JPH05154866A - ホース構造体 - Google Patents

ホース構造体

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JPH05154866A
JPH05154866A JP32415491A JP32415491A JPH05154866A JP H05154866 A JPH05154866 A JP H05154866A JP 32415491 A JP32415491 A JP 32415491A JP 32415491 A JP32415491 A JP 32415491A JP H05154866 A JPH05154866 A JP H05154866A
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JP
Japan
Prior art keywords
coating
hose
pipe
molding
resin
Prior art date
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Pending
Application number
JP32415491A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Mitsui
研一 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】耐融雪塩性を一層改良する。 【構成】パイプ1と、パイプが挿通されたホース21,
22,23と、型成形により形成され少なくともホース
とパイプとの結合部分を外周表面から覆う樹脂製被覆部
3と、からなるホース構造体において、樹脂製被覆部は
繊維状補強材を含み少なくとも成形時のウェルド部の外
表面を覆う保護層4をもつホース構造体。ウェルド部に
おける補強材の配向の乱れによる強度の低下を、保護層
で被覆して融雪塩との接触を避けることで回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂製被覆部で被覆さ
れたホース構造体に関する。本発明のホース構造体は、
ホースと口金の接続構造、ホースとホースの接続構造、
あるいは3方向以上に分岐した分岐ホースの接続構造な
どに利用できる。
【0002】
【従来の技術】ホースどうしを接続したり分岐させたり
する場合、例えば特開昭62−233591号、特開昭
62−233592号などの公報に開示されたホース構
造体が知られている。この接続構造は、図5に示すよう
に、3方向に分岐するパイプ100と、ホース201,
202,203と、樹脂製被覆部300とから構成され
ている。
【0003】このホース構造体を形成するには、パイプ
100をホース201,202,203にそれぞれ挿入
する。その後それぞれのホースとパイプ100の結合部
分を成形型内に配置し、繊維強化ポリアミド樹脂などに
より樹脂製被覆部300を射出成形などで形成する。こ
のとき樹脂製被覆部300は1%以上の収縮率で収縮し
て固化するので、それぞれのホースには縮径の力が作用
し高いシール圧力が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した技術によれ
ば、容易に高いシール圧力が得られる。しかしながら本
発明者らの研究によれば、繊維強化ポリアミド樹脂製被
覆部において成形圧力や樹脂収縮率により発生する残留
応力が大きいときには、例えば高濃度の塩化亜鉛水溶液
などを付着させる耐融雪塩試験を行うと樹脂製被覆部表
面にストレスクラックが発生し易いことがわかった。
【0005】そこで本発明者は特願平1−305277
号に、収縮率を低減するとともにホースの拡径率を増大
させたホース接続構造を開示している。このような構成
とすることにより、ストレスクラックの発生を防止しつ
つシール圧力を高く維持することができる。ところがさ
らに研究を進めたところ、本発明者はストレスクラック
の発生位置に特異性があることを発見した。すなわちス
トレスクラックは、成形時のウェルド部分に特に発生し
易いことを見出したのである。
【0006】本発明はこのような背景から想起されたも
のであり、ストレスクラックを一層確実に防止すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のホース構造体は、パイプと、パイプが挿通されたホ
ースと、型成形により形成され少なくともホースとパイ
プとの結合部分を外周表面から覆う樹脂製被覆部と、か
らなるホース構造体において、樹脂製被覆部は繊維状補
強材を含み少なくとも成形時のウェルド部の外表面を覆
う保護層をもつことを特徴とする。
【0008】パイプは開口端部をもち、その開口端部が
ホースに挿入されている。開口端部の数は特に制限され
ず、1個の口金構造、2個あるいは3個の分岐構造など
とすることができる。このパイプは、金属、樹脂、セラ
ミックスなどの材料から形成されたものを用いることが
できる。樹脂製被覆部の樹脂材料が溶着可能な材料を用
いれば、パイプの露出部分に樹脂製被覆部が成形時に一
体的に溶着するので特に好ましい。
【0009】ホースは従来と同様にゴム製のものを用い
ることができる。補強糸が編組された補強ホースを用い
るのが特に好ましい。樹脂製被覆部は少なくともパイプ
とホースの結合部分を覆って、型成形により形成されて
いる。この被覆部の材質としては、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、ポリエステル、PPSなどが従来と同様
に利用できる。またこの被覆部には繊維状補強材が含有
されている。この繊維状補強材にはガラス繊維や芳香族
ポリアミド繊維などの繊維、針状または平板状の粉末充
填材を用いることができる。
【0010】本発明の最大の特徴は、樹脂製被覆部の少
なくともウェルド部には保護層が設けられているところ
にある。この保護層は塩化亜鉛などの融雪塩と樹脂製被
覆部との接触を防ぐ機能を有すればよく、樹脂や金属の
フィルム、各種塗膜、接着剤皮膜などとすることができ
る。被覆部の成形時に型内に配置し一体成形して設けて
もよいし、被覆部を成形後に塗装などで形成してもよ
い。
【0011】
【作用】筒状の樹脂製被覆部を射出成形で形成する場
合、例えば図3のようにゲート52から成形材料を注入
すると、成形材料はゲート52から両側に分かれて進み
ゲート52と反対側で合流する。したがってウェルド6
は略軸方向に延びる線状に表れる。
【0012】ここでウェルド6では、両側から進んでき
た樹脂流が衝突するため図4のように径方向への流れが
生じ噴水流的に流動するため、含まれる繊維状補強材の
配向が乱れる。したがってウェルド6では円周方向に配
向した補強材が相対的に少なくなり、円周方向の応力に
対して特に弱い部分となる。そのため耐融雪塩試験など
の過酷な条件下では、ウェルド部に先ずストレスクラッ
クが発生し易い。
【0013】ところが本発明のホース構造体では、少な
くともウェルド部に保護層が形成されているので、樹脂
製被覆部に融雪塩が接触するのが防止されている。した
がって応力に対して特に弱いウェルド部に融雪塩が接触
することがないので、ウェルド部からのストレスクラッ
クの発生が防止され、結果として耐融雪塩試験における
全体のストレスクラックを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (実施例1)図1に本実施例のホース構造体の断面図を
示す。このホース構造体は、3方に分岐するパイプ1
と、パイプ1のそれぞれの分岐筒に挿通された3本のゴ
ム製ホース21,22,23と、パイプ1とホースの結
合部分に被覆された樹脂製被覆部3と、被覆部3の一部
を覆う塗膜(保護層)4と、から構成されている。
【0015】パイプ1は厚肉の中央部10と、中央部1
0から3方向へ分岐する3つの分岐筒11,12,13
とから構成され、繊維強化ポリアミド樹脂から成形によ
り形成されている。分岐筒11,12,13の外周表面
には、円周方向に一周するリング状の突条部14がそれ
ぞれ複数形成され、ホースの抜け止めとして機能してい
る。
【0016】ホース21,22,23は、それぞれラジ
エータホースとして用いられる低圧用ウォータホースで
あり、ナイロン糸で編組された補強糸層をEPDMでサ
ンドイッチ状に挟持した3層構造をなしている。そして
パイプ1の分岐筒11,12,13にそれぞれ挿通さ
れ、エンジン冷却水の流路を構成する。被覆部3は、
6,6−ナイロンにガラス繊維が15重量%含有された
繊維強化樹脂から型成形により形成され、パイプ1とホ
ースの結合部分全体を覆っている。そして中央部10の
一部にも接触し、その部分で中央部10と溶着して一体
的に接合されている。
【0017】塗膜4は2液型アクリル−ウレタン系塗料
から形成され、被覆部3のホース21,22の端部表面
に形成された部分の一部(ウェルド部分)を膜厚10〜
20μmで覆っている。 (製造方法)このホース構造体の製造方法を以下に説明
する。
【0018】先ずパイプ1の分岐筒11,12,13を
それぞれホース21,22,23に、ホースの先端面が
中央部10に当接するまで挿入する。これをインサート
とし、図2に示すように金型5内に配置する。金型5に
は、分岐筒11,12,13の端部に挿着されたホース
21,22,23の外周位置にそれぞれシールリング5
0が保持されている。このシールリング50は2分割形
状で、上型及び下型にそれぞれ保持され、型締め時に合
わせられてリング状となるように構成されている。そし
て金型5の型面と、パイプ1の中央部10の一部と、ホ
ース21,22,23端部と、シールリング50とで囲
まれた空間がキャビティ51を構成している。
【0019】そして2つの分岐筒11,12の中間の股
部分に位置するゲート52からキャビティ51内に溶融
樹脂を注入して射出成形する。ガラス繊維を含む溶融樹
脂はゲート52からキャビティ51内に入り、ホース本
体21,22の周囲のキャビティ51を略周方向に流動
して充填した後、ホース23の周囲のキャビティ51を
略軸方向に流動して充填し、被覆部3が形成される。
【0020】したがって被覆部3のホース本体21,2
2の周囲では、図3及び図4の矢印に示すように溶融樹
脂が流動し、ゲート52と反対側に略軸方向に延びるウ
ェルド6が形成される。成形後型開きされてホース構造
体が取り出される。そしてホース21,22の端部のウ
ェルド6部分に、2液型アクリル−ウレタン系塗料
(「オリジプレートZ」オリジン電気(株)製)を刷毛
で乾燥膜厚が10〜20μmとなるように塗布する。そ
して70℃で30分乾燥後、120℃で30分加熱して
焼き付け硬化させて塗膜4を形成する。 (試験例)得られたホース構造体を、先ず60〜80℃
の温水中に12〜15時間浸漬した後、塩化亜鉛の5%
水溶液を刷毛で被覆部3及び塗膜4の全面に塗布し10
0℃で1時間加熱する工程を3回繰返し、その後60〜
80℃の温水中に2〜3時間浸漬する。その後もう一度
塩化亜鉛塗布・100℃で1時間加熱工程を3回繰返
し、60〜80℃の温水に浸漬する。これを1サイクル
とし、表面にクラックが生じるまでの塩化亜鉛塗布回数
を測定した。結果を表1に示す。 (比較例1)ガラス繊維を含まない6,6−ナイロンか
ら被覆部3を同様に形成したこと及び塗膜4を形成しな
かったこと以外は実施例1と同様の構成である。そして
上記と同様の試験に供し、結果を表1に示す。 (比較例2)塗膜4を形成しなかったこと以外は実施例
1と同様の構成である。そして上記と同様の試験に供
し、結果を表1に示す。
【0021】
【表1】 なお、塩化カルシウムの他に塩化亜鉛の5%水溶液を用
いて同様に試験を行ったが、表1と同様の結果が得られ
た。 (評価)表1より、比較例2のホース構造体でも実用上
充分な性能を有しているが、性能のばらつきが大きい。
しかしウェルド部に塗膜4を形成することにより、クラ
ック発生までのサイクル数が大幅に増大し、ばらつきも
無い。
【0022】なお、本実施例では塗膜4はウェルド部の
みに形成したが、被覆部3の全面に形成しても同様の作
用効果が得られ、かつ意匠上の効果が得られる。 (実施例2)本実施例のホース構造体は、被覆部3のウ
ェルド部に、塗膜4の代わりにアルミニウム箔が被覆さ
れていること以外は実施例1と同様の構成であるので、
図示は省略する。本実施例のホース構造体は、アルミニ
ウム箔を金型5のウェルド部分の型面に配置しておき、
その状態で被覆部3を成形して形成された。
【0023】本実施例のホース構造体も実施例1と同様
の作用効果を奏する。また、本実施例では被覆部3の形
成と同時に保護層が形成できるので、実施例1のホース
構造体を製造する場合に比べて工数を低減することがで
きる。なお、アルミニウム箔以外に、テフロンフィル
ム、ナイロンフィルムなどの樹脂フィルムを用いること
もできる。
【0024】
【発明の効果】すなわち本発明のホース構造体によれ
ば、従来の繊維強化樹脂から形成された被覆部をもつホ
ース構造体に比べて、ウェルド部分の弱さに起因するク
ラックの発生を防止することができ、耐融雪塩性が一層
向上するので耐久性が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のホース構造体の断面図であ
る。
【図2】図1のホース構造体の被覆部を形成する方法を
示す説明断面図である。
【図3】被覆部形成時の成形材料の流れを示す説明断面
図である。
【図4】図3の要部拡大図である。
【図5】従来のホース構造体の断面図である。
【符号の説明】
1:パイプ 3:樹脂製被覆部 4:塗膜
(保護層) 5:金型 6:ウェルド 10:中央
部 11,12,13:分岐筒 21,22,23:
ホース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B32B 1/08 B 6617−4F B29K 105:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプと、該パイプが挿通されたホース
    と、型成形により形成され少なくとも該ホースと該パイ
    プとの結合部分を外周表面から覆う樹脂製被覆部と、か
    らなるホース構造体において、 前記樹脂製被覆部は繊維状補強材を含み少なくとも成形
    時のウェルド部の外表面を覆う保護層をもつことを特徴
    とするホース構造体。
JP32415491A 1991-12-09 1991-12-09 ホース構造体 Pending JPH05154866A (ja)

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JP32415491A JPH05154866A (ja) 1991-12-09 1991-12-09 ホース構造体

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016165A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Mitsui Chemicals Inc 繊維強化ポリアミド用塗工材
CN106273254A (zh) * 2016-08-30 2017-01-04 保定天银机械有限公司 一种三通注塑模具
JP2017025967A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 ハジメ産業株式会社 管体

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