JPH05156227A - 構造用接着剤 - Google Patents
構造用接着剤Info
- Publication number
- JPH05156227A JPH05156227A JP31905291A JP31905291A JPH05156227A JP H05156227 A JPH05156227 A JP H05156227A JP 31905291 A JP31905291 A JP 31905291A JP 31905291 A JP31905291 A JP 31905291A JP H05156227 A JPH05156227 A JP H05156227A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- modified epoxy
- structural adhesive
- curing agent
- chelate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、特にアルミニウム材に対して優れ
た剥離強度を具備する加熱硬化型の構造用接着剤を提供
する。 【構成】 本発明の構造用接着剤は、キレート型ウレタ
ン変性エポキシ樹脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂お
よびポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の単独ま
たは２種以上の混合物(但し、アクリルゴム変性エポキ
シ樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂
の単独を除く)、および潜在性硬化剤から成ることを特
徴とする。
た剥離強度を具備する加熱硬化型の構造用接着剤を提供
する。 【構成】 本発明の構造用接着剤は、キレート型ウレタ
ン変性エポキシ樹脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂お
よびポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の単独ま
たは２種以上の混合物(但し、アクリルゴム変性エポキ
シ樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂
の単独を除く)、および潜在性硬化剤から成ることを特
徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は構造用接着剤、更に詳し
くは、たとえば自動車の車体組立ラインでのヘミング接
着やウェルドボンド工法(接着剤接合とスポット溶接の
併用)に適用でき、特にアルミニウム材に対して優れた
剥離強度を具備する加熱硬化性の構造用接着剤に関す
る。
くは、たとえば自動車の車体組立ラインでのヘミング接
着やウェルドボンド工法(接着剤接合とスポット溶接の
併用)に適用でき、特にアルミニウム材に対して優れた
剥離強度を具備する加熱硬化性の構造用接着剤に関す
る。
【０００２】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動車の
車体組立ラインでのヘミング接着やウェルドボンド工法
において、各種の変性エポキシ樹脂(たとえばゴム変性
またはウレタン変性)および潜在性硬化剤から成る加熱
硬化性の構造用接着剤が多用されている。しかしなが
ら、かかる構造用接着剤は、アルミニウム材に対する剥
離強度に難点があり、幅広い適用範囲での接着信頼性の
向上が望まれていた。
車体組立ラインでのヘミング接着やウェルドボンド工法
において、各種の変性エポキシ樹脂(たとえばゴム変性
またはウレタン変性)および潜在性硬化剤から成る加熱
硬化性の構造用接着剤が多用されている。しかしなが
ら、かかる構造用接着剤は、アルミニウム材に対する剥
離強度に難点があり、幅広い適用範囲での接着信頼性の
向上が望まれていた。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記アル
ミニウム材に対しても十分満足できる剥離強度を具備す
る構造用接着剤を提供するため鋭意検討を進めたとこ
ろ、新しいタイプの変性エポキシ樹脂あるいは変性エポ
キシ樹脂の組合せを採用することにより、所期目的の構
造用接着剤が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
ミニウム材に対しても十分満足できる剥離強度を具備す
る構造用接着剤を提供するため鋭意検討を進めたとこ
ろ、新しいタイプの変性エポキシ樹脂あるいは変性エポ
キシ樹脂の組合せを採用することにより、所期目的の構
造用接着剤が得られることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【０００４】すなわち、本発明は、キレート型ウレタン
変性エポキシ樹脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂およ
びポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の単独また
は２種以上の混合物(但し、アクリルゴム変性エポキシ
樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の
単独を除く)、および潜在性硬化剤から成ることを特徴
とする構造用接着剤を提供するものである。
変性エポキシ樹脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂およ
びポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の単独また
は２種以上の混合物(但し、アクリルゴム変性エポキシ
樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の
単独を除く)、および潜在性硬化剤から成ることを特徴
とする構造用接着剤を提供するものである。
【０００５】本発明におけるキレート型ウレタン変性エ
ポキシ樹脂とは、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂を
リン酸エステルなどでキレート化した後、末端ＮＣＯ基
を有するウレタンプレポリマーで変性したものを指称す
る。
ポキシ樹脂とは、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂を
リン酸エステルなどでキレート化した後、末端ＮＣＯ基
を有するウレタンプレポリマーで変性したものを指称す
る。
【０００６】本発明におけるアクリルゴム変性エポキシ
樹脂とは、アクリルゴムとビスフェノール型エポキシ樹
脂の反応物を指称する。
樹脂とは、アクリルゴムとビスフェノール型エポキシ樹
脂の反応物を指称する。
【０００７】本発明におけるポリアルキレンエーテル変
性エポキシ樹脂とは、ビスフェノール型エポキシ樹脂の
両末端にポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオ
キシドを付加重合したものを指称する。
性エポキシ樹脂とは、ビスフェノール型エポキシ樹脂の
両末端にポリエチレンオキシドまたはポリプロピレンオ
キシドを付加重合したものを指称する。
【０００８】本発明において、上記３種の変性エポキシ
樹脂、すなわち、キレート型ウレタン変性エポキシ樹
脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂およびポリアルキレ
ンエーテル変性エポキシ樹脂の単独または２種以上の混
合物を使用するが、この中でアクリルゴム変性エポキシ
樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の
単独使用は、所期目的のアルミニウム材に対する所望の
剥離強度が得られないことから、本発明から除かれる。
樹脂、すなわち、キレート型ウレタン変性エポキシ樹
脂、アクリルゴム変性エポキシ樹脂およびポリアルキレ
ンエーテル変性エポキシ樹脂の単独または２種以上の混
合物を使用するが、この中でアクリルゴム変性エポキシ
樹脂またはポリアルキレンエーテル変性エポキシ樹脂の
単独使用は、所期目的のアルミニウム材に対する所望の
剥離強度が得られないことから、本発明から除かれる。
【０００９】本発明で用いる潜在性硬化剤としては、１
００〜２００℃の温度範囲で活性化するものが使用され
てよく、たとえばジシアンジアミド、４,４'−ジアミノ
フェニルスルホン、イミダゾールもしくはその誘導体
(２−n−ヘプタンデシルイミダゾールなど)、イソフタ
ル酸ジヒドラジド、Ｎ,Ｎ'−ジアルキル尿素誘導体、
Ｎ,N'−ジアルキルチオ尿素誘導体、メラミン誘導体等
が挙げられ、これらの１種または２種以上の混合物を使
用に供する。潜在性硬化剤の配合量は、通常、上述の変
性エポキシ樹脂全量１００部(重量部、以下同様)に対し
て１〜１５部の範囲で選定すればよい。１部未満である
と、硬化が不十分となり、また１５部を越えると、硬化
物が脆くなり、接着強度が低下する傾向にある。
００〜２００℃の温度範囲で活性化するものが使用され
てよく、たとえばジシアンジアミド、４,４'−ジアミノ
フェニルスルホン、イミダゾールもしくはその誘導体
(２−n−ヘプタンデシルイミダゾールなど)、イソフタ
ル酸ジヒドラジド、Ｎ,Ｎ'−ジアルキル尿素誘導体、
Ｎ,N'−ジアルキルチオ尿素誘導体、メラミン誘導体等
が挙げられ、これらの１種または２種以上の混合物を使
用に供する。潜在性硬化剤の配合量は、通常、上述の変
性エポキシ樹脂全量１００部(重量部、以下同様)に対し
て１〜１５部の範囲で選定すればよい。１部未満である
と、硬化が不十分となり、また１５部を越えると、硬化
物が脆くなり、接着強度が低下する傾向にある。
【００１０】本発明に係る構造用接着剤は、上記所定割
合の変性エポキシ樹脂および潜在性硬化剤を配合するこ
とにより構成されるが、必要に応じて通常の添加剤、た
とえば充填剤(炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タル
クなど)、防錆材(トリポリリン酸二水素アルミニウム・
２〜４水和物、リン酸亜鉛など)、導電性材料[一般式：
ＭeＯ．Ｆe2Ｏ3(ＭeはＭn,Ｂa,Ｃo,Ｓr,Ｐb,Ｚn,Ｍg,Ｃ
dなどの２価金属)で示される酸化金属−酸化鉄の焼結複
合体フェライトまたはα−Ｆe2Ｏ3粒子粉末、銀,銅,パ
ラジウム,アルミニウム,ニッケルなどの金属粉、酸化ル
テニウム,酸化ビスマス,酸化イリジウムなどの酸化金属
粉、カーボンブラック、グラファイト粉、銀コートガラ
ス粉等]、可塑剤、溶剤等を適量配合されてよい。
合の変性エポキシ樹脂および潜在性硬化剤を配合するこ
とにより構成されるが、必要に応じて通常の添加剤、た
とえば充填剤(炭酸カルシウム、クレー、シリカ、タル
クなど)、防錆材(トリポリリン酸二水素アルミニウム・
２〜４水和物、リン酸亜鉛など)、導電性材料[一般式：
ＭeＯ．Ｆe2Ｏ3(ＭeはＭn,Ｂa,Ｃo,Ｓr,Ｐb,Ｚn,Ｍg,Ｃ
dなどの２価金属)で示される酸化金属−酸化鉄の焼結複
合体フェライトまたはα−Ｆe2Ｏ3粒子粉末、銀,銅,パ
ラジウム,アルミニウム,ニッケルなどの金属粉、酸化ル
テニウム,酸化ビスマス,酸化イリジウムなどの酸化金属
粉、カーボンブラック、グラファイト粉、銀コートガラ
ス粉等]、可塑剤、溶剤等を適量配合されてよい。
【００１１】
【発明の効果】以上の構成から成る本発明接着剤によれ
ば、特にアルミニウム材に対しても優れた剥離強度を発
揮することができる。
ば、特にアルミニウム材に対しても優れた剥離強度を発
揮することができる。
【００１２】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて、本発明を
より具体的に説明する。 実施例１〜３および比較例１〜３ 下記表１に示す部数の成分をニーダーで混練した後、三
本ロールに２回通し、再びニーダーにて脱泡攪拌を行
い、接着剤を調製する。かかる接着剤のアルミニウム材
またはＳＰＣＣ鋼板に対する剥離強度(Ｋg・f／２５mm)
を測定し、結果を表１に併記する。
より具体的に説明する。 実施例１〜３および比較例１〜３ 下記表１に示す部数の成分をニーダーで混練した後、三
本ロールに２回通し、再びニーダーにて脱泡攪拌を行
い、接着剤を調製する。かかる接着剤のアルミニウム材
またはＳＰＣＣ鋼板に対する剥離強度(Ｋg・f／２５mm)
を測定し、結果を表１に併記する。
【表１】 表１中 注１) 旭電化工業(株)製、アデカＥＰＵ−７８−１１ 注２) (株)日本触媒製、ＣＸ−ＨＮ７７ 注３) 旭電化工業(株)製、アデカＥＰ４００５ 注４) 油化シェルエポキシ(株)製、エピコート８２８ 注５) 旭電化工業(株)製、アデカＥＰＵ−７３ 注６) ジシアンジアミド／ウレア系促進剤 注７) フェライト／シリカ／炭酸カルシウムの混合物
Claims (1)
- 【請求項１】 キレート型ウレタン変性エポキシ樹脂、
アクリルゴム変性エポキシ樹脂およびポリアルキレンエ
ーテル変性エポキシ樹脂の単独または２種以上の混合物
(但し、アクリルゴム変性エポキシ樹脂またはポリアル
キレンエーテル変性エポキシ樹脂の単独を除く)、およ
び潜在性硬化剤から成ることを特徴とする構造用接着
剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31905291A JPH05156227A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 構造用接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31905291A JPH05156227A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 構造用接着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05156227A true JPH05156227A (ja) | 1993-06-22 |
Family
ID=18105971
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31905291A Pending JPH05156227A (ja) | 1991-12-03 | 1991-12-03 | 構造用接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05156227A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001019929A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-23 | Somar Corp | 一液型エポキシ樹脂系接着剤 |
| JP2005290190A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tdk Corp | エポキシ樹脂組成物、コイル体及びインダクタ |
| EP1728825A1 (en) | 2005-06-02 | 2006-12-06 | Dow Global Technologies Inc. | Toughener for a structural epoxy adhesive |
| JP2015134869A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | ソマール株式会社 | 液状エポキシ樹脂組成物及びこれを用いた接着剤 |
| JP2016008303A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | エポキシ樹脂組成物、接着剤、硬化物及び電子部材 |
-
1991
- 1991-12-03 JP JP31905291A patent/JPH05156227A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001019929A (ja) * | 1999-07-08 | 2001-01-23 | Somar Corp | 一液型エポキシ樹脂系接着剤 |
| JP4588817B2 (ja) * | 1999-07-08 | 2010-12-01 | ソマール株式会社 | 一液型エポキシ樹脂系接着剤 |
| JP2005290190A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Tdk Corp | エポキシ樹脂組成物、コイル体及びインダクタ |
| EP1728825A1 (en) | 2005-06-02 | 2006-12-06 | Dow Global Technologies Inc. | Toughener for a structural epoxy adhesive |
| JP2015134869A (ja) * | 2014-01-16 | 2015-07-27 | ソマール株式会社 | 液状エポキシ樹脂組成物及びこれを用いた接着剤 |
| JP2016008303A (ja) * | 2014-06-26 | 2016-01-18 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | エポキシ樹脂組成物、接着剤、硬化物及び電子部材 |
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