層
15 金属遮蔽層
16 絶縁シース
21 磁場発生装置
22 直流電源部
23 高電圧発生部
24 充電電流除去用信号発生部
25 検出抵抗
26 シャント抵抗
27 増幅器
28 電磁石
28a フェライトコア
28b コイル

Claims (4)

  1. 導体の外周に高分子材料から形成された絶縁体を有する電力ケーブルの所定位置に、磁場を付与する第1の状態と、前記磁場を付与しない第2の状態と、を提供する第1のステップと、
    前記電力ケーブルの導体に所定の交流電圧を印加して、前記第1のステップにて提供された前記第1及び第2の状態において発生した損失電流を測定する第2のステップとを備え、
    記第2のステップにおいて測定した前記第1及び第2の状態における損失電流の波形を比較して前記電力ケーブルの前記絶縁体の水トリー劣化の診断を行うことを特徴とする電力ケーブルの水トリー劣化診断方法。
  2. 前記第1のステップは、直流で励磁される電磁石または永久磁石により前記磁場を形成することを特徴とする請求項1記載の電力ケーブルの水トリー劣化診断方法。
  3. 前記第1のステップは、複数個からなる前記電磁石または永久磁石を前記電力ケーブルの外表面に少なくとも1周するように装着することを特徴とする請求項2記載の電力ケーブルの水トリー劣化診断方法。
  4. 前記第1のステップは、前記電磁石または永久磁石を前記電力ケーブルの中央あるいは端部に装着することを特徴とする請求項2または3記載の電力ケーブルの水トリー劣化診断方法。
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