JPH05156039A - 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム - Google Patents

艶消しタイプのポリプロピレンフィルム

Info

Publication number
JPH05156039A
JPH05156039A JP32566891A JP32566891A JPH05156039A JP H05156039 A JPH05156039 A JP H05156039A JP 32566891 A JP32566891 A JP 32566891A JP 32566891 A JP32566891 A JP 32566891A JP H05156039 A JPH05156039 A JP H05156039A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
matte
polypropylene film
voids
type polypropylene
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32566891A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Kawakami
憲市 河上
Saburo Hashiba
三郎 橋場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP32566891A priority Critical patent/JPH05156039A/ja
Publication of JPH05156039A publication Critical patent/JPH05156039A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】フィルム表面においてキラキラ光る光沢斑点の
少ない艶消しタイプのポリプロピレン系フィルムを提供
する。 【構成】フィルム中に長径300〜500μのボイドが
4170個/m2以下、長径500μよりも大きいボイ
ドが165個/m2 以下である艶消しタイプのポリプロ
ピレンフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フィルム表面において
キラキラ光る光沢斑点の少ない艶消しタイプのポリプロ
ピレンフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】艶消しタイプのポリプロピレンフィルム
は種々有するが、その主なものとして透過性を有すると
ともに、表面が乱反射して落ち着いた鈍い光沢を呈する
タイプの艶消しフィルムがある。艶消しの程度はヘイズ
(くもり価)で約60〜80%程度のものが多用されて
おり、その用途はプリントラミネート用、合板離型用、
製図用、印刷用など種々の用途があり、またその種類や
フィルムの素材においても用途に応じて種々有り、製造
方法も種々提案されている。その中で特にプリントラミ
ネート用フィルムとして優れているため多用されてい
る。また、この種の艶消しフィルムとしては、主にフィ
ルムに無機微粒子を多量含有させたものや共重合体を含
有させたもの等がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のポリプロピレン
フィルムの艶消しフィルムにおいては、それぞれ長所・
短所を持っており、無機微粒子を多量含有させたもの
は、製造が容易で安価であるという長所を持っている反
面、キラキラ光る多数個の光沢斑点が生じ易い。そのた
めその光沢斑点が異物観となって外観上を損なうととも
に、製図用、印刷用等においては、不鮮明箇所が生ずる
という問題点が生ずる。一方、特公昭63−47740
号公報には、ポリプロピレンフィルムにおいて、このよ
うなキラキラ光る光沢斑点を無くすために、特定の粒度
分布を有する金属化合物粉末を用いることが開示されて
いる。しかし、この特公昭63−47740号公報は艶
消しフィルムではなく、また無機微粒子の径が大き過ぎ
て、艶消しタイプのフィルムにおいては、キラキラ光る
光沢斑点の解消はできないという問題点がある。そこで
本発明の目的は、無機微粒子を多量含有させた艶消しタ
イプであって、キラキラ光る光沢斑点が少なく、外観上
優れているとともに、製図用,印刷用等においては不鮮
明箇所の生じない艶消しタイプのポリプロピレンフィル
ムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
する本発明は、フィルム中に長径300〜500μのボ
イドが4170個/m2 以下、長径500μよりも大き
いボイドが165個/m2 以下であることを特徴とする
艶消しタイプのポリプロピレンフィルムに関するもので
ある。ここで本発明におけるボイドとは、無機微粒子の
存在によってその周囲のフィルム内に生ずる空孔をい
う。また本発明におけるポリプロピレンフィルムとは、
プロピレンのホモポリマのみでなく、プロピレンと他の
共重合体も含む。
【0005】本発明においては、まず艶消しタイプのフ
ィルム中に存在するボイドは、長径500μ以下のボイ
ドが4170個/m2 以下である必要があるが、それを
超えると目視で容易に判別できるようなキラキラ光る光
沢斑点となり、フィルムの外観を損なうようになる。ま
た、長径500μ以上のボイドが165個/m2 以下で
ある必要があるが、165個/m2 より多いとフイッシ
ュアイと称される顕著にキラキラ光る光沢斑点が生じ
て、やはり外観が損なうとともに、製図用、印刷用等に
おいては不鮮明箇所が生ずるようになる。なお、以上の
ような条件を外れる場合に生ずるキラキラ光る光沢斑点
は、フィルムの艶消し程度を表すヘイズが60%〜80
%であるフィルムの場合に特に顕著に表れる。従って、
上記本発明のような艶消しフィルムは多用されるプリン
トラミネート用フィルムの場合等に特に優れている。
【0006】さらに本発明においては、無機微粒子の粒
度分布が2±0.2μ,球形係数が80%以上からなる
ものが0.02〜0.30重量%含有していることが、
本発明の目的を達成するうえでより望ましい。ここで、
無機微粒子の粒度分布の測定は、無機微粒子100mg
を1%食塩水10mlとメタノール10mlとの混合液
に入れ、超音波で2分間攪拌し、分散させた懸濁液を5
0μの径のカラムを有するコールターカウンターにより
測定する。無機微粒子の球形係数は、英国ケンブリッジ
社製のイメージアナライザー法により、無機微粒子の長
径(A)と短径(B)を測定し、『(A−B)×100
/A』の式で求められるものである。
【0007】本発明に適用できる無機微粒子の種類とし
ては、二酸化ケイ素、アルミノシリケート、アルミノマ
グネシウムシリケート、ソジュウムアルミノシリケート
等がある。また、本発明におけるポリプロピレン系ポリ
マーはアイソタックインデックスが95.5〜96.9
%、メルトフローインデックスが1.8〜3.0g/1
0分であって、ハイドロタルサイト0.01〜0.5重
量%含有するポリマーからなることが望ましい。すなわ
ち、アイソタックインデックスが95.5〜96.9%
の範囲のものは適当な柔軟性を持つ高分子のためにボド
の発生を少なくするという点で好ましく、またメルトフ
ローインデックスが1.8〜3.0g/10分の範囲の
ものはフィルムの厚みをより均一にするため好ましく、
さらにハイドロタルサイトが0.01〜0.5重量%の
範囲のものは熱安定性が良く、凝集や熱劣化によるキラ
キラ光る光沢斑点を少なくするという点で好ましい。
【0008】また以上のハイドロタルサイトとは、マグ
ネシウム、アルミニウムの含水塩基性炭酸塩のことであ
る。
【0009】次に発明の艶消しタイプのポリプロピレン
フィルムの製造方法の1例を示す。ポリプロピレンポリ
マーのアイソタックインデックスが95.5〜96.9
%、メルトフローインデックスが1.8〜3.0g/1
0分であって、ハイドロタルサイト0.01〜0.50
重量%含有するポリマー中に、粒度分布が2±0.2
μ,球形係数が80%以上からなる二酸化ケイ素等の無
機微粒子を0.02〜0.30重量%含有させ、このポ
リマーを230〜300℃に熱した押出機から成型し、
10〜70℃のキャストで未延伸フィルムを得る。次
に、この未延伸フィルムを4〜6倍に120〜155℃
で長手方向に延伸し、続いて7〜11倍に145〜16
5℃で横方向に延伸することによって艶消しタイプのポ
リプロピレンフィルムが得られる。
【0010】
【実施例】アイソタクチックが97.5%のホモポリマ
ーのポリプロピレンフィルムのメルトフローインデック
スが2.5g/分で、ハイドロタルサイトを0.2%含
有し、粒度分布2±0.1μで球形係数が90%の二酸
化ケイ素を0.07重量%含有するポリマーを270℃
で熱した押出機から成型し、30℃のキャストで未延伸
フィルムを得た。そして、4.5倍に135℃で長手方
向に延伸し、ついで10倍に160℃で横方向に延伸
し、厚み15μのフィルムを得た。その際、比較例とし
て表1に示す如く各要件を種々変更して実施した。
【0011】表1から明らかなように、本発明のものは
キラキラ光る光沢斑点およびフイッシュアイ感共に少な
く、優れた艶消しタイプのポリプロピレンフィルムであ
った。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明の艶消しタイプの
ポリプロピレン系フィルムによれば、無機微粒子を多量
含有させたポリプロピレン系フィルムの艶消しフィルム
において、目視で容易に判別できるようなキラキラ光る
光沢斑点をほとんど無くすことができ、外観上優れたフ
ィルムが得られるとともに、製図用、印刷用等において
は不鮮明箇所が生ずるという欠点が解消されるという効
果も有する。また、特に艶消しタイプのプリントラミネ
ート用フィルムとして好適なものとなる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム中に長径300〜500μのボイ
    ドが4170個/m2 以下、長径500μよりも大きい
    ボイドが165個/m2 以下であることを特徴とする艶
    消しタイプのポリプロピレンフィルム。
  2. 【請求項2】フィルムの艶消し程度が、ヘイズにおいて
    60%〜80%の範囲である請求項1の艶消しタイプの
    ポリプロピレンフィルム。
  3. 【請求項3】粒度分布が2±0.2μで且つ球形係数が
    80%以上からなる無機微粒子を0.02〜0.30重
    量%含有する請求項1の艶消しタイプのポリプロピレン
    フィルム。
  4. 【請求項4】ポリプロピレンポリマーのアイソタックイ
    ンデックスが95.5〜96.9%、メルトフローイン
    デックスが1.8〜3.0g/10分であって、ハイド
    ロタルサイト0.01〜0.50重量%含有するポリマ
    ーからなる請求項1の艶消しタイプのポリプロピレンフ
    ィルム。
JP32566891A 1991-12-10 1991-12-10 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム Pending JPH05156039A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32566891A JPH05156039A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32566891A JPH05156039A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05156039A true JPH05156039A (ja) 1993-06-22

Family

ID=18179384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32566891A Pending JPH05156039A (ja) 1991-12-10 1991-12-10 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05156039A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131858A (ja) * 1997-07-04 2007-05-31 Kyowa Chem Ind Co Ltd ハイドロタルサイト粒子の耐熱劣化剤としての使用

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007131858A (ja) * 1997-07-04 2007-05-31 Kyowa Chem Ind Co Ltd ハイドロタルサイト粒子の耐熱劣化剤としての使用

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69322026T3 (de) Polypropylen-Zusammensetzungen und daraus gefertigte Filme
JPS63113062A (ja) 組成物およびその製造法
JP3396303B2 (ja) ポリオレフィンフィルム用マスターバッチ及びポリオレフィンフィルム用組成物
JPH05156039A (ja) 艶消しタイプのポリプロピレンフィルム
JPH05214120A (ja) 二軸配向ポリプロピレンフイルム
JPH073106A (ja) 耐ブロッキング性の改良された合成樹脂粉末を製造する方法
JPH02114963A (ja) 血小板保存容器
JPH1045974A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物およびそれを用いたポリプロピレンフィルム
JPH07179678A (ja) ポリプロピレン樹脂組成物とそのフィルム
JPH06107868A (ja) ポリオレフィン樹脂フイルム
JP3351124B2 (ja) プラスチック成形品の表面改質剤
JP2887708B2 (ja) ポリプロピレンフィルム
JP3538882B2 (ja) 空洞含有ポリオレフィン系樹脂フィルム
JPS62252452A (ja) ポリアミドフイルム
JPH07228733A (ja) ポリプロピレン組成物およびその延伸フィルム
JPH115852A (ja) パール光沢を有するポリプロピレン二軸延伸フィルム
JPH09143283A (ja) ポリアミド系樹脂フィルム
JPH05124100A (ja) 二軸配向ポリエステルフイルム
JP2000169638A (ja) オレフィン系樹脂組成物
EP0704483B1 (en) Method for producing a polyolefin composition and method for producing a polyolefin film
JP3409532B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物
JP3687168B2 (ja) 延伸ポリアミド系樹脂フィルム
JPS62273246A (ja) 遮光性フイルム
JP3590149B2 (ja) 二軸延伸フィルム用ポリプロピレン組成物およびそれを用いた二軸延伸フィルム
JPH0439343A (ja) ボリプロピレン組成物